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Adam Ruberans..アダム・ルーベンスの泳ぐ姿は あまりに美しく見る人を魅了した。そして彼は 若く,愛情に満ちていた。。と言ってもこの青年は 僕の想像上の人物であり現在『夜の海に座る青年』と題を付け描いている小説の主人公である。始まりは 去年の冬にふと考えたストーリー。その時点では 人物も二人だけで名前も分からず話の結末だけしか浮かばなかったのである。年があけ2004年4月.. 鎌倉小町通りにある古本屋で”3冊500円”のコーナーに目がとまった。そこで僕は三冊の本を買ったのである。一冊は 「佐藤正明展1970~1990 山梨県立美術館1990」あるデザイナーの作品写真本でポップアートの要素が感じられるもの。もう一冊は 民俗学の父と言われた柳田國男を色川大吉が評論する本。そして 『アダム・ルーベンス』誕生のきっかけとなった画家の本「世界美術全集 ルーベンス」である。"ペーテル.パウル.ルーベンス"1577年6月28日現ドイツのケルンで誕生(実際はジーゲン)15歳でアダム.ファン.ノールトのアトリエに入門。このアダム.ファン.ノールトの"アダム"と"ルーベンス"を合わせ『アダム・ルーベンス』である。『アダム・ルーベンス』では すこし奥ゆかしい 笑かなと思い”ランス”槍”で力強くさせてみたところ 響きもよくイメージにぴったりだった。『アダム・ルーベランス』しかしルーベンスのイメージを濃くしたいために あえて『アダム・ルーベンス』にしようと思っている。しかし画家ルーベンスの影を色濃くまとっているのは 主人公アダムではない。アダムの父アントニオ・ルーベンスである。『アントニオ・ルーベンス』は 生粋の画家。観たものをまるで写真のように描き,彫刻する能力を持っている。若かりし日の彼は まるで400年前を生きたペーテル.ファン.ルーベンスのように富豪達の肖像画を描いていたのである。彼の才能は 見事世にみとめられ開花した。しかし ある日を境にそんな生活も変わり出す。アダムの誕生である。アダムが成長するにつれその才能に引き込まれていく父アントニオは 彼の成長を風景とともに絵として記録し始める。スペインで産まれた父アントニオは 子供のアダムに懐かしい思いを抱きながらフラメンコを教えた。その覚えの早さになにか奇妙さを感じるのだ。やがてアダムは 遊び場を海辺へと変えて行く。 RUBENS(ペーテル.パウル.ルーベンス)年表1596 19歳 オット.ファン.フェーンの弟子になる。1600 23歳 5月9日,イタリアに旅立ち 6月,べネチア到着 7月,マントウ゛ァ公の知遇を得て宮廷画家になる。10月,フィレンツェでフランス王アンリ4世とマリー.ド.メディシスの代理結婚式に出席。1601 24歳8月,ローマにおもむきフランドル総督アルベルト大公よりローマサンタ.クルーチェ寺エレーナ礼拝堂祭壇画の注文を受け翌年完成1602 25歳ベェローナーで,イタリアを訪れた古典学者の兄フィリップとその友人ヤンに会う。1603 26歳3月5日 スペイン王フェリッペ3世と大臣レルマ公への贈物を持ちスペインへ旅立つ。王には 美しい馬車と選りすぐりの馬6頭,火薬,香料など主席大臣レルマ公には ローマの名画をルーベンスが模写した20点, 到着後 レルマ公から自身の騎馬像,キリスト像,12使徒の制作依頼を受ける。1604 27歳ジェスイット教会のために,3身1体,キリスト洗礼,キリスト変容,を描く。(同年,シェークスピアの『オセロ』初演)1607 30歳7~8月,マントバァ公と共にジェノバに行きサンンタンブロージオ聖堂の祭壇画,キリスト割礼を制作。そのあとローマに戻る。1608 31歳母病気の報,ローマより帰路につくが,母の死に間に合わず。兄フィリップとクロースタストラートの家に住む。1609 32歳4月,スペイン領ネーデルラントとオランダが12年間の休戦条約締結6月,ルーベンス イタリアへ留学した人々の「友愛会」メンバーになる。9月,アントウェルペン在住 アルベルト大公の宮廷画家となる。10月13日聖ミカエル教会で,イザベラ.ブラントと結婚。(同年,ガリレイが天体望遠鏡を発明)1611 33歳3月,長女クララ.セレーナの洗礼。8月,兄フィリッペ没。9月,アントウェルペンの自警団よりノートル.ダム大聖堂の祭壇画の制作依頼を受ける。(中央画は翌年,両翼は2年後完成)1614 37歳長男アルベルト誕生。1619 三十年戦争始まる。1620 43歳3月,アントウェルペンの新しい教会,聖カルロ.ボロメオ教会の祭壇画3点と天井画39点の制作をジェスイット会と契約。助手にウ”ァン.ダイク。マリアの昇天,聖イグナスティウス.デ.ロヨラの奇跡,聖フランシス.ザビエルの奇跡この3点はウィーン美術史博物館に現存。(同年 イギリス清教徒.メイ.フラワー号でアメリカ大陸に渡る。スペイン,オランダの12年間休戦条約終了。)1623 46歳5~6月,パリ訪問。この頃から政治の舞台にも。10月 長女クララ没1625 48歳4月,イギリス王ジェームズ1世没,チャールズ1世即位。5月,ルーベンスはチャールズ1世とマリー.ド.メディシスの女王アンリエッタ.マリーとの代理結婚式に出席。その後ほどなくバッキンガム公に会い,公の肖像制作。6月,スペイン軍によりブレダ陥落,ルーベンスはパリからアントウェルペンに帰る。7月,イサベラ大公妃がルーベンスを訪ね,勝利の記念として彼女の肖像を描く。11月,バッキンガム公,英蘭条約締結のためハーグに赴く途中,ルーベンスを訪問。1626 49歳 6月,妻イサベラ.ブラント没。アントウェルペン大聖堂の祭壇画,マリアの昇天を描く。12月,バッキンガム公に売った作品を船積みするためカレーに赴く。その後パリへ。1627 50歳 イザベラ大公妃より殿下の称号を授与される。ブレダ訪問,更にオランダへ。デルフトでゲルビェルに会い共にアムステルダム,ユトレヒト訪問。目的は 英西蘭間の和平のためであったがこの間,ホントホルスト,フランス.ハルスなどの多くの画家と出会う。10月,再びオランダに短期間旅行。その後 1630年53歳の時に37歳年下のエレーネ.フールマンと結婚。54歳 ヘェリペ4世よりナイト爵を授かる。55歳 エレーネの第一子クララ.ヨアンナ誕生。56歳 エレーネ第二子フランツ誕生。58歳 一切の政治的仕事から身を引く。59歳 フェルディナンドの宮廷画家に。62歳 1640年5月30日アントウェルペンの自宅で死去。聖ジャック教会で葬儀。400年前時代を駆け抜けた天才画家をモチーフに『夜の海に座る青年』を描こうと思います。 ヨーロッパを中心に 絵や歴史,自然そして海を描きたい。そんな思いで執筆予定です。どうぞ宜しくお願いします。作者『Kaizu』より 皆様へ。
2004年12月24日
世界は こんなにも美しくて だけどなぜか涙がとまらない 傷つけたくなんてなくて だけど僕の心は とどかない こんな気持ちを抱いたまま 何処に行けばいいんだろう 出来ることなら この静かな海のなかに 溶けてしまいたい 第一章土煙をあげながら一台の車が走ってきた。突如ブレーキをかけ車が止まりドアが開く。男と女は 使い込まれたオンボロの車から降り運転手に礼を言った。「アルフォ ありがとうおかげで助かったよ。」 男は アルフォと呼んだ運転手と固い握手を交わし茶色い革製のカバンを受け取る。女の方は 少しばかりイラついているのか男をせかし「行きましょ!」と一言。 車は クラクションを鳴らしながら又土煙を上げ走り去った。「ねぇ あの人ったらホント馬鹿みたい!ずっと漁のことしか話さないのよ!」流暢な英語が堰を切り爆発する。女の名は ネル・コネリー。 ネル・コネリーは 旅行ガイドの仕事をしている。数日前 紀原レイという日本人のガイドを会社から頼まれた。「彼は 日本語と英語が話せる。君なら出来ると思うんだ。」上司曰く。。 ネルの父親は アメリカ人 証券取り引きの仕事をしていた。母親は イタリア人でレストランを経営。子供時代は なに不自由せず育ちたった今まで あんなにボロい車に乗ったこともなかったのだ。 「ねぇレイ!今度は あの人の車を拾わないでね!」そう ネルと一緒に車を降りた男は 紀原レイ 。。「ねぇネル!あの人はとてもいい人じゃないか!それにここまで来れた!」レイが答える。「あーそうですねぇ!魚料理でも二人でしたら!」ネルが言い返した。アルフォとレイの会話を通訳し続けネルは 疲れと呆れとで車を降りたとたんヒステリックを起こしていた。「で!今度は 誰とお話しすればいい?魚?」「いいや海さ。。」レイが答える。「なに?いまなんて。。」そう言いながらネルが振り向く。そのとたん驚いて固まってしまった。「あっ..すごい...」 二人の前には 言葉に表せない程の絶景が広がっていた。。この色彩を描ききれる人がこの世界に果たしているのだろうか?美しい..太陽の光がこの色彩を産み出す。海は 不思議だ。。レイは 心のなかで呟いた。紀原レイの仕事は マリーンスポーツ雑誌の編集。『世界で最も美しく泳ぐ人』そんな話を酒の席で友人のダイバーから聴いたのは 3ヶ月前の事だった。「ほんとに美しいんだよ。信じられないかもしれないけどあんな泳ぎ方をする人間を初めて観た。。海と一体となっているんだ。。本当に人だったかどうかも分からない。。」レイの友人は タヒチでダイブ中に青年に出会った。名前を聞きそびれたそうだがイタリアの島に住んでいるとか。その時は 友人も酔っていたせいか聞き流していたが..つい3週間前 別の友人が同じような話をしたのだ。『夜の海に座る青年』がいる。。それは 人では無いように思えたと。。レイは その瞬間”青年に会わなければいけない”。なぜかそう確信したのだ。そして5日前日本を発ち遥々イタリアに足をのばしたのだ。もちろん取材のためだったが 会えるかどうかわからない若者を訪ねる。。 そのことがレイには なぜか可笑しく思えた。”なぜだろう?”思い出すのは 二人の友人が熱っぽく語るときの表情ばかり。”俺も熱をうつされたみたいだな”心のなかでレイは 呟いた。ネルは 風景に見入っていた。車の中では 通訳に忙しく外の風景どころでは なかった。漁師と雑誌編集者の間を受け持つのは 楽ではなかったが この水平線と海の色彩がネルをリラックスさせた。「丸いのね..地球って 久しぶりに思い出したわ。」ネルが言う。。「そう?あの先は 行き止まりだよ。」レイがスーツについた土埃を払いながらジョークを言うとネルが眉間にしわを寄せ「ミスター紀原!イギリス人顔負けのブラックジョークをありがとう!私の父にそっくり!もう!私の周りは こんな人ばっかりなんだから!もう行きましょ!彼は どこにいるの?いい男なんでしょうね?」 ネルは 左肩に引っ掛けていたショルダーを怒りながら両肩に背負い直し歩き出した。「ミス・ネル・コネリー!」レイが地図を見ながら叫ぶ。「なに?行き止まりの看板でもあったの?」ネルも叫ぶ。「方向は こっちみたいだ。戻ってミス・ネル!」レイが再び叫ぶ。ほおをふくらまし ため息をついてネルが答える。「ミス・ネル・コネリー戻るわ!イエッサー!」レイは 笑いながら彼女を観ていた。怒ったときの顔がキュートで白い肌が紅潮し怒るとすぐわかる。だが彼女に冗談は もう言わない方がいいな。。もしかしたら父親にコンプレックスがあるのかもしれない。レイは そう感じていた。著作権は Kaizuに既存します。
