【西洋陶器を求めて】 0
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似ていても、違うものがあります。イカとタコ、どちらもスミを吐く。しかし料理に使われるのは、いつもイカスミ。タコスミのパスタはありません。イカスミは粘り気がありますが、タコスミはさらさら。パスタに、タコスミは使いにくい。イカは敵から逃げるとき、スミを塊として吐き、自らの分身とします。そして、敵の気をそらして逃げます。一方、タコはスミを煙幕として使います。そのため、イカスミは粘り、タコスミはさらさら。料理のために、イカスミは粘っているのではありません。またイカスミは、タコスミの30倍のうまみ成分も含まれます。さらにタコスミには、敵を麻痺させる成分も。そのため、イカスミはおいしく、タコスミはおいしくありません。タコスミが料理に使われない理由は、ここにもあります。セピア色は、イカスミから生まれた顔料。本来のセピア色は、黒褐色。しかし今では、セピア色も似て非なる色。似て非なる味を持つ、イカスミに感謝。似て非なる色を持つ、セピアに感謝。いつかは、この日記を書く、このときも、セピア色に変わるかもしれません。感謝の日々を、続けたい。いつかはくる、そのときまで。セピアにかわる、そのときまで。
2008.01.29
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美しい羽を持つ孔雀。雄鳥の羽は、まばゆいほどに美しい。しかし雌鳥の羽は、茶色く、地味で、目立たない。それは、自然が与えたごく自然なからくり。卵を産み子孫を残すために、雌鳥はその身を守らなくてはなりません。そのためには、目立たない姿が良いのです。一方で雄鳥は、求愛のために、美しい羽で着飾ります。しかしその美しさは、命がけの危険をもたらすものなのです。命がけの愛により、子孫が生まれます。そして、雌鳥も卵を産み、年老いてゆきます。その年老いた雌鳥には、雄鳥の様な綺麗な羽が生えてくるのです。本来、孔雀は美しい羽を持つもの。それが若い雌鳥では、女性ホルモン、エストロゲンで抑えられていたのです。そして年老いて、女性ホルモンが失われると、美しい羽が雌鳥にも与えられます。まるでご褒美のドレスのように。時とともに、美しくなる。それは、人も同じです。経験の積み重ねにより、人は内面から美しい光を放ち始めます。時とともに増す、内面の美しさ。自然が人に与えたその優しい美しさは、究極の美と呼ぶ他の、何物でもありません。
2008.01.24
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病気というのは侮れないものです。今日は珍しく、NHKスペシャル「新型インフルエンザの恐怖」のお話です。H5N1型の鳥インフルエンザの人への、さらに人から人への感染が確認されました。流行すれば、日本でも64万人の死亡が予想されています。治療法に確証が得られておらず、誰も免疫のない病気は恐ろしいものです。流行すればワクチンも足りず、誰からワクチンを投与するかという、救うべき人の残酷な選択をしなくてはならないとのことです。私はインフルエンザも肺炎も経験があります。しかし、最も恐ろしかったのはマイコプラズマ感染症。症状の軽いマイコプラズマ感染症を、私は単なる喉の不具合と思っていました。しかしその不調は約2ヶ月続き、そこでさらに風邪を引きました。すると喉が腫れあがり、声がまったく出なくなりました。喉からかすれ声さえ出ない体験は初めてで、急遽、通院を始めます。病院でも、筆談でしか症状は伝えられません。そして抗生物質を投与し始めますが、まったく効きません。マイコプラズマには、抗生物質は効かないのです。40℃の高熱が出て、1週間で体重は10kgf近く落ちました。声も出ず、点滴を打ちながら、ようやく恐怖を感じ始めました。ここで、マイコプラズマではとの診断で薬を変え、急速に回復に向ったのです。適切な医療処置が受けられない場合、病気は恐ろしいものです。マイコプラズマ感染症の様に弱い病気でさえ、もし薬や点滴が足らなかったら助からなかったかもしれません。ましてや新型インフルエンザなら。その後、私はうがいや手洗いを励行し、少し調子が悪いとマスクをするようになりました。それ以来、重い風邪を引くことはなくなっています。