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新人を受け入れた漁師コミュニティは、技術的に未熟な若手を積極的に支援するべきだ。私は海の状況からよくよく考えた後、縦縄漁も身に着けておくべきだと考えたのだ。それを聞きつけた私の元指導者が発した言葉は「あいつに縦縄は無理だ」だった。私からすればお前なぞに何が分かるということだけだ。どんなベテラン漁師であろうが最初は素人だ。私もその素人の一人にすぎない。そのやる気のある若手に対して「あいつには無理だ」などという言葉をいう必要があるのだろうか?確かに私はこの言葉を発した元指導者とはコミュニケーションを避けている。それは人間的な関係をこの指導者が台無しにしたからだ。私がもう信用していない何の関係もない元指導者に何を聞く必要があろうか?私は分からないことはとことん聞く。この元指導者だけには聞かないだけだ。元々敵だと思っていたが、今日改めてこの元指導者の老人がはっきり敵になった。まわりは新人が漁師社会に溶け込める云々いうだろうが、私はこの老人との関係は一切絶つことにした。一日も早く引退してほしいものだ。
2022年11月24日
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宇佐沖での縦縄漁は土佐佐賀と異なり15本~18本の縦縄仕掛けを潮の流れに対して垂直かつ一直線に並べる。土佐佐賀での曳縄漁は確か5仕掛け×5セットを平行に流していた。この違いは宇佐沖の水深90m付近の水深が沖に向かっても比較的一定だからだ。宇佐所属の私にとっては一直線に並べる方が取っ付きやすい。一日宇佐沖で縦縄漁を経験し、これを一つの漁の柱にすることを決めた。さて縦縄漁デビューに向けた準備の開始だ。替え針の準備や仕掛け全体の替えの準備は赤モノ餌釣りのものとあまり変わらない。餌の用意も曳縄漁でこませを使わない点以外は変わらない。ヤマもテトロンで大丈夫。天秤は自作しても買ってもよい。天秤に着ける鉛は自作しても買ってもよい。曳縄漁用のウケ作成はどうだろう?今日調査した結果は:ウケ用の竹竿はコメリから白竹4mを仕入れられそうだ。ウケに付ける目印のフラッグはサンプルを知り合いのテント家に相談して同じ素材のものを仕入れる。ウケに付けるおもりは鉛を溶かして自作する。ウケの浮きに使う立方体の発泡スチロールは、どこでも手に入りそうだ。こう考えるとウケは何とか作れそうだ。深刻な問題はヤマの巻き取り機だ。90mも沈めた仕掛けすべてを手動で上げるのは効率が悪いし、のんびり上げていると獲物が途中で喰われてギタギタになって売り物にならない。この巻き取り機は数十万するし、設置するにも数万はかかる。慣れるまでは手引きで頑張る手はもちろんあるが、スピードと体力面では明らかに不利だ。まぁ筋トレになっていいかもしれない。針は地獄針の9号、ハリスはナイロンの7号でよい。枝スは三又サルカンで出せばよい。他に必要なものは取舵船べりに取り付ける太い竹だけだ。田舎なのでどこでも手に入りそうだ。3連リモコンもあるし、こつこつ準備をすすめればデビューはできそうだ。高級アマダイたくさん釣ってやるぞ!
2022年11月22日
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いろいろな仕事や趣味、筋トレなど日々しているがそれでも時間的な余裕がある。そこで三線が弾けるようになりたいという昔からの夢を実現するため新しい三線を買った!高級 本格三線セット 黒木 縞黒 カマゴン 真壁型or知念大工型or与那城型 スンチー塗り 人工皮or本蛇皮強化張りor本張り 初心者用『究極』コンプリートフルセット 教本・ケースなどの変更可能 エレキ・盛島開鍾チーガ・ペグカラクイも可能購入したのはもっと安い4万円程度のものだが、知念大工型が欲しかったのだ。届くのに1週間程度掛かったが、響きの良い本革張りの三線が届いた。田舎暮らしとは言え隣接する家もあるし嫁も在宅勤務しているため、消音ウマが付いてきたのはうれしい。これを使えば同じ家の違う階の部屋に分かれているだけで三線を弾く音は聞こえないそうだ。工工四とよばれる楽譜はこれを買った:沖縄三線ソロ曲集 CDで覚えるこの工工四は超初心者のわたしにはちょっと難しいため、手始めにYouTubeチャンネル「Sarryの気ままに三線らいふ」で練習を始めた。めちゃくちゃ広告が邪魔なのでYouTubeプレミアムが欲しいところだが、そこはちょっと我慢だ。まあのんびりがんばるさー。そのうち(10年後?!)立派な三線奏者になるさー。
2022年11月22日
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黒潮の大蛇行により戻り鰹漁が全国的に不調となっている。高知沖もしかりだ。釣れない魚を狙って燃料を無駄にする日々を送るわけにはいかず、今日は先輩漁師に頼んで久しぶりの縦縄漁船に乗り込んだ。朝からレンコ鯛が順調に上がり始め、結果シロアマダイ4本、アカアマダイ2本、シイラ2本、カンパチ1本、イトヨリダイ3本、レンコダイ無数という近年稀にみる好釣果となった。水揚高は4万円を軽く超えた。その要因の一つは潮の速さだろう。上から下へと潮の流れが一日中速かった。縦縄漁の準備には多大な準備とある程度の設備投資を要する。しばらくは餌釣り&タイラバでシロアマダイの漁場探索を徹底して行うことにした。赤モノつりはやはり楽しいし、レンコダイやイトヨリダイも食べておいしい。
2022年11月21日
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ウルメ漁師に見切りをつけてからこれまで曳縄漁一本で研鑽を積んできた。しかしどうだ。今年は黒潮は蛇行して高知の遥か沖をながれ、採算の取れるブイに戻り鰹が付かない状況が続いている。全く釣れないわけではないが釣れても1.2~1.5キロのシマキリと言われるサイズの鰹ばかりだ。これでは食通の取引先が満足するはずがない。来年カツオが豊漁になる保証もない。そこで以前短期研修で習った鯛系を狙った縦縄漁を、明日よりお仲間船から学ぶことにした。ターゲットは白アマダイ、赤アマダイ、真鯛、イトヨリ鯛、レンコ鯛だ。釣れる魚はほとんどがレンコ鯛だが白アマダイが釣れると魚価が非常に高く、博打のような漁になる。研修を受けているため縦縄漁法については概ね理解しているが、細かな漁具の作成や幹糸、ハリス、針の号数等を確認する必要がある。明日以降はこの縦縄漁中心で習得を目指すことにした。がんばるぞ!
2022年11月20日
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近年続く黒潮の大蛇行によって、戻りガツオはとれない。ヒレナガも取れない。カツオは取れても小さいし、ヒレナガは元々魚価が低い。さて新人漁師の私は表題の状況下で今なにをしてるでしょう?!1.好きな岩登りに没頭する2.岩を上るために鍛え上げる3.たまに漁に行って漁法を忘れないようにする。4.あらたに三線をはじめて豊かな人生を楽しむ。答えは!1~4全部正解です!こうなっちゃうともう漁師は趣味の範囲ですね。ただ漁師である以上、三線教室に定期定期に通える時間はありません。三線サークルもありますが、サークルの活動時間にはとっくに寝てます!でも私は三線を買ったのです。知念大工型の音がいいやつです。まだ届いてないけど、YouTubeで独学で練習しています。三線はそもそも楽しんで引くもの。夕方16時以降のほろ酔いの時間を利用して練習するぞ!。そしてプロ並みの演奏ができるようになるぞ!指を使って楽譜を覚えることで老人ボケを遅らせて老後の楽しみを増やす活動なのかな。ま~それでいいっちゃ!
