2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
全18件 (18件中 1-18件目)
1
さすがに1週間も留守をすると、野暮が溜まる、溜まる。おかげで、今日はドタバタの行ったり来たりでした。さて、先週1週間、solyaは鳥取県は倉吉市とその周辺に行って来ました。様々の人と逢い、様々こもごものお話しをして、面白いことも、どーやら面白くないこともあったようです。先ず、最初に、やっぱり、saburinaさんのことをお話しなくてはなりますまい。倉吉という街は、時々、あーゆうとっても優しく穏やかな人を育てるのですよ。なにもない時間がゆっくり流れて行く街。傷ついた心に時間薬を塗りこんでゆっくり癒してくれる街。そういう街に相応しい人でありました。solyaは、どちらかというと、機関銃のようにしゃべり続け、しゃべりながら考えをまとめていくという、極めてはた迷惑なプランナーなのですが・・・・・・。saburinaさんは、目を細めてにっこりしたまま、根気づよく人の話を聞いている。そして、おもむろに、自分の考えをなぞるように、たんたんとしゃべりだすのですね。優しく、穏やかに。。でも、情熱的に。solyaは、saburinaさんのお店でZIPPOのライターをひとつ買いました。そんなに高いライターじゃないんです。でも、とても気に入っています。このライターを指定してから、solyaの手にこのライターが渡るまで、たっぷり20分・・、いや、30分はかかりました。saburinaさん、ライターの中から石と綿を全部取り出して、そして、もう一度丁寧に詰めなおすのです。こうやって調整してやると一発で着火するようになるとか・・。それもね、ガチッって感じじゃなくて、ジュボッて、なんだか優しく着火するのですね。で、芯を調整してsolya好みの炎にしてくれて・・・。やっと手元に渡るのです。。。なにもない時間がゆっくり流れて行く街。傷ついた心に時間薬を塗りこんでゆっくり癒してくれる街。そういう街が育てた、優しくて穏やかな人。出かけましょうよ。長距離バスに乗って、saburinaさんに逢いにさ。
2005年10月31日
コメント(11)
オイラの場合、オイラの方が回ってる気がするのですが・・・。ま、それはともかく。明日より、1週間の予定で留守をいたします。忘れられないように、どっかでネットカフェでも探そうとは思っておりますが・・・・・。どうか、どうかsolyaを見捨てないでおくんなまし。。。それでは、名残り惜しゅうござんすが、どちらさんも、ごめんなすって。。
2005年10月22日
コメント(5)
人間って、元々ひとつひとつの細胞さんがより集ってできてるわけだろぉ。んで、その細胞さんって、つきつめていくと、陽子の周りを陰子がぐるぐる廻ってるんだろー??これって、何かに似てるやん。。人間が立ってる地球。。太陽っていう陽子をぐるぐる廻ってる陰子みたいやろー??そーするとさぁ。。それをずぅーっと離れて見ると、細胞さんになるんとちゃう???んで、もっと、もっと離れて見ると人間の形してるわけさぁ。でぇ、その人間の形したものも、なんか星に乗ってて、その星も陽子みたいな恒星の周りをぐるぐると。。。おい。オイラにゃ、宇宙のカタチが見えたゼィ!!
