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今週に入り、雄は近くの林の枝を折り巣に運び入れ、昨日は雌雄ともに一緒の木に止まる姿を目撃しました。造巣に執着すると思いきや今日は雌が巣を離れて飛翔する姿があったり、雄が巣を離れた林の枝にとまり、監視している時間が長くなるといった変化が見られます。今日観察した雌の行動から巣から少なくとも1km以上離れた距離まで出かけていることがわかりました。例年ですと、雌が侵入してきた雌から巣を防衛する行動が見られた後、産卵、抱卵となり雌が巣にいる時間が長くなります。この段階になると、雄は雌の防衛で侵入してくるカラス、オナガを追い払う頻度が高くなります。(写真)2025年4月25日撮影
2025.04.27
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茨城県南部に位置する牛久沼沿岸を探索しました。谷田川と西谷田川が小貝川の堆積作用により堰き止められてできあがった言われているのが平均水深1mの牛久沼です。沿岸には小さな水田や畑地があり、シギ・チドリが立ち寄るのでは期待していました。耕起してある水田があり目を凝らしてみていたら、白と黒の模様のムナグロを発見。上面が黄金色の成鳥夏羽、冬羽から夏羽への換羽中の個体と実にさまざまな羽衣を観察しました。個体数はなんと37羽。このほか、コチドリ、タシギも登場し楽しい時間でした。シギ・チドリのほかには、家禽化したサカツラガン4羽、ダイサギ、カルガモの姿も観察できました。ダイサギは眼先の緑青色が鮮やかで、脛から跗蹠が黒いので亜種ダイサギでした。(写真)2025年4月26日撮影
2025.04.26
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ムナグロなどのシギ・チドリが渡りの途中に立ち寄る時期に入りましたので、印旛沼とその周辺の水田地帯を探索しました。スタート直後、道路の向こうからキジが疾走してくる姿があり、てっきり敵対のためかと思ったら先行して草むらに入った雌を追いかけてきたことがわかりました。その後、近くの水田にコブハクチョウの姿、沼の水面には複数のヨシガモを発見。雄の鱗模様の胸がこげ茶色に変化していました。また、雌は頭部が灰色味のある個体と翼鏡の前の大雨覆の白色部の目立つ個体も観察できました。あわせて、モモイロペリカンがいつもの船着き場から沼の水面を泳いで移動し、ダイナミックな水浴びを披露。折り返し地点では、水田の中を餌を探して移動するチュウダイサギ、遊歩道脇のフェンスの上で囀っていたホオジロとも遭遇し、楽しい時間でした。ただし、お目当てのシギ・チドリの姿は見つけられずでした。(写真)2025年4月25日撮影
2025.04.25
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二週間ぶりに柏市内柏の葉キャンパス駅近郊の調整池と湿地帯を探索しました。草丈が大分高くなっていましたが、浅瀬で羽を休めているオカヨシガモ、ハシビロガモ、コガモ、餌探しに余念のないタシギ、コチドリ、複数のツバメが水を飲みに飛来し何度も低空で飛翔したり電線に止まったりする光景、ツグミの姿を観察できました。今日のハイライトは、タシギの羽衣のいろいろを観察できたことです。雨覆の笹の葉模様が目立たず、グレーの羽が残っている若鳥、背の羽縁がクリームの帯を形成して太く目立つ成鳥を観察できました。なお、若鳥が翼を上げて翼下面を披露してくれたのでこうなっているのかと勉強をさせてもらいました。(写真)2025年4月24日撮影
2025.04.24
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4月19日に稲敷市浮島でツルシギの夏羽を観察しました。鳥友からその羽衣について質問をもらいました。(夏羽について)写真一枚目、二枚目は今回4月19日に見かけた夏羽です。体全体が黒く、上面に白斑が散在し、目の周りの白斑が目立ちます。・夏羽は上面・下共に黒いのに対して冬羽の上面は灰褐色で下面は白く違いがあります。なお、夏羽雌雄の識別は、完全な夏羽に換羽した個体ですと、識別が可能です。雌成鳥は雄成鳥に比べ白い斑や白い羽縁が多く、脇・腹・下尾筒に白い斑が多いので違いがあります。さらに黒色部に雄に比べて褐色味があるのが特徴です。(第一回夏羽)三枚目の個体は2013年4月20日に同地で観察した個体です。小雨覆が擦れた幼羽、黒い夏羽と灰色の冬羽が混在していることから第一回夏羽と思われます。(夏羽から冬羽に換羽中)四枚目の個体は、2008年9月3日の観察した個体です。全体としては黒く夏羽が残っていますが、眉斑が白く夏羽から冬羽に換羽中の個体と思われます。(幼鳥)五枚目の個体は2015年9月23日に西の洲干拓地で観察した個体です。肩羽・雨覆・三列風切の軸斑は黒褐色で白斑が多いこと、わかりずらさがありますが下面に縦斑が認められます。
2025.04.23
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昨日の真夏のような暑さはおさまり、高原のようなさわかなな気温の朝となりました。ツミの様子を見に出かけました。先週までは雌雄の行動範囲が広く、そろって姿を現すことがほとんどありませんでした。ところが、今朝は雌が見張り台の枝に止まり周囲を監視し、雄は巣に敷く青葉のついた枝を折り巣の候補場所に運び入れる行動が見られました。造巣の前段階に入ったものと思われます。今後、造巣場所への執着が強くなる時期、抱卵準備期、抱卵期とステップアップしていくものと思われます。ツミの様子を観察した後、近くの畑地に飛来しているコチドリを見に立ち寄りました。先週までは畑地を駆け回っている光景がほとんどだったのに、雄が足で地面を蹴り穴を開けている仕草を目撃。自分で座り心地を確かめた後、雌を呼び寄せ翼と尾羽を広げて傘のようにし、下に雌が座り込んでいました。いよいよ、産卵ボイントが定まったようです。(写真)2025年4月22日撮影
2025.04.22
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そろそろ、夏鳥が飛来する時期に入り、都内水元公園を訪ねました。公園東端の桜土手からスタートし、カワセミの里の間を探索した結果、林でヒタキ類、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロが移動する姿を見つけましたが、ヒタキ類の種類を特定するまでには至らず、次回のお楽しみとなりました。また、小合溜の水面には、ハシビロガモ、ヒドリガモ、カイツブリの姿、水面の杭にカワウ若鳥(全体的に淡色で下面が白い)、葦原近くの杭にゴイサギ成鳥、公園の芝生広場近くの池でダイサギとコサギの姿を見つけました。ダイサギは、眼先が緑緑色、脛にピンク色があり地色は黒く亜種チュウダイサギ夏羽と思われました。(亜種ダイサギは脛だけでなく跗蹠もピンク色)このほか、シジュウカラが枝や地面で虫を捕食している姿、芝生の上などで採餌している複数のツグミ、ダイサギの姿のあった池でハシボソガラスが水面の藻を食べていたのにはびっくり。人間がモズクをつるつる食べているのにびっくり。それを対岸の岩にとまってハシブトガラスが凝視していた姿も観察しました。(写真)2025年4月21日撮影
2025.04.21
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昨日、シギチドリを探索に出かける前にツミの様子を見に出かけました。待機しているとツミが枝に降り立ちました。虹彩が濃い赤色で雄個体。足には小鳥の姿があり、少しついばんだ後、渡去しました。前日に雌が木の中に入り、10分以上もじっと止まっており、雌への餌のプレゼントの可能性が高いものと思われました。雄を真後ろから観察していると、案外足が長く腰高なのに気づきました。前から見ると羽毛にカバーされて見えなかったので今まで気がつきませんでした。(跗蹠長について)鳥の脚のまん中あたりに存在する後ろ向きの関節(かかと)から趾が分かれる場所の関節までをつないでいる跗蹠骨(中足足根骨)の長さを跗蹠長(ふしょちょう)と呼びます。ワシの体格の大きいものでは跗蹠も長くなる傾向があり、小型のタカでは短い傾向にあるとされています。ツミ雄の跗蹠については、小林(1965)によると47mmと記載があり、跗蹠長は31mm程度と思われます。(雌雄で体の大きさに違いかがあり跗蹠長も違いがあるとされています。なお、同じ図鑑で身近で観察しているムクドリは28〜33mmと記されています。(引用)小林桂助.1965.原色日本鳥類図鑑 増補改訂版.保育社.pp261.(写真)雄:2025年4月19日、雌:2025年4月18日撮影
2025.04.20
