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スリー・ビルボード [ フランシス・マクドーマンド ]価格:1500円(税込、送料無料) (2019/1/24時点)楽天で購入 久しぶりにいい映画を観ました。珍しく、夫のセレクト。夫;「去年のアカデミー賞を獲った映画が面白そうでさ。 観ない?」私;「ジャンルは?」夫;「ちょっと予告編を観ただけだけど、、、サスペンス??」私;「いいよ!観よう!」 今は便利ですね。DVDを借りに行かなくても、ネットで検索 → パソコンで観賞できます。今回はAmazon プライムビデオで観ました。 この映画はすごくよかったです。《あらすじ》 場所はミズーリ州。シングルマザーのミルドレッド・ヘイズはある、郊外の広告3枚を年間契約します。6000ドルという結構なお値段。その内容は「○イプされて殺害」「逮捕はまだ?」「どうして?ウィロビー署長」そうです、ミルドレッドは殺さた少女の母親。娘の名前はアンジェラ・ヘイズ。7ヶ月前にこの場所で暴行、殺害されて焼かれました。目撃者ゼロ、犯人のDNAはなんとか採取できたものの、容疑者に該当者はいませんでした。 人があまり通らない道ですが、マスコミが報道。この3枚の看板が田舎町を揺るがします。 このくらいの前知識で観た方がいいです。なぜならば従来のハリウッド映画とは全く違う展開をみせるからです。これ、すごいですよ。私は40代後半。結構、古今東西の映画を観ている方ですが全く展開が読めませんでした。夫は私よりずっと年上なのですが彼も鑑賞中「え?これ、どうなるの?」と画面に釘付け。アメリカ南部が本当にこんなにグダグダだとは思いませんが(ここはちょっとステレオタイプ)登場人物 みなが実際に存在するかのようなリアリティを持っています。この映画でアカデミー賞に輝いたフランシス・マクドーマンの演技が素晴らしいです。重たい内容ですが鑑賞後は不思議な、あたたかい気持ちになれる作品です。アメリカも、こういう映画を作ることが出来るんですね。紋切り型のハリウッド映画にうんざりしている方におすすめ。 《追記》 よくあることですし、字数制限でやむを得ずの割愛かもしれませんが、、、この映画の字幕にも「誤訳」ととられかねない部分があるようです。あちらの大学に留学していた知人から聞きました。タイトルにもなっている看板の文字ですが、「○イプされて殺害」ではなく正確には「死にかけているところを○イプされて焼かれた」。いや、、、、、凄まじい。陰惨な描写を控えて作ってあるだけにこの言葉が持つ破壊力がすごい。これだから、看板を出した後に殺害された少女の兄(主人公の息子)が「ありがとう、ママ。妹がどんな風に死んだか教えてくれて」とキレ気味に皮肉を言うのですね。納得。私でも知りたくないわ。誤訳ネタはここまで。 この映画はそのほか、元夫とそのガールフレンド、その周辺での会話は英語がネイティブレベルの人にはかなり面白いらしいです。南部なまりやブルーカラーの方々の英語がかなり正確に再現されている様子。脚本が評価されているのは伊達じゃないですね。
2019.01.24
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事故新装版 別冊黒い画集1 (文春文庫) [ 松本清張 ]価格:627円(税込、送料無料) (2019/1/14時点)楽天で購入 市原悦子さんがお亡くなりになって一夜明けました。昨夜は釣りに行っていた夫にこのニュースを告げると「うそっ!!!」と非常に驚かれました。すぐに年齢を聞かれたので調べたところ、82才。私には「まだそんなにお若かったんだ!!」ですが夫は「もう、そんな年だったんだ、、、」。私は子供の頃に土曜ワイド劇場が流行っていて市原悦子さんはよく出ていたんです。彼女の代表作とされる『家政婦は見た』、初回はここだった気がします。本来は単発ドラマですよね。松本清張の短篇ですから。何度もドラマ化されていますが私は1982年版を見ました。市原悦子が演じる家政婦の信子。猫を飼っていて、演歌が好きで一人で歌うシーンがあるんです。すると、私の父母が必ず「うまい!!」「さすが!!」と合いの手のように入れていました。私の父母の世代(この二人は世代が違いますが)からすると演技の上手い女優・俳優でなければ安心してドラマを観ることが出来ない、そうです。両親はどちらかというとドロドロ系ドラマが嫌いで橋田壽賀子とか内館牧子とか嫌っていましたがこのシリーズだけは市原悦子目当てに観ていました。演技の力ってすごい。 さて、私は松本清張の小説が好きで主要な作品は全て読んでいるのですがこの短篇は未読。この機会に、電子書籍で購入して読もうと思います。