2005年10月21日
コメント(10)
子どもの頃、近くの病院の前庭に、「野島の池」と呼ばれる小さな池があった。池の傍には、足のあるなまずのような無気味な怪獣を飼う、せむしの怪人が棲んでいた。怪人は恐ろしい顔をほっかむりで隠し、近くで子どもが遊んでいるのを見つけると、奇怪なおめき声を張り上げ、杖をふりかざしながら襲ってくるのだ。近所の子ども達の間では、しょんべんちびるほどの恐怖なのであった。「恐怖のせむし男と四つ足なまずの怪!!」オレと相棒のマサは、恐怖におののく子ども達のため、世のため、正義のため、怪人退治を敢行することにした。愛用の拳銃、ルガーP08。銀色の弾が百発も出る新式鉄砲をショルダー型のホルスターで脇に吊るすと、目立たぬように、上から鉄人28号のジャンパーを着込んだ。色眼鏡つきの飛行帽。正義の味方の印しの黄色いマフラーという完全武装の出で立ちで、二人は三輪車に乗り込んだ。そろそろ木枯らしの吹き過ぎる、冬の街。三輪車をさっそうと走らせる二人の頭に響く、その唄は。。。どーこの誰かは知らないけれど。。ホンダベンリィ125ccに乗って、颯爽と現れる「月光仮面の唄」か。。はたまた、馬鹿を承知で義理と人情秤にかける「唐獅子牡丹」だったか。。。。。非想な覚悟をむかためた昼下がりの二人行だった。池の傍に着くと、オレ達は少し離れて、それぞれ草むらに身を隠した。しばらく待つと、がさがさと草を踏む音がして、杖を手にした怪人がのそりのそりと歩いてくる。。。。。。。重苦しい沈黙。。。。。。。。突然、マサが立ち上がると銀玉鉄砲を連射しはじめた。「くらぁ~!!」大声をあげてマサに突進する怪人せむし男。オレはマサを援護すべく、草むらを転がって移動すると、腰をおとして、格好よくルガーP08を両手で構えて立ち上がった。ボチャーン!!勢いあまったオレは、そのまま池に突進してしまった。「マサ~~~。いけんわい。さでくりおちたぁ。。。」マサに今にも飛びかからんと迫りくる怪人せむし男。絶対絶命。泣き出しそうなマサの顔が、オレを見た。。「みきぃ~。。。いけんわい。退却じゃあ~~。」マサは、三輪車に飛び乗ると脱兎の如く駆け出した。杖を振り上げ、三輪車に追いすがる怪人。。。。。。ひとり池の中に取り残されて立ちすくむオレ。。足元をなんだか、ぬるっとした感触が。。。。。。。。あー!!四つ足のナマズが、オレの足元を悠々と。。。。。。。。。この危機をどうやって脱出したのか。。。オレは覚えていない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー四つ足なまず。。「大山椒魚」のこと。子どもの頃はこー呼んでいたのです。国の天然記念物で、天神川上流の渓流に棲んでいたらしいです。昔は、solyaの通っていた小学校でも、打吹公園にも、この野島の池にも飼っていました。・・さぁて、今はどうでしょうか???
2005年10月20日
コメント(9)
そのまた、昔のまた昔。ずぅーっと昔のまた昔。美しく、気高い女皇がおりました。女皇は幽玄の丘の神殿に住み、日の神に仕えておりました。女皇にはひとりの弟君が居り、弟君の仕事は、女王の詔(みことのり)を聞き、詔の如く国を治めることでした。未だ暗き朝。夜露を踏んで弟君は丘の上の神殿に参内し奉ります。姉君である女皇を、まどろみからお起し奉り、絹衣を脱がせ、湯殿にとお連れ申します。真白き肌に触れ、その裸身を浄めることは弟君だけに許された仕事でした。そして、弟君は女皇の裸身を朝日の射る褥に横たえます。やがて高窓から朝一番の陽が差し込み、女皇を照らしはじめます。女皇は日の神と契り、厳かな快楽へと身を委ねます。その間、弟君はお側に控え、静かに神と皇との契りを見守ります。身の内に巻き起こる甘美と嫉妬とに絶えながら。。。。弟君は姉上を愛しておりました。命、賭けて。。愛しておりました。