2004年12月22日
想像してごらん 天国なんてないんだとその気になれば君にも簡単なことさ僕たちの下に地獄はなくて上にはただ空があるだけ想像してごらん すべての人々が今日のために生きていると想像してごらん 国境なんてないんだとそんなに難しいことじゃない殺したり死んだりする理由もなく宗教もない想像してごらん すべての人々が平和な暮らしを送っていると想像してごらん なにも持っていないんだともし君にできたら僕は驚くよ欲ばることも 飢える必要もなくて人はみな兄弟なのさ想像してごらん すべての人々がすべての世界をわかち合っていると君は僕を夢想家だと言うかもしれないだけど 僕ひとりじゃないはずさいつの日か 君がぼくらに加わりこの世界がひとつに結ばれるのを僕は願ってる1980年12月8日 ジョン.レノンが銃で撃たれ亡くなったその日と同じ12月8日 ダイムバック.ダレルが銃弾に倒れ 亡くなりました。他にも4人が死傷したとか。。イマジンの歌が多くの人々に知ってもらえることを願います。 Kaizu
2004年12月12日
第1章 第8節カイβ.は リオナの背中にある携帯酸素ボンベに手を回し緊急上昇ボタンを押した。”ボン!”という鈍い音がしていきなり二人の体は 大きく膨らんだ浮き輪の浮力で 水面に持ち上げられたのである。海面は 吹きあがる気泡が一面に立ちこめていた。『抜け出せた!』そうカイ.βが思った瞬間 頭上から一本の黒い手袋をした手が差し出された。「カイ君つかまりたまえ。戻るぞ!」言われるがままにカイ.βは 手をつかんだ。ゴムの引き締まる感覚が伝わってくる。カイ.βは リオナをしっかり抱きかかえると同時に 水上バイクの爆音が轟き二人の体は 水面を加速していく。助かった。。。心のなかが安堵の気持ちでいっぱいになって行くのをカイ.βは 感じていた。水上船に近付くと皆が心配そうな表情で待っているのが見え水上バイクに乗っているのが教授だということも分かった。 水上船の後部から二人は 引き上げられ カイ.βがリオナの装備や水中眼鏡を外す。パルとコウタは もう船に戻っていてリオナの意識がないことに気付き駆け寄ってきた。「リオナ!リオナ!起きて!」パルが叫ぶ。「パル落ち着けよ!大丈夫さ。」コウタがなだめる。 リスティーもヘッドフォンを付けたままリオナを覗き込んでいた。「みんなどいてくれ!」そのとき教授が携帯医療機を持ってきて電源をON 機械がリオナの体をスキャンはじめる。”外傷ナシ 臓器異常ナシ 血圧128~76 現在睡眠状態”オノ教授が言った「起こしてほしいんだができるかな?」携帯医療機の女性のボイスが答える「可能です。」教授が言う「では頼む。」医療機械から2本のアームがリオナの頭部左右に伸び 先端がこめかみに当たる。次の瞬間 リオナが眼をゆっくりと開いた。みんなから歓声が上がりパルがリオナに抱きつく。。カイ.βの目からは 涙が零れ出た。この人を救えた喜びと 失わなくてすんだ喜び。”守りたい”そう思わせる何かがリオナきっとあるのだろう。教授が笑いながら言った。「わたしの授業で落第者は 絶対に出させないぞ!今日の授業は ここまで!」皆 大笑いしていたがリオナは カイ.βの手を握りしめ まばたきもせずにカイ.βを見つめていた。うっすら涙をにじませながら。。小説『Atomic City』より著作権は Kaizuに属します。作者より第7節をアップ後 新潟で大地震が発生した関係で小説のアップを控えました。CD『Atomic City』は 小説連載完了後 シンクロしてアルバム発表となります。
2004年12月11日
2004年 12月6日 4日土曜、5日日曜と吹き続けた12月の観測史上最高の強風が6日月曜の朝、湘南一帯に最高のうねりをもたらした。5日の日曜日に私は 9.4のロングボードを出したもののあまりの強風でビーチから海までの間 強烈な砂つぶてや小石をくらうことになる。その勢いは すさまじく激痛が走るほどだ。大島まで続く砕けた波の海原。それは 私には異次元の世界に思えた。この世のものとは 思えない風と波。自然のパワーの前で人に出来ることは いったい何なのだろう?パドルアウトしようとするものの ボードと海面の間に出来たわずかな隙間に風が入り込み 後ろに吹き飛ばされた。ボードは海面をくるくると踊る木の葉のように数十メートルも吹き飛んでしまう。何度トライしても次の波を越えられないのだ。そこには真四角に切り立ち2m以上にも及ぶ白波の海原がはるかかなたまで続いていた。2004年 12月6日月曜朝6時30分由比ガ浜到着 予想どおり強い波が来ていた。おそらく3~4mだろう。沖のブレイクは5m以上はある。逗子の方を見ると かなり大きいうねりが湾に向けて入っていくのが途中まで見える。沖のうねりサイズは7~8mはあるだろうか。6時45分 稲村ガ崎到着先端の折れたショートボードをもった若い子が階段に座っていた。回りには 近所のおじさんとおばさんそして友達だろうか?同年代の子も一人。うつむいていた彼を慰めていた。おじさんが何か言ったら 彼の顔に笑みが。。何を言ったのだろう?”ケガなくて良かったなぁ”そんな感じだろうか。海底にボードが当たって折れたようだ。波は かなりうねって高さもある。この場所でやるには 勇気がいるかもしれない。。七里ガ浜到着 マックス5m以上にも達するビックウェーブにニヤニヤと笑みが浮かぶ。朝7時00分,僕が七里ガ浜で見た波は やや荒れていたがほぼ完璧に思えた。ショートボードにコードを付けている男性と目があった。手が武者震いで震えている。。嬉しくてたまらないのだろう。お互いに 笑い出してしまった。なぜならそこに巨大なパイプラインが100m近くも続いているからだ。7時45分 鵠沼に到着沖の方では むくむくともりあがる厚い波が徐々に集まり高さを増しリップの一点から崩れ出していた。5m近いパイプラインだ!!!隣にいる友人も うおおおすげーの連発。みんな波に心を踊らしている。幅の最大は よく分からないが200m以上あるかもしれない。いっきに崩れる波も多く 呑まれたボーダーの姿がしばらく見えない。かなり強烈なようだ。大きく膨らみきれいにパイプラインをつくる波も出ている。12月観測史上最強の風が産み出したパーフェクトウェーブは 昼すぎまでつづいた。。瞳を閉じると僕のまぶたには 波の残像がまだ続いている。。
2004年12月06日
ある日のこと JR鎌倉駅構内に波に乗るサーフライダーの電光看板が設置された。波で出来たパイプラインをリラックスしながらライディングする光景は とても気分のいいもので しばし魅入ってしまったのである。ふと写真から目を離すと 楽しそうに電工看板の前で写真撮影をする男性と女性が。。二人の笑顔にこちらまで笑顔がこぼれてしまった。近付いて話を聞くと 男性はDenjiroさんという写真家のひとで この電工看板の写真を撮影したとのこと。ふたりで握手を交わし ホームページのアドレスを教えていただいた。アクセスしてみると迫力の映像が!先日 HPリンクOKとのメールを頂いたので当ホームページで紹介したい。 Denjiro.com
2004年12月02日
今現在,中国では 急速に森林の減少が進んでいる。森林のしめる割合は ついに20%を切り16%まで落ち込み相当危険な状態に陥っているとの事である。そこで問題となったのが他国への木材取り引き。今年から木材輸出規制が本格的に行われるそうだ。実は 日本も今まで中国の木に助けられてきた。日本で使われている木炭.備長炭の70%以上が中国産なのである。今まで安く手に入った炭は 手に入らなくなるそうだ。最近起きている原油の高騰の方が深刻にとらえられているが 僕にとってはこの問題の方が重要視するべき事項に思える。物価(物の価値)は 時代時代,瞬間瞬間で変わって行くものであるがそれで全ての人々が死ぬわけではない。生きる術は幾らでもあるからだ。しかし 木が消え水が枯れたらその地で生きる術はない。経済を支える数字とは 投資家や企業の産み出した夢幻に思える。 しかし数字を追い求める人々 又,そういった人々の元で働く人がいる限りこういった事は これからもっと増えていくだろう。今まで先進国に資源や生産物を安価で輸出していた発展途上国が自国の環境悪化にともない資源.生産物の輸出を制限していくのは 目に見えている。これは出し惜しみではなく危機感からくる規制もしくは 実害.被害が出ると予想 又は 既に被害が出ている場合に起きるケースが考えられる。いままで多額の技術や設備投資.教育をしてきた企業が 資源の枯渇という壁に跳ね返されていく日は もうそこまで来ている。こう云った事は 消費によってしか成長出来ない経済形態をここまで許してきた社会.人々に罪があるといえよう。資本主義.民主主義 僕にとって色々と考えさせられる部分が多い。その基盤には 人しか存在しなかったのでは ないだろうか?人が生きてるのは 人のおかげだけではない。自然の恩恵を忘れない心を持ち続けたいと僕は 思う。 もし あなたが備長炭や炭を使ったことがあるなら木を植えてみては どうだろうか?
