フットボール(サッカー)戦術研究
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2026−27J1第9節FC東京vs浦和レッズの試合を味の素スタジアムで観戦。3-0でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します) 【戦術】 〈FC東京〉4-4-2攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ常盤と永野との連携したビルドアップから、右MF安斎と左MF俵積田が両サイドを高く張りながら、右サイドは安斎と右SB石原が、左サイドは俵積田とバングーナガンテにボランチそれぞれが連携して両サイドを基点として、また有効なサイドチェンジを交えながら、バイタルエリアや左右ハーフスペースに落ちるFWヒアンや長倉へのクサビのパスを入れつつ、数的優位を作りながら外→中→外へのパス交換を主体として、サイドからハーフスペースやポケットへの進出を狙って攻めていく。 守備では、4-2-4または4-4-2を基調としたハイプレスをかけ、ミドルブロックまたはリトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。 (相手CK時はゾーンディフェンス主体でマンマークを加味)〈浦和レッズ〉4-1-2-3攻撃では、4CBとアンカー瀬古、時に右MF安居、左MF植木との連携したビルドアップから、右サイドは右FW金子と右SB山根と安居、左サイドは左WGサヴィオ、左SB林、植木かそれぞれのコンビネーションを基調として両サイドを基点とし、時にバイタルエリアに侵入するCF南野(途中からオナイウ)のポストプレーを使いつつ、両サイドからのクロスやバイタルエリアでのコンビネーションを活用し、ハーフスペース、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は4-1-2-3基調のマンツーマンプレス、ミドルブロック時は4-1-4-1基調、リトリート時は4-5-1てディフェンス対応していく。 (相手CK時はマンツーマンとゾーンディフェンスの併用) 【得点】63分 長倉(FC東京)69分 安斎(FC東京)85分 佐藤(FC東京)【退場】 なし【警告】20分 ヒアン(FC東京)【試合の流れ】 (前半)東京は4-4-2システム、レッズは4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。 まず最初のシュートを放ったのはレッズで、8分に、左MF植木がバイタルエリアから放ったミドルシュートは東京GKキム・スンギュの正面を突いてしまう。レッズは、金子、南野、サヴィオの3トップを起点として、前線からのマンツーマンのハイプレスを積極的に仕掛けて試合の主導権を掴もうとする。一方、東京は、敵陣左サイドでの展開から、左SBバングーナガンデからパスを受けた左MF俵積田が中に切れ込みながら放った右足のシュートはレッズGK西川の正面を突いてしまう。その後は、レッズが前記ハイプレスから両サイドを基点とした攻撃を仕掛けようとし、一方、東京が4-4-2のミドルブロックによるディフェンスから、FWヒアンや長倉をサイド等のスペースに走らせるカウンター攻撃により対応する場面がしばらく続く。その間、レッズは、24分に負傷したCF南野からオナイウに替わって対応する。そして、東京が苦労ししていたレッズのハイプレスを、ディフェンスラインとボランチ常盤、永野とのパスや両SBを使ったビルドアップにより剥がして、ボール支配率を徐々に高めて、両サイドを基点に攻撃を仕掛けようとする。東京は、27分に、バングーナガンデの敵陣左サイドからのスローイングを基点に、バイタルエリアでボールを持ったヒアンのシュートは、レッズのディフェンス陣がブロックする。レッズは、東京の有効なビルドアップに対して、4-1-4-1を基調としたミドルブロックによるディフェンスから、オナイウへのクサビのパスによるポストプレーや右WG金子、左WGサヴィオのサイドを基点とした攻撃を試みる。レッズは、37分に、試合の流れを変えようと、植木がバイタルエリアからミドルシュートを放つも、大きくバーを越えてしまう。これに対して、ボールを支配する東京は、42分に、敵陣左サイドでの展開から、バングーナガンデからのパスをヒアンのポストプレーを経由して右バイタルエリアで反応したボランチ永野のシュートは、レッズGK西川の正面を突いてしまう。ロスタイムに入り、東京が45+2分に、中央エリアでのカウンターから、中盤でのパス交換を経由してパスを受けた俵積田のシュートは、GK西川の正面を突いてしまう。レッズも、45+4分に、バイタルエリアでのオナイウのポストプレーによるパスを、バイタルエリアで受けた右MF安居のシュートは、ゴール左に外れてしまい、前半は0−0で終了。(後半) 前半、東京に試合の主導権を握られたレッズは、後半開始早々、アンカー瀬古に替えて、渡邉を投入して左MFに配置して、左MF植木をアンカーに配置替えして後半に臨む。(東京は選手交代等なし)後半、最初にシュートを放ったのは東京で、52分に、バイタルエリアに進出してパスを受けた右MF安斎のシュートはバーを越えてしまう。