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広大な蓮田エリアにシギチドリの姿を探索しに出かけました。一角でツルシギ夏羽個体、上面に白い羽縁が目立つ若鳥、背や翼に褐色と黒色の斑が混じっていた夏羽の姿を観察できました。ツルシギ夏羽個体は、全体が黒っぽく、下嘴が赤く、嘴の先が下方向に曲がっている特徴をじっくりと観察できました。このほか、チュウサギ、コチドリ、ヒバリ、ツグミ、ホオジロの姿もありました。帰りがけ立ち寄った本新地区では、ムナグロが鳴きながら田んぼに降り立つの姿や眉斑の白く、上面がこげ茶色で目の下にひげ状の斑のあるコチョウゲンボウが畔に降り立った姿も見つけました。これからシギチドリの渡りが本格化しますので、探索する楽しみのあるフィールドです。(写真)2025年4月19日撮影
2025.04.19
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一昨日に引き続き、手賀沼沿岸の複数の谷津田を訪ねサシバの様子を探索しました。今シーズンも複数のサシバが飛来し、ペアで鳴きながら飛翔しているペア、雄がアオダイショウをくわえて巣に運搬している様子、ハシブトガラスが縄張り内に侵入してペアで追い払う行動を展開しているペアなど観察した内容は多種でした。記録した写真は、一枚目から二枚目は縄張りにハシブトガラスが何度も接近してきたので警戒していた雄、三枚目は別の谷津で田んぼに水が入っていないので畑地の縁を移動していた小動物を狙ったいた雄、四枚目は木のてっぺんに止まりサシバをけん制していたハシブトガラス、五枚目はカラスをけん制していたサシバ(雌雄不明)、六枚目は縄張りを防衛していた雌、七枚目は六枚目と同じ個体で巣に敷く青葉を折っていた様子です。今日、見て回った三ヶ所の谷津田では、一ヶ所目では2羽、二ヶ所目では4羽、三ヶ所目では3羽の姿を見つけました。このほかにも飛来している谷もあり、相当数のサシバが繁殖期に入っています。サシバが見られる谷津田は、カエル、カナヘビ、アオダイショウ、シマヘビ、マムシ、ジムグリ、アカネズミ、カミキリ類、ムカデが住んでいます。これらの生息がサシバの暮らしを支えています。(写真)2025年4月18日撮影
2025.04.18
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千葉県北西部に姿のあるチョウゲンボウとハヤブサを見に出かけました。チョウゲンボウの営巣場所の換気口を見ると、若鳥と思われね個体が外に向かってキィキィと餌を要求しているような鳴き声を出していました。その10分後、成鳥雄が獲物をぶら下げて帰還。巣の中に入りしばらく出てきませんでした。その間も若鳥は鳴き声を出し続けていました。若鳥ではなく抱卵している雌に雄が獲物を持ってきたようでした。その後、雄は巣とは反対側のビルの一角にとまり、羽繕い。ハヤブサは相変わらず地上高100m前後の場所に姿があり、ウトウトしていました。おそらく、夜明けともに狩りに出かけ、その後は休息をとっているものと思います。先月25日に姿を発見して以来、20日以上が経過しています。未だ、雌の姿が確認できていないので雌が抱卵に入っているかどうかは不明です。抱卵期に入っていれば30日程度が日数経過後に孵化、孵化2週間程度が経過すると雌が雛を見守りながら雄からの餌を受け取るようになると思いますので、今後の動きに注目しています。帰り道、オフィスに戻る途中、別の商業施設に複数のイソヒヨドリ雄が囀っているのを見つけました。これまでは、複数の雄の存在はなかったのですが、今シーズンはそれぞれの縄張り内での行動に注目しています。(写真)2025年4月17日千葉県北西部で撮影
2025.04.17
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柏市から印西市との境界まで約8kmの手賀沼とその沿岸を探索して歩きました。コブハクチョウ巣に座り込んで抱卵している脇で補強用の巣材を準備している個体、単身の個体は縄張り内の水面を移動している個体と実にいろいろです。このほか、コガモ、ヒドリガモ、カンムリカイツブリが水面を移動する姿を観察しました。沼を観察した後は、複数の谷津田を訪ねました。一ヶ所目ではノスリ、サシバ3羽が上空を飛翔する光景を目撃しました。サシバのうち一羽は眉斑のある雌個体、その他2羽は雄ではないかと思われました。30日にも同様の個体を目撃しているので一妻多夫での繁殖の展開がどうなるか注目しています。二ヶ所目では、電柱で水田を凝視していた雄がアオダイショウを捕獲し、その後足にぶらさげて巣がある方向に渡去。雌が抱卵に入っているものと思われました。このほか、沼の遊歩道脇の草地では複数のツグミの姿や地面で餌探しに余念のないホオジロの姿を観察しました。(写真)2025年4月16日撮影
2025.04.16
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青空が広がっているものの、南西の風5m前後が吹き抜けています。ツミの様子を見に出かけました。あまり鳴き声を出さず、風をさけることができる大木の枝に雌の姿がありました。先月末からその行動を見ていると、いくつかのカラスの古巣に出入りし願わくばリフォームして使おうと考えている節があります。新しく巣は造巣するか、リフオームするか注目していきたいと思います。2011年以来、行動を見ていると、飛来し約一ヶ月ほどは行動圏が広いのが特徴ですが、次の段階の約一ヶ月へどの期間は繁殖する林に執着するようになり、造巣に着手し巣を決定すると青葉を運び入れて抱卵に入るというパターンです。今シーズンも楽しみです。(写真)2025年4月15日、カラスの巣:2025年3月31日撮影
2025.04.15
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一ヶ月ぶりに埼玉県吉川市の吉川美南駅近郊の調整池を探索しました。西口の中央公園前調整池では、岸辺をキジが姿を現し縄張り内を巡回する姿、囀りながら構造物の上を移動するセグロセキレイ、ハシビロガモが羽を休める姿がありました。水位が高くいのでチドリ類やカモたちが羽をやすめるエリアが少ないので、東口の第一調整池に移動しました。荒地、水路沿い、池を探索しました。近くは土地造成工事であちこち重機が入っていて、おおよそ鳥たちが落ち着かないのではとも思いましたが、意外にも細い水路沿いに一番鳥の姿がありました。採食できる環境があるかどうかが降り立つポイントになっていました。胸がうっすらと橙色のコガモ雄、濃い橙色となっているコガモ雄を目撃し、コチドリがピオ、ピピピと鳴きながら浅瀬を移動し、泥の表面を小刻みにたたくようにして虫を追い出しついばんで食べていました。荒地を折り返し、駅の向かう帰り道には、工事用のフェンスの上にカワラヒワが降り立ちました。初列風切と次列風切と基部が黄色が目立ち印象的に美しさでした。(写真)2025年4月14日撮影
2025.04.14
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タカ科のサシバは、一夫一婦制での繁殖とされていますが、2羽の雄が給餌に参加する協同繁殖の形態をとったとの観察報告があります。2023年4月9日に手賀沼沿岸でサシバ雌1羽をめぐって2羽の雄が争奪戦を展開している姿、同月14日同地でサシバ雄2羽、雌1羽が鳴きながら移動する姿を目撃しました。このほか、2022年4月にも別の谷津田で3羽のサシバが鳴きながら移動しているのを観察しています。(成鳥を同時に3羽観察した事例)前澤(1990)は、三重県で成鳥3羽を同時に観察した内容を報告しています。1988年6月から7月にかけて合計3羽の親鳥が巣内のヒナを養育していた光景を観察したと報告しています。二羽の雄のうち1羽が巣を訪ねた回数は4回,別の雄が訪ねたのが1回、雌が22回であり、雄の2羽がヒナに運んだ食物はほとんどカエルであるのに対して、雌はシマヘビ、モグラを運んだ。また、雌はヒナの巣立つ2日前さかんに松の青葉のついた小枝を巣内に運びこんだのを観察したと記しています。そのうえで、複数の雄はそれぞれヒナの父親である可能性があると結んでいます。(複数の雄を識別するために)サシバは、五百沢(2000)が述べているように、淡色型(頭部は灰褐色で眉斑はほとんどなく胸は一様な暗褐色で腹は横斑状)、暗色型(全身黒褐色で虹彩は黄色。性別は外観からわからない)が存在しています。手賀沼沿岸で観察した個体を復習してみるとほとんどが淡色型ですが、全身赤褐色味が強く胸も赤褐色の個体を2017年7月に見かけたことがあります。(写真)一枚目:2017年7月2日、二枚目・三枚目:2023年6月15日、四枚目:2016年4月30日、五枚目:2019年4月24日、六枚目:2020年6月17日、七枚目:2021年4月11日、八枚目:2020年4月11日いずれも手賀沼沿岸で撮影一枚目の個体は全身赤褐色で、胸も赤褐色、虹彩は黄色で眉斑はほとんどなし。二枚目、三枚目の個体は頭部が灰褐色で胸が濃い褐色で、虹彩は黄色。四枚目の個体は頭部が灰褐色で胸は小豆色、虹彩は黄色。五枚目の個体は四枚目の個体とほぼ同様。六枚目の個体は頭頸部まで灰色で、眉斑はなし。虹彩は黄色七枚目の個体は四枚目、五枚目の個体とほぼ同様八枚目の個体は、頭頸部まで灰色で額と喉の白さが目立つ個体。(引用)前津昭彦.1990.サシバの複数雄をともなった繁殖例.Strix.第9巻.p225-229.日本野鳥の会.五百沢日丸.2000.日本の鳥550.山野の鳥.p36-37.文一総合出版.
