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2007.07.01
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カテゴリ: 理科授業実践から
「オクラをそだてよう~その7」を振り返る。

○子どもが直面する課題を解決しようとしない私

 今回の授業の中で、ある事件が起こる。それは、ある子どものホウセンカに「虫」がついていたのである。ビデオを見ていると、その子どもは「取って、採って」と連呼している。また、同じ班の子どもも、私に「先生、何かの幼虫がいます」と知らせてくれている。私も、その声に答えて「虫」のそばまで行っている。
しかし、そのときに私が発した言葉は、次のようなものであった。

「ほんとだね。何かの幼虫だね。何かが、どこかに卵を産みつけたんでしょうね。それ、あとから取って、逃がしてやった方がいいよ。」

 この発言によって、子どもたちの活動は「解決」には全く向かない。むしろ「何という虫の幼虫なのか」「どこから入ってきたのか」「どこに卵を産みつけたのか」と、話は他の班まで広がっていく。そんな間にも、自分のホウセンカに「虫」がいる子どもは「取って、取って」と、その後もくり返し訴えているのである。どうして、そのとき「虫」を取ってやらなかったのか。または、そのとき同じ班の子どもたちといっしょに取って逃がすように指示しなかったのだろうか。自分のホウセンカに苦手な「虫」がいること。もしかしたら、その「虫」が自分のホウセンカを食べてしまうのではないかとも考えたかもしれない。そんな中で「どうして子葉が落ちるのか」という疑問に集中できるはずがない。その子どもにとっての一番大きな課題だったにもかかわらず、そのことが見取れなかったのであろう。
もちろん、「虫」は今回の授業には関係のないことである。しかし、子どもにとって、この「虫」こそが、まず解決しなければならない課題であって、解決なしに次の活動に移れるはずがないのである。

ビデオの中で、「虫」のそばまで近づいている私がいる。どうして、とってやらなかったのだろう・・・。子どもとの大きな「ズレ」である。





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最終更新日  2007.08.30 17:39:56
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