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2013.10.10
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カテゴリ: その他
「理科の教育」(東洋館出版 平成25年10月号)に「科学概念の適用範囲の画定に着目した理科授業の構想と実践ー生命領域における科学概念の内包と外延の分析からー」(甲斐初美 福岡教育大学・中島晴美 大野城市立大城小学校)という論文を見つける。以前、カブトムシの体のつくりについて授業したことを教育心理学会で発表したこともあったので、ここでその一部を紹介する。

・・・・・

 私たちが構成する概念は、個々の様々な事例の中から線引きされたものの括りであり、概念には必ずその適用範囲が存在する。そのため、私たちは、自然事象に出会ったときは、保持している概念の適用範囲を探りながら、それについての意味づけを行おうとしているのである。M.Z.Hashwehは、その適応範囲内外の関係性を明確にしていくこと、すなわち、「概念の適用範囲の画定(demarcation)」という観点が、学習には不可欠であると述べている。

 ・・・(中略)・・・

 したがって、昆虫について理解させるためには、完全変態と不完全変態の違いはあるにしろ、数種類の昆虫に関して「育ち方」と「成虫の体のつくり」の両側面から、共通の定義である内包を見いださせていく必要がある。

 ・・・(中略)・・・

 特に、完全変態の典型事例であるカブトムシやテントウムシなどの甲虫類の場合、成虫の体のつくりでは、胸の途中にくびれがあり、一見すると頭、胸、腹の特徴をとらえにくいため、成虫の体のつくりとしては境界事例となり得るが、取り扱いの判断が分かれる傾向にある。

・・・・・

子どもたちの昆虫に対する概念をより科学的なもの(確かなもの)にするために、カブトムシなどの甲虫類は「境界事例」であり、学習に取り上げることは効果的であるということだろう。(教科書での取り扱いは様々なのだが。)






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最終更新日  2013.10.10 10:29:29
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