2025.04.13
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比較的穏やかな天気との予報を信用して浮島に春のシギを探しに出かけました。ところが到着すると、東北東の5m前後の風が吹き抜けとても観察できる条件でなく甘田干拓地でノスリ若鳥、ツグミの姿を観察できたのみで、断念し印旛沼近郊の坂田ケ池に移動。坂田ケ池では、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、オオバンの姿があり、風の影響を受けず落ち着いて観察がかないました。マガモを見ていくと、雌は本来嘴が黄色なはずですがグレーの嘴で嘴爪に黒班があり、マガモとヒドリガモの交雑個体ではないかと思われる個体を見つけました。このほか、コガモ雄の胸が橙色の濃い個体とそうでない個体の両方の姿を見つけました。胸の橙色の濃いのはアメリカコガモでは見かけることがありますが、今日見かけたような色の個体ははじめて目撃しました風の影響を受けず比較的近距離で観察できた賜物でした。(写真)2025年4月12日撮影
2025.04.12
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先月25日に観察した千葉県北西部の商業施設に姿をみせたチョウゲンボウの様子を観察しに出かけました。到着直後は、換気口の入口に雄が門番のように止まっていましたが、餌を捕獲しに出かけました。小一時間し反対側のビルの一角に雄が帰還し、巣の方向を監視していましたので雌が抱卵していたものと思われました。様子がわかったので前回姿を目撃したハヤブサの様子を確認しに移動。地上高約100mのビルの一角にその姿を見つけました。ビルの内側に視線を向けて時折蝋膜をおろしウトウトする表情をみせていました。視線の向こうに雌が抱卵している可能性が高いものと思います。さらに、今日は、ビル直下のポイントからハヤブサがいる位置を見上げてみました。この位置からですと、ハヤブサの腰の辺りの色が淡くその先が青味を帯び、尾の先端になると黒味を帯びいるのが見えました。しかし、頭部はこの位置からでは観察できず、雌の様子の確認も無理でした。帰り道、ビルの一角でイソヒヨドリ雄がヒーリーリリと囀る姿を観察できました。(写真)2025年4月11日千葉県北西部で撮影
2025.04.11
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30日にサシバを目撃した四箇所の谷津田を訪ねました。先日4羽が飛翔していた谷では成鳥雌雄各1羽のペアとなっていて、雄がトカゲらしきものを足にぶら下げて巣の周辺にいる雌に運搬する姿を目撃しました。待機していると、林から雌が登場し、電柱に降り立ちました。眉斑がはっきりとしていて、前頸から胸が褐色の大きな網目状にみえる模様、喉に黒い線、黒い顎線も認められました。その後、雌と入れ替わって雄が登場。こちらは、頭頸部まで灰色で、うっすら眉斑を認めました。サシバが地面を凝視している最中、セグロセキレイがマイペースで水路ぞいを移動する姿を観察しました。さらに、ハイタカ、ノスリの姿もありました。二番目の谷でサシバ1羽がカラスに追尾され登場、三番目の谷で県道上空を飛翔する姿を見つけました。こちらは雌雄は確認できずでしたが、林の中に入っていった模様で、造巣している可能性が高いものと思われます。(写真)2025年4月10日撮影
2025.04.10
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柏市のオフィス近くの砂礫地の一角に今年もコチドリが飛来していました。2013年以来13年連続で抱卵しています。ただし、昨シーズンは産卵したもののヒナの誕生は観察できませんでした。今朝は巣があると思われる場所に雌が座り、その後に雄が座り込んで窪みを作る仕草を行い、鳴き声をあげてピッピッと雌を呼ぶ声を出すというパターンを数回披露。二ヶ所目の窪みの縁で雄が体を平行にし翼と尾羽を広げ、雌が傘のような状態の下に入って座り込んでいました。その後、雄が羽毛を広げて雌に猛アピールし、ペアリングに至りました。雌が座り込んでうとうとしていたので産卵場所が決まったものと思われました。周囲の皆さんの協力ももらいながら様子を観察していきます。(写真)2025年4月9日撮影
2025.04.09
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4月に入り初めて柏市内柏の葉キャンパス駅近郊に調整池と湿地帯を探索しました。調整池にはオカヨシガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモが羽を休めていました。その姿を見ていた時のこと、白い塊が2つこちらに移動してくるのを目撃。よく見るとコチドリの雌雄で、雄が羽毛を膨らませて雌を猛追。水平のボジションを維持し、雌の後ろから胸を張った雄がゆっくりと近づいた後にペアリングとなりました。一部始終を記録したかったのですが、調整池の周囲は白いフェンスが設置されておりペアリングの瞬間はかなわずでした。その後、商業施設とその前にある調整池に移動。複数のツバメが飛翔し、池の水を飲んだり土手近くに降りる仕草を観察しました。商業施設の様子を見に立ち寄ると、複数の雄が垂直に止まっている姿を発見。巣を作るペースとなるドロ玉をつけている様子はなかったので巣作り場所は渡さないとのアピールでしょうか?帰り道、電線に見慣れない姿を発見。確認するとタヒバリでした。多くの出会いは地面を歩いている様子がほとんどなので、電線に止まる姿は新鮮でした。(写真)2025年4月8日撮影
2025.04.08
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昨日まで花見客も今日はまばらで落ち着いて探索。ツミといえばキィーキィーキッと尻上がりの鳴き声を出すので知られていますが、営巣していない時にはあまり声を出さない印象があります。今朝、その姿を見つけた低木中の枝とまっていた時にはほとんど鳴かず、その後移動したときもクゥクゥと一声だけでした。近くに雌が姿がなかったので合図の必要がない時は一声なのですね。(写真)2025年4月7日撮影
2025.04.07
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月20日にツミを目撃し以来、一昨日も雌雄の姿を観察しました。雄は柿の木のてっぺんにとまり周囲を警戒し、雌は雄の止まっている箇所から20m程度の木に止まり念入りに羽衣の手入れしていました。例年、いくつかの林を巡回し雌が気に入ったところに雄が巣材を運び完成後に雌が座り心地をみて営巣場所を決めるのがいつものパターンです。(写真)2025年4月4日撮影(飛来地に多数の花見の市民がいたので撮影は断念しました)
2025.04.06
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2015年10月に柏の葉キャンパス駅近郊で地元ウォッチャーにより姿が目撃され、2018年以降、現地で観察を続けています。(観察エピソード)2018年7月4日に2羽が巣に入る光景を目撃し、同年8月22日に巣の中に成鳥がいることを観察し、同年8月27日に幼鳥に親鳥が給餌している光景、2021年8月29日にも同様の光景を観察しています。2018年以降で最も多く観察したのは、2024年7月22日の5羽、次いで2020年8月2日、2023年6月6日の各4羽でした。ただし、ヒメアマツバメの巣は巣穴が小さいので巣の外から観察では、卵や僻化して間もない雛を確認することはできないもどかしさがあります。(前を向いているヒメアマツバメの指)ヒメアマツバメの足は、非常に短く、指の構造も独特です。多くの野鳥の指は前向きに三本、後ろ向きに一本生えているのに対し、アマツバメ科は「皆前趾足(かいぜんしそく」という四本とも前を向いている点で異なります。このおかげで壁に指を引っかけて止まるのが可能です。なお、木の枝に止まったり地面を歩くことはできないと言われています。(造巣期間の長さと他の鳥類との闘い)堀田(2012)が報告しているように、造巣期間は著しく長く、1歳のペアで約5か月,2歳以上のペアで約2か月かかるので、イワツバメなどの古巣を利用すると言われています。イワツバメの巣を利用した巣を見ていると、巣の内壁に枯れ草や羽毛などの巣材を塗り固めて使っています。長い造巣期間のため、スズメやイワツバメといった鳥たちに巣を奪われることもあります。一度奪われた巣を補修し複数のヒメアマツバメが入って休息する姿を目撃したこともあります。(繁殖期間の長さ)繁殖期間は4月から12月の間とされ、シーズン2~3回の繁殖を行うと聞いています。しかし、誕生したヒナを観察したことがなく、観察の課題となっています。(引用)堀田昌伸.2012.ヒメアマツバメ 分布と生息環境.Bird Research News Vol.9 No.6.p4-5.バードリサーチ.(写真)一枚目:2023年5月30日、二枚目:2023年6月10日、三枚目:2020年9月19日柏市で撮影