2022年11月14日
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先日の曳縄漁で釣れたシイラは5.4Kgだった。わたしはこの魚を網もカギも使わず軽々と抜いたわけだが、50歳近い体でこれができるのは日頃のトレーニングが大きく影響していると思う。私の日々のトレニンーグメニューは:腹筋:40回×5セット(腹筋マシン)背筋:40回×5セット(背筋マシン)腕立て:30回×5セット(プッシュアップバー)懸垂:15回×5セット(懸垂マシン)を毎日だ。私は漁師以外でもロッククライミングという趣味があるためストイックなトレーニングができるのだが、10キロまでなら何も使わずに釣り糸だけで船に上げる自信はある。筋トレしているお陰かは分からないが、私は病気をすることがない。もう何年も風邪一つ引いていない。全国のクライマーの皆さん、私と一緒に独立漁師をやりながら岩登り天国「高知」で一緒に登りませんか?
2022年11月11日
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久しぶりにカツオ漁に出た。今年は全国的に戻りガツオが不漁である。高知沖も例外ではなく、釣れる数は少ないし型も小さい。その原因は黒潮の大蛇行と思われる。和歌山沖に出来ている巨大な潮溜まりが今月は更に巨大化しており、高知沖の黒潮は著しく離岸した状態だ。黒潮牧場は比較的陸に近いため、黒潮の本流から遠く離れてしまっているのだ。これではカツオが黒潮牧場に付くはずがない。今日はシイラ3本、ヒレナガ5本、カツオ1本だったが、カツオはヒット後にかじられて無残な姿であがってきた。おかげで今夜は久しぶりのカツオのたたきだ。
2022年11月09日
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もう2年以上前になるだろうか、新型コロナで在宅勤務となり自分で自由にできる時間が増えたため、暇つぶしに次の資格を取得した。一級小型船舶操縦士免許第二級海上特殊無線技士危険物取扱者乙種4類1は特に漁師を目指して取得したわけではない。単に自分で操船して海釣りをしたかったからだ。2は明らかに1を持っている上で漁師になるのに必要な資格だ。この時には漁師になることを決めていた。3は漁師だけで食えなかった時に副業として全国どこにでもあるガソリンスタンドで働くためだ。1を取得した後私は東京池袋で開かれた漁師フェアに参加した。そのフェアで痛感したことは独立型に絞っていた私に選択肢が少ないことだ。就業型漁師は自分には向かないことは分かっていた。独立型漁師を探して目についたのは東京の離島地区、次に広島のタコ漁、次に大分の関サバ関アジ漁だ。他にも熊本の天草辺りで募集が有ったかもしれない。しかし、わたしの目にとまったのは高知県での独立型漁師就業支援だった。なぜかと言えば私はその時既に三度高知県を訪れており、岩登りに興じていたからだ。結果私の選択肢に高知以外になくなったのだ。問題は高知のどの地区で漁師になるかだ。漁師フェアの後に参加するのは就業希望地での短期研修だ。先ず行ったのは現在の所属先の宇佐。次に行ったのは高知西部の佐賀だ。佐賀は漁場に恵まれているが宇佐での漁師生活は厳しい。確かに短期研修中も宇佐ではほとんど釣れなかったし、佐賀ではたくさん釣れたのだ。しかし私は宇佐に決めた。高知市に近いし土佐市もそこそこ栄えている上にどこの岩場にも近いからだ。そして宇佐での漁業長期研修に入り、宇佐所属の独立漁師になったのだ。高知市が近いので自分で高く魚を売りさばけるし、人口密集地が近いのは遊漁船業にも有利だ。1、2の資格は生きたが、3の資格は役に立っていない。副業としてやるにはスタンド業務に割り当てられる時間が少ないからだ。3を取るよりは第一種電気工事士の方が資格の需要の高さと、副業としての柔軟な就業スタイルをつくれたかもしれないし、何といってもたくさんやることになる自船の電気工事に困らない。結局私は副業で長年やっていたIT業務をこなしながら、可能な限りマグロ・カツオ漁に出るスタイルに落ち着いた。それが最も自分の独立漁師生活を支えるのにふさわしいからだ。漁単独では赤字まで行かないが、ほぼ生活はできない。生きていくために副業が必要なのだ。IT業務ならフルリモートでできるし、自動操舵中は海上でもTeamsやSlackで仕事ができる。実際漁場の往復には何時間もかかる。この時間でITの仕事をするのは理にかなっている。今、高知の室戸、土佐清水、佐賀で漁だけで生活ができている人たちはかなりの達人だ。シビ漁で稼ぐという手もあるが、巨大魚の力で指が飛ぶ危険性が大きい。今後漁師を目指す人たちへ。とりあえず高知で独立漁師になるなら:手に資格や技術を持っていて副業で漁業を支えらえれる状況であること。高知ならシビ漁をやる以外、漁師では食えない事。宇佐のうるめはもう釣れない。室戸の金目ももう釣れない。土佐清水のブランド鯖ももう釣れない。漁港のジジイどもの口をうまくふさぐこと。自分に降りかかる火の粉はじぶんで振り払う。以上は認識しておいてもらいたい。逆にそれらができるなら、美しい自然と優しい取引先、大好きな岩に囲まれて幸せな時を過ごせるのは確かだ。
2022年10月31日
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昨日、黒潮牧場でのカツオ漁の帰り、海上保安庁艇にすごいスピードで追いかけられた。自船は曳縄仕掛けを引いていたため8ノットも出ていない状況だったが、それでもエンジン音によって拡声器で話しかけてくる保安庁の言っていることは分からなかった。やむを得ずスローにしたところ、先ずなにを言われたかは聞き取れなっかったがその直後「ライフジャケット着用ありがとうございます。」との声が聞こえた。不思議だったのはその直後だ。「船長さん北上しますよね?基地に帰りますよね?これ以上南下しないでくださいね!」と聞こえた。海はこの時期だ、多少荒れていて当然だ。沖での操業はある程度の危険を伴うが、この日はまだましな方だった。なぜ「これ以上南下しないでください!」と言われたのかは分からない。北朝鮮からミサイルが飛んできたのかとさえ思ったが、さすがに韓国上空を飛ばしてまで高知沖へはうたないだろうと思った。帰港後に自船の外観をチェックしたところ、面舵側の漁船番号シールが経年劣化でが消えかけていた。これが漁業権強制制約の原因とは思えないが、念のため新品のシールに面舵・取舵ともに交換した。なぜ海保に漁業権を制限されたのかは未だに不明だ。釈然としない日となった。
2022年10月29日
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少々時化る予報が出ていたが、午前2時半に出港し黒潮牧場へと向かった。約3時間で漁場へ到着し、荒れる海上で三槍を竿受けに確実にロープで固定した。これをしっかりやっておかないと漁自体が非常に危険なものになる。この日も5時過ぎの暗い時間帯は一切食ってこない。やはり日の出を迎えてようやくカツオ、ヒレナガと釣れ始めた。今月前半は圧倒的にヒレナガが多かったが、今日はカツオが多かった。たったの半月で状況がガラッと変わったことに驚いた。日が高くなるにつれて次第にブイでは釣れなくなり、ブイの周囲にできた鳥山に仕掛けを引っ張って少し釣果を伸ばした。一日粘ってカツオ8匹、ヒレナガ3匹に終わった。市場へもっていっても赤字になるため自分の販路ですべて売りさばいた。お世話になっている漁協に貢献したい気持ちは強いが、なかなか水揚げできず心苦しい。もっと数がつれればいいのに。
2022年10月26日
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土曜はボルダリングで帰りが遅くなったので、今日の漁はブイまで行かず沿岸でヨコとヒレナガを狙った漁に出ることにした。仕掛けは完全にブイ用に最適化されたものしかなかったので、土佐カブラの号数が大きすぎたようだ。恐らくこの時期沿岸での漁で使うカブラの号数は13号だ。私が使っていたカブラは17号。さすがに食ってこなかった。お仲間船で最高でも5匹だったので、時期的には終わりなのだろう。次はコンディションと仕掛けを整えてブイへ戻ることにした。先日深夜の時間帯にはほとんど釣れないことが分かったので、2時半出港でも十分だ。ブイは近場だが意外に曳縄漁船は少ないので、ブイを回りにくいわけではない。カツオ、ビンタ、サワラを狙って来週も頑張ろう。
