ぜんちゃんの風に吹かれた日々

ぜんちゃんの風に吹かれた日々

2006年01月16日
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カテゴリ: ライフスタイル
小さな教会で小さなゴスペルグループを指導している夫婦がいる。

しかし去年12月急速にまた接近した。
いま関わっているゴスペルクワイアに対しての自分の思いと彼らがその自分のグループへ馳せる思いに少なからず共通のヴィジョンを見出せたからだ。

先週ボクはそんなKさんたちの練習を初めて見学する事ができた。
その教会のドアをゆっくり開けるとMさんの小学生のお嬢さんが玄関口で少しはにかんでボクに微笑んだ。
小声で「おとうさんとおかあさんはどこにいるの?」と聞くと小さく目配せした。
ボクは直ぐに奥の方を見ると誰かが何度も手招きしているのを感じた。
ようやく近視眼差し、それが奥さんだと分かり恐縮しながら練習場に入っていった。


ボクはW先生も以前からよく知っていて子供たちを集めての幾つかの市内でのイベントで大変お世話になっていた。

グループメンバーはKさん夫婦を入れて七人ほどだという。
その日はKさんたちを入れて四人ほどだったけれどとても和やかで温かい雰囲気だった。
奥さんのピアノに合わせKさんは小さいお子さんを背負いながらドラムを叩いていた。

ボクはいま運営しているゴスペルクワイアのなんと恵まれている事か…。
PAもパソコンも会堂に完備している。
ゴスペルの歌詞はパワーポイントでプロジェクターを通して投影される。

「では最後に一曲歌って終わりましょうか…」
奏楽をしながらリードする奥さんと二人のメンバーの素朴で純粋な歌声に何か熱いものが込み上げてきた。
設備じゃない、人数じゃない、そして決してテクニックじゃない、その何か…歌える感動、喜びと平安、その一番根底にある震えるもの…。

終わった後、W先生がみんなにお茶を入れてくれて、しばし交わりの楽しいときを過ごせた。

上のお嬢さんのMちゃんは少し疲れた様子で眠そうだった。
「なあんだ。まだ夕食たべてないのか」
Kさんたちは二人の女の子と戯れながら戻っていった…。

「一年半…やっとだね。やっと見えてきた感じだよ…」
そんなKさんたちの言葉に二人の地道な歩みを垣間見る。

多くの人に支えられてきたその過程と環境を思うとき、なにか大切な事を思い出す。

「上を見たら限がない、下を見ても限がないのに気がもめる。
そして横を見てはただ比較する…」
そういう生き方はしたくないと日頃思っていても、つい自分の状況を憂いながら周りが気にかかる。
いまボクは自分の仕事、住環境、年齢、体力…少しばかり憂いてる。
でもいったい何がしたいのだろう。
でもいったい何をもとめているのだろうな。

満足なPAも整っていない環境でたった二人のメンバー相手に一生懸命やっている仲間たちに心が動いた。
ボクはそういう仲間たちを励ます者になろう。
そんな変な決心をしてみた。
ほんとに本気でね…。








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最終更新日  2006年01月17日 01時33分33秒
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