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2013.07.22
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本年度の本校の研究は、分かりやすくいうと「子どもたちが授業の中で論理的に思考することができるようにする」ということであろう。しかし、このように書くと、私たち教師は「論理的に思考することができるように訓練する」、または、そのために「型を教える」ことを真っ先にイメージしてしまう恐れがある。

たとえば、子どもたちに発表するときには、その内容とは関係なく事前に「『主張』を言ったあとに『根拠』と『理由づけ』を述べなさい」と直接的に指導したり、そのような発表ができるようなワークシートを作ったりする。また、子どもたちが自由に発言したとしても、その発言の中に「主張」「根拠」「理由づけ」の3つが揃っているかということを機械的にチェックしようとする。しまいには、どんな発言にも必ず「主張」「根拠」「理由づけ」の3つが含まれると思い込み、授業中も授業後も教師自身が混乱し、「トゥールミンモデルは難しくて現場では使えない」と投げ出してしまう。

やはり、子どもたちに何かの力をつける、育てるというときには、とびつきやすい「方法」ではなく、しっかりとした「哲学」が必要である。

そこで、あらためて「『対話』で広がる子どもの学び−授業で論理力を育てる試み−」(内田伸子、鹿毛雅治、河野順子、熊本大学教育学部附属小学校著 明治図書 2012.2)を読み返してみると、鹿毛雅治先生(慶應義塾大学)は次のように述べられている。

・・・・・

 論理を大切にする授業とは、教師と子どもが一緒になって論理をつむぎだし、みんなで意味を創り出していくコミュニケーションプロセスそのものだといえるのではないか。そしてこのような相互触発的でダイナミックなコミュニケーションを授業で実現するための条件として、少なくとも以下の三点が挙げられる。
(1)「語る−聴く」という学級風土
 ・・・ (略) ・・・
(2)「考え抜く姿勢」を引き出す課題

(3)論理に敏感な教師
 ・・・ (略) ・・・
 「論理をつむぎだす授業」の体験の積み重ねこそ「考え抜こうとする子どもたち」を育む。それは論理的思考の「形式」や「スキル」を訓練することでは決してない。「思考力」とは、理解や表現、そして相互コミュニケーションを大切にした授業のプロセスに表れる現象であり、そもそも「かたち」を教え込まれて身に付くようなものではないからである。

・・・・・

「思考力」とは、「形式」や「スキル」を訓練して身に付くものではなく、コミュニケーションを大切にした授業に表れる子どもの姿である。これこそが、私たちがもつべき「哲学」であろう。また、この「哲学」を共有しようとするときに「論理をつむぎだす授業」という「ことば」がキーワードになるのではないか。

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「つむぎだす」を辞書で調べてみると「あたかも綿から綿糸を紡ぐように、細やかな作業によって言葉や作品を形にしていくこと」とある。このことこそ、これまで私たちが大切にしてきたことではなかっただろうか。





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最終更新日  2013.07.23 15:35:22
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