過剰反応は不要ですが、防衛策をとって損はないでしょう。――――――――――――――――――――――――「鳥インフルエンザ、日本で64万人死亡も 中国で人に感染」(1月11日21時35分配信 産経新聞) 中国で10日、鳥インフルエンザの人から人への感染例が初めて確認されたが、このウイルスが人に移りやすく突然変異して「新型インフルエンザ」として上陸したら、どうなるのか。日本では64万人が死亡し、経済的にも損害が約20兆円に達すると未曾有の被害が予想されている。一部企業は極秘で対策を進めているが、欧米系企業と比べ、大半はまだ危機管理の意識が薄いようだ。(津川綾子) 鳥インフルエンザが人から人に感染し死者が出たのは、これまで東南アジアを中心に数例報じられていた。中国衛生省が10日、南京市の男性が、鳥インフルエンザ(H5N1)に感染・死亡した息子から感染したと発表。専門家の間では鳥インフルエンザが人に感染しやすく変異した「新型」の発生が時間の問題といわれており、日本上陸も現実味を帯びてきている。 実は、日本でも最悪のケースを想定して、シミュレーションがされている。 《1人のビジネスマン(東京在住)が海外出張先で鳥インフルエンザの「新型」に感染して帰国。だが、感染に気づかず電車で会社に通勤した場合、帰国から10日目には首都圏で22万4000人が感染。京阪神にも飛び火し、2万4000人が感染する》 国立感染症研究所はこのように、人に免疫がない「新型」がまたたく間に全国へと広がると予測。厚生労働省は国内で1人の発生から2500万人が感染して病院に行き、約2カ月で64万人が死亡すると推計している。
2008.01.14
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ハテナという生物がいます。それは学名hetena arenicola、「砂の中に住む謎の生物」の意を持つ生物。2000年に和歌山の海岸で発見された0.03mmのべん毛虫。体内には藻類を共生させ、動物だが葉緑体を持ちます。つまり半分、植物。変わっているのは、分裂し、次世代に生まれ変わるとき。ふたつに細胞分裂すると、一方にのみ葉緑体が受け継がれます。そして葉緑体をもつハテナは植物に、もたないハテナは動物になります。さらに動物のハテナが藻類を食べると面白い。藻類はハテナの体内に共生し、ふたたび葉緑体を持つのです。こうして、ふたたび半分動物で、半分植物のハテナができるのです。ハテナは15億年前に、植物が葉緑体を共生させて、多様化や光合成を始めた進化の途中を残した生物と考えられています。ギリシア神話でダフネは、アポロンから逃れるため、月桂樹に姿を変えました。動物から植物へ。その変身を、ハテナは今も続けています。高名な学者はハテナと名付けました。しかし、良い物を取り込んで進化すること。それは、私たちの学習に似た、ごく自然な進化なのです。
2008.01.13
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いよいよ、本格的にお仕事を開始するかたが多いことでしょう。その前に、くつろぎのお時間を。柔らかい布団や毛布の上で、眠そうなとき、気持ち良さそうなとき、ねこさんは、前足をフミフミします。そしてフミフミは、いつまでも続きます。仔猫は母乳を飲むために、母猫の乳房を前足で押す行動を取ります。その行動の名残といわれるフミフミ動作。猫好きのかたは良くご存知ですが、この時のねこさんはとても幸せそう。母猫を思い出しているのでしょうか。わたしも、もう少し布団をフミフミしたいのですが、働かなくてはなりません。仕方なく、ねこさんの動画をお届けいたします。残念。【YouTubeから】 フミフミこねこ
2008.01.07
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皆さん、お忙しそうですので、今日は短めのお話を。世界で一番大きな生物は何か、気になっていました。皆さんは、何だと思われますか?くじら等考えましたが、違いました。大きさが8.9平方キロメートル(km^2)の大きさがある生物が答えです。さて、何でしょう?これほどの大きさがあるのは、動物ではありません。答えはオニナラタケ。実はキノコなのです。2000年にアメリカ オレゴン州のブルーマウンテンで発見されたオニナラタケのコロニーは、世界最大の大きさがありました。広大な森を覆うキノコは、全てのキノコが菌糸で繋がった巨大生物。しかも寿命は2400年とされています。生物の世界は、人の常識を超えるものです。【これはかわいいオニナラタケ】 オニナラタケ
