曹操閣下の食卓

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曹操閣下の食卓

曹操閣下の食卓

2007.07.31
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カテゴリ: グルメ
http://www.theworldwidegourmet.com/relais/france/paris/catelan.htm

さて天才の料理はさすがにすばらしい!

と天才賛美ということになりかけたが、もちろん欠点があるのも天才の特徴だと思う。

ピカソも駄作が少なくない。

それは彼自身が絵を書きながらブツブツとつぶやいているのである。

「ああ、こんなんじゃなかった」

「うーん、少しはマシになったか」

「まあ、こんなものだろ」

天才は毎日ホームランを打っている人間ではないのである。

しかし、パブロ・ピカソは間違いなく天才。



ムッシュ・アントンのコース料理にも、さすがに百点満点とはいえない一皿が二番目に出てきた。

IMAGE_06.jpg


La Tomate

The Tomato
Prepared out of Salad, scented olive oil with Vanilla and pieces of Green Lemon peel




[解説]



まずくはないが、とびきり美味ともいえない。

人によって、はっきりと評価が分かれる料理だと思う。

バニラ・ビーンズをハーブとしてサラダにかけてみるというチャレンジは、まさに天才肌の発想である。

フランス人はこういうのを「美味」というのか、それはわからないが、私は味わっていて「これは違うんじゃないか」という印象だった。

それはバニラとオリーブオイルが決定的に合わないということ。

濃厚なバニラの香りはバターやクリーム・ヨーグルト・チーズなど乳製品と相性がいいのだ。

バニラとシトラスの相性もいまいち不明だ。

レモン風味をきかせた生クリームというのをスイーツの世界で聞いたことがない。

それはロイヤルミルクティーにレモン果汁を入れるようなものだ。

決定的なのはトマトとバニラは相性がいいのかという問題。

これも合格とはいえないだろう。

要するに天才肌の発想であるが、料理としては失敗作というのが、閣下のマジメな評価である。

頭の中で結論が出たところで、アントンさんに伝言を依頼した。

「この組み合わせは斬新だが、料理としては納得できない。
 バニラをハーブとして使うなら、ニンジンやダイコンなど、相性のよさそうな甘い根菜を選ぶべきだ。
 それから、根菜とバニラの双方に相性のよい乳製品が仲立として選ばれるが、ヨーグルトかクリームチーズのような爽やかな酸味があると、シトラスの相性もいい。
 したがって、バニラ・ニンジン・クリームチーズ・シトラスで、この料理の意図を組み替えてみてはどうか」

 客のほうが料理人より料理にうるさいのである(笑。





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Last updated  2007.07.31 02:57:43


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