2025.04.05
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朝から晴れとなり5日ぶりにフィールドに出かけることがかないました。水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。そろそろ複数のペアが営巣している頃なので前年巣として使った箇所を中心に観察しました。すると、合計8羽が複数箇所に出入りしている姿を目撃しました。頭部が灰色で下面の縦斑が太めの雄成鳥、上面が褐色で黒褐色の斑が太めの雌が雄からネズミと思われる獲物を受け取って食べている光景を観察しました。このほか、広大なフィールドには、複数のツグミの姿、ハクセキレイ、タヒバリの姿がありました。ツグミは眉斑、胸が白っぽい個体と上面が一様に淡色の個体の姿、タヒバリは下面がバフ色で顎線が目立つ夏羽でした。冬から春に確実に変化しているのを実感した日となりました。(写真)2025年4月4日撮影
2025.04.04
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雨続きでフィールドに出られず、画像の整理や文献などを復習しています。そろそろ、コチドリの雄がピュオー、ピュオーと鳴きながら、体を左右に傾けて上空を旋回するディスプレイフライトを見かけます。オフィスのある柏市では、住宅地の中にある小砂利が敷かれた駐車場、工事現場の臨時の空き地、農地でその姿を見かけます。黄色のアイリング、短めの嘴、尾羽は翼先端から突出していないなどの特徴のあるチドリです。その羽衣について復習をしてみました。(1)成鳥夏羽雄一枚目の写真は、成鳥雄と成鳥雌個体です。左の個体が雄、右の個体が雌です。雌は過眼線の黒色に褐色味があります。雄は嘴基部、過眼線、前頭は黒く、黒い前頭と褐色の頭頂の間に白い線があります。二枚目の写真は、雄個体です。(2)成鳥夏羽雌三枚目、四枚目の写真は、雌個体で、過眼線の黒色に褐色味があります。(3)幼鳥五枚目の写真は、幼鳥個体と思われます。頭から上面は淡褐色で各羽に羽縁があり、前頭に黒色はありません。六枚目の写真は、上面に鱗状の模様があり、幼鳥と思われます。七枚目の写真は、全体的には成鳥のような羽衣になってきていますが、額がバフ色で眉斑は目立たないことなどから幼鳥と思われます。(4)冬羽八枚目の個体は、前頭部の黒色がなくなり、顔と胸の帯は黒色から褐色味に変化しつつあります。また、目の周りの黄色のリングは幅が狭いので冬羽と思われます。(写真)一枚目:2019年6月2日柏市内、二枚目:2012年6月10日柏市内、三枚目:2022年6月17日手賀沼沿岸、四枚目:2024年6月17日柏市内、五枚目:2022年9月15日茨城県稲敷市、六枚目:2018年8月19日茨城県稲敷市、七枚目:2024年7月15日柏市内、八枚目:2021年9月24日茨城県稲敷市で撮影
2025.04.03
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春から夏にかけて林や渓流を探索していると、ツピツピチヨチヨリリリと早口で囀るミソサザイの姿を見かけます。冬には手賀沼沿岸や谷津田の一角でチッチッとウグイス似の舌打ちするような地鳴きをしているのを見聞きします。それが、標高の高いところに移動し囀る姿を見かけます。移動する際は単独なのか、集団なのかと疑問を持ち、研究報告を調べてみました。(一定地域を移動しながら移動するミソサザイ)植田(2020)は、滋賀県で集団塒をつくる鳥類と塒地を記録した結果を報告しています。報告によると、ミソサザイ、キバシリ、エナガといった種類は一定区域を移動しながら採餌し休息する際には小集団で休息する分散塒型、夜間に休息する際には集中して塒をつくる集中型塒(ムクドリ、サギ類)、日中は群れで採餌しているが、夜間は木洞や茂みで単独の塒をとる単独塒型の3タイプが存在すると報告しています。ミソサザイが円翼短腕型の翼を羽ばたかせて林の中を移動していく姿を想像すると、応援したくなります。(非繁殖期の雄は山地で縄張りを維持する)惣田(2022)は、京都府の山林においてミソサザイを観察し、行動や生態を調査した結果を報告しています。その中で、「ミソサザイの雄は非繁殖期でもなわばりを維持している可能性がある」と述べている点は、研究者の間で注目されています。冬には雌や若鳥が低地に移動する間も雄が縄張りを維持し、翌年の繁殖の備えているとも考えられます。(引用)植田 潤.滋賀県内における集団塒をつくる鳥類とその塒地の分布.pp12.2012年度(第17回)タカラ・ハーモニストファンド研究助成報告.惣田彩可.2022.年間を通したミソサザイの生態に関する調査.pp15.2022年度(第37回)タカラ・ハーモニストファンド研究助成報告.(写真)一枚目:2010年5月15日栃木県日光市、二枚目:2021年6月29日長野上高地、三枚目:2022年5月26日長野県戸隠、四枚目・五枚目:2022年3月3日千葉県市川市で撮影
2025.04.02
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以前、アオジの全国鳥類繁殖分布調査の結果、アオジの1970年代、1990年代、2010年代の繁殖分布域の南限が年代を追うごとに北へと切りあがっていることを紹介しました。今回は、越冬のアオジの滞在日数が短くなっていると文献に報告がありまので、柏市とその周辺地域での記録を整理をしてみました。あわせて、雌雄の写真をアップしました。(横浜市での冬鳥の滞在日数が短くなっている)横浜市(2014)は、横浜市民の森での市民による鳥類の観察によるデータを整理し報告しています。報告では、「ウソやアオジ、ツグミなど6種類の冬鳥に於いて、初見日(初めて見られる日)が遅く、終見日(最後に見られる日)が早くなる傾向が見られた。6種類の冬鳥の平均滞在期間は昭和61(1986)年~平成20(2008)年の23 年間で29.7日も短くなる結果」と記されています。(柏市でのアオジの滞在日数について)千葉県の柏市でのアオジの初認、終認記録から滞在日数を整理しました。(2000年から2024年の間における千葉県柏市とその周辺地域でのアオジの滞在日数)2000-2001年119日、2001-2002年154日、2002-2003年168日、2003-2004年119日、2004-2005年151日、2005-2006年140日、2006-2007年153日、2007-2008年129日、2008-2009年144日、2009-2010年147日、2010-2011年147日、2011-2012年118日、2012-2013年174日、2013-2014年174日、2014-2015年148日、2015-2016年152日、2016-2017年44日、2017-2018年134日、2018-2019年102日、2019-2020年161日、2020-2021年182日、2021-2022年120日、2022-2023年124日、2023-2024年143日最も長く滞在したのが2020-2021年の182日、最も短いが2016-2017年の44日、平均139日で、この結果からは、アオジの滞在日数が短くなっているとは言い切れません。なお、2016年から2017年冬は、各地でカシラダカやマヒワなとの飛来が少なかったことを耳にしています。