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私に初めてついたお客は、時代遅れのレンズの大きなメガネをかけ、少ない髪を頭の左から右へひろげた……まるで絵に書いたような「おっさん」だった。 「オレが初めての相手なんだって? 嬉しいなあ」 下品な口元が下品に緩んで、下品な歯茎が見えた。口臭が、部屋中に充満しそうな笑いだった。 のぞむところだ。私を抱くのは醜悪な男がふさわしい。 おっさんの向こうにカレの姿が見えた気がした。 カレはいつもお金に困っているから、いつも私がお金を払う。ご飯もカラオケもラブホテルも、いつも私がお金を払う。でも、私にもお金がないから、いつも色んなことを諦める。ご飯もカラオケもラブホテルも、行きたいときに行けるわけじゃない。カレのお金は、全部奥さんがもっていくんだそうだ。お嬢様育ちで、上品で優しくて美人で、しかもカレのことを大好きな奥さんが。 だから、カレがいくら私のことが好きでも、カレにはいつもお金がない。 「大丈夫だよ、オレが教えてあげるから」 おっさんが私の手を握った。べっとりと濡れた手のひらが、ぬるぬると私の手をなでる。 このおっさんが私に差し出すお金には、きっとべっとりと脂がついているのだろう。 『ざまあみろ。私はこれからこのおぞましい男にやられるんだ。アイツに金がないせいで』 カレはとても嫉妬深くて、私がちょっと他の男性と話しをしただけで機嫌を悪くする。ひとりで遊びに行こうものなら、その後何週間もねちねちと私を責める。一度なんて、男性に道を訊かれて、教えてあげただけなのに「アイツはオマエのことをナンパしようとしただけなんだから親切にしてやることなかったんだ。たぶん、オレがいることに気づかずに声かけたんだぞ」なんてヤキモチをやいた。 そんなカレが、私がこんなおっさんとしているところを見たら、ひょっとしたら狂っちゃうんじゃないだろうか。 おっさんのチンチンは小さくて、ぶつぶつだらけのふとももの上にダラリとぶらさがっている。 口に含むと、どこで洗ってきたのか、石けんの匂いがした。 カレのおチンチンはいつも臭い。それでも私は石けんの匂いのするおっさんのチンチンを口に入れるほうがイヤだった。 カレが好きなのかどうかなんて分からないけど、別れられないことだけは分かっている。どうやったって別れられない。 私はカレの前に出ると、ひれ伏すことしかできないのだ。 でっぱった腹を押し付けるようにして、おっさんがチンチンを入れようとしている。感じさせてやるだのなんだのと、ああだこうだ言ったワリには「舐めさせて入れる」だけの簡単なセックス。「風俗慣れ」とはこういうものかと、無駄な知識を得て、なんだかちょっぴり偉くなった気分がした。 『ざまあみろ。これでアイツは女に風俗で働かせて貢がせる、最低の男になるんだ』 おっさんは、チンチンを入れたかとおもったらすぐにセコセコ動き出す。 『ざまあみろ。汚い男に抱かれて作った汚いお金でアイツはご飯を食べるんだ。私がもっとも蔑む男になったんだ』 おなかの底から笑いがこみあげてきて、私はそれをごまかすために、おっさんにしがみついた。 「ああっ いい……」 もちろんそんなセリフをつけることも忘れなかった。 天井の鏡に、おっさんの赤いぶつぶつと黒いシミがいっぱいの尻が映っている。ぶってりとした脂肪をぶるんぶるんさせながら、おっさんの尻が滑稽に動く。 そうだ。このおっさんにお金をもらったら、残らず全部カレにあげよう。 『ざまあみろ。こんな尻のおっさんよりも下等な男にしてやった』 果てて、ぐったりとおっさんが倒れてきて、天井の鏡に女の顔が映った。 『ざまあみろ』 女は満面の笑みで泣いていた。
2007.10.18
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大きすぎる鏡の前で足を開き、私は自分のソコへアイスピック の先を当てた。 鋭利な切っ先がチクンとソコを刺激した。 『ダメだ、今傷つけてはすべてが台無し』 私はいったんアイスピックを引いて、空いている左手の中指と 人差し指をアソコの中に思い切りぐっと差し込んだ。 乾いたその部分が、内側にひきつれて鈍く痛む。それでも私は 強引に2本の指を指をぐりぐりと奥まで突っ込む。 『急がなくては……』 バスルームから、シャワーの音が聞こえてくる。 「汗まみれでキモチワルイからシャワーあびてくる」 そう言ってさっさとひとりでバスルームに消えた彼が、出てく るまでに、そう時間はないだろう。そう思って私は、シャワーの 音に耳をすませながら、左手でアソコがなるべく拡がるように、 がしゃがしゃと、中も入り口もかきまわした。 そして深呼吸。すべての空気を吐き出して、私は全身の力をで きるだけ抜いた。 もういちど、今度は左手の指でアソコをひろげたまま、アイス ピックをソコに入れる。 拡げられたソコに入っていく金属が、ラブホテルの安い照明に 反射して、キラっと光ったのが鏡に映った。それが、なんだかキ レイで、私はちょっと笑ってしまう。人を傷つける凶器はいつで もキレイで魅力的なのか、なんて思った自分がおかしくて力が抜 ける。 それでも私は、ゆっくりゆっくり、私を傷つけないように、ゆ っくりとアイスピックを進める。そして、持ち手のところまで入 ったところで私は左手を離した。すると、アソコはあっという間 に入り口を閉める。 金属と木のヒヤっとした感触に、そして恐怖に、ぶるっと身体 が震える。 シャワーの音が止んだ。もうすぐ彼が戻ってくる。 私は慌てて、アイスピックを持ち手の部分まですべて、アソコ の中に入れた。痛みはなかった。カンペキだと思った。 もうすぐ彼のモノがココに入る、アイスピックにペニスの先が 当たったらビックリするだろう。でも、もちろん私は、それがア イスピックだなんて言わない。彼が買ってくれたおもちゃを入れ ていると言うのだ。 彼は喜ぶのだろう。喜んでソレを奥に押し入れるのだろう。 『ざまあみろ』 彼のペニスに突かれて私の子宮がズタズタになる。どんなに痛 くても我慢してやる。ずっとずっと我慢してきたんだから、その くらい私は平気なはずだ。 血があふれ出して・・・・・彼は何を思うのだろう。最初は生 理が来たとでも思うのだろうか。 『ざまあみろ。アンタが私を傷つける。二度と癒えない傷をつけ たという実感をイヤというほど味わうんだ』 私のソコからドクドクあふれ出る血と、呆然と蒼くなる彼を想 像したら、また身体が震えた。 彼がバスルームから戻ってきたら、まってましたとばかりにペ ニスにむさぼりつこう。きっとそれですべてがうまくいく。 『ざまあみろ。死ぬまで消えない罪悪感をチンコに刻みこんでやる』
2007.10.17
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