2019.01.14
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女優の市原悦子さんがお亡くなりになりました。 悲しいです。 ご年齢を考えると当然なのですが。 この方、私が 幼稚園の頃から活躍されているし。 ああ、また、 正しい意味での女優さんが他界。 落ち込みます。 この機会に 「日本むかしばなし」 再放送してほしいです。 私はテレビ見ないのですが 今の子どもたちに 見てほしいです。 最後になりましたが 謹んでご冥福をお祈りします。
2019.01.13
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それまでの明日 [ 原 りょう ]価格:1944円(税込、送料無料) (2019/1/6時点)楽天で購入 2018年 ミステリーランキングで上位なのに割と簡単に借りることが出来ました。原りょう 『それまでの明日』17年ぶりの新刊です。この方は、レイモンド・チャンドラーの影響を色濃く受けていて作品もハードボイルド。普通、海外作家に影響を受けすぎている作品は日本人として鼻につくものですが原りょうのすごいところはしっかりと日本の風土に溶け込ませているところ。しかも銃器のトリビアや暴力なし。匠の技ですね。東野圭吾の新刊と共に久しぶりに安心できる楽しい読書を体験させて頂きました。最近、ノンフィクションや実用書ばかり読んでいたんです。そちらの方が読み応えがあって。でも、こういう作品を読むとフィクションの強さを感じますね。 それにしてもすごいな、と思ったのは17年ぶりの新作なのに登場人物の動向、結構覚えているんです。沢崎、錦織、田島、橋爪、、、みんなファースト・ネームだけ(主人公の探偵 沢崎は名字しか出てきません。)なのに生きている人間みたいに存在感があって不思議。渋い伏線の張り方、読者に印象を残す表現、比喩。本が好きな方にはぜひ、読んで頂きたいですね。《あらすじ》 渡辺探偵事務所の沢崎がある紳士的な男性から依頼を受けます。金融業界の人。ミレニアム・ファイナンスの重役。有名な料亭『業平』の女将に出資する予定がある。ついては彼女のことを事前に調べておきたい。社内に賛成派・反対派がいるので電話連絡は必要最低限。気前よく前金として30万円残していきます。沢崎は調査を開始しますが調査対象がすでに他界していることが分かります。電話連絡を禁じられていたため、自宅を張り込みますが、本人には会えず。仕方なく職場を訪れた際、強盗事件に巻き込まれてしまいます―。 特にトリックなどないのですが重厚な筆致、印象的な登場人物が出てきて楽しめました。着地点の見えない、ロス・マクドナルドの円熟期を彷彿とさせる一冊。私は非常に堪能できました。やっぱりこのレベルの作品を書き続けるのは寡作でなければ無理なのでしょうか?ファンとしてはもっと読みたい、と欲張りたくなりますがここはじっと我慢かな。日本人作家としては非常に希有な作家さんです。次は何年待つことになるのかな。私の好きな作家はみな、寡作なのでちょっと寂しい。。。
2019.01.06