繁殖成績が悪かったなどの要因があるのでは言われています。なお、滞在日数を5年単位で見ると、2000-2005年の平均は142日、2006-2010年の平均は142日、2011-2015年の平均152日、2016-2020年の平均は118日、2021-2024年の平均は129日との結果でした。この視点で見ると、2016-2011年と2021-2024年を比べると、13日短くなっています。(引用)横浜市.2014.横浜市地球温暖化対策実行計画 <改定素案>.p9(写真)一枚目:2018年3月7日市川市で撮影(成鳥雄生殖羽、目先が黒く下嘴がピンク色)二枚目、三枚目:2016年12月4日市川市で撮影(成鳥雄、頭から背の一部が黒灰色、頭上が目先が黒く、下嘴がピンク色で亜種Emberiza spodocephala spodocephalaシベリアアオジではないかと思われます)四枚目:2018年3月7日市川市で撮影(成鳥雌冬羽、喉と目先は黒くなく耳羽が褐色)五枚目:2020年2月23日さいたま市で撮影(成鳥雌冬羽、眉斑がはっきりとしていて、目先は黒くなく、耳羽、頭上が褐色味があり)六枚目:2022年2月13日松戸市で撮影(成鳥雌冬羽、眉斑は不明瞭で、頭上が褐色、目先は黒くなく、耳羽は緑褐色)
2025.04.01
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今春も3月20日にツミを目撃し以来、キィキィと鳴きながら飛翔する姿を目撃しています。巣をどこに構えるかはまだわかりませんが、いくつかの林を巡回し雌が気に入ったところに雄が巣材を運び完成後に雌が座り心地をみて営巣場所を決めるのが例年のパターンです。様子を観察しリポーをしていきます。なお、観察地については、非公開とさせてもらいます。(写真)2025年3月31日撮影
2025.03.31
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南の風に乗ってサシバが姿を見せる時期、手賀沼沿岸を探索しました。複数の谷津田のうち、一ヶ所目ではサシバが4羽飛翔する姿を目撃しました。2羽は電柱に止まり、周囲のきょろきょろとしていました。うち一羽は胸が斑状、上面は灰褐色で雌個体、もう一羽は頭が灰色で胸全体が褐色の雄個体でした。このほかの2羽は鳴きながら上空を飛翔しており雌雄の識別はかないませんでした。二ヶ所目の谷津田では、電柱に後頭から上面が灰褐色で、うっすら眉斑が見える1羽を見つけました。ただし、胸が斑状なのか胸全体が褐色なのかは確認できずでした。このほか、オオタカが飛翔し登場し、その姿を観察していると、上空を喉から腹が白く横斑があり、尾に4本の黒褐色帯が見えました。三ヶ所目の一角ではノスリが電柱に止まっている姿を観察しました。虹彩が黄色で上面が淡色の若鳥でした。四ヶ所目ではサシバの姿は見つからずでしたが、モズ成鳥雄が水田で何度も餌を捕獲し巣に運搬している姿を目撃。ジュニアの鳴き声も聞こえてきました。このほか、水田の中を餌を探しまわるキジ成鳥雄、昆虫類を探して移動するハクセキレイの姿も観察しました。(写真)2025年3月30日撮影
2025.03.30
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今年も柏市内で27日、28日にツバメが飛翔する姿を見かけました。初見日が早期化しているとの研究報告があり、柏市の初見日を振り返ってみました。(柏市での1995年から2025年の間におけるツバメの初認日:1997年、2000年はデータ欠損)記録がある25件のうち、56%は3月16日から31日までに初見、4月40%を占めています。データからは早期化しているとは言い切れない結果でした。・3月15日までに初見の年:1件、2009/3/10、・3月16日から31日までに初見の年:14件1988/3/31、1998/3/31、1999/03/28、2001/3/26、2002/3/17、2003/3/24、2007/3/24、2008/3/22、2010/3/28、2014/3/22、2021/3/31、2022/3/20、2024/3/27、2025/3/27・4月1日以降に初見の年:10件1995/4/5、2004/4/11、2004/4/5、2006/4/2、2011/4/10、2012/4/1、2013/4/7、2016/4/16、2017/4/15、2023/4/2(千葉県での初見日)銚子地方気象台調査の1995年から千葉県のツバメの初見日を振り返ると、1995年4/7、1996年3/26、1997年3/31、1998年3/31、1999年3/24、2000年4/4、2001年3/28、2002年3/26、2003年4/1、2004年4/9、2005年4/15、2006年4/3、2007年4/1、2008年3/27、2009年3/27、2010年4/6、2011年4/5、2012年4/3、2013年4/5、2014年4/2、2015年4/16との結果です。(2016年以降は調査が廃止されデータなし)1953年から2015年の間での最早日は1958年3/1、最晩日は1965年4/23と報告があります。(全国規模で見たツバメの渡り時期)澤(2024)は、鳥類標識調査データを使ってツバメの渡りがどのように変化したかを解析し報告しています。報告では、春の渡りのピークが1961年から1971年の平均に比べ2000年から2010年の平均の方が約半月ほど早くなっていること、ツバメの雛が生まれる時期も気温が高いほど早い傾向となっていると記されています。なお、ツバメ成鳥がいつ捕獲されたかの累積頻度を日別に図に示していますが、その元データである出口ほか(2015)の報告には、気象庁生物季節観測情報と環境省標識調査情報を解析したところ、ツバメの初見日は早期化する傾向があり、前冬および当春の気温にあると指摘し、国内の気温が高い年ほど早期化する傾向が見られたと記されていました。(年間を通じて気温の高かった2024年12月から2025年2月)気象庁は、2024年はほぼ年間を通じて全国的に気温が高い状態と発表しています。また、2020年夏~2022/23年冬の「三冬連続のラニーニャ現象」によって西太平洋の海洋内部に2020年から蓄積された熱が2023年春~2024年春のエルニーニョ現象に伴って赤道太平洋域全体の海面付近に広がって大気を強く暖めたと報告しています。https://www.jma.go.jp/jma/press/2503/18c/kentoukai20250318.html2025年のツバメの渡りがどのような結果か、注目されます。(引用)澤祐介.2024.温暖化で変わる鳥たちの渡り.足環をつけた鳥たちが教えてくれること.山階鳥類研究所著.山と渓谷社.p112-115.出口智広・吉安京子・尾崎清明・佐藤文男・茂田良光・米田重玄・仲村 昇・富田直樹・千田万里子・広居忠量.2015.日本に飛来する夏鳥の渡りおよび繁殖時期の長期変化.日本鳥学会誌.第64巻.第1号.p39-51.(写真)2024年4月22日、2021年5月30日、2019年5月15日いずれも千葉県柏市にて撮影
2025.03.29
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柏市のオフィスでの仕事前に駅前のイソヒヨドリの様子を見に立ち寄りました。2月20日に成鳥雄の姿をはじめて観察して以来、その縄張り内を移動する姿を見かけていましたが、今朝は雌の姿があり、そのためか囀りの「ホーイピリーチョ」も艶やかさが格別のような印象がありました。また、雌が登場したからなのか、商業施設最上階から垂直に上昇し再び元の場所に戻るといった行動を繰り返していました。その姿はオオセッカの囀りながら垂直に飛翔する仕草に似ていました。2006年以来、営巣・抱卵・子育てをしていますが、今年も期待できそうです。今朝の雄の行動を見ていると、雌が営巣している箇所に入ったと思うと周囲200m圏内のビルの屋上やアンテナにとまり周囲を巡回していました。このほか、複数のツバメが飛翔する姿やハクセキレイのペアが囀ったり、追尾をしている姿を見かけました。こちらも繁殖に入るかどうか注目です。(写真)2025年3月28日撮影
