ネット文芸館 木洩れ日の里

ネット文芸館 木洩れ日の里

PR

×

コメント新着

朽木一空と五林寺隆 @ Re:新宿に熊怖い(06/16) 笑左衛門さんへ 新宿、渋谷、池袋、銀座…
笑左衛門 @ 新宿に熊怖い ユニークな画像でびっくりしました。新宿…
イラン攻撃@ Re:時の家(03/05) イラン攻撃については、 0896240183 をど…
日差し@ Re:万作の花(02/22) 日差しの知りたいことは、0896244450 か…
聖書預言@ Re:置き爺(11/25) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

このサイトに掲載している「文章と絵手紙画像の著作権」は、当サイト管理人に帰属しています。従って、無断で転載することをお断りします。

2018.04.20
XML


 これでもかというばかりに桜が咲き誇っている。 首を吊るのにいい枝はないかと、寒い木枯らしの霊園を彷徨ったが、桜はみな老木で、首を吊れば、折れそうな枝ばかりで、諦めた冬が思い出された。

-冬蜂の死にどころなく歩きけり - 鬼城-ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな  - 鬼城

 桜の下を、あてもなく ふらふらと うろついている男がいた。 やがて、男は古い墓石の前に腰を降ろし、酒を飲みながら、華やかな花の群れから離れて、老木の幹のごつごつとして、醜い皴のような幹にしがみつくようにして、ひとり離れて咲いている花にぶつぶつと独り言のように話しかけた。

-明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは- 

 男はこの歌が好きだった。既に男の明日は壊れてしまっているのに、まだ、何かを期待してなければ生きていけない自分が悲しかった。親鸞聖人九歳の時の和歌だと云う。

-さまざまの 事おもひ出す 桜かな -  芭蕉-桜咲き さくら散りつつ 我老いぬ -  芭蕉

桜で飲み、酔いとともに、芭蕉の句が男の体に滲みた。

-徘徊し 花に誘われ 独り言-      退月
-これでもか 花ひろげられ 我沈む-   退月-ごつごつの 醜木に咲く  一人花-   退月
-咲きもせず、散りもせぬ花 ぐずぐずと- 退月

 退月は男の俳号である。



※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。
またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。

にほんブログ村

人気ブログランキングへ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.04.20 13:36:12
コメント(0) | コメントを書く
[短歌・俳句・川柳・都々逸] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: