貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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アジアの星一番Ver4

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2023.08.14
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カテゴリ: 作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。大学は東京のM大学である。その間、小平由樹枝と良いお付き合いをした。大学2年になりとあるコンパで飲み過ぎて矢代美恵子と深い関係となる。小平由樹枝を愛していたが、愛想をつかされ振られてしまった。その後、美恵子とは変則的な付き合いを行い、1年先輩の美恵子は就職して大学もアパートも去った。悠介は大学4年になり就職活動も終わり、希望の会社に就職も決まった。そして友人高橋の結婚披露宴も無事終了。その後新婦の友人の唐橋由美子と親しくなったが、あまりに積極的な彼女に右往左往する悠介であった。別れたいが別れさせてくれないので困っている。一方、美枝子は玉の輿と言える結婚する事になった。3月末、悠介は就職の為、神田川辺のアパートから引っ越しする。



写真はネットより借用

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「じゃー、行くよ。」
トラックの助手席に乗った悠介は由美子に言った。由美子が手を差し出して来た。その手を硬く握った。由美子は薄っすらと涙を浮かべていた。悠介もじ~んとなった。もう会えないと思うと愛していないと言いながら身体を合わせた親しさはあり寂しさと由美子が可哀そうだと思う気持ちが湧いている。会社の社員寮は代々木八幡にあった。お茶の水から近かった。車で20分程走りすぐに着いた。

「寺本悠介です。よろしくお願い致します。」
迎えに出た寮の管理人に丁寧に挨拶した。もう60歳に近い落ち着いた風貌の方であった。親切に部屋に案内してくれて、寮の規則などを説明してくれた。朝食と夕食付きなので便利である。食べないときは欠食と前日までに記載してくれと言われた。部屋は6帖一間であるが、一人には十分な広さだ。しかし何もない。机もないので、書き物をするには不自由である。

布団などの荷物は引っ越し業者が部屋まで運んでくれた。布団や着替えなどを押入れに入れるとやる事がなくなった。近くを散歩する事にした。管理人さんに聞くと、代々木公園まで歩いて20分少々で着けるそうである。小田急小田原線の代々木八幡駅、東京メトロ千代田線の代々木公園駅も見て置く必要がある。そこは代々木公園の入り口らしいので散歩には丁度良かった。道が分からないので、人に聞きながら歩いた。帰り道が分からなくなるといけないので後ろを振り返りながら、目印になるような看板や建物を覚えて歩いた。管理人さんの言う通り、20分少々で代々木公園駅に着いた。



又、歩くことにした。入口と反対方向へ歩いて行くと原宿駅方面と案内があった。原宿は歩いた事がない。行って見る事にした。悠介より若いと思われる若者でごった返している。休日でもないのにどうして多いのか不思議である。まだこの頃は竹の子族が出現する前である。しかし派手な服装の若者は多い。彼らを見ていると、自分も大人になったと自覚出来る。悠介には派手な服装で歩く趣味はなかった。原宿通りを真っ直ぐ歩いて、そのまま戻って来た。特に買うものもないし、興味を引くような売り物もなかった。

昼食を食べて寮に戻った。新入社員が続々と入寮しているようである。悠介は朝早く来たので悠々と荷物を運びこめたが、今は数人が来ているので、引っ越し業者同士が調整しながら荷物を運び入れている。

夕食である。新入社員全員が食堂に集まった。20名ほどいるであろうか? 説明会では30名余りいた。残りの10名ほどは寮に入らず、自宅から通うのかもしれない。
「ここ座って良い?」悠介の目の前の席に体格の良い寮生が聞いて来た。勿論嫌も応もない。誰がどこに座っても良いのである。
「僕は横浜から来た、横沢です。よろしく。」
「僕は、長野から来た寺本です。よろしく。長野からと言っても東京に4年住んだので全く東京を知らない訳ではないです。」
「じゃー、東京の大学?」
「そうM大学。」
「僕は、K大学。」
彼は体格も良いが、頭も良さそうである。廻りを見回すと優秀そうな人達が多い。彼らが悠介のライバルになるのである。気後れしそうである。

夕食はトンカツであった。美味しいと思って食べた。こんな夕食が毎日食べられるならば幸せだなー、と思う。会社から来た人が説明を始めた。


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Last updated  2023.08.14 13:15:22
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