2025.03.28
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昨日3月26日に柏の葉キャンパス駅近郊の調整池でクサシギを観察したことを報告させてもらいました。2018年4月に同地ではじめて姿を観察して以来、8シーズン連続です。調整池には、3月のお彼岸前後に飛来し5月連休明けまで滞在することが多いです。(なお、2018年は7月15日以降12月19日まで姿を観察しています)行動を見ていると泥の中の水生昆虫を食べているものと思われます。これまで観察した羽衣の特徴を復習してみました。(1)幼鳥と思われる個体(一枚目、二枚目の写真)昨日観察した個体は、上面が暗褐色で不定形な斑が散らばっており、成鳥夏羽のような上面の白斑はありませんでした。斑は角度によっては黄色味があるように見えました。このことから幼鳥ではないかと思われました。(2)冬羽と思われる個体三枚目の写真は、2023年3月20日に観察した個体です。上面は褐色で成鳥のような白斑はありませんが、昨日の個体よりは斑が大きい印象です。目先とアイリングが白く見えました。幼羽の顔は眉斑を除き一様な黒色ですが、そのようには見えないので冬羽が換羽している個体ではないかと思われました。(3)夏羽と思われる個体四枚目から八枚目、十枚目の写真は、いずれも上面に白斑があり、胸に黒色の斑が認められるので夏羽個体と思われます。(4)冬羽から夏羽に換羽中の個体九枚目の個体は、額から後頭が灰褐色、上面の一部がグレーで残りが暗灰褐色です。目先とアイリングが白色でした。冬羽から夏羽に換羽中と思われました。(写真)一枚目、二枚目:2025年3月26日、三枚目:2023年3月20日、四枚目:2021年4月25日、五枚目:2020年5月17日、六枚目:2020年3月28日、七枚目:2019年5月15日、八枚目:2019年4月21日、九枚目:2019年4月14日、十枚目:2018年5月3日撮影
2025.03.27
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昼過ぎの外気温が25℃をこえ真夏のような陽気でした。柏市内柏の葉キャンパス駅近郊に調整池と湿地帯を探索しました。調整池では、まだオカヨシガモ、コガモ、ヒドリガモが羽を休めていました。隣接する湿地帯で複数のコチドリ、クサシギ、タシギが採餌する姿を観察しました。コチドリは前頭部と胸が黒色の雄、前頭部と胸に褐色味のある雌の両方の姿、クサシギは上面が暗褐色で小さな白斑がある個体で冬羽から夏羽に換羽中の個体、タシギは嘴基部周辺が橙色味のある個体とそうでない個体を見かけました。このほか、草地で上空に舞い上がり囀っていたヒバリ、地面で囀るヒバリの両方を目撃しました。また、複数のタヒバリのうち1羽は下面に縦斑が目立つものの少しオレンジ色味がかっている1羽の姿、水を飲みに姿を現したツバメ5羽が池の水面を低く飛翔し何度も水を飲む姿がありました。(写真)2025年3月26日撮影
2025.03.26
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先週17日に千葉県北西部の商業施設の一角に今年もチョウゲンボウが姿を見せました。その後の様子を観察しに立ち寄りました。到着してすぐ営巣場所の換気口を見ると、若鳥が周囲のハシボソガラスの群れを警戒している表情をしていました。その後、餌探しに出かけた模様で渡去すると、カラスの群れはすかさず制空権を獲得し鳴きながら飛翔を繰り返しました。その際、近くの高さ約100メートルの高層ピル最上階の一角にタカと思われる鳥影を発見。上面が青灰色、ヒゲ状の黒斑があるハヤブサ成鳥雄個体とわかりました。しかし、撮影は姿のある位置が角度によって姿が見えなくなること、周囲がビルに囲まれており思うようにはかなわず証拠写真となりました。このほか、近くのビルの屋上からヒーリーリーとイソヒヨドリの鳴き声が聞こえました。別のビルには全身に褐色斑のある雌と思われる姿も見つけました。(写真)2025年3月25日千葉県北西部で撮影
2025.03.25
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葛西臨海公園にクロツラヘラサギが滞在していると耳にしながら、なかなか出会えずにいました。今日こそ出会えたらいいなあと再び訪ねました。お目当てのクロツラヘラサギは池の杭に止まっていました。顔を背中にしまって片足立ちで眠り込んでいる個体と両足を出して寝込んでいる個体の計4羽。寝込んで頭をあげない状態が続きました。20分ほど経過した時、4羽のうち1羽が起きて顔を披露。黒くてしゃもじのような嘴には皺があり成鳥でした。4羽のうち1羽は嘴に皺はなく肉色を帯びていた若鳥。また、1羽の冠羽は伸びていました。起きると、吐き戻すような仕草、杭をかじるような仕草も披露してくれました。池に隣接した草地ではオオバンが登場し、頭と首は黒色ですがその他は青灰色なボディと顔板の幅が狭い若鳥、広い成鳥を観察。このほか、上の池ではマガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、岸辺の葦にはオオジュリン、アオジ、スズメの姿を観察できました。(写真)2025年3月24日撮影
2025.03.24
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朝から晴れで気温がぐんぐん上昇し、12時の気温25℃と夏のような陽気でした。春を迎えたフィールドではキジ雄が縄張りの中を駆け回っていました。水面では、仲間に対して威嚇のポーズをとっていたコブハクチヨウ、水生植物の群落で藻類を採食していたコガモ、水面を移動していたホシハジロ雌冬羽(上面が灰色で波状斑があり雄に比べて嘴が細い)、冬羽から生殖羽に換羽中のカンムリカイツブリの姿を見つけました。谷津田上空ではノスリ2羽が螺旋状に飛翔し急降下したりのディスプレーフライトを披露、沼中央部の杭の上には胸の褐色帯が細いミサゴ雄の姿があったり、田んぼエリアでホバリングをしていたチョウゲンボウと出会いました。帰り道の途中で立ち寄った桜が咲き誇る遊歩道近くでモズ雌が餌の捕獲のためにロープに止まり地面を凝視している姿、ツグミ、ハクセキレイが畑地で餌探しに余念のない姿を目撃しました。(写真)2025年3月23日撮影
2025.03.23
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三郷市側の土手ぞいの菜の花を見に出かけました。あわせて江戸川の中州で餌探しをしていたイカルチドリ、コチドリ、土手下の広大なエリアで餌探しに余念のない小鳥を観察してきました。一枚目の写真はイカルチドリ、二枚目、三枚目はコチドリです。グランドと草地で姿を観察できたのは、ペアでディスプレーフライトを披露してくれたチョウゲンボウ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、ツグミ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロでした。冬は地面の色に紛れてしまうタヒバリですが、春になると姿を見つけやすくなります。嘴基部が黄色であること、眼の下にあるうっすら細い線があることをしっかり観察できました。また、空高く囀っているイメージのあるヒバリですが、日中は地面に座り込んでいるので上面の暗色と黒斑をしっかり見ることができました。(写真)2025年3月22日撮影
2025.03.22
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見沼エリアを流れている川の洪水防止を目的として整備されていた調整池を訪ねました。面積約92haの広さがあり、冬季は水鳥、猛禽との出会いが楽しめるフィールドです。スタート地点でうさぎのような長い羽角(飾り羽)があるトラフズクを発見しました。温かな日差しの元、長時間寝込んでいました。それでも、時折、目を開き橙色の虹彩を見せてくれました。体下面の黄色味のある褐色で黒くて太い縦斑、細かい横斑を観察。池の岸辺を探索していくと、ジョウビタキの雌雄が登場しました。雄は背真っ黒に見えた雄成鳥夏羽でした。その後、エナガ、ベニマシコが姿を見せてくれました。ベニマシコは、体は褐色で下面縦斑があったので雌成鳥冬羽でした。(写真)2025年3月21日撮影
