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2011.04.16

先日、yahoo!ブログに mosukeさん面白いアンプが載っていました。
真空管とFETを使ったパワーアンプです。(どんなアンプかはリンク先を見てください)

出力段はFETのソースフォロアなのですが、ソース抵抗にドライブ段の真空管のヒーターを使っているのです。ソース抵抗は無駄に電力を食っているともいえるわけですから、その電力をヒーターに使おうという考えです。

とても面白いアンプですね！＾＾

しばらく眺めていたら自分も面白いアンプを考えつきました。

それは、SRPPの上球のカソード抵抗の代わりにヒーターを使うのです。

使えないSRPP回路

これならSRPPでよく問題となるヒーターとカソードの絶縁耐量が問題になることはありません。

部品削減と電力低減と H-K絶縁耐量の一石三鳥だと思いましたが、よくよく考えてみると実現性はほとんどないです。

なぜなら、次の二つの点を満足する真空管が世の中に(多分)存在しないからです。

(1)上球のバイアス電圧＝ヒーター電圧

(2)プレート電流＝ヒーター電流

一般的な真空管はプレート電流が100mA以下が多いですが、ヒーター電流が100mAだとヒーター電圧は50Vを越えることでしょう。

仮にあったとしても、今度はそのようなバイアス電圧で動作する真空管があるのかという話と、上球のバイアス電圧が50Vを越えるようなSRPP回路って意味があるのかという疑問が湧いてきます。＾＾；

なお、ヒーター電圧は出力電圧によって変化することになりますが、ヒーターは単にカソードを暖めて熱電子を出させる用途であり、熱慣性も大きいので、多分影響することはないと思います。

・・・・そこまで考えていてアッと気付きました。この回路は動かないと。。。

真空管のヒーターを点灯させるには、プレート電流が流れないといけないですから。。

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