しかし、それは皇と臣故、姉と弟と故、姉は神と契る者故、永久(とわ)に、秘められた恋情でございました。ある時、姉と弟の国に、隣国荒ぶる神の国の軍勢が攻め込みました。荒ぶる神の軍勢は、鉄の剣と鉄の盾を持ち、黒い騎馬に乗る強大な軍勢でありました。弟君は、姉君を護って槍を取り勇敢に戦いましたが、やがて、槍は折れ、矢つき、傷つき倒れてしまいました。女皇は囚われ、丘の上の神殿に幽閉され、荒ぶる神と契り、妃となることを強要されてしまいました。弟君は八雲立つ国に逃れ、隠れ棲み、血の涙を絞って、お誓いになりました。七度、生まれ変わってでも、荒ぶる神を滅せんと。今度こそ、皇と臣としてではなく、彼のひとを褄として愛さんと。。。。歴恒の時を経ても、必ず、必ず、愛さんと。。。。。むかし、むかし。そのまた、昔のまた昔。ずぅーっと昔のまた昔。
2005年10月19日
コメント(4)
激しい夏のスコールの後だった。ずぶ濡れになったボクは、プールサイドの部室に走った。MACHIKOは、ひとりでタバコをふかしていた。背伸びしやがって・・・キンギョじゃねーか。ボクの顔を見ると、急に泣き顔になって、大粒の涙がこぼれた。ボクはなんだかいとしくなって、MACHIKOのカラダを抱いた。家出の理由はきかなかった。どうでもよかったんだと思う。夏の一日。その日ボク達は部室の中で抱き合って寝た。何度も唇を重ね。幼いキモチを確かめあった。早朝。誰もいないプール。ボク達は全裸で泳いだ。もつれるように、おたがいの鼓動を確かめながら。朝陽がはねて、プールは金色にキラキラ輝いていた。その光景と白い肌と、ちょっと寒かったって感じが、ボクの夏。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2005年10月17日
コメント(8)
昔から、気になってた人なのです。小野小町の叔父上にあたる人だそうですが・・。なんとこの方、昼間は朝廷の高官でありながら、夜は閻魔庁でアルバイトをしていたとか・・。京、六道の辻。彼岸と此岸を分ける鳥野辺の入り口。珍皇寺の境内にある井戸から、夜毎つるべをたよりに彼岸と此岸を自由に往来していたと伝えられています。博識、学識、詩才に秀で、弓道などの武道や乗馬にも通じていた。当時の文化人としては出色の人なのであります。が、しかし、この篁氏ちょいとへんこつなのであります。権威づくでものを言われるとてこでも動かない。野狂、野宰相などと呼ぶものもいたそうでございます。身長 六尺二寸(186センチ)すらりとした長身、見目麗しき男子であったそうで、京雀の間では有名なドンファンでもありました。。。嵯峨天皇のご勘気を被って隠岐に流された時も、科人の身を嘆きつつ、ちゃっかり地の美女とねんごろになったりしているのですなぁ。。。。。。。。。最近、solyaはある方と篁がオーバーラップするのであります。彼岸と此岸。ひとの世と神の御世を行ったり来たり。不思議な言霊を操るレディースドンファン。。夢の世の国より、千千と乱れる現(うつつ)の世に、いかなる言づてをたずさえて、まかりこし、入りたるか。心を澄ませて、謹聴仕り候。。
2005年10月16日
コメント(2)
今日、小夜姐のところの山家(やまが)の里で、季節外れのお花見をこころゆくまで楽しみましたので。。。なんだか急に、桜の花の満開の下ほろ苦い春を想い出しました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。4000本のそめいよしのや彼岸桜が咲き乱れる打吹公園。桜の名所百選や日本の都市公園100選に選ばれた美しい公園である。その打吹公園の登り口に、ボクの通った小学校がある。校内にもたくさんの花が咲き、校庭の土手を駆け昇れば、赤い欄干の太鼓橋のかかる池があった。ボクは、ひとりの女の子に、この橋まで呼び出された。時はあたかも小学校6年の春。