かすみのスピリチュアル・ジャーニー

かすみのスピリチュアル・ジャーニー

November 17, 2015
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 少し前ですが、女性の生きづらさを考えるシンポジウムというのがあって、


 その時に心に残ったのが、「苦しみを人と比較してはいけない」と
いうことでした。

 DVや虐待、母娘関係など、家族の問題を扱うカウンセラ-、信田さよ子さんが
講演をされたのですが、その話は、考えさせられるところがありました。



 信田さんは、「不幸な人ほど、人と比較する」といいます。

 「もっと大変な人もいるのに、私みたいな人間が、暴力を受けたなんて


 信田さんは、「暴力に客観性はない」といいます。

 そして、「自分が困っている、苦しいということを一番大事にしてください」と
言われていました。



 彼女は、「家族」を次のように定義していました。

 「家族」は、力において不平等な人間が、親子・夫婦の名のもとに
ともに暮らす集団であり、それが健在化したものが、DVと虐待である、と。

 家族は、力を持たない子どもにとって、どれだけ安心できるかが重要であり、
「子どもにとってどうなのか」、それをいつも問う必要がある、と。



 そして、カウンセラ-として一番大事にするのが、生命維持であり、
カウンセリングとは、その人が死なないようにすることである、と
言われていたのも印象的でした。

 カウンセリングは、心のことのように言われるが、本当は、命(生命)の維持に
関わることだ、というのです。

 どの話も、はっとするような、ドキッとするような話でした。



 家族はいいものだなあというあたたかいイメージをもたれている方が
読まれたら、え?って思う話かも知れませんが、実際には、非常に理不尽な


 そうした方が、本当は苦しいのに、「私なんか、まだいい方だから、
苦しいなんて言う権利がない」と、自分の心にふたをすることはないと
思います。

 現在の苦しさを耐えるために、もっと苦しい人もいるのだから、と
自分を励ますために言う場合もあると思いますし、自分は
恵まれているんだからと考える方が良い場合もあるでしょう。

 けれど、他の人がどうであれ、自分にとって、嫌なものは嫌だと、
苦しいことを苦しいと、言っていいのだと思います。

 だから、これぐらいのことで、つらいと感じるなんて、本当に自分は
駄目だなあと思わなくてもいいのです。



 ある本で、こんなエピソードが書かれていたのを思いだしました。

 ある人が病気で入院していて、納得できないような嫌だなあと
思うことがあって、医療者に苦痛や不満を述べたと言います。

 その時に、ある医療者がこのようなことを言ったといいます。

 「こんなことを言うのはあなただけですよ。みんな我慢しているんですよ」と。

 そう言われたら、それ以上は言えなくなってしまいます。

 もちろん、我慢しなくてはいけない状況もあるでしょうが、
みんな我慢しているから、過去の患者さんが今まで我慢してきたからって、
その人にとって、その我慢が正しいかどうかは、分からないと思います。



 また、昔の本で、今は絶版だと思うのですが、
シリーズマンガ精神医学 うつ病 」という
本があるのですが、昔は何度も読み返しました。

 この中で、主人公の男性が、会社で課長に昇進したことをきっかけに
うつ病になる様子が出てきます。 

 その中で、彼が「みんなはできているのに、自分だけができていないのでは
ないか」、「自分が至らないからこんな事になるんだ」「こんな情けない状態
なのは、自分だけではないか」と思い悩む場面があります。

 その男性は、このまま消えてなくなってしまいたい・・・と一瞬考え、はっとし、
家族のことを思いだし、これではいけない、と思いとどまります。

 人と比較すると、他の人は同じような環境でも頑張っているのに、
自分がつらいと感じるのは、苦しいことの責任は、すべて自分の中にあるから
だというふうに追い詰められていきます。

 同じ事でも、一人一人感じ方や受け止め方が、体質が違うのと同じように、
違うのです。

 また、外からは同じように見えても、周りに理解してくれる人、
サポートしてもらえる条件があるかないかなど、いろんな偶然性などが絡み合い、
一人一人いろんな違いが出てきます。




 苦しくてたまらないけれど、こうするしかない。

 我慢するしかないんだ・・・。 という以外の第三の道。

 道は一つだけではなく、いろんな選択肢があるのです。

 探したら、もしかして自分が安心して生きられる道が見つかるかも知れません。

 それを探すためには、まずは「つらい、嫌だ」と言う権利を自分を与えること。

 思い切って、声に出すことから始まる気がするのです。

 自分を犠牲にしてでも、他の人の命を救っている人を立派だとみんな言います。

 もちろん、私もそれは尊いことだなあと思います。



 でも、もっと大事なことがあると私は思っています。

 それは、自分の命を守ること、自分を助けることです。

 自分の心をないがしろにせず、大切に扱うことだと
私は思っているのです。



********************************************


自分が困っている、苦しいということを一番大事にしてください


                信田さよ子(カウンセラー)









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Last updated  November 17, 2015 11:13:48 AM


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