ぜんちゃんの風に吹かれた日々

ぜんちゃんの風に吹かれた日々

2005年06月03日
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カテゴリ: ライフスタイル
ボクは決まって八時半ごろ帰宅すると駐車場からアパートまでの途中いつも何処からか目覚し時計のアラームが聞こえる。

ただアラームはいつも止まる気配はなくずっと鳴り響いているのである。
それは朝の時間帯にセットしたものなのか、はたまた夜の時間にセットしたものなのか、それも当然に謎である。
そのアラームの持主はどんな生活の時間を持っているのだろう…。
なんとなくそんなことを考えると個々の生活の営みは十人十色だなと当然ながら感じ入ってしまう。

ボクが行っている教会は今年、宣教50周年(教会開設)にあたる。
そのため記念誌発行や記念セレモニー、パーティーなどの計画や準備ではなはだ忙しい。
記念誌に掲載する原稿を公平に教会員全員に依頼した。

実はいまの教会に来たのは二年ほど前で以前は同じ系列の別な教会に所属していたのだ。
移るまで涙あり笑いあり紆余曲折のまさに劇的な経験を通ってきた。
そのあたりのことを大まかに書き記していたら、辛かったことや苦しかったことを想い出してちょっと苦しくなってしまった。
当然にいろんな人間との関わりの話しになってきたので、真面目にハタと気付く。
記念誌って教団関係そのほか数百冊配布される訳だよな、自分の感情の迸りで書いて関係した人たちにつまづきを与えてしまってはマズイよな。
たとえばそれが十年前の出来事であるならまだ許されるに違いない。
ニ、三年前の出来事ではやっぱり生々しい気がする。
でも書かずにいられない衝動があるのだ。
今にして「ボク的真相」を話してもいいような感じがするのだ。

ボクはここ数日、こんがらかった頭を整理していた。
気付いたら3時を回っていたこともある。

「早い仕事の人なんだろうな…。新聞やさんかな…」
うんうん唸ってボクはトイレに行って直ぐに寝た。
「あの早い仕事の人はこちらの窓明かりを見上げて何してるのかなと思っているんだろうな…きっと」

ほとんどボクはパソコンしながらFMラジオ掛けているかCDを掛けている。
おまけにテレビも点けているときもある。

それでクラシック「フォーレのレクィエム」を聴いて作業をしたら事のほか気分がよい。
そしてボクは断念することにした。
まだおのれの自分史を書くのは早すぎる。
清算したりまとめてしまうのはちょっと早いのだと。
あのときの真相なんて、分かっている人は分かっているのだから。

70年代に世界的に八面六臂の活躍をした大物ミュージシャンがいる。
アメリカはタルサ出身のリオン・ラッセルだ。
エリック・クラプトン、ジョージ・ハリソン、デイヴ・メイスンなども皆な彼の周囲に集ってきた。
ジョー・コッカーの音楽監督も勤めた。際立って脚光を浴びディランのプロデュースも担当した。
素晴らしいメロディメーカーで「マスカレード」はジョージ・ベンソンでヒット、「ア・ソング・フォー・ユー」「スーパー・スター」はカーペンターズなど数限りなく歌い継がれている。
そんなリオン・ラッセルの72年に出された「カーニー」を改めて聴いて数日感動している。
とにかくジャケットが凄いのだ。
顔に化粧を施した旅芸人風のイメージで写っているのだ。
ボロ服を着てムッツリと睨んでいる。

知らない人は「なんだこの気持ち悪いオヤジは!」と思うだろう。
当時それほどの超大物が身を低くカブキ者に化けたことが何とも素敵なことではないか。
ジャケットを見て判断することなかれ、これは素晴らしい傑作アルバムなのだ。

つまりはあの鳴り止まないアラームの発信元がとんでもない大人物だって事もあるわけで…。

リオン・ラッセル









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最終更新日  2005年06月04日 02時59分15秒
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