満開の桜が風に舞い、桜吹雪となって、赤い橋の上を走り抜けた。小学生にしては背も高く。笑うと両頬にえくぼができて、八重歯がキラっと光る可愛い子で、勉強も、運動会の駆けっこでも、いつも一番。クラスみんなの・・・、いや、いや、全校生徒、全教員のアイドル的存在だった。それに引き換え、ボクときたら・・・・・、宿題なんかやったこともなかったし、クラスの女の子のスカートをめくっては、立たされているようなワルガキだったから、これは、つり合わぬこと甚だしいランデヴーなのだ。とにかく、カノジョは、赤や白やの鯉が泳ぐ公園の池に舞う桜吹雪の中に立っていた。「うちぃ、あんたにラブしとるかもしれん・・・。」春爛漫の告白だった。(デモ、ボクハ、オンナクサイコトガ、ハズカシカッタ。)その日の帰り道。ボクは、ワルガキ連のキョタカをさそった。きいてみたいことがあったのだ。「おい、ラブってなんだか知っとるかぁ?」「ラブ?!?!?!?!、なんだいや、そりゃぁ。英語でないだかいや。」「あぁ、知らんなら、えーわ。」なんだか、大きな失敗をしたようで、ボクは未だに後悔している。
2005年10月13日
コメント(7)
たぶん、オレが、まだ幼稚園にあがるかどーかって頃。ひとりで留守番をしていたことがある。お袋は、2km先の実家に手伝いに行ってたし、親父は、どーせ、いつもの麻雀か、ビリヤード。オレは、木切れを削ってチャンバラに使う刀を作ろうとして、手を大きく傷つけてしまった。いつまでたっても、血がでるので、洗ってやろうと思って、たらいに水をはって、その中に手をつけこんだら、もっと血がでてきやがった。「ちぇ、こりゃ助けがいるな!?」「まったく、ついてないぜ!!」オレは、飛行帽みたいな色眼鏡のついた防寒帽をかぶり、お気に入りの鉄人28号のジャンパーを着込むと、愛用の三輪車にまたがった。正義の印の黄色いマフラーも忘れなかった。外は吹雪き。横滑りしそうな三輪車を軽快に飛ばした。小さな雪だるまみたいになったオレは、お袋の実家の前に、カッコ良く三輪車を止めた。そこは、明治三十何年だかから、続く老舗の料理旅館。まったく、とりすました玄関だった。掃き清められたちいさな前庭を通って、玄関に入ると、奥から大女将(オレのはぁちゃん)がでてきた。オレは、真っ赤に染まった手袋をした手を挙げて、ニャッと笑ってやった。とたんに、大女将は卒倒しそうになった。少し、オレは眠ったようだ。目覚めたら、目にいっぱい涙をためたお袋がオレの顔を覗き込んでいた。「ちっ、心配かけちまったなぁ。すまねぇ。」オレは肚の中で、そうつぶやいた。
2005年10月12日
コメント(8)
倉吉市旧市街地、武家屋敷風の板塀などが残る東町に大岳院という曹洞宗の名刹がある。ここには、南総里見八犬伝で有名な、あの里見家の終焉の地でもある。江戸湾ののどもと安房の国を支配した名家里見家の若き当主里見忠義は、大阪城攻めを前にした家康の命で、配流同然に伯耆の国倉吉にやってくる。そして、隠遁の生活を送り、29歳の若さで失意の内に命を全うする。今も、彼は殉死した家臣に囲まれ、この大岳院に眠っている。また、この大岳院は、昨今有名な有栖川宮家(大正時代に断絶)のご祈祷所でもある。モチロン、ボクハ、コンナ タイソウナ テラダ ナドトハ シラナカッタ。ある日、ボクのところに決闘状が届いた。差出人はあの憎むべき「黒覆面党」だ。仲間のY子を預かっているという。返してほしかったら、ボクひとりで大岳院の墓地に来いと書いてある。大岳院の墓地は、しばしばボク等の決闘場になった。今のところ勝敗は勝ったり負けたりでドローゲームというところだ。ボクは、いとこのHに「くらよし少年探偵団」の仲間に知らせをたのむと、たったひとりで大岳院に向かった。団長はボクなのだ。仲間のひとりだって、見殺しにはできない。だいいち、人質はY子なのだ。