2004年10月19日
第1章 第7節気泡が一瞬にして生徒たちの視界をさえぎる。カイ.βには これが何か一瞬でわかった。”地震だ しかも大きい。。潮の流れは まだ止まったまま。。”再度指示がヘッドホンから聴こえる。「すぐに船に戻れ 今すぐにだ!」教授が叫ぶ。その次の瞬間 気泡が止まり海底の模様がうねりだした。海底に沈んでいた石や人工物の残骸などが砂の中に消え まるで巨大なアリ地獄のようだ。水中ボーリング機がカイ.βの目前で砂地に沈み始めた。カイ.βは マイクに向かって大声で言った「ボーリングのチェーン巻き上げて!Go!Go!Go!」チェーンがピンとはり砂の中に沈みかかった部分がゆっくりと現れる。しかし周りのものは 全て砂のなかへと消えていく。その時突如大きな振動がおこり 水面近くの水が一か所に吸い集められていった。なんとコミュニティーセンタービルが 崩壊しながら沈んでいるせいで急激な水流が生まれてしまったのだ。カイ.βの視界に恐ろしい光景が写った。海面近くにいたサナ.アンナハルとリオナが流されていく。横にいたコウタが素早くブーツのレベルを「0」に切り替え二人めがけて飛び出すように泳ぎ始めた。カイ.βもブーツのレベルをすぐさま変えコウタの後を追う。『間に合え!』心のなかで叫んだ。激流の中でサナとリオナは 泳いでいたが徐々に崩壊していくセンタービルに吸い寄せられていく。あそこに巻き込まれたら命はない。。”つかまえ際すれば 絶対助けられる”コウタもカイ.βもそう信じ 全身の力を振り絞って泳ぎに泳いだ。いったいどれだけの時間が過ぎたのであろうか?この四人にとって恐ろしく長い時間であることは 間違いない。おそらく数十秒。。いやもっと短かったかもしれない。。サナの左腕をコウタがつかんだのだ。コウタは すぐさまブーツのレベルをヘビーに切り替え 二人は 海底へと降りていった。コウタがマイクに向かって叫ぶ「カイ!リオナをつかんだらはなすな!おまえなら出来る!」カイ.βの眼から涙があふれ出た。”彼女を失いたくない” マイクからリオナの声が聴こえた「巻き添えになるから止めて!」その言葉を無視し リオナが乗った潮と同じ流れにカイ.βは 入った。そして数秒でカイ.βとリオナは 衝突するように抱き合い クルクルと回転し続ける。リオナは カイ.βの腕のなかで目の前が真っ白になるのを感じながらもなぜか安らいでいた。ビルの崩壊は 徐々に加速し周囲の全てのものを引きずり込もうとしている。 リオナは 気を失いかけ潮に揉まれ回転が止まらないのだ。そんな状態で とてもブーツの設定など出来ない。。そのときある考えがカイβの頭をよぎった。”もうこれしかない” 小説『Atomic City』より 著作権は Kaizuに属します。
2004年10月09日
9.11の犠牲者とその後に起きた戦争やテロ 全ての犠牲に黙祷を捧げます よろしければ 皆さんもどうぞ 書き込みなど自由です。 あの衝突の瞬間を見たとき僕は 呆気にとられました。 そしてあの衝突の後 この大きな流れにいまだ捕われた ままの自分がいることに気付きます。 僕に出来ることは 少ないですが この場を御借りして黙祷を捧げたいと思います。 黙祷。。。
2004年09月11日
第1章 第6節青の単色ウエットスーツを装備したコウタの後から7~8歩距離をあけ海面に続くタラップに向かってカイ.βは 歩き始める。 黒いスーツにフィットしたカイ.βの肉体は まるで古代ローマ彫刻のようだった。少し首を左右に振りながら準備運動でもするかのようにコウタが先に海面へと消えていく。コウタの残した波紋と泡が消えるのを待ちカイ.βもタラップから1歩づつ海中へと身を沈めた。海のなかに入るとそこは 完全な別世界。視界は 良くないが深さがそれほどないので先行して潜った照明班のライトの明かりにはっきりと海底が映っている。何か公園というより砂漠のようだ。以前有ったであろう地面はなく何もかも砂が覆っていた。既に水中ボーリング機が設置班によってロックされているのが見え集塵機も稼働していた。掘削ポイントは 既に氷結固定されているようだ。氷結しないと掘っている最中に穴が埋まる恐れがあるそうだ。海底に舞い上がった砂塵が集塵機の吸い込み口に引き寄せられていく。海水はL字に曲がった排出口から濾過され海面方向に出ていく仕組みになっていた。数匹のクラゲと小魚がカイ.βの目の前を通り過ぎて行く。大きな魚は 全くといっていいほど見えず 海底には 藻すら生えていない。何か殺風景な感じもするほどだ。水没したニューアイランドコミュティーセンタービルの方は 潮が複雑に入り組んでいるようだった。ビルを中心に渦を巻いている部分もあるとか。この海の枯渇には 紫外線と温暖化そして海水温の上昇による生物の生態系の変化が影響していた。沿岸部での7月の最高気温は 52度 海水温の最高は 45.5度を記録。ほとんどの生物が夏期に水温の低い海に移動するか 移動できないものは死滅していたのだ。こういったことは 世界各地の海.河川で起きていた。浮き上がる魚 熱湯と化す水 藻は 岩からはがれ落ち 水を飲んだ動物は痙攣を起こし倒れる。 夏期に生き残る生物の多くは 遺伝研究機関で対干ばつ.対熱などのDNA操作を受けた新種であった。もはや原種がまともに繁殖生育できる環境など2190年代の日本には 無くなっていた。今は 4月末であるが2000年代の夏よりも暑いそうだ。。ボリュームを上げたヘッドホンから リスティー.ランサムの歯切れの良い声がした。「撮影班が潜水するからみんな作業準備急いでね。掘削深度は 予定どうり60mだから。」底では コウタが設置班と一緒にボーリング機のパワー調整を始めようとしている。カイ.βは 少し離れたところの海底にゆっくりと降立ち頭上の方を見上げた。太陽が強く照らしているのがここからでも見て取れる。次の瞬間ピンクのスーツがカイ.βの視界に入った。リオナだ。。。 撮影のためブーツを履かず足にヒレを付けている。彼女の泳ぐ姿は とても美しかった。動きが柔らかいせいか何か優雅に観える。後ろからスカイブルーとサンセットの模様をしたウエットスーツのパルが現れ リオナの肩に手を置き自分は下に潜ると合図した。撮影班のパルと留学生のサナ.アンナハルは 下の作業を撮りリオナは 上から全体像を撮影する手はずになったようだ。カイ.βは ゆっくりと体を水中ボーリング機の方に向け海底を歩き始めた。カイの存在に気付いた照明班がカイ.βにライトの明かりを集め設置班は少し後ろに下がる。掘削の先端部分にあたるパイプをコウタから受け取り ボーリング機の中心にある口径15cmのパイプにがっちりとパイプレンチで締め上げ繋いだ。先端部分はギザギザになっていて 回転しながらサンプルの地層を掘り下げ口径15cm長さ5mパイプの空洞部分にくり抜いた層を送りこむ。回転のスピードや引き抜くタイミングを調整しサンプルの地層が詰まったパイプを外して新しいパイプと換えるのがカイ.βの 役割だ。コウタは その補助をすることになっていた。主にサンプルの詰まったパイプと新しいパイプを交換する役目だ。カイ.βが 制御レバーを倒し回転が起こる。設置班が設置面や海底に打ち込んだアンカーのぶれがないか確認を始めた。もしこの時点で振れがあれば掘削をするとボーリング機が持ち上がったり横転する危険があるからだ。設置班の数人が船のオペレーターとやり取りをしている。 ヘッドホンにオノ教授の声が流れた。「では 諸君授業開始だ!ロックンロール!」カイ.βは 掘削レバーを力強く倒した。モータの回転が水中に振動し激しく回るパイプの先端が底の砂を巻き上げる。照明がカイ.βの周囲に集まり水温の上昇を感じた。パイプの先端は 氷結した海底をガリガリ音を立て掘り進んでいく。数十cmいくと氷結部分を抜け感触がざらざらとしてくる。どうやら砂と貝殻.鉱物の等の層に入ったようだ。パイプからジャリジャリとした感覚が伝わってきた。2m程いくと妙にかたいものにぶつかった。まるで岩のような感覚。レバーを倒してもシャリシャリといった強い抵抗感がある。。。時間は 掛かるがこれを超えないと目標の60mに辿り着けない。耐水圧ヘルメットをかぶったカイ.βの額から汗が吹き出す。5分ほど格闘の末 2m50cmで貫通。気がつけば少し腕が張っているようだ。ふと見上げるとリオナが上の方を泳いでいるのが見え カイ.βは なぜかとても安心した。右斜め横の海中では 少し離れてパルが撮影をしている。この後は スムーズに掘り進みまるで手応えの無い層が続いた。埋立地なので予想はしていたがここまで柔らかいとは 思っていなかった。60mを掘り終え12本目のパイプを引き抜くと みな水中ボーリング機を操作していたカイ.βの所に集まって抱き合ったり握手を求めてきた。みんな笑顔だ。この授業のためかなりのシュミレーションをしてきた成果がでて嬉しくてたまらない様子である。しかしそんな時 ヘッドホンにリスティーの声が響いた。「大変あがって!すぐに船に戻ってください!」潮の流れが止まったのにカイ.βは 気付いた。「とまった。。」カイが呟く。リスティーが叫ぶ「みんな はやく上がって!!!」その瞬間 辺り一面に気泡が吹き上がった。。。 小説『Atomic City』より 著作権は Kaizuに属します。
2004年08月26日
砕けるな居ぬからといって放った言葉と夢こそが最後に残る希望の雫夢のなか蒼い悲しみが墜ちている拾え握れそして持ち帰るがいい愛ある者よ
2004年08月11日
