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「萌空姫様のスノボ道」なんて8年前に書いた本なのに、応募資格があるので賞に応募しないか? と、出版社からメールが来た(^^ゞ 読んだ瞬間は、どうして今更?!と思った。 だけどね、そもそも、あの本を書いたのは12年前のバンクーバーオリンピックでも8年前のソチオリンピックでも、ほぼ日本チームだけがナショナルチームウェアがなくて、日本選手全員がバラバラの私服でオリンピックに臨んでた事が情けなかった事がきっかけだったんよね。 それがさぁ、北京オリンピックでは、日本チームは全員赤白の日の丸カラーのウェアに身を包み、日本を背負って戦ってたんよね(^^♪ その事が嬉しくて、スノボチームの集合写真をTwitterに載せたもんな↓↓↓ そんな事をツラツラ考えてたら、また読みたくなってね、ほんで、賞に応募しようと思った。 少なくとも審査員さんには読んでもらえるしね! で、応募フォームに記入して行くと12番目の項目にこんなのがあった↓↓↓12.内容紹介(あるいは著者からのコメント)・200字程度 Webから送信の場合のみ400字程度まで可能です。・文中の改行は有効です。HTMLタグは使用できません。↑↑あいや!これはめんどくさい! 下手したら、この文章だけで予選落ちして誰にも読んでもらえずに落選するかも知れない。 で、頑張って書いてみたら、なんか上手に書けた(^^ゞ てか、これを載せたかったからブログを更新してるんやけどね(^^ゞ コレ↓↓↓ 先ほど開催されました北京オリンピックでは、男子ハーフパイプで平野歩夢選手が、スノーボード競技における日本発の金メダルを獲得いたしました。そして女子ハーフパイプでは富田せな選手が女子初のメダルを獲得し、日本中で話題になりました。日本選手たちは全員、赤と白の日の丸カラーのチームウェアで身を包み日本を背負って戦いました。ですが、前々回のソチオリンピックまでは、日本チームはナショナルウェアを採用していなくて選手はそれぞれバラバラの私服でオリンピックに臨んでいたのです。その事を嘆いていた私がソチオリンピック直後に書いた小説です。 ロリータファッションが好きな女性萌空(もあ)が、ソチオリンピックの頃に初めてスノーボードを経験してから、さまざまな人達と出合い成長しながら平昌オリンピックに出場するまでの物語です。
2022年03月26日
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昔の友達と何年かぶりかに電話で話してんね。 そしたら、その友達が、 「東野圭吾さんの『ラプラスの魔女』を読んだ。凄く面白かった!」 なんて事を言うもんやから、おっ、こいつ『ラプラスの魔女』を好きやなんて、本の好みが合うやつやったんや!って嬉しくなった。 でもね、その友達『ラプラスの魔女』がいかに面白かったかを、その本を読むのにかかった時間で表現して来たんよ! 「面白くて2時間で読んでしまった!」 って言うんよ、 へぇ、そうなんや、2時間で読んだんや…。 2時間で読んだって事が、面白かった理由になるのかどうかがさっぱり分からへん。 なんか、いろんな人がしばしば、本を早く読む事を自慢気に話すのを聞くねんけど、どうして早く読むことが自慢なのかが、さっぱり分からない。 早く読むことが、良い事で優れた事で好きな事であるならば「速読術」をならったらええやんか。 あのね、僕が嫌いなある人物がいてたんやけど、その人物が昔、名作小説のあらすじ本を読んでるのを見て不思議やった。 本の見開きの左右2ページを読むだけで名作小説一冊を読んだ気になる本なんやて。 その、あらすじ本を一冊読むだけで、名作小説を百冊とか読んだ気になるんだって。 それってさぁ、自分の人生の中で楽しめる小説を、物凄いスピードで消化していってるって事でしよう。 それはもう取り返しのつかへんことやんか! 一度知ってしまったストーリーは、もう知らない状態には戻られへんやんか! 覆水盆に返らずやん! 僕が今までに読んだ小説の中の面白かったほうからの百冊のあらすじを、読む前に聞かされたと想像したら、そんなもん地獄やからね。 面白い本と出会えることって、あんまりないやんか! あんまりないけど、年に一度ぐらいのペースで、 「この本、生まれてから出会った本の中で一番面白かった」 なんて思って興奮したりする。 ほんで、なんせ一生に一度の凄い出合いやと自分では興奮してるわけやから、友達にも、 「こんな面白い本を読んだことがない!」 なんて事を興奮して言うたりするねんね。 しやけど、聞くほうは、 「あっ、また、こいつ、一番面白かったとか言うて、こいつ、一番面白い本が何冊あるんや??」 と、思って、きっと、僕は馬鹿にされてると思う。 でもね、本を読む人は、いつも、一生に一度って面白い本に出合いたくて本を読んでると思うねんね。 そんでね、そんなに面白い本を読んでる時間って幸せな時間でしよ! そんな幸せな時間が、もうすぐ終わってしまうって、本の終わりのほうでは、終わってしまう事が嫌で堪らんかったりするやんか! そんな幸せな時間が、たったの2時間で終わってしまうって、もったいな過ぎるやん! そんなふうに思うと、本のあらすじを知る事って下らない事やと思うし、本を速く読めるなんて事は、ただもったいないだけの事にしか感じへんねん。 それとね、本を速く読む人って、細かい事に気になって、読み進むのが止まるって事がないのんとちゃうかと思うねん! 少々のてにをはの間違いなど気になれへんと思うねんね。 校閲や編集の人たちが、細かく作り上げた本の上積みだけをなめるような読み方をしてると思う。 やっぱ読む以上はちゃんと読まな作者や、その本を造り上げた人たちに失礼やと思うわ。 今、読んでる本に、こんな会話が載ってる↓ 「名前と生年月日と出身地と、さし支えなかったら、ケイタイ番号とメアドも書いてくれるとありがたいんだけど」 「本名は、吉村藍子なんですけど、本名じゃなくちゃダメですか?うちの親、厳しくて……」 「いいけど、どんな名前?」 ↑この会話、僕には気色悪くて、とてもやないけど、スッと読み続ける事なんかでけへんかった。 これね、例えばね例えば 「名前はラジオネームみたいな本名と違う名前でも良いですか」みたいな質問に対してなら 「いいけど、どんな名前?」で会話は成立するよね。 だけど 「本名じゃなくちゃダメですか」という質問に対して 「いいけど、どんな名前?」なんて返す人が居てたら、相当、言語IQが低いんとちゃうやろか? こういう人と話してたら、きっとイライラすると思うわ。 「本名じゃなくちゃダメですか」って質問に対して、僕なら、まず 「君を特定出来る本名以外の名前があったりするの?」みたいな質問を挟むと思う。 この人の本、セリフが誰のセリフなのかが分かりにくい箇所もいっぱいあって、しょっちゅう止まる事もあってね、こんなの、校閲で簡単に改善出来ると思うのに、ほんま変更を受け入れるのんが嫌な作家さんなんやろうと思う。 芥川賞を始め数々の文学賞を取ってはる大御所作家って、きっと、人からダメ出しをされるのに慣れてへんくて、意固地になるんかもしれへんね。 とにかく、この会話の文章をもってして、僕は、この作家の本は二度と読まないでおこうと決めた。 本を読むときも、僕って面倒臭いやつやとは思うけど、本の上積みだけを読む人よりは良い読み手やと思ってるねんわ♪
2018年10月19日
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あのね、今朝の松本人志さんの「ワイドなショー」で、泰葉さんが坂口杏里さんの事を持ちだして、別れた小朝さんの事をブログに書いたことに関して言った言葉があるねんね。 今朝のテレビから書き起こした松本さんの言葉↓「でね、僕が言いたいのは、ブログとかツイッター、みなさん、たくさんの人やってますけど。やっぱりね、なんかこう楽しい話をして欲しい、ね、嫌な話をあんまり聞きたくない…(後略)」 この松本さんの行った事、こんなん、当たり前のことやと思うでしょ。 しやけど、ネガティブな事しか書けへん人多いやんか。 で、僕が思う事を、ちょっと書きたくなった。 僕、ブログを初めて11年になるんやけど、9年前にバトンが回って来てね、そのバトンの中の質問の一つがこれやってんね↓ 《10、日記を書いているときに気をつけることは?》 この質問に対しての僕の応えは、今読むと恥ずかしいねんけど、その考え方は、今も少しも変わってないので、9年前の応えをそのままコピペする↓ 好きな事、楽しかった事、面白かった事を書こうと思ってる。 逆にいえば嫌いな事、楽しくなかった事、面白くなかった事なんかは、読む人を不快にするかもしれないので出来るかぎり書かないようにしようと思ってる。それと、”どうぞ、これを読んで、馬鹿にしてください”みたいなスタンスで書いてるな(^。^)そういうスタンスをとると、書くときに心にしばりが無くなって何でも書けるって気がするんだよね。 これね、前半部分は、松本さんの言うた事と同じでしょ。 で、後半部分は、僕のブログの内容は嘘ばっかだって予防線をはってたんやろうな(笑) だって、ブログを書くために調べまくって書いてる人が僕嫌いやったから、意地でも調べずに自分の頭だけで書きたかった当時の気持ちを覚えてるんよ。 で、今は前半部分の松本さんが言ったことに関してやねんね。 あのね、この前、何かのバラエティ番組で、嫌われる記事のランキングがあってんね。 その時の、みんなの予想では「ラブラブ自慢」とかの楽しい系のことやったんよ。 ところが、アンケート結果を見ると、全然逆やった! 上位が、「疲れた」とか「仕事がしんどい」とかのネガティブ記事ばっかりで占められてたんよ。 これ、僕、めっちゃホッとしたんよ。「疲れた」って記事に対して「頑張れ」って言うのんもめんどくさい僕って、相当悪い奴かなぁ、なんて思ってたもんな。 で、ネガティブ系の中でも、自分に対するもんは、まぁ、まだ、勝手に書いてたらええやんか。 しやけど、他人とか自分以外のものに対する、悪口とかのネガティブ発言についてやねんけど、これねぇ、僕、ほんまに意味が分からへんねん。 自分と合わないもんはしゃぁないやんか。 合わない人とか物とか作品とかなんか、この世の中に存在するものの8割方は自分と合えへんやろ!! 言うたら、この世は合えへんもんばっかやんか。 たとえば、本屋さんに並んでる本の8割ぐらいは、僕には合わへん本で、僕、ほとんどの本を読み切る事もでけへんと思うもん。 たとえば、テレビドラマかて、誰だって自分に合うドラマのほうが少ないでしょ。 なのに、みなさん、どうして合わないものを取り上げて、悪口を書くの???? 自分と合う合わないではなくて、絶対的な評価みたいなスタンスで悪口を書く人の意味がわからへんのよ。 そんな暇があったら、自分に合う物に対して、どれだけ素晴らしいかを書いたほうがええんのんとちゃうのん! ひとつ考えられるのんは、批判する事によって、自分を賢く見てもらいたいんかなぁ?なんて事も思う。 しやけど、それ、ちゃうで! 面白くない事が、この世の中のベースやねんね。 たくさんある物の中から、面白い物を見つけて面白がることができるのんは、それは能力やんか。 面白くない話なんか、殆どのものに対して、何の能力もなくても無限に書けるけど、面白いって事は、それを面白がる能力がなかったら書かれへんねんからね。 音楽だって、世界中のほとんどの音楽は面白くないやんか。 面白くなるためには聴きこまな面白くなれへんやんか。 能力がないことを、どうしてわざわざカミングアウトして喜んでるんやろう? 謎や? たとえばね、小学一年生が司馬遼太郎を読んで面白い? 面白くないでしょ! まず、読めない漢字がいっぱいで、文章の意味が分からへんやんか。 それでは面白く読まれへんのんもしゃぁないやんか。 中学一年ぐらいになったら、漢字はだいぶと読めるやろうけど、歴史や地理についての基本的知識が不足してたら、司馬さんを楽しむことなんか、まだまだ難しいやろね。 高校一年ぐらいになったら、司馬さんも面白く読める人が増えるでしょう。 つまりは、そういう事。 そういう事だって事を認識して欲しいな。 そしたら、悪口を言うのんも恥ずかしくて止めてくれるんとちゃうやろか?「読めない漢字」というのは比喩的な意味であって、そこには、いろんな意味があるねんね。 たとえば、花を愛でる気持ちを持ってるとか、電車の車窓から見える景色が好きだとか、地中海の中世の歴史に目が無いとか、何でもええねん。 入力に対して反応できる自分のチャンネルがどれだけ沢山あるか? その入力をどれだけ大きく増幅できるリニアアンプを自分の中に持ってるか? それが勝負やんか。 あのね、最近の人って基本的な地理に弱い人が多いやんか。 前に、岡山県が東京の近くだと思ってた、と言った人に対して、私も、私も、って、二人も声を出した時に絶望的な気分になったことがあるねんね。 こういう人たちって、それだけで、もう旅情サスペンスを楽しむ能力は低いってことになるやんか。 つまりは、そういうことやねん。 昔、タモリさんが寺山修司さんのモノマネをしたことがあるねんね。 僕、もう、おっかしくて、腹を抱えて笑ったんやけど、会場はポカーンやってんね。 さすがに温厚なタモリさんも、「お前ら、楽しむためには少しは勉強しろ!」って、ちょっとだけやけど切れてたもん。 つまりは、そういう事やねん。 ほかの人が面白いと感じるものに、面白さを感じる事が出来ないって人は、岡山県が東京の近くにあるって思ってる人とおんなじやねん。 寺山修二を知らない人とおんなじやねん。 自分と合わないって言うのんはしゃぁないよ。 しやけど、絶対的な価値基準として低く言う人は、自分は、これを楽しむ能力のない馬鹿なのです。 笑ってください、って言うてるようなもんやんか。 でね、僕が、どうして、こんなに熱くなってるかというとね、僕が、僕の半生で一番面白かったと思う一冊の本を、ボロクソに言う人がいっぱい居ててね、そんなことを言う人のことを書かな気持ちがおさまらんくて、他のことを書く気がせぇへんねんよ。 だって、僕、いっぱい生きて長いこと本を読んでるから、小説だけども4ケタは間違いなく読んでると思うねんね。 その中で断トツに一番面白かった「雪煙チェイス」って本を、ボロクソやねんもん。 酷い人なんか、こんなレベルの低い本、弟子にでも書かせたんやろう、なんて書いてはるねんで。 嘘やないよ!本の通販サイトの書評欄に書いてある↓https://honto.jp/netstore/pd-book_28119443.html まぁ、こんな気色悪い所にわざわざ見に行ってもらわんでも、コピペ貼っとくわ↓ 投稿者:ねこさん全然面白くない。面白いと面白くないとか言う前に内容がお粗末ずぎ。こんな都合のいい話考えられないでしょう? 名前の上にあぐらをかいている作者。素人の弟子に書かせた? 時間とお金の無駄。本当につまらない本。もう東野圭吾だからと言って本を買うのは辞めます。 本当は星をひとつでさえ付けたくない。 投稿者:テラちゃん 殺人の容疑をかけられた学生が、友人とともにゲレンデへ。スノーボードにハマっている著者だけに、最近、この手の作品が多いが、当たり外れがあり、これは外れの最たるもの。ストーリーが甘いというより、粗いし、雪原でいえば平坦。ホントに直木賞作家の手によるものかと疑ってしまう。東野氏らしいのはラストシーンだけ。 僕、上の「ねこさん」も「テラちゃん」も、どうして、こんな「私は馬鹿です、カミングアウト」をしはるのんか不思議やわ。 しやけど書店のサイトやで! どうして、こんな汚らしい投稿を載せっぱにしとくんやろう? 書店のサイトやねんから、本を売りたいんでしょ。 こんなん、本を買わさないための、ただのアラシやんか! 今って、何でもありやねんなぁ。 本屋さんの掲示板に本の悪口を書くって、そんなん、この本を買わさない事を目的とした、意図的なアラシやとしか思われへん。 本屋さんのサイトであるということ云々は、また別の問題やから、話を元に戻すね。 でね、「雪煙チェイス」って本を面白くない人は多いみたいやねんね。 だから、いろんな書評サイトでも評価が低いみたい。 その事を、僕は、本を読んだあとで、だんだんと知ることになってんね。 ところが、みなさん、めっちゃ他人の評判とか読んではるみたい。 それに、いろんなところに書いてある本の謳い文句まで読んではる。 ほんで、その事を踏まえて悪口三昧を言うてはるねんね。 これさぁ、ホンマに読んだ人の素直な感想なん?? 人がどう言おうと、出版社の謳い文句がどうであろうと、そんなん関係あらへんやんか。 自分が感じたこと、自分だけの思いをホンマに書いてるのん? 人の意見に引っ張られてるのんとちゃうのん? だって、こんなに面白い本を、くそみそに書くって、僕には信じられへんもん! しやけど、人の意見に引っ張られたとしても、私は馬鹿ですなんて、言うのんは、やめといたほうが良いと僕は思うな。 何度も言うようやけど、悪口を書いた人たちは、この本を面白く読む能力のないって言うてるわけやもん、そんなん言うだけ損やんか。 どうしても言いたかったら、自分に合う本と違ったって、サラっと言うといたらええやん。 そんで、その人たちは、この本を読むべきやなかったんよ。 っていうか、そんなに面白くなかったら、途中で読むのんやめたら良いのにね。 どうして最後まで読みはったんやろう? そんなん、人生の無駄遣いやんか! しかも、その本が面白くなかった理由をネットで書くって、どれだけ暇なんやろう。 読んで面白くなかった本について語るって、そんなんめんどくさくないのん?? 僕ねぇ、悪口レビューの意味が、ほんまに三重ぐらいに意味不明やねん。一、どうしてそんなに面白くない本を読み続けたの?二、どうして、面白くなかった本のレビューを書くなんて面倒なことをするのん?三、どうして、自分に面白く読む能力がないことをカミングアウトするのん? 確かに面白かった事を書くのんは難しいよ! 僕が書いた「雪煙チェイス」の記事は、楽天ブログの文字数制限の一万文字を超えてもたけど、結局、ちゃんと書ききられへんかったもん。その書ききられへんかった僕の記事はここをクリック そら、面白くなかった事を書くのんは簡単やよ。 複雑さがない! ひねりがない! ミステリーじゃない! なんでも、否定しといたらええねんもん。 しやけど、そんなん書いて、何が面白いのん? 自分が面白い部分を感じる能力のないことをさらしてるだけやんか。 いくら有名人気作家やというても、大出版社の編集や校閲の人たちと作り上げてる本が、あなたのいうような、とんでもなくダメな本やったら、本になれへんと思うわ! っていうか、大作家さんやこそ、アホな本は出されへんプレッシャーは凄いと思う。 面白くなかったんやったら自分の読む本じゃなかったんやって、自分には面白く読む力がなかったんやって、そう思うといたらええやんか。 そんな、なにも無理やり、ケチョンケチョンに書かんでもええやんか。 こんなんもあったよ↓http://blog.livedoor.jp/joekunlove/archives/68005062.html コピペ↓All are different,all are good.ええと、ミステリーとしてはどうなの? 逃亡劇、追いかけっこは面白いけど、それだけ・・・。データベースの『広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス』って、言い過ぎです。 東野圭吾さん、大丈夫だか???いつものクオリティーがありません。こんな作品を出してはだめでしょ? 美容院でパーマをかけながら読み始め、終わる頃には、読み終わっていた。 何も残らない、時間つぶしにちょうどいい作品でした。それだけ。 残念でした。おすすめできません。 自分に合わないってことだけにしといてよ。 おすすめできないなんて、これ読んだ人、ほんまに読むのん止めるかもしれへんやんか! やめてや! 僕、みんなにこの本を読んで欲しいのに、ほんま、やめてほしいわ! 僕って、たとえば、昔好きやった、その作家さんの本はほとんど全部読んでる多作の作家さんやと、司馬遼太郎、宮本輝、内田康夫、唯川恵、松本清張、東野圭吾、誉田哲也、小松左京、筒井康隆、半村良なんかが居てる。 これだけでも500冊ぐらいになるやろうから、多分、我半生では2000冊ぐらいは読んでると思う。 で、そのすべての本の中で僕が一番面白かった本を、これほどまでにケチョンケチョンに言う人たちからみたら、僕って、そらもうアホみたいな奴にうつるんやろうなぁ。 そんな人たち、教えて! 僕ってそんなにアホみたい?僕のレビュー記事はここをクリック このレビューのどこがあほみたいか教えてちょうだいm(__)m
2017年05月01日
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(このカッコ内は4月27日午後8時の追記です。FBから来て尚且つスマホで見てる時、この記事が尻切れトンボになっておりましたら、ページをプラウザで開きなおして下さい。最後まで出て来ます) 再読したんやけど、やっぱり死ぬほど面白かった♪ 今でも、ちょっとボーっとしてたら、さっきまでスキー場に居てたような気がするんよ♪ しやけどね、僕がどんだけ面白いと書いても、どうせ誰も読めへんやろうから、ネタバレしてまうけど、面白かった事を書いてまうことにした。 読む予定の人は読まんとってくださいm(__)m まず、この表紙デザインを見てよ↓雪煙チェイス [ 東野圭吾 ]価格:699円(税込、送料無料) (2017/4/27時点) すっごいよね! この雪煙!! もしも、僕が、東野さんを知らなくて「白銀ジャック」も「疾風ロンド」も読んでなかったとしても、この表紙でジャケ買いしてもたと思うもん! 雪煙っていうか、これ、もう煙幕やもんなぁ! スノーボードが出す雪煙というのは、ボードの底面の端についてるエッジという金属製の縁が雪面を削って出るもんやねんね。 ゆっくり滑っても雪煙なんかたたないから、このジャケットのスノーボーダーは、猛スピードで滑ってる。 で、この滑ってる場所って、圧雪の入ってるゲレンデじゃないように見えるよね。 新雪の雪面やけど、降った直後じゃないみたいで、雪面に色々模様が見えてる。 木の生えてる角度からみて、急斜面じゃないみたい。 だから、トップが沈まないように後ろ足荷重で滑ってるのが分かる。 で、こんなんじゃない小さな雪煙やけど、圧雪面での雪煙を間近にに見える動画を5年前に撮ってるので見て。 これを見たら雪煙があがる理屈が分かると思う↓ これね、スノーボードの板の前足のすぐ前にカメラを固定して撮影した動画やねんね。 で、この動画の前半部分はスイッチ(後ろ向き)で滑ってるから、真後ろを撮影してることになる。 だから、ボードの後ろに上がる雪煙を間近で撮影できてる。 ね、ボードの縁から後ろ向きに雪煙が上がる理屈がわかるでしょ。 スキー場で、この本の表紙みたいな雪煙を見たことがないし、表紙からして、この本、魅力的やった♪ で、やっと、ここから、本の中身の話をするね。 この本はね、殺人事件が起こり、その容疑者とそれを追う警察と、その舞台となるスキー場の人たちの物語やねんね。 で、一番の主役は誰なんやろう?って考えてみたんやけど、はっきりせぇへんねん。 もしかしたら、主役はスキー場かもしれへん(^^ゞ だって、殺人事件の事とか真犯人のことなんか、この本の中では99%語られてへんねんで。 物語は、ただただスキー場の中だけで進んで行く。 しやから、この本、ミステリーの要素なんか、ほとんどないねん! 物語の始まりは、大学4年生の脇坂竜実が新潟の新月高原スキー場のオフピステを一人で滑ってる所から始まる。 あのね、一人スノボに行ってることからして、もう僕嬉しかったんよ。 ねぇ、スノボをしてる人に知り合いがいたら、一人スノボに行くか聞いてみて。 あんまりいないよ。 僕の友達では、一人で行くのんは僕だけやもんな。 一人って気楽でええねんで。 まず一番良いのんが、自分の滑りの事だけを考えられるんよ。 ゲレンデの端に座って人の滑りを見てても、雑念がないから、滑りの意味が、めっちゃよく分かるんよ。 自分の滑りも、雑念がないから具合の悪いことも良いことも、めちゃ良く分かって、間違いなく上達する! そんなんやから、みんなで行ったときに「秘密練習してるやつはスゴイな!」 なんて言われて嬉しかっりしたな♪ ってか、自分では秘密練習なんて気持ちではなくて、ただただ滑りたくて行ってただけやねんけどね。 でもね、一人スノボは、あんまり冒険はでけへんねん。 もしも運転をでけへんような怪我をしてもたら、家に帰られへんやんか。 しやから、怪我をするかも知れへんってちょっとでも思ったところは、飛びたいところを我慢したりしやなアカンねんね。 昔やばい事があってね、あれは開田高原って御嶽山の近くのスキー場に一人で行ったときやったけど、木に右の太ももをぶち当ててしまった。 あの時はやばかった。 もう、これはヤバイと思って、まだお昼やったけど帰ることにした。 車に帰って着替えたら太ももが30センチぐらいに渡って血まみれで、もう泣きそうやった。 薬屋さんによって、症状を言うとスプレーの消毒剤を売ってくれた。 そのスプレーの消毒剤を吹いたら死ぬほど沁みたのを覚えてる(>_<) その次の週末には鹿島槍スキー場に行く予定があって、そちらは、3人連れで、前から決まってたスノボ行きやったから中止も出来なくてね。 あの右脚を負傷してからの一週間後のスノボはきつかった。 右足をかばって滑り続けるもんやから、今度は左のお尻の具合悪くなって来て、全然楽しくなかった。 ってか、脇坂竜実が一人スノボをしてただけで、こんなに脱線してたら、この本の終わりまで語り終わられへんし、僕の話は、もう書かんとこう。 しやけど、僕がこの本を人よりも面白く読んでしまうことを分かってもらうために、ちょっとだけ書いてみた(^^ゞ で、脇坂竜実が新月高原スキー場で一人スノボをしてたことが、この本の物語が出来上がる、そもそもの原因やねんね。 殺人事件が発生し、その容疑者に脇坂竜実が浮かぶんやけど、竜実は犯人と違うんよ。 何故なら、その殺人事件が東京で発生した時に、竜実は東京から車で数時間もかかる新潟県の新月高原スキー場でスノボを楽しんでたんよ。 ねっ、竜実にはアリバイがあるってわけよ。 しやけどね、竜実は一人スノボやったからアリバイを証明でけへんねん。 ところが、この本の冒頭の話がね、竜実が新月高原スキー場のオフピステで滑ってる時に、カメラで自撮りをしようとしてる女の子のスノーボーダーと出会い、竜実がシャッターを押してあげるってエピソードが書かれてるんよ。 ほら、もう話が見えて来たでしょ(^^♪ そう、無実の容疑者竜実のアリバイを証明できるのは、この時に出会ったスノーボーダーの女の子だけやってわけよ。 そんな訳で、この本のほとんどは、竜実と竜実の友人波川省吾が、この女性スノーボーダーを探す物語になってる♪ 二人は、このスノボがめっぽう上手な女の子のことを「女神」と名付けて女神探しを始めるわけよ。 そして、この女の子の手がかりが少ない。 竜実がカメラのシャッターを切ってあげたときに聞いた話は、この女の子のホームゲレンデが長野県の里沢温泉スキー場であるって事と、パウダーランやツリーランが好きだって事だけ。 パウダーランというのは新雪滑走のこと。 スノーボードの板というのは滑走面の面積が広いので新雪滑走が気持ち良い! スキーだったら潜ってしまう新雪の上をフワフワ滑ることが出来る。 このスノボの新雪滑走の浮遊感は体験しやな伝えるのんは難しい。 この時、竜実が行ったパウダースポットに向かうときの苦労なんかも良く分かる。 あのね、綺麗なパウダースポットって、新雪が降ったあとの朝一以外は、みんなに滑られてすぐになくなってしまうねんね。 