2022年10月23日
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危険な不具合だった漁船バッテリールームへの海水系冷却水の漏水がついに根治した。3度にわたるFRP貼り付けと塗装に加え、最後はコーキングも施した。今日1800回転まであげてバッテリールームを確認したが、漏水は完全に止まっていた。1年におよぶ長い戦いだった。とにかく電気系統のショートによる火事になる前に根治できてよかった。原因不明の不具合は、様々な使用状況下で観察する必要がある。おそらく高速航行中に懐中電灯を手にバッテリールームに潜り込むのは、航路に完全に習熟し、他の船の監視にも慣れる必要がある。漁船保守は簡単じゃない。
2022年10月21日
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高知県で漁師になることを目的に移住してから1年2カ月が経過した。1年間の漁業長期研修は肉体的にも精神的にも厳しいものだった。おまけに研修終了後に私の父親の年に近い一部の先輩漁師から、執拗ないじめも受けた。曳縄漁師だけでは食えないという現実も痛感した。もちろん優しく接してくれる先輩漁師も大勢いる。本当にこの移住は成功だったのか?なんだかんだ言って今は単独で操業できているし、2年目にしては漁業収支トントンはまずまずだろう。出身の関東方面からもクライミング仲間が頻繁にボルダリング遠征がてら泊りに来てくれるし、高知でも数多くのクライミング仲間ができた。なにより高知県は外岩ボルダリングの聖地だ。居住地として選んだ土佐市は、漁港にも程よく近くて津波被害も受けにくい。なにより普段の買い物が便利で、それなりに自然も残っている。私はIT業界出身なので、漁師で食えなければリモートでITの仕事ができる。そうすれば漁業は趣味的な位置づけとなり、十分に食っていける状況になる。そう考えるとじじい達からのイジメもあまり苦にならない。この先、私の所属漁港では独立漁師の絶滅は確定している。危険なシビ漁でもしない限り、独立漁師だけで生活するのは先ず無理だからだ。漁協の再編もあるかもしれない。ただ、漁師は趣味と割り切ればそれすらも気にならない。総じていえばこの移住はまずまず成功だと言えるかもしれない。
2022年10月21日
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今日も黒潮牧場でカツオ・ヒレナガ漁を行った。3時にブイへ到着し早速仕掛けを漕いだがその後3時間、夜明けになるまで当たり一つ来なかった。こんな事はこれまで無かったことだ。夜明けにシイラ、サワラ、カツオ、ヒレナガと釣れ始めたが、明るくなるとブイを旋回する私の船の後ろにイルカの群れが付いてしまった。大きなバンドウイルカだ。こうなると殆ど魚は食ってこなくなるし、食ってもその瞬間にイルカに持っていかれてしまう。これでは全く漁にならないため別のブイへ移動したが、すでに日は高くヒレナガが1匹釣れただけだった。無線でホエールウォッチング船団にイルカの目撃報告をし、かなりへこみながらの帰港となった。嬉しかったのは初めて作ったポンコ仕掛けでカツオが釣れたことと、サワラが4.6キロオーバーの新記録だったことだ。次週は沿岸でヨコを狙って遊ぶとしよう。なおカツオもヒレナガも狙っているため、潜行板はK型(カツオ用)と木の葉型(ヨコ・ヒレナガ用)を混在させている。カツオ用のネソ糸付き潜行板は楽天で買ったものだ:ヨーヅリ 潜水板K型 ネソ糸付 赤 7号 R665 (トローリング用品)なぜか木の葉型は楽天でもアマゾンでも買えないので、ネソ糸付きで売ってくれる漁具店で購入する。なぜネソ糸付きを買うかというと、単に潜行板だけ買ってしまうと、ネソ糸を通すため中心線上の3か所にできるだけ垂直に穴をあけなければならないからだ。これはかなりの技術と機材を要するので、私は必ずネソ糸付きの潜行板を買っている。
2022年10月21日
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昨日の漁でバッテリールームへ海水系統冷却水が漏れ出す不具合が再発した。FRPで2度も補修したにも関わらずだ。今回はさすがにこりたので、どこからどう水がしみだしてくるのかをじっくり観察した。するとどうだ。修復したはずのFRP貼付けを行った部分からジワジワと漏れているではないか。今回張ったFRPグラスマットはロールで購入した安物だ。コーナンとかで売っているFRPグラスマットはもう少し分厚い。今日は2度FRP補修した箇所に3度目の補修を行った。使用したのはコーナンで購入した高価で分厚いFRPまっとだ。さらに漏水する可能性のある部分には後日コーキングを施し、FRPを張った個所には分厚く塗装をすることにした。これで根治されることを祈るばかりだ。ひとつだけ言いたい。FRPマットには品質差があるということだ。薄いFRPマットを張り付けると、FRP樹脂をしっかり塗布しても防水効果は限定的になるということだ。まあ、コーナンで買った高級FRPマットで漏水したらもうお手上げなのだが。
2022年10月13日
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前回の楽天お買い物マラソンでかったこちらのシビカギは9,000円弱で買えた。TOPLINE ギャフ 青物 グラスロッド スーパーギャフ 大型 軽量 グラスファイバー ガラスファイバー 181cm 釣りギャフ ステンレス 釣り フィッシング 釣具 ジギング 磯釣り 船釣り ランディング ギャフシャフト ロッド 大型魚 ブリ シイラ ヒラマサ サワラ キハダ マグロ 1.8m9,000円なら自分で作っても材料費を考えると安いくらいだ。しかし今値段を確認してみると11,800円だ。値上がり幅は大きいが自作するのとトントンだと思う。他にも漁船保守の必須アイテム、「ペンキ」の値上がりが酷い。私が船底塗装に使用しているペンキはこちらの商品だ:【送料無料】期間限定 ニュープラドール 20kg ニューブラック 【船底塗料】こちらの商品も4,000円ほど値上がりした。漁船保守にお金はかかるは、燃料費は高止まりするは、ちょっと弱者いじめにも程があるじゃないですか?ネエ!黒田さん!あなたが振り上げた拳のせいで進み続ける円安のせいですよ。
2022年10月13日
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今日はある程度時化るのは分かっていた。風速予報が7m前後だったからだ。予報通り黒潮牧場12号ブイは時化ていた。三槍は暴れて魚のアタリが分からないし、魚がかかってもまともに船に立って魚を取り込めない。夜明け前、最も釣果が伸びるタイミングでメインの潜行板仕掛けが絡まった。この時点で不漁→赤字確定だ。仕掛けトラブルの原因は時化で三槍に仕掛けが引っ掛かってしまったことと、15隻にも上るブイへの漁船大集結で操船に時間を取られ、魚の取り込みが遅れたからだ。もう二度とこのブイには来ない。船が多過ぎてまともな操業などできない。また時化での操業はもうしない。三槍が暴れて怖すぎる。
2022年10月12日
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昨日、今日と兼業独立漁師生活における副業のシステム開発PMとして業務を行った。昨日、今日は雨だったため漁に出られなかったが、兼業PMの仕事は週2~3日、決まった曜日に勤務することになった。つまりその曜日の日和がよくても出漁することはできず、逆にその曜日以外の日和が悪くても出漁できなくなる。10月以降は海が荒れる日が増える。本業はあくまで漁師としたいのだが、どうしても出漁できる日は激減する。漁場での予測風速が6m以下であれば迷いなく出港するが、風速7mを超えるとなると見合わせるよう自分で安全操業基準を決めている。特に11月以降は7m以上となる日々が増えることは間違いない。愛用している「お天気ナビゲーター」を見る限り、再来週になるまで出漁できる日はなさそうだ。今自分がやりたいのは漁師だ。しかし漁業一本では独立漁師開業までかかった数百万の初期投資を回収できる見通しが一向にたたないため兼業もやむなしとなった。今後はこの副業と漁業のバランスをどううまくとっていくかがポイントとなりそうだ。まぁ1年もIT系の副業すれば初期投資は回収できるので、その段階で副業のIT系業務稼働日数を大幅に減らすか、専業漁師に戻る検討をしてみることにしよう。続報だ。兼業漁師になってから5ヵ月が経過した。月半分のシステム業務は原則週2日の稼働。あとは漁から帰ってきてシステムの仕事をすることで0.5人月の月間稼働時間を確保できている。つまり天候次第だが最大週4日は漁に出られるため比較的漁業中心の生活を送れている。半年程度兼業をしたら漁師専業に戻ろうと思ってはいたが、漁船の購入にかけた費用はもちろん、船への設備投資費用、頻繁に壊れる部品の交換費用、メンテナンス費用、エンジン交換資金、漁業の赤字補填などなど、漁を続けていく上で必要となる出費は多額だ。つまり兼業漁師はこの先ずっと辞められないということになる。海の上の自由な仕事だけで暮らしていくのは夢のまた夢だ。私のケースはまだ兼業漁師ができるスキルと経験があるからましだ。この先漁師就業には兼業が必須条件だとすると、担い手不足に拍車がかかってしまうだろう。私の港の独立漁師が絶滅するのは目に見えている。