第1章 第5節よくみるとライトを点滅させながら小型武装船は 接近してくる。。教授は 無線のマイクを手にした。「こちら国際新東京大学水上作業船T1 応答願います。」少し遅れて向こうから応答があった。「旧式の無線を使っているのは あなただね。噂は よく聞いていますよ。こちらは 水上警察高速警備艇MHS0012 これよりそちらの護衛にあたります。」再び教授がマイクをとった。すこしばかり口元には 笑みが浮かんでいるようだ。「私も有名になったようだね わっはっは!では 護衛任務よろしく頼む。我が国の頭脳がこの船に集まっているのだからねぇ!可愛い生徒と船を悪の手から守ってくれたまえ!」どうやら小型武装船の正体は 水上警察のようだ。警備艇の舳先には錨マークとPOLICE MHS 0012とペイントしてあった。オノ教授の冗談にもとれる応答を聞いた生徒たちから失笑がもれる。この地区は 以前危険地区に指定されていたのもあり護衛無しでの航行は 大学側から許可されていなかった。2170年代から船舶に対する略奪がひんぱんにおきていた場所であったからだ。危険地区になった原因は 広範囲のスラム化により定住者が減少そのため治安維持人員と経費を大幅に削減したことがあげられる。海水の浸食で地価が下落した地区に移り住む人々は 訳ありが多かったようだ。しかし 近年の一斉検挙により事件は 大幅に減っていた。 まるで豪華客船のような教授製作の水上船は 警備艇を先頭に斜めに傾いたコミュニティーセンタービルの横を裏側に向かって慎重に進んで行く。突如 船上に設置されたホログラフィックに映像が映った。ウェットスーツの着用手順デモが映し出され モデルの女性が水着姿でホロに現れ解説をはじめる。「まず ウェットスーツに付いているコントロールパネルでウェットスーツのサイズをあなたの体系の1サイズ上に設定しONボタンを押して下さい。。サイズが自動的に変わります。設定完了と表示が出ましたらウェットパンツを履いて下さい。。次に上のウェットスーツを着ます。。この時スーツ付随のハットを被り フィットボタンを押します。。あなたの体系に合わせ ウェットスーツとパンツ.ハットが自動的にフィットしますので フィット完了の表示が出るまで力を抜き立った状態でお待ち下さい。。水中での使用目的とあなたの筋力.体系に合わせウェットスーツの各部分が重量変化します。。設定情報をもとに自動で行いますので用途設定を選択し御入力ください。。又 スーツのカラーは カラーボードで選択。オリジナルデザインの取込みも可能です。。」既に 生徒の数人が下の更衣室でウェットスーツに着替えデッキに上がってきていた。コウタの方は もうデッキで着替え終えたようだ。ホロ画面が切り替わり コントロールパネルのアップが映し出され取り扱い説明が続いている。「着替えない?」リオナがカイ.βに言った。デッキの出入り口でパルたちが呼んでいる。「急いだ方がいいよ~!」パルとリスティー.ランサムがこっちに向かって叫んだ。リスティーは 女性五人の中で1番色が白くキュート いつも明るく切れの良い発音が印象的 パルと2人でよく街に遊びに行くみたいだった。「今行くから~!」カイ.βは すっと立ち上がり一礼して まるで中世の騎士のようにリオナに自分の肘を向け言った。「お迎えに参りました。 クイーン.リオナ.バーン。」「カイ.クラウィン 私を悪の手から守ることを命じます。。」教授の話し方を真似リオナが答える。2人の間に にやにやした笑いが込み上げリオナは カイ.βの腕をとり立ち上がった。2人は 出入り口に向かい走り出していた。 13:15 水上作業船デッキ後部。。教授を中心に皆フル装備の姿でクレーンに吊るされた水中ボーリング機を眺めていた。「ちょうどこの下が調査ポイントだ!ウェットスーツの設定を水中接地作業にしてくれたまえ。ブーツの設定は ヘビーのレベル1が丁度いいはずだ。あまり重く設定しないでくれよ~ 底にはまって抜けられなくなるからね!では クレーンを旋回するから気を付けてくれ。」クレーンの無線操作盤レバーを左に倒した。とたんに船のオートバランサーが反応し左側面のファンが海面に向かって 回転を始め その風圧で海が丸く凹む。ワイヤーで四点に固定された水中ボーリング機は 水面をかすめながら船尾へと少しばかり振れて移動していった。「さあ~照明係さんと設置係さんは ダイビングの御時間ですよ!耐水圧ヘルメットのパワーを入れてからかぶってくれ。ヘッドフォンとマイクレベルは 大きめにね。」 照明の大型ライトを持った7人を先頭に スパナやパイプレンチ 水中集塵機を携えた設置班の10人ほどが 船尾のタラップから海の中へ消えていった。コウタとカイ.βは 掘削班なので 設置班の連絡待ちとなる。誘導班の5人が船尾へと移動した水中ボーリング機を囲むと1人がクルクルと手を回し合図をする。どうやらヘリの中で質問に答えた真面目そうな色白の彼だ。それを観てオノ教授は クレーン無線操作盤レバーを下に倒した。水中ボーリング機が海面に着いて波紋が起きると彼は 手の親指を下に向け上下に合図を出す。残りの4人が周りを囲んで付いている円形のパイプを握り何処かゴツゴツとしたボーリング機と共に海中へと沈んでいった。カメラを持った撮影班3人は 小型の水中カメラケースを持って打ち合わせをしているようだ。パルとリオナが真剣な顔つきで教授と話している。2人ともフィットしたスーツにボディーラインが浮き出て圧倒的な美しさを放っていた。パルは オリジナルカラーデザインのウェットでスカイブルーと夕陽のような色が綺麗に入り交じったカラーだ。サーフィンの時に使っていたデザインの色違いをダウンロードしたようだった。単色のピンクを選んでいたのは リオナだ。カイ.βは 思わず2人の姿に見とれてしまった。すると横からオペレータパネルに腰掛けながら日焼け止めを塗っているリスティー.ランサムがこう言った。「彼女いいよね。。私好きよ。」カイ.βは 何も答えなかった。リスティーが少しはにかんでみせた。カイ.βは 言った。「彼女は 僕と正反対。。愛情で満たされてる。。」リスティーは カイ.βから視線をそらし目を瞑る。「コウタが来たよ!クライン君シュッパ~ツ」 「だな!」後ろからコウタが声を掛けた。13:19 水深6m52cm 水温27.5度 気温34.7度 ヘルメットのモニター部に表示が出る。潜水した生徒の情報と水上船上の気温が表示されたようだ。4月末にしては 少々暑い。カイ.βは 少しためらいながらも耐水圧ヘルメットを被った。一瞬クリアガラスが曇る。しかし すぐ小型エアコンによって快適な状態にヘルメット内が調整された。ヘルメット内部のヘッドホーンから誘導班の真面目な彼の声がした。「掘削斑 潜水開始して下さい。」コウタが答える「了~解!」 小説『Atomic City』より著作権は Kaizuに属します。
2004年07月29日
みんなで考えようエコモデル!日本にある多くの『海の家』では 「シャワー」「調理」「洗濯」の排水がそのまま砂浜に流され海に浸透しています。これは 全国的な問題だそうです。鎌倉由比ガ浜海岸,材木座海岸では 海の家創設より今だに垂れ流しの状態が続いています。このことで波間が泡だらけになる現象も起き 海の生態系に対する悪影響は 避けられないでしょう。合成洗剤成分は 約30日で3分の1が分解される程度3ヶ月たっても完全に分解出来ないとか。これを受けて 『エコモデル化を考える会』を立ち上げます。 現在のアイディアです1.「シャンプー」「リンス」「トリートメント」「調理用洗剤」「洗濯洗剤」を合成でない 天然成分のものに変えるように促す。2.『海の家』から出る排水を下水道に落とすように促す。御意見 協賛.賛同人を募ります。みんなで未来を『存続可能な世界』に変えるアイディアを考えてみませんか?『地球は歩こう』『エコモデル化を考える会』 代表 Kaizu
2004年07月28日
第1章 第4節ヘリ客室から下にのびた螺旋階段を降りきると海の風が吹き込んで来るのをカイ.βは 肌で感じた。後ろからコウタが笑いながら話しかける。「カイ!4時間目終わったらボード乗らんか?」パルは 後ろでにやにやしながら笑っているようだ。2人ほどサーフボードが上手くないカイ.βでは あったが他の女の子たちも乗り気みたいだし リオナも来てくれるかも?などと思い「じゃあ僕ロングで!」というとコウタは 大声で笑いながらカイ.βの肩を一叩きした。かなり上機嫌のようだ。 水上船デッキでは オノ教授が出席簿を船コントロールパネル舵の横に挟み込み叫んだ。「では みんな出航だ!」教授は 船のパワーをONしてから 素早く汽笛レバーを引いた。ヘリ倉庫に昔の映画さながらの『ボー!!!』という音が鳴り響き水上船のファンが徐々に震動を増し水滴が渦のように舞い上がっていく。船は 倉庫出口の光目掛けて浮き上がるようにゆっくりと進み始めた。倉庫出口の警戒ランプが赤から緑に変わり ヘリのパイロットと教授が無線で何かやり取りをしているようだ。「いつもと同じで。。うんうん。。10分前に。。よろしく!」教授が通信を切る。みんながどよめく 水上船は 海の真っただ中 光の中に出ていた。。波の照り返しが強く 自前のサングラスをかける生徒もちらほら居るようだ。カイ.βは 周りを見渡した。右手の遥か遠くの方には 水没し遺跡と化した幾つものビル群が神秘的な雰囲気を出し 前方近くに見え始めたビル群も何か不思議な感じがした。誰かに観られている時の感覚に近い。。誰かいる?ふとそう思った瞬間 カイ.βの脳裏に映像がよぎった。”手をつかむ..水のなかに..誰..泣いている子ども..誰かの手を握っている..誰?” 止まらない。。これは僕の記憶じゃない。。誰だ?姿がみえない。。。「カ~イちゃん!」横からリオナ.ビートが顔を出した。「あれれ?泣いてるの??」カイ.βは驚いて目の下に手を当てる。「そっちじゃないよ!みーぎ!」リオナが不思議そうな表情で言った。「多分しぶきがかかったんですよ。あはは!」カイ.βは とっさに誤摩化してしまった。突如観た理解不能なものを話しても変に思われるだけで或ることは カイ.βも良く分かっていたし 時々観る映像が現実に起こる事も誰にも話さないでいた。それになぜ涙が出ているのかなど 自分でも説明できなかったのも事実だった。。「カ~イくん だれか好きな人のこと考えてたんでしょ?あ~あ 妬いちゃうな~。で!誰のこと考えてたの?」リオナが更に続ける。カイ.βは とっさに言った。「リオナさん!」それを聞いたとたんリオナは 顔を紅潮させ目をまん丸した。「リオナさん B.Pジュースどうぞ。さっき食堂で買ったばかりだから冷えてますよ。」「え!あ~!あ!そうなの。ジュースのこと!カイちゃん 驚いたー!」リオナは かなり動揺したみたいだ。カイ.βは それ以上に動揺していた。とっさに言葉が突いて出たのは 初めてかも知れないからだ。今まで不用意に話した事など無かったのに これから先リオナの前で上手く話せるか少し心配になってきた。。「おーい B.B飲むか~?」