探偵団の制服でもある件の鉄人28号のジャンパーを着込み、昨日買ったばかりのピストルをポケットの忍ばせることも忘れなかった(コレハ、スゴイ武器デ、銀色ノ弾丸ガ100発モ打テル)。そして、もうひとつ秘密兵器をボクは持つていった。しかし、これは罠だったのだ。卑怯にも「黒覆面党」は、大岳院山門の陰で待ち伏せしていたのだ。パチンコ(二股の木にチュープをはって、ドングリ弾を飛ばす強力な武器)を持った数人の黒覆面にいきなり囲まれては、さすがのボクもなす術がなかった。墓地の中の一番大きな墓の前で、後ろ手に縛られたY子の背中に、ボクも後ろでにくくられてしまった。背中ごしにY子の体温がつたわってくる。不覚!!!少年探偵団の仲間が駆けつけて来ても、もうどうしようもなかった。団長とそのカノジョを人質にとられては、いかに有能な探偵助手のカレ等にも打つ手はないのだ。次々に降伏して、捉えられてしまった。この窮地を救ったのは、探偵団見習いのいとこのHだった。カレは、墓地の裏手から忍び込むと、うまくボクの縛られた縄を解いてくれたのだ。勇躍ボクは反撃にでた。あの秘密兵器・・・2B弾(爆竹の一種)を投げ捲ったのだ。派手になる爆竹の音に形勢は一気に逆転した・・・かに見えた。「くぉらー!! 何しとっだ、この子どもらちゃぁ・・・・。罰あたりがー。」鬼のような形相の和尚さんにつかまってしまったのだ。ボク達はありがたくも、名刹大岳院の本堂に、たっぷり1時間正座させられた。しかし、正義に困難はつきものなのだ。ボク達「くらよし少年探偵団」の活躍は明日もつづくだろう。
2005年10月12日
コメント(8)
真夜中の三朝道。ボクとヒロタカは、赤い手ぬぐいをマフラーにして、愛車のママチャリを快調に飛ばしていた。その素敵な情報がもたらされたのは、今日の午後。放課後の教室だった。隣のクラスのヒロタカが目を輝かして、ボクの教室に飛び込んで来た。「ミキ、知っとるかー・・。」「何をいや。」「三朝に露天風呂あるだらいや、・・・」「おぉ。」「夜中に芸者が入りにくるらしぃーで・・・」目がキラキラしてる。ホントにコイツは子どもだ。「お前、見たいだかいや??」「????、見たないだかいや????。」「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」ボク達のママチャリは、ピンク色の期待を乗せて、軽快に夜の街を走って行く。三朝温泉。今も、三朝大橋のたもとに、ちょっと勇気のいる混浴露天風呂がある。湯煙のむこうに川が流れ、時々白鷺が飛来する風情豊かな露天風呂である。でも、この頃には、もうひとつ、あまり観光客がいない露天風呂があった。照明も薄暗く、脱衣場なども粗末であったが、地元の人たちにとっては、ゆったりとくつろげる穴場的露天風呂だった。ボクたちは、湯舟に鼻までつかって、息を殺した。十分、二十分・・・・。ボクたちがゆだりかけた頃、華やいだ声がして芸者さんたちがドヤドヤと現れた。脱衣場は薄暗くてよく見えないが、着物を脱ぐ絹づれの音が聞こえる。ボクはヒロタカの方を見た。顔を真っ赤にして固まっている。無言・・・。姐ぇさんたちは湯舟につかると、真っ白な裸身をゆったりと投げ出した。ボクたちは湯舟の中の暗がりに潜んでいるから、まだ気づかれてはいない。・ ・・・・・・「ミキ、ミキ・・。」ヒロタカがさしせまった声でボクを呼んだ。「なんだいや?」「オレ、もうイケン・・。」「何がイケンだいや?」「たっ・・・たったちゃた・・。」「なっ、なにを言ーよっだいやー!!」しまった!! 気づかれた!!。ボクたちの興奮はピークにたっしていて、もう、赤い手ぬぐい一枚ではどーしようもなくなっていたのだ。つまり、出るに出られぬ・・・・。「出るに出られぬ、湯舟のからす・・・・」小意気なことを言いながら姐ぇさんたちが集まって来た。「かわいー、からすがおんなっじぇっ。」近寄ってきてフワフワの太ももをボクの太ももに押し付ける姐ぇさん。