しやけど、そこに行くのんがめんどくさいとこは、サラっピンの新雪が残ってたりするんよ。 ふうふう言いながら、丘を越えたりして新雪を食いに行ったことなんかも思いだしたわ(*^^)v ってか、また脱線したけど、とにかく、見つけるべく女の子は、里沢温泉スキー場をホームゲレンデにしてるパウダー好きの女の子やねんね。 でね、この子のスノボの腕前がハンパやないんよ。 竜実はシャッターを押してあげた後で、この女の子がタイプやったもんやから追いかけようとしたんやけど、スノボが上手過ぎて、まったく追いつくことがでけへんかったぐらいやねん。 自分が警察から追われてる事を竜実が知ったのは、新月高原スキー場から東京に帰った竜実が、大学のアウトドア・サークルの仲間の波川省吾の家に居たときやってんね。 で、竜実は金がないし頼りない奴でね、法学部の波川は頭が回るしお金もあるし、竜実の無実を立証するのを手伝ってくれることになる。 波川は竜実と共に、竜実のアリバイ証人となる女の子を探しに里沢温泉スキー場へ向かってくれるんよ!! この里沢温泉スキー場に向けて出発するときの描写がこんなん↓ 波川は立ち上がり、クロゼットを開けた。そこには派手な柄のスノーボードが立てかけられていた。 ↑この二行だけで、僕、なんか嬉しくて、堪らんくなったんやけど、こんなんも自分だけかも知れへんねんけどね(^^; でね、この里沢温泉スキー場というのはね、こんなん誰でもすぐに気がつくやろうけど、これ、野沢温泉スキー場がモデルやねんね、 ほら「里」って字の右側に「予」を付けると「野」になる。 ねっ「里沢」から「野沢」にすぐになる。 他にも、野沢温泉スキー場をモデルにしてると分かる場所がいっぱい出てくる・6人乗り日向ゴンドラ⇒野沢の日影ゴンドラ・12人乗りの長峰ゴンドラ⇒野沢の長坂ゴンドラ・スカイハイウェイコース⇒野沢のスカイラインコース・山頂に登るクワッドリフト⇒野沢のスカイフォー ほかにも、野沢温泉の近くの飯山に酒蔵のある「水尾」って銘柄のお酒とか、東京から新幹線で2時間弱とか、すべて野沢温泉スキー場に一致してる。 でね、僕が生まれて初めて行ったスキー場は大学時代に行った野沢温泉スキー場でね、大学時代は野沢温泉ばっかり行ってた。 あの当時はJRで行ってたから、野沢が遠いという意識もなく、よく行ったなぁ。 しやけど、車で行くようになると野沢は遠くて白馬に行くようになったんやけど、野沢は懐かしかった。 この小説を一回目に読んだあと、僕、その面白さが凄すぎて、なんでこんなに面白いのかを具体的に知るために、みんなの感想を知りたくて検索してんね。 僕みたいにこの小説が面白すぎて、ワナワナが止まらない奴が、日本中に五万と居てると思ったんよ。 しやけどね、やたらと多い感想が「サクサク読める」ってくだらない感想やねん。 はぁ、この小説がサクサク読めたん? そんなアホな!って思った。 しょっちゅう琴線に触れることが出てきて、気持ちがワナワナして、なかなか進まへん本やと思うねんけどなぁ。 でも、いくら検索しても、この本がそんなに特別な本やとする感想に出会われへんかったんよ。 納得いかへんけど、もしかしたら、この本を僕ほど面白く読める人は、ほかには居てへんのんかもしれへん。 で、この本について、まだ、説明出来てるのんは容疑者の竜実とその友達波川の二人の大学生だけやよね。 でも、人間の魅力としたら、この二人は一番普通やねんね。 この二人を容疑者として追いかけることになる刑事が、とっても人間臭くて良いねん。 この刑事は小杉と、その部下の白井。 この二人が可哀そうやねん。 この二人は所轄の刑事やねんけど、事情があって、警察官である事を隠して長野県の里沢温泉スキー場に脇坂たちを探しに行く羽目になるんよ。 この、事情というのんが下らないことやねんわ! 所轄警察署に捜査本部が立ち上がり、本庁から捜査一課がやってくることになるんやけど、所轄の刑事課長と一課んからやってくる係長が警察官の位は同じで同期なんよね。 しやから、所轄の刑事課長としては、同期で差をつけられてる本庁の課長をを出し抜きたいわけよ。 だって、捜査一課が乗りこんで来たら所轄なんか下働きしかさせてもらわれへんもんね。 そんな時に、容疑者である竜実と波川が里沢温泉スキー場に向かったという情報を、所轄刑事の小杉が掴むねんね。 掴んだ情報を小杉が係長に報告すると、課長の腰ぎんちゃくの係長が、本庁の人間には知らせずに小杉と白井を里沢温泉スキー場に派遣するんよ。 そんな事情やから、警察官であることを明かすと本庁に情報をあげてない事がばれるから、警察官である事を隠しての捜査になる。 こんなん、やってられへんし、小杉としたら、もう、まったくやる気がないねんね。 しやけど、仕事やし、やらなしゃぁないし、嫌々里沢温泉スキー場にやって来る。 その、やって来た時の描写がオモロイねん! 小杉は足を止めた。白井の姿を見て、自分たちがとんでもない失敗を犯していることに気づいた。「まずいぞ」「何がですか?」「服装だ。周りをみろ。こんな格好で歩いているのは俺たちぐらいのものだ」 白井は虚を突かれたような顔をし、きょろきょろと見回した。スーツにネクタイ、そしてコートに旅行鞄。おまけに革靴だ。東京駅では目立たなかったが、ここでは異彩を放っている。 これさぁ、スキー場に行き慣れてるひとには、分かるでしょ(^^ゞ これはアカンよ。 刑事であることを隠して目立たないように容疑者を探さなアカンのに、何をやってることやら。 野沢温泉の街の真ん中を通ってる野沢大湯通りってのが、あるんやけど、その風景を僕思い浮かべてもたんやけど、革靴履いてコート着たネクタイ姿って、めっちゃオモロイ! 冬の間は、スキー、スノボのお客さんばっかりで賑わってるところやからね。 確か、野沢大湯通りのお土産屋さんの二階にある喫茶店に何度か入ったことがあってね、マッチをもらってたと思って探してみたらあったよ↓ 店の中の様子も思いだした。 あんなところに革靴でスーツのお客さんが入ってきたらビックリするわ(^^ゞ しやけど、革靴、ネクタイの違和感って、スキー場に行ったことがない人にはピンとけぇへんやろね。 僕は、そういう景色を見たことがあるからイメージできるんよ。 昔、白馬岩岳に滑りに行った事があるんやけど、いつも一緒に行く友達が仕事で長野市のほうに出張があって行かれへんかってんね。 しやけど、その友達は、どうしても岩岳に自分も行きたいって言うものやから、長野市で仕事を終わらせ次第、長野市から直接JRで岩岳に来ることになった。 しやから、そいつのウェアやスノボ道具一式を前もって預かって車に積んで岩岳の宿まで運んでやってたんよ。 夜になって、そいつが岩岳に着いた連絡が来たので、宿から迎えに行ってんね。 そいつが、書類カバンに革靴コート姿でやって来た姿を、もう10年以上前の事やけど鮮明に覚えてるねん(^^ゞ 宿の部屋に入って、そいつがコート、スーツ、ネクタイを外して着替えてる姿も、なんやオモロくて、今でも目に浮かぶんよ(^^ゞ 自分たちの格好がオカシイ事に気がついた小杉たちはレンタルショップを見つけて、レンタルのスキーウェアに着替えるんやけど、それはそれで、見る者が見ると、やっぱり怪しかったんやけどね(^^ゞ で、小杉たちが、夕食を食べに入った「お食事処きなし」がひとつのキーポイントになるねんね。 そして、この「お食事処きなし」の女将(おかみ)が、この本のキーパーソンになる人物やねん!! この女将は、この本の三分の一ぐらいのところで登場するんやけど、最高のキャラやねん。 僕、多分、東野さんはこの女将ありきで、この小説の構想をたてたんとちゃうかと思うんよ。 この女将の名前は、最初に一度だけ名刺に書いてある「川端由希子」として出てくるけど、結局、この本の最後まで「女将」としてしか語られてないねんね(^^ゞ 一度だけ、名刺の名前を出すだけで、この人物の事をずっと「女将」で通したのも東野さんの狙いやったんやろうと思う♪ で、ここまで書いて根津はいつ出てくるねん?ってお思いの人も多いと思うけど、根津は、この本では里沢温泉スキー場のスキーパトロールの隊長さんやねんね。 根津さんファンは安心したでしょ!(^^♪ で、この「お食事処きなし」で小杉たちが聞き込みにやって来たときに、店に居た根津の事を女将から「このスキー場のパトロール隊長さんですよ」って紹介されて、小杉と根津に初めて接点ができる。 この時は「女将」なんか、きなしの女将というだけの、どうでも良い登場人物やと思っててんね。 女将のことより、このとき、小杉は根津にも竜実の写真を見せて聞き込みをやってるわけで、いよいよ根津が、この物語に加わって来るって、そっちのほうがワクワクやったな♪ で、この「お食事処きなし」で、この本で重要な役割を担う事になる里沢温泉スキー場関連の人物の8割方が登場するねん。 この時の根津の連れは・スキーパトロールの根津の部下の長岡(ゲレンデウェディングの新郎)・「白銀ジャック」からのスノーボーダーである瀬利千晶・千晶と、長年にわたってスノボクロスのライバルだった成宮莉央・莉央の姉でやはりスノーボーダーである成宮葉月(ゲレンデウェディングの新婦) ↑の(ゲレンデウェディング)というのが、この物語のカギになるんやけど、(ゲレンデウェディング)については、あとでまた書くね。 これね、こんなに沢山登場人物が居ても、話がややこしくなるだけやん!なんて思うでしょ。 しやけどね、この時、「お食事処きなし」に居た、女将、根津、千晶、莉央、葉月は、本の後半に向けて一人残らず重要な役割を持って行くんよ。 さらに、ここには居なかったけど、・バックカントリーツアーのインストラクター高野・高野の弟で高校生の悪ガキスノーボーダーの高野裕紀・高野裕紀の友達で女将の甥っ子の川端健太 そういった登場人物が、それぞれが絡んでくる。 女神を探す竜実たちに、本当の意味を知らずに協力する者。 竜実たちを捕まえようとする小杉刑事に協力するもの。 それぞれが、それぞれの思惑で動いていく。 東京の捜査本部も、だんだんと竜実たちの向かった先を割り出しにかかっていく。 何が面白いかというと、アンジャッシュの漫才みたいに、お互いの思惑がすれ違ってるんよね。 捜査本部は小杉たちの動きを知らない。 小杉たちは女神のことを知らないから、竜実たちが殺人事件の容疑者であるにも関わらず、どうして長野県の里沢温泉スキー場にスノボをやりにやって来たのか意味が分らない。 竜実たちも、自分たちを探してる者が居る情報を得るけど、小杉たちが警察官である事を隠してるものやから、誰がどういう目的で自分たちを探してるのかが分からない。 でねぇ、一番面白かった局面は、女将が小杉を手伝って竜実たちを探すなんて、とんでもない方向に物語は進むねんね。 で、結局、小杉は20年ぶりにスキーをはいて、女将の言うがままに、巨大スキー場を滑りまくって竜実たちを探す羽目になるんよ。 女将って名前に不似合いな、こんな描写がしょっちゅう出てくる↓ これまで以上のスピードで女将がすっ飛ばして行く。ろくにターンなどせず、殆ど直滑降だ。いくら緩斜面とはいえど小杉は怖くなるが、ここは置いていかれるわけにはいかない。姿勢を低くして、懸命に追跡した。 しやけど、こんなのも当たり前やねん。 女将がかってアルペン選手で、凄い選手だったことが、女将の口から小杉に語られる。 しかも日本人には体格的に難しいとされてる高速系のダウンヒルの選手だったんだって。 しやから、女将はちょっとした有名人で、現役時代は里沢温泉村をあげて応援されてるような存在だったんだって。 あのね、日本人に強いダウンヒラーが居ないのは、体格のこともあるんやけど、それだけじゃなくてね、日本にはダウンヒルのコースを作れるスキー場がほとんどないんよ。 しやから長野オリンピックでも八方尾根スキー場の国立公園内を通るコースしか作れないとかいって、ごっつぅもめたんよね。 だから、日本って公式大会のコースを作るのにも苦労をする国やねんね。 しやから選手が育たないのんもしゃぁないねん。 だけどね、日本にただ一人だけ世界と戦ってたダウンヒラーが居たんよ。 その人は、ソチオリンピックでもダウンヒル、スーパーGの高速系の解説をしてはって、3年前に、僕、ブログにも書いてる人やねん。 その人は川端絵美選手ってんやけど言われてみたら、みんな知ってるでしょ。 余談やねんけど、川端絵美さんってユーミンに声もしゃべり方もそっくりでね、その事もあって、僕、川端さんの解説が好きやったわ♪ で、女将の話なんやけど、女将の名前は、一度名刺に書かれた名前として「川端由希子」と書かれてだけやねんね。 でも、この本では、女将のことを名前で語らずにすべて「女将」で通してるから、一度目に読んだ時は女将の名前が「川端」だって事に、僕、気がついてなかったんよね。 女将の名前が川端って分かる局面が最後のほうのクライマックスであと一か所ある。 それは、高校生の悪ガキスノーボーダーの川端健太が、女将の事を「おばさん」って呼んだ時! そこでやっと、僕、女将のモデルは川端絵美選手やったんや!って分かったんよ。 ほんま東野さん、やってくれるわ!って嬉しくなってしまったよ♪ そうそう、上のほうにチラッと書いたゲレンデウェディングというのはね、里沢温泉スキー場が企画したイベントなんよ。 ゲレンデで結婚式をあげるという企画。 女将と小杉が竜実を探した日は、その最初の実験のような結婚式のリハーサルの日で、翌日が本番ってタイミングやってんね。 このこともあったために、女将は小杉に協力をすることにした。 つまり、容疑者がウロウロしてたら里沢温泉スキー場としてはたまったものじゃないけど、警察官が大挙して押し寄せて来たら大事なゲレンデウェディングが台無しになる。 この里沢温泉スキー場は女将にとって、かけがえのない存在なわけで、恩も感じてるし、ゲレンデウェディングの本番前にとっとと容疑者を捕まえてしまおうとなったわけ。 そして、この女将のスキーの腕前と頭の良さとスキー場全体の土地鑑、それにスキー場の全従業員に顔を知られてる事、そういった事を考え合わせれば、女将は竜実を捕まえる自信があったんやろうね。 実際に、女将の捜査の方法は、小杉たちが警察官であることを隠して捜査してたことと比べたら雲泥の差があったもんな。 スキー場の今後のために、このゲレンデウェディングを成功させようと、根津たちパトロールも力を貸してる。 そして、瀬利千晶がゲレンデウェディングの演出担当。 成宮莉央がプロデューサー。 プロデューサーの姉が新婦。 根津の部下が新郎。 このゲレンデウェディングが、この物語の一番のキモであったやなんて、まったくもって考えもせんと読んでたわ! 白に赤い水玉のウェアが、ゲレンデウェディングで、パフォーマー全員が着てるオソロのウェアやったやなんて! 女将が竜実だと思って追いかけてたスノーボーダーが、まさか自分の甥っ子やったやなんて!! スキー場においてウェアの柄や色だけが個人を特定できるものやって事も面白いよね♪ そして、スノボの板が珍しい限定モデルやって事も、個人を特定する貴重なアイテムなんよね。 本を読んでてね、別に感じやんでも面白く読めるけど、たくさんの事を感じるほうがより面白いのんは確かやんか。 そう考えたら、この本って、面白く読むためには、少し難しい本なのかもしれへんなんて思えてくる。 意味を知らない人は、気にせずに読み飛ばしてると思うけど、竜実と波川がバックカントリーツアーに参加した時にプローブやビーコンを持たされる。 プローブって知ってる? これ、雪山で雪崩に埋もれた遭難者を探すための棒なんよ。 ビーコンは雪崩に埋もれた時に、その場所を示すための電波を出す発信機。 こんなん知らんと、この本を読んでも、なんの支障もないけど、知ってるほうが深雪のバックカントリーに居てることを自然にイメージするやんか。 たとえばスキー場のゲレンデマップとかタウンマップって分かる? 女将が小杉に協力して、竜実を追いかけると決めた時に、女将が最初に持って来てテーブルの上に広げたのがゲレンデマップとかタウンマップやんか。 これ、当然のことでしょ。 スキー場に居る容疑者を探し出すために、ゲレンデマップとタウンマップを広げてなかった小杉たちがオカシイぐらいやんか。 その場所は「旅館きなし」のロビーで、持って来たのがその旅館の女将本人やねんから、きっとスキー場にある中で一番立派なゲレンデマップとタウンマップを持ってきたんやろうなぁって想像がつく。 多分、宿の壁に貼ってあるポスタータイプの大きなマップとちゃうやろか。 僕も昔は毎年、その年の最新のゲレンデマップとタウンマップを手に入れてたけど、ネットを使うようになると、印刷物のマップは使えへんようになったな。 これは20年ほど前のゲレンデマップ↓ この広大なゲレンデを見てると、竜実が女神をさがすのに絶望的になってたのが分かる。 それに、女将が、竜実を見つけられるのは自分しかないと思うんちゃうかって想像できる。 これは17年前のタウンマップ↓ こんだけ宿がいっぱいあったら、小杉と白井の二人の絶望感も実感できるわ(^^; 完全ネタバレなんてエラそうなタイトルをつけたけど、僕なんかにちゃんとネタバレする記事を書けるような、そんな生やさしい本とちゃうわ(>_
2017年04月27日
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「ハヤカワ・ファンタジー」なんて聞いても、よほどのSFファンでなかったら、ピンとけぇへんやろね。 今のハヤカワのファンタジーやったら「ハヤカワ文庫FT」やろうけど、それとはちゃうねん。「ハヤカワ・ファンタジー」というのは1950年代に誕生して、数年でその呼び名が「ハヤカワ・SF・シリーズ」という名前に変わったやつやねんね。「ハヤカワ・SF・シリーズ」なら、普通のSFファンやったら知ってるもんね。 早川書房は「ハヤカワ・ポケット・ブックス」という名称でミステリーをたくさん出版し始めてんね。 通称「ポケミス」って言って、「HPB」という略称もついてた。 そのポケミスのナンバー3000番台に「ハヤカワ・ファンタジー」という名称を付けて出版が始まったのが「ハヤカ・SF・シリーズ」の始まりやったんよ。 SFやのにファンタジーって、変でしょ! 別にファンタジーっぽいSFっちゅうわけでもないねんで。 バリバリのSFやねんけど「ハヤカワ・ファンタジー」なんて名称がつけられたってのはね、1950年代の日本はまだSF黎明期やったからやと思う。 早川書房が「SFマガジン」を創刊したのは1960年やから、まだ「SF」って言葉自体が定着してなかったんやろね。 でね、この「ハヤカワ・ファンタジー」って名称が使われたのは「HPB3031」までで、「HPB3032」から、やっとこさ「ハヤカワ・SF・シリーズ」という名称が使われた。 そして「ハヤカワ・SF・シリーズ」に改称された後の「HPB3001~3031」までの「ハヤカワ・ファンタジー」は重版発行分から「ハヤカ・SF・シリーズ」という名称に改められたわけよ。 本の外見がどう変わったかを、下の写真に示すね↓ これJ・T・マッキントッシュの「300:1」やねんけど、全くおんなじ本みたいでしょ。 一番下の「POCKET FANTASY BOOK」が「SCIENCE FICTION SERIES」に変わってるのんなんか、ほとんど気が付かへんし! で、裏返すとこうなってる↓ 一番上の文字が「ハヤカワ・ファンタジー」から「ハヤカワ・SF・シリーズ」に変更されてる。 で、もう一箇所、背表紙に変更箇所があってね、僕はここんとこが好きやねん♪↓ 変わってるところに気ぃつかへん? ここ!↓ ほら、背表紙の一番上の《HF》が《SF》になってるでしょ!《HF》はハヤカワ・ファンタジーの略ね♪ 僕が古本屋さんへ通いだした頃には、もう《HF》は、ほとんど見れなくて、たまに見つけると嬉しくって、すぐに買ってしもうたんを覚えてる。 読みたいって事より、もはや《HF》コレクターになってたな。 今では翻訳もんを全く読まなくなったし、SFなんか好きでも何でもないし何の思い入れもないねん(^^ゞ この前の記事…、ってか、この頃全然更新してないから、先々月の記事『「フランス装」って本の綴じ方、知ってる? 』に、アマゾンの古本屋さんには本についての知識の足らない人が多いって書いたやんか。 今回、ハヤカワ・ファンタジーを、こちょこちょっと検索してみて、あそこの古本屋さんって、ほんま、何にも分かってなくて、掲載場所も間違っていれば、シリーズ名や本の形状まで間違ってるって、そういう本のほうが多いのんにビックリしてもたわ。・何千円もの値打ちがあると思える本を、安い全く違う本の中に掲載して10分の一の値段で売ってたり・安物の本やのに、知識がないから高価な絶版本の中に高値を付けて並べてたり で、まぁ、そんなんはどぅでも良いんやけど、みなさん、アマゾンの古本を購入するときは、その本の素性をいろんなサイトで調べてから購入したほうが良いと思うよ(^_-)-☆ で、今回ね、オークションで僕の持ってる《HF》を全品1,000円均一の固定価格売りする事にしたんよ♪ しやから「ハヤカワ・ファンタジー祭り!!」っちゅうわけ(^^♪ とりあえず祭り期間の一週間ほど1,000円で載せて、売れなかったら本の状態によって、高い値段に付け替えて飾ろうと思う。 ほら、珍しい物は飾っときたいから、簡単には売れへん値段をつけたいやん(^^ゞ なんせ、値段をつけるのんは出品者の勝手やからね(^^ゞ しやけど、本によっては傷みが酷くて1,000円の値打ちもない本もあるから、僕の本を慌てて買ったらアカンで! とりあえず、最初の《HF》は「ハヤカワ・ファンタジー3001 盗まれた街」で、この本の発行が日本のSF本の発行の本格的な始まりやったんとちゃうやろか?(^_-)-☆ その運命の発行日は昭和32年12月31日、1957年の大晦日やね。 その頃の日本に、この本を喜んだ人がどれぐらい居はったんやろ? 大晦日にこの本を買って来てテンションが上がってしまい、紅白歌合戦も見ずに読んではった人が居てるんやろか? その頃の日本のSF事情って、どんなんやんたんやろね? 取りあえず手塚治虫さんの『鉄腕アトム』を検索してみたら、すでに連載が始まってたわ! そしたら『鉄腕アトム』はSFマンガと呼ばれてなかったんかもしれへんね。 SFマンガというカテゴリーがまだ無かったに違いないもん。「空想科学マンガ」とか言うてたんとちゃうやろか?(^^ゞ やっぱ手塚先生は凄いな! ってか、そんなんはどうでも良いから「ハヤカワ・ファンタジー祭り!!」の本を紹介するね(^^♪【ハヤカワ・ファンタジー3001 盗まれた街 ジャック・フィニイ】 盗まれた街の商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3002 ドノヴァンの脳髄 カート・シオドマク】 ドノヴァンの脳髄の商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3003 火星人ゴー・ホーム フレドリック・ブラウン】 火星人ゴー・ホームの商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3005 吸血鬼 リチャード・マティスン】 吸血鬼の商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3014 神経線維 レスター・デル・リイ】 神経線維の商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3016 鋼鉄都市 アイザック・アシモフ】 鋼鉄都市の商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3020 300:1 J・T・マッキントッシュ】 300:1の商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3026 宇宙商人 フレデリック・ポール/C・M・コーンブルース】 宇宙商人の商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3027 金星応答なし スタニスラフ・レム】 金星応答なしの商品ページはここをクリック【ハヤカワ・ファンタジー3029 来たるべき世界の物語 H・G・ウエルズ】 来たるべき世界の物語の商品ページはここをクリック
2015年11月10日
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昨日ね、ギャラクシーの1959年4月号を写真に撮って、僕の写真部屋の事を書いてんね。 別に写す対象物は何でも良かったんやけど、どうせならオークションに出す写真を撮ろうと思ったわけよ。 昨日も載せたそのギャラクシー↓ しやけどね、なんせ56年前のアメリカの安もん紙の雑誌やから、写真を撮るだけで表紙が外れてしまったんよ。 こりゃぁ、もうオークションには出されへんな、って思った。 そしたら甥っ子が、写真部屋のことではなくて、このギャラクシーに食いついて来たんよ。 ゴードン・R・ディクソンなんて、本の表紙に載ってる執筆者の名前なんか書いて来たけど、今では外国人作家のことなんか、ほとんど覚えてない僕だから、びっくりしてしもうたわ(^^ゞ そんなんやから、このオークションには、もう出さないギャラクシーを甥っ子にあげることにしてんわ♪ 甥っ子は喜んでくれたわ(^^♪ でぇ、このギャラクシーって雑誌の事を書いてみることにした。 ってか、ギャラクシーが何たる本かはネットで調べたらすぐに分かる事やから、ちゃう事を書くね。 日本初のSF雑誌「S-Fマガジン」が創刊したのが1961年2月だから、上のギャラクシーは、その2年も前に出たことになるんよ。 そう考えたら古い本やよね! で、先月の末、オークションを始めた頃にギャラクシーを一冊オークションに載せたんよ。 なんと一万円なんて非常識な値段を付けた。 ってか、こんな本は市場に一冊も出回ってないんで相場もくそもないから非常識かどうかは誰にも決められへんねんけどね。 その出品したギャラクシーは1959年12月号でね、どうして、この本に一万円なんて高値をつけて出品したかというとね。 この本こそ超有名な表紙やねん。 その時に出品したときの写真↓ これ、なんか面白いでしょ! 手が四本あるサンタクロースがプレゼントをツリーに付けようとしてる。 それを「シーっ」って口に指をあてながら階段の上から見てる子供たちは、緑色をしてて頭から触角が出てる。 耳もとんがってるし!(^^♪ この本の表紙は、SFファンだった僕が子供の頃にいろんなところで目にしててね、野田昌宏さんのコレクションでも見たのも覚えてる。 この表紙を書いてる人の名前はエド・エムシュウィラーって人で有名な人なんよ。 上の写真の目次ページの下から四分の一ぐらいのところに「Cover by EMSH」 って書いてあるでしょ。 このEMSHはエド・エムシュウィラーの事で、表紙絵の一番下にも自筆でEMSHとサインがしてある。 このエド・エムシュウィラーはSFで一番権威のあるヒューゴー賞をSF雑誌の表紙絵で何度ももらってはる人やねん。 ヒューゴー賞って有名でね、たとえば、みんなが知ってる「アルジャーノンに花束を」も1960年にヒューゴー賞をもらってるねんで。 で、どうして、今では外国嫌いになってしまってる僕が、こんなのを持ってるかというとね…。 昔、神戸の古本屋さんに時々行っててんね。 もちろん震災前のことやで。 震災前の神戸には三宮から元町までのあいだに古本屋さんが十軒ほどあって、その古本屋さんを巡ることだけを目的に遠いのに出かけてた。 神戸には昔から外国人が多く住んでてんね。 三宮から元町の海側には明治の初めから外国人居留地というのんがあってん。 六甲に別荘地を切り開いたアーサー・ヘスケス・グルームも、その居留地に住んでて、六甲に初めて別荘を建てたのが1896年やから、このギャラクシーが出たのは、それから60年後ぐらいの事やから、そんなに昔の事とちゃうねんね。 だって、そのギャラクシーが出てから今年までも60年ぐらいやねんからね。 ねっ、そう考えると明治って、そんなに昔の事とちゃうねん。 つまりね、明治の頃から住んでた外国人の子孫たちが、結構洋書を古本屋さんに売るんよ。 しやから、神戸の古本屋さんには圧倒的に洋書が多かったんよ。 なんだかわけの分からない古雑誌なんかも一冊何十円かの値段が付いて山積みされてた。 そんな古雑誌の山の中からSF雑誌を探し出して買ってたわけよ。 僕は高校生ぐらいやったと思うし、一回の神戸行きの買い物予算なんか千円もなかったと思うけど、けっこう沢山買えたのを覚えてる。 だけど、表紙が素敵な本以外は捨ててしまったみたいで、今ではあんまり残ってないねんけどね。 しやからエド・エムシュウィラーの書いた4本腕のサンタクロースの本は、僕にとっては貴重品やねん。 買う人が居なくても、僕には一万円ぐらいの価値があるわけやから、値下げなんかせずに一万円で僕のオークションにずっと飾っておくつもりやねんわ(^^♪
