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2006.09.07
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カテゴリ: その他
本校の道徳の研究授業を見る。資料に葛藤資料を用い「モラルジレンマ」の授業であった。私も中学校に勤務していたとき、よくモラルジレンマで授業をしていたのだが、次のような疑問をいつも感じていた。

モラルジレンマでは、2つの価値観が矛盾する状況の中で、ディスカッションを通して、それぞれの価値に対する見方(考え方)を高めていくということを目指している。そのために、子どもたちには、2つの価値観を「行ったり来たり」することが求められているのであろう。もちろん、終末はオープンエンドであり、どちらが正しいかを結論づけることが目的ではないのだが、その過程において、子どもたちは「二者択一」することが迫られる。しかし、この「二者択一」の中で、本当に子どもたちの価値観は高まっていくのであろうか。ただし、「二者択一」の課題設定よりも、「二者択一」させるために「状況を限定していく」ことに問題があると考える。

松下良平氏(金沢大学)は、「知ることの力」の中で「道徳の原理を理解すること」として次のように述べている。

・・・・・

道徳の原理を理解するためには、禁止(あるいは推奨)されている行為(一般的な行為概念)には具体的にどのような行為が該当し、それをどのような状況でどのような事態を一般にもたらし、その事態がどのような意味で望ましくない(望ましい)かを、実際の状況の中で個々の事例を通じて身をもって知ることが必要である。そのさい欠かせないのが、他者による導きである。  

・・・(略)・・・  

したがって、他者の導かれるとは、自己の活動の中に他者やその他者の関係するモノ・コトが入り込んでくることによって、当該の行為やそれがなされる状況やそれがもたらす結果の自己の注意や関心がむけられるようになり、それがどのような意味で望ましい/望ましくないのか、その価値づけの仕方を知らず知らずのうちに身につけていくということである。               

・・・・・



この考え方は、私がいま主張している理科における「先行学習の有効性」にもつながるところがある。ルールそのものではなく、そのルールの「適用」に重点を置くのである。

つい、今のクラスでもモラルジレンマの授業をしてみたくなった。





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最終更新日  2006.10.03 09:43:11
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