2025.03.21
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柏市のオフィス近くのカワヅザクラ、カンヒザクラ、エゾヒカンザクラ、ソメイヨシノが植林されている公園を散策しました。ソメイヨシノ以外は開花し目を楽しませてくれています。花が大きく色の濃いカワヅザクラ、釣鐘状で下を向いて咲くカンヒザクラ、色が濃く花が咲くのと同時に赤っぽい新芽の出てくるエゾヒカンザクラといろいろ。花蜜を吸いに来るのはメジロとヒヨドリですが、体格に勝るヒヨドリがメジロを追い払う光景が目立ちます。しかし、メジロはいろいろな角度から花蜜を吸うので影響はあまり受けていないようです。枝に水平になったり、逆さとなったり、軽業師のようです。そんな光景を観察していたら、今朝はツミ2羽が登場しました。一羽は成鳥雌、もう一羽は若鳥でした。何度も鳴いては枝に止まったり、近郊に出かけていく姿を目撃したり、今後の推移が楽しみです。このほか、2月の終わりから観察できる頻度が高くなってきたツグミ、林を飛び回り営巣場所を探していると思われるシジュウカラ、ヤマガラの姿を目撃しました。(写真)2025年3月20日撮影
2025.03.20
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茨城県南部にはコヨシキリが飛来するフィールドが複数あります。鳴きはじめは葦の低いところに姿があるのに、囀りをしながら移動し気がつくと高い位置に姿があるのにびっくりさせられます。石田(2015)が述べているように、鳴き始めはカワラヒワのキリキリキリ、コロコロと鳴き、ピリピリキョキョシと複雑な囀りを披露します。これから観察できる時期を迎えるにあたり、その特徴をおさらいしました。(オオヨシキリとの違い)(1)眉斑の上の黒い線コヨシキリは眉斑が目立ち眉斑の上に黒い線が見えます。これに対してオオヨシキリでは眉斑の上に黒い線はありません。(2)眉斑コヨシキリは白い眉斑が目立ちます。対するオオヨシキリは眉斑はバフ白色です。(3)口の中の色コヨシキリの口の中は黄色、オオヨシキリはオレンジ色です。コヨシキリは嘴基部に肌色味があります。対してオオヨシキリは嘴基部はオレンジ色味があります。(4)その他・オオヨシキリは葦に登り賑やかに囀ると次に囀る葦に移動します。・オオヨシキリは囀っているときに頭部の羽毛が逆立つことが多い印象があります。(写真)一枚目から四枚目:2024年7月21日稲敷市で撮影五枚目:2024年5月17日稲敷市、六枚目2023年5月26日印西市、七枚目、八枚目:2021年5月8日稲敷市で撮影
2025.03.19
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我孫子市水の館前から峠下広場までの手賀沼遊歩道を散歩を兼ねて探索しました。この時期、遊歩道脇の葦原ではあちこちにオオジュリンの姿を目にします。じっくり観察していると、頭上が一様に褐色の雌成鳥冬羽が最も多く、続いて頭上が灰色味のある雌第一回冬羽、頭上に黒味のある雄成鳥冬羽は1羽でした。さらに、沼東端を目指して進み市民農園周辺から峠下広場の間の草地、畑地で縄張りを巡回している単独の雄、ペアの雌を連れ立っていた雄の姿を見つけました。また、このエリアでは岸辺の葦原の中にマガモ、コガモが羽を休めている姿や小さな池で餌探しに余念のないアオサギ、チュウサギ、コサギを観察しました。このほか、カワセミが遊歩道脇に姿があり、雄が小魚を捕獲しにいっている間は、雌はその帰りをひたすら待っていました。その後、折り返しの峠下の遊歩道脇の木や草地にはスズメ成鳥100羽前後の姿、沼の水面の船の上にセグロカモメの姿を見つけました。(写真)2025年3月18日撮影
2025.03.18
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2001年に千葉県北西部の商業施設の一角で繁殖が確認されて以来毎年子育てをしているチョウゲンボウの様子を見に出かけました。到着後、複数の鳴き声がするので上空を見上げると3羽が飛翔する姿を発見。その後、例年、子育てしている換気口に入り、中の様子を確かめているようでした。高層住宅が何棟もある空間を鳴き交わす姿を見ていると、短腕を素早く羽ばたかせ、尖翼をつかって高速飛行しているのがわかりました。ただし、西北西の5m以上の風が吹き抜けており、ホバリングはまったく観察できずでした。(風が秒速0mから3.4m未満の弱風力で多くホバリングすることが研究者の報告にあります)それでも雄がキィキィと鳴き、雌が柔らかなクイクイクイと声を出していた光景や交尾したときに雌雄ともにキッキッと鳴き声を出していた光景を観察できて大満足。今朝は、チョウゲンボウの周囲にはハシブトガラスのみで、バトルもなく平穏でした。(ハシブトガラスの群れが存在していると、換気口近くに接近したり、飛翔しているチョウゲンボウを追尾したりする光景を多く見受けます)(写真)2025年3月17日千葉県北西部で撮影
2025.03.17
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カモ科シマアジは、3月から4月にかけて姿を目撃する可能性が高くなります。春は識別が比較的容易で番いで行動することが多いので発見されやすくなります。(秋は幼鳥が多いとされていることや雌の観察、コガモなどとの識別に気をつける必要があります)その羽衣を復習してみました。(雄個体)一枚目から四枚目の写真は、雄個体です。眼の上から後頭まで伸びている白い眉斑、黒、白、青灰色の肩羽が長く伸びています。嘴は生殖羽が濃いピンク色(2枚目から4枚目)で、非生殖羽では黒色(1枚目)です。脇が明るいグレーで細かい波状斑が見えます。(雄エクリプス個体)五枚目と六枚目の写真は、雄エクリプスと思われる個体です。眉斑が雌に比べて白っぽいのが特徴です。虹彩は赤っぽい印象はなく、幼羽に近いのではと思いました。(雌個体)七枚目の写真は、雌個体です。胸から腹にかけて細かい斑がない、脇の羽縁最上列の各羽は丸みがあること、写真ではわかりずらさがあると思いますが虹彩は赤みがありました。(近似種のトモエガモとの比較)七枚目の写真は、トモエガモ成鳥雌個体です。額から後頭が褐色で、嘴基部に白斑があり、頬が白っぽく見えています。(写真)一枚目:2010年4月4日我孫子市北新田で撮影二枚目、三枚目:2017年4月16日習志野市秋津で撮影四枚目:2024年4月13日さいたま市見沼で撮影五枚目、六枚目:2019年10月7日葛飾区水元で撮影七枚目:2024年4月13日さいたま市見沼で撮影八枚目:2018年1月7日手賀沼で撮影
2025.03.16
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2024年から2025年冬は、ツグミの姿をまだ見ていないとの声を耳にします。ホームグランド手賀沼と周辺地域、千葉県北西部の東葛地区での初認記録と個体数の推移を整理してみました。(1)柏市での初認と個体数の推移手賀沼沿岸と柏市北部、柏市南部でのツグミの観察記録を整理すると下記の通りです。最も早い初認は2024/11/18手賀沼沿岸、最も遅い初認は柏市南部の2025/02/28でした。なお、平年、ツグミを10羽以上見かけている南部地区の公園では3月15日に1羽の姿を観察したのみです。ツグミか好む明るい林床がありながら姿を観察できていないのは、柏市への飛来する個体数が少ないのではと印象を持っています。a.柏市手賀沼沿岸2024/11/18柏市片山(1)、2024/12/29柏市片山(1)、2025/01/04柏市(1)、2025/02/15柏市片山(1)、2025/03/10(4)手賀沼b.柏市北部(国道6号線から北の地区)2025/02/01柏市柏の葉(2)、2025/02/14柏市柏の葉キャンパス近郊(1)、c.