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2014.01.23
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カテゴリ: その他
本校の現在の研究の中心が「論理的な思考力を育てる」ことであるからだろうか、今でも一昨年まで取り組んでいた「論理科」カリキュラム開発のことが話題になることが多い。2月14日(金)の研究発表会に向けて(?)パソコンを整理していたら、一昨年の研究発表会の全体会で提案したときの発表原稿が出てきた。

古いものであるが、せっかくなので紹介する。

・・・・・

昨年(2011)の夏、フランスの幼稚園で始まった哲学の時間を取り上げたドキュメンタリー映画「ちいさな哲学者たち」が公開されました。映画の中では、「愛」や「自由」、「死」などをテーマに幼稚園の4歳から5歳の子どもたちが考え、語り合います。

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「ママはなぜ頭がいいの」という教師の質問に対し、「わたしを絶対冷蔵庫に入れないからよ」と答えます。また、「大人は子どもより頭がいいと思う?」という質問には、「そんなことはない。だって大人は『お前たちは何も知らない、何も知らない』って言うんだから。ぼくたちだっていろいろ知っているもの」と答えます。自分の知識と経験を総動員し、相手を説得しようとしています。

このように、子どもは本来「論理的」です。

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また、「語り」の中で「論理」が立ち上がることも分かります。この「語り」と「論理」の関係について、内田伸子先生は著書の中で次のように述べられています。

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ことばとことばによってつながりの悪いところに筋道をつけようとするうちに、無関係だったことが関係づけられ、因果的なつながりが明確にされていく。そうして、表現する前には気づかなかったことに気づいたとき、考えが深まったという実感が得られるのかもしれない。

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つまり「論理」とは、ことばとことばのつながりであり、「語る」ことによって「つながり」を意識し、「因果的なつながり」、「論理」が明確になると言うことでしょう。



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たとえば、ある人が「雨が降っている。かさはいらない」と話したとします。これでは断片的・直感的であり、論理的だとは言えません。しかし他者から「なぜ」と問われることにより、「雨が降っている。でも雨あしも弱く、しばらくするとやみそうだ。しかも今日は暖かくて、少しぐらい濡れても大丈夫。だから、かさは必要ない」と「語り」が促され、「ことば」が整理されていきます。

また、「対話」を通して、互いの「ことば」同士がつながっていくことも注目すべき点です。

「雨が降っている」という一人の発言から、他者が得た情報がつながっていきます。

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「雨が降っている。かさは必要か?」
「でも、もうすぐやみそうだ。」
「暖かくて少しくらい濡れても大丈夫。」
「それだったら、かさは必要ない。」

このように、ばらばらだった「ことば」が関係づけられ、解釈や仮説、推論までが促されていきます。

このことばとことばの「つながり」をより意識し、具体的な授業を構想するために、私たちはトゥールミンが提唱したモデルを「論理モデル」として参考にしています。

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ことばとことばの「つながり」を意識しながら、「ことば」によって思考を深め、「ことば」によって他者と伝え合い、「ことば」によって自分の考えや考え方を振り返る。そして、より深い学びを促す。そんな力が「ことば」にはあると私たちは考えています。

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「道具」としての「ことば」を獲得し、他者とかかわり合いながら、より深い学びを実現することが、これからの知識基盤社会を生きる子どもにとって、大切なことなのではないでしょうか。







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最終更新日  2014.01.23 11:36:18
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