2008.01.04
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昔、十姉妹を飼っていたことを思い出しました。最も多いときには、20羽以上の十姉妹を、小さな小屋で飼っていました。その中に、薄茶色で小柄な十姉妹がいました。その鳥は、尾羽がほとんどなく、ほとんど飛ぶことができません。メス鳥ですが卵も産めないようで、仲間からもいじめられている様子でした。わたしはその鳥を、「しっぽなし」と呼んでいました。時は流れ、ある頃から、十姉妹たちの様子が変わってゆきました。子育ての上手なはずの十姉妹が、卵を放置したり、雛に餌をあげなくなったのです。その頃から、しっぽなしは献身的な努力を始めます。他の親の生んだ卵を、餌も十分に食べず、ひたすら温め続けます。通常の母鳥は、オス鳥と交代で卵を温めますが、それもありません。そして雛がかえると、しっぽなしはさらに大変です。雛のいる巣箱は、小屋の高い場所にあります。飛べないしっぽなしは、その巣箱から、下に向かって飛び降りるのです。雛がいないときは、小屋の壁にぶら下がりながらおりるしっぽなし。雛がいるときのダイビングは、とても危険な行動に思えました。そして餌を口に含むと、小屋の壁を必死によじ登るのです。雛に餌をあげ、再び下に飛び降り、餌を運び続ける。無責任な親鳥たちも、しっぽなしのその行動を邪魔する気配はありません。そうして、育ての親しっぽなしから、次々と若鳥が育ってゆきました。しかし、ある日、悲しい事件が起きました。早朝、十姉妹の小屋が大騒ぎに。よく見ると、小屋のわずかな隙間から、蛇が巣箱に侵入しているのです。そして唯一犠牲になったのが、しっぽなしでした。卵を狙って巣箱に進入した蛇に、しっぽなしは最後まで立ち向かったのでしょう。可哀想なしっぽなしは、蛇に食べられてしまいました。そしてその代わり、卵と他の鳥たちは守られたのです。なにがあれほどまでに、しっぽなしを子育てに駆り立てたのかは分かりません。卵が産めない彼女の想いがあったのでしょうか。しっぽなしは、必死で卵を守りました。しかしその後、育ての親を失った十姉妹たちは、ゆっくりと、しかし確実に、その数を減らしてゆきました。そして、今はもう、私は十姉妹を飼っていません。
2007.12.27
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テロメア。それは命のリミットスイッチ。染色体の末端にあるテロメアは、細胞分裂のたびに短くなってゆく。そのためある回数分裂すると、テロメアの短縮で、細胞分裂が停止する。細胞分裂の停止は、老化と死を意味する。老化と死の鍵を握るテロメア。しかしテロメアを欠いた細胞もある。その細胞は、無限に増殖することを許される。その不死の細胞こそ、ガン細胞。無限の分裂と、無限の増殖を許された究極の姿。不老長寿、それは人が求めてやまないもの。しかしその答えは、人が最も忌むべきところに置かれている。もし不老不死の薬があるならば、それは全身をガン細胞へと変える薬。自然は人に、有限の寿命を決めるリミットスイッチを与えた。もしそのスイッチを解除するならば、人は自然の姿ではいられない。有限の寿命か、滅することのないガンとの共生か。残酷な二者選択を、自然は私たちに準備したのです。人の命は限りあるもの。その摂理を無視しようとするとき、人は、如何にその行為が無謀かを知るのです。
2007.12.22