2015年10月15日
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フランス装って本の綴じ方があるねんね。 綴じ方ってか、本の出来上がる過程って言ったほうが良いかもしれへんけどね。 何も知らなくて手にしたら本中が袋とじだらけで「なんじゃ?こりゃ!」って思うやろな(^^ゞ この写真は、本の地(下の部分)と小口(側面部分)が見える写真↓ ねっ、小口だけやなくて地も袋とじになってもうてるでしょ! これね、地の部分は8ページづつが一塊になってもうてるねん! でね、どうしてフランス装の事を言いだしたかと言うとね、フランス装の本をオークションに出してんね。 上の写真は、そのオークションに出すために撮った写真やねん。 で、相場を知るために検索したらね、本のプロの古本屋さんでも、フランス装の事を知らない店があってね、びっくりしてしまって、思うことがあってこの記事を書いてるわけよ。 その事を書く前に、フランス装が、どうしてこんな形になってるかを説明するね。 1枚の紙は裏表で2ページでしょ。 仮にA2の紙を1回折るとA3で4ページになる。 2回折るとA4で8ページになる。 3回折るとA5で16ページになる。 このA5の大きさが文庫本の大きさなわけよ。 この16ページの閉じてる状態と開いてる状態がどうなってるかと言うとね。・天(上の部分)は全部開いてる。・小口(側面部分)は4枚(8ページ)が4ページづつ二つに分かれて閉じてて、あとの4枚(8ページ)は開いてる。・地(下の部分)は二つに分かれて全て閉じてる。 って、文章にしたらややこしいけど、何でも良いから紙を三回折ってみたら、どうなってるのんか一目瞭然やで! で、本っちゅうのんは、この16ページの塊をたくさんくっつけて出来上がるわけやねんね。 で、折りっぱなしやったら上の写真みたく、くっつきまくってるんやけど、これをスパッとカットしたら普通の本が完成するわけよ。 しやからフランス装ってのは、普通の本のカット前の本っちゅうわけやね。 だからフランス装のことを「アンカット」とも言うねん。 で、上の写真の本が何かというと筒井康隆さんの『私設博物誌』という本やねんね。 こんな本↓ でね、この本をネットで検索したらアマゾンの中古品に、いろんな古本屋さんが出品してたんよ。 これを見て↓ お店の名前は白抜きにした。 フランス装を裁断ミスやと思ってはる。 だから、1円で処分しようといてはるんやと思う。 本のプロとは、とても思われへんよね! この、お店もフランス装を分かってはれへん↓ 側面が閉じた状態と説明してるけど、側面は半分しか閉じてなくて、地の部分が完全に閉じてるんやもん! だから、このお店も、この本の価値を分かってはれへんのやと思う。 でね、このことで、僕が思ったのがね、せどり屋って商売が成り立つんやなぁ…、って事なんよ。 ほら、「ビブリア古書堂の事件手帖」に、せどり屋ってのが出て来たやん! ドラマでは高橋克実さんがやってた。 古本屋で、価値のある本を安く売ってるのんを見つけて、それを転売して稼ぐって商売! 僕ね、本のプロがやってる古本屋で、そんな価値のある本を見つけれるわけがないって思ってたんよ。 チェーン店の古本屋には、そんな本は99.99%無いから、この話とは関係ないよ。 で、古本屋言うたら、大阪やったら梅田のかっぱ横丁とか、東京やったら神田神保町の古本屋なんかしか、価値ある古本なんか思いつけへんやんか。 しやけど、あんな店の奥に座ってるおっちゃんなんか、全員本の達人にしか見えへんもん(>_
2015年09月27日
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アメトーーク読書芸人見た? 又吉くんと若林くんと光浦さんの三人の本好きが出てきて、本屋さんとかにロケに行くっちゅう番組やってんね。 最初に行ったのは紀伊國屋書店新宿本店やった。 でね、なんと、この三人のおススメ本を並べた「アメトーーク!」読書芸人フェアをやってるんやて。 こんなん↓ なんのこっちゃ!って感じもするけど、本屋さんとしたら、売り場にアクセントがついて、良いんやろね♪ 若林くんと光浦さんはともかく、又吉くんは今や売れっ子作家さんやもんね! でね、文芸書のコーナーにも行くシーンがあったんよ↓ 僕の『萌空姫様のスノボ道』も、紀伊國屋書店新宿本店に3月1日まで売ってたんやけど、売れちゃって今はもうない。 しやけど、ここの作家名の「す」のところに、3月1日まで、あったんやと思うと感慨深いわ♪ しやけど、まだ在庫がある時に、この番組が撮影されてたら、僕、必死で『萌空姫様のスノボ道』を探したやろうなぁ。 そんなもん映るはずもないのにね(^^ゞ あのね、今は紀伊國屋書店は、北千住店と徳島店と熊本光の森店の三店だけにしか売ってないねん。 ちなみにジュンク堂は新潟店だけ。 あとは喜久屋書店倉敷店と丸善丸の内店で全部やと思う。 もう、終わった本やね。 でもね、今でも売ってる土地がテレビで映るだけでテンションがあがるねん。 前に「有吉散歩」が北千住に行ったときに、北千住マルイのことを有吉くんが「こんな、でっけぇマルイ初めて見たぜ」なんて事を何度も言うものだから、カメラがマルイをぐーんとパンして撮るんよ。 右の人物が有吉くんと生野アナ、左の道向いが全部、北千住マルイ。 紀伊國屋書店北千住マルイ店には『萌空姫様のスノボ道』が今も置いてるって思うと、ずーっとでも見てたかったわ(笑)
2015年06月20日
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Wikipediaの「書評」を見ると「日本の書評」の項に下のように書いてあった。問題点[編集]日本の書評は欧米のそれを移入したものであるが、以下のような点で、特に新聞での書評の場合、問題点が指摘されることがある。「読者に面白い本を面白く紹介する」という書評の根本的な目的から考えた場合、弊害となっている部分は多い。 そういう意味やったんや! 知らんかった…。 僕ね、9年間やってるこのブログで本の記事を153回書いてるねんね。本の感想以外の本についてのよもやま話もあるけど…(^^ゞ でね、僕の書くのんなんか、たんなる感想文やと思ってたけど、書評の意味を知ると立派な書評やと思えたわ! だって、ちまたにあふれてる「書評」って、批判的な文章ばっかり目につくやんか。 そんなんに比べたら、僕の感想文って、自分の感動をなんとか言葉にしたくて頑張って書いてるし、稚拙な文章で伝わらなくて、なんやよう分からんでも、僕が感動したことだけは表現出来てるんとちゃうかな…(^^ゞ 5年ほど前に、悪口ばかりの書評の意味が分からなくて、その事に触れた事を書いたことがある。 細かいことはあんまり覚えてないんやけど意味としては「どうして面白くなかった本のことを書くのだろう?それって、自分が人生の無駄遣いをしたことをわざわざ発表してるようなもんやん。私はネギが大嫌いだけど2時間かけて、嫌いなネギを1本丸々完食した。すごくつらくて泣きそうやった。なんて事を発表してるのんと一緒や」 上のように書いた時って、確か、僕の大好きな本について見当外れな批判を書いてる人がネット上にあふれてて、とっても嫌な思いをして、そんな事を書いたのを覚えてる。 ほんまに、意味が分からへんかったんやもん。 あのね、自分とは違う経験をしてきて、自分とは考え方も違い、年齢も住んでるところも違う人が書く本に、何かネガティブな事を書くのなんか日本語さえ知ってれば誰でもいくらでも出来るんよ。そんなもん無限に書けるでしょ! その本に書いてある、自分の知らない出来事、考え、人、言葉、そんなんに面白さを感じるのんは、日本語を知ってるだけではでけへんねん。 知識もいるだろうし、想像力も必要やんか。 しやからね、僕は言い切るけど、批判的な事ばかり書く人は、残念やけど本を読む能力が低いってことやね。 能力の高い人は、自分と初めて出会う概念や出来事や言葉に、いちいち魂を震わせて感動するんよ。 そこに批判のネタを見つけられるから自分はレベルが高い本読みだと思っている人たちは、えらい勘違いをしてはる。 そこに面白味を見つけられなかったら、書かんといたら良いねん。 だって、自分の能力が低いことを、わざわざ発表したって恥ずかしいだけやんか。 これ、ほんま、マジで僕、そう思ってるねん! どうして、この本を楽しむことができないんだろう? この本を楽しむ能力がなくて、よく本を読んだりするなぁ? この本を楽しめない人って、今までの人生で、どれだけたくさんの楽しいことをつかみ損ねて来はったんやろうって、可哀そうになる。 そりゃぁ、人によって何を面白いと感じるのんはそれぞれやよね。 たとえば、ゴキブリの種類による生態の研究の本を僕が読んだとするね。 それはきっと面白くないと思う。 だけど、その面白くなかった理由をサイトやブログに発表するわけないやん。 上のほうに書いたように、嫌いなネギを苦しんで食べた話をしてもしゃぁないもん(^_-)-☆ つまりね、好き嫌いはしゃぁないやん! 好きなものは優れてる。 嫌いなものは劣ってる。 って、そんなスタンスでしか書けない人が多すぎるわ。 プロの評論家が批判的な事を書いてるから、ちまたの有象無象が、自分も同じことが出来ると勘違いしはるんやろうなぁ。 今って、どんな駄文でもネットに載っけることができるんで、プロの評論家気取りで書いちゃうんやろね。 レベルの低い人が、優れた文学作品の批判ばかりを書いたとするね、するとそこには見当外れのアホみたいな事が羅列されるだけでしょ。 そんな批判的な書評ばかりをネットに書いてる人が、プロの評論家になったって聞いたことある? そんな人が居るわけないやん。 実はFB友達のおけいさんからコメントで「書評家の本の読み方が間違ってる」とか「本を読むのは作者との共同作業」 なんて素敵な言葉をいただいてね、そうや!そうや!と思って書き始めたのが、この記事やねんね。 おけいさん、ありがとう(^^♪ 僕もたくさんの書評を読んで、その中には作者自身も意識しないで書いたんじゃないかと思えるような、深い洞察に満ちた緻密な読み方をしておられる方も居てた。 その人は、言葉の使い方みたいな些末な事を書くことはないねん。だって、その人の書く内容は深くてそんな薄っぺらな文章とちゃうねんもん。 でも、そんな風に恐れ入った人は一人だけやったから、サイト全体の1%にも満たないもんやと思う。 僕ね、昔から思ってることやねんけど、小説でもエッセイでもブログでも、読むときは「書いた人の心に寄り添う」 って、この事を忘れんようにしやなあかんって思う。 他人が書いた文字を、自分の頭の中で具体的な物語のイメージに変換しやなあかんねんで! そんなもん必死の思いで作者に寄り添わな、作者のイメージとは程遠いものしかイメージでけへんと思う。 ふわっと表面だけ読んでても、自分の知ってる日本語との違いに違和感を感じるぐらいの事になるだけちゃうかな…。 でぇ、今まで書いてないけど、僕が初めて書評サイトに本の献本をしたときって、僕には「書評」の意味もよく分かってなかったんやけど、その時の事を書くね。 期待はあったけど、心の底では、立ち直れないぐらいにコテンパンに書かれるやろうって思ってたように思う。 つまりね、小説の根本的な部分へのダメ出しをやられまくって、僕の魂は日本海溝の底に沈むぐらいにへこたれてまうんとちゃうかと思ってた。 たとえば・ストーリー上の致命的な齟齬・伏線の未回収・登場人物のキャラクターの魅力不足・頁数、行数まで示した、矛盾点の指摘 そういった事を、いっぱい突っ込まれるんやないかと思ってた。 しやけど、ふたを開けたら、そこには書いてある文章の意味を理解するのんも難しいほど陳腐なものやった。 ほんま、びっくりしたなぁ…。 あきれはてたわ。 適当すぎる。 どれだけ、シビアな事を書かれるかと思ってたのに、読まずにでっちあげてる文章とか、見当外れの突込みばっかりで日本海溝どころか水面下に入る事も一瞬もなかったわ。 あのね、そもそも、あのサイトとは最初からボタンの掛け違いがあったんよね。 本の内容が問題ないものであれば献本OKだけど、もしそうでなければ、まず本を一冊送りつけ審査をされる、ということだったので、僕はサイトに対して、この本の内容が問題ないことを示すために本の内容を書きまくってんね。 もちろんオリンピックの事も書いたし、どこにも書いてない売り込みの文章を書きまくったんよ。 もちろん、言葉は丁寧語で、読者向けのPR文なんかと違う文体で連ねた。 だって、サイトに対しての宣伝文やねんもん、ネタバレも書きまくった。 どこにも書いてない「サクセスストーリー」なんて言葉も使った。 萌空の成長を縦糸に、父親との再会や友人行板との絆の深まりを横糸に織り上げたハートフルストーリー、なんて歯の浮くようなくさい宣伝文句も書いた。 ところがね、このサイト、あろうことか、僕の書いたすべての文章を、そのままコピペして何百人の全会員にメールしてまいよったんよ。 だいたい「よろしくお願いします」が頻繁に出てくる長文をそのまま、会員全員に配信するって可笑しいって思わへんねやろか?(>_<) もう最悪やん(>_<) 僕は「オリンピック」ってワードを隠すために目次を無しにしようかと悩んだぐらいやねんで。 それが、オリンピックどころか粗筋まで、読まれてしまってるんやから、もう無茶苦茶やん(>_<) もちろん、サイトに抗議したよ。 するとサイトは、次回からは、公開することを献本者さんに明確に分かるようにする、ってことやった。 そんなん言われても、僕は出版社と違って、一個人で、一生に一冊の本やねんから「次回は善処する」みたいな事を言われても、しゃぁないやん。 まぁ、そんなわけで、具体的な事は、もう忘れてきたけど、サクセスストーリーだというから読んだが、サクセスストーリーちゃうやろ!みたいな事を言う人とか、とにかく、いろんな先入観を持って読まれてしまったんよ。 あのサイトは、僕から高い手数料まで取って、僕の本を無茶苦茶にしちゃったんよ。
2015年06月03日
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単行本3冊と文庫本1冊で、しめて税込み396円なり!(^^♪ って、別に売れない本とか、古い本とちゃうねんよ。 ほら、人気作家の東野圭吾さんの本やし、『マスカレードホテル』なんか2011年の初版で『さまよう刃』も平成20年発行だよ♪このレシートが証拠なり↓ 全部、税込み99円って、店員さんの値付けの間違いちゃうのん?って思ったよ(^J^) 僕みたいに、今頃東野圭吾さんを読み漁ってる時代遅れもそんなにおれへんやろうし、僕が発見して良かったよなぁ♪ 5年ぐらい前やったかなぁ…。 東野圭吾さんの『白馬山荘殺人事件』を読んだのが初東野さんやったんやけど、この小説、白馬って地名にひかれて読んだのに、タイトル以外に一度も「白馬」ってワードが出てこなくて、騙されたと思って、僕、東野さんの本は二度と読まんとこって思ったんよね。 当時としては、その小説の内容に何も感じなくて、ほんまに人生の無駄遣いをしたって感じたんよ。 ところが3年ほど前に、本屋さんで『白銀ジャック』を見てその装丁にひかれて思わず買っちゃったんよね。 そしたら、なんなん、この本?!めちゃくちゃ面白いやん!って思った。 スキー場の仕事を内部から細かに書いてる小説なんか初めてやったし。 スキー場みたく1日に何万人も客を扱い、常に事故とかけが人が必然的に発生するような場所、そうそうないでしょ。 しかも、その仕事場の広がりが山をいくつも超えるような広いスキー場もあるわけで、ほんま大変なんよ。 スキー場で働いてた友人も昔いたし、けが人をスキー場近くの診療所に運び、そこの野戦病院みたいな現場にうろたえたこともあるしね。 で、昨年、新作の『疾風ロンド』を読んで『白銀ジャック』よりもさらに面白かった! そして、極め付けが、今年のソチオリンピック後に読んだウィンタースポーツがらみの『夢はトリノを駆け巡る』『カッコウの卵は誰のもの』『鳥人計画』『チャレンジ』。 完全に東野ファンになってもた! その後はガリレオなどのテレビ化や映画化がされてるものを除いて片っ端から読んだ。だって福山雅治さんの湯川先生とか、阿部寛さんの加賀恭一郎とかで見たやつを、今更活字で読んでもしゃぁないと思ったし。 で、読めば読むほど東野さんの本って、どんだけ幅広いねん! って思った。 よくもまぁ、一冊一冊こんなにテイストが違うねんって思う。 こういう人を天才って言うんやろね。 今までに好きになった、どの作家さんよりも天才性を感じるね♪ だけど、こういう一冊読んだだけでは、その作家さんの全体像が何にも見えない作家さんっちゅうのんも困ったもんやな。 僕なんか『白馬山荘殺人事件』だけ読んで「この人の本を読むの、もう、やぁめた」なんて思って、人生の一大失敗をやらかすとこやったもん(>_
2014年10月29日
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『一瞬でいい』を読んでから、唯川恵さんという作家さんの文章に夢中になって読みまくってんね。 なんか、随分昔のような気がするんやけど、自分のブログを検索してみたら、去年の8月の事やと分かった。 その記事「唯川恵著『一瞬でいい(上・下巻)』新潮文庫 」はここ。 まだ1年しかたってないなんて信じられへん。 読む本がなくなってしまってから、かれこれ半年ぐらいたつような気がするのに、 何十冊読んだか分からんほどいっぱい読んでるのに、 僕って、めちゃくちゃ遅読やのに…。 それって、計算合えへんやん(>__
2013年09月26日
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【送料無料】武士道シックスティーン [ 誉田哲也 ]価格:1,550円(税込、送料込)【送料無料】武士道セブンティーン [ 誉田哲也 ]価格:1,550円(税込、送料込)【送料無料】武士道エイティーン [ 誉田哲也 ]価格:1,550円(税込、送料込) また3冊通して読んでしまった♪ 2年前に2回読んだのに…。 ブログ友達のモモ☆さんが、レビューを書いてたのを読んで、また読みたくなってしまったんよね。 2年前に読んだ時よりももっと良かった!(^-^) 2年前に読んだときには気がつかなかった事にいろいろ気がついた。 例えば主人公、磯山香織の唯一の師匠「桐谷」の読み方が、「きりや」か「きりたに」か、なかなか覚えられへんかってんね。 ルビがふってあるのは初出の一回だけやし…。 「きりたに」でなくて「きりや」である事の意味なんか、前に読んだときには考えもしなかったけど、これには愕然とする意味があったんや! この本ねぇ、たくさんたくさんの笑いや感動がぎっしり詰まってるもんやから、心がワナワナして読んでる時間が長くて、冷静に読めてない部分が多かったんかもしれへん。 物語のプロットだけを聞いても、きっと、めっちゃオモロイと感じると思うけど、この本、まるで宮藤官九郎さんの脚本みたくオシャレで面白くてセンス抜群の言葉で語られるから、そこに気持ちがもって行かれてるんや、きっと…。 しやから、この本、何回でも読めるんや。 もしかしたら誉田さんは、はじめはシックスティーンだけしか書く気がなかったのかも知れないなんて思う。 だってセブンティーンは、時間的にはシックスティーンの途中からの物語だし、エイティーンは戦前にまで遡る物語も書かれてる。 書くつもりのなかった、主人公の周りの主人公に影響を与えた人たちのバックボーンを書きたくなったんとちゃうやろか? そんな気がする…。 田原美緒や黒岩レナや桐谷玄明や吉野先生を深く知ってから、あらためてシックスティーンから読み返すと、ちょっとボヤけてた武士道シリーズの世界感が、くっきり鮮明に見えてきたような気がする♪ そう、主人公の二人、磯山と早苗にピンスポットが当たってて、周りはよく見えない感じだったのが、周りも明るくなった感じ。 緑子姉さんや河合先輩の事も見えてきた…(^-^) ほんま、誉田さん、あっちゃこっちゃ見えにくかったところを書きまくりはったな(^-^) こんだけ書いたら、もうナインティーンは書く必要ないわな(^^ゞ 書いてほしいけど…。 あっ、しやけど、唯一、キャラが僕と被ると思える「糞握りの清水」のバックボーンは何にも語られなかったなぁ…(^_^;) 清水にだって清水なりの悩みとかがあったと思う… ってか、僕、あんまり悩んだ事が無いし、やっぱり清水には語るほどのものは何にもなかったんかもしれへんね(^^ゞ 磯山にとっては「屈辱」、その他の人にとっては「褒め言葉」だった 「全中準優勝」ってキーワードが、シックスティーンの頭から幾度となく出て来るけど、こんなん、最初にシックスティーンを読み始めた時には、気にも止めてなかった言葉やった。 この言葉に誉田さんはどれほど具体的な物語を持って書き始めはったんやろう? 今回読んで、そんなどうでも良い事をいっぱい考えてもた(^-^) なんか読み終わっても、武士道のことばっかり考えて次の本を読む気がせぇへん。 誉田さんの他の本に、こんな感じの本がない事は、この2年のあいだに誉田さんの本をいっぱい読みあさったから知ってるし…(^_^;) 武士道シリーズを初めからもう一回読もうかなぁ…。 次は、さらにもっと楽しめるに違いないし!(^_-)-☆ そうや、今回読んで”あっ!この子ら女子高生やったんや!” って、びっくりした瞬間があってんね、…そんなん当たり前やのに…(^^ゞ 埼玉のインターハイの開場の客席で磯山と早苗が電話番号を交換するシーンがあるねんね。「ありがと……じゃあ、また」 白いブラウスと、赤いチェックのスカート。階段を小走りで駆け上がり、回廊を東側へと向っていく。 ↑これがどうしてん? って思うでしょ。 しやけど、僕は”はぁ~? 白いブラウスと、赤いチェックのスカート ってAKBかよ?” なんて風な、なんかようわからんけど、イメージと違う風景やってん。 しやけど、重要登場人物のほとんどが女子高生なんやから、女子高の制服を着てるのんが当たり前やのに、僕はそういうふうには読んでなかってんね。 女子高生の物語として、僕の頭の中でリアルを構築出来てなかったんやろね(笑) しやから、僕、思うんやけど、この物語を映像化するのんは無理なんとちゃうやろか。 そんなもんなぁ、片手で五輪書をもち、残りの手には鉄アレイってのが休み時間の過ごし方なんて女の子が、女子高の制服のチェックのスカートを履いてるなんて思わへんやん(>_
2013年09月14日
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【送料無料】シャッター・マウンテン [ 北林一光 ]価格:1,785円(税込、送料込) 北林一光さんの『シャッター・マウンテン』という四六版のハードカバー本を本屋さんで見つけたときはびっくりした。 北林一光さんって、もう亡くなってはってね、2年前に読んだ『ファントム・ピークス』だけが生前に原稿が出来上がってた本みたいで、 2冊目に読んだ『サイレント・ブラッド』は、残ってた原稿を友人が見つけて本にしたって事だったんだ。 そんなだから、北林一光さんの本はその2冊だけで、もう新しい本は読めないと思ってた。 しやのに、こんな『シャッター・マウンテン』なんて本を見つけて、僕は帯も読まずに値段も確認せずに、即効で小走りでレジに持って行った。 だって、一刻も早く読みだしたかってんもん(^^ゞ この本は、遺品のワープロの中にあったのを発見されて本になったらしいんやけど、なんかそんなんばっかりや! 原稿が発見され、次はワープロの中から発見されるやねんて…。 まだまだ、遺品のなかからUSBメモリーとかフロッピーディスクとか出てくるのんとちゃうのん? ってか、出てきてほしいなぁ…(^_^;) こんな面白い本を書く人の本が、もう読まれへんなんて、ほんま悲しい。 この『シャッター・マウンテン』、読み返したいんやけど姉貴にあげてしまって手元にないねんね。 また姉貴に借りやなあかん。 姉貴は山登りが好きでね、僕みたく近所の300メートルぐらいの山を登るんやなくて、上高地とか穂高とかの3000メートル級の山が好きで登ったりした人やから、この『シャッター・マウンテン』をついついプレゼントしてもたんやなぁ(>___
2013年09月09日
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【送料無料】年下の男の子 [ 五十嵐貴久 ]価格:720円(税込、送料込) 五十嵐さんの本は、僕的にめぼしい本は全部読んでしまって、もう読む本がなくなって来て、とうとう『年下の男の子』なんて、”こんなタイトルの本、僕が読んでも良いのかよぉ…” みたいな本を読んでしまった。 しやけど、やっぱり五十嵐さんの本やなぁ。 超、良かった! しみじみ良かった。 五十嵐さんの本に外れ無し! これ、間違いないね! 37歳の独身OL、川村晶子(かわむらしょうこ)の一人称の小説やねんね。 一流企業で課長補佐なんて肩書きを持ってる。 こんな、僕には想像もつかへん人間の一人称の文章やねんけど、 なんせ五十嵐さんの文章って、どの本も僕の中に、乾いたスポンジに水が沁みこむみたくスーっと入ってくるもんやから この本も、1ページ目から、僕は”わたし(中村晶子)”になりきってもて、ズンズン読み進んでしまった。 なりきってもたもんやから”ちゃうやろ、そこは!”とか”あかん、あかん、そんなんしたらかん!”とか しょっちゅう、アセアセして読んでたなぁ(^^ゞ だって、本の最初で、”わたし”は新築マンションを買ってまうねんでぇ!(>_<) そりゃぁ、あかんやろう! もう、そこで”何するねんなぁ”わたし””って、心底心配してもたもんな(^^ゞ でね、この本、最後のほう、もう、残りページが少なくなってきてるのに、”わたし”は、なんかえらい事になっていくねんね。 ひゃん!(>_<) あかんやろう(>_<) そんなんしたらあかんやろう(>_<) しやけど、もページも残ってないし、”この本は、こんな終り方をするのん?(-.-)” って諦めてた…。 ところが、最後の最後に”わたし”は、わけのわからん方向に走り出して、 もう、ほとんど、”頭おかしいのんとちゃうのん???” みたいな事をやりだして 最後の最後のエンディングの3ページほどで、僕は涙がとまらんくなって、本を閉じたってわけ(^^ゞ しやけど、ほんま五十嵐さんの本は、いつもいつもやってくれるわ! 読み出したら、ほんま寝られへん(^_^;) おとといやったっけ、テレビで貞子3Dたら映画を見てたら、そのあまりにもの退屈さで不覚にも10時半ごろに眠ってもてんね。 まぁ、僕が勝手に『リング』『リング2』『らせん』の、あのハイクオリティの映画みたいなのを期待してたから、どだい面白いはずはなかったんやけどね(^_^;) 本と映画は違うやろうけど、2時間で済む映画が寝てまうのに、何時間かかるか分からんのに五十嵐さんの本は寝られへんねんから危険な本やわぁ(笑) あっ、この本の中にちょっと嬉しい事が書いてあったので書きだすね(^^♪↓ わたしはバスタブにお湯を半分溜めてから、文庫本を一冊持ってお風呂に入った。この数年ほど、半身浴を続けているが、その間に読むための本だ。 実業の日本社文庫 五十嵐貴久著『年下の男の子』より ほらぁ、文庫本を持ってお風呂に入るのんは、おかしな事とちゃうやん! 中村晶子もやってるやん。 僕も、この『年下の男の子』の文庫本をお風呂の中で読んでたわけで、この事がどうしても言いたかった。 お風呂で本を読むって言ったら、みんな、なんかケッタイな事をしてるみたいな反応やねんね。”本が濡れてまうやん” とか言われるんやけど、そのたびに 本を置くテーブルと乾いたタオルを洗い場のテーブルに置いてることとか、湯船の上に渡す読書用の本立ての事を説明しやなあかん(>_<) お風呂で本を読む事は普通の事やから、恥かしがらんと、みんな僕みたいに言うたら良いと思う。 きっと、みんな、自分だけやと思うて隠してるんやろうなぁ(^_-)-☆ 楽天で、そのお風呂用の本立てを探してみたら売ってたので、載せて置くね↓ 【メール便不可】お風呂でのんびり読書ができるバスブックスタンド! !大木製作所 ステンレス ...価格:3,410円(税込、送料別)
