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2023.11.05
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鳥友から先月読書会でとりあげた「ヤマケイ文庫山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書」に掲載されているウソの名前の由来の件で質問をもらいました。
「ウソの名は嘘つきのうそからくるものではありません。笛のような声で鳴くことから口笛の意味である嘯くからきています」と記されていますが、何を根拠に断言するような表現になっているのでしょうかとの内容でした。
質問を受けて確認してみると、筆者の小林さんは、1950年に安倍幸六さんの太宰府天満宮の鷽替とのタイトルで日本野鳥の会会報野鳥誌に掲載されたものを参考に記されたものと思われました。
以前メンバーで読み合わせた文献は、蒲谷鶴彦さんの日本野鳥大鑑に記載されていた
「本種の名は鳴き声が口笛によく似ていることから口笛を吹く意味の嘯く(うそぶく)に由来していると言われている」との件でした。このくだりは、榮川省造さんの異説鳥名抄に記載されていたものを紹介したものです。
前記文献のほかには、石田(2015)が「口笛のような声で鳴くことから口笛を意味する古語うそから名づけられた」と述べています。
さらに、出典は不明ですが、「フィー、フィー」という口笛のような声で鳴き、それが「おそぶえ」(口笛の古語)のようだというので「オソ」が「ウソ」という名前になったといいます」と紹介しているWebもあります。
文献などを確認してみると、口笛の古語がルーツと表現して差し支えないと思います。
(引用)
蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑.下巻.p132.小学館.
石田光史.2015.野鳥図鑑.p357.ナツメ社.
南三陸町VIRTUAL MUSEUM.
https://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/
小林さやか.2023.ウソで精算する?天神様の鷽替え神事.
山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書.p305-307.ヤマケイ文庫.











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最終更新日  2023.11.05 19:40:13 コメントを書く
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