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5月の徳島、8月の香川、9月の愛媛と、四国のうちの3国の霊場巡りを終え、10月から最後の高知の残る16霊場巡りを開始する。お遍路総距離12〜1400kmのうち400kmを高知が占め、4県それぞれのお遍路距離の中では愛媛と同じくらい歩行距離が長い。その割に、88霊場のうち高知にはたった16しか寺院がなく、つまり寺院間の距離が異常に長い。たとえば、今回は徳島最後の霊場、第23番薬王寺を再訪するところからお遍路を再開するのだが、次の第24番最御崎寺までは80km弱もあり、次に到達するだけのために2〜3日を歩き通さないといけないのである。おまけにその経路も土佐の長〜い海岸線に沿った単調な経路で民家の集落なども少なく、精神的にかなりツラい。なので、高知のお遍路は「修行の道場」と呼ばれているそうである。
ワタシがどうして高知お遍路をこの時期に最後まで残していたかというと、ほかの3県と異なりその経路のほとんどは太陽光を遮るものがない海岸線沿いにあるため、真夏の炎天下に歩くのは明らかに自殺行為だったからである。おまけに四国内で唯一、太平洋に面する高知は台風の影響をモロに受ける場所にあり、風雨の中のお遍路になるのを避けるためにも台風シーズン中は避けたかったのである。なので、まず5月の徳島お遍路で最後に訪れた第23番薬王寺に戻って、翌朝そこから高知編お遍路に入るのである。さいわい週間天気を見る限り、向こう1週間のうち雨予報は1日だけ。東京が37日連続降雨記録を打ち立てさらに更新中であることを考えると、これは幸運と思わざるを得ない。
また今回は参拝よりも移動がメインなので、ツラい歩きを極力緩和するために荷物を最小限に切り詰め、早歩きと走りを組み合わせて1日に平均35kmを移動する計画とした。通常の徒歩が時速4kmだとすると、早歩き&スロージョギングは時速5〜6kmくらいであるから、毎日7時間頑張れば達成できる距離である。そのために靴もスロージョギング用のランニングシューズを手配した。さらに、リカバリー用のサプリメントやケアグッズをあらかじめ宿に宅配で別送し、チェックインの際にホテルで受け取るという、ロジスティック上の一種の“ズル”をするつもりである。 総重量が数kgになる 2週間分のサプリメントやケアグッズ等を日々背負って走る負担を軽減するわけである。また、平地では不要な金剛杖も今回は携行しない(あんな長い棒を持っていたらさぞかし走りづらいだろう)。
ちょっとだけ怖いのは、週間天気予報がハズレて、本格的な雨具が必要なくらいの暴風雨になるとか、 向こう1〜2週間で 想定以上急速に秋が訪れ、長袖長ズボンでないと耐えられないくらい気温が急降下する場合である。なにせ、同じ衣類を毎日宿泊先で手洗いして乾かして着る前提で、速乾性の超薄手の袖なしシャツとパンツと半ズボン2組ずつしか用意していないので、気温が20℃を切るとキツい。同じく、雨具も簡易ポンチョしか携行しない。5月の徳島ではいざという時のために寝袋まで携行していたが、今回は「万が一」の備えがほぼゼロなのである。問題は、高知のお遍路は過疎地がほとんどなので、愛媛や香川の時のように「困ったら旅先で購入すればいい」というわけにいかないことである。何せ、何十kmにも渡って飲み物の自販機さえ設置されていない区間があるらしく、山中のお寺に登山した場合と同様に数時間分の飲料水を携行しなければならないのである。また、香川や愛媛の多くではいざという時にはバスや鉄道を利用してエスケープできるという安心感があったが、高知は鉄道が通っていないとか、バスが通っていたとしても1日数本、乗り遅れたらアウト…という区間も多く、歩き通す覚悟で臨む必要がある。まさに「修行の道場」なのである。
愛媛お遍路みちからの眺め 2026.09.19 コメント(2)
愛媛お遍路 14日間 2026.09.16
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