2013年09月02日
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夜行観覧車 (双葉文庫) (文庫) / 湊かなえ/著価格:680円(税込、送料別) 湊かなえさんって作家さんは難儀な作家さんみたいやなぁ。 去年の暮に、湊さんの書下ろし脚本の『高校入試』にエライ目にあったとこやのに、年が明けてすぐに、今度は『夜行観覧車』や! 去年の10月に『高校入試』を見始めたときには、イライラ、モヤモヤ、ゾワゾワして、すぐに先が知りたくて検索したら、湊さんのオリジナル脚本だって事が分かって、泣く泣く12月までの3ヶ月間、見続けたんやからなぁ。 まぁ、おかげで、めっちゃ楽しめたって事はあるけど、3ヶ月は長すぎたもんな。 で、昨日、『夜行観覧車』を見始めたんやけど、僕はねぇ、もう、すぐに見るのが嫌になってん! 録画で見てたんやけど、”停止して削除してまいたい!” って、衝動にかられたくらいやもん。 あのね、僕、意地悪系の人間が出てきてイライラするのんが苦手やねん(>__
2013年01月19日
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【送料無料】旅猫リポート [ 有川浩 ]価格:1,470円(税込、送料別) 約1億人の猫好きには是非とも読んで欲しい本や! ほんでから約3千万人の猫が苦手な人には、さらに読んでみて欲しい本や! エエ本やったなぁ…。 僕の泣ける本の一番になったわ! もう、生涯泣ける本No.1になる本かも知れへん! ネタばれするのんは絶対に嫌な本やから内容は書けへん。 ただね、猫と暮らしてる人が読んだら、読み終わったら猫の鳴き声が話をしてるように聞こえてくるんとちゃうやろか? うちのくまたまは猫としたらギャァギャァうるさい部類にはいる猫たちやと思うけど、この本を読んでからは、意味のある事を言ってるような気がしてまう(笑) そう思いはじめると、こいつら表情あるし、ちゃんと話をしてるみたいな気分になってくるし。 前から、くまたまのギャァギャァには「そうなんやぁ」とか「へぇ」とか「大変やったなぁ」 とかの合いの手を入れてたけど、そんなおざなりな合いの手と違ってもうちょっとちゃんと話を出来るよになるんとちゃうかと思えてくる。 猫の顔を、よぉ~く見てごらん! 何が言いたいか、なんか、分かるような気がしてくるで(^^ゞ くま 「触るなよ!! お前かて眠たいときに触られたら鬱陶しいやろう?!」小豆☆☆☆さんへ 『旅猫リポート』の感想は書いたけど、小豆☆☆☆さんは読まないほうが良いかも知れません(^_^;)
2012年12月30日
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本を読むのは遅いほうやのに、まさか長編の小説本を本屋さんで、ちょっと立ち読みしただけで涙がこぼれてしまうやなんて、なんか腹立つ本やわ! 涙がポロっと来た瞬間に”やばい!やばいやばい!” って慌ててしまった(>_<) そんなもん、本屋さんの立ち読みで目を泣き腫らしたりするのんなんか、そんなキモイ人見たことないもん(>_<) しやから、即効で本を閉じて、レジに持って行ってしまった。 読み続けるわけには行かへんけど、こんな感動の絶頂の部分で読むのんをやめるわけにも行かへんもん。 立ち読み危険の、その本はこれ↓ 【送料無料】旅猫リポート [ 有川浩 ]価格:1,470円(税込、送料別) この本は6ページから小説の本文が始まるんだけど、僕は11ページの最後の方でもう涙腺がやばくなってしまった。 しやけど、そんな感じで買ってしまった本だから本のタイトルを覚えてなくて、今も本の表紙を見ながらタイトルを書く。『旅猫リポート』有川浩著 ああ…、この本、有川さんの本やったんや…。 こんだけ、何にも認識しなくて新刊本の四六判のハードカバー本を買ったんなんか初めてやわ! なんせ、緊急事態の本購入やったからなぁ(^。^) この本ねぇ、ずるいねん。 僕は本の帯が好きで、帯のインパクトで買ってしまう事が多いねんね。 しやけど、この本、帯に本の内容について、何も書いてないねん。 そんなんで、ついつい本の頭から読みだしてしもてん。 その書き出しが夏目漱石の『吾輩は猫である』と一緒やったんで”なんじゃぁ!こりゃぁ??” って思ってしまって、これまたついつい読み続けてしまったんが運のつきやった(^^ゞ まぁ、友達の買い物の付き合いで来た郊外型の大型ショッピングモールで時間が余ってたって事もあっての立ち読みやったんやろね(^^ゞ そこの二階のイートインコーナーは、海超しに関西国際空港が望めるところで、そんな良い場所があるのも知らなかったんだけど、そこのめだたない席でゆっくりと買った本の続きを読んだ。 しやけど、こんな本屋さんで泣いてしまったなんてわけの分からない記事、リアリティが無いと思うし、すこしでもリアリティを与えたいので、本を閉じてレジに向ってしまった11ページの終りあたりを書くね↓「痛いか? 痛いよな」 当たり前のこと訊くなよ、怒るぞ。怪我した猫をいたわれよ。「すごい切羽詰まって呼ぶから目が覚めたんだ。――呼んでたよな、俺のこと」 呼んだ呼んだ超呼んだ。若干遅いよお前。「……俺なら何とかしてくれると思ったんだよな」 不本意ながらね、と斜にかまえようとしたが、男は何でか洟をすすり上げたんだ。何で泣く、そっちが。「えらかったな、俺を思い出して」 猫は人間みたいに泣かない。だけど――なんでか、泣くって感じが分かるような気がした。 もう駄目だって思ったとき、思いだしたのはあんただったんだ。ここまで来たら何とかなるって思ったんだ。 なあ。あんたは何とかしてくれるんだろう?痛くて痛くてたまらないんだ。 痛すぎて怖いんだ。僕、どうなっちゃうの?「よしよし、もう大丈夫だからな」 男はふわふわのタオルを敷いた段ボールに僕を詰めて、銀色のワゴンに乗せた。 文芸春秋社刊 旅猫リポート 有川浩著 より あかんわ! ちょっとだけ書こうと思ったけど、いっぱい書きたなって、ようけ書きだしてもた(>_<) で、そのイートインコーナーで、そのあともだいぶと読んで、車で帰路についたんだけど、運転しながらも、この本の文章を思い出して泣きそうになった。 この先、この本、どんなお話になるかわからへんけど、もしかしたら僕の「泣ける本」のベストになる本かも知れへんな(^_-)-☆
2012年12月19日
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昨夜、義兄の家で飲んでるときに本の話をしててね、その流れで義兄が言ったんよ。「電車の中吊り広告で、内田康夫の新刊が出たって広告を見たよ」って。 内田康夫さんは浅見光彦シリーズの原作者で、この30年のあいだに長編タイトルだけでも106タイトルもの浅見光彦シリーズの本を書いてはってね、僕は大大大ファンなんだけど、もう2年以上も前に全部読み終わってて、それからは新作待ちでしか読めなくなってしまってるねんね。 そんな状態やのに今年は1冊も出てなくて、もう、今年も残り少ない10月になってるし、”内田さぁん!どないなってんねんなぁー!”って、思ってた。 そんなんだから、新刊が出てるって情報に僕はもうびっくりしてしまって、聞いた瞬間バックを背負って「僕、本屋に行きたいから帰る」 と言って、早々に義兄の家をあとにした。 しやけど、”ホンマかいな???” っちゅう思いもあってん。 義兄は物凄い博識の人やねんけど、嘘と言うか勘違いというか、けったいな言を言いだすことがしばしばある人なもんだから、その言は話半分ほどに聞いておかなあかんという人やねんね(^^ゞ しやから、”内田康夫さんの本なんか出てないにちがいない。” ぐらいの思いも抱きながら本屋さんに向った。 行った本屋さんは大阪でもトップクラスの大きさの千日前のジュンク堂書店。 ほら、AKB48の大阪版のNMB48の地元、NMB48シアターの隣にある本屋さんやんか!(^。^) そういう意味では、西日本で一番凄い場所やと思う(?)し、ここに無かったらしゃぁない、っちゅうか他所にはもっと無いと思うしね(^_-)-☆ で、入口近くの文芸書の新刊のコーナーにまっすぐ行ったら、 バ~~~ン!! と在った!!! しかも、『光文社・祥伝社合同特別企画』とかいって、本の装丁がまったく同じやのに出版社が違うという2冊の新刊本が並んで山ほど飾ってあって、それを見たときは、ちょっと目の前がクラクラっと来てもたわ!! すぐに、写メを義兄に送ってお礼をした(*^_^*) その送った写メ↓ ねっ!同じ装丁で、タイトルの「萩」と「道」が青と赤の縁取りがしてあって二冊の関連を強調してる。 帯も2冊セットのデザインなのに、この2冊、出版社が違うんやからね(^_-) こういう違う出版社の共同企画って、面白いなぁ(^。^) まぁ、ググってみたら、この合同企画のコンセプトとか、どういう意味のある2冊なのかとかは分かるだろうけど、一切知らずに読もうと思う。 だから、情報をお持ちの人もコメント欄に書かないでくださいね(^^) なぁ~んにも知らないで、ゆっくりゆっくり読もうと思う(^^♪ ただ、どちらを先に読むのが正しいのかが分からないので奥付(おくづけ)を見てみた。 そしたら『汚れちまった道』の発行日は平成24年10月15日『萩殺人事件』の発行日は平成24年10月20日 と、なってた。 発行日順に読むのが正しいと思うので『汚れちまった道』から読むことに決めた。 こんなん、欲望のままに読んだら二~三日で2冊とも読んでしまうかもしれへんし、ほんま無理から、ちょっとづつちょっとづつ読もうと思う(^_-)-☆
2012年10月14日
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↑拾ってきた画像。 どうして今さら20年も前のスキー板の事を言うかというとね、 この板のことを書いてる小説を読んでね、”あっ!この板、あのイタリアのトンバが履いてた板とちゃうのん!?”って思ってん! しやけどね、その板の名称が微妙にしっくりこなくって調べてみる気になった。 まず、この板が出て来た本を紹介するね! ↑アフィリの商品には画像がなかったので、手持ちの文庫本のカバーをスキャンした。 徳間文庫、種村直樹著『JR「ガーラ湯沢」新雪事件』 この本は「ガーラ湯沢」という新幹線の駅に接続されたスキー場が初めてオープンしたときに連続殺人事件が起きるというミステリーで、面白かった♪ 古本屋さんで、題名につられて買ってもた。 なんせ、毎日毎日残暑なんてもんやない夏本番みたいな暑さが続いてるし、冬のスキー場が舞台の小説なんて涼し気やし、思わず買ってもた(^^ゞ やっぱ冬のスキー場が舞台で、本の中の世界に入っちゃうとその時だけは、涼しい気分を味わえるもんね(^_-)-☆ ホンマに、昨日の気温だって大阪は沖縄よりも暑くなってるしどないなってんねん(>_<) でぇ、この『JR「ガーラ湯沢」新雪事件』で殺される女性スキーヤーの履いてた板の名称が何度も何度も語られるねんね。 こんなふうに↓ 彼女の今年の板は、VASエキュープ7Sケプラー・ディフィレクターというロシニョールのトップモデルだったという。 (徳間文庫 種村直樹著『JR「ガーラ湯沢」新雪事件』初刷 65ページより) この板のことは重要で、刑事がこの板の名称を完全に覚えてしまって、そらでフルで咬まずに何度もしゃべるシーンが出て来た(^^ゞ でもさぁ「エキュープ」とか「ケプラー」とかって、当時はそんなん言うたかなぁ??って、ピンとこなかったから写真を探しまくったら4Sだけど、こんな写真を拾えた↓ 「EQUIP」って書いてあるのが見えるでしょ。 これ、スキーバンドで隠れてるところに「E」が付いてて、全体のスペルは「EQUIPE」で、当時「エキップ」と言ってたことを思いだした。 「エキュープ」ではピンとけぇへんはずやわ(^。^) それと「KEVLAR」って書いてるのも見える。 ほらぁ、これも本には「ケプラー」って書いてあるからピンとけぇへんかったけど正しくは「ケブラー」やんか! 「V」やから正しいカタカナ表記やったら「ケヴラー」かもしれへんけど「ケプラー」はちゃうやろ。 でね、この、通称「ロシの7S」という板は有名な板で、当時アルペンの技術系種目では世界で断トツのトップ選手やったイタリアのトンバ選手が履いてて、めちゃくちゃ売れた板やってん! これはネットで拾ってきたトンバがロシの7Sを持ってる写真↓ 僕はトンバのファンでもなんでもなかったんやけど、僕の姉貴がミーハーでトンバが履いてるってだけで、この板を買って喜んでたんで、この板のことはよく覚えてる。 で、昔の姉貴がロシの7Sを履いてる写真がないかと古い写真を探しまくったんやけど、当時って道具を写真に撮るって発想がなかったみたいで、良い写真がなかった(-_-;) これは、何故か右端にわざわざフレームインさせてるみたいなロシニョール↓ ↑サイドに「ROSSIGNOL」のロゴが見えてて、トップはトルコ石色だから「ロシの7S」だと思う。 ちなみに、上の写真の撮影場所は2008年の映画「銀色のシーズン」で玉山鉄二さんがレストハウスの屋根の上を滑ってジャンプした、あのレストハウスの前だよん(^^♪ 白馬好きの人やったら何処が分かると思う(^_-)-☆ 教えてもたら面白くないのでヒントだけ書くね♪ ヒントは「北ほにゃららレストハウス」前 この写真の黄色いウェアのスキーヤーの背中から生えてるように見えるトルコ石色の板が「ロシの7S」だと思う↓ ↑なぜなら、この黄色いウェアのスキーヤーが「ロシの7S」のオーナーのミーハーの姉貴だから(^。^) 黒字の「ROSSIGNOL」のロゴがかろうじて見えてる。 この写真の撮影場所は白馬のスキー場内で一番標高の高いところ。 ここも教えたら面白くないのでヒントだけ書く♪ ヒントは「リーゼンほにゃらら」 で、「ロシの7S」もちゃんと写ってない、こんな写真をどうして載せる気になったかというとね、なんかさぁ、この2枚バブルの匂いがすると思わへん?(^。^) なんか原色バリバリのウェアにバブルの時代を感じて、面白くなって載せたくなった(*^^)v それとね、今回「ロシの7S」を探して検索してたらなんとヤフオクで950円で出品されてる! その出品写真↓ 本の中では ”VASエキュープ7Sケプラー・ディフィレクターというロシニョールのトップモデル” と書いてあってんけど、その書きだしの「VAS」が、この写真ではよく分かる。 ソウル面に「V.A.S.」と書いてあるでしょ。 このVASは写真のトップ側に付いてる茶色の平行四辺形の物を使った振動吸収システムのことで、板の撓み振動の収まりをよくするものなんだ。 丁度バブル前後のあの頃ってスキー板のイノベーションが加速してた頃やったって思う。 毎年カタログのうたい文句を必死にチェックしてたんを思い出すわ(^。^) 板や靴やストックやウェアや、毎年何かしらは買い換えてたけど、あの時代は、何もかもが急激に変化してて、そんなんも贅沢とは思わずに買い換えなくてはとてもゲレンデに繰り出せないって思ってた(^^ゞ ウェアにしても、ゴアテックスよりもシンセラートや!っとか、次から次に新素材が出て来たり、しやけど、やっぱ最強はダウンやで!言うたりね(^。^) 今は10年も同じスノーボードを履いてるねんから、昔とえらい違いや(^。^) ほんま、この10年で買い換えたんて、細かい物を別にしたらブーツぐらいかもしれへんもんな(^^ゞ
2012年09月18日
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【送料無料】一瞬でいい [ 唯川恵 ]価格:1,785円(税込、送料別) ↑内容については、上の画像のクリックしてもらうと、一瞬でいいの商品ページが開くのでそこ書いてます。(リンクしてる商品はハードカバーだけど、僕の読んだ本は文庫本の上下巻本) 重てぇ~!(^_^;) こんな重たい本、久しぶりに読んだ。”そんな、3人の人間の31年もの重たい重たい半生、僕には背負いきれないよぉ(>_<)” って、僕が背負ってるわけでもないのに、読み終わった今、ホンマに肩の荷が下りて、なんか気が抜けてしまった。 こんなに重たい本やのに、ページをめくるのんは軽くて軽くてびゅんびゅん読み切ってしまった。”あぁ、もうちょっと背負っていたかったなぁ…。” って思う。”稀世(きよ)と未来子と創介の世界に身をおいていたかったなぁ…。” って思う。 僕は唯川恵さんって作家さんを知らなくて、古本屋さんで面白そうだったから買ってきて読んだんよね。 どんな本を書く人か知らないし、僕に合った文章を書いてくれはる人か分からないから不安やってんけどね。 っちゅうのが、最近、僕に合わないだけなんやろうけど、とても読んでられへん本が多くて本選びのスランプやってん(^_^;) 超売れっ子作家さんなんかの本て、まぁ、とにかく安心して読みはじめたりするでしょ? しやけど、どうして、この人が売れっ子なの? って感じの本が多くて、最近、僕は偏屈な人間になってしまってるんやろか? あのさぁ、テレビでも、人気番組を面白く思えなくなったら、めっちゃ問題やねんね(^_^;) 世間で盛り上がってる事に興味を持てなくなってる事に気づいたりしたら、それは非常にまずいねん(>_<) それって、自分がずれてきてるって事やから、世の中を楽しめなくなってまう…(^_^;) 僕の場合、ロンドンオリンピックをむちゃくちゃ楽しめたし、AKBのあっちゃんが卒業する事はむちゃくちゃ寂しかったり、ちゃんと世の中を楽しめてるはずやねんけどなぁ…。 しやけど、どうも本はアカンくて警戒警報発令中や! 今ヒット公開中のアニメ原作もアカンかったし…。 そんなんやから、この唯川恵さんの本は久しぶりのヒットで嬉しかった(^^♪ 唯川恵さんの名前は全く知らなかったけど、読み終わるまでは検索を我慢してんね。 どんな本か分からんのは不安やけど、予備知識がないほうが楽しみが多いやん! で、今夜、読み終わったから検索したみたら、 唯川恵さん! めっちゃ売れっ子で、いっぱいいっぱい書いてて直木賞かて取ってはるしっ! ドラマ化もいっぱいされてるやん! ほんま、こんな人を知らんかったやなんて、怒られてまうなぁ(^_^;) 最近、アカン本が多かっただけに、この『一瞬でいい』は、もう”良いなぁ!”って文章がいっぱいやった。 とにかく素敵な描写がいっぱいで、素敵な小説やったわ。 気に入った表現があるたびにページの隅を折っててんけど、いっぱい折り過ぎてもて、こんなに折ってたらもう意味がないやん!って思って途中でやめた(^^ゞ 舞台は軽井沢と東京、ほんで、ちょびっとだけフランス、それと、軽井沢の近所やけど佐久もちょびっと、かな…。 ”あぁ!軽井沢、行きてぇ!” 昔、何度か貸別荘に泊ったのを思いだした。 もう、10年以上行ってないもんなぁ。 軽井沢には、今、ゆうすげの花が咲きほこってるんやろうか? あっ、やばい!ほんまに行きたなってきた(^_^;) そうだ、最近は山も好きやしニューバランスのトレッキングシューズも今年買ったし、稀世たちが登ったルートをたどって浅間山に登ってみたいなぁ…。
2012年08月29日
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【送料無料】入らずの森価格:700円(税込、送料別) めちゃくちゃ面白かった! 僕の、今年ナンバーワンの面白本になるかも知れへん! この宇佐美さんって人の名前はこの日、この古本屋さんで売ってたこの本で初めて見た名前で、本のタイトルも初めて聞いた。 文庫本だったから裏に、どんな話しか書いてあるでしょ。 それを読んで、面白そうと思い買った。 僕は、本を買うとすぐにカバーを外してしまい裸本にして読む。 そんなだから、カバーの裏に書いてある作者の略歴とか、帯に書いてあるいろんな情報は本屋さんで見たあとは、もう目にすることがないままに読むことがほとんどやねんね。 でぇ、この本『入らずの森』を読みだして、”なんやねん、この本!””滅茶苦茶、上手な小説やん!””この手練れた小説の書き方って…。””この宇佐美さんて人、何者やろ?””きっと、何百冊も著作があるに違いない!” なんて思った。 読んでる途中に「宇佐美まこと」って人の事が気になったけど、なんか読み終わるまでは謎のままにしておきたくて、読み終わるまで検索を我慢した。 で、読み終わってウィキペディアを除いたら、なんともはや、ほとんど情報が無かった! これがウィキペディアの「宇佐美まこと」の項の全文だよ↓宇佐美 まこと(うさみ まこと 1957年- )は、愛媛県生まれの日本の小説家。2007年「るんびにの子供」でメディアファクトリー主催第1回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞する。 同年、受賞作を表題作とした単行本『るんびにの子供』でデビュー。地方都市で主婦として生きてきた経験を生かした、人間の負の側面を怪談へと導く作風が特徴。淡々とした筆致ながら、市井の人々に潜む暗い情念を書かせると一流で、鬼気迫る迫力がある。著作 [編集]るんびにの子供(幽ブックス)虹色の童話 (幽ブックス)入らずの森 (祥伝社)作品 [編集]『幽』vol.10 書き下ろし競作 怪しき我が家『犬嫌い』『小説すばる』2008年7月号『満月の街』エッセイ [編集]『小説すばる』2008年6月号 Oh! マイアイドル『男として生き、女として愛される』 なんとまぁ、この『入らずの森』、まだ三冊目の本だし長編小説としては二冊目やん! それと、男の作家さんやと勝手に思ってたけど、この人、愛媛県の主婦みたいやし!(@_@) ってか、出身が愛媛だということと地方都市で主婦として生きてきた人だって情報しかなくて、ほんとの事はよく分からへんねんけどね(^^ゞ しやけどまぁ、凄い本を書く人が居てるもんやわ。 舞台は愛媛県の山あい、高知県との県境いにも近い山村で、平家の落人伝説があるようなそんな所。 そんな所が舞台やし、おどろおどろしい話しを想像するかも知れないけど、そんな事もないねんね。 本のカバーの裏にはこんな風に書いてある↓”本作は、四国の山間を舞台に、人間の狂気と再生を描く、ジグソーパズルの如き読み応えも秀逸なダークファンタジーの傑作!” ダークファンタジーというようなジャンルがあるのを僕は知らなかったけど、そりゃまぁダークっちゃぁダークだけど、ファンタジーでええのんとちゃうかと僕は思う。 あっ、でも、やっぱりダークかなぁ…(^_^;) ジグソーパズルのよう、というのはよく分かる! 見事に緻密に構築されたパズルのような出来栄えの本やった。 そういうのって気持ち良いんよね。 サスペンスの伏線とかってのと違ってね、一つ一つの事柄がみんな他の事柄と意味を持って繋がってるってのが気持ち良い! それはおばぁちゃんと孫の間であったり、80年も前の事件とか、はては800年も前の事すらも現在とジグソーパズルのピースのように、きっちり繋がってるとか…。 ほんま、この本、想像を絶する物語やったって思う。 この本の小説としての出来栄えが超一級品だと僕が感じたのには、ひとつ理由があってね、 この本の直前に読み掛けて、読むのをやめて捨ててしまった本があってね、その本の作者は、本屋さんでも古本屋さんでも置いてる作品タイトルの多さだと一番か二番という超人気作家で、テレビの2時間ドラマの数も一番だと思うその作家の本を初めて読もうとしたんだけど、その余りにも酷い小説具合に、とても読み続けることが出来なかったんだ(>_<) もしかしたら、僕が小説読みのスランプに陥ったのかと思ったりしたけど、その直後にこの宇佐美まことさんの『入らずの森』という素敵な本に出会えて、ちゃんとした本はちゃんと読めることが分かって安心した(^_-)-☆ あっ、ファンタジーなんてジャンル分けをしてるから、何かおとぎ話みたいな、けったいな物語を想像しはるかも知れへんけど、けっこう、この本、ファンタジーというよりはSFよりとちゃうかと思うぐらいに論理的やねん。 どう説明したら分かりやすいか分からんねんけど、巻末の「参考文献」の一覧を見たら、少しは想像つくと思う↓ 参考文献『愛媛の校歌』 土井中照 アトラス出版『柳田国男・南方熊楠往復書簡集』 飯倉照平編 平凡社『南方熊楠文集』 岩村忍編 平凡社『南方熊楠・土宜法竜往復書簡』 飯倉照平 長谷川興蔵編 八坂書房『南方熊楠随筆集』 益田勝実編 筑摩書房『南方熊楠書簡抄―宮武省三苑―』 笠井清編 吉川弘文館『幻の漂泊民・サンカ』 沖浦和光 文藝春秋『粘菌―驚くべき生命力の謎―』 松本淳 伊沢正名 誠文堂新光社『森の魔術師たち 変形菌の華麗な世界』 萩原博光 伊沢正名 朝日新聞社『細胞性粘菌のサバイバル』 漆原秀 サイエンス社『アメーバー―生命の原形を探る―』 太田次郎 日本放送出版協会『胎児の世界 人類の生命記憶』 三木成夫 中央公論社『虫こぶ入門』 薄葉重 八坂書房『ボクは炭焼き職人になった』 原伸介 新風舎『津山三十人殺し』 筑波昭 新潮社『ブナ林からの贈りもの』 熊谷榧 世界文化社『石鎚山系自然観察入門』 森川國康 愛媛文化振興財団『愛媛県の山村』 藤原重則 愛媛文化双書刊行会『百姓になりたい!』 今関知良 飛鳥新書『週末の手植え稲つくり』 横田不二子 農山漁村文化協会『日本列島なぞなぞふしぎ旅』 山本鉱太郎 新人物往来社 南方熊楠(みなかたくまぐす)関連の参考文献が多いでしょ。 南方熊楠って、和歌山県の山奥、熊野の植物の研究をしてはった世界的に業績のあった人やねんね。 ちょうど、つい、この間、NHKの歴史ヒストリアで熊野をやった時に南方熊楠とその妻の事をやってたので見はった人も多いと思う。 僕かて、歴史ヒストリアで南方熊楠の事を詳しく聞いたところに、この本に熊楠がめっちゃ重要は役で出て来たものだから嬉しくなってしまった(^^♪
2012年06月17日