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細菌と呼ぶとイメージは悪いものの、私たちは細菌と共に生きています。皮膚に数百種、腸内に500~1000種以上の細菌がいる私たち。私たちの体は、60兆~100兆個の細胞で構成されています。しかし腸内細菌の数だけでも、100兆~1000兆個。私たちは、その90%が細菌からできた生き物なのです。その理由は、細菌の繁殖力にあります。例えば、1個の大腸菌は、24時間後には300兆個にも増えるのですから。体内細菌は、外部から侵入した病原菌を排除し、私たちを病気から守ります。ただ寄生しているだけではありません。しかし有名になった、胃に住むヘリコバクター・ピロリの様に、胃潰瘍や胃がんの原因を作る細菌もいます。その時は、乳酸菌LG21をヨーグルトと共に食べることで、ヘリコバクター・ピロリは激減します。ただしヨーグルトを食べるのをやめると、やがて元に戻りますが。さて、今日も細菌たちが食事を求めています。なにしろ、90%は細菌たちの体です。彼らの意見には逆らえません。今日も、なるべく美味しい食事を頂くことにしましょうか。グルメな住人の、彼らのために。
2007.11.25
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海原を泳ぐ人魚たち。彼女達も若い女性。時にはショッピングも、楽しみたくなります。半透明の財布にコインを入れ、今日は海底のお店でショッピング。しかし、どうしたことでしょう。どこかに財布を落としてしまいました。そう、それは、きっとあの時です。海草の合間を抜け、海底の洞窟に潜る時。*海藻の間や、岩礁の隙間には、「人魚の財布」と呼ばれる半透明の袋が見つかります。また海岸にも打ち上げられています。その中には、円形のコイン状のものがある時も。この人魚の財布は、ナヌカザメなどの卵です。そのため、時には人魚の財布には、サメの赤ちゃんが入っているときもあります。サメは血液中に含まれる尿素で、海水中でも生きられる浸透圧のバランスを保っています。この人魚の財布は、サメの赤ちゃんが、海水中でも生きられるようになるまでの、一種の保育器なのです。*人魚の財布は、波に揺れ、やさしく赤ちゃんをあやします。その生命の輝きに、人魚達も、今日のショッピングはおあずけですね。【人魚の財布】海遊館HP (注)名前は綺麗ですが、サメの卵です。あまり気持ちの良いものではありません。 それでもよければ、ご覧ください。
2007.11.08
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公園のタイルの上に、スズメガが落ちていた。蟻が寄るでもなく、とても綺麗な姿で。子供の頃、あれはハチドリかと聞いたら、蛾だと教えられた。とてつもなく体力を奪うだろう、その高速のはばたき。今でも私には、蛾とは思えない。マダカスカルには、30cmもの長さの蜜を吸う口を持つスズメガもいる。そして30cmもの長さの花の奥に、蜜を蓄えたランもある。花粉に触れずに蜜を取るスズメガと、蜜を与えず花粉を付けようとするランの戦い。自然の中で、スズメガは懸命に生きている。冷たいタイルを墓標に変えて。もうはばたかないその透き通った羽は、力の限り生きた証として陽光に輝く。昆虫達は一生を圧縮し、私たちに見せてくれる。生命が生まれ、そして消えてゆく。そして来年も同じことが、きっと繰り返されるだろう。それでも来年が、今年と同じである保障はない。今日を生き抜く奇跡を。明日を迎える喜びを。スズメガの死は、明日があると疑わない、私たちへの警告。○参考:「スズメガ」,私が見たのはオオスカシバ*****ブログでの別れは、しばしば突然です。ブログ連載途中で重い病気で入院され、友達がブログを代筆されていたかた。突然、1年ほど続いていたブログが消去されました。友情を微笑ましく思い、日記には私も応援のコメントを書き続けました。しかし最後の日の日記は、コメントのないアフィリエイトだけのもの。つい、日記へのコメントをためらってしまい、その直後、ブログが消えました。明日もコメントができると思った、その気のゆるみが悔やまれます。一日も早いご回復を、お祈りいたします。
2007.10.08
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受験生は夜型になる。これは自然の摂理です。体内時計の1日は27~30時間。1日の24時間より長い。特に10代の頃は、体内時計が長くなりがち。そのため自然に夜型になる。午前9時までは授業を始めない。その方式で、学習効率向上を試みすらある。1989年、イタリア人女性のステファニア・フォリーニは、洞窟の中で131日をすごした。光のない世界で、彼女の“1日”は次第に長くなる。食事の回数が減る結果となり、体重は減少。ビタミンDの欠乏、そして免疫不全。極度の「時差ぼけ」となる。光のない状態は、鬱をも引き起こす。日照時間の短い冬には鬱になりやすくなる。事実、別の洞窟生活をした女性は自殺している。人の体内時計の1日は、最長で90時間になるという。地球の1日は、あまりに人には短すぎる。毎日、足らない数時間が失われてゆく。だれか、わたしの大切な時間を、取り戻してはくれないか。