2022年10月07日
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正直言ってこの高知中央地区で漁師だけで食っていくのは危険なシビ漁をしない限りは無理だ。カツオ漁中心では魚価が安く、燃料代が高すぎて利益を出すことが難しいからだ。そこで今日からリモートでシステム開発の仕事を半分、曳縄漁半分といった形で兼業漁師になった。システム開発の仕事はギャラがいいため、高いと感じていた曳縄漁の燃料代などどうでもよくなるメリットがある。しかし漁は天気次第だ。明日は漁に行きたかったのだが、天気が悪いため開発の仕事をすることにした。本当にやりたいのは漁師の仕事だけだ。だがそれだけでは立ち行かないのも現実だ。まぁ開発の仕事は契約だ。辞めたければいつでも辞められる。いろいろな形を模索しながら漁業をすることも必要なのかもしれない。
2022年10月06日
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先日の記事でも書いたが、私の中古船はエンジンの回転数を上げるとバッテリー室内へ海水系統の冷却水が漏水してバッテリー上に海水が降り注ぐ問題を抱えている。この問題の原因が海水排水パイプに開いた穴だったことが判明したため、先日FRPで穴をふさいで塗装を行った。もう直ったものだと思い昨日漁に出た。海水排水パイプからの漏水は止まっていたが、そこに元々張ってあったFRPの剥離部分から大量の海水が漏れだしている新たな問題が判明した。今日はその剥離部分に新たにFRP貼り付けと塗装を行った。ただ漏水量が半端な量ではなかったので、他にも漏水する場所が残っているかもしれない。今回の対応で漏水の流れが変わり、別の場所から漏水する可能性も高い。なかなか根治しないので悩ましいが、これも中古船の宿命だ。コツコツ根治するまでチェックと修復を続けていくしかない。
2022年10月05日
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三槍の仕掛けの取り扱い、時間帯毎の仕掛けの変更などが経験を重ねて徐々に良くなってきた。まあブイに自船しかいなかったので釣れて当然だが、初めて36Kgを越える水揚げをすることができた。■仕掛けの取り扱い7本の仕掛けを絡ませないように魚を船に上げる。7本の仕掛けが絡まないようにブイを旋回する操船をする。風や潮流も考慮する必要がある。■時間帯毎の仕掛けの変更日の出前までは潜行板がメインとなるが、飛ばしに食ってくることもある。日の出から1時間半程度は飛ばしがメインになる。飛ばし仕掛けは少し船速を上げて使用するため、潜行板仕掛け3本をすばやく回収する。日が高くなってからはふんどう仕掛けがメインになる。ふんどう仕掛けは潜行板同様船速Slowで使用するため、飛ばし仕掛けはすばやく回収し、同時に操船の邪魔になる三槍も格納する。箇条書きにしてみると簡単だが、これがなかなかうまくいかない。注意を払っていても仕掛けは絡むし、沖サワラにタコベイトを食いちぎられたり、ブイに衝突しそうになって緊急回避したりと今日もいろいろあった。何はともあれ釣れる時間帯のタイムロスを最小化し、釣果を改善できたのは大きな一歩だ。このまま腕を上げ、他船がブイに居ても常時50Kgを水揚げできるレベルまで到達したい。そうなるまでに恐らくあと2年以上はかかるだろう。
2022年10月04日
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「漁で獲った魚はすべて漁協に水揚げしなければならない」これは未だに大半の漁業者が勘違いしている暗黙のルールだ。もしこれを漁協が公言したとすれば、それは独占禁止法上問題となるおそれがある。こちらの文書にわかりやすく明記してある。無益な言い争いを避けるため、私は漁協に対して独自に魚の販売を行っていることは公言していないが、実は公言しても全く問題ない。ただし大半の漁業者が暗黙のルールを信じているため、公言して系統外出荷を行うと無益に後ろ指をさされる恐れがある。わざわざ公言する必要はない。しかしこの勘違いがあたかも絶対のルールかの様に勘違いしている漁師が多い現状は悲観すべきものだ。例えばカツオ漁に行ったとする。漁協に水揚げした場合は良くてもキロ400円程度、酷い時はキロ100円だ。これが自分で販売した場合、キロ800円でも買主は大喜びだ。キロ100円では経費を回収できなくてもキロ800円なら経費を回収できて利益も出る。「漁で獲った魚はすべて漁協に水揚げしなければならない」と勘違いしている漁業者は「カツオ漁では食えない」と勘違いして漁にすら出ないのだ。この勘違いが独立漁師社会の衰退に大きく影響していることは間違いない。独自に販売ルートを持つことを系統外出荷という。系統外出荷をするにしても十分な出荷先を確保するのは簡単ではない。つまり系統外出荷できなかった分は漁協に水揚げするしかない。簡単に言うと釣った魚を全量売りさばくのはほぼ無理なのだ。漁にすら出ない漁師が多いことが現状なら、漁にさえ出てもらえれば漁協への水揚げは確実に増える。こうした理由から漁協はむしろ系統外出荷を積極的に奨励し、独立漁師による出漁をもっと促すべきだ。
2022年10月03日
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高知中央地区の漁港は高齢化が進む一方だ。老人たちはボケる一方で、ちょっとしたことで直ぐにブチ切れる人もいる。私も先日この老人被害に遭遇したが、図太くシカトすることにした。そうしようと決めた理由はその老人以外、全員味方になってくれたからだ。当たり前だ。私は何も悪いことをしていない。独立漁師として移住し、漁業を身に着けようとすると何かしらいちゃもんを付けたがる老人たちはいるものだと思った方がいい。特に関東から来たなどという完全なよそ者はいくら気を使っても嫌われやすい。こういうじじいは相手にしないのが一番だ。それが独立漁師として生き抜く術だとつくづく思う。
2022年10月02日
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私の船は中古船である。購入直後からバッテリー室へ海水が大量に入り込む問題を抱えていた。バッテリーがショートするし火事の原因にもなるので早く解消したかったが、バッテリー室内に空いている穴を全てコーキングで埋めても問題は解消しなかった。何をやっても水漏れする根本的な原因を特定できていなかったので、これまではあやしいところを片っ端から手を付けてみる事しかできなかった。話は少し変わるが私の船はディーゼルターボエンジンだ。時々回転数を上げた状態を数分キープしないと、排気系に燃えカスが溜まってエンジンが故障する。そこで今日もエンジンを1700回転にまで上げ、ターボが働いている状況で航行した。航行前に漁の準備は終えているし、周りに船もいない。それでも漂流物を避けるため普段は見張りに集中するのだが、航行中に少しだけバッテリー室内を覗いてみた。そうすると海水冷却系統の排出パイプに穴が開いていて、そこからバッテリーの上に海水が降り注いでいるのを発見したのだ。しかもこれは回転数を上げている時だけ発生するのだ。明日は漁を休みにしてその穴をふさぎに行く。11ヵ月程掛かってしまったが、重大事故にも繋がりかねない問題の発生原因を特定できてよかった。でも自分で修理するのか。。。車だったらディーラーに持ち込めばそれで済むが、船を修理してくれる人がいないところが辛い。