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この本、考えられへん帯がついてた。 ほとんどカバーと同じ大きさやねんけど、高さが1センチだけ短い。 こんなん、ほとんどカバーやねんから下のカバー要らんと思うのに、そういうわけにも行かへんねんやろな。 しやけど、こんな無茶苦茶な帯って、よっぽど佐々木希さん主演のドラマを印象付けたかったんやろね。 アフィリの画像だと帯の幅は普通やねんで↓ 【送料無料】恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?価格:590円(税込、送料別) この帯ではインパクトが足らんと思うて大きくしたんやろね。 で、帯として最大の大きさを考えて上1センチだけ本が見えるようにしたのに違いない。 でぇ、この本ね、超ゆるゆるのトホホ恋愛小説やねんね。 でね、そんなゆるゆるのトホホ恋愛小説を、なんと僕は一気に最後まで読み切ってしもぉてん(^^ゞ 読みだして、すぐに、僕はこの本を読むのんをすぐにやめるやろうって思った。 僕って、けっこう簡単に読むのを諦める人やねんね。 イマジネーションが超貧困で本の世界に入るのに凄い努力が要るし、そんなんやから読むのにめちゃ時間がかかるねんね。 そんなんやから、しんどい本を読み続けるのんは物凄い人生の無駄遣いと考えるわけで、簡単に読むのを諦める。 こんなゆるゆる本を読み続けるとは思えへんかったんやけど、あれよあれよというまに徹夜して読み上げてしまった。 もしかしたら、この本を書いた中居真麻さんて人は天才なんかもしれへん。 小説の書き方に、なんか今までになかったような秘密の技を使ってるのんかもしれへん。 だって、こんな本、粗筋を面白く人に伝える自信、僕全然ないもん(>_<) ほんま、トホホの女の子の超ダサ恋愛がダラダラと語られてるだけみたいな気がするのに、しやのに面白かった(^^♪ なんやろね、とっても楽しく読めました(^^♪ 楽しく読める本が、きっと良い本やと思うし、きっとこの本は良い本なのに違いない!(^。^) でぇ、この意味不明な超デカ帯まで付けてオシてる佐々木希主演ドラマっちゅうのん、やっぱ見てみたいし、帯をよく見たら”CS放送 フジテレビTWO オリジナル連続ドラマ 3月16日スタート 隔週金曜日夜23時より放送” って、書いてあった。 あちゃぁ…(>_<) なんや「フジテレビTWO」って! そんなチャンネル知らんし…(^_^;) ってか、もう放送終ってるし(>_<) でも、終ってるドラマやったら逆にパンドラテレビで見れるしと思って検索したらあったので見てみた。 そしたらさぁ、舞台設定が、ごっつぅ変更されてもうてるねん(>_<) ドラマでは、主人公、宝池青子(たからいけ あおこ)は秋田出身で東京で仕事をしてるんよね。 本では、宝池青子は岡山県備前市出身で京都が舞台やねん。 京都の百万遍あたりのアパートに住んでる。 最後のほうでは、大阪の谷町6丁目に引っ越してくる。 京都の百万遍も、大阪の谷町6丁目も僕は知ってるから、そこでロケ撮影があるかもしれないという楽しみもあったのになぁ…。 いやぁねぇ…、僕、ちょっと心配やってんね。 佐々木希さんが岡山弁を上手に話せるんやろか?って…。 だけどね、それにしたって俳優さんの出身地に合わせて脚本を書きかえるなんて、それって何なん……(^_^;) だってぇ、この本の岡山弁がね、めっちゃ良いねん! ちょっと青子の台詞を、何個か書きだすね↓「私、純平のこと、好きみたいじゃけ」「あんた、いま、くすっと鼻で笑ったじゃろ」「大丈夫。えかろう」「へえ。姥貝くんって、でーれぇカクテル作り、好きそうじゃなあ」「そんなん訊かんくてもわかるじゃろ」 (宝島文庫 中居真麻著 「恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?」より) 良いでしょう(^^♪ このごろナチュラルな岡山弁を話す人って、あんまりおれへんやん。 去年の年末のTHE MANZAIから人気急上昇の漫才コンビの千鳥(ちどり)ぐらいとちゃう? 今、えらい事になってる河本くんなんかも、イントネーションは多少残ってるものの岡山弁をあんまりしゃべらなくなってるし。 ほら、大阪弁から西の方言だと、広島弁を話す人はミュージシャンや芸人にもいっぱい居てるけど、広島と大阪の中間の岡山弁って最近あんまり聞かへんやん。 しやからね、この本の主人公、宝池青子の話す岡山弁が、ごっつぅ味わい深くて可愛かっただけにドラマに期待したんだけど、土地の設定がオールチェンジされてて、ほんま、がっかりやった。 あっ、そういやぁ、おととい放送された佐々木蔵之介さん主演の2時間ドラマ「塔馬教授の天才推理1隠岐島の黄金伝説殺人事件」で隠岐島の住人全員が標準語を話してたのは嫌やったなぁ(>_<) 中国地方の方言って俳優さんが演技するのが難しいんやろうか? 昔、広島カープの津田投手を岸谷五郎さんが演じたドラマがあって、それを見た広島の友人は、そのあまりにも気色悪い広島弁を聴いて岸谷五郎さんを大嫌いになったって言うてた。 大阪人である僕なんかは、気色悪い大阪弁をしゃべる下手くそな演技(大阪の人にしかこの感覚は分からんやろうけど…)には慣れっこになってて、あらためて嫌いになるなんて事もないけど、広島の人にとっては神様みたいな存在の津田投手がケッタイな広島弁をしゃべった事が許されへんかんたんやろうね。 なんだ、この頃は、地方の言葉での演技は仕上げるのに時間がかかるから、避けるようにしてるんかも知れへんな。 めっちゃ、気に入らへんけど…。 あっ、そうだ、ドラマでの方言の演技について、今、泥沼離婚裁判をやってる高嶋政伸さんで思いだした素敵なドラマがある。 高嶋政伸さんと辺見えみりさんが主演のNHKのドラマ『バブル』っちゅうのん! このドラマ、バブル真っただ中の大阪が舞台で、高嶋政伸さんと辺見えみりさんはバリバリの大阪人の役やねんね。 で、このドラマの高嶋政伸さんと辺見えみりさんの大阪弁が、めちゃくちゃ上手やってん! 二人とも、絶対に大阪出身やと思ってしまった。 あんなに正統派の大阪弁、しかも本町辺りから北の環状線の内側あたりまでの、ちょっと商人言葉の上品さが入った、あんなエエ大阪弁は、今ではあんまり聞かれへんって思った。 なんて事を言っても、大阪以外の人には、お笑い芸人が話す下品な大阪弁との違いは分からへんねやろうけどなぁ…(^_^;) まぁ、NHKっちゅうとこは、方言指導の先生を起用して、徹底的にちゃんとした方言を話すようにするみたいやね。 だけど、それって当たり前のことで、地方の言葉を全部標準語に置き換えやなドラマを作られへんねやったら、そんな嘘ドラマ、最初から作らへんかったらええのにって思うわ。
2012年06月04日
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【送料無料】For You価格:780円(税込、送料別) この本ねぇ、めっちゃ素敵で感動したんやけど、ネタバレ無しで書こうとしたら、筆が進まなくて、ネタバレ有りで書いてもたら、これを読んだ人はこの素敵な物語を楽しめなくなるわけで、そんなんで、読み終わってから随分たつけど書けてなかってんね。 で、どうしたもんかと書き始めたんだけど、やっぱ、この本をダイナシにしてまうわけにはいかへんのでネタバレ無しにしようかなぁ…。 最初のほうの導入部ぐらいは書いてもエエか…。 主人公の朝美は映画雑誌の編集の仕事をしてるんだけど、突然伯母(母の妹)の冬子さんがクモ膜下出血で亡くなる所から物語は始まる。 朝美の母は、朝美がまだ一歳の頃に亡くなっており、朝美にとっては母親代わりのような存在の冬子さんだった。 独身の冬子さんにとって朝美父娘が一番近しい親戚であったりする事もあって、冬子さんの遺品の整理を朝美がする事になる。 この冬子って伯母さんが、めっちゃ魅力的な人物なんよ。 冬子さんは新聞社に勤めてて、倒れたときには新聞社から何十人もの仕事仲間が病院に駆けつけたりしてる事なんかから、彼女がいかに慕われていた人物かが分かる。 なんせ、死んだあとから物語が始まるんだから朝美の回想でしか冬子さんの事は分からないって、仕組みになってる。 だけどね、この本の本当の物語は、朝美が片付けに行った冬子さんのマンションで見つけた、冬子さんの30年前の日記の中の物語なんだ。 30年前の冬子さんが高校生だった時の物語! そして、もう一つの物語は、映画雑誌の編集の仕事をしてる現在の朝美の物語! で、その二つの物語が交互に語られて行く。 けっこう分厚い本でね、文庫本で500ページある。 途中、ちょっとめんどくさい所もあった。 それは朝美の現在の物語の部分でね、僕は30年前の冬子さんの物語の先行きが気になってしかたがないから、現在の朝美の物語がめんどくさくて、早く30年前の冬子さんの物語になってくれぇ~!なんて思って、少しイライラして読んでた。 だけどね、この本、読み終わってみたら、このイライラの部分が一番重要な意味を持ってたんだ! くっそぉ~(^_^;) やられてもた…。 凄いよな! 小説家って…。 こんな話を作るなんて。 それにしても、なんやろね! この五十嵐貴久さんって人…。 ほんまにもぉ~、僕の気持をもてあそびやがって、僕はまんまとはめられて、感動の嵐にぼろぼろにさせられてもたわ!(^。^)
2012年05月31日
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もう随分前から僕の一番大事な本がなくなってて、モヤモヤモヤモヤしてた。 その本のタイトルは『宙ノ名前』。 今は改訂してしまって、本のタイトルも『宙の名前』と、何故か「の」がカタカナからひらがなに変更されてる。 表紙も変わってる。 この本、大事やし、人に貸すはずもなく、なくなったのが意味不明で、ほんま、毎日嫌やった(^_^;) だけどまぁ、本だけだったらヤフオクとかイーブックオフとかで手に入るっちゃぁ手に入ると思うんやけど、本の中に、これまた大事な物が2枚も挟んであって、やっぱこの本、失くすわけにはいけへん本でね、もう探す所がないんだけど、諦めるわけにいかなくて”はぁ~あ…、何処にいってもうたんやろぉ…” って、嫌ぁ~な日々を過ごしてた。 それがさぁ、突然『宙ノ名前』が出て来た↓ ダンボールの箱の中から出て来た。 で、『宙ノ名前』のページの間に挟んでた大事な2つの物もちゃんとあった↓ ↑17年前の長瀬智也君と酒井美紀さんの白黒生写真(^。^) これはドラマ『白線流し』の宣伝用のスチル写真。 たまたまのコネで新聞社の人にいただいた生写真。 長瀬君が持ってる本は僕の持ってる『宙ノ名前』と同じ(^_-)-☆ ↑小川天文台のリーフレット。 ドラマ『白線流し』の中で重要な意味を持つ小川天文台を訪れたときにもらった物。 つまりさぁ、このダンボールの箱は16年前の1996年1月から3月にフジテレビで放送された連ドラ『白線流し』に因んだ数々の宝物を入れてる箱やったんや!(^。^) 宝物やから大事に仕舞いこんで、逆に何処に仕舞ってしもたんか分からなくなるって事あるやんね!(^^ゞ ほんまに良かった! 出てきて良かった!(^^) 『白線流し』は、僕の生涯ナンバーワンドラマで、好きで好きでたまらんかった! レギュラーシリーズが終了してからの10年間で作られた5本のスペシャルも含めて何十回も見てるもんな! っちゅうか、部分部分だと百回以上も見てる部分もある。 っちゅうのも、このドラマ、全編を長野県松本市でロケしてて、そのロケ場所を探す目的でも見てるから、その場所を特定するために何度も何度も繰り返し見た部分もいっぱいある。 なんせ16年前にはインターネットも普及してなかったから、ロケ場所なんか自分の目と足で見つけ出すしか他に手段は無かったからね(^_-) そんな成果を示す物とかドラマアイテムなんかが、このダンボールに入ってる↓ で、どうして、そんな大事な物が「サトウの切り餅400g20入」のダンボールに入ってるかというとね、この長瀬君が持ってる箱を見てみて(^。^)↓ そう!このダンボールは上の写真のシーンに出てくるダンボールと全く同じ箱やねん!! 「第4話 裏切られたラブレター」の頭から35分のところに小道具として出て来る。 長瀬君と一緒に写ってる女優さんは遊井亮子さん。 ドラマで使われてる「サトウの切り餅」のダンボールはリアリティを出すためなのか天地を逆に使ってる。 長瀬君の持ってる方向で、うちのダンボールを撮影したのがこれ↓ しやから、この箱自体が僕の「白線流し」コレクションのひとつなわけやねんね。 だから出しっぱにしてると、くまたまにボロボロにされる危険性があるから見えないところに仕舞っておかなきゃあかんかったんよ! ほんま出てきて良かった♪ へたしたら、ずっと押入れの中に眠ったままになるとこやったわ いつやったか、この箱の中に『白線流し』関連物を全部まとめたんやった。 すっかり忘れてたわ! しやけど、この箱を一旦開くと、腰を据えて中の物をじっくり見だしてしまって大変やったわ!。 なんかテンションマックスになってきてもうたし(^^ゞ こりゃぁもう、この箱の中身を写真にして、この次の記事にでも載せまくろうかと思う。 あっ、でも1日に何十枚もは載せられへんかも知れへんし、何日かにわけやなあかんかもしれへんなぁ…(^_^;)
2012年04月29日
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【送料無料】TVJ価格:620円(税込、送料別)”こんなん、まるっきり「ダイハード」やん!” って読み始めてすぐに思った。 政治犯のフリをしたプロの集団がテレビ局をビルごとジャックして政治的な要求をするんんやけど、その実態はただの泥棒で、それに対してビルの中で孤軍奮闘一人立ち向かうだなんて、読んだ人はみんなダイハードが思い浮かんだんとちゃうやろか?(^_-)-☆ むっちゃくちゃ面白かったぁ~!(^^♪ こんなオモロイ本があるのん知らんかったわ! って、ダイハードのパクリやったら、そんなにオモロイとも思えへんかったんやろうけど、なんせこの『TVJ』で一人犯人グループに立ち向かうのはバリバリの刑事のブルース・ウイルスやなくて、29歳の経理のただのOLやねんね!(^。^) ほんまに普通の29歳のOLが命がけの戦いを挑むんやけど、それが不自然やなくて仕方なくそういう状況になってまうねんね(^^ゞ ダイハードのブルース・ウイルスも、いつもそんな状態になってしまう自分の事を呪ってたやんか(^^ゞ しやけど、そのモチベーションには刑事であるという事、プラス奥さんを助け出さなければいけないという、そういう事情もあったでしょ。 『TVJ』でも一緒でね、 主人公の29歳OLは、長いこと社内恋愛をしてた相手の男性からプロポーズをされた直後に事件が起こり、その彼も拉致されて人質になってまうねんね。 このOL、ジャックされたビルの中で、何度も何度も死にそうな目に合うのに『彼を助けなきゃ!』 って思いで動き続けるんよ。 犯人をやっつけるとか会社を救うとか、そういうのんは、いっこもないねんね(^。^) ただ『彼を助けなきゃ!』 それだけなんが分かりやすくてええやんか!(^。^) 最後のほうで、少佐と呼ばれてる相手のボスと対決する部分なんか、ホンマ!、面白くて、震えて泣き笑いしながら読んだわ(^。^) ちょっと429ページのその部分を書きだすね♪ 再び右手に銃を持ち直して、引き金に指をかけた。待ってよ、と由紀子が叫んだ。「聞きなさいよ。あたしはねえ、プロポーズされたばかりなのよ。今日は彼の両親に挨拶しに行く日だったのよ。だから一番お気に入りの服を着て、メイクだって」 何を言い出すのか、というように少佐が首をひねった。お構いなしに続けた。「それがこうよ。ワンピースはぼろぼろで袖はなくなるし、時計だって傷がついたのよ。ねえ、エルメスよ。意味わかる?」右腕を伸ばした。 「おまけに靴も履いてない。嫁入り前なのに傷だらけだわ。これだけ傷ついてるのに、まだ足りないわけ?」 やけになったように、煤けた顔で微笑んだ。関係ない、と少佐がつぶやいた。ため息をついた由紀子が、まだあるわ、両手を高く上げた。「あたしは二十九歳で、身長が百六十センチ、体重は四十八キロ、腕立て伏せは一回も出来ないのよ。経理勤めで、運動なんか大嫌い。両手を縛っていたとしても、あたしはあなたに勝てないわ」 大声で少佐は笑った。「君は本当に面白い。死を目前にして自己紹介か」「しかもあなたは銃を持っている。ねえ、この状況であたしのことを撃てるの?そんなプライドのない人間なわけ?」 『TVJ』 五十嵐貴久著 文春文庫より この少佐って呼ばれてる悪党のボスは、普通の悪やなくてね、いわゆるインテリでね、ビルジャックをして警察と交渉中でも、少しの空き時間にヘミングウェイの文庫本を読んでるようなやつやねんね。 由紀子は、この少佐のことをめっちゃ分かってたやろなぁ。 この本の物語は朝から、次の日の朝までのたった一日の事やねんけど、極限状態の一日って、いろんな事を学ぶんやろうね、人って…。 しやけど、この主人公由紀子のかっこ良いことったらなかった! 怖い話やのに、オモロくて、カッコ良くて、素敵やったわぁ!(^_-)-☆
2012年04月18日
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【送料無料】消失グラデーション価格:1,575円(税込、送料別) もう、だいぶと前に読んだ本なんだけど、机の横にお置きっぱになってるのを見つけたので書く。 だって、この本には、ほんま”やられたぁ!騙されたぁ!くっそぉ!こんなん有りなん!?” って思いが凄くて、騙された感では過去一番の本かもしれへんし、やっぱり書こうと思った。 しやけど、問題はやねぇ、その「やられた部分」を書いたら、それはもうネタバレになるわけで、そんなんを知ってしまえば、この本の存在意味がなくなってしまうし! 犯人が分かるなんて単純なネタバレと違って、この本の頭からの意味が違ってくるねんもんなぁ…(^_^;) 本の頭から意味が違ってくるということでは、道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』クラスのインパクトがあったんやけど、『向日葵の咲かない夏』みたく非現実的な強烈世界じゃなくて、舞台は高校の中だけというシンプル学園推理の形をとってるねんね。 舞台は高校内だけで、登場人物は男女バスケ部員がほとんどで、それと放送部員と先生方。 物語は男子バスケ部員・椎名康(しいなこう)の一人称で語られる。 軽く頭の病んでるスポーツ系高校生が主人公の学園ミステリーというテイストの小説で、本全体をひっくり返すどんでん返しなんかが仕込まれてるなんて全然想像してなかった。 そんな感じで別に違和感を持つこともなく物語は九割がたすすみ、物語がその佳境にかかったときに、ルビ付きの文章が一行ちょっとだけあって、その一行の意味する事が頭の中で爆発して、”ちょっと、待ってぇやぁ~~!””なんやねん!それっ!””ちょっと待って!ちょっと待って!ちょっと待って!””えっ!どうゆうこと?””っちゅうことは、つまり、えぇっとぉ~~???” みたいになって、本を読み続けるのんをストップして、本の始めのほうからいっぱい読みかえしてしまった。 しやけど、この本、絶対に映像化でけへんな! アニメも無理! 活字だけで初めて成立する物語や! これが噂に聞く「叙述トリック」ってやつなんやろか? オモロイなぁ(^。^) あっ、でも「叙述トリック」という事が分かって読むだけで面白さが半減するんやろか? なんてことを言いだしたら「叙述トリック」と書くだけで、ある意味ネタバレちゅうことになるのかも知れへんけどね(^_^;) でぇ、この本を読んだ理由は、いつもの通り、帯にやられてしまってんね。 書き写すのが面倒なので、帯の表と裏を載せるね↓ そそられるでしょう! 馳さんは最高傑作やって言うてはるし、綾辻さんは横溝正史賞の中で三本の指に入るて言うてはるし! 横溝正史賞って、過去に阿久悠さんや柴田よしきさんとかが受賞してるし三本の指ってすごいと思う。 横溝正史賞って受賞なしの年が結構あるねんね。 二年連続受賞なしなんて事もあったみたいやわ。 これって信用できる賞やと思わへん? ほんまにオモロイ作品がなかったら受賞を出さへんっちゅうことやもん! 例えば江戸川乱歩賞なんか去年は二作品も受賞してたけど、僕、二作品とも読んだけど、どちらも面白くなかってんね。 商業的には受賞作はいっぱい出したほうが良いんやろうけど、オモシロない本にまで受賞させてたら、長い目で見たらちっとも良いことないと思うわ。
2012年04月14日
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【送料無料】リカ価格:630円(税込、送料別) 「読後感の悪さは保証つき。」って帯に書いてあってん! なんちゅう事を書くねん! 「読後感の悪さは保証つき。」って、こんなん、めちゃ気になるやん! 読後感の良い本が好きやし、読後感の悪い本なんかまっぴらごめんやけど、しやけど気になるやん(^_^;) ほんまに嫌やねんけど、怖いもの見たさっちゅうのがあるし、読んでしもてんなぁ、これが(^_^;) この五十嵐貴久さんって人の本は、去年『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』という本を読んだ。 面白くてね、この本を読んだときに五十嵐貴久さんって人が『リカ』という作品でホラーサスペンス大賞で大賞を受賞して世に出た人だって事は知ってたんだけど、『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』はホラーじゃないし、『リカ』を読もうとは思わなかった。 『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』は楽しい話やったもんなぁ(^^♪ この人の怖い本は読もうとは思わなかった。 『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』という映画が最近公開されたでしょ。 あれ、原作は五十嵐さんの『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』やねんね。 やっぱり面白い本は、映像化されるんやなぁ。 黒木瞳さんや真矢みきさんで映画化されてるって聞いたときは、びっくりしたな。映画の予告編↓ でぇ、今回『リカ』を読んだのは、いつもの事やけど帯に惑わされてしもたわけやねんけど… 「読後感の悪さは保証つき。」の下にも気になることが書いてある。 「あまりの恐怖に単行本時掲載出来なかった、驚愕のエピローグつき完全版!」 って、これかて気になった。 でね、この驚愕のエピローグやねんけど…、こんなん書いたらあかん!って思った。 あのさぁ、無茶苦茶怖いエンディングってあるやん。 ”悪魔が滅びたって安心してる主人公のうしろから、何故か滅びてなかった悪魔が忍び寄ってる”みたいな… そういうのって多分破滅的なエンディングが待ってるに違いないねんけど、しやけど実際にどんな恐怖が待ちうけてるかは想像するしかないやんか。 しやけど『リカ』の最後はね、その恐怖が書いてあるねん(>__
2012年04月10日
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以前はよく行ってた本屋さんに久しぶりに行ったら、店先でフェアをやってた↓ やべっ!”こんなフェアをやったら日本の良さがみんなにバレテまうやんかぁ!(>_
2012年03月03日
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最近、新しく出来た本屋さんがあって、そこで手にしてしまったのが、この本『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』やってんね。【送料無料】RDGレッドデータガール(仮)価格:580円(税込、送料別) こんな本初めて見てね、裏表紙の内容説明を見ると、主人公が熊野古道にある神社の娘で姫神と呼ばれる謎の存在が現れたりして、ごっつぅ興味を引かれて買ってしまったんだ。 どこの本屋さんでも置いてる本に大差はないんだろうけど、その店の売り方によって見える本が違って見えたりする事があると思うんよね。 でね、この本屋さんの系統として、神道系の本が目立つって感じがするんだ。 それは、小説もノンフィクションも含めて本全般に言えるみたいで、例えば去年ジャケ買いした『隻眼の少女』なんて本は、僕、買った古本屋さんで一冊見た切りで、どこの本屋でも見た事ない本だったのに、この本屋さんにはちゃんと売ってた。【送料無料】隻眼の少女価格:1,995円(税込、送料別) この表紙の人物が来てる衣装は「水干」と呼ばれるもので平安時代の男子の装束らしいけど、戦後は女性の神職の略装だったらしい。 『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』の表紙は巫女さんの装束だしね。 で、この間書いた『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』って本もこの本屋さんで見つけた。 もちろん、この『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』も普通のPHP新書で、どこでも売ってる本だろうけど、ようはレイアウトとかポップとかで、その本屋さんがどんな本を売りたがってるかで、見え方が違ってくるんだと思う。 でね、『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』って本なんだけど、この表紙、赤地の大きい字で『RDG』って、なんというタイトルを付けてるねんって思った。 だって、この本、超和風でね、舞台は熊野古道の山奥で、出てくるワードが「姫神」とか「山伏」とかやしね。 作家さんも本は売りたいと思うのに、どうしてこんなタイトルをつけたんやろうねぇ? この和風を好きな本屋さんやったから僕の目に着く置き方をしてくれてて、僕が買う事ができたんだと思う。 普通、このタイトルやったら、僕、絶対に手に取らないもん。 でね、この『RDG』の意味は レッドデータブック、Red Data Book『RDB』をもじったようなんだけど、レッドデータブックというのは絶滅危惧種の情報をまとめたものだって事なんだけど、このもじりもピンとこないし、だいたいレッドデータブックというものが、世間的に普通に認識されてるものだとは思えないし、このタイトルは、僕にはまったくもって意味が分からない。 でも、まぁ、この本屋さんのおかげで、読む事ができたので良かったけどね(^^♪ 面白かってんもん! で、問題は、この本が面白かった事の上に続編がある事が分かったことなんだ。 なんと『RDG レッドデータガール』は5巻まである事が分かった。 本を読んで、読み終わってから続編がある事を知るってのって、よくある。 話は一冊目で完結してるんだけど続編がある。”だったら、続きを読みたい!” って思うやん! でね二巻を読んで、もっと先を読みたかったら、その時は三巻を買って読んだら良いし、一度に五巻まで買おうとは思わない。 だって二巻を読み終わって、もうこれでおしまいで良いって思うかもしれへんやん。 ところがね、そこのところが大きな間違いでね、僕、今、めちゃくちゃ腹立ってるねん!!! あのね、何を腹立てるかというとね、一巻は一巻だけで話が完結してたのにね 二巻の最後のページの最後の行の一番下に(次巻へ) って書いてあってん(>____
2012年02月21日