向かいのデッキでウエットスーツに着替え中のコウタがB.Bをこちらに投げてきた。かなり高めにそれたので少しジャンプしてキャッチ。周りから 声援が上がったものの開けるのには ためらいがあった。何せ食堂でコウタが振り回していたのが なんだか引っ掛かったからだ。リオナが言った。「乾杯しない?私たちに。」その言葉で カイ.βは かなりドキッとした。こういった言葉を話している女性は 相手をどう思って話しているんだろう?いや彼女は 僕の事をどう思っているんだろう? 僕は このまま好きになるんだろうか?それとも もう好きなんだろうか?「カイちゃん!乾杯!」カイ.βの持っているB.Bの缶に軽くB.Pの缶を当てリオナが先にB.Pを開けた。ピーチのいい香りがする。ニコッと笑ってから 風に綺麗な黒髪をなびかせ2口 B.Pをリオナは飲んだ。「カイちゃんありがと~。美味しいね!」 カイ.βも開けようとしたが品質表示を見て驚いた。B.BはB.Bでも炭酸飲料のB.Bと書いてある。少しだけデッキ外の海側に缶の口を向けておいた。食堂のおばちゃんの言葉が当たらないといいのだが。。缶の摘みをひねる。『ぶしゅううう!!!』心のなかでカイ.βは 思った。”あっちゃー大当たり。”辺り一面にバナナの香りが立ちこめ中身は霧状になって海に消えていった。「あははは~!おぉいー!」それを見た生徒たち皆が笑い出し 口笛を吹たりデッキ上は 爆笑の渦になった。コウタが原因だと知っている数人は 「コータ!コータ!ハイ!コータ!」と手拍子ではやし始めコウタもスーツを半ケツにしながら 踊り出した。リオナは すっかりつぼにハマったようで苦しそうに腹を抱えて笑っている。二人にしか見えなかったが霧状になったバナナが虹をつくり出していたのが受けたようだ。コウタが踊っている後方で輸送ヘリが上昇を始めていた。その更に後方には 侵食され途切れ途切れになった長い橋の残骸がぽっんぽっんとつづいているように見える。おそらく昔は 多くの車両が往来していたのだろうが その名残を今は 感じることすらできなかった。船上のスピーカから教授のインターフォンが流れる。「ここら辺一帯の水深が浅いため大型船は 通れないんだ。私の船は 水深が5cmでも航行出来るのでベストだね。すぐ横に見える斜めに水没した建物は ニューアイランドコミュニティーセンタービル。あの建物裏にある公園が今日の調査場所だ。では みんなスーツを着て待機しててくれたまえ。」教授のインターフォンが終わると同時に右前方のビルの影から ゆっくり1隻の小型武装船が現れた。 小説『Atomic City』より 著作権は Kaizuに属します。
2004年07月21日
この小説の原文を書いたのは 4年前にさかのぼります。当時 時間をフリーに使えた事もあり 日に3~4時間は 曲創り 休日の土日は 12時間以上 ギターを弾き続けていました。そんなあるとき ふと何の気なしに文を書いてみたのです。ある男が 長い階段をのぼる途中で見た 暖かい光を放つクリスマスのイルミネーションで飾られた家。。男は 悲しみと笑みとを交錯させながら実に複雑な表情で残りの階段を 下をうつむきながら登って行く。。 約300メートルの階段をのぼる間の表情で 男の人生と心の中を書いてみたのが原文になります。友人にその内容を話したところ とても感動してくれたのを覚えています。今 ホームページに掲載しているのは 『Atomic City』の小説用の文です。この小説を公表するのは とても勇気が居り正直 悩みに悩みました。200年後の世界のみならず 今後の世界がどうなるか予測し それを書くことで多くの人たちを傷つけるかもしれないと思ったからです。それと言うのも 登場する場所は 全て実際にある場所であり あまりにも科学の進んだ世界には 今の常識や倫理観が通用しないからです。中には オノ教授のように 生徒に機械に頼らないで何ができるか感じてもらいたいと思う人間も登場します。しかし 彼自身も文明社会の中で どう生きたらいいか模索を続けている状態にまだ過ぎません。この小説の中に描かれている人々は あなたの周りにいる人間とあまり変わらないと思います。仕事をしたり 学校に行ったり 恋をしたり 喜びも悲しみも同じように感じて生きています。 私たちと同じように 過去の人類の積み重ねの上に生を受け生活しているはずです。そのため 人類のしてきた行い全てを彼等 200年後の人々は背負い込んでいます。ゆえに 今より過酷な自然が彼等の生活を圧迫しているでしょう。1901~2000年の間に極の平均気温は4~6度も上昇しています。今後100年間 2001~2100年では 5~7度更に上がる可能性がある とも言われています。2201年には 夏の東京.都心は 50度をゆうに越えるかもしれません。水没して海に消える海岸 環礁や島も沢山あるでしょう。。しかし そんなことが当たり前の世界に主人公たちは 住んでいます。この文を読んで ”未知の世界だ””不思議な世界だ”そう思われた方は 多いはずです。でもこの小説の世界では ”現実”なのです。内容は あくまで予測を元に脚色し展開しています。海面の上昇を想定した初めての大型近代建築は 小説よりもう少し早く建てられるでしょう。企画や設計は すでに出来ているかもしれません。もしかしたらもう建っている可能性だって有るでしょう。おそらく 海に近く海抜の低い土地か 島国が初めての建設地だと思います。土地の盛り上げなども 小説の2085年よりもかなり早いうちから始まるかもしれません。事実 1980年代~から現在にかけて多くの環礁で水が採れなくなり 中には ツバルのように島が満潮時に水没する所も出てきています。この島に関しては 地盤が沈んでいるとか 海からの浸食で島自体が無くなってきている等と 多くの人々が説をたてていますが 海面上昇の説を否定する国や学者もいるそうです。何が真実かは 解りませんが 水が採れなくなり水没する島や環礁があるのは事実のようです。 これから 彼等がどうなるのか心配です。話によると 他の島や国に移住をし始めているそうです。。僕が中学生の頃 父親が仕事で持ってきたある 建造物の図面を観たことがあります。高さ数百メートル 横3~4キロメートル建物の中は 町のようになっていてショッピング街 映画館 飲食店 居住区 横スライド.同時に縦にも動くエレベータ。自由に部屋の位置が変わり他地区へ動く移動式の部屋。。十数年前に出たプロジェクトで建設地は東京。。。 今は まだ造られていませんがこの馬鹿げた建物の図面が僕の心のなかに『Atomic City』の種を植えたのかもしれません。。 この小説が進むにつれ 僕が感じ経験し記憶し 考えたものが次から次へと出てくるでしょう。。大学の描写などは 小学校時代 親につれられ何度か聴講に行ったとき感じた感覚を取り入れています。又 未来に対して私たち人間は 何ができるか考えるきっかけなると嬉しいと思います。何にしても 小説『Atomic City』は 続きます。
2004年06月24日
第1章 第3節ヘリ後部タラップを昇り中に入ると客室になり 80程のレッドブラウン色の席が並んでいる。あまり広くは ないが椅子の掛け心地は かなりいい。 殆ど皆は 前列の方に座っていたが コウタ カイ.β リオナ パルと女の子3人は やや後ろに座った。ここの方がコウタには 騒げるので都合がいいらしい。機内は 消音加工がしてあるので教授の居る前まで声が聞こえにくいからだ。カイ.βとリオナは 並んで座りあいだに2人の荷物を置いた。 ヘリが上昇を始め しだいに振動が大きくなっていく。 客室の正面前部には ホロモニターがあり降下地点の地形が浮き出ていて 右横のホログラフィックパネルでは 教授がデータを設定していた。室内にへリの加速圧で ”ミシッ”と音が響く。どうら 現地に向かって飛行を開始したようだ。席の横にある小さな窓から風景が流れるのが見えた。 室内には 音楽が流れている。かなり古い クラッシックソウルのバラードのようだ。。 ” ふと目を覚まして あなたへの切ない気持ちせきとめて いつまでも揺れてる 魔法をときたい あなたという優しい波に抱かれて 眠りたいのに 笑ってみたり ひきとめて悲しくて 泣いてみたり このせつなさは すべてそう あなたに恋をした 愛のあかし ”ふと カイ.βは 1つ横の座席にすわっているリオナの横顔を見つめた。ヨーロッパ系の輪郭に日本人ぽい部分は あまりない。「とても美しくて可愛いひとだ」そうカイ.βは 以前から思っていた。後ろの席では コウタとパル 他の女性3人が毎度のようにじゃれ合っている。。なかでもこの二人は 幼なじみらしく仲がいい。偶然 大学で会ったんだとか。この7人の中でカイ.β以外は 皆18歳だった。パルは 色黒で背も高く170cmはあった。とてもグラマーなので存在感も強く性格は 男勝りでサーフィンが上手い。男性のみならず女性にも人気があるようだ。 ” 風にのり吹かれてく あの花の種みたいに 私たちも空のなかで 永遠に包まれて あなたという愛する人と 生きたい 何もかも 終わるときまで ”リオナの横顔を再び見つめた。するとリオナが「ん~!何か付いてる?私の顔に?」カイβは あわてて言った「気付いてたの?あの~。。」「この曲好き!歌詞いいよね?」リオナは続けた「私 昔の音楽って好きよ。ハートがある気がするの。カイちゃんは どんな音楽すき?」カイ.βは この質問に少し驚いてしまった。今までまともに音楽を聴いたことがなかったから どう答えていいかわからなかった。でも音楽番組はよく観ていた。 カイ.βは答えた。「僕もこの曲好きだよ。クラッシックロックも好きだけどリオナ。。。」言いかけた途中でオノ教授がヘッドマイクに向かって話しはじめた。「はいはい みんなホロを観てくれたまえ!ここが今日の実習地点!旧お台場跡地の水中で 水中ボーリング機を使って地質をしらべる。視界が悪くならないように みんな静かに泳いでくれたまえ。」ホロには 水没した昔の建築群が映し出されていた。この辺は 埋め立てで出来た土地であったために今では すっかり浸食されていたのだ。おそらく作った人たちは 水面上昇の事など考えていなかったんだろう。2097年始めの水没が確認された。