2022年09月29日
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漁船を戻りガツオ用に衣替えした後の漁初日は、夜明け間際に食ってくるはずの飛ばし仕掛けに何も食ってこなかった。初ガツオシーズンでは釣れていた飛ばし仕掛けだ。水面を狙うジャンボ仕掛けは空振り。水深の深いところを狙うふんどう仕掛けに多くの当たりが来た。どうやら戻りガツオは少し深場にいる。今日は全部の飛ばし仕掛けのタコベイトの前におもりを取り付けた。ただそれだけの変更で全部の飛ばし仕掛けに食ってきた。おかげで仕掛けが絡みまくって釣果は伸びなかったが、獲れたカツオの数もサイズも向上した。ちょっとした工夫で大きく釣果が変わる。今日取れたカツオは最大で2Kgだったが、4Kgぐらいのものを釣りたい。多くの居酒屋さんは大きい方が使いやすいからだ。これはどうすればいいのか自分にはまだ分かっていない。もしかしたらおもりの重さの問題なのかもしれない。カツオ漁は奥が深い。
2022年09月29日
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先日高知県を襲った台風14号で、私の船の隣に係留している船の無線アンテナが折れた。今日私が曳縄漁から戻り着岸するなり、旧指導者がシビカギを私の鼻先に突きつけ「お前の三槍が台風で飛んで隣の船の無線アンテナが折れた」と怒鳴りつけてきた。私の三槍(曳縄漁の時に船の両サイドに出す長い竿の事)は竿受けにロープで固定されているため、台風が来ても動くはずがない。実際に台風通過直後も微動だにしていなかった。とんでもない言いがかりだ。その旧指導者はシビカギの扱いのプロだ。私の首をかき切ることなど朝飯前だろう。恐怖を感じた私は「シビカギを私に向けるのはやめてください」と何度もお願いしたが、最後までやめてくれなかった。おまけに別の場所に係留しろと言ってきたのだ。もちろん船の係留場所を変えるのはただ事ではない。いわれなき罪で攻め立てられたあげく、なんで係留場所まで変えなければいけないのか。この旧指導者の老人はどうしてそこまでして真面目に漁師を目指そうと日々頑張っている若者をイジメるのだろうか。声を掛けられれば答えてきたし、顔を合わせれば挨拶もしてきたではないか。名誉棄損、恐喝、殺人未遂で訴えたいところだが老人ボケだと思って今回だけは我慢する。元指導者ならただ私をそっと見守って欲しいものだ。
2022年09月29日
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独立漁師になるための1年の長期漁業研修を行っているときは、てっきり私はウルメ漁師になるものだと決めていた。しかし、高知沖でウルメイワシ漁の不振が6年続いている。そこで初ガツオシーズンから急遽曳縄漁を学んだのだが、研修期間内で戻りガツオ漁を学ぶことができなかった。そのまま戻りガツオ漁シーズンに突入した。いつもの様に潜行板から始めた。使用したのは新子漁で使ったものより少し大きい5号程度の板だ。釣りは土佐カブラの17号、リーダーはフロロカーボン8号を使った。数は釣れなかったがいくつかビンタとヒレナガが釣れた。潜行板でカツオもつれた。不思議だったのは飛行機仕掛けで1匹もヒットしなかったことだ。今日は4本もの飛行機仕掛けを出していた。早々に飛行機仕掛けを諦め、カツオ用のジャンボ仕掛けを使ってみた。飛行機同様何も食ってこない。おかしい。初ガツオシーズンとは全く違う。急ぎジャンボ仕掛けを回収してふんどう仕掛けを出したところ入れ食いとなった。どうやら大きな魚はこの時期深めの層にいる様だ。明日は錘付きの飛行機仕掛けに変更してみることにする。もしそれで釣れなかったらふんどう付きのタイコ仕掛けと土佐カブラに変更する。独学になったが今日は多くを学んだ。なにより7本もの仕掛けを同時にトラブルなく操れる様になっていたことにおどろいた。明日以降も釣果向上に向け、魚の状況把握と仕掛けの改善を続けることにしよう。
2022年09月28日
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今日戻りガツオが高知沖で釣れ始めたとの情報を得た。夕方高知への配達を終えた後、船に戻って新子漁の道具を全て片付け、戻りガツオ漁の装備設置を行った。漁船の衣替えだ。明日の天気は悪そうだが、今年6月まで行った初ガツオ漁で感じた仕掛けの問題点を改善すべく、戻りガツオ漁の漁具調整を目的としたカツオ漁に出てみようと思う。また、トップ竿を立ててのピンピン漁もデビュー戦となる。この仕掛けの調整も明日中に終えておきたい。漁場は20マイル先だ。10ノットで走って2時間だ。2時半に起きれば5時には到着する。ちょっと寝坊気味になるが、目的が仕掛けの調整なので明日はそれで十分だ。戻りガツオ漁が実際に始まるのは日の出間際からの話だ。日の出前のまだ暗い時間帯、この時期のターゲットはヒレナガだ。ヒレナガはキハダマグロの子供。単価は安いが数が釣れるためいい稼ぎにはなる。もちろんヒレナガ漁は初挑戦だ。適当に仕掛けも3つ作った。ヒレナガはどうでもいいが、仕掛けの調整の完了とある程度戻りガツオが釣れることを祈る。
2022年09月27日
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今日も新子漁へ出かけたが、ヨコ、ヒレナガ、モンズマの新子で1クーラー満タンの釣果だった。これまでこのポイントでも少し混じったメジカの新子はローソク1本のみ。無線で聞こえる範囲でもメジカは釣れていなかった様だ。さあ、そろそろ戻りガツオの時期だ。戻りガツオはお付き合いしている居酒屋さんもお待ちかねだ。昨日聞いたところによると、コロナも落ち着いて客足も回復してきたそうだ。今日は帰りに遊漁船の船長と話をした。高知沖で戻りガツオが釣れ始めたそうだ。明日カツオ漁へ行けるかどうかは天気次第になりそうだ。不幸にも私のヤマハ船DY-48は、船首方向がブリッジ内からはよく見えない。カツオ漁の漁場へ到達するには、暗闇に突如現れるシイラウケと呼ばれる筏を大きく避けなければならない。私の船でこれをするためにはオートパイロットを航法モードにセットし、3ダイヤルリモコンを持ってブリッジ上に登って見張りをする必要がある。そこまでしてもシイラウケが見えるのは衝突ぎりぎりまで接近してからだ。危険極まりない。これを雨の中やるのは嫌だ。私も脂がのった戻りガツオを早く食べたい。明日の移動時間の雨予報が変わることを祈る。
2022年09月27日
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港の世界は狭い。私がどれぐらいのエンジン回転数で何漁から帰ってきているのか、わざわざ自分から言わなくても周囲には分かっているようだ。今日は帰宅後に船のメンテナンスをいつもお願いしている人から電話をもらった。今私がやっているメジカ・ヨコの新子漁は常時低速でのトローリングで行う。回転数を上げない状況が長時間続くと、船舶用ディーゼルターボエンジンの排気系統に不純物が蓄積して故障の原因となるとの事だった。不純物を排除する方法としては帰港時の回転数をターボが働き始める1,500~1,600回転程度まで上げて数分間航行するのだそうだ。他の船が自船の倍以上のスピードで帰港してくる理由が初めて分かった。みんなこの注意点を知っているのだ。私はてっきり無駄に回転数を上げて燃料の無駄遣いをしているものだと勘違いしていた。万一エンジンが壊れて新品に換装した場合は800万もかかってしまう。無知とは恐ろしいものだ。
2022年09月26日
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昨日は試し釣り目的の漁だった。台風14号が通過して5日が過ぎ、潮の色も白濁から黒っぽい色に改善していた。潮が改善したことにより釣果は良かった。今日は本番だ。居酒屋さんたちがお魚を待っている。思った通り潮の色はさらに改善しており、潜行板が透けて見える程まで回復していた。しかし不思議なことに釣果は今一つだった。全く釣れなかったわけではなかったが、昨日より釣れると思っていたので意外な結果となった。無線で連絡を取ったところ他の漁場も潮の色の改善が見られたが、魚の食いは渋かったようだ。やはり自然相手だ。思い通りにはいかない。
2022年09月26日