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【送料無料】日本人はなぜ日本のことを知らないのか価格:756円(税込、送料別) 今日、本屋さんで見た本のカバーの表紙裏に書いてあった内容紹介文を見て、僕、もうシビレテしまって買ってしまった。 全文書くね↓「建国記念の日はなぜ二月十一日なのか」「日本はいつどのようにできたのか」――世界中の国民が知っている自分の国の成り立ちを、日本人の多くは答えられない。初代天皇の存在は伏せられ、『古事記』『日本書紀』は非科学的として封印される。何より、日本が現存する世界最古の国家である事実を学校は教えてくれない。まるで誇りを持たせたくないかのような歪んだ歴史教育。戦争もなく統一を果たし、中国から独立を守り抜いた奇跡の歩みを紐解こう。世界でいちばん人気がある日本を、私たち自身が愛せるように。 PHP新書『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』竹田恒泰著より ちょうど今日は建国記念日で、神社では紀元祭がとり行われたって聞いたんよね。 紀元祭では橿原神宮に向って遥拝するのだそうだ。 って、そんな話を、今日しててね、 あぁ、そうかぁ…、今日は神武天皇が即位した日だから、神武天皇が祭られてる奈良県の橿原神宮に向って遥拝するんやぁ、って納得しててんね。 そういやぁ、今年で日本が建国して何年なんやろ? 「紀元は二千六百年」なんて言葉が戦前にあったようだから、戦争が終わって67年になるから2670年ぐらいなんやろか? みたいな話を今日しててね、帰ってから、ゆっくりググってみようと思ってたんだけど、この本を読み出したら3ページ目に、その答えが書いてあった。 転載するね↓ では日本の建国はいつなのか。正式な歴史書である正史『日本書紀』によれば、初代神武天皇の橿原宮(奈良県橿原市)での即位が我が国の建国で、これは紀元前六六〇年、すなわち今から約二千七百年前に相当する。 PHP新書『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』竹田恒泰著より 良い本を買ったよ♪ 今夜は、読みたい小説はお休みして、この本を読もうと思う。 日本が世界で唯一の古代国家であるって事に僕がいつ気がついたかはよく覚えてないんだけど、言語学者の鈴木孝夫さんに夢中になってた頃だと思う。 それと書家の石川九揚さんの本でもいろいろ教わった。 だけど、やっぱ日本の古代史とか神社とかを知るようになって、日本って国の古代から現代までの連続性を意識するようになってからかも知れないな。 しやけど、この本のようにズバって言うてくれはったらめっちゃ気持ち良い(^^♪ でもね、この頃は、みんな外国に憧れて、人生の沢山の時間を浪費して外国語を勉強して、高い金を使って外国に行ったらエエのになんて思う。 すぐ近くに素敵なところがいっぱいあって、日本語で書いてある素敵が本がいっぱいあるのんなんか、別にみんな知らんでもええやん(^^♪ 僕とか一部の人が知ってたらええと思う(^_-)-☆ あっ、まだ、この本を読みだしで4ページ目なんだけど、4ページにこんな事を書いてある↓ 現存する国家のなかで日本に次ぎ、二番目に長い歴史を持つのがデンマークである。十世紀前半にヴァイキングたちを統合した初代国王ゴームが建国したと伝えられ、~ 次いで三番目が英国で、初代国王のウィリアム一世がフランスから海を渡ってきてブリテン島を征服したのが一〇六六年、およそ九百数十年前のことである。 PHP新書『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』竹田恒泰著より ちょっと考えてみたらね、日本中津々浦々にある延喜式に記載された延喜式内社は、延喜式がまとめられた927年にはすでに建ってたんよね。 その時には世界で二番目に古い国デンマークも、三番目に古い国英国もまだ存在してないねんね。 しやのに日本にはもう、深く根付いた文化、宗教があったんやもんね。 それよりさらに数百年前に万葉集だなんて今の日本人が読む事の出来る日本語の文学があったりするんやから、日本って国は世界の中でめちゃめちゃ特殊な国なんや! しやから僕が思うに、日本に世界遺産なんかいらんねん! たかだか最近できた国の人たちに、日本の国を評価してもらう必要なんかないのんとちゃうのん!(^_-)-☆
2012年02月11日
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ほら、本って、買いたい本が決まってるときって本屋さんで買うよりネットで買う方が確かでしょ。 お店に行っても売ってるとは限らないけどネットだと即座に在庫を確認できるじゃない。 でぇ、いろんな人から聞こえてくる話を聞くと、みなさんアマゾンで買ってはる人が多いみたい。 理由は「早い」って事らしい。 だけどね、僕は本はいつも「セブンネットショッピング」で買ってる。 セブンネットだとセブンイレブンで受け取れるでしょ。 アマゾンって基本宅配でしょ。 宅配されると家に居なくちゃいけないじゃない。 時間を指定すると、その時間には絶対に居なくちゃいけないけど、急用ができる事もあるじゃん。 急用ってのは急な用事だから、前もっては分からないから急用でしょ。 だから時間を指定するのって嫌なんよね。 暮れに兄貴が午後指定でオセチを送ってくれたんだけど、その日は朝から急用が出来て出かけて、めっちゃ急いで家に帰ったけど午後1時ぐらいの帰宅になってしまったんだ。 帰ってすぐに郵便受けを確認したら「不在時連絡票」は入ってなかった。”あぁ、良かったぁ、オセチの配達に間に合ったぁ!” って安心したんだけど、2時頃にオセチを届けてくれた運ちゃんは、「先程不在でしたので」なんて事を言いはって、 なんや…、「不在時連絡票」が入ってなかったから間に合ったと思ったのに間に合ってなかったんや(^_^;) そりゃぁ、午後指定の宅配物があるのに午後1時まで家を空けていた僕が悪いんだけど、そんな「先程不在でしたので」なんて事をわざわざ聞かされへんかったら気持ち良くオセチを受け取れたのに、ヤナ運ちゃんやなぁって思った。 だいたいさぁ、不在時連絡票が入っていたから、あらたに配達時間帯を指定しても、また急用が入る事もあるわけじゃん。 だから、再度とか再再度とか配達時間帯を指定したりして、運ちゃんにも悪いしなんか疲れちゃうんよ(^_^;) そんなだから、近所のコンビニに好きな時間に引き取りに行けるってのは、僕にはいっちゃん良い配達方法やねんね(^^♪ だけどコンビニ受取りと一言で言っても、その料金やシステムはお店によって違う。 アマゾンもコンビニ受取りを出来るみたいだけど、アマゾンの場合はコンビニで前払いしなければならないから、支払いと品物の受け取りの2回もコンビニに行かなきゃいけない。 楽天ブックスは、コンビニ受取りなのに、なんと代引き手数料と同額の260円を取られる。 そんなん、500円の本を買うのに、なんで260円の手数料を払わなあかんのん?(>_
2012年01月28日
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【送料無料】陽だまりの彼女価格:540円(税込、送料別) この本、やられたぁ~! ちくしょう~! なんやろうねぇ? この読後感! ちょっとないよ!こんな素敵な本! 最後はオイオイ泣いてもたし、クスっと笑てもたし、 ほんま、ちくしょう…、やられたぁ…、 って感じ(^^♪ この本も、僕のいつものやつ…、帯の宣伝文句に乗せられて、ついつい買ってもてんね。”女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1” って、ふぅ~ん… そんなら、まぁ、僕も男子やし、女子用の恋愛小説は読みたないし、これ読んでみようかなぁ… なんて思ったんよね。 しやけど、読みだしてみたら、帯の意味分からないし、普通のほのぼの恋愛小説ちゃうのん… なんてふうにしか思えへんかってんけど、読み終わってみたら、なんやねん!この本! 『陽だまりの彼女』って何気ないタイトルやねんけど、読み終わってみて初めて『陽だまりの彼女』ってタイトルがごっつい意味を持ってきて最高やって思った。 ただの恋愛小説だと思って読んでたから気にしなかったいろんな事が、ミステリー小説の伏線みたいに、いっぱい張り巡らせてあったのが読み終わってから気が付いた。 これは、もう一度読みかえしたら、一度目には見逃してた細かい伏線に気が付くかもしれへんって思う。 でね、解説文を書いてはる人が”さて、ここからはネタバレになるので~” なんて事を断ってはるんやけど、実際には肝心のネタバレは書いてなくてね、やっぱ、この本のネタバレはしちゃぁいけないって解説の人も思ったんやろな。 でぇ、この本”女子が男子に読んでほしい恋愛小説”というのは意味分からんねんけど、この本は僕のような人には最高の本だと思った。 読み終わったときに目の前にくまたまが居たんだけど、くまたまの顔をしげしげと見てしまった。 僕がしげしげと見るものだから、何やねん?って感じでたまがミャー!ミャー!しゃべって来るので「お前は、いくつめやねん?」って訊いてみた。「二つめだよ」なんて言うはずもなく、またミャーミャー言ってた。 まっ、たまは、アホやから多分”一つめ”やろうけどね(^^) 賢いくまは”二つめ”か”三つめ”ぐらいかもな(^。^) で、この本の著者の越谷オサムって人、僕は初めて読んだと思ってたんだけど読んだあとに、この人の著作リストを見たら去年一冊読んでた。 『階段途中のビッグ・ノイズ』って音楽小説で、とっても面白かったのに作者名を覚えてないなんて僕もエエカゲンな奴やと思う(^^ゞ 【送料無料】階段途中のビッグ・ノイズ価格:630円(税込、送料別) ほら、あるじゃない、面白い本だったけど、ちょっと特殊な本で、その作者のほかの本まで読んでみようと思わないって事。 『階段途中のビッグ・ノイズ』は、高校の軽音楽部でバンドを頑張る人たちの話で、超面白かったけど、それって、なんかちょっと特殊な舞台設定でしょ。 なんか、それっきりになってて越谷オサムって人の事を追いかけなかったのは失敗やった。 しやけど、まぁ、なんだ、『陽だまりの彼女』って本と出会えたんだから結果オーライやけどね(^^♪ だけど『陽だまりの彼女』で、この越谷さんって人が只者やない事が分かったから、早速ネットで3冊注文してしまった(^_-)-☆
2012年01月26日
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【送料無料】ビブリア古書堂の事件手帖価格:620円(税込、送料別) 【送料無料】ビブリア古書堂の事件手帖(2)価格:557円(税込、送料別) 去年の暮に『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』という本を読んだ。 なんかねぇ、しみじみと、ほのぼのとした本で、良いなぁ…、って思ったけど、そんなに心に残る本でもなかった。 で、しばらくして、古本屋さんで『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』という本を見つけてね、”へぇ…、続編があるんや。” って思ったけど、”どうしよっかなぁ…””読もうかなぁ…” って、少し迷ったけど、古本だし、安いし、一応買っておくことにしてレジに持って行った。 だけどね、結局、その『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』を買った日からすぐに読みだした。 でもね、この本、僕が去年読んだ強烈な印象を残した沢山の本と違って、別にすぐに本を閉じることができるような本で、ちんたらちんたら読んでたんだ。 しやけど、もう8割がた読んでしまってて、もう残りが少なくて、悲しい気分。 あのねぇ、この本、パンチて言うたらジャブをいっぱいくらうような本でね、一冊目の『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』で、だいぶとくらってたジャブが、二冊目の『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』で効いてきたみたいで、もうノックダウン寸前までやられてるねんね(^^ゞ もう完全に栞子さんのファンになってもうたもんな(^^♪ でね、そんな栞子さんファンの僕が、今日、本屋さんに行くと、文庫本売り場の平台に『ビブリア古書堂の事件手帖』2冊と並んでこんなのが置いてあったんだ↓”げっ! TAKE FREE って、ただで『ビブリア古書堂ストーリーガイド』なる物をくれるの?(^_-)-☆””めっちゃ、嬉しいやん!(^^♪” と思い手に取ったら、”なぁんだ、これ、文庫本と同じ大きさのリーフレットやん…” でもね、これ、A4四つ折のリーフレットやけど、『ビブリア古書堂』の舞台の鎌倉MAPなんかが載ってて、なかなかエエねん♪ リーフレットを開いた裏表を載せるね♪↓ これじゃぁ、小さくて分からないと思うけど、今ならただで本屋さんでもらえるから『ビブリア古書堂』ファンの人、っていうか栞子さんファンの人は、早いとこ本屋さんにもらいに行ったほうが良いと思うよ(^_-)-☆ あっ、このリーフレットの頭に書いてある、最大の宣伝文句は「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベスト10 第1位」なんだけど こういうのって、僕、去年、だいぶと引っかかってね、 全然、僕に合わない本を何冊も買ってしまった事があるから、こんな売り文句を先に目にしてたら、多分読まなかったと思うから先に読んでて良かったよ(^^) この本「事件手帖」だなんて言葉が題名についてるけど、事件なんて起こらないんだよ! だから、刑事も検事も探偵も犯人も出て来ないから、ミステリー嫌いな人にも良い本だと思うよ。 本が好きな人なら、いっぺん読んでみっ(^。^) しやけど、ゆるいジャブしか飛んでけぇへんから『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』を読んでもまだ効いてこないかも知れないけど、2冊目の『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』まで読むとだんだん効いてくると思う♪ ちょとリーフレットの中の文章を引き写すね(^^)↓古い本には人の秘密が詰まっています鎌倉の片隅にひっそりと佇む古書店「ビブリア古書堂」。人見知りの美人店主・栞子と本が読めない店員・五浦は奇妙な客が持ち込む謎と秘密を、鮮やかに解き明かしていく。夏目漱石「それから」にまつわる祖母の秘密や、太宰治「晩年」をめぐる収集家の異常な愛など、名作に秘められた物語を収録した上質ミステリーです。 上の文は『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』の事を書いてあるんだけど、僕は2冊目の『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』に出てくる「時計じかけのオレンジ」あたりで、キューンとなってきた。 司馬遼太郎さんの話も出て来たけど、僕は司馬さんには10年以上夢中になってた時代があるんだけど、知らない話でびっくりした。 作者さんのあとがきによると、このビブリア古書堂は架空の店だけど、本の事に関しては全部事実だと書いてはって、本の面白い話だけでも楽しめる本だと思う。 でね、このビブリア古書堂は鎌倉の北鎌倉駅の線路沿いの細い路地にあるという設定なんだけど、僕は鎌倉を知らないんよね(^_^;) でもさぁ、鎌倉って映画やら小説やらエッセイやら漫画やらで、良く出てくる、なんか良い感じの古い街なんでしょ。 今日手に入れたリーフレットの鎌倉MAPを眺めて、”鎌倉、見てみてぇ~!” なんて思ってたんだ。 そしたらまぁ、なんと、今夜の10時からフジテレビで始まったドラマ『最後から二番目の恋』の舞台が鎌倉でやんの!(^^♪ キョンキョンがテレビ局のドラマのプロデューサーって役でね、鎌倉の古民家に引っ越して来るところから物語が始まるんだ。 生で見て、すぐに録画をもう一度見てしまった!(^^) 主演が中井貴一さんとキョンキョンっなんだけど、昔、この二人主演のドラマあったやん! スマップの草なぎくんが端役で出てて、まだ主演をしたことがない時代だったから、ごっつぅ昔やけど、そんなん思いだした。 それにしても共演者の坂口憲二くん、内田有紀さん、飯島直子さんって、みんなコメディのできる役者さんやんかぁ! 少々、けったいな脚本で、けったいな演出をしたとしても、面白くならなかったら逆に奇跡やろね(^。^) っていうか、そんな事よりも、これからの三か月、このドラマで鎌倉がたくさん見れるのが嬉しい(^^♪
2012年01月12日
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本棚の本が一冊だけ逆さになっててね、その中に挟まってたシオリが卓上の手近にあったレシートだった…、って、そんなシーンを最近見たんだけど、なんか思いだされへんねん。 最近、いろんな本を読んだり、連ドラ見たり、2時間ドラマを見たりしてて、なんかごっちゃになってしまって、思いだされへんねんなぁ。 その栞を見つけたのが浅見光彦やったか、杉下右京やったか、宝生家の執事兼運転手の景山やったか、岡部警部やったかさっぱり誰か分からへん。 あっ!古畑任三郎やったやろか? マジで誰か分からんし…(^_^;) でぇ、どうして、そんなシーンの事を思い出して気になるかというと、昨日、古本屋さんで買った本に栞よろしくレシートが挟んであってね、”あっ!最近こんなん、見たか読んだかしたなぁ…” って、思ったんだけど、丸一日考えたけど分からへん。 最近読んだ本のページを繰ってみたんだけど、そんなシーン、あらへんし…(^_^;) で、まぁ、そのシーンは良いとして、そのレシートがこれ↓ ”天牛堺書店”と書いてある。 天牛書店とゆうのは、昔、大阪市内に何店もあった古本屋さんでね、道頓堀とか、阿倍野とか上六とかの天牛書店には良く行った。 阿倍野も上六も、今ではおしゃれビルになってしまってるけど道頓堀の天牛はどうやねんやろ? なんて事がすぐに頭に浮かんだんだけど、天牛堺書店というのは古本屋さんではなくて新本屋さんで、昔から堺東にあったなぁ、なんて事も思った。 だけど、いずれにしても、もう十年以上行ってないけど、今もあるんやっ! って、懐かしかった。 だけど、このレシートの日付けを見たら90年6月17日になってる! って事は、今も何も、これ、21年前のレシートやんか!”わちゃぁ!この本は21年かかって天牛堺書店から泉大津の古本屋さんにたどり着いたんやなぁ” って感慨深いものがあったよ。 で、このレシートをよく見たら”サンピア”って書いてある。”へっ?サンピアって泉北高速・光明池駅前のサンピア?””そういやぁ、サンピアの一階の本屋さんって天牛堺書店やったような気がする” っていうのが、その本屋さんに僕は今年初めてヒョンな事から立ち寄り、そこの新刊書の平台に積んである『白銀ジャック』を表紙買いしてしまい、ブログに三回もあれやこれやと書いたとゆう印象深い本やってんね。 それがどうしたっちゃぁどうした、なんだけど、買った本っちゅのがこれでね↓ この内田康夫さんの『王将たちの謝肉祭』とゆう本は、ちょっと前に文庫本で読んだ本で面白かったものだから姉貴に貸したんだ。 僕から一方的に貸し付けたんだけど、昨日歩いてて、この本のラストシーンの事を思いだし、”あれは感動したなぁ…”なんて思ったんだけど、細かいディテールを思いだせなくて気になって、気になって…”わぁ!貸すんじゃなかった!”なんて後悔したんだ。 で、その時たまたま近くにあった古本屋さんが、最近の僕の一番の古本屋さんで、古い本なら44円からあるんで寄ってみた。 そしたら44円ではなかったけど、88円で『王将たちの謝肉祭』が売ってたので買った本がこの本。 発行日は1990年2月26日になってるから、レシートの日付けは辻褄が合ってる。 この本のラストシーンのところに21年前のサンピアの天牛堺書店のレシートが挟まってたんだから、なんか因縁めいたものを感じたんだ。 あぁあ…、オチもない、こんなくだらない事、書いてもて、ここまで読んた人が居たらごめんなさい…m(__)m
2011年10月28日
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タイトルをちゃんと書かないのは、タイトルが好きでないので文字にしたくないとゆうだけなので、他に深い意味はないので、あんま、気にしないでほしいねん…(^^ゞ だけどね、この本、もしかしたら、今まで生きてきて僕の一番好きな本なのかもしれない。 なんせ、初読みから連続して再読、再々読してもた本なんかは生まれて初めてやし、やっぱ好きやねんやろね。 ってか、本を読んでる時って、魂は本の中に入ってしまうし、今の気分のままでは他の本の中に入ってゆく気にならへんねんなぁ。 でぇ、気がついたら、また頭からページをめくってるし、相田教授に、また一成、会いに行ってるし、もうほとんど覚えてしまってるけど、やっぱ読んでたい。 なんか、もはや、何回読んでるのか、よう分からんねんけど、多分4回目やろうと思う…。 でね、この本には、本文が始まる前に「長野県大町市」の簡単な地図が載ってる。 この地図には、山名とか川名とか駅名とかの、どんな地図にも載ってる基本的な地名以外の名称は、ただ一つ『大町温泉郷』という名称だけが記載されてる。 この、唯一といってもいい、この地図のオリジナリティのあるところともいえる大町温泉郷の場所がね、間違ってるねん!(>_
2011年10月13日
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【送料無料】サイレント・ブラッド価格:780円(税込、送料別) この本ねぇ、ものごっつぅ文句があるねんけど、その文句は、訳あってあとまわしにするけど、 とにかく読んでる最中の、”先が気になる感” が、ハンパやなかってん!! オモシロかったわぁ…。 この本、掛け値なしで、ほんま、一気本、徹夜本って感じの本で、全然止まらんかった!(^^ゞ 主人公は沢村一成という東京に住む大学生なんだけど、半年前に突然姿を消した父親の車が長野県大町市で発見された、という警察の連絡を受けて、大町に向うところから物語は始まる。 父親と大町との関係は全く分からず、どういうこっちゃねん?って思いを持ちながら大町に行くんだけど、物語は、その大町で、訳の分からない方向にどんどこどんどこ進んで行く。 そんなんで、物語の舞台になってる場所の大半は、長野県のJR大糸線の大町駅付近から大町温泉郷、鹿島川、鹿島集落、大谷原(おおたんばら)、大川沢、カクネ里、というような地名の場所で、すべて市域としては大町市内なんよね。 僕の持ってる10万分の一の道路地図だと15センチ四方ぐらいのエリアなんだけど、なんせ標高三千メートル近い鹿島槍ヶ岳の山頂まで大町市なわけで、狭いけどとんでもなくハードな世界なんよ。 僕は登山の事を知らないから「カクネ里」っていうのも、この本で初めて知ったのだけど、ググってみたら、画像が腐るほどあったよ。 多分、登山家には超有名な場所なんだろうな。 拾って来た画像↓ ↑ピークが鹿島槍ヶ岳で、その下の雪がのっぺりした所がカクネ里 でね、この物語の主な舞台である大町駅―大町温泉郷―鹿島集落―大谷原を繋ぐ道に白馬岳大町線という道があるんよね。 爺ケ岳スキー場前を通って、サンアルピナ鹿島槍スキー場に西側から行くときにはこの道を通る。 昔、大町温泉郷の宿に泊まってサンアルピナ鹿島槍スキー場に滑りに行った事があってね、めっちゃ懐かしかった。 だって、この本には鹿島川がしょっちゅう出てくるんだけど、大町温泉郷の泊った宿の部屋は鹿島川に面した2階の部屋で、窓から眼下に鹿島川を見下ろせて、良い感じの部屋やってん(^^♪ あの時は春だったけど、まだまだ雪があって、雪解け水もまだ少ないようで水量が少なかったのを覚えてる。 あっ、あの大町温泉郷に泊ったときは、その一週間前に開田高原スキー場というところで木に激突して左太ももを打撲して、それをかばって滑るものだから、今度は右のお尻が痙攣してくるし、めちゃくちゃ辛かったのを覚えてる。 なんであんなに辛い思いをしてまで毎週スノーボードをやってたのか、今考えたらアホちゃうかって思う(^^ゞ なんかさぁ、本の中に、都会とかと違って、普段、まったく話に聞かない田舎の特殊な場所での自分の思いでの場所が出てきたりしたら、何年も思いだした事もなかった事が記憶の芋づる式みたく思いだしたりして楽しくなる♪ でぇ、この本の何に文句があるかと言うとね、タイトルと表紙絵、つまり本の見た目全部が気に入らないねん(^_^;) まずタイトルやけど、「サイレント・ブラッド」ってぇ~(^_^;) 意味分からんしぃ。 本の中に「血筋」というワードは何度も出て来たし重要なワードやとは思うけど、「サイレント・ブラッド」ってぇ~(>_<) なんかCIAとKGBが暗躍するようなハリウッド映画みたいに思うてもた。 裏表紙の文章を読めへんかったら、この本、僕は中身チェックもしないでスルーしたと思う。 っていうか、このタイトルで、よく僕が、この本を手に取って裏表紙を読んだなぁ!って、自分で自分を褒めてやりたいわ。 ってか、極度の英語嫌いの僕やから、そんな風に思っただけで、普通の人には受け入れられるんかもしれないけど、よう分からん(^_^;) たとえば、もしも、この本のタイトルが「鹿島槍の雪女」だったとしても「サイレント・ブラッド」よりはましやと思う(^^ゞ だって、この本、思い切り和風やねんよ。 設定が50年前の日本だとしても、全然かまへんし! たとえばインターネットも出てこないし、携帯電話もほとんど出て来ないし、重要な登場人物の呼び名が「オニマサ」に「おババ」に「トンチ」やで! こんな「サイレント・ブラッド」だなんてカタカナタイトルにしなくて地名入りのタイトルにしてくれてたら良かったって思う。 だって、無理から地名を入れて本を売ろうとする輩が多いのに、この本はタイトルのせいで、この本を面白いと思う人の手に渡りにくくなってると思う。 もったいない…。 実はね、最近地名入りタイトルの本を買って読んで、詐欺にかかったような目に合った事があるねん。 その本を書いた人は、この10年ぐらいで、もっとも多くドラマ化や映画化をされてる本を書いてる人やと思うけど、この人の地名入りタイトルの本の中に、その地名は一度も登場しなかったんだ。 最寄り駅が一度でてきたけど、その駅名も「信濃なんたら」って架空の駅名だったし、あの架空の駅名が出て来た時に、もう、ちょっと”この本胡散臭い”と思うたけどね。 タイトルにつけた地名が本文中に出て来ないって、それ、詐欺ちゃうのん? しやけど、その考えで行くと「サイレント・ブラッド」は逆詐欺かもしれへんなぁ。 タイトルは、とても手に取りたくなるようなタイトルやないけど、そのケッタイな「サイレント・ブラッド」というワードは本文中には一度も出て来なくて、かわって、わくするような地名がいっぱい出てくる!(^^♪ しやけど、こういう事があると、本選びも難しくなるなぁ…(^_^;) でぇ、表紙絵のほうなんだけど、一番上のアフリの画像のこの表紙絵、なんかファンタジックな絵でしょ。 多分、ホラー色のある物語だからって事でファンタジックな絵というオファーを出して出来た絵なんだと思うけど、こんなんおかしいやん! 満月出てるし、「満月」なんてワード、一度も出てこなかったよ。 笹がいっぱいだから日本風っちゃぁ日本風なんだろうけど、なんか南米のジャングルみたいにも見えるし。 スノーブリッジがかかってる難所がいっぱいあるような北アルプスの沢の現実をイメージ出来るような画にいてほしかったな…。 ってか、上に、拾って貼ったような「カクネ里」の実写写真にするのが一番良かったんとちゃうん?