東京は、前半同様、ビルドアップからの丁寧なパス交換と時より交えるサイドチェンジにより、試合の流れをつかむ。一方、レッズも、54分に得たサヴィオの敵陣右FKのクリアボールを、バイタルエリアで反応した植木のシュートはゴール左に外れてしまい、続く56分にも、敵陣右サイドでの展開から、オナイウのポストプレーを起点に、金子のクロスに、ゴール前に進出した右SB山根が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。レッズは、金子、サヴィオの両WGと山根、左SB林の両SBのコンビネーションによりハーフスペース、更にはポケットへの進出を積極的に試みるが、東京はショルツ、稲村の両CBのタイトなディフェンスにより、決定機を作ることができない。その後、東京は選手交代策に出て、60分に、左MF俵積田から佐藤に、左SBバングーナガンデから大森に替えて、大森を右SBに、右SB石原を左SBに、佐藤を右MFに、左MF安斎を左MFにそれぞれ配置替えして攻撃を仕掛けようとし、63分に先制につなげる。東京は、中央エリアでボール奪取に成功して、石原からパスを受けた長倉がそのままバイタルエリアまでドリブルで仕掛けながら放った左足のシュートがゴール左隅を突き刺して、東京が1−0と先制する。東京は、更に69分に、自陣右でのパス交換から、右サイドに流れてパスを受けた長倉がオフサイドラインスレスレを抜け出して、敵陣右ハーフスペースまで進出しながら出したグラウンダーのクロスに、ゴールファー側にフリーで進出した安斎が左足で合わせてゴール中央に流し込んで、東京が2−0と突き放す。リードを広げられたッズは、72分に、右MF安居から肥田野に、アンカー植木からグスタフソンに替えて、オナイウ、肥田野の2トップ、MFを金子、サヴィオ、ボランチを渡邉とグスタフソンとする4-4-2システムに変更し、オナイウ、肥田野へのクサビのパスを積極的に使おうとするが、東京のタイトなディフェンスに阻まれてしまい、77分には、左SB林から小森に替えて、オナイウの1トップ、肥田野と小森の2シャドー、山根、宮本、根本の3バック、(右から)金子、グスタフソン、渡邉、サヴィオの中盤とする3-4-2-1システムに変更して、金子、サヴィオのサイドを基点としつつ、前線3枚へのクサビの縦パスにより攻撃を仕掛けようとするが、東京のタイトな4-4-2のミドルブロックディフェンスにより阻まれてしまう。東京も、76分にFWヒアンから仲川に、左SB石原から山田に替えて、長倉、仲川の2トップ、ディフェンスラインを(右から)大森、ショルツ、稲村、安斎に、MFを(右から)山田、佐藤に配置替えして、山田、佐藤を基点として、サイドから攻撃を更に活性化させて、追加点をもぎ取る。東京は、85分に、敵陣右サイドでのボール奪取を起点として、大森から、右ハーフスペースでクサビのパスを受けた長倉の有効なポストプレーにより、フリーでパスを受けた佐藤がペナルティエリア右から、振り抜いた右足のシュートがゴール右隅に突き刺さり、東京が3−0と更にリードを広げて、試合を決定づける。その後、レッズは、前線3枚にボールを集めようとするも、決定機を作ることができず、東京が3−0で勝利。【システム】 (FC東京)4-4-2(右から)GK キム・スンギュ DF 石原(76分 山田)、ショルツ、稲村、バングーナガンテ(60分 大森)ボランチ 常盤、永野MF 安斎、俵積田(60分 佐藤)FW ヒアン(76分 仲川)、長倉(88分 ゴメス)(守備時はハイプレス時は4-2-4または4-4-2、ミドルブロック、リトリート時とも4-4-2基調)(浦和レッズ)4-1-2-3(右から) GK 西川DF 山根、宮本、根本、林(77分 小森)アンカー 瀬古(45分 渡邉)MF 安居(72分 肥田野)、植木(72分 グスタフソン)FW 金子、南野(24分 オナイウ)、サヴィオ(守備時はハイプレス時は4-1-2-3のマンツーマンプレス、ミドルブロック時は4-1-4-1基調、リトリート時は4-5-1)【勝負の分かれ目】東京がレッズのマンツーマンのハイプレスを丁寧なパス交換でのビルドアップで剥がして有効なスペースを作って得点につなげられたことと、レッズの両サイドを基点とした攻撃に対して、ショルツ、稲村を中心としたディフェンス陣が適切に対応したこと。【まとめ】東京は、前半はレッズのマンツーマンのハイプレスに苦労したものの、丁寧なパス交換でのビルドアップによりレッズのブロックディフェンスを下げさせて、2トップへのクサビのパスなど、有効なスペースを利用でき、大量得点につなげた。ショルツ、稲村の両CBが南野/オナイウらレッズ攻撃陣に決定機を作らせず、正しく完勝。レッズは、前半は前線からのマンツーマンプレスにより試合の主導権をつかもうしたが、東京にボール支配権を握られてしまい、特に後半は、プレスやボール争奪戦の勢いが落ちたところで、東京に有効なスペースを作られてしまった。攻撃でも、サイドで基点を作れても、またシステム変更を以てしても、ゴール前に進出する人数が足りず、決定機を作ることができなかった。孤立しがちなCFを周りとのコンビネーションによりどのように活性化させるか?#urawareds#fctokyo#FC東京 #浦和レッズ#FC東京vs浦和レッズ#Jリーグ
2026.10.10