全2件 (2件中 1-2件目)
1

昨年11月に伊勢神宮と別宮を参拝してきた。3度目だったが、行くたびに新しい感動と発見がある。これほどに自然風土と人工の建築物が崇高なまでに融合している場所が他にあるだろうか。今回はじめて感じたことは、例えば拝殿の屋根の千木は、この角度でなくては成立しないなにかぎりぎりのところで決定された構造を持ち、そしてそのことを太古の昔からリアルな技術のなかに伝えつづけてきているということだった。人と神の交流、自然と人工の融合、見えるものと見えないものの対話というような二つの道筋が交差する場所、いわばバツ点、十字形象を見えるかたちで建物の構造のなかのいたるところに忍ばせ、そしてそれを見えない背後の世界まで延展させ、しかものみならず、巨木生い茂る神域の森の木立のそれぞれを柱と見立ててみると、そこに現れたのは、神宮の森そのものがひとつの巨大な神殿で、たくさんの拝殿は森の木と木をネットワークする結びのデザインとバツ点の形象で型どられているようにみえた。これには心底感嘆した。ただこんなことすら、古代の人たちの感得していたものの、ほんの一部にすぎないのだろう。あるいは発想の出処が神様、いわゆるかんながらということなのだろう。西行が、伊勢神宮にはじめて訪れた際に詠んだ句を、神の森を眺めながら思い出していた。なにごとのおわしますかはしらねどもかたじけなさになみだこぼるる
2012.01.21
コメント(1)

書き込みに随分と間があいてしまった。アップしておきたいことも沢山積もってしまったが、まあぼちぼち行きます.去年のヒンプンのある庭のその後は、春の花の時期にあらためて紹介させていただきます。今やっているのは、雨落ちという工事。古いお寺さんなどでみかけるが、雨樋をつけずに雨だれを地面の砂利で受けて吸い込ませる仕組みのもので、雨だれそのものを自然なものとして楽しむことができる。完成間近の新築現場。雨垂れを受ける枠と土留めにミカモ石を使用。やわらかく暖かい風合いを持つ石で、建物が土壁や土間のある落ち着いた質感によく合う。産地である栃木のみかも地区の採石場まで5トンほど調達してきた。
2012.01.20
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1