2011年09月30日
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【送料無料】天地明察価格:1,890円(税込、送料別) 今日、本屋さんの平台に積んである『天地明察』の帯に書いてある事に目が留まった。 なんと!岡田准一くんと宮崎あおいさんで映画化して、来年秋に公開なんだってさ! 主人公の春海(はるみ)役の岡田くんも当然良いんだけど、”えん”役が宮崎あおいさんってのが、この帯を見た瞬間に、箒をもったえんの姿が目に浮かんだぐらい、ぴったりやと思って嬉しくなってしまった(^^♪ 春海とえんが初めて会った金王八幡宮の絵馬の前のシーンが、すぐに宮崎あおいさんで想像してしまった。 えんって、いつも箒を持って掃除をしてるんよね♪ 金王八幡宮の境内を箒で掃除してて、算盤を広げてる春海を上から見おろして、邪魔だって叱るシーンがとってもしっくりとイメージできた。 楽しみやけど、来年秋って、完全に一年先やもんなぁ(^_^;) しやけど楽しみやなぁ♪ 宮崎さんってさぁ、時代劇が一番似合うって僕は思うんよね。 大河ドラマの『篤姫』が、めちゃくちゃ良かったのは、視聴率もめちゃ高かったし、みんなが思った事やと思うもんな。 宮崎さんって、今や大女優さんで、いろんな役をやってはるけど、やっぱ僕は篤姫が一番良かったって思うもん。 しやけど、この帯付きの『天地明察』が欲しかったなぁ…。 僕が持ってるのは帯無しで、古本屋さんで買った本なんよね。 内容も知らずに、四六判ハードカバー本が315円という安さだったもので思わず買ってしまった本なんだ。 あっ、でも、税抜き1800円という高価な本を、しかも、それが時代小説と分かって僕が買って読もうとしたかと考えたら、まず買えへんかったやろうなぁ。 実際、読みだしてすぐに、主人公が刀の二本差しの取扱に四苦八苦してるので、初めて”えっ??、これ時代小説なん?、えらい本読みだしてしもたなぁ(^_^;)” って思ったもん。 って、別に僕が時代小説を嫌いというわけではなくて、永井路子さんや白石一郎さんや司馬遼太郎さんとかの時代小説を百冊ぐらいは読んでると思うし、好きやねんけど、最近は現代小説のとんでもなく面白い本ばかり読んでるもので、ちょっと時代小説って気分やなかったんだ。 しやけど、『天地明察』を読み進むうちに、すぐに”この本、すっげぇオモロイ!” って、思いだして、もう、止まらずに一気に読み終えたよ! 関孝和って人が江戸時代の初期に居てはってね、この同時期においては関さんは世界で一番の数学者やってんね! この関さんの事を僕は昔から知ってたんだけど、この関さんの『天地明察』への登場の仕方が、ごっつぅええ感じやねん(^^♪ まさしく天才・関孝和って感じやねんけど、本の中では名前だけで、中々登場はしてくれへんねんけどね(^^ゞ あっ、そういえば、来年秋に公開される映画で関孝和役は誰やねんやろ??? でぇ、今ググってみたら関役は歌舞伎界から市川亀治郎さんって人やねんて…。 そんな人知らんなぁ…。 まっ、別に、『天地明察』では関孝和さんは端役やから、あんまりどうえもええんやけど、好きな関さんやからやっぱ気になる。 もう10年ほど前になるけど、数学者の藤原正彦さんがNHKの番組で、関孝和さんの事を語ってはったんよね。 でね、NHKって、やりかたが汚いっていうか、人の心を鷲掴みにするようなナレーションを、頭にぶちかましてきたりするんよ。 この番組の冒頭でのナレーションが、確かこんなだったんよ↓”一辺が一寸の正十七角形に内接する円の半径を算出する事ができたのは、この時代、世界で関孝和ひとりであった” ねっ!、めっちゃ、ぶちかますやろ!”はぁ…?、どういうこっちゃねん?” って思うやん。”たとえばニュートンは、まだ居てないのん?” とか思うやん。 でぇ、後から知ったんだけど、ニュートンは、関さんより少し後の時代の人だから、関さんはニュートンが微積分をあみだす前の人やってんてぇ。 でね、関さんの弟子は、ニュートンとは別に独自に積分までたどりついたんだって。 まっ、そんなんで関さんへの思い入れがあったりしたから、この『天地明察』は、よけいに面白く読めた。 それでね、この『天地明察』のカバーを外した状態で、表紙、背表紙、裏表紙を一度に見たときにね、僕、オモロイ事に気がついたんよ! 多分、誰も気がついてないか、僕の思いちがいかの、どっちかと思うけど、ちょっと、この、表紙、背表紙、裏表紙を一度に見たときの写真を見てやって↓ 薄いから、ちょと見にくいけど背表紙に北斗七星があるでしょ。 で、表紙に太陽、裏表紙に月があるように見える。 でもね、この表紙の太陽はね、太陽に見えるけど北極星をも現わしてるんやないかと思ったんだ。 『天地明察』の「★第三章 北極出地」で、主人公・春海は一年半もかかって日本中で北極星の緯度を観測するねんね。 その事を考えたらね、この表紙の太陽のある場所が、背表紙の北斗七星との位置関係でいえば、見事に北極星の位置だというのは偶然とちゃうと思うねん。 どうやろ? 誰か、”その通りや!””ご明察!” って言うてくれへんかなぁ…。
2011年09月26日
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活字中毒って言葉があるでしょ。 昔から活字中毒って言葉はよく聞くんだけど、僕は活字中毒やないねんね。 昔も今もね。 だいたい、新聞からして、テレビ欄以外読まへんもんな。 でね、どうやら、僕は小説中毒になってしまったみたいやねん(^_^;) こんなん生まれて初めてで、とにかく読んでやなおられへんねん。 そんなんでブログも、全然更新でけへん…。 だって、パソコンに向うより小説を読みたいねんもん。 パソコンを起動せぇへん日もあるもん…。 子供の頃からのテレビ人間やったのに、テレビも点けへんもんなぁ。 テレビは基本点けっぱなしやったけど、小説を読むのに邪魔になるから点けへんねんね。 しやからニュースも見ぃひんから、今の総理大臣の顔もはっきり分からん。 だってさぁ、テレビを点けっぱなしにしてたら、まぁ世の中の事、片鱗は見えてるやん。 新聞読まん、パソコンもテレビも点けへんって、こりゃぁ世の中見えへんわなぁ…。 テレビは、ホンマに好きな番組だけしか見なくなって、この一週間で見たのは「全開ガール」と「それでも生きてゆく」と「ジウ」と「ロンドンハーツ」ぐらいちゃうかなぁ。 見たい番組が始まる時刻に携帯のタイマーをセットしてるねん。 昨夜の「アメトーーク」は、くくりが「のび太くん芸人」ってのが分かってすぐに消したし。 だって、ドラえもんののび太についてのウンチク大会なんか、何が悲しゅうて見やなあかんのん??? そんなん、小説読んでるほうが一億倍ぐらい良い時間に違いないもん。 小説中毒って”ながら”がでけへんのんが困る。 酒だって、煙草だって、中毒になっても、”ながら”が出来るやん。 酒飲みながら、煙草吸いながら、ほんでもってパソコンしながらテレビを見る事だって出来るやん。 しやけど小説読みながら出来る事って、風呂かトイレぐらいとちゃう? あっ、この頃はご飯食べるときも、テーブルに本を開いて、読みながらもぐもぐ食べてるなぁ。 とにかく新しい本を読み出したら何も出来なくなるので、今、一冊読み終えたので、次の本を開く前にブログを更新しようと思った訳! ちなみに、その読み終えた本は愛川晶さんの『化身』という本なんやけど、すさまじい本やったわ。【送料無料】化身価格:945円(税込、送料別) 超、オモシロかった! っちゅうか、最近中毒にかかってから読んだ本の一冊一冊が、超すさまじくて、”なんやねん、一冊一冊が、なんでこんなに凄いねん!” って感じで、僕は、ほんまに、こんなに凄い本がいっぱいあるのに、何にも知らずに何をのほほんと生きて来たんやろうって思うねんわぁ。 これはもう、何を犠牲にしても死ぬまでに、一冊でもたくさん読みたいって思う で、その前に読んだのが麻耶雄嵩さんの『隻眼の少女』で、この本はジャケ買いやってんね。【送料無料】隻眼の少女価格:1,995円(税込、送料別) つまり”ジャケット買い”! ほら、CDでも中身の音は知らないけどジャケットが気になって買ってまう!ってのがあるでしょ。 古本やし、安いし、面白くなければそれでも良いと思って買ったんやけど、この本がまた、凄かった。 とにかくねぇ、似たような本がない、っちゅうか、一冊一冊が凄く違って、小説家という人たちは凄い人たちやと思う。 やっぱ、プロの作家になるって事が、そういう本を書けるっちゅう事やねんやろね。 たとえば、お笑い芸人でも、今までになかった笑いを提供できる人やないと世に出る事はでけへんし、音楽の世界でも、新しい物を作る事が出来る人だけがプロになれるんやろうし…。 そんなん当たり前の事やと分かってるんやけど、それでも、ほんまに、同じ日本語を使って、これだけ違う世界を創造する人たちにびっくりするばっかりやねん! その前に読んだのが、沼田まほかるさんの『九月が永遠に続けば』【送料無料】九月が永遠に続けば価格:660円(税込、送料別) その前に読んだのが、柴田よしきさんの『激流』【送料無料】激流(上)価格:760円(税込、送料別) あぁ! どの本も洪水のように心の中を駆けぬけて行ったって気がする。
2011年09月16日
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【送料無料】月の恋人価格:1,470円(税込、送料別) あのさぁ、僕、まったく意味が分からなくてね、ネット内をうろうろうろうろ答えを求めてうろついたけど分からなかった。 あのね、この道尾秀介さんの本『月の恋人 ~Moon Lovers~』が出来た経緯については、この本のあとがきに道尾さん自身が書いておられる。 ここは、勢いで書きたいけど、事実を歪めたらあかんと思うから原文から引用するね。” あとがき 僕が以前に新潮社で書いた小説を読んで、フジテレビの後藤博幸プロデューサーは、「この人、映像業界の人間にできないことができるのではないか」なんて思ってくれたそうです。。ありがたいことです。そして後藤さんは新潮社経由で僕に声をかけてくれ、今回の企画がスタートしました。 小説家が書き下ろしでストーリーを作り、それをもとに連ドラを制作、そのドラマの放映とほぼ同時期に原作本を刊行する――などという話をそれまで聞いたことがなかったので、じつは「大丈夫かよ」と思っておったのですが、どうにかうまくいってくれたようでホッとしております。 舞台となる場所、登場人物や、彼らの背景にあるもの、あるいはストーリー自体に対してテレビ局側からの様々な希望や制約があり、なかなか大変な仕事ではありましたが、この小説はそういったものがなければ絶対に生れてこなかったでしょう。” 新潮社 道尾秀介著『月の恋人 ~Moon Lovers~』 あとがきより この、あとがき読んで、ほんま僕、びっくりしちゃってねぇ!”わぁい!これ、ドラマ化されたんだ!””しかもドラマ用に原作を書いただなんて、ノベライズ並に本と映像が一致し、ノベライズのあの味も素っ気もない無味乾燥な文体ではく、奇才、道尾秀介氏の文体で小説になってるなんて、こんなに素晴らしい事が2010年には起こっていたんだ!!!(^_-)-☆” なんて事に、僕は有頂天になってしまって、DVDを借りに行くのももどかしくパンドラテレビで、すぐに1回目を見だした。”………………………………””………………………………””意味わからんし……””どうして、道尾さんはフジテレビに対して訴訟を起こさなかったんだろう?””ストーリーが変わってるとか、シチュエーションが変わってるとかのレベルじゃないし…” あのね『月の恋人 ~Moon Lovers~』って本はね、玩具屋の事務員―弥生―って女の子が主人公なんだ。 そりゃぁ、そうは読まない人もいるかも知れないけど…、 この本の中でグッと来るのは・弥生と大企業の社長蓮介の中学生みたいな、ちょっといらいらするぐらいのピュアな恋愛であり・弥生と中国人美女シュウメイとのぎこちない友情やんかぁ 三つ目を書こうと考えたけど、グッとくるとこは、全部上に書いた二つがらみやし…。 そんな訳で、この本は弥生が主人公で、シュウメイと蓮介を含めて3人の物語ともいえるけど、主人公は弥生やし。 でぇ、弥生弥生とうるさく書くのはね、ドラマに弥生は出て来ないんだ。 弥生に相当する人物もいない。 つまり本の主人公が存在せえへんねん。 いったい、何が起こったの? 大人の事情? スポンサーかプロデューサーが、どうしても弥生が嫌いやったん? こんなん、完全にプロジェクトは破綻してるし、道尾さんが原作者名としてクレジットされる事を了承した事も意味が分からないし。 ネットを駆けずり回ったけど、だれも裏事情を語ってないんよ。 僕は、どうしても気になる。 どうして、この本をそのまま映像にしなかったの? 道尾さんはフジテレビからの様々な要望にこたえるのが大変やったって書いてるやん。 にもかかわらず道尾さん、めっちゃ良い本書いたやんか! 僕、この本読んで、とっても映像的だと思ったし、めちゃ素敵やったのに! 高名な作家がテレビドラマのために小説を書下ろし、ドラマの放映にあわせて発売するという、初めての試みが、こんな詐欺やなんて、2010年に、こんなえげつない事が起こってたんやね。 知らんかったわ。 あぁあ、パンドラテレビで 1回目を見るのん楽しみやったなぁ。 弥生をだれが、やってるんやろ? 「おんちゃん」って飲み屋はどんなんやろ。 クライマックスの富良野のメロン畑での弥生と蓮介はどんな綺麗な絵になってるんやろ? 線香花火はどんないきれいに撮ってるんやろ? 弥生とシュウメイの仲見世散歩は、どれだけ楽しい絵になってるんやろ? まぁ、ドラマのフジさんの事やし、道尾さんが、あんなに楽しそうに書いてるんやから再現してくれるやろ? なんて、様々な楽しみがあったのに、残念ながら弥生は、ドラマの物語の中に存在してませんでした。 だから、当然、情けない弥生の同居人の弟も7年付き合って別れた元彼も、おもちゃ屋の年下の先輩に惚れられてるくだりや、北海道料理を出す小料理屋「おんちゃん」も存在しないんだと思う。 僕、ドラマは弥生が存在しない事が分かって1秒も見続ける根気があれへんで2回目の途中までしか見てないけど弥生がらみの人も場所も出て来ないて、やっぱ、それは違う話やし、道尾さん原作のクレジットはあかんと思う。 だって、おんちゃんを蓮介が探して見つけるくだりや、おんちゃんの巨大おにぎりが、この本に、ニコってさす場所を作ってくれたし、おんちゃんは要るやろう。 あっ!ほんでねぇ、この『月の恋人 ~Moon Lovers~』をよけいにことさらショックに思う」のは、今テレ朝でやってる「ジウ」のせいもあるんよ。 あのドラマ、めちゃくちゃ原作に忠実にドラマ化してる。 僕は、ブログにも書いたけど「ジウ」のドラマ化なんか、いろんな意味で不可能だろうから全然違う話になるだろうと思って見ようと覚悟してたのに、さすがテレ朝、ちゃんとまじめにドラマにしてる。 その事をすごく感心しただけに『月の恋人 ~Moon Lovers~』が意味不明。 テレビ局からたくさん注文を出されてドラマ原作を描き下ろしたら、出演者の4~5人の役名が同じだというだけで何から何まで違う話やて、考えられへんわ。 この本、読後感が爽やかで、とてみ良い気分やってんよ♪ 信じれる? 道尾秀介さんの本を何冊か読んではる人やったら、「嘘っ!!」って思うでしょ。 そうなんよ、あの道尾さんの本やのに、とっても気分の良い読後感やってん。 って、僕もまだ、道尾さんの本は『向日葵の咲かない夏』と『月と蟹』を読んでるだけやから3冊目なんやけど、道尾さんの本は読んだあと「ドヨン」とするものだろうと決めかけてたからびっくりした。 ドラマはともかく、道尾秀介さんの本『月の恋人 ~Moon Lovers~』は、とっても、ほのぼの出来て、素敵なハッピーエンドの物語でした(^_-)-☆
2011年09月03日
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本を読んでて、苦しくなるほど可笑しくて、ぐふぐふぐふぐふぅぅ~!みたいな事になって、涙がいっぱい出て鼻の中まで涙でいっぱいって、そんな事になる本を読んだ。 それも一箇所や二か所やなくて、そらもうしょっちゅ笑いすぎて涙目になるねんから家以外では危なくてちょっと読めん(^_^;) でね、あんまり可笑しいから、途中からだけど、たまらず声を発して笑ってしまったページの右上を折りながら読んでいったんだ。 そしたらまぁ、こんなんなってもて、折って無いページのほうが少ないぐらいの部分もあったわ。 そりゃぁ、こんな本は、アホみたいで外では読めないわな(^^ゞ でね、この本、五十嵐貴久さんって人が書いた『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』なんだけど、けったいなタイトルでしょ。 この五十嵐貴久さんって作家さんがどんな本を書く作家さんかも知らなくて、何にもしらずに、五十嵐さんの初めての本としてこの『1995年のスモーク・オンザ・ウォーター』を読んだんよね。 しかも表紙も裏表紙も読まずに買ってすぐに帯と表紙を外して、お風呂に持ち込んで読み始めた。 とにかく僕は、読むときは必ず帯と表紙を外す。 だって、あんなのついてるとずれて読みにくいし、ましてやお風呂では湯船に落ちる危険のある合体物はすべて取り外すのが、風呂読みの基本やしね(^^♪ 実はね、ある人が、その人にとっての「最強の音楽小説」と書いてはってね、どうしても読みたくなったんだ。 古本屋さんに行ったら売ってなくて、新本屋さんに行ったら二葉文庫の五十嵐貴久さんのコーナーがあるのに、この本がなくて、次の本屋さんに行こうと思って、一度店を出たんだけど新刊本のところをもう少しちゃんと見ようと再度目をこらすと『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』が2冊置いてあったんだ♪ ねっ、これって状況が分かるでしょ。 本の帯とか裏表紙とか読んでる場合ではなく、真っすぐレジへ向った僕の心の感じ分かってくれるでしょ(^^♪ で、家に帰ってすぐに無残にも裸に剥かれてしまった『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』は 僕に、あらゆる予備知識を与える事なく、僕の頭のなかに入りこんで来たってわけよ♪ いや、厳密にいえば、『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』が音楽小説であって、ある人には究極の音楽小説だと言わせた、というだけの予備知識はあったんだけどね。 この本の読者が何万人居るのか知らないけど、きっと、こんな読み方をしたのは僕が初めてだと思う。 だってさぁ、『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』を読み終わってから服を着せてあげた(裸の本にカバーと帯を付けてあげる)らね、 ありゃりゃ! 裏表紙の上から2行目までで、僕が本の三分の一らへんでやっと気がついた部分の事含めて粗筋が書いてあるやん。 だってさぁ、そんなん普通、思えへんやん!! 裏表紙に書いてあることやから、書いてもネタバレって叱らんといてや! あのさぁ、40過ぎたオバサンたちが、ディープパープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』をバンドで演奏すると思う。 そんな風に物語が展開するとは思わへんやんかぁ! こんなオモロイ本、僕は読んだ事がないよ!【送料無料】1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター価格:680円(税込、送料別) この表紙だけ見てても気がついたかもしれないけど、なんとも僕は表紙も見ないで読みだしてしまったのだ。 この本は、やっぱネタバレは書けないな。 本を手にして、裏表を見ただけで、かなり分かってしまうわけやけど、それも知らずに読んだ僕はラッキーやった。 でぇ、どんな人が、この本を読むと面白いかというとね、ディープパープルの「マシンヘッド」ってアルバムがこよなく好きで、ツェッペリンもマウンテンも好きで、クリームもドアースも好きというそんな人、ほら、ごくごく一部の人は、ごっくんって生唾を飲み込んだでしょ! そんな人は、ぜひこの本『1995年のスモーク・オンザ・ウォーター』読んだんさい! ちゅうか、『スモーク・オンザ・ウォーター』と聞いたら、すぐに頭の中に♪ギャッギャッギャァ ギャッギャッギャギャァ ギャッギャッギャァ ギャッギャァ♪ って、鳴ってきた人なら、だれでも面白いかも知れないな(^_-)-☆
2011年08月26日
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百田尚樹著『永遠の0(えいえんのゼロ)』解説・児玉清の続き。 再読したら、また泣いてしまった。 ぬゎんやねん…この本…。 即効の再読やったのに初めて実感して読めて、あれっ?、これ、ほんまに再読? みたいに感じる所が多々あった。 元来、1行づつ細かくしかよう読まない僕やのに、即効の再読やのに、そんな風になったのは、今度は出てくる地名の場所をちゃんと認識して読んだからやと思う。 たとえば、ラバウルからガダルカナルへの攻撃がいかに大変な作戦かっちゅう事なんかも、何度も地図を見ながら読み進むと、だんだんと雰囲気が分かって来るんよ。 ガナルカナルからの帰りに燃料切れでブーゲンビル島のブインに帰島するってのも意味が分かるし ラバウルからニューギニアのポートモレスビーを攻めるのに、ニューギニアのラエに前進基地を作ったのも地図を見れば一目瞭然やし! それと、日本がガナルカナル奪還にボロボロの戦いをしてる、そのさ中、わずか千数百キロ北のトラック島では、世界最大の戦艦「大和」が一度も戦争をしないでジっとしてたってのも地図を見たら、よけいに悔しく思うし。 その部分の記述が、ほんまに悔しくて堪らなくなるので引用するね↓”山本長官以下司令部幕僚たちは軍楽隊が演奏する中で豪華な昼食を取りながら、第一線で戦う将兵たちに命令を下していました。水平たちが「大和」をどう呼んでいたか知っていますか――「大和ホテル」です。” 講談社文庫『永遠の0』より なんせ、僕は「レイテ」がフィリピンである事すら知らなかったんやから、ほんま無知過ぎる状態で一度目を読んだわけやけど、今思えば、知らずに一度目、だいたいを知った上で地図を手元においての二度目という、この読み方は良い読みをしたと思う♪ しやけど、元々嫌いやったこの戦争を百倍嫌いになってしまったけど、この素晴らしい小説を読めた幸せを考えれば、読んで良かったと思う。 真珠湾から玉音放送の1週間前まで、あの戦争の中を生きた宮部久蔵という男を通して、あの戦争の事を僕は知ったって事が、なんちゅうか、嫌やけど良かったみたいな感じなんよね。 この本を読まなかったら、あの戦争の事を知ることは死ぬまでなかったと思う。 あの戦争を語った本は腐るほどあるだろうけど、ネガティブなことばかり多い本だと思うし、そんな本読もうと思わないもん。 宮部って男の生き方を通して、あの戦争を知ることが出来て良かった。 多分、海軍一の臆病者で、しやけど天才ゼロ戦乗り! 同僚や位の下の人にも丁寧語で話したりするから、みんなに軽んじられてたっちゅう変な軍人。 「国の為に死ぬ」って、みんながそう思ってたあの時代に「妻と娘のところに生きて帰るんだ」って公言してやまない変わった奴。 沢山の人たちに慕われ、また沢山の人たちに馬鹿にされてたり疎んじられてた宮部。 読めば読むほど、宮部って男が心に沁み込んできて、 なんでやねん! なんで宮部が特攻してもたん!?(>_<) って、思いが大きく大きくなって行くねんね。 って、何を書いても児玉さんが書いてた解説以外の言葉が思いつかへんねんけど… ページが終わりに近づくにつれ”もしかしたら宮部は生きてるのんとちゃうのん…?” みたいな思いも、気持ちの片隅にちらほらしだしたりして…、 しやけど百田尚樹さんて、デビュー作で、こんなに読者の気持をちゃんと分かって自由自在にあやつるみたいな本を書くなんて、すごい人やと思う。 「探偵!ナイトスクープ」の構成作家なんかをやってはった人だっていうから、やっぱ受け取り手側の気持ちを操る、プロのテレビ人をしてはった人のポテンシャルは、ちょっと桁違いなのかも知れへんな…。 でね、この『永遠の0』の最後のほう「第十一章 最後」に無線電信にかかわる事で驚くべき事が書いてあった。 無線電信というのは、モールス信号という「ト」と「ツー」の組み合わせの符号によって文章を送信する事なんよね。 僕は、今年アマチュア無線を再開して、電信に力をいれようと思ってたんだ。 8月の始めには山荘で電信をやる準備も整えてやる気満々やった。 その時の写真がこれ↓ 手前中央の赤いつまみのついてるのが無線電信の「ト」と「ツー」を発生さすパドルという機械で、その右奥のパソコンには無線電信を解読するソフトと送信するソフトを立ち上げてある。 だから、赤いつまみのパドルを使わなくても、パソコンのキーボードでも、記憶させてる文章をクリックしてでも、モールス信号を送信する事ができる。 で、どうして、こんな写真を載せて電信の説明をしてるかというと、僕はこの2カ月の開局準備の間じゅう無線電信の事を考えてたんよね。 その事を踏まえてもらって、『永遠の0』に書いてあった特攻隊員と無線電信の話を聞いて欲しいんよ。 太平洋戦争当時の日本の無線技術は、人の声は雑音ばかりで、ほとんど使い物にならなかったんだって。 戦闘機乗りによっては、こんな使い物にならない無線は要らないって、無線アンテナをノコギリで切り落としてた人もいたのだそうだ。 ゼロ戦乗りなんかは無線アンテナの空気抵抗のために運動性能が落ちるのを嫌ったんだってさ。 そんな無線だけど、「ト」「ツー」の無線電信は使用可能だったのだそうだ。 で、『永遠の0』「第十一章 最後」は、鹿児島の海軍鹿屋基地で通信人をしていた人の話が中心なんだ。 特攻隊というのは、最初の頃は戦果確認機が出て、特攻隊の戦果を確認してくれる人が居たんだけど、最後のほうでは撃墜されるだけだからという理由で、戦果確認機はまったく出されなかったのだそうだ。 じゃぁ、特攻隊が成功したか失敗したかをどうして知ることができたか? これがまぁ、特攻隊員自らが発する電信やったってんだから、びっくりした! しかも、その送り方というのがね、僕はもう涙が止まらなかったよ! その部分を載せるね↓” 特攻隊は「敵戦闘機見ユ」の場合短点連送つまり「ト」を連続して打ちます。そして、いよいよ空母に突入の際は、超長符を打ちます。「ツー」を長く伸ばして打つと、「我、タダイマ突入ス」という意味の電信になります。そして体当たりの瞬間まで電鍵を押し続けるのです。” 講談社文庫『永遠の0』より 僕の無線設備の電信発生装置はパドルと言って、短点と長符を横ぶりで自動的に発生させるものなので、上の文章をイメージしにくいと思うので 楽天で売ってる電鍵を載せるね↓ 縦振れ電鍵 普及型 HK709縦振れ電鍵 普及型 HK709価格:7,875円(税込、送料別) 上のアフィリの写真が電鍵というもので、この黒い丸いつまみ(ハンドル)を下にチョンと打つと「ト」が打てる。 で下に押し付けると、押しつけてる時間だけ「ツー」と鳴り続けるってわけ。 つまりね、敵航空母艦を発見した特攻隊員は急降下しながら電鍵を押し続けながら敵空母に突っ込んだのだそうだ。 でも、どうして、その電信を聴いて戦果確認になるかってのは、ちょっと長くなるけど、通信人の話を載せるしかないので載せるね↓” 私たちはその音を聞くと、背筋が凍りつきます。その音は搭乗員たちが今まさに命を懸けて突入いている印なのです。その音が消えた時が、彼らの命が消えた時です。しかし私たちにはその死を悼む感傷に浸っていることが出来ません。特攻隊が「超長符」を打ち始めて音が消えるまでの時間を計り、その機が見事体当たりをはたしたのか、あるいは対空砲火で撃ち墜とされたのかを判断しなければならないのです。「超長符」を打ち始めてあまりに早くその音が消えた時は、対空砲火でやられたと判断します。しかし長く続いて消えた時は、見事体当たりに成功したと判断します。つまり我々電信員はその音を聞きながら、戦果確認をしなければならなかったのです。” 講談社文庫『永遠の0』より この人の話はまだまだ続いてね、読み続けるのが苦しかった。 辛すぎる話やった。 特攻隊員の電鍵を打つ行為も信じられへんけど、この電信を毎日聞いてる人の精神なんか、もう想像を絶するよなぁ…。 あの戦争の中で、そんな仕事をしてた人が居てたなんか考えてもみいへんかった。 しやけど、この2カ月電信の事ばかり考えてて、受信練習も毎日やってたその電信の事が、こんな悲しい話として出てくるなんてなぁ…。 ほんと、この本は沢山の事を教えてくれた。 知らなくても良い事なんだけど、知っても辛いだけの事なんだけど、知って良かったと思う。 児玉さんの解説でもなければ、僕があの戦争に近づいたりするわけなかったと思うし。 僕は、あの戦争が嫌いだけど、戦争で亡くなられた人たちのおかげで、僕が存在できるんやし、今の日本があるんやから。 あっ、余談やけど、ネットの世界では「ハンドルネーム」ってのを使うでしょ。 僕は「すー☆」ってハンドルネームを使ってる。 でね、このハンドルネームのハンドルの意味は電鍵の丸いつまみの事やねん。 電信で打ちやすいように、本名よりも短く打てるように電信用につけた名前の事をハンドルネームと言うんだ。 だから、ハンドルネームは短点のほうが長符より多い名前のほうが良かったんだ。 長符は短点の3倍の長さがあるから、モールス信号で送信する時間が長くなるってわけ。 「すう」をローマ字にすると「suu」で、モールス信号だと トトト トトツー トトツー … ‥― ‥― 短点7つと長符2つで、とっても理にかなったハンドルネームやなぁって自分で思う(^_-)-☆
