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江戸時代は生れた場所で身分も職業も決まっていた。好きな職業につきたい、好きな女と添い遂げるなどという我儘は通らなかった。特に長男ともなれば、武士もそうだが、商人も百姓も、職人も、親が隠居したり、亡くなれば、その家の財産を一人で相続する「家督相続」を長男が受け、家業と家を継ぐのが当たり前であった。
なので、江戸老舗の店には、よっ、二代目、どころか、三代目 四代目もざらにいたのである。長男以外の子供は部屋住みとなり、家の手伝いをしたりして養ってもらう身分になる。彼らに立つ瀬が出来るのは、養子縁組などで他家へ入って家長となることしかない。それも叶わぬ者は、奉公に出されるか、職人に弟子入りするか、口入屋(職業斡旋所)で職を探すしかない。
つまり、長男以外の者は実力で生きていくことになり、家業以外の職に就くことになるのである。現代はどうだろうか、家督相続なんてことはなく親の財産は子供に平等に分けられ、親のコネで就職するなんて人もいるが、たいていは自分で職業を探し、その後は実力次第の世の中である。職業の自由ってやつだ。
さて、現代の二代目はどうなっているのか?
企業や農業、職人、旅館や食堂などの世界ではまだ二代目が大勢いそうだが、サラリーマンが親の後を継ぐのは少なくなっているような気がする。
二代目と言ってもスポーツの世界は実力主義だから難しく、二代目が活躍するのはごく稀れなことである。大スターの息子で鳴り物入りでプロ野球界に入った某お坊ちゃまも、使い者にはならなかった。
他のスポーツにも、オリンピック選手でも二代目が活躍することはめったにない。唯一、相撲の世界だけに二代目が目立つくらいだ。運動神経のいい奴は相撲なんかに、目もくれないだろうから、案外穴場で、二代目でも活躍できるのかもしれない。
囲碁、将棋、小説家、漫画家、作詞家、デザイナー、画家、音楽家、歌手などは二代目が成功した話はあまり聞かない。この世界が実力と能力と努力が必要な世界であることが証明されている。
ところが、まだまだ親の七光りを利用して二代目が大手を振るっている世界があるのだ。
ダントツは政治家だ、親の七光り以外何もなくてもなれる世界だ。こんなことで日本が動いていくのだから、たまらないねえ、、次に二代目が多いのが、芸能界、俳優、歌舞伎役者、落語家、それに伝統芸能の世界である。
これらの世界は、ほどほどの努力で何とかなるから、親の七光りが通用するのである。ま、正直に申せば、能力などとは無関係、誰にでもできる職業なのだろう。
2代目が継げない世界こそが能力が必要だし、実力がものいう世界ともいえるだろう。二代目が継げる政治家や芸能界は地盤と、しがらみと、人の繋がりがモノをいい、必ずしも能力実力が必要じゃないってことに、気が付いたよ。 まっ、親父を超える二代目にはめったにお目にかかりませんけどね。
よっ二代目、頑張れよ、、、
作:下肥流行
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