予測はされていたが 当時は大騒ぎだったそうだ。川が逆流を始め その海水を海に戻す大掛かりな工事や土砂を運び東京全体の土地の高さを上げる工事も行われたそうだ。教授は続けた「2085年から始められた計画”国土湾岸海抜均衡計画”は 2115年まで続いたんだ。そのおかげで東京数カ所の地区では 海水の浸入を防げた。海水面の上昇とともに2114年12月 湾岸大堤防が満潮時に欠壊 原因は寒暖差による堤防自体の劣化。当時夏の最高気温は47度 冬はー2度 大堤防も2089年の建設から25年間の寒暖と海からの水圧に耐えられなかったんだね。。2093年 満潮時に川が決壊 同じ年には 都内数カ所の地下街.地下施設が下水の逆流で水没 翌年には 地下鉄の水没が始まった。2097年には ついに 地上面に 海水がしみ出す地区が幾つも確認されたんだ。これによって都内の地価が下落してしまったんだ。信じられるかね?昨日まで10億の価値があった我が家が 一瞬で100万でも買い手が付かない。そんなことが 世界規模で起きていたんだよね。。」一息つくと 教授は画面を変え 旧お台場の風景が映し出された。「このビルは 2069年に海面上昇を予測して建てられた初めてのビルなんだ。だれか名前を知ってるか?」数人の生徒が手を挙げた 建築学をとっている生徒たちのようだった。「アイダ君!分かるかね?」教授が名前を呼んだ。「確か 僕の記憶が正しければですが。。ニューアイランドコミュニティーセンタービルでは ないでしょうか?」自信なさげではあるが 真面目そうな色白の青年が答えた。「そのとうりよく知ってたね。発案.設計は ハシダ.トモキ氏だ。このビルの特徴は 地表面から10mの高さまで 部屋が一つもないことと この10mの空間には 当時最高の耐震システムが導入されている。これによって地震だけでなく 海水の侵入による建物の被害が出ないというものだったんだね。残念ながら このビルは 地震の時に起きた液状化現象と海水の浸食により倒壊してしまったんだ。現在は 魚のすみかに成ってるそうだ。今日はそのビルのすぐそばの ニューお台場公園跡で調査をするからね。水深は 今の時間だと6m位かな?」ホロの画面に水位が出た。”6m52cm"以外に深い。。潮の流れに気を付けないと。。カイ.βは 少し不安になった。後ろでは まだコウタ達が騒いでいた。コウタとパルは 泳ぎが上手かったのできっと余裕なのだろう。リオナは 大丈夫かな?ふとカイ.βは そんなことを考えていた。軽い振動がしてから着水ランプが点灯し アナンスが入る。「当機は 予定地に到着いたしました。みなさん 良い授業を。」 13:07客室の真ん中部分から下に降りる螺旋階段が現れた。 「よし みんな水上船に乗るぞ!忘れ物はないかね?」教授が 大きな声でみんなに言った。教授を先頭にみんな がやがや降りていくと貨物室が広がり螺旋階段はオノ教授製作の水上船デッキに接地されていた。すでに貨物室後部のハッチが開いていて 明るい太陽の光とまぶしく波立つ海がみえているし 磯の香りがなんだか気持ちいい。みんなこの光景を見てワクワクして来たようだ。下のデッキの眺めは まるで中世の豪華客船みたいで更に楽しくなってくる。カイ.βも 思わず笑みがこぼれてくるのであった。 小説『Atomic City』より。 著作権はKaizuに属します。
2004年06月19日
第1章 第2節 「校内放送です 地学の生徒は 第3エアゾーンに 12時55分 までに 集合して下さい 生物学の生徒は 物質転換教室に。。」放送の内容は 前日に来るメールと殆ど同じようだがうっかり見忘れた時には結構よかったりするのだ。「しゃあないな~行くか~。」食堂の椅子から勢いよく立ち上がったコウタは サラダサンドを頬張りながらカイ.βに言った。コウタとは 2時間目の工学から合流するため 昼食をよく一緒に食べている。とくに今日は 水中での潜水調査予定と言うこともあり 2人ともサンドセットだけで済まし おかわり自由のドリンクも1杯でやめておいた。初めて会ったときは 彼のハイテンションに飲まれっぱなしだったが今は良き話し相手でもあり カイ.βにとって数少ない大学の男友達でもあったのだ。「お~い おばちゃ~ん B.B2本もらってくで~!」食べ終えたサンドセットの皿をカウンターに置いたコウタがKIDカードをひらつかせながらジュースケースを振り回してみせた。「吹き出しても知らないよ!あんたは いいけど連れのお兄ちゃんは どうだかね?」学食のおばさんが にやけながらコウタに悪態をついて楽しんでいるようだ。 B.Bは ビタミン補給用のバナナ味飲料で 90%が天然の果物.野菜から注出残り10%に合成乳が使われ味もかなり美味しい。学食での購入品は 全てKIDカードに記録され 月末に親の口座から一括で引き落とされる仕組みになっている。 ≪コウタ.シバザキ≫ KID N.1055376692 (B.B飲料・2)110$×2 合計金額 220$出口会計カウンターに設置してあるホログラフィックに学生スーツをまとったコウタの全身が映し出され 購入内容が表示された。「どうやら 本物みたいだねぇ。今度来たときは もっといい男になってから来な!」学食のおばさんの激しい突っ込みが入ったが 当人は。。「なんてぇこと言うの こんなええ男おらんて おばちゃんもファンクラブ入るか~?」こう言っては何だが まあ確かに 背も180以上あるし顔もいけてる。。趣味は スカイダイビングとサーフィン 女の子には 人気があるようだし。。あとは 性格とか好みの問題かな?カイ.βは 心のなかでそう思った。 「お兄ちゃんは どうするのかい? このアンポンタンが持ってるのは 開けたら吹き出すよ!」「じゃあB.Pを一本下さい。」カイ.βは答えた。すかさず横からコウタが言った。「ん~だ! 冷やせば出んって いいっていいって。」学食のおばさんは アンポンタンを無視しながらB.Pジュースを手渡した。 ≪カイ.β.クライン≫ KID ................... (B.P飲料・1)110$×1 合計金額110$ 彼の場合 KIDの登録がなく 確認番号自体が機密になっている。ホログラフィックに関しては 本人であるが周囲と見比べると少し幼さが感じられカイ.βにとって恥ずかしい瞬間でもあったがこればっかりはどうにもならない。2人は 飲み物をショルダーにしまい 急いで第3エアーゾーンに向かった。 12:52 第3エアーゾーン Dブロックのエアーゾーンでは 大型輸送エアーヘリJ3がオノ教授製作の作業水上船の積み込みを終えていた。このDブロックには 第2 第3 第4のエアーゾーンが有り生徒や講師.教授の通学 移動に使われている。なんでも来月はここのエアーゾーンから海外修学旅行に行くとか。ヘリには 大きな文字で”国際新東京大学”と書かれていた。これが大学の名称である。なぜ国際なのか なぜ新東京なのか色々事情があるそうだ。オノ教授は 笑顔で電子名簿をチェックしているようで 見慣れた顔ぶれも集まって来ているようだ。なぜかそのなかに女性5人の姿はなかった。もちろんリオナ.ビートの姿も。。いつもは時間前から集まってにぎやかにしているのに。。どうしたんだろう?いつも当たり前と思っていた風景がないと妙にしっくり来ないものである。 12:55分乗り込みのOKの赤色灯が回り インターフォンがゾーンに流れた。「乗機準備完了 地学生徒は 乗り込んで下さい」放送が終わった瞬間 エアーカーのけたたましいブレーキ音が鳴り響いた。「まって まって!乗りまーす 」「遅れてすいませーん!!!」 リオナとパルが少し離れた駐車スペースで手を振っている。他の3人も乗っているようだ。カイ.βとコウタも気が付いたらリオナ達に手を振っていた。「お嬢さん方あと4分だ~!忘れ物は無いかね?」教授が 電子名簿にチェックを入れたようだ。このエアーヘリJ3には 約100tまでの積載が可能だったが実際のところは80tで警告ランプが鳴るように設定してあった。パイロット2人 オノ教授と生徒38人で2937kg。装備が全部で5786kg。水上船が30590kg。合計39313kg。約40t かなり余裕のようである。”重量制限確認終了 飛行ルート確認終了 パイロット.乗員確認終了”新東京中央管制塔 離陸を許可します。いよいよ 離陸現地まで7分3時間目 90分の実習授業が始まる。 小説『Atomic City』より。 著作権は Kaizuに属します。
2004年06月18日
第1章 第1節 2195年 4月28日 3時間目 地学の授業 食後のだるい感覚に襲われながら本来ならうとうとしている所なのだが地学は 外での実習が多い。そのためカイ.βは 月曜と木曜の地学授業前 昼食を軽く済ましていた。時間の殆どが土や砂 鉱物の調査.採集にあてられかなりの体力も必要になる。地質の調査には 昔ならではの手動ボーリングが使われていた。オノ教授曰く「学生には 機械に頼らないで人は何が出来るか知ってもらいたい」との指導方針からだ。「とかく世の中は 機械まかせで困るなぁ。」が教授の口癖でもあった。カイ.β自身 入学以来 6回の授業中20回以上は聞いていた。「まあ 当たってるな。」とは 思うが毎回聞かされるとうんざりしてくるものなのだが 本人は気付いてないようだ。何にしても体を動かすのは悪くない そう思ってる学生が多いいのも事実だが内容がハードなのも事実だった。二回目の授業でパイプレンチを任されたときは 手の皮がべろ~んと剥けあまりの痛みと情けなさで 涙が出そうになった。しかしまあ 40人近い学生の前で泣くわけにもいかず「なんともないですから。鉄棒よりぜんぜん楽ですね!」なんて言ったもののしっかり消毒と携帯医療機のお世話になっていた。大学の携帯医療機は 世界で最も優れた性能を備えているそうだ。軽量ながら 投薬,再生手術などを凄い速さでこなす。たとえ複雑に骨が折れても数分で完治 手足がちぎれても遺伝子レベルで元どうり治してしまうのだ。実験段階では 全身再生に成功していると校医の先生が言っていたが...まったくそんな目には遭いたくないものだとカイ.βは思っていた。 今日の授業内容は 水上船で水中都市の地質調査である。大学からの移動に使う船は 教授お手製のファンが6つ付いた作業水上船。