2007.10.07
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本当に昨日は蒸し暑い日でした。あまりの蒸し暑さに、水中にいる気持ちに。そこで今日は深海魚のお話です。アンコウなど、私たちがおなじみの深海魚が住むのは、せいぜい深さ1000m。もっと深い3000m以上の超深海は、水温1.5℃、超高圧の暗闇。この世界には、ナマコが多く住みます。超深海に住むユメナマコは、最近有名になりました。そして3000~6500mは、5~7対の足があるセンジュナマコの世界。さらにそれ以上の9000mの海底は、クロナマコがうじゃうじゃと住んでいます。クロナマコは体長5cm。8本足で足跡を残しながら、ゆっくりと歩きます。不器用で、段差のあるところでは、ひっくりこけていたりする可愛い奴ら。日本海溝は、クロナマコの天国なのです。3000mに相当する300気圧以上では、バクテリアさえも死滅します。細胞は破壊され、生物の形は保たれません。たんぱく質さえも変質しかねない圧力なのです。深海生物の体は地上に上げると破壊され、生物によっては溶けてしまいます。そのため、深海生物が生きていける理由は謎のままです。そしてその謎は、まだ当分解けそうにありません。探し物は何ですか見つけにくいものですかユメナマコの世界へクロナマコの世界へ行ってみたいと思いませんか?うふっふ~♪
2007.09.17
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受け入れ難いこと。北海道の猫のふんから、エキノコックスの卵が検出されたとの報道がありました。猫には感染しにくいとされていましたが、ついに・・・。北海道大学の野中講師からは、「猫が人への感染源になる可能性がある」との声が挙がっています。エキノコックスは経口感染ですので、感染力は強くはありません。卵は人の体内で幼虫になり、肝臓に寄生。その場合は、致死的な肝機能障害が起きます。昨年は20人の患者が発生。今回の猫は、野ネズミを良く捕まえていたとか。特殊な例かもしれないという、期待があります。なんとか、エキノコックスが、拡大しないことを祈ります。*受け入れたいこと。地球環境の対策として、何をして良いか分からない。その悩みがありましたが、よいシステムがありました。緑のgooです。(緑のgooは、ぶろっこり~さんからご紹介頂きました)これはネット検索をするだけで、その広告収入の一部を環境NGOに寄付できるもの。検索100回で15円相当ですが、私たちからの出資が不要なのは魅力です。残念ながら楽天ブログには、ブログパーツが貼れませんでした。そこでツールバーをPCに導入。これから検索は、緑のgooを使います。インフォシークさん、すみません。
2007.09.03
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魚はとても多くの卵を産みます。しかしその大半は、成魚にはなりません。多くが他の魚に食べられるなどしてしまうから。まるで他の魚に食べられるために卵を産むかのようです。この「ムダ」はなぜあるのでしょう。卵を守らない魚は、非常に多くの卵を産みます。これを「r戦略」と呼びます。一方で、鳥類や哺乳類のように少数の子供を育てる戦略は「K戦略」と呼ばれます。どちらの戦略が良いかは分かりません。しかしr戦略を取る魚たちは、この「ムダ」がなくては滅んでしまうのです。私たちのK戦略にも、弱点があります。それは環境変化に適応する必要性。例えば10個の卵を産む能力がある鳥がいます。しかし、実際は5個しか産みません。それは6個以上産むと、餌の不足で親も滅んでしまうから。そして環境が悪い地域では、その鳥は4個の卵しか産みません。環境にあわせて進化しているのです。地球環境が急激に悪化する今日。私たち人類は少子化の傾向にあります。これはK戦略を取る私たち人類の、環境に適応した「進化」なのでしょうか。