耳もとにふーって息をふきかける姐ぇさん。中には、白い足を伸ばしてボクのチンチをちょんちょんって・・・。恥ずかしいのと湯のぼせで、ボクたちが死にかけた頃・・。「お姐さんたち、お先に。」少し離れてつかっていた芸姑さんが、湯舟からザーッと立ち上がった。白い桃のような放物線が闇にぼんやりと浮かびあがった。16歳。まだお座敷には出ない見習い芸姑。振り返って笑う口元から八重歯がのぞく・・。ボクハ アングリト クチヲアケテ ナガメタ・・・・・。帰りの三朝道は、なんだかほんわりとあたたかく。ボクたちのママチャリはフワフワと軽快に走った。(追憶シリーズは以前、他のプログで書いたものの再掲です。)-----------------------------------------------------------------山陰本線「倉吉」駅から車で15分。天神川を上ると、日本唯一のラジウム温泉「三朝温泉」がある。泣いて別れりゃ サイショ空までエーヨイトヨイトサノサ 曇る曇りゃ三朝がよ ヤレ三朝がよ 雨となるヨー大瀬(おおぜ)ぼうきじゃ サイショ三朝がエーヨイトヨイトサノサ 見えぬ三朝山陰(やまかげ)よ ヤレ山陰よ 山の中ヨー「ハ出雲の帰りにゃ 又おいで寄らずに帰るは 二心(ふたごころ)その時ァ私が 追ってくヨー」三朝湯の神 サイショ二人がエーヨイトヨイトサノサ お好き一人ゃ寝しゃせぬよ ヤレ寝しゃせぬよ 帰しゃせぬヨー三朝河原に サイショ河鹿がエーヨイトヨイトサノサ 鳴くよ恋し恋しやと ヤレ恋しやと 主を呼ぶヨー三朝三朝と サイショ皆様エーヨイトヨイトサノサ いやる恋の懸橋(かけはし)よ ヤレ懸橋よ あればこそヨー「ハ出雲の神様 縁結び寄らなきゃ後から追ってくヨ追っつきゃその時ァ 掻(かっ)ちゃくヨー」なんてね。粋に小唄でも歌いつつ、河原風呂。。。あっ、この露天風呂、混浴ですぜ。姐さん、一緒にいかが??
2005年10月11日
コメント(1)
すだく虫の音の向う側で、まだ勇壮なふとん太鼓の音が聞こえる。伯耆の田舎育ちで、大阪に来てからも、ずっと市内暮らし。祭と言えば、天神祭しか知らぬsolyaにとって、本場河内のふとん太鼓やだんじりははじめての経験。美しくというよりは、荒々しく男気を見せる勇壮なふとん太鼓と伝統的な囃子に乗りながらも、自由な振り付けと演出で踊るだんじり曳行。なんだか気分が若やぐね。今夜は、solyaも娘たちをかわるがわる抱っこして、「こんちきちん、こんちきちん」と浮かれまくった。そーりゃ、そーりゃ。わっしょ、わっしょ。祭りの後はなんとしょ??そーりゃ、そーりゃ。わっしょ、わっしょ。
2005年10月09日
コメント(2)
「新撰組隊士吉村貫一郎、徳川の殿軍ばお務め申っす。 一天万乗の天皇様に弓引くつもりはござらねども、 拙者は義のために戦ばせねばなり申さん。」浅田次郎氏の小説「壬生義士伝」。錦旗を掲げて進軍してくる薩長の前に、両刀を抜いて独り立ちはだかった吉村貫一郎の口上です。小説はベストセラーだし、長時間テレビ時代劇にもなったし、映画にもなりましたから、このシーンご記憶の方も多いでしょう。「義」。。。。。。岩手南部藩足軽同心、碌米二駄二人扶持。藩内随一の剣の使い手で、藩内随一の教養人。それでも、やっぱり二駄二人扶持の侍とも百姓とも言えぬ軽格の士がたったひとりで徳川の殿軍を背負い込む。。。。。。。。。。。いったいどんな「義」があります???妻子を食わさんがため、命ぎりぎりのところで主家を捨て、妻子を食わさんがため、ひとり妻子と離れ、妻子を食わさんがため、ひとを切り、身は生涯の赤貧に甘んじてきた己が人生を思い。似たりよったりの草莽が雪空に挙げた「誠」の旗に「義」を通す。矜り高き貧と賤のために一歩も引かぬ。何時の時代にも、家族を守らんかため戦う男たちがいる。そんなものは、義じゃあないと仰る御仁もいらっしゃろうが、やっぱり、オイラは泣けてしまいます。