2004年09月05日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ちょっと興味深いブログがあったので、トラックバック機能を使い
日本とアメリカの企業システムの相違点なんかを書こうかと思います。
まぁ、全てを書こうとすると、レポートになっちゃうから、
ざっくりとコンパクトに要点をまとめていきましょう。

さて、僕が感じたアメリカと日本の企業の一番違いは、
企業がごく一部のマネージャークラスの人間と多くの低賃金労働者で
構成されている点。割合にして1:20くらいでしょうか?
もっと企業によっては20の部分は増えるかもしれません。

構成員それぞれについてざっくりと解説すると、


           仕事に大きな責任がありそれを遂行できる能力が無いと
           その地位にはつけない。最低でも学士は持っていないと
           無理。高卒上がりでその地位につくには非常に困難とさ
           れている。また、その責任を果たすことができないと企
           業が判断すれば、首も切られる。逆に言えば、その任務
           を遂行しさえすれば、いつ休暇をとろうが早めに帰って
           もいい。

低賃金労働者(labor): 英語でlaborと言えば、低賃金労働者を指し、決し
           て日本語で言う全てのサラリーマン(労働者)を指すわ
           けではない。イメージとしてはマックでバイトする女子
           高生とそんなに変わらず、仕事が無ければ「来なくて良

           もそんなに痛くはない。マネージャークラスの人間から
           与えられた仕事を遂行するだけで大した責任も無いが、
           あまりに使えないとあっさり首を切られる。

アメリカの企業システムはそんな感じです。
なぜかというと、多分それはアメリカの教育システムに依存していて、

企業側がいざ、人を雇おうとしても労働者に最低限期待できるバックグラウンドが
相当低いわけ。例えば日本とアメリカとでIQテストをしてもそこまで平均値の差は
ないでしょう。
ただ、日本は平均値の近くに多くの人が固まっているだろうけど、
アメリカは低いところにもかなりいる気がする。一方で、ものすごく高い奴も多いけど。
平気で九九レベルができない奴もlaborとして結構いるから。
日本はほとんどが高校に進学するときに受験を経験するから、
そこそこの能力が必要だし、ある程度論理的な解釈もできる頭脳を平均的に持っていると言えます。
こっちは基本的に野放しなんで、どんな奴らでもユメを持って生きることができる(笑)。
そんな低レベルな能力の人間がいざ巨万の富をつかむにはロックに生きるか、
アートに生きるかしかないと言うのが現状ですが。
もちろんある程度の教育をこっちで受けるには家族の金銭的な余裕も必要なんですが。

さて、そういうわけで平均的に能力のある日本人に比較的均一な
給料を与える企業システムと、
一部の才能のある人間がコントロールし、人件費の安いlaborを雇い
運営しているアメリカの企業システムでは、
残業に関しても違いが大きいです。

ちょっとさっきも述べましたが、こっちの考え方では
マネージャーには任務の遂行に対して対価が支払われるので、
勤務時間がどうとかっていうのは特に無いんですよね。
だから、平日の野球のデーゲームも平気で見に行けるわけ。
当然、忙しい日は残業もしなきゃいけないけど、
それに見合った相当の給料を連中はもらっているから
日本のように大した問題にはならないっす。
どれくらい相当かと言うと、大学卒10年目くらいで
例えが僕の職業柄ちょっと変ですが、日本円にして何千万もするボートを買うことも
平気だし、別荘を持つこともそれなりのステータスの人なら
問題なく買えます。日本だと信じられないよね。

逆に、僕の理解するところでは、日本人はみんなそれなりにできる人なので、
ある程度企業側は平等に賃金を払わなければならないのですわ。
そこで、一般的に日本の企業システムでは労働者は責任に対する対価を受け取るのではなくて
労働時間に対する対価を給料として受け取っているわけ。
高卒だろうと大卒だろうと、そこそこ偉い人でも。
だから管理職クラス(こっちでいうマネージャークラス)でも、
アホみたいにでかい別荘を買うことなんてほぼ不可能。
もちろん地価がまったく比較できないということもあるけど。

つまり、日本では企業側が労働者に要求していること(責任の遂行)と
その報酬の支払われ方(労働時間に対する対価として)の
ギャップが残業の問題として現れているのではないかと思います。

日本とアメリカで、企業システムもことなるし、そのバックグラウンドとなる
労働者の質、もっと言えば教育システムも違うわけで、
一概に比較はできないし、どっちがいいと言うことは非常に難しいです。
アメリカの報酬システム(責任の遂行に対する対価)を日本で取り入れることができれば
かなりいいのですが、それはちょっと困難だと思います。
というのは、そのためには日本にもっと低賃金で雇えるアホが増えないといけないという
ネガティブな条件付きなのでね。
アホが少ないと言うのは、日本の製造業の製品の品質の高さを支えていると僕は信じているし。

ちょっとこれは考えていくべき問題ですな。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年09月05日 13時06分01秒
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

jun1ro@WA

jun1ro@WA

コメント新着

jun1ro@WA @ Re[1]:自分ってなんだろう。(01/25) mo+moさん >わたしもやったんですけど…
mo+mo @ Re:自分ってなんだろう。(01/25) 私には、5つ違いの弟がいます。 いつも…
mo+mo @ Re:I am going there, before you are. はじめまして。 私は12月で25にな…
じょ@ johnny_kuro@hotmail.com なるほどなるほど。 色々うちのケース…
jun1ro@WA @ 補足2chより。 得点ランキング。★はハットトリックです。…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: