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2005.09.05
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8月の終わりに、佐伯胖氏を招いて校内の研究会を行った。そのなかで、私も「積み木ふりこ」の実践を報告をしたが、佐伯氏はこの実践を痛烈に批判された。佐伯氏は、「積み木ふりこ」を子どもたちが振って調べることが「何になるのか」と問われ、「振り子の等時性を教えるだけなら、ただ単に複雑にしているだけだ」と言う。しばらくのあいだ、振り返り考えることができなかったのだが、よく考えてみると、佐伯氏の批判の中に「文化的実践」や「文化とのつながり」という言葉があったことを思い出す。

 「文化的実践」とは何か。「文化とのつながり」とは何か。

 佐伯胖氏は、「フルートを学ぶこと」を例にあげて、「学ぶ力」のなかで次のように述べている。

 ・・・・・

 このように、「フルートを学ぶ」といえば、最初は、「いろいろな曲がフルートで演奏できるようになることだ」と思ってしまっていたけれども、よく考えると、とてもそんな単純なことではないことのようです。私たちは、フルートを通して「さまざまなこと」を学んでいるのです。その「さまざまなこと」の中には、フルートという楽器の特徴、フルートを演奏するときに「からだ全体を楽器にする」ということ、そもそも、自分で音楽を「表現する」ことの意味、モーツァルトという作曲家のすごいところ、バッハのすごいところ、・・・・・・などなど、とうてい語り尽くせない無数のことを「学んで」いるわけです。

 ・・・・ (中略) ・・・・

 冒頭であげたフルートの「学び」でも、私は「音楽の世界」に参加し、フルート愛好者の共同体の一員としてのアイデンティティを形成し、そこで、少しでも「一人前」として認めてもらえるように、毎朝、授業の始まる前の一時間、みっちり「基礎練習」を積み重ねているのです。それは本当に楽しい、「学び甲斐」のある世界です。

 ・・・・・

 これは、佐伯氏が本校の教官研のなかで再三指摘された「文化とのつながり」を示すものであろう



このことは、私自身、この1年間考え続けていたはずのことである。しかし、「積み木ふりこ」の実践で、「多様性」について何となく解決できそうになったことが、一番大切なことを忘れさせていたのであろう。

「子どもたちの『かかわり合い』だけが協同的な学びではない」といいながら、その「かかわり合い」のみが目的になってしまっていたのである。

今、子どもたちが学習していることが「この先どうなるのか」、私たちが一番大切にしなければならないことである。





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最終更新日  2005.09.21 11:43:19
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