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死者と踊るリプリー (河出文庫) [ パトリシア・ハイスミス ]価格:1058円(税込、送料無料) (2019/1/3時点) お正月、なかなか新刊がチェック出来ていなかったのでAmazonや楽天ブックスを覗いています。いい本が沢山出ていますね。本当にお金と時間が足りないです。 さて、嬉しいニュース。『キャロル』の成功がよほど波及しているのか?長らく絶版だったパトリシア・ハイスミスのリプリーシリーズが復刊ラッシュ。ようやく最終章の『死者と踊るリプリー』まで来ましたね。私は過去の出版ラッシュで90年代に遅ればせながら集めたのでなんとか読めていた一冊。その時も紀伊國屋書店の方にお世話になったなあ。。ですが映画化されていてしかも、それがアラン・ドロン主演でニノ・ロータ音楽で不朽の名作。その原作とシリーズくらいは常時 本屋にあって欲しいものです。今の本屋さん、生鮮食料品店と変わりませんもんね。河出書房は出来ればノンシリーズも復刊して欲しいところ。ちくまは『変身の恐怖』は復刻して欲しいなあ。これ、図書館にもなかなかなくて長崎で取り寄せた記憶が。。。グレアム・グリーンが激賞してんのに。。今はこういう、書き込みがしっかりした作家がなかなか読まれないのかもしれませんが読後の充実感が素晴らしいので若い人にも読んでほしいところです。これまた、今は読者が減ったルース・レンデルなんかもこの系譜ですから。電子書籍ならリスクが少ないので復刻してほしいですね。日本には多くの電子書籍サービスがありますし。こんなにあるんですね。知らないものも結構、ありました。▼電子書籍サービスの比較表。https://www.bull-headed-shrike-gecko.com/dennsisyoseki-erabikata/
2019.01.03
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ジェイン オースティン コレクション エマ 【DVD】【RCP】価格:2894円(税込、送料別) (2019/1/2時点) 1月2日。新潟市は曇りです。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 さて、お正月。年末はともかく年始というのは縁起の悪い言葉は口にせず、穏やかに過ごすのが正しいのだとか。そんなときにぴったりの映画を観ました。ジェイン・オースティン原作の『エマ』。1996年制作と、ちょっと古い映画なのですがこれはよく出来ていました。何度も観る機会があったのですが(ケーブルテレビ 特にシネマプラスを契約している人は10年ほど前何度も放送されていました)なんだかなあ、、、で見逃していた作品です。私は普段はアクション、サスペンス、サイコスリラー好きなので。《あらすじ》 時は19世紀。イギリスの片田舎、大地主の娘 エマは21才。若くて美しく、頭のよい女性ということで地元では有名人。母亡き後、姉は嫁ぎ、父親と家庭教師と暮らしていました。そんな環境で苦労なく暮らしていたので天真爛漫。ややおせっかいで自信過剰気味。 家庭教師のキューピットを務めたことから周囲の縁談に口を出すようになるのですが、、、、、。 イギリスの風景、風俗、衣装が楽しめる作品。イギリスらしい、人間関係の行き違いや勘違いをユーモラスで明るく描いた作品です。暴力も性描写も一切無し。家族団らんに向いている作品です。ケイト・ベッキンセイルがかわいらしく、とてもチャーミング。私は、この方は後の出演作『ヴァン・ヘルシング』や『アンダーワールド』を見ていたのですがごく若いときには愛らしいんですね。この女優さん、こういう品位が必要な役どころにはぴったりですね。SFやアクションより向いているかもしれません。(『パール・ハーバー』みたいな日本人から見たらトンデモ映画に出演していなければ私の中でもっと評価高かったかも。)イギリスの演劇界は、シェイクスピアの故郷。長台詞、舞台での所作をびしばしたたき込まれるので抑えた演技の出来る俳優がとても多いです。ハリウッド映画ではこうはいかない、と思わせるじんわりしたシーンの多い映画でした。声を荒げず、大胆な演出もないのに表情だけで話が進んでいく、、、久しぶりにのんびりした作品を観ました。おすすめです。
2019.01.02
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