晴 陶 句 読

晴 陶 句 読

2011.01.06
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テーマ: 一冊仕掛人(459)
カテゴリ: 「本」の紹介





~ここ『一冊仕掛人』では『やわらかく、壊れる』『雨過ぎて雲敗れるところ』から久し

振りの著者。・・・本書はまとめるには多岐にわたっているので、カバー裏の惹句から。


「いま日本各地の祭が元気だ。赤紙を破り捨て守られた鶴岡・黒川能、県外出身者

が指導部長を務める琉球國祭り太鼓、女性達のエネルギーが立ち上げた赤岡・絵金


祭り--祖霊とのコミュニケーションの現在を、著者はそこに見る。 ※ アジアでは、著者

30年来のフィールドである、無墓文化のチベット・ネパールで出会った葬礼の数々を



紹介する。にぎやかに、サンマのように焼かれ、風で撒かれる。ナイフで解体され、

魚や鳥によって食べられる。肉体が自然に帰る。 ※ そしていま、日常に住まう


著者の思いは、病や老い、亡父の想い出へと向かう。--読売文学賞受賞の名手

による、旅をと通じての思考の記録。」・・・です。



 祭りは上記のほか、新潟の「狐の嫁入り行列」、富山の「つくりもん祭」、北海道は

「昭和新山国際雪合戦」など新しい祭や浅間山麓のツリーハウスづくり、葛城みち、


薩摩焼なども紹介されていて、文化の原点を直視する。 「露草さん」のブログでも

紹介のあった「赤岡の絵金」について「これが赤岡という町の不思議なエネルギーだ





世界の葬礼を見ては「人間以外の動物は、墓を作らない。死者を埋葬し、墓を作る


文化を持っているのはヒトだけである。」「死を意識し、死を恐れるとき、ヒトは死体を

埋葬する。」・・・こうした異文化を通じてこそ「詩のイマジネーション」が「国家や領土


という空間、あるいは時間を超える。」のであるが、現状は「異文化を内側にとらえこ

むこと」ができていない、と糾弾している。






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最終更新日  2011.01.06 17:21:53
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