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2024.12.01
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カテゴリ: 識別について
27日から28日に蕪栗沼、伊豆沼とその周辺地域を探索してきました。
28日にカリガネを観察できましたが、マガンとの識別について質問をもらいました。
写真一枚目から四枚目が2024年11月28日に観察したカリガネです。
また、五枚目から八枚目の写真はマガンです。
(1)嘴基部から額と上嘴と額の角度
カリガネは、嘴基部から額にかけて白色部分が頭頂に達します。
また、上嘴が付け根で明瞭な角度があり、頭部全体が台形に見えます。
これに対して、マガンは額全体が白く、上嘴と額の角度は小さく、頭部全体は台形には見えません。
(2)鳴き声
カリガネはキューキューと聞こえる鳴き声、マガンはキャハハンと甲高い声で鳴きます。
(3)採食について
カリガネはアルファルフアなどの牧草を好んで食べます。
マガンは立ち止まって時間がある採食ですが、カリガネは草の先端部をむしり食べます。
池内(2023)が「カリガネはマガンと似ていると言われますが、多様な環境で容易に採食が可能なマガンは“Generalist”とされる一方で、カリガネは“Habitat pecialist”と称され、本来の自然環境であれば「スズメノカタビラ」を好み、人為的な耕地では、イタリアンライグラス、オーチャードグラス、アルファルファなどを採食しています。カリガネが水田を利用する場合でも、落ちモミよりは切り株から伸びた葉や、他のイネ科の雑草を食べています」と述べています。
(4)カリガネの成鳥と幼鳥
雁の里親友の会(2020)が見分け方を報告しています。
それによると、カリガネ成鳥では腹部の黒い斑がありますが、幼鳥にはないこと、
幼鳥では額の白い部分が欠けていること、胸から腹の羽の先端部が青海波のパターンとなっていると解説しています。
(引用)
雁の里親友の会.2020.カリガネ識別資料.
池内俊雄.2023.宮城県で越冬するカリガネの個体数変動.
Bird Research Water Bird News.2023年1月号.p2-3
(写真)
一枚目から四枚目は2024年11月28日に観察したカリガネです。
五枚目から八枚目はマガンです。
五枚目:2014年12月14日登米市で撮影
六枚目:2016年12月23日栗原市で撮影
七枚目:2018年12月15日栗原市で撮影
八枚目:2024年11月27日栗原市で撮影





















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最終更新日  2024.12.01 10:19:16
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