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台風14号が5日前に通過した後、高知湾内の潮の濁り(白濁)が酷い日々が続いた。5日経過した今日、ようやく濁りが薄れ始め久々にそれなりのメジカ・ヨコ新子の漁獲量となった。今回の様に高知県内に大量の雨が降った場合、高知湾の潮の状況がしばらく改善する見通しがないこと学ぶことができた。またどの程度日数が経過すればつれ始めるのかも学ぶことができた。明日からは本格的にヨコ新子漁にでるつもりだ。2022年の戻りガツオの状況が見えない。昨年はこの時期ですでに型の良い戻りガツオがつれ始めていた。今年は気仙沼でもカツオ水揚大量減というニュースもあり、あまり期待できない状況かもしれない。今ブイへ行ってもヒレナガが大量に釣れるだけだ。カツオはおそらく沿岸で生まれたシマキリがブイに少しついている程度。これでは居酒屋さんは喜んでくれない。地道に戻りガツオがブイにつくのを待とう。
2022年09月25日
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高知県ではメジカやヨコの新子漁は9月中に終わる。強烈な台風による潮の濁りもあり、私の中でこの漁はすでに終わっている。だが私は10月の曳縄漁を知らない。正確に言うと10月から初ガツオが取れ始める4月までの漁法を知らないのだ。なぜなら私の教育を途中で放り投げた無責任な指導者が、この期間何も指導しなかったからだ。高知県が手配する漁業長期研修だが、研修生に何をどう教えるかは決められた指導者に一任される。私の場合は不幸にも無計画な指導者が割り当たったため、1年を通して変わりゆく曳縄漁のターゲットや仕掛けを知らないうちに長期研修が終了してしまったのだ。果たして1年もの間、詳細な研修日誌を漁協や県に提出していた意味はあったのだろうか?この元指導者は未だに「分からないことは聞け!」と私に怒鳴りつけてくるが、そもそも何が分からないのかすら分からないのが素人というものだ。指導者足る者は研修生のそういう問題を理解すべきだ。幸運にも私にはボランティアで指導してくれる漁師仲間がおり、今日も電話で相談したところ「道具もあげるし、仕掛けも教えるから来い」と言ってくれた。この人がいなければ半年もの間路頭に迷うところだ。酷い話私の指導を放棄した元指導者は、今日その10月の曳縄漁に行っていたらしい。この高齢者相手にあれこれ言う気はないが、漁業長期研修にはこのような落とし穴がある。この問題が再発しないようにするには、研修生自身が私と同じ状況に陥らないよう計画的な指導を指導者へ求めていくしか方法はない。
2022年09月22日
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今日は台風14号通過後のヨコ新子漁初日だった。今回の台風、高知ではかなり雨量が多かったので潮の濁りはある程度予測していた。そこで沖にあるであろう綺麗な潮の場所で仕掛けを出そうと出港したのだ。しかしどれだけ沖に行けど潮は濁ったままだ。「こんなはずじゃない。前回の台風後はこのあたりにきれいな潮があったのに。。。」たまらず濁った潮の中で仕掛けを出してはみたが予想通り何も食ってこない。燃料の無駄でしかないため、早々に諦めて帰港することにした。明日も漁に出る予定だ。気に入って使っている「お天気ナビゲーター」によると潮流は沖から陸へ、足摺側から室戸側へ流れる予想となっている。つまり少しだけ足摺側の沖に行けばきれいな潮で漁ができるのではないかと考えている。問題は今日どれだけ沖まで濁っていたかだ。今朝沖へ向かった知人の船はいたのだが、話しかけたくないご老人なので情報元にはならない。漁に情報は大事だが相手は自然。一夜にして潮の状況ががらりと変わったことをこれまで何度も見てきた。今日の様に小サバ3匹という屈辱的な結果にならないことを祈るのみだ。
2022年09月21日
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今日は台風対策の綱取りだった。私は人が来る1時間も前から漁港へ行き、準備を整えていた。私はボスと呼ばれる人を苦手としているため、別の人と連絡を取り合い無事綱取りに参加できたのだが、その行動がボスには気に入らかったらしい。ボスに対して一度気に入らないことをするとその日一日中ボスからの説教を喰らうことになる。うっとうしいことこの上ない。朝イチで港に入ったことも疲れにしか残らないのだ。次回からは同じ過ちはしないつもりだが、後継者問題の解消が見通せない高知中央地区の漁港でこれまでまで若手をいじめる必要が本当にあるだろうか?私より若手だったとしたらとっくの昔に逃げ出しているだろう。独立漁師になったと言えど、気楽に過ごせることなどない。むしろ会社組織で最も重視される根回ししまくりスキルがなぜか漁港で求められる。これから高知で漁師になろうという若い方々へ。独立漁師になっても決して精神的に楽になるわけではありません。むしろ半分やくざみたいな物言いをする人たちと良好な関係を築くのは並大抵の覚悟じゃできません。正直言います。独立漁師になるということは、金銭的な余裕が必須であることは最低限の条件で、尚且つ年長者からの執拗なイジメに耐え抜く精神力が必要です。どうしてそんな苦労を未来を担う若手に求めることができるでしょうか?私には到底できません。絶滅を待つばかりですね。高知中央地区の独立漁業に明るい未来などありません。以上。
2022年09月16日
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独立漁師といえどもいろいろな人がいる。好きな魚釣りばかりしてほぼ遊んでいる人。船団を組んで情報戦を展開している人たち。単独だがまじめに漁をしている人たち。まず1の人は港で嫌われるので目指さない。この人たちは漁師としてすら認められないため悪評だけが広まり続ける。2でやると船団内の無線で情報交換を頻繁にするため、周囲と比べて自分だけ釣れていないことが手に取るように分かってしまう。また2は先輩漁師達にどうしてもいろいろと言われてしまうため、気も使うしその分神経が疲れてしまう。ただでさえ肉体的にきつい漁業で、神経まで疲弊させてしまっては長続きする気がしなくなってきた。私は2時々3でやっていたが、以後3に集中することに決めた。情報が入り辛くなるため釣果は減るかもしれないが、自由に自分一人で漁と向き合える。もともと自然と1対1の勝負したくてこの仕事に就いたのだ。明日からも漁は頑張るが、船団に入っていくことはもうやめだ。
2022年09月14日
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今日もメジカの新子漁に出たが、特に新子(マルソウダの幼魚)の釣果で経験者との差が大きく出てしまった。メジカの古子は私もよく釣れたが、メインターゲットの新子でどうしても歴然とした差が出てしまう。かぶらや竿の本数、ハリスの号数等に差はないため、原因はおそらく潜行板の違いだ。今日は良く釣れている船の竿の出方を詳細に観察してみたが、経験者はこの潜行板を安定して泳がせている。潜行板のふり幅も潜行深度も揃っているように見える。それに比べて私の潜行板は深度が一定せず浅いものもあれば深いものもある。ふり幅も大きいものもあれば小さいものもある。潜行板自体も宇佐のものではなく、須崎の船具店のものが良いようだ。もうすぐメジカの新子漁は終わってしまうが、今年の反省点を来年に生かしたいものだ。今の私は何をするにしても新米だ。あせらず確実に経験と知識を身に着けていくことが大切だ。
2022年09月13日
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第二級海上特殊無線技士の免許を取得して使用している漁業用1W無線機が壊れた。原因はマイクロフォン内部の錆びによる、ブレークトーンスイッチの固着だった。無線であまりにうるさい先輩漁師がいるため船のトモ近くにマイクを置いていたが、頻繁に海水で洗うためどうしてもマイクに海水がかかってしまう。もともと中古で物は良くなかったようだが、海水を浴びせたことで錆が悪化したのが原因だ。ブレークトーンスイッチが入りっぱなし、つまり常に自船から通話をしようという状態になり、まったく他船の無線を受信できない状況になっていたのだ。これが起きると無線機本体も発熱し手で触れないくらいになる。今日は新品のマイクロフォンに交換して快適な無線通信ができた。注意:無線用のマイクロフォンには海水をかけるべからず!
