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2013.02.01
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前回までのblogの続き。

これまで、どのようにトゥールミンの「論理モデル」を授業で活用するか考えてきたのだが、「このモデルに当てはめながら自分の考えを書くといった直接的な指導に使うものではない」と述べてきた。

しかし、昨年作成した 「小学校学習指導要領『論理科』(試案)」 では、「他者に分かりやすく説明する方法」に関することとして、次のような内容を挙げている。

・・・・・

〔第1学年及び第2学年〕

(1) 根拠となる事実を挙げ、自分の考えを説明する。

(2) 相手に応じて、説明する事柄の順序を工夫したり事実と考えを明確にしたりしながら説明する。

〔第3学年及び第4学年〕


(2) 相手や目的に応じて、説明に必要な事柄を選んだり複数の事柄の関係に注意したりしながら説明する。
(3) 結論の導き方を明確にしながら、自分の考えを説明する。

〔第5学年及び第6学年〕

(1) 根拠となる複数の事実を挙げ、その事実を分析したり事実相互の関係を明確にしたりした理由づけを含めて自分の考えを説明する。
(2) 目的や意図に応じて、説明全体を見通した事柄の整理をしながら、主張や結論を先に述べ る結論先行型の説明をする。
(3) 結論の導き方やそのことが妥当である理由を明確にしながら、自分の考えを説明する。

・・・・・

これは、子どもたち自身もトゥールミンのモデルを意識しながら説明できるようにするということである。それでは、「モデルを当てはめる」ことと、どのような違いがあるのか。

この「小学校学習指導要領『論理科』(試案)」では、「論理科」の目標を次のようにしている。

・・・・・

じっくりと「みる」「語る」活動を通して、他者と積極的に対話しようとする態度の育成を図り、論理的に考えることのよさと他者に分かりやすく説明する方法についての理解を深める とともに、「ことば」に対する関心を高めメタ言語意識を養う。



なお、この中にある「メタ言語意識」について、内田伸子先生(筑波大学監事)は、「学校教育」(広島大学附属小学校 2012.5月号)の「考える力をが育むことばの教育」に次のように書かれいている。

・・・・・

「メタ言語意識」というのは何かというと、「メタ」というのは「対象化する」という意味があるので、言語自体を自覚的にとらえる意識のことです。要するに自分たちが使っている言語を対象化してとらえ、気づくことです。

・・・・・

自分が発している、もしくは、書いている「ことば」を振り返ることが大切であり、メタ言語意識を育てていくことによって、論理的に思考したり表現したりすることができるようになるということであろう。



私たちは「論理科」カリキュラムの開発の中で、「語りの中で『論理』が立ち上がる」ということをキーワードにしてきた。このことは、考えたことを単に発表するのではない、相手に伝わっているかという意識をもって自分の考えを振り返りながら「語る」ことを大切にするということである。

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そのため、「論理科」カリキュラム開発の3年目には、次のような子どもの姿を見ることができるようになった。(これまで私たちが求めてきた「ハキハキと堂々と発表する」姿とは正反対である。)

・たどたどしいながらも一つ一つの「ことば」や考えの筋道を確かめながら発言する。
・発言している途中に、相手に分かりや すく伝わるように、ピッタリと合う「ことば」を探しながら自分の表現を言い換える。

おそらく、このときにトゥールミンのモデルが働くようにするためには、直接的な指導ではなく、論理的に考えることのよさを授業の中で実感させることが大切なのだろう。





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最終更新日  2013.02.01 08:46:21
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