真下に2個 後ろに2個 左右に1個づつファンが付いていた。オノ教授曰く「230年前位に造られた型でね 速くてバランスも良く沈まないから私に似てるんだよ わははは...」との事である。実際のところは 人型工学部の学生達にファンのバランサー製作を依頼していたそうだが 材料の溶接や設計も全部1人でやったそうだから大したものだ。座席は クラッシック調の骨董品ばかりで大富豪になった気分を味わえるし デッキ全体の雰囲気もダンスパーティーが出来そうなほど 味のあるもので みんなの受けも上々。特に5人の女学生には 大受けであった。その5人の中でも特にリオナ.ビートは この船を気入っていたようで毎回 水中都市調査を楽しみにしていたみたいだ。 彼女は カイ.βより3歳年上 風にたなびくフワフワした黒髪がとても魅力的な女性 美しくそれでいて子どもじみた部分も有った。女性とあまり話さない彼であったが 彼女とは 不思議と話が弾みいつも笑顔で居られる時間が楽しかった。15歳で大学に入学したため周囲との年が離れていたカイ.βにとって頼りになる女性でもあった。カイ.βは 政府のプロジェクトにより優遇されていたがそれに頼らない部分が周りの学生に年に関係なく受けていたようだ。なにせ彼が頼めば金額に関係なく数分で欲しいものが手に入るのだが。。なぜかカイ.βは それを嫌っていた。中学.高校と年齢差のなかで生活していた彼にとってこういったことは当たり前であったが入学式の写真撮影時には 同級生の年齢の幅に驚いたようだ。今年度の同級生の年齢幅は 12歳~85歳。最高の開きでは 11歳~102歳だったとか。。何にはともあれリオナ.ビートの存在が カイ.β.クラインのなかで日々大きくなっていくのであった。 小説『Atomic City』より 著作権は Kaizuに属します
2004年06月17日
今から二百年後。。2207年日本。。カイ.β.クライン 遺伝子操作と人工授精により アトミックシティー遺伝大学病院にて2180年7月7日誕生 性別(男)認識番号 β・0590777たぐいまれな身体能力と筋力 IQをそなえている成長の過程で 養母の教育方針 養父の虐待で従順性に欠ける部位あり政府遺伝教育プランCより2199年 ”削除” 2199年遺伝教育プラン最終能力試験100m 10.2秒200m 19.97秒1000m 129.67秒 握力 右 78.7kg 左 82.0kg背筋力 246kg視力 右3.0 左3.0身長 178.5cm体重 68.7kg学位機械工学博士 専門課程 取得学科人類学 A植物学 S考古学 A機械工学 S人型工学 S応用力学 S倫理学 S地学 A芸術学 A生物学 S IQ・217優秀ではあるがプランCへの不適合性のため記憶変更処置後 ”削除”する 序章男は 長い階段を見上げていた。300m続いているこの階段を何度往復したことか。。 雪が少しではあるが降りはじめ 男の顔で水滴へと変わった。おぼつかない足取りで階段を登ると 目に飛び込んできたのは 輝かんばかりのクリスマスのイルミネーションで飾られた家。暖かみのある光 家族の居る家 全てが完璧に幸せを演出している。 男の瞳には 悲しみと 憎しみとが入り交じりあふれんばかりの涙が込み上げてきた。「うぅぅぅ.....うぁぁああああああ~!」彼は 押し殺しながら うめき 髪をつかみ 顔を歪ませ後から後からこぼれ落ちる涙が まるで堰を切ったかのように止まらなくなっていたのだ。。彼の膝は 曲がり 階段にスネがぶつかる。。くの字になった腰で 夜の雪空に 泣きわめきながら叫んでいた。彼は 今日というクリスマスの日 ぬくもりも愛する人も家庭をも失っていたのだ。おそらく彼のすべてであったろう 最も大切なものを。。。 雪は強くなり 悲しみも憎しみも 愛さえも真っ白に変えてしまうだろう。。そして記憶さえも。。 軍事法廷2207年12月21日「被告カイ.β.クライン 無罪! 2207年12月21日12時00分被告の釈放を認める。」軍裁判長は カイ.βにそう告げた。「電子パネルにサインをしなさい!」軍副裁判官の女性が甲高い声で命令をした。カイ.βは 心のなかで思った。『俺は軍人じゃない...』サインをする手が小刻みに揺れる。いや震えているのだ。虚脱感が彼を覆っていたはずなのに どこからか怒りに似た感情が湧いてくる。でもそんな気持ちも数秒しかもたなかった。カイ.β.クライン...彼は 疲れきっていたのだ。彼の上官が軍裁判官に敬礼をし 証人となった下士官に挨拶をした。「オーウェン.ナタベ大佐 あなたの指揮からカイ.β.クライン大尉を解任します。これは軍裁判局の決定であり変更は出来ません。」軍裁判官が少し丁寧な口調で言った。「電子パネルに サインを御願いします。」 今度は 女性副裁判官でなく記録係が小声でささやいた。筋肉質の大佐の指がパネルに字を描く。。OHUEN NATABE...パネルが点滅する...裁判は終わった... ナタベ大佐は かつての部下を見ようとはしなかった。カイ.βにとってその行為は 少しだけ開放感を与えた。なぜなら 大佐との出会ったときから その強い眼差しと軍隊ならではの規律を誇示するような声に嫌気を感じていたからだ。大佐にとってこの法廷は ”不愉快な場所なんだろうな””そして自分のおかした罪 彼の隊に入ったきっかけ”を大佐はどう思っているんだろう?そんな考えが頭をよぎる。カイ.βにとって軍とは すでに無意味であったがこれからの生き方を変えてしまうに十分な所でもあった。裁判場は広く 天井の壁面には 天秤と軍旗が画かれカイ.βを威圧しているように思えた。所員と警備官に囲まれ裁判場の表に出ると長い廊下が左右に別れ 更に天井は高くなっているようだ。証言をした下士官のフレッドが少し間をおいて出てきて無表情で彼に敬礼 すぐに左の廊下に歩き出した。彼の足音が広く高い大理石の壁に響き渡るのをカイ.βは しばらく聴いていた。すぐに 白髪まじりの警備官とともにタグチ少尉と大佐が現れ無視するかのようにフレッドと同じ左の廊下に歩き出す。タグチ少尉は すこし歩くと一瞬振り返りニヤッと笑いながら「カイ.β.クライン!受け取れ!」と叫んだ。タグチ少尉は 10歩程行った所から小さなカードを投げた。カイ.βの右胸に勢いよく当たり手の中に落ちてからカードは 彼の認識を始める。ライトが彼の瞳を照らし 体内チップを確認。タグチ少尉 彼の前歯は まだ砕けたままだったが満面の笑みでこう言った。「むいてないですよ。あんたには!」カイ.βは 腹の出た所員に促され 3人の警備官とともに右の廊下へ歩き出す。5人の足音と 遠くでこだまする2人の軍人の足音が不思議と彼には 心地よく思えるのだった。ゲイトの外に 誰かが立っている。カイ.βには それが誰なのか分かっていた。。。 文 Kaizu 小説『Atomic City』より 著作権は Kaizuに属します。
2004年06月15日
出演者 平均年齢76歳。脚本なし。登場する女性は1人を除いて全員が演技経験なし。シンシア.スコット監督からこの企画をもち込まれたときプロデューサーのデウ゛ィット.ウィルソンは 少なからず動揺を覚えたと告白したそうです。『Company Strangers』邦題(森の中の淑女たち)1990年カナダ映画1990年マンハイム国際映画祭グランプリ受賞1990年バンクーバー国際映画祭大衆賞受賞1991年クレテーユ国際女性映画祭大衆賞受賞1992年カネボウ国際女性映画週間オープニング作品岩波ホール創立25周年記念作品映画に出演した8人の女性たちは とても自然に見えました。異なる人生を歩いて来た7人の老婦人の乗ったバスが故障,女性運転手と共に森の中の廃屋で共同生活をするといったお話です。ほとんど素にちかいながらも 彼女たち8人の人生や性格をとらえている部分が好きになりました♪出来上がった人間関係もなく 何かにとらわれることもなく いがみ合うのでもなく普通の女性たちが創り出した作品!とてもいい映画だと思います(^,^♪尼僧のキャサリンは 自分に厳しく我慢づよい..ベスは 髪がうすいのを気にしてカツラを被っているがカツラがない方がステキなことに気づいてない..ウィニーは テキパキした性格 タバコ工場で長年働いてたせい?メアリーは もの静か 自分がレズビアンなのをやっと人に言えるようになったことをシシーに褒められる♪「昔は言えない時代だった」って言ってました。。今はオープンだけどね♪コンスタンスは かなりのおばあさん トランプのとき初めて笑う..昔は かなり美人だったみたい すこし疲れてる感じが..寂しげシシーは よく笑う女性 多分聞き上手?多少天然かも この人結構好きアリス 体格に似合わずカエル嫌い..でも安定感は 抜群?喋りもしっかりしていて 落ち着いた性格のようです..ミッシェル 黒人女性として良い雰囲気を映画に与えてます。とにかく弾けてて 声が大きい(>0<;足をねんざしてもパワーダウンしない..観ていてストレス”ゼロ”の映画でした 癒し系かも?おばーちゃんたちの繰り広げる世界観に乾杯です!人生を感じる1本でした~☆良かったです♪
2004年03月11日
夜中12時~3時アルバムコンセプト曲『Temerouze』の最終ミックスが完成しました♪以前録音した曲を編集 かなりコンパクトにまとめたことでかなり満足のいく内容に!『Temerouze』(テメローゼ)とは 化学物質の名前で,この物質を体内にとりこむと 不死でいられるらしいのです。細胞が再生を繰り返し老化しない。。。(実際研究中とのこと)この曲は その物質をめぐって 欲望に振り回される人々の話しを題材にしました。『アトミック.シティー』の世界(想定2207年)では優秀な人 権力者たちを残すため色々な手段がとられます。そのひとつが(テメローゼ)です。遺伝子操作による人工授精がすでに行われている現在,研究者たちは 神の領域にまで..倫理観はどこにいったのか?心配です。。。利便性.研究.名声のためには 手段を選ばない思想.選択肢とても許されることではない気もします。。この曲は 彼らに対する”反対”のサウンドでもあります。とても凶暴なソロが爆発。圧迫感を感じる曲♪ライブで演奏したい曲のひとつです!