2011年08月18日
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【送料無料】永遠の0価格:920円(税込、送料別) 確か今年の春ごろだったと思うけど、有川浩さんの『阪急電車』を読み終って、 しみじみ”ええ本やったなぁ…”なんて思いながら、次のペ-ジを繰ったら、そこは解説のページで、解説者名が児玉清さんになっててね、わちゃぁ…って思ってしまったんよ。 だって、児玉清さんの訃報を聞いてから、まだ数日って頃やったと思うし、ちょっとウルウルしながら読んだのを覚えてる。 児玉さんはNHKのBSで読書の番組を昔からやってはって時々見てたし読書好きは有名やったけど、小説の解説文を書いてはるとは知らなかった。 だけど、僕が児玉さんの事を、グッと近く感じるようになった、ていうか、好きになってしまったのは『鹿男あをによし』のリチャード役が、めちゃくちゃ面白くて、はまっちゃったからなんよね。 でね、『鹿男あをによし』のDVDBOXのサービスディスクに児玉清さんをホイチョイの馬場康夫さんがインタビューするってのが結構長い時間収録されてて、それを見てますます好きになってた人だったんだ。 児玉さん、万城目学さんの『鴨川ホルモー』の事を”すごく面白い本だ!”って、みんなに言いまくってたんだって、そしたら万城目さんの作品の初めての映像化の『鹿男あをによし』への出演オファーが来て、運命を感じたみたいなことを言って喜んではったもん! そんなやかんやで、児玉さんの話はいろいろ聞いてたから児玉さんが面白本が好きだって事を僕は知ってたんよね。 でぇ、おとといの晩、ペルセウス座の流星群までは、まだ時間があるって夕方、本を探しに本屋さんに行った。 っていうのがね、流れ星見物に夜中に山に登って、雲ばっかだったりしたら、本の一冊もなければ退屈でしゃぁないねん(^_^;) そしたら本屋さんの平台の上に、こんな目立つ帯のついた文庫本が目についてしまったんだな(^^ゞ”児玉清氏絶賛!!” って、帯の表にも裏にもビックリマーク二つつけて 大きな字で書いてあるねんもん! でね、この本、児玉さんが解説を書いてはって、帯にいつわり無しで、ホンマ大絶賛やった! ちょっと、その解説の中の一部を載せるね”しかも途中、何度も心の底からこみあげてくる感動の嵐に胸は溢れ、突如うるうると涙し、本を閉じたときには、なにやらハンマーで一撃を喰らったような衝撃とともに、人間として究極とも思える尊厳と愛を貫いた男の生き様に深々と頭を垂れ、心の中を颯と吹き抜けた清々しい一陣の風とともに美わしい人間の存在に思いっ切り心を洗われたのだ。” 講談社文庫『永遠の0』解説文より って、こんな猛烈激烈感想文、読んだことないわ!(^。^) 僕は、解説とかあとがきから読む事はしないから、本編を読んでから、児玉さんのこの解説を読んだんだけど、児玉さんに言いたい事を全部言われてしまった感じだよ。 でね、児玉さんの解説が長くて12ページ以上も書いてはるんだ! 素敵な解説やからもっと長くても平気やけどね(^^ゞ 『阪急電車』は友達に貸してるから、今手元にないけど、解説の部分を友達がぺらぺらっとめくって「ながっ!」 って言ったのを覚えてるから、やっぱ長かったんだと思う。 しやけど、児玉さんが解説を書いてはる本は、きっと僕には面白いと思える本だと思うから、児玉さんの解説本をこれから探そうかなぁって思う。 誰か、児玉さんが解説を書いてる本を知ってたら教えてぇ~!(^_-)-☆ でぇ、この『永遠の0』を読んで、僕は太平洋戦争(この言葉は嫌いだけど)の事を少し知る事になった。 僕は、あの戦争が嫌いで、嫌いだから、今まで一切知ろうとしなかったので、ほとんど知らない。 そんなだから、あの戦争を描いた映画もドラマも見ないから、ホンマ常識的な事も知らなかったんだ。 で、そんな僕だからミッドウェイもラバウルもガダルカナルも、名前を知ってるだけで太平洋のどこにあって、どんな意味がある場所なのかも知らなかった。 だけど、この本を読んで、ちゃんと知りたくなった。 あの戦争嫌いだし、あんま考えたくないけど、奇しくも今日は8月15日、終戦記念日やんか! よし!今日だけ、あの戦争の事を考えてみようと思い本屋さんに行った。 良いのがあった↓ 【送料無料】人間山本五十六と真珠湾攻撃価格:750円(税込、送料別) タイトルは『山本五十六と真珠湾攻撃』だけど、太平洋戦争全体の僕の知りたい事が、ビジュアルで分かりやすく纏めてあって気に入った。 この見開きページだけで、知らなかった地名と、その場所の意味のすべて分かった↓ 中の記事の内容は、完結にまとめてあって分かりやすくて、『永遠の0』で読んで知った沢山の事を系統立てて知ることが出来て良い本やったわ♪ でね、今夜の10時からのNHKスペシャルで『開戦70年▽日本はなぜ無謀な戦争をしたのか~』ってのをやってて、松平アナのナレーションで、重厚で良い番組だったんだけど、知ったばかりの地名や、上の本で見たばかりの写真が出てきたりしてびっくりした! ↑この写真は、今日買った本に載ってたんだけど ミッドウェイ海戦で、米機動部隊の攻撃をかわす空母「赤城」の姿なんだけど、今夜のNHKスペシャルでもこの写真が出てた。 きっと有名な写真なんだと思う。 『永遠の0』を読まなかったら、僕にとって何の意味もない写真だったと思うけど、今はめっちゃ切なく思ってしまう写真や! だって、『永遠の0』の主人公宮部久蔵は真珠湾で空母「赤城」に載ってたんやもん。 ポートモレスビーという地名も『永遠の0』で初めて聞いて『山本五十六と真珠湾攻撃』で確認したとこやのに、今夜のNHKスペシャルで、詳しく語ってくれた。 こりゃぁ『山本五十六と真珠湾攻撃』をかたわらに置いて『永遠の0』を再読しようかなぁ…。 しやけど、今日が8月15日やなんて、偶然じゃなくて、何かが僕に『永遠の0』を読まさせたのかもしれへんなんて思う…。
2011年08月15日
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【送料無料】黄泉から来た女価格:1,785円(税込、送料別) いやぁ…、やっぱ浅見光彦には癒されるわぁ。 殺人事件が出てくるミステリーを読んで癒されるなんて言うのもアホみたいやけど、癒されるって感じたんやもんしゃぁない(^^ゞ なんせ、ひとつ前に読んだ本が、誉田哲也さんの『アクセス』っちゅう本で、なんとまぁサイバースペースの物語を僕が読むという考えられへん事態になってもうたからなぁ…。 しやけど、本という物は、自分がどんな世界に連れて行かれるのかが分からへんから読む楽しみがあるわけで、サイバースペースに連れて行かれてもしゃぁないねんけど、びっくりしてもたわ。 その前には、やっぱ誉田哲也さんの「姫川玲子シリーズ」や「ジウ三部作」を読んだわけで、読んでる人には分かるやろうけど、僕の精神はくたびれてたっちゅうか結構ささくれだってたと思う。 だって、浅見光彦シリーズの、あのゆっくりした方言での台詞によって物語が進行して行くってのが、心に優しいねん(^^♪ 心の声よりも、生の方言の声がストーリーを語ってくれるって”おばぁちゃんの昔話”みたいな暖かみがあるやん♪ っちゅうのがね、この『黄泉(よみ)から来た女』の主舞台が京都府宮津市の「天橋立(あまのはしだて)」と、山形県鶴岡市やねんね。 しやから、おのずと、言葉も、光彦以外の登場人物は、京都弁という上品な関西弁と、それと東北弁の山形弁という、柔らかい方言しか出てけぇへんねんね(^^♪ 癒されるわぁ♪ こうやって誉田さんの本をいっぱい読んでから、『黄泉から来た女』を読むと、標準語というか東京の言葉というか、普通の日本語って冷たい感じがして血が通ってない気がするねんけど、それっておかしな感覚やねんやろか? それとね、ほとんどの光彦シリーズには光彦と良い感じになるヒロインが登場するんだけど、『黄泉から来た女』のヒロイン神代静香(じんだいしずか)の家は、神代(かみよ)の昔から籠(この)神社に奉仕する家の娘さんなんだ。 籠神社というのは丹後国一宮で、元伊勢と言われてるんだ。 元伊勢というのは、前にも何回か書いた事があるんだけど、元々宮中に祀られていた天照大神(あまてらすおおみかみ)を宮外に祀るために、倭姫(やまとひめ)がその場所をあっちゃこっちゃ探して最後に行きついたところが伊勢の斎宮やったっちゅう、そのあっちゃこっちゃにこしらえた社のことで、この籠神社が一番の正当性のある元伊勢らしい。 ちなみに僕の机に向かって左手の障子、つまり椅子に座った状態での左方向、目の前30センチぐらいのところに「中世諸国一宮地図」という絵地図をセロテープでとめてる。 これ↓ 近畿地区は一宮の数が多いので左上に別枠になってて「籠神社」は、その一番上に印してあった。 なんせ丹後半島の付け根って場所やから近畿の一番北になる。 上の別枠のその中の一番上だから、地図全体で一番上という目立つ場所やのに、この本を読むまで籠神社の事を僕は知らなかった。 一宮なのに、しかも近畿なのに知らなかった。 籠神社って意表をつかれたなぁ。 この地図は、せんぞ見てたのになぁ。 くそぉ…(^_^;) しかも、籠神社は天橋立の直近の神社で、天橋立そのものが籠神社の参道でもあるんだって! 天橋立は日本三景のひとつやし、こういった事は、多分日本の常識で、僕が知らなかっただけやと思う…。 やっぱ、そういった、今まで知らなかった常識を教えてくれるっちゅう本は良いよな。 今、こんな事を言ってもしゃぁないんやけど、サイバースペースの物語なんかは、死ぬまで読まんとこっと。 でぇ、『黄泉から来た女』には、この籠神社も、籠神社の宮司さんも登場する。 で、籠神社の宮司さんの名前が海部光彦(あまべみつひこ)って言うねんね。 そっ!浅見光彦とおんなじ光彦やねん! でね、ネットで調べたら、籠神社の宮司さんは、ほんまに海部光彦さんてお名前で有名人やった! 実在してはるねんから「さん」をつけやな失礼やけど、3行上では、まだ、僕、小説内の架空の人物やと思うてから「さん」をつけへんかったわけ(^_^;) しやけど名前が浅見光彦とおなじ「光彦」である事から、「光彦」という名前がどれだけイイ名前であるかって事を、籠神社宮司海部光彦氏が浅見光彦に長々と語るシーンなんかオモロイし、まさか実在の人物やとは思えへんかったわ(^^ゞ でね、その海部光彦氏が本の中で語っていた、その籠神社代々の宮司、海部家の神代の昔からの家系図が今も籠神社に残ってて、国宝なんだって!!! で、この事もネット調べたら事実やった!! しやけど、ただ、癒されるだけやのうて、好きな神社のお話がふんだんに盛り込まれてたり「神」そのものがキーワードやったり…、内田先生、ええ本書いてくれはったわ(^^♪ 最近、若い作家さんたちのパワーに圧倒されて読み漁ってたって感じあがあるんやけど、なんか精神が荒廃するような危険性のある本は読まんとこって気になったなぁ。 あっ、ちなみに、この『黄泉から来た女』のおくつけを見ると「2011年7月30日 発行」 って、なってるから、出版されたところやし、今読んだら、かなり早いほうの読者になれると思うよ(^_-)-☆
2011年08月03日
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超オモシロかったぁ! しやけどこの本、何書いてもネタバレで、知ったら面白みがなくなってしまう事ばっかだから何にも内容は書かないけど、誉田哲也さんって作家さんて底知れない作家さんやて改めて思い知ったよ。 この前の記事に、警察物は深刻そうで読むのを躊躇してたって書いたんだけど、深刻度だけとっても想像を絶する物凄さやった!!(@_@) しやけどね、とてつもなく深刻な本なんやけど、やっぱり誉田さんの本やった(^^♪ クールとおとぼけってのが誉田さんの定番なのか知らないけど、この本は、その部分だけでも究極やった! だけど、その対比が究極なぶんと、本のボリュームのせいで、「武士道」や「疾風ガール」のシリーズのとき以上に深ぁ~く感動してしまう読後感やった! ほんま、この本、3冊で1200ページを超えるという凄いボリュームなんやけど、僕は1冊ごとに話が完結するというか、次を読まなくても「武士道」や「疾風ガール」のシリーズのように1冊でも物語として成立するんだと勝手に思ってたんよね。 しやけど、1冊目の終りのほうで、うすうす感じてたんやけど、この「ジウ」て本は3冊で一つの話なんだ。 だって、タイトルの「ジウ」が”何の事”かも中々分からへんねんもん、そりゃぁ、話に決着がつくのは遥かかなただと想像ついて来たもんな。 なんせ1200ページ以上、話に区切りがなくジェットコースターのように駆けぬけて行くもんやから、読むのん大変やったわ(^^ゞ 毎晩、眠たくて、もう読まれへん!っちゅう究極まで本を閉じられへんねんもん。 なんちゅうか、いくら読んでも満腹にならへんで、最後まで読み切るしかないっちゅう感じなんや! でも、こんなのテレビドラマにするのは、そのままでは色んな意味で不可能やし、全く違う脚本になってるとしか考えられへんねんけど、タイトルが「ジウ」であるっていう、もうその部分だけで、どんなんになるか想像つかへんしなぁ…。 たとえば3回目ぐらいまで「ジウ」という台詞が出て来ないっちゅう訳にもいかへんやろうから、ドラマでは早々に「ジウ」は登場すると思うし、それだけで無理があると思うもんな。 まっ、なんだ、ドラマのストーリーは、本とは全然違うって最初から覚悟して見るほうが良いと思うし、この本を読んだ人は全員そう思うと思う。 多部未華子さんと黒木メイサさんのダブル主演という事だけで充分楽しみやし、どんなんになっても別にかまへんねんけどね(^^ゞ でね、今夜の「アメトーーク」は「悲惨転校生芸人」っちゅう”くくり”やってね、見てたけど、いつも面白い「アメトーーク」としてはあんまり面白く無くて見るのをやめようと思ったけど、困った事にゲストが黒木メイサさんでね、”あっ、テレ朝やし、黒木さん、「ジウ」の番宣に決たんや!番組最後まで我慢して見たら、きっと「ジウ」の予告が見れる” と思って我慢して見た。 1時間我慢して、1分ほどの番宣を見れた(^^ゞ 多部さん、なんか美咲のイメージと違った…。 って、”ドラマは本とは全然違うもの” として、見ようと決めたくせに、1分見ただけで、”本と違う” なんて、思ってる自分がアホみたいや(^_^;)
2011年07月21日
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今日、本屋さんの平台を何とはなしに見てたら”はぁ~~???” って思って、手に取ってしまったのがこの本↓↑この帯のインパクトのある事ったら、こんなん僕にとってはハンパやないもんなぁ! 誉田哲也さんの原作本で、黒木メイサさんと多部未華子さんの二人主演だなんて、また、僕の心をもてあそぶようなドラマを作りやがってぇ~(^^ゞ そんなん聞いてないしっ! この春からこっち、僕は誉田哲也さんを初めて知ってから7冊も読んでもたし、その内4冊は再読してもたっちゅうぐらい夢中になってもてんね。 でね、誉田さんといえば警察小説のシリーズってのがいっぱいあって、すごく良い本らしいんだけど、内容がなんかちょっと深刻そうなんよね。 誉田さんの本は大好きで7冊も読んだけど、もうあとは深刻そうな警察物しかないみたいで、 困ったなぁ…。 読もうかなぁ…。 深刻なんはしんどいしなぁ…。 どうしようかなぁ…。 なんて事を常々思う今日この頃やってんね。 それがまぁ、こんな強烈な帯一枚のおかげで、ひょいってレジに持って行ってしまったよ(^^♪ しやけど、このドラマ何なん? なんせ、多部さんだよ! 帯には『2011年7月よりテレビ朝日系にて放送』 だなんて書いてあるけど、そんなん知らんし、もしも見落としてたら、発狂もんやでぇ!(>_
2011年07月13日
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映画『プリンセストヨトミ』が公開されたんだけど、本では物語の重要ポイント長浜ビルの設計者として辰野金吾博士の事が語られてたけど、映画では辰野金吾博士の事は一切触れられてなかったそうなんだ。 その事は、楽天ブログのさかなそらさんの記事に、残念だった事として書いておられて知ったんだ。 でね、この4月に辰野金吾博士の手がけた南海電車浜寺公園駅の写真を撮って来たんだけど、あんまり良い写真じゃないし載せる根性がなかったんだけど、さかなそらさんに”今からでも載せたら良いのに” って、言っていただいてね、綺麗な写真じゃないけど載せる事にしたんだ。 本を読んだかたの中には、辰野金吾建築を映画の中でビジュアルで感じる事を期待してはった人も居てはるかもしれへんしね…。 『プリンセス・トヨトミ』の本のなかでは、辰野金吾博士が手がけた建築物を下ように紹介されてる↓ 曰く、一九世紀終わりから二十世紀初頭にかけて、辰野金吾は現在の東京駅にあたる中央停車場をはじめ、明治日本の国家的権威を示す建築を多数手がけた。 今でも使用されているものは多い。 たとえば、東京日本橋の日本銀行本店、大阪中之島の日本銀行大阪支店、中央公会堂、奈良ホテル、京都文化博物館、南海電車浜寺公園駅――等々。(株式会社文藝春秋『プリンセス・トヨトミ』2009年3月1日第1刷発行185ページより) ほらぁ、このお歴々の超有名建築物の中に、なんとまぁ、我が地元の、各駅停車しか停まらないちっちゃいちっちゃい駅の浜寺公園駅の名前が混じってるんだものぉ、地元民としては、ちょっと興奮ものなんだよね(^^♪ そんなわけで、うまく撮れてないけど載せるね(^^ゞ↑ホームもレトロやった。
2011年06月18日
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アフィリの画像って帯が無いからつまらないんよね(^_^;)帯の事を書きたいのに、上のアフィリの画像も帯がない(>___
2011年05月16日
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コンビニのガラスに『プリンセス・トヨトミ』の映画チケットのポスターが貼ってあった。”わおっ!、ここ、あそこやん!”って思った。こんなポスターがあるんだからネットを探したら、同じ写真を拾えると思って探してみた。少し違うけど、ほとんど同じ写真があった↓ここは、忘れもしない2年前の7月7日に僕の行ったところなんだ。七夕だから日付を覚えてたから、その時に僕が写した写真をすぐに見つけることができた(^^♪↓ここはね、万城目学さんの本『プリンセス・トヨトミ』の表紙に描かれてる場所なんだ。これは本のカバーを外して開いて写したもの↓本の表紙の場所をロケ場所にいれてるなんておしゃれな事をするよね(^^♪しかも、ここ、完璧にピンポイントで表紙絵が描かれた場所やねん!上の4枚の写真を見較べたら完全におんなじ場所やもんね。大坂城に詳しい人やったらともかく、そうでなかったら意外とこの場所って雲をつかむみたいで、どこか分かりずらいでしょ。僕は失敗してしまって、府庁前から大手門を渡り、時計の反対回りで行ったものだから、この場所を見つけるまでに大坂城の周りを四分の三周してしまったもんなぁ(>_
2011年05月14日
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心が躍ったぁ!わなないたぁ!ドキドキしたぁ!めっちゃ笑った!小説を読んで、こんなに声に出して笑ったことってあったやろか?(^^ゞ面白かったなぁ!ウルウルするところもいぱいあったし、テンションあがりっぱなしの本やったわ!この本は『疾風ガール』の続編でね、『疾風ガール』を読んで超面白くて、その本の解説を読むと『ガール・ミーツ・ガール』という続編があると書いてあってね、そんなん直ぐに読みたいやん!でぇ、翌日、すぐに買って読んだってわけ。主人公夏美は19歳のデビュー直前のロックギタリスト!本は、この夏美の一人称の部分と、そのマネージャーで29歳の祐司目線の三人称の部分が交互に出てくる形になってる。そんなだから、夏美目線の部分と祐司目線の部分の両方で書きこまれてる部分もあったりして面白い。だって超まじめの祐司と爆裂娘の夏美の世界の見え方は、やっぱめちゃ違うわけで面白い♪先がどうなるのかって興味がでかくなるばかりで本閉じる事が出来なくて、ジェットコースターのように一気に読み切ってしまった!だれるところが全くなかったよ。本のオープニングは、デビュー曲についての大事な打ち合わせがあるのにも関わらず、自分ちで愛器のギブソン・レスポール・ジュニア・Wカッタウェイモデル・チェリーレッドを弾きながら爆睡してしまって起きてこない夏美をマネージャーの祐司とサブマネージャーの17歳の真緒が起こしに行くシーンで、なんて事はないけど笑えるシーンで、そんな感じの軽い導入部なんだけど、そのあとが、もうノンストップのジェットコースターなんだ!!夏美の愛器、楽天でも売ってた↓↑実はこの写真を載せたかったって事だけで、この記事を書いてるみたいなところもあるねんな(^^ゞ本にすぐに影響されてしまう僕やから、今、このジュニアがめちゃくちゃ欲しくなってるねん!やっぱ、あのキュイーンってチョ―キングはクラシックギターやフォークギターではでけへんもんなぁ…(^_^;)ロックはやっぱエレキやし、エレキはチェリーレッドのジュニアしかないっしょぉ!チェリーレッドのジュニアが欲しい~~!!(>_<)その打ち合わせで、初顔合わせの音楽プロデューサーの方針にぶち切れてしまって、「違うだろうがッ」って喧嘩売って会議室を飛び出してからというもの、もう”この先、どうなんねん?どうなんねん?どうなんねぇ~ん!?”って、思いがずっと持続して、っていうか増大していって、ひたすらページを繰って最終ページまで行ってしまったわけよ(^^♪なんやろね?このスピード感!誉田哲也さんって人が、超上手な作家さんやねんやろね!それと中途半端に音楽を好きな僕だから、はまったって事もあるんだろうな…。前作の『疾風ガール』で夏美が祐司に作曲についての話をするシーンがある。「(前略)あんた分かる? 曲ってどうやって作ったらいいか」 祐司にも、作曲の経験くらいはある。「そりゃ、ギターのリフ考えたり、コード進行からメロディ作ったり、セッションの中からアイディアが出て来たり、いろいろあるだろうけど」(このあとの3行の用語説明は省略)「ちっちっち、しろーと、しろーと」 ピンと立った夏美の人差し指が視界の端で振れる。「……んじゃあ、なんだよ」 (光文社文庫 疾風ガール 誉田哲也著より)ってな、会話から始まって、夏美の作曲論みたいな話が3ページほど続く。印象ではなくて数学的科学的なんて言葉を使い、弱拍強拍の話、メロディのシンコペーションの話、そんなのをアマチュアとプロの違いを語るんよ。なんか、感心してしまったし…。その前に書かれてた、夏美がギターを始めたきっかけってのが、またおつでね、バイオリンとピアノを小さい頃からやってた夏美にとっては、フレットがあって半音づつきっちり音の出るギターはバイオリンとピアノを同時に弾くようなものだと気がついたんだってさ。これ面白かったなぁ!打弦楽器のピアノはデジタルで、弦楽器のバイオリンはアナログだけど、ギターは弦楽器なのにデジタルやって事やよね。しやけど、よく考えたら、ギターの弾き方にチョ―キングなんてものを発明したやつがおるから、せっかくデジタルになってたギターが、またアナログ弦楽器に逆戻りしてもうてるんやよね。誰やねんやろ…?チョ―キングなんて弾き方を発明したやつ…。とか、『ガール・ミーツ・ガール』で、夏美が、その音に惚れてしまうピアニスト・ガクのピアノについての表現が、また具体的でオモロイねん。コードのルートや三音や五音の事をもちだしたり、センブンス、ナインス、サスフォー、アッドナインなんてテンションの話ももち出して、そのピアノスタイルを説明し、そういうスタイルになった理由をロマンチックに推測したりするねん。それとね、夏美の着メロ『紫の煙』なんだよ!渋すぎる!ギタリストや言うたかて19歳やで!ジミヘンを着メロにしてるなんて、嬉しすぎるやないかぁ!(^^♪しやけど、こんなん読んだら、またバンドやりたくなったなぁ…。
2011年05月10日
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本屋さんには、まぁまぁ時々行ってるし新刊の平台は必ず目を通してたのに、内田康夫さんの浅見光彦シリーズの新刊が出てる事を5ケ月も気付かなかった!(^_^;)昨日のこと、古本屋さんで『風のなかの櫻香(さくらこ)』というキレイな本(タイトルも装丁も)に目が留まりタイトル横の「内田康夫」という作者名も見えたんよね。↑これはアフリのサムネイル画像だから帯がない。内田先生、この頃は時代劇とかタイムスリップ物とか今までに書いてなかったジャンルの本も精力的にたくさん出してはるし、また何か新しい事に挑戦してはるのかなぁ…、なんて思った。このアフリの帯のない画像を見たら、そう思っちゃってもしゃぁないよね。だけど、古本屋さんの『風のなかの櫻香』は帯つきやってん↓「浅見光彦の推理か、菩薩の微笑みか。」って、帯に書いてある!(@_@)”ひゃっ!これ、浅見光彦シリーズやんかぁ!””なんなん?この風雅なタイトル?!!(@_@)”この10年、浅見光彦シリーズの作品名に「殺人事件」はつかなくなったけど、こんな雅なタイトルはあらへんもん!『風のなかの櫻香』って、そんなん、まるで芥川賞を狙ってる10代の女性作家の書く本みたいやんか(^^ゞでも、まぁ、いろんな思いが頭の中を駆け巡ったんやけど、内容を知らない浅見光彦の物語を読める嬉しさは物凄く大きくて、そそくさとレジに持って行ったよ(^^♪しゃぁけど、この帯の文章、ごっついなぁ…悲しい宿命を負った少女を救うのは、浅見光彦の推理か、菩薩の微笑みか。って!光彦の推理と競争するのは、もはや刑事や犯人やのうて菩薩さんかよぉ!!早く読みたいけど、読み出したら一気に読んでしまいそうでもったいなくて、まだ開いてないんだ…。
2011年05月02日
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