2007.09.01
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お隣の韓国では、ねこさんたちは嫌われていると聞きます。しかし、今はどうなのでしょう。事実、韓国の諺には、猫の悪口が続きます。「猫の癖憎し」は、猫は性根から悪い、とそのまま悪口。「猫の子は生まれながらに引っかく」も同じです。「憎き猫が雌鶏をかみ殺す」は、憎い人が更に憎いことをする喩。「甘酒飲んだ猫の顔」は、盗み食いをした人の表情を揶揄する表現。「泥棒猫が祭床に上がる」は、やはり憎いことをする人のこと。「猫の声」ですら、人をだます声という意味があります。「目を隠してニャオと鳴く」は、姑息な手段でだますこと。「猫がネズミを思いやる」はありえないこと。あるいは偽善者。ねこさん、きみたちは日本にいてよかったね。さて、今の韓国はどうなのでしょうね。ねこさん。
2007.08.10
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昆虫は脳の設計で大きな失敗をしました。昆虫は脳の役割を、2箇所で分担しています。抑制的な指令を出す本来の脳と、鼓舞的な指令を出す食道下神経節。この2つはつながっていなくてはなりません。しかし昆虫では、この2つの脳の中央を食道が貫いているのです。それは脳が発達すれば、食道が締め付けられることを意味します。高度なコロニーを形成するミツバチは、花の蜜を吸うだけ。飛翔能力の優れたハエも、液状の食物を取るだけ。芸術的な巣を作るクモも、獲物の体液を吸うだけ。いずれも流動食しか食べられません。昆虫は小食です。そして食物を我慢しても、昆虫の脳の肥大化には限界がありました。その結果、人の様な知能が生み出されることはありませんでした。もし昆虫の脳設計が適切だったら。もし昆虫の脳の中央を、食道が貫かなければ。今頃、地球は圧倒的な数の、高度な知能を持つ昆虫で支配されていたかもしれません。そして彼らは、よりグルメな食事を楽しんでいたに違いないのです。
2007.07.14
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七夕。それは、織姫と夏彦の再会のとき。ふたりは再会の時を、時の流れによって知る。出会いは生き物にとって大切なこと。小さなショウジョウバエにとっての雌雄の出会い。その機会は、熟した果物に集まることで得られる。ショウジョウバエを引き寄せるもの。それは熟した果実からの、アルコールの匂い。だから彼らは、グラスに注がれたウイスキーに魅かれる。私がウイスキーに魅かれる以上に。そんな彼らは、ショウジョウバエ。つまり、「猩猩(しょうじょう)」、酒好きの妖怪、猩猩バエと呼ばれる。果実や樹液に集まる彼らが、病原菌を媒介することはない。彼らに奪われないようにと、ウイスキーを飲む速度が速まる。一杯、また一杯。いつしか、私が猩猩になる。そんな七夕の日の夜。
2007.07.07
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たんぼに無数に動き回る黒い影。それがカブトエビです。私はこちらに来るまで、カブトエビを見たことはありませんでした。それだけに、当たり前の様に無数にカブトエビがいるのは異様に感じます。そして近所の人から見ると、興味津々でたんぼを覗き込む私の姿も異様でしょう。2~3cmの大きさで、初めはおたまじゃくしかと思っていました。動きはかなり早く、写真に撮るのは困難なくらい。水面をすばやく泳ぐもの、泥の上を走るものがいます。思いの外、じっとはしていません。集団行動もせず、むしろ複数が出会うと喧嘩する。くるっと、急反転するのも得意です。砂を巻き上げ、泥に潜ることもできるよう。“かぶと”というものの、その体は柔らかそう。興味から本まで読みました。どうやら私が見ているのは、アメリカカブトエビ。意外にもカブトエビは、大正4年以降に日本に来た帰化生物らしい。寿命はわずか1ヶ月。しかし泥の中に生まれる卵は乾燥に強く、水がなくても数年間耐えられる。その卵の強さで、3億年前から生き延びてきました。彼らは泥を巻き上げ、雑草の種を浮かします。そのためにたんぼの除草作用を持っていることが知られています。農薬には弱いですが、雑食ですのでたんぼは農薬なしで済みます。綺麗な環境であることを示すカブトエビ。今朝もカブトエビを見てきました。彼らは人を恐れません。その姿からは、農家の人とカブトエビの良い関係を感じるのです。