家族を守る為、そして、その向こうにある一切の不幸や悲惨を生んだ不合理に、一歩も引かぬと立ちはだかる「男」に共戦を誓うのであります。アラブの国に自衛隊を送る時、論争の中心にあったのは「国益」。「国益」の為に「戦地」に行けと????それじゃあ、お国のために死んでこいといった60年前とおんなじじゃあ、ありませんかい??そーじゃ、ねぇでしょう??そこに、悲惨に泣く民が居るから、そこに、不幸に苦しむ民が居るから、ひとりでも助けんとて、敢えて行くのが、ひととしての「義」じゃあないんですか??お国のためなんぞに、断じて「義」なんて、ありゃあしません。
2005年10月08日
コメント(0)
東山三十六峰、草木も眠る丑三つ時、突如起る剣戟の響き……チャカ、チャンリンチャンリン。。。。。討幕を目指す維新の志士たちが窮地に立つと、どこからともなく現れる覆面の武士。人呼んで「鞍馬天狗」。「よっ、アラカン!!」スクリーンの大向こうから声のかかる場面ですな。御存知、大佛次郎氏の剣戟小説の主人公であります。出典は、きっと鞍馬に幽閉された源氏の御曹子遮那王(牛若丸)に剣術や武道を教えた鞍馬の大天狗なのでしょうね。さて、幕末の動乱期に突如現れた「鞍馬天狗」と、源平の頃に義経を鍛えた「鞍馬の大天狗」、いったい何処に共通点があるのでしょうね?!?!solyaの個人的勝手推察では・・・・・、「義」を救く者ではなかったかと・・・。「義」。。。。今の世でも通用する言葉なんでしょうかねい??ちなみに、「仁・義・礼・智・信の一。人のおこないが道徳・倫理にかなっていること」の意なのだそうでございます。
2005年10月07日
コメント(1)
solyaの在の倉吉、市議会選挙。先の日曜日に終わったらしーのだけどね。実は、小学校以来の友達が立候補しててね。今度で2期目。なんとか11位当選!!やれやれ。。。ガキの頃から親分肌で、めんどーみがよくて、正義感が強くて、いー奴なんだよ。ちょいと、押し出しが強いので誤解されるとこもあるのだけれどね。どーやら、今、倉吉の町で起ってる、様々の活性化策。あやつはじめ、オイラのともだちたちが先頭を走っているようで。。うれしいもんだよ。子どもの頃のわる友がさぁ。そん頃の勢いそのままに、オレら町は、オレらが創るって意気盛んに拳振り上げてるのって。。。オレらの青春、終わっちゃぁいねぇ。おーーーい。オイラ忘れちゃいませんか??喧嘩しに行く時ゃ、取り敢えず連れて行けぇ!!ヨワイケド。。。。。サ。
2005年10月05日
コメント(0)
まだ降りやまぬ。。雪ではなくて、雨ですが・・・・。秋の長雨、そぼ降る雨。心の内に染みわたる。。。ってぇ、浪漫ちっくに浸るほどの恋もなし。しょーがないねぇ。今夜は呑むか。。。。
2005年10月05日
コメント(0)
世はさまざまにざわめけど。。。。だけども、問題は、今日の雨。行かなーくちゃ、君に逢いに行かなくちゃ。。今日は、夜からたのまれごとの打合せ。電車に乗って江坂までお出かけ。。雨に濡れて行かなくちゃ。君に逢いに行かなくちゃ。。。ふー。。solyaは傘を持って歩くと、帰りにはいつも手ぶら。この前、雨の日に、オイラの大切な傘を電車が持って行ってしまったので、今日は、家族みんなが先に出かけてしまったので、傘がない。。。(T^T);
2005年10月04日
コメント(3)
ファーマーズコネクション。別のブログで書き始めました。御用とお急ぎのない方は、是非、是非、あちらにもお立ち寄り頂けますよう。。チョン!!伏して、御願い上げ、たーーーてまつます。m(_ _)m。。。。。チョン!!、チョンチョチョチョ、チョン!!↓http://plaza.rakuten.co.jp/hokifarmer/
2005年10月03日
コメント(0)
全18件 (18件中 1-18件目)
1