2022年09月12日
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台風明けの2週目、どこにメジカの新子がいるのかさっぱり見当がつかず、前日釣れていたという情報を得ていた久通港沖へと早めに入った。しかし新子は一匹も上がらず、古子ばかりがつれ続ける結果となってしまった。メジカの新子で釣れない年にはよくあることだ。帰りながら横浪半島の岡場を中心に流していたら、新子がぽつぽつ連れ出した。結局宇佐へ寄港するまでずっと新子ばかりが釣れ続け、結局はそれほど悪くない釣果となった。今日は漁場探しのため居酒屋さんへの配達はお休み。すべてを漁協に水揚げし、午後はバイト探しと歯医者を済ませて明日に備えて酒をのむ。古子を釣っても居酒屋さんにはうれないので、明日は早朝沖でのヨコの新子と日の出後のメジカの新子ねらいとしよう。明日はかぶせていっぱい釣るぞ!
2022年09月12日
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台風11号が去り、解禁された小型ヨコ漁(ヨコ新子漁)に出た。いつもヨコが良く釣れていた水深の浅いポイントは、前日の豪雨の影響で濁りが出ていた。嫌な予感しかしなかったが、その潮で竿を出してもサバ1匹食ってこなかった。暗くて海水面の色の判別ができなかったが、少し沖へポイントを変えてみたがこれが正解だった。潮の色が格段に良くなり、概ねよい型のヨコがたくさん釣れた。さあ水揚だ。つれたのは全部ヨコだと思っていたが、半数以上はヒレナガだった。ヨコはクロマグロの子供。ヒレナガはキハダマグロの子供。新子の魚体の色はほとんど同じだ。見分けるポイントはヒレナガは胸鰭が少し長い。釣りあがった瞬間に長いヒレをパタパタさせるのですぐに判別がつく。今日の水揚げで驚いたのはそこではない。ヨコの市場買取価格がメジカの新子と同じレベルで高価だったのだ。メジカに比べてヨコは重量が稼げる。水揚高を稼ぐにはちょうど良いターゲットとなる。明日もヨコで遊ぶことにしよう。メジカの新子も少し混じるし、なにしろ仕事が楽だ。話は変わるが戻りガツオという言葉が周囲で少しずつささやかれだした。しかし高知県沖のブイの水温は平年を上回る状況が続く予報だ。カツオ漁に適した温度になってくるのはおそらく10月2週目あたりだと想定している。取引先の居酒屋さんからはさっそく期待の声があがり始めたが、遠いブイでの漁は体力的にも危険度も新子漁とは段違いに大きい。取引先から期待はされるのはありがたいことだが、水温問題で足がなかなか向かさそうだ。今日は無線機が故障した。使っている無線はフルノDR-82だ。マイクがどうしても海水で濡れてしまうためマイク内部のブレークトーンスイッチが錆びてオンのままになってしまったのだ。こうなると送話はできるが受信が一切できなくなる。無線機自体も非常に高温になる。明日はマイク交換だ。今日の儲けはこれだけで吹っ飛ぶ。なにやってんだか。ほんとに。
2022年09月08日
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台風11号は幸いにも大した被害をもたらすことなく過ぎ去り、今朝早く港へ行って漁船の綱取りを解除しにいってきた。他漁船の保有者も同じ時刻に全集合となったため、今回の件でいろいろ話を聞くことができた。まず、先週水曜時点で綱を取る話が決まっていたそうだ。わたしもその日「台風が来ているから綱を取るぞと」近隣に錨泊している船にいわれたのだが、台風はまだ沖縄南海上へと離れていくタイミングだったため、私は先週木曜も漁に出ようと思っていたのだ。そしていつもの様に漁から帰って帰宅し、先輩漁師から電話で突然の叱責を喰らうに至ったのだ。船のトモから対岸へ張り綱を取るにはまず船外機と呼ばれる小型船が必要になる。「台風が来ているから綱を取るぞと」っと誰かが言った時点で、その船周辺の全漁船の張り綱を一気に取ると言うことらしい。考えれば分かることだ。綱を取られてしまえばその船より漁港の奥に泊めている船はもう漁にはでられなくなる。私が今回犯したミスは2つ:「台風が来ているから綱を取るぞと」と言われたのにその場を立ち去った。(出られるはずもないのに翌日も漁にいくつもりだった)。「台風が来ているから綱を取るぞと」と言われた時点で、張り綱を船のトモへ用意しておかなかった。私の漁船だけ張り綱が取られていなかったとき、船外機で全漁船の綱取りをしていた人は私の船が気になっていたそうだ。せめて2の「ロープ準備さえしておけば勝手に綱を取ってあげたのに」と今朝言ってくれたのだ。私はこの漁港に船を置いてまだ1年も経たない新米だ。分からないことなど山ほどある。この船外機を操っていた人とよく話をして連絡先を交換した。この人は高知中央地区では珍しく遊漁船専門でやっているため、それだけの理由で長年漁港から総スカンを喰らっていたという苦労話も聞けた。遊漁船が漁師から嫌われるという話はよく耳にする。その遊漁船は6年かけてようやく漁港に馴染むことができたそうだが、率先して漁港清掃をやったり、このように台風時の綱取りを他の船の分までやったり、私以上に苦労してきたのは間違いない。今回の彼の働きを見て今でも相当漁師に気を使っていることが良くわかった。今回の台風準備、いい人と知り合いになれたことは大きな収穫だ。いろいろと経緯を教えてくれたこの遊漁船船長と、今回私の船の綱取りを手伝ってくれたもじゃこ漁船頭さんには素直に感謝だ。
2022年09月07日
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台風11号が発生した。この台風、勢力は強いが四国に影響を与えることなく一旦沖縄方面へ行き、しばらく停滞した後北上した。台風接近時には普段係留している表の綱とトモのいかりだけでは船が沈んでしまう。トモ側の対岸まで太い張り綱を取るのが基本的な対策となる。この台風対策に関連して問題がいくつか発生した。自分が係留する港では早くから台風対策の綱取りが始まってしまったため、私が予定していたその週の操業が不可能となった。操業を取りやめるタイミングと自船に綱を取るタイミングに挟まれてモヤモヤしていると、いきなり私の最大の敵であるいやみじいさんに電話でしこたまどやされた。私が迷っていた間に自船の付近に係留している船は張り綱を取り終えた状態だった。いやみじいさんがいうには「おまんは泳いで綱を取れ」というのだからいやがらせ以外何物でもない。いつかこのじいさんは何とかしなければならない。台風11号は足早に日本海側北部へと通り過ぎたため、昼頃には高知県は強風圏からはずれ海も安定していた。自船に綱を取っていると他船の操業予定を狂わせるため、綱をいつ解除するかを決めるタイミングを決める必要に迫られた。幸い今年3月のもじゃこ漁で船頭をしていたTさんにお手伝いいただき船外機を使って自船に綱を取れた。これでいやみじじい以外の2の問題は解決された。しかしTさんの船も私の船に綱を取ってしまったので、防波堤から自船に乗船できなくなり、Tさんが張り綱を回収しない限り自分の張り綱を回収できなくなってしまった。状況はこうだった:よく見えないかもしれないがこの写真内でも無数の張り綱が取られている。結局はまたTさんに電話し、明日の早朝に張り綱を回収することに決めた。これで3の問題は解決した。残った問題は1だ。私の操業日数が私に相談なく短縮されてしまったのだ。私にとっては損失だ。コミュニケーションの問題だろうがそもそも違う漁をやっている漁師たちが一堂に会する機会などない。ましてや新米漁師の私と仲良くしてくれる古参漁師などほとんどいない(少しはいる)。私の係留場ではどんなに愛想を振り撒こうが全員からよそ者扱いをされているのが現実だ。まだ張り綱の回収が終わっていないが今回はなんだかモヤモヤする台風対策となった。
2022年09月06日
