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2007.04.09
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カテゴリ: 日本映画
シリーズ憲法と歩む

片桐直樹
90min
那覇・桜坂劇場にて

000.jpg

寸評:憲法第9条を守ろうという趣旨で作られたドキュメンタリー映画。改憲が論議される今日この頃、改憲賛成の人も反対の人も無関心の人も、現行憲法の第9条問題を整理するために見ておいて良い映画。ただ作り方自体は評価できない。

立法のあり方には、理念・理想としてどうあるべきかと、現実にどう対応すべきかという2つの面があると思う。個別の色々な法律、特に条例などは現実の問題への対応を無視するわけにはいかないが、憲法という国家体制の根幹を定めるものについては、理念を重視すべきだと思う。現行憲法を改正すべきかどうかには色々議論はあるが、現在の政府案とはもちろん全く違うが、ボク自身も改憲の必要は根底にはあると思っている。その内容についてはここでは触れないが、有権者をも含めた現在の政治的状況での改憲は慎重であるべきだとも思っている。

それはともかくこの映画の趣旨は、最後の方で「憲法改悪」という言葉を使っていることからもわかる。でもそのためにはある種情緒的過ぎたのではないだろうか。もともと憲法改正反対の立場の人にこの種の映画メッセージを伝えてもあまり意味はなかろう。改憲派の人や無関心や解らないという人を反対派に引き込むことが目的ではないのか?。だとしたらまったくナイーブ過ぎる(ここでのナイーブはフランス語的意味でマイナスの表現)。戦争の悲惨に訴えるだけでは不十分だ。自分の身(国)は自分で守るという発想の中で9条を改正をしないという論理は何か、国際経済の中での日本の立場がどうなるのか、その他その他現実的な問題に対する回答をある程度示すのでなければ説得力が弱い。かと言って資料を提示して後は見た人に考えることを促すものとしては内容が薄い。そして、あるいはこの映画を象徴しているとも言えるかも知れないのだが、最後の方の合唱曲がいただけない。ボクはもともとクラシック音楽好きだから日本の現代音楽としての合唱曲に対してたぶんポップ・ロックしか聴かない人よりは理解があると思う。そういう耳で聞いても情緒に酔うマスターベーション的合唱は気持ちが悪い。憲法改正や9条や戦争の問題の議論というのは、もとは情緒からスタートしても良いが、結論はもっと論理的でなければならない。



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Last updated  2007.07.05 03:18:18
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