柏市南部(国道6号線から南の地区)2025/02/26谷津田(2)、2025/02/26谷津田隣接地(1)、2025/02/26住宅地(3)、2025/02/28住宅地(3)(2)写真で見る羽衣のいろいろ1月から3月に観察した個体を振り返ると、背の褐色斑が小さく不明瞭な雌第一回冬羽、下面が黒褐色でお腹がぷっくりした雄成鳥、上面の黒色が目立ち、背の褐色斑が大きい雄成鳥の順で姿を見かけました。(隣接都県、隣接している街でのツグミの飛来)隣接している茨城県取手市では2月に入り姿を見かけた後、2桁の個体を観察しました。また、柏市と隣接する松戸市では昨年師走に飛来し、複数の個体を目撃しました。また、江戸川を挟んで対岸の水元公園でも年始に飛来し複数の個体を観察しています。a.柏市と隣接している松戸市での観察記録はつぎの通りです。2024/12/20松戸市千駄堀(1)、2025/01/16松戸市樋野口(4)、2025/02/08松戸市樋野口(5)b.千葉県と隣接する東京都葛飾区水元での観察記録2025/01/06(1)、2025/01/27(3)、2025/02/20(5)c.千葉県と隣接する埼玉県三郷市での観察記録2025/02/10(7)、2025/02/24(4)d.千葉県と隣接する茨城県取手市での観察記録2025/02/25(7)、2025/02/26(14)e.千葉県と隣接する茨城県常総市菅生沼での観察記録2025/2/22(6)(写真)1枚目2025年1月16日、2枚目2025年2月1日、3枚目2025年2月24日、4枚目2025年3月9日、5枚目2025年3月10日、6枚目2025年3月15日、7枚目2025年3月11日撮影
2025.03.15
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吉川美南駅西口の調整池と東口の第一調整池を訪ねました。西口調整池では池の東端の電柱にカワウ、水面にコガモ、オオバン、浅瀬にコチドリ、岸辺の草原にタシギの姿、隣接する公園に近い草原にあるカワラヤナギの芽を食べている姿を観察できした。なお、コチドリは浅瀬で羽を休めていたものがカラスが飛来した際に一斉に飛び立ったことで発見でき、その際に草原にタシギもあわせて見つけることができました。前回、草地に5羽のキジ雄の姿がありましたが、今回は池の水面をはさんで2羽のみ。縄張りが確定したのかもしれません。その後は、東口の第一調整池に移動し、探索をスタート。区画整理工事が行われているので立ち入りができないエリアが多く、池の水面でハシビロガモが渦巻き採食をしている光景、ホシハジロが浅瀬で休んでいる姿を観察できたのみでした。それでも駅近くの水路でタヒバリの姿を見つけました。嘴基部が橙色でそれ以外は黒色、体上面は褐色と言われますが少し褐色味もあるシックな色でした。(写真)2025年3月14日撮影
2025.03.14
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先月26日に訪ねた利根川・鬼怒川・小貝川に囲まれた守谷市の林間コースを再び探索。休耕田跡の湿地に本格的な木道をすすみ冬鳥たちとの出会いを楽しみました。ハイライトは、コゲラがオオカマキリの卵嚢に含まれる卵を食べている光景に遭遇したことです。オオカマキリが昨年秋にこしらえた卵をスポンジ状の保護材で包み外部から影響を受けない卵嚢をコゲラが嘴でつつき、卵を食べていました。オオカマキリの卵嚢は、地上から1メートル程度の高さにあり、1羽のコゲラが独占してつついていました。スポンジ状の中をどのように食べているか確認できればよかったのですが、観察していたポイントとコゲラがつついていた箇所との間は湿地で接近することができず、卵をどの程度食べていたのか、卵が残っている部分はどの程度かを観察するにはかないませんてした。このほか、シジュウカラが葦に長時間懸垂して中に潜むカイガラムシを食べていたタフさに関心したり、今冬全国的に少ないとされるツグミ、カシラダカが複数登場したり、ピッポと鳴きながらベニマシコが姿を現したり、時間を忘れる楽しさでした。(写真)2025年3月13日撮影
2025.03.13
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所により雨の予報が出ていたので、柏市のオフィス近郊の谷津田を訪ねました。満開の梅の花蜜を吸いにくるメジロ、ヒヨドリの様子を観察するのが今日のテーマ。谷津田の小さな池で餌探しに余念のないカルガモ、草地で地中の音を聞いているように耳を傾けていたツグミ、最も高さの高い木のてっぺんにシメの姿を見つけました。その後、待機していると、チーと鳴き声を出しながらメジロが登場しました。よく聞いていると、最初に到着した個体のチーの声に呼応して10羽以上のメジロが集まってきました。広範囲で位置情報をやりとりしていることがわかりました。なお、猛禽類が出現した際には連続音を出すとされていますが、今日は聞くことができず次回の宿題となりました。(写真)2025年3月12日撮影
2025.03.12
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JR北小金駅近郊に創建が室町時代とされる東雷神社があり、電車の車窓から見事な河津桜が見えたので足を運びました。横に広くなり傘状の木と一重咲きの濃い紅色の花を存分鑑賞しました。その後、松戸市と流山市の間を流れる富士川沿岸を探索。水路ではヒドリガモ、コガモ、バン、オオバン、カイツブリ、タシギの姿を観察し、沿岸の農耕地ではツグミ、アオジ、雄と思われるスズメが尾を高くあげ近くの雌と思われる個体に猛アピールしていました。ふだんしらーとしているスズメですが、情熱的な鳥なんだと再認識しました。(写真)2025年3月11日撮影
2025.03.11
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今冬は珍鳥飛来が続き、他県から大勢の面々が印旛沼沿岸を占拠していたので、立ち寄るのを避けてきましたがようやく落ち着いてきたので探索しに出かけました。今冬、トモエガモのピーク時の個体数は約8万羽で前年12万羽と比較すると30%強少ない個体数でした。今日、水面で記録した個体数は8400羽で今冬ピーク時の十分の一。それでも、漁師の船が移動するたびに舞い上がる光景は見事でした。カモは、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロといった種類、カンムリカイブリ、水面に浮かびながら魚を食べようと悪戦苦闘しているセグロカモメ、杭にチュウヒ(風切は青灰色はなし)の姿がありました。遊歩道脇の木でジョウビタキが喉を膨らませ「チュルリ、チュッチュリ」と囀っている姿を見つけたり、ホオジロ、ホオアカ、オオジュリンと出会い楽しい時間でした。このほか、モモイロペリカンがいつもの船着き場で休んでいると思ったら、自力で水面を移動し魚を捕獲しに出かけ、その後休み場所に帰還する姿を目撃しました。(写真)2025年3月10日撮影
2025.03.10
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前日は日中は低温、夜から明け方の降雪で凍える寒さから一転して青空。柏市内柏の葉キャンバス駅近郊の湿地と調整池を探索しました。長い嘴と前頭の黒色、うっすらとある黄色のアイリングが特徴のイカルチドリは健在。湿地を所狭しと移動し餌を物色していました。その足の運びを観察していたら、ファッションモデルがランウェイを歩くときのような足の運び方をしていました。また、湿地帯の嘴を指したまま登場したタシギ、雨覆と肩羽のクリーム色と模様がぐんと素敵なパターンに見えました。そばでは、ダイサギが餌を探して接近しているのに全くきにかける様子もありませんでした。このほか、湿地の岸辺には、オカヨシガモ、ハシビロガモ、コガモ、ヒドリガモが温かい日差しを楽しむようにウトウトしている姿を目撃しました。その後、商業施設前調整池の移動すると、水辺を冬羽から夏羽に換羽中のハクセキレイ、地面で伏せて日光浴をしていたヒバリ、池のロープに止まって餌を狙っていたカワセミが獲物を捕獲している光景を目撃しました。(写真)2025年3月9日撮影
2025.03.09
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