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2005.06.02
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科学者の実践とは、どのようなものなのだろうか。湯澤正通氏は、「科学者集団の文化への参加」として「認知心理学から理科学習への提言」のなかで、次のように述べている。

 ・・・・・

 地域に開かれた理科学習は、知識を学ぶこと以上の意味を持っている。それは子どもたちの自己実現の活動である。
 第1に、自分たちの学びやその中で創造した知識が単なる自己満足ではなく、文化的に価値のあるものであることに気づく。それによって、自分たちの学びに自信を深め、新たな学びの意欲へとつながっていく。

 ・・・・・ (中略) ・・・・・

 第2に、自分の学びの文化的価値を認識することで、それを他の人々(地域の人々)に伝え、共有したいと願う。その場合、自分の発見した課題やその解決のなかで創り出した知識は、自分だけが理解できる表現のままにしておくわけにはいかない。それを他者が理解できるような知識へと表現し直さなければならない。そのような公共の知識を創造することこそ、科学者集団の活動の特性に他ならず、子どもは、学校の理科の授業をきっかけにして、科学者集団の文化に参加するようになる。

 ・・・・・ (中略) ・・・・・

 しかし、小学校で出前授業を行ったとき、新たな課題に直面する。自分たちの説明に対して小学生はキョトンとしている。実験の原理(メカニズム)を理解できなかったようである。生徒たちは、自分たちの表現が不十分であることに反省し、よりわかりやすく、人々に共有されうる表現を求めて、再びチャレンジするのである。

 ・・・・・



(1)文化的実践とは、「公共の知識を創造すること」であること
(2)作品とは、子どもたちが文化的価値を認識した「公共の知識」であること

先週、佐伯胖氏が話された「自己実現とは、自己満足ではなく他に影響を与えること」という言葉を思い出す。





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最終更新日  2005.06.03 09:34:18
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