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母の手を ぎゅっと握って ありがとと 言えなかったな 彼岸花清秋に 心澄みゆき 母思い 松ぼっくりを 墓に供えて山里の 枝で熟した 柿の赤 蜻蛉どこいく 秋澄む空に作:朽木一空 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.29
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運動会がんばった顔の立ち寄り湯紅葉の一枝だけの見つけもの作:風香 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.26
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製作:1949年 日本 上映時間:108分 監督:小津安二郎 本作は『麦秋』『東京物語』と並び、原節子が“紀子”を演じたことから「紀子三部作」と呼ばれる。いずれも笠智衆、杉村春子、三宅邦子らが顔を揃える家族劇だが、三作はそれぞれ独立した物語として、異なる季節の光を宿している。 大学教授の周吉(笠智衆)は妻に先立たれ、娘の紀子と鎌倉で静かに暮らしている。独身のままの紀子を案じる周吉は、妹のまさが持ち込んだ縁談を勧めるが、紀子は頑なに首を振らない。愛する父を一人にしてしまうことへの痛ましいほどの思いやりが、彼女の胸を縛っていたのである。その気持ちを悟った周吉は、紀子を送り出すために「自分も再婚を考えている」と嘘をつく。小津作品らしい、静かな嘘が物語をそっと動かしていく。 小津監督の代表作としては『東京物語』が広く知られるが、物語の芯に宿る熱や、父娘の情がほとばしる瞬間においては、本作のほうがより強く胸を揺さぶる。とりわけ父娘の最後の旅行、そして紀子の結婚式の後、周吉がひとり台所でリンゴの皮を剝きながらうなだれる場面は、観る者の心を深く沈め、静かな涙を誘う。 この場面について、小津監督は当初、笠智衆に“慟哭”を求めたという。しかし笠は派手な感情表現を好まず、現在の抑えた演技に落ち着いた。後日、笠は「できるできないは別として、役者なら監督の要求に応えるべきだった」と語ったという。そうした裏話を知ると、あの沈黙の重みがいっそう深く胸に沁みる。声を上げぬ悲しみほど、時に人の心を揺らすものはない。 現代では、若い女性が父親や中年男性を軽んじる風潮も見られるが、当時の娘たちが自然体で父親や知り合いのオジサンと酒を酌み交わす姿には、どこか失われた風景のような温かさがある。本作は娘の結婚をめぐる父娘の葛藤を描いた名作であると同時に、鎌倉の静謐な佇まい、能楽の幽玄、京都の寺社の気配といった日本文化が、物語の背景に淡く溶け込み、観る者の心を洗う。 当時の価値観では、一定の年齢に達した女性は結婚しなければ不幸だと見なされがちで、紀子のように自分の意思を貫けない状況は気の毒にも映る。しかし、それもまた本人の生き方や選択によって変わり得るもので、一概に断じることはできないだろう。 それにしても、能楽の場面で紀子が見せる嫉妬の炎を宿した一瞬の表情は凄まじく、原節子という女優の底知れぬ深さに思わず息を呑んでしまった。あの一瞬に、彼女の心の揺らぎと、別れの予感が凝縮されていたのだろう。評:蔵研人 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.22
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ランニング 半ズボン履き 裸足でも 空き地探して どろんこ野球 ちゃぶ台を 囲んだ飯は 早食いよ 親爺の教訓 聞きたかねえよ算盤を 得意がってた 爺だぞ AIなんぞに 負けちゃなんねえ街灯の 下で泣いてた 美代ちゃんは 公衆電話で 彼氏にふられ作:朽木一空 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.19
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道の駅 ナスの青さが 目を誘うそれぞれの 好みのわかる 良夜かな作:風香 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.16
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その日はかならずやって来る時間のない世界光と暗闇だけがある世界記憶のない世界想念だけが漂う世界それは平行世界への旅立ちなのかそれとも大宇宙が静かに消滅する日なのかその日が訪れればきっと分かるだろう時間さえも失われたその世界の中で作:五林寺隆 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.13
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銭湯の 富士山眺め 夢見る児 湯気の中では 浪曲親爺駄菓子屋の くじ引き箱と いざ勝負 泣く泣く帰る 十円博徒汗みどろ 昭和の便所 夏暑し 痛い尻拭き 新聞紙待つ あんなことあったかな、貧しかったけど元気があったな、子供も、爺さんもまっ直ぐだったような気がするねえ作:朽木一空 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.08
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園児皆 はずんで走る 運動会年齢の きざまれし手の 巨峰かな作:風香 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.05
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囲碁仲間に誘われ、久しぶりにカラオケ店へ足を運んだ。といっても、夜はスナック、昼はママが一人で切り盛りする小さなカラオケ喫茶である。午後一時、重々しい木のドアを押し開けると、すでにカウンターには四名、テーブル席の一つも埋まっていた。 店内には大音響が響き渡り、年配の女性が演歌を熱唱している。ざっと見回すと、あとは八十代と思しき白髪や禿頭の爺さんばかり。席に着くと、ママが挨拶とともにメニューを差し出した。ここでは飲み物を一つ頼めば、あとは一曲百円という、なんとも分かりやすいシステムらしい。 車で来たのでアイスコーヒーを注文すると、「かけつけに、さっそく一曲入れてくださいね」と促される。初めての店なので、オハコではなく歌いやすい吉幾三の『雪国』を選んだ。 女性の歌が終わると、割り込みで入れた私の『雪国』の前奏が流れ出す。慌ててマイクを手に取り、大画面の前へ。なんとか無事に歌い終えると、パラパラとお愛想程度の拍手が聞こえた。 続いて、同じく割り込みで入れた囲碁仲間二人の歌が続く。忘年会などで聴き慣れた歌声なので「いつもながら巧いな」と思っただけだったが、我々より先に陣取っていた常連たちの歌声には、思わず度肝を抜かれた。 村田英雄の『無法松の一生』をはじめ、春日八郎、大川栄策、鳥羽一郎など、古い演歌が中心なのだが、そのどれもが腹の底から絞り出すような迫力に満ちている。よく見ると、ヨタヨタ歩きの人や杖をついた老人ばかりなのに、歌い始めると突如として「別人28号」の世界へと変貌するのだ。 いつもの私なら得意の演歌をリクエストするところだが、ここではとても太刀打ちできない。そこで次に選んだのが『ブルー・シャトー』。すると突然手拍子が起こり、なんと一番を歌い終えると大拍手。「ブルー、ブルー、ブルー……シャトー」と歌い切ると、店内は歓声と拍手拍手の大嵐となった。「なるほど、演歌漬けのこの店では、こういう曲のほうが受けるのか」 そう悟った私は、橋幸夫の『恋のメキシカン・ロック』、植木等の『スーダラ節』、吉幾三の『俺ら東京さ行ぐだ』などを立て続けに歌い、大喝采の雨あられを浴びたのだった。 ただ、もうネタ切れである。当分この店に顔を出すのはやめておこう──そんな思いを胸に、店を後にした。作:五林寺隆 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 にほんブログ村
2026.09.01
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