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2013.02.07
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3年前の研究部通信の第4号。「対話」を定義づけている。よく読むと、当時の「わたし」は、対話のよさと「対話」を生む条件が混乱し、上手く説明できていない・・・・。

・・・・・

「学び」のあしあと 2009.6.11 研究部通信No.4「対話」

1.「対話」とは

 先日の附小会資料の中で「『伝えあう力』は、豊かな『対話』の中でしか育たない」と書きました。そして私は、その「豊かな『対話』」を「みんなで『なぜ』を納得するまで問い、聴きあう関係の中で一人一人の『ことば』が溢れ、生活体験や既有の知識が掘り起こされるような経験」と定義しました。このことは、昨年までの実践の中で、子どもたちの「学び」を生むために必要だと私自身が感じたものです。特に何かを引用したものではなく、少々不安になりましたので、「対話」について書かれた本を探してみたいと思います。
 中島義道氏は「〈対話〉とは各個人が自分固有の実態・体験・心情・価値観にもとづいて何ごとかを語ることである」とし「〈対話〉の基本原理」として、次の12項目を挙げています。

 ・・・・・

1)あくまでも一対一の関係であること。
2)人間関係は完全に対等であること。〈対話〉の言葉以外の事柄(例えば脅迫や身分の差など)によって縛られないこと。

4)相手の語る言葉の背後ではなく、語る言葉そのものを問題にすること。
5)自分の人生や体験を消去してではなく、むしろそれらを引きずって語り、聞き、判断すること。
6)いかなる相手の質問も疑問も禁じてはならぬこと。
7)いかなる相手の質問に対しても答えようと努力すること。
8)相手との対立を見ないようにする、あるいは避けようとする態度を捨て、むしろ相手との対立を積極的に見つけてゆこうとすること。
9)相手との見解が同じか違うかという二分法を避け、相手との些細な「違い」を大切にし、それを「発展」させること。
10)社会通念や常識に納まることを避け、つねに新しい了解に向かってゆくこと。
11)自分や相手の意見が途中で変わる可能性に対して、つねに開かれてあること。
12)それぞれの〈対話〉は独立であり、以前の〈対話〉でコンナことを言っていたから私とは同じ意見のはずだ、あるいは違う意見のはずだというような先入観を捨てること。

 ・・・・・

 これらのことから、前述した私の定義はある程度妥当なものだと考えることができそうなのですが、今後私たちが、この12項目を対話する「よさ」とあわせて説明できるようになることが必要だと考えています。



 たとえば、どうして9)では「二分法を避ける」と述べてあるのでしょうか。最近、いくつかの授業の中で友達の意見に対して声を合わせ「同じです」と答えている様子を見かけました。このことは中島氏のいう「〈対話〉の原則」から外れるものです。2月の佐藤学先生(学習院大学、当時は東京大学)の講演の中にも「ちょっとした違いに敏感になることが大切」とあったことを考えると、「同じです」という「ことば」は対話と「学び」を阻害するものなのでしょう。
 その「わけ」を、私たちも語ることができるようになることが必要なのではないでしょうか。 

※研究部通信5につづきます。

※読書案内! 中島義道『〈対話〉のない社会ー思いやりと優しさが圧殺するものー』PHP新書(1997)





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最終更新日  2013.02.07 10:19:27
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