2007.10.03
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カテゴリ: 彩の国 石仏閑話
 写真は、新座市・法台寺の富士塚にある文字碑。中央に「小御嶽石尊大権現」、その左右に「大天狗・小天狗」と書かれている。

 一般に「石尊大権現」といえば神奈川県の大山阿夫利神社を指す。「石尊参り」は大山詣でのことだ。大山関連の石碑にも、「石尊大権現・大天狗・小天狗」と書かれる。しかし、これに小御嶽が付くと、まったく別物となる。

 富士山五合目には、現在も磐長姫を祀る小御嶽神社がある。ここに勧請された富士太郎坊という天狗が小御嶽石尊大権現なのだ。富士講では、主尊である仙元大神(木花咲耶姫)に対して、その姉を祀る小御嶽神社は摂社扱いという構図になる。

 富士塚は、富士山のミニチュアだ。実際の方位は異なっても、その正面参道は吉田口からの登山道を模している。だから、富士塚五合目の右手に小御嶽神社または石尊権現の石碑や石燈籠を建てる。天狗の像を置くこともある。

 七合五勺の左手には、「烏帽子岩」を示す石碑が置かれる。富士講中興の祖・食行身禄が断食入定した場所だ。

 食行は、富士山頂での入定を望む。だが、八合目以上は浅間神社、当時の村山修験の霞(かすみ)(縄張り)だ。断られて七合五勺に降る。その無念さへの庶民の同情が、その後の富士講隆昌・村山修験没落への遠因になったかも知れない。 







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最終更新日  2007.10.04 20:02:00
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