2004年03月04日
空の彼方に心を映して 風にたなびいて私は揺れ始めたの あなたに会いたくて瞳にうつるもの 浮かんでる雲だってあなたの笑顔に見えてくるだって 胸いっぱい あなたへの愛を抱きしめているのいつも いつだってこんな私でもいいですか?時が止まるみたいに感じてる..Love heartきざんでいる時計の針に 涙がこぼれても私は恋いを始めたの あなたを感じたくて忘れていった タバコ 吸えるはずも無いのに 火をつけたあなたの笑顔が見えてくるたとえ遠くにあなたがいっても 抱きしめてるのいつも いつだってこんな私でもいいですか?恋いになってく 二人の ゆらめき..Oh sweet time..あなたのこと 思い出すの ちょっとかなしげ瞳をとじても浮かんでくる そっとキスしたあの瞬間二人の心に 誰かがシャッターきったよ映るもの何だって 笑顔に変わってくだって 胸いっぱい あなたの愛を抱きしめてるからいつも いつだってこんな私でもいいですか?時が止まるみたいに感じてる..Sweet sweet love heart..2004 1月10日に書きましたがバレンタインにいいかな~?なんて(’’☆http://plaza.rakuten.co.jp/kaizu777/003007
2004年02月14日
ぼくの出身校の先輩がライブをやるとのことで2月13日渋谷に行って来ました~♪とても楽しめました(^^☆なつかしい&楽しいとてもハッピーな夜でした~☆又いくぞ~Voの”chiiさん”とベースの”小野さん”が出身校の先輩で なつかしさで抱き合ったり(笑(,,!あ,おぼえてるおぼえてる.うん.うん!みたいな感じでしたぁ(^^Vバンド名は『Mermaid Bluebird』(マーメイドブルーバード)アルバムは『YellowSultan』(イエローサルタン)ボサノバ&ポップス.ソウルぽさも有りとてもいい感じの 曲と詩です(^^☆始めに誘ってくれた 上野さんは(先輩)あいかわらずホント変わらんわ~この人(笑)て位変わってませんでした でも痩せたようです(笑&チョコもらっちゃいました(>,<! 許可頂いたら バンドのホームページお知らせします (、、!日記勝手に書いてゴメンちゃい~☆
2004年02月13日
『地球は歩こう』ってなに?1とにかく歩こうよ♪(排気.廃棄しない生活を考えよう)2みんなの地球を大切に♪(便利になっても 地球が住めなくなったら?大変だ~(π,π。)3気付いたら行動してみよ~☆これ大切以上で~す(^^V共感して下さった方はカキコしてね~♪
2004年02月08日
花粉症で 目が真っ赤に~(ππ。視力も落ちてます 痛いし。。。ということで イベント『地球は歩こう』の発生を決心しました~(>,<☆車.バイクになるべく乗らない生活自転車や歩きへの転換をしませんか?排気ガスと花粉がくっ付くことで起きる花粉症!温暖化,オゾンホールの消滅,酸性雨色んなことが 起きていますが あきらめず ひとつひとつ変えて行くことが大切だと思います(’’♪みんなが やってるからいいじゃん..私だけじゃないし..楽しければいい..だって趣味だし..車やバイクが好きだし..そう思ってる人に提案です変えてみませんか?ぼくは 車に乗るのを止めました バイクにも乗りません過去に乗ったこともありました 仕事で使ったことも。。。でも今はこう思います 『地球は歩こう』
2004年02月06日
☆アフリカ森の民ピグミー☆ある朝 よそのキャンプから1人の男と女がやって来た。おとこは額に大きな傷を作っている。わけを聞いても もじもじしていて あまりはっきりとは答えない。そのうち皆が わいわいと集まって来た。どうやら夫婦喧嘩があったらしい。言い争ってるうちに 夫が妻をポカッと殴った。妻は大きな声で「助けて 殺されるー」とさけんでしまった。すると隣の小屋に住んでいた妻の母親があわてて薪を1本つかんでやってきて ポカッとくらわせてしまったのである。タイミングよく当たったので 5cmくらいの大きな傷口がぱっくりと開いてしまった。妻もこれにはびっくりして 夫婦げんかどころではなくなってしまったのである。「あんまり はでにケンカしないように」といって 傷薬を塗って包帯をしてやった。こんなこともあった。あるとき 森のなかのキャンプを訪問した。すぐ近くまで来たとき 1人の女が足早にやってきてほとんどあいさつもせずに通り過ぎて行った。愛想の悪い人だな と思った。キャンプに着いてみて その理由が分かった。キャンプの住民に聞くと その朝に夫婦喧嘩があったというのである。腹をたてた奥さんは 自分の両親が住むキャンプに行くという。そして「こんな家 二度と戻ってくるもんか」と言って小屋に火を付けて燃やしてしまったのである。ピグミーの小屋は 草の葉と細い木でできているのですぐに燃えてしまう。あとには黒い灰だけが残った。ピグミーたちは ほとんど財産というものを持っていないので小屋が焼けてもたいして損害はない。また 自分の小屋がなくても 夜はどこか別の小屋に泊めてもらえるので問題がないが奥さんが出ていったのはやっぱり困る。ぼくたちと会っただんなさんは しょんぼりしていてなんとも寂しそうだった。そんなこともたまにはあるけど ピグミーの夫婦はだいたいなかがよい。けんかをしても すぐに仲直りする。やっぱり 二人そろってないと 世のなか 楽しくないのである。『森に生きる人 アフリカ熱帯雨林とピグミー』 寺嶋秀明 著以前 ひとり暮しをしていたとき冷蔵庫も 洗濯機も テレビもない生活をしていました...時間は ゆっくりと過ぎ 1日がホントに長~く感じたものです。。。お腹が減ったら 必用な分だけ食べ ボーとしたり本を読んだり ギターだけを1日中弾いたり。。。今日 この瞬間のために生きている そう感じてた!そんな自分がいた!明日がきたらそのとき考えよう!つらかったら泣けばいいさ!楽しかったら笑えばいいさ!とっても 貴重な時間だったと思います将来 家庭 人生設計 お金 競争そんな世界のそとにいた自分が 今思うと羨ましいです(自分自身ですが..)今は 守るものができましたが 自然な生き方はしたいと思います。『楽天主義』それは 究極の自然体でいられる生き方なのかもしれませんね?どんな人生であれ 悔いのないように生きたいと思います(^,^♪ By Kaizu
2004年01月19日
想像してごらん 天国なんてないんだとその気になれば君にも簡単なことさ僕たちの下に地獄はなくて上にはただ空があるだけ想像してごらん すべての人々が今日のために生きていると 想像してごらん 国境なんてないんだとそんなに難しいことじゃない殺したり死んだりする理由もなく宗教もない想像してごらん すべての人々が平和な暮らしを送っていると想像してごらん なにも持ってないんだともし君にできたら僕は驚くよ欲ばることも 飢える必要もなくて人はみな兄弟なのさ想像してごらん すべての人々がすべての世界をわかち合ってると君は僕を夢想家だと言うかもしれないだけど 僕ひとりじゃないはずさいつの日か 君がぼくらに加わりこの世界がひとつに結ばれるのを僕は願ってる John Lennonは1980年12月8日に銃で撃たれ亡くなりました。。。彼のメッセージは 僕に希望を与えてくれましたそして今も多くの人たちを勇気づけてるんでしょうねこの詩の訳は ぼくが辞書を読みながら訳したのと元訳の好きな部分を組み合わせなるべく忠実に書いたつもりです彼を知らない人も この詩から何かを感じてくれると思い訳しました。。。みんなが 心をひとつにできる日が来るといいです♪そう願っています。。。 Kaizu
2003年12月11日
好きなようにとらえて下さい♪女性の気持ちになって書いてみました。。。題は『瞳のなかに』です。。。☆http://plaza.rakuten.co.jp/kaizu777/003005 他にも あるので暇だったら観て下さ~い(^^ゞ
2003年11月20日
あふれでる思い出に あなたへの愛情を 光りのなかで抱きあった あの瞬間に きみは 運命だとつぶやいたよね 空を見上げ 雲を抱きしめ 僕達は消えていく あふれでるこの涙 あなたとの約束に 星屑のように 銀河のなかで出会えたらもっとよかった 消えはじめたぼくの心 もうさがせない 雲をつかみ 空を抱きしめ 僕達は消えて行く 銀河の彼方で愛しあえればもっとよかった そらのはての 星屑みたいに Kaizuの詩より
2003年10月21日
希望なき丘のうえ 炎を囲み踊り明かした俺たち2人はやがて小さき1つの闇へと姿を変えた 静寂に喉を潰され 時間に漂う紫の煙を吸い込む窓が砕け散り 青い瞳は今開かれる 神秘的な光景に魂を奪われた白馬の群は青い水晶の灯かりに照らし出され 次々と息絶えるのさ やがておとずれる瞬間に やがて来る世界に 奪いもせず 与えもしない希望なき丘の上 闇を囲み踊り明かした俺たち2人は やがて小さき灯しびへと姿を変えた Kaizuの詩より19歳のとき書いた詩を元に書きました。かなり過激ですが こんな激しい感情があったことを思い出します。色んな感情の詩をこれからも書きたいと思います。
2003年10月20日
今月末 娘が1歳になります誕生日に靴をプレゼントするつもりです子どもの笑顔と幸せ親にとってそれだけで十分かもしれませんね(’’)大きくなったら何になるんでしょう?本人のやりたいこと 応援したいです自分の道は 自分で決めるのが1番!
2003年09月23日
実は 2年前に 母親の友だちが アイヌの音楽CDを制作しました 題は ”アイヌラマチからのメッセージ”このことがきっかけで アイヌ音階の曲を頼まれたのですがまだ未完成 かなり良い音を出さないと いけないので難しい.. 単純なものほど簡単でないと実感です 真似ではなく 心を知ることから始めないといけませんね!昨日観た 教育テレビのFUNAIの活動で アイヌのことを思い出しました..なにか アイヌの人たちに似てるなと..FUNAIなどのグループは もともと先住民や鉱物 新生物 新植物発見の目的で結成された 探検家や山師 学者の集まりでした 彼らが発見したものは 私たちの生活の中にも役立っています アマゾンの木や草から作った薬品が最も利用価値があったのかもしれませんね?しかし 彼らの行為は 先住民や森林を破壊することにつながり 彼らの 持ち込んだ病気は 先住民の人びとを駆逐して行きました インフルエンザ 結核 赤痢 マラリア コレラ無菌状態の彼らには 免疫がなかったのでしょうねいくつもの部族が全滅し 助けに行った部族も感染またたくまに 親族が消えて行ったとの話ですテレビでは 放映されませんでしたが先住民(TVではイゾラドと言われていました)は薬の効果が強すぎて ショック状態になり死んでしまうときも有ったとか...FUNAIのあたえた武器や鉈 ナイフがもとで殺しあうことも あったとか 親族間で争いがたえなくなり 少子化が進んだり...FUNAIのメンバーやボスエロ氏は それを山ほど観てきたはず..彼の苦悩がいつか 解決する日がくるといいですね!このような問題は 世界中にありますサモア島に上陸した船団があたえた金属製の武器が元でサモアは2つに分かれて戦争になり数千人が犠牲になったとか..アメリカ先住民(インディアンと呼ばれていました)をイギリス ヨーロッパが戦争の道具に利用し ほとんどの部族が消滅今の彼らは 居留地に酒浸りで押し込められているとか「今でも なんて不思議です 彼らの 権利は?」近年では アメリカ先住民を ウランの採掘現場で強制労働をさせ 多くの先住民が 被爆 癌や白血病で死にましたこのことは アメリカ社会では タブーとされていますが原子力発電の恩恵を受けている人は 知ってほしいです!彼らが 強制労働させられ 命とひきかえに得た力だったことを(このことを小学校のとき記録映画で知り言葉で言えない程のショックを受けた覚えがあります) お互いを尊敬し みとめあって生きてほしいと思います!!! 心からそう願います!!!
2003年09月21日
君の瞳の中で 僕はうまれたこんな世界にも 美しいものがあるって誰かが言っていた扉が開き 僕は 叫びをあげる信じられない だって 君はあまりにもきれいだ夜が来て 光は砕け 星が消えても輝く瞳にうつるもの決して真実でなく 言葉でもない時の隙間に落ちている記憶絵を描くように うきあがった心が触れるとき君の瞳のなかで 僕はねむる Kaizu 2003 9/3
2003年09月04日
歩いてる!この子歩いてるよ~~~(><。)!!!何もつかまらずに!1歩,2歩 パタ!アハ!アハ!自分でも歩いてるの 解ってるみたい! 喜んでます~(^、^)!とっても ビックリの瞬間でした Kaizuでした(、、)!
2003年08月07日
鎌倉生涯学習センターで 「身の回りの有害物質を知る」と題したセミナーがありました 興味のあるかたは リンクの”日経エコロジー”で見れます”国や企業 産業界”の環境政策 エコプロジェクトが詳しく掲載されています 主に 地下水汚染 土壌汚染 大気汚染による環境の変質ダイオキシン類(50種以上も...現在も新たに増えている)や有害物質が食品に濃縮される リスクがあること等... 農薬 化学肥料 添加物 有害物質が何回も循環することで いずれ高濃度で食べては 危険になることなど...(+。+!)分かっていたとはいえ う~んと唸ってしまいました いますぐにでも 社会や生活スタイルを変えないと手遅れなことを ひしひしと...地球サミットでの報告では 極の気温は4~6度上昇 氷は3分の1が消失 (NASAは2002年に最大の氷棚が崩壊したと発表)今世紀末から来世紀には 海に面した土地は 水没するとの説が濃厚になったとも...(わが子もそれを見るんでしょうか?)現にタヒチの20の環礁から 真水が取れなくなったとか! でも僕は あきらめません 子どもだっているし 何もせずになんて居られない! これからも 徒歩生活で行きます!ビニール袋の代わりに 買い物バックを!飲み物 食事は自家製で!どうせやるなら 楽しく 思いきりよくエコします みなさんも気がついたら実行を! ネバー.ギブアップ(^。^)!!!
2003年07月12日
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