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須崎メジカ新子祭りが近い。この時期高知県民が必要としているのはメジカの新子だ。だが今年はこのメジカがあまり釣れない。昨日先輩漁師から電話があり「漁港から21海里離れた漁場にメジカがいる」という情報を得た。確かに私もメジカが欲しい。しかし21海里も走ったら私の釣果で高騰する燃料費を稼ぐことは容易ではない。つまりリスクが高いわけだ。このリスクを取らず近場を探し回ったが、やはりメジカはほとんど釣れなかった。ハイリスクを取らなかった結果のローリターンだ。もちろん自然相手なので何が起こるかはやってみないとわからない。わたしはカツオ漁に出ないこの期間は出来るだけローリスクを貫いて大赤字を避けることを原則としている。私にとって今は夏休みみたいなものなのだ。この時期の事業的リスクは低いに越したことはない。とは言えメジカ新子祭りが近いこの時期にメジカが釣れないのは寂しい。「メジカは近くのどこかにいるはずだ」と信じ、明日も漁に出ることにしよう。
2022年08月30日
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高知県の土佐市で独立漁師を目指して1年と1か月が過ぎた。その間で色々と分かったことがあるので読者に伝えたい。移住して漁師になろうと真剣に思っている人が一番関心があるのはおそらく「独立漁師でたべていけるのか?」という点だろう。次に来るのは「本当に自由になれるのか?」ではないだろうか。わたしも漁師になる前にその2点を非常に心配していた。先ず1つ目。「独立漁師でたべていけるのか?」答えは:やり方次第で食べていけるだ。魚は取れない、魚価は安い、燃料は高いの3重苦でなぜ食べていけるのか?漁協の組合員である以上一定日数以上の水揚げをしなければならないが、高知市にアクセスが良い漁港を選べばある程度市場に水揚げし、残りは自分で高知市の居酒屋さんに売りさばけば高く売れるからだ。全部市場に水揚げしたら漁に出るたびに赤字がかさむ。しかし、この様に漁獲の一部を自分で売りさばけばほぼ毎回利益を確保できるという仕組みだ。どうやって買ってくれる居酒屋さんネットワークを構築するのか。これはまた別問題だが、私の場合クライミング仲間に業務用冷蔵庫業者がいたのですぐに必要な店舗数は確保できた。それでは2つ目。「本当に自由になれるのか?」答えは:自由になれない。漁港では誰かがいつも見ている。操業中は無線でお仲間船と交信している。独立漁師はそれほど独立した存在ではないし、なりえない。これは馴染むしかない。独立漁師になる際にどこでなるかが重要な要素だ。「消費市場が近い場所」を選ぶ以外独立漁師として生き延びるすべはないだろう。
2022年08月28日
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今日のメジカの新子漁、自分のお仲間船はほぼ全滅だった。私はたったの4本。一番釣った人でも30本程度だ。漁場は宇佐沖、高知方面と須崎方面に分かれたがそれでも全滅だった。私はシロス(ヒラソウダガツオ)が大漁に連れたため市場に水揚げしに行った。するとどうだ。100本以上メジカの新子を水揚げしている船があるではないか。いったいどこでどうやってそんなに釣ったのか?この釣果の大差の原因は全く分からない。漁師になったはいい。何の漁でも同じだがこれ程奥深いものだとは思わなかった。どこで誰がやってもそれなりに釣れるものだと高を括っていた。基本的にお魚釣りなので仕事としては楽しい。しかし釣れる日に釣れなかった現実を目の当たりにするのは辛い。
2022年08月26日
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今日はメジカの新子が43匹上がった。私自身はかぶせを持っていなかったが、同じ所属漁港の先輩漁師船団がかぶせたところに入れてもらって大漁となった。かぶせも安くはないが申し訳ないので明日からは自分でもかぶせを持っていくことにしよう。大漁といっても先輩漁師の半分以下の釣果だ。先輩漁師達は100匹以上釣っていた。かぶせ方だが海へホースで排水されるように作成した専用の箱にシラスの凍った塊を入れ、海水をシャワー状にかけて少しずつシラスを海に流し出しながらそこを旋回する。下手をすると捨てる小サバが大漁に釣れることにもなる。大漁ならではの問題もあった。コロナのせいで予約の減った居酒屋にさばき切れず、かなりの数が売れ残ってしまった。師匠には「メジカは12時までに水揚げすればいいよ」と言われていたので、売れ残った分を11時に市場に持っていったら、「もう朝市はおわったから買値は10分の1ね」と言われた。最低の値段で買い叩かれた。家と市場を往復するガソリン代の方が高くついた。大漁の時はどれだけ自分でさばけるのかをうまく予測し、市場に卸す分を帰港前に決める必要がある。ひと月近くほぼ毎日やってきたメジカ漁だが、まだいろいろ勉強すべき点は多い。
2022年08月24日
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昨日思いっきり足を引っ張ってくれた世話好き老人について行き、今日もメジカの新子漁に出た。夕べの内にかぶらはすべて世話好き老人お手製のものに変えた。漁場は昨日釣れなかったところ。半信半疑で仕掛けを出した。するとどうだ、そこそこ釣れるではないか。纏めて食ってくることはないが旋回していればポツポツと安定して釣れる。結局今日は新子だけで40本程釣れた。世話好き老人の釣果も上回った。この世話好き老人はとにかくうるさいが、これまでいろいろ私の面倒を見てくれた。曳縄漁に必要な道具をただでくれたり、隣町まで軽トラでメジカ漁用の竿を買いに連れてってくれたり、良い潜行板を売る漁具店を教えてくれたり、私の船にシーアンカーを付けてくれたのも、ペンドルを付けてくれたのも全部この老人だ。金にうるさいのが難点だが、上手に付き合えばいいことも多い。
2022年08月23日
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独立漁師でもパソコンは使う。週2程度リモートでIT系の仕事をして漁業の赤字を補填する。漁業だけでは食えないから。研修期間中は県にレポートを提出するブログを書く私の場合は他にもパソコンの用途があるが、先日の記事で書いた通りLenovo X1 Carbonがたった2年ちょっとで壊れた。こんなに早く壊れるのは困るので信頼のPanasonic製を買おうかと思ったが、並みのスペックで25万もする。漁師にはちょっと高過ぎる。したがって実際に買ったのはマウスコンピューターだ。15.6型でCore i7。Office付きで5%割引だった。3年以内で壊れなことを祈る。【8/19~23期間限定★ポイント10倍】mouse K5-H-MA-AP [ Windows 11 ] 15.6型 Core i7-10750H 32GB メモリ 512GB M.2 SSD GeForce MX350 Office付き ノートパソコン 新品 マウスコンピューター PC BTO
2022年08月22日
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漁港の高齢化は既に末期状態だ。若者にひたすら嫌味を言う老人若者に昔の武勇伝をしたがる老人いらないのに若者の世話をやきたがる老人だいだいこの3種類の老人に限られる。1のタイプは「ハイハイ」と聞き流しておかないとひどいストレスになるが、無視をすると何されるか分からないので上手に挨拶だけはしておく。2のタイプは時間をかけてでも武勇伝を聞いてあげる。このタイプもご機嫌を損ねるとしっぺ返しを食らうからだ。3のタイプは我慢して世話をやかせてあげる。今日は3のタイプに酷い目にあわされて無残な釣果に終わった。おかげさまで大赤字だ。でも我慢我慢。漁港はもうすでに老人ホームそのものだ。毎日おじい達のご機嫌を取り続けるのだ。これができない研修生を1人知っているが完全に干されている。これから独立漁師になろう、長期研修性になろうという人には後ろ向きな話でしかないが、漁港に船を置くということはこういうことだと事前に理解しておくことに損はないと思う。
2022年08月22日
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