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2013.07.01
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カテゴリ: 理科授業実践から
この単元を授業するのは、なんと7年ぶりである。7年前には、たまたま(全日本工学研究協議会 全国大会の公開授業で)吉崎静夫先生(日本女子大学)に授業を観ていただき、著書「事例から学ぶ 活用型学力が育つ授業デザイン」(ぎょうせい 2008.3)に紹介していただいた。

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その中で、当時の「わたし」の「思い」について、次のように書かれている。

・・・・・

 授業デザインは、実現したい授業への「思い」から始まる。
 熊本大学教附属小学校の原口先生は、「地層のでき方はわかりにくいため、児童が誤った理解をしないでほしい。そして、地層の学習を通して、自然のスケールの大きさを実感してもらいたい」という「思い」をもっていた。そこには、「地層は、自然の営みの中で長い年月をかけて積み重なったものだけに、時間と空間の両面から『自然の神秘さ』を知ることができる格好の素材である」という、教師の「教材観」がある。なお、児童が「地層のでき方」について誤解しがちなのは、次の二つの原理を合わせて理解しなければならないからである。つまり、一つは「粒の大きいものから早く沈む」という原理であり、もう一つは「実際の地層は、積もることが何回も繰り返されていることによってできあがる」という原理である。

(中略)

 本事例には、主として、次の二つの意義がある。
 第1に、ICTを巧みに活用した授業実践であること。
 まず、現地の地層をデジタルカメラで撮影することによって、児童が必要なときに何回も教室で地層を観察できるようにしている。

 さらに、ホワイトボードを使って、それぞれの静止画の特徴を単純化させている。
 第2に、「ペットボトルを使った実験の結果」と「実際の地層」とを映像を用いて比較させることによって、「地層のでき方」を考えさせている。
 その際、ホワイトボード用のペンで二つの映像の中の「どろ」「砂」「れき」の各部分を色分けするとともに、ペンで書き込んだ後にプロジェクターを消して、書き込んだペンの色分けだけで二つの映像の違いを単純に比較できるようにしている。その結果、児童は、ペットボトルでの地層実験とは違って、実際の地層(海岸で観察した地層)では「砂の下に泥の部分がある」ことに気づいている。
 このことは、「粒の大きいものから速く沈む」という原理と、「実際の地層は、積もることが何回も繰り返されることによってでき上がる」というもう一つの原理を深く理解することにつながっている。

・・・・・

7年前は、もしかしたらICTの活用さえ上手くいけばよいと思っていたのかも知れない。しかし、吉崎先生の本を読み返すと、当時の「わたし」の「思い」の中にも、今回の「ねがい」につながる部分もあることに気づく。

子どもたちは、この二つの原理を合わせた現象をどうモデル化するのだろうか。また、どんな事実を根拠として持ち込むのだろうか。さらには、「長い年月をかけて繰り返し積もった」ということをどれだけ実感することができるだろうか。

今週、この単元をスタートさせるが、主な考察場面は2学期に入ってからである。夏休みの間にも、しっかりと「ねがい」を鍛えていきたい。

(つづく)





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最終更新日  2013.07.01 16:41:50
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