季語と暮らす生活!   歳時記で知る日本の四季

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2022年12月09日
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了徳寺の大根焚き

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大根焚(だいこたき) 《季 

だいこ‐たき【大根焚き】
京都市右京区鳴滝の了徳寺で、12月9日に行う行事。大根を煮て開山の親鸞 (しんらん) 上人に供え、信者にも分ける。《季 冬》( 小学館「デジタル大辞泉」 より)

ほうおん‐こう【報恩講】
仏教各宗派で、毎年宗祖への報恩のために営む法会。浄土真宗では親鸞 (しんらん) の忌日を最終日とする7日間、東本願寺では陰暦11月21~28日、西本願寺では陽暦1月9~16日に営む。御七夜 (おしちや) 。御正忌 (ごしょうき) 。お講。《季 冬》( 小学館「デジタル大辞泉」 より)

季語と暮らす生活

大湯気の中に顔あり大根焚   若林 かつ子

 コロナ禍で休止を余儀なくされていた「大根焚き(だいこだき)」が3年ぶりに行われるとの事で、12月7日には厄除けされた大根を食べて無病息災を願う大報恩寺(千本釈迦堂)での「大根焚き」の様子が新聞やテレビで報じられていました。

 大報恩寺の「大根焚き」は、お釈迦様が悟りを開いたとされる12月8日にあわせて行われる師走の風物詩の一つで、12月7日、8 日の両日には法要が行なわれていて、「諸悪病」を取り除き「健康増進」を願う信徒の皆さんによって700年前からずっと継続されているそうです。

 また、建長4年(1252年)に浄土真宗の開祖である親鸞聖人が、愛宕山の月輪寺に師である法然上人の遺跡を訪ねた帰りに了徳寺を訪れて、村人たちに教えを説いたところ、その教えに感銘を受けた村人たちから塩炊きの大根を振る舞われて、そのもてなしのお礼に、親鸞聖人は芒の穂の束を筆代わりにして鍋の残り煤で「帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」という名号を書き残したということで、この故事に因んで了徳寺の報恩講の通称が「大根焚」となったそうで、毎年12月9日と10日に行われる報恩講「大根焚」には多くの参拝者が訪れていて、こちらも京都の冬の風物詩のひとつとされています。

 12月に入って一段と増した寒さに冬の到来を感じさせられる折、無業息災を願い信仰心のみならず地域に根付いた伝統として受け継がれていく歴史の深みを感じました。( 秋桜歳時記

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Last updated  2023年01月19日 12時59分23秒
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