2007.07.01
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昨日もご紹介した「犬のことば」は、日高敏隆さんの著書。日高さんの著書は面白いので、このブログでも度々紹介しています。文章は楽しいが、子供の頃に自殺を考えたという日高さんだけあって、生と死に対する考察は深い。多くの生物は、死の存在を知らない。木から落ちた毛虫が、ヒョコヒョコと木に這い上がろうと歩いていく。もう少しで木にたどり着ける時、空から鳥が舞い降りて、彼はもう鳥のクチバシにいる。予期されない突然の死。どうして彼らは恐怖もなく、日々を生きていけるのか。もし彼らが死を知っていたなら、恐怖で一歩も動けないのではないか。2億の卵を産むマンボウには、1億9999万9998の死が待ち構えている。多くの生物にとって、死が当たり前で、生は奇跡。人は死を発見し、死を恐れながら生きている。死が日常でない人は、それだけで幸せなのです。幸せは、私たちの存在そのもの。*話が重くなりました。少し話題を変えましょう。母犬が、里子に出された仔犬と再会したとき。しばし親子は、再会を喜び戯れる。そしてそのうち親犬は、仔犬の耳元で何かを言う。言うとはいえ、実際は仔犬の顔をじっと見つめるだけ。すると仔犬はじつに物分りよく、親に背を向けて帰っていく。そして親犬も、しばらく仔犬を見つめた後に帰る。親犬は、犬のことばで、明らかにこう言ったのです。もうお母さんは行くからね、おやすみ。uribo-zu2874さんのお宅に嫁いでいった2匹のパグ。お母さんへのプレゼントとのことです。動物と接すると、私たちはとてもやさしくなれる気がします。
2007.06.30
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陽光に誘われて、空を舞う蝶。しかし蝶と蛾の区別は容易ではありません。そのひとつは、蝶は昼間に飛ぶこと。蝶は異性にその姿を見せるため、鮮やかな羽根を持つ。羽根は体に比べてはるかに大きく、遠くからも鮮やかに見える。次の世代を生み出すには、異性に目立つことが必要なのです。風に舞い、羽ばたきに波打つ蝶。羽根の美しさを見せるため、彼女達は陽光の下を舞う。そして一部の蛾は、昼の世界に進出しました。彼女達の姿は、蝶を凌ぐほどに美しく可憐です。陽光は、彼女達に美を与えたのです。光が生み出した美の世界。それは美しくも激しい、彼女達の生きる姿なのです。
2007.06.29
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放浪詩人 山之口獏さんの「猫」をご紹介します。「猫」蹴っ飛ばされて宙に舞い上り人を越え梢を越え月をも越えて神の座まで届いても落っこちるということのない身軽な獣高さの限りを根から無視してしまい地上に降り立ちこの四つ肢で歩くんだいつも私を応援してくれている北猫さん。猫は蹴っ飛ばされても、宇宙まで届く自由な夢があります。猫はその四つ肢で、人よりしっかりと地面に立つことができます。自由に 夢に 優しく そして強く大きな可能性を、これからも猫は持っています。
2007.06.06
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ねこさんの不思議な話が気になりました。絵に描いた猫をねこさんに見せると、本物と思って警戒するそうです。威嚇したり、避けたりして、実際に攻撃して手で触って初めて絵と気付く。そして一度気付くとその絵には関心を失いますが、別の絵を見せると、また同じことを繰り返すらしい。そのものが実物ではないと分かるけど、絵を「絵」として認識はできないらしいのです。絵はマジックで線描きしたもので十分。体全体をねこさんと同じか、やや大柄のねこさんとして描くと効果的らしい。正面から見たねこさんの顔を出入口の扉に貼ったら、ねこさんが近寄れなくなったとも言います。一度気付くと終わりですが、ねこさんを飼われている方はお試しあれ。意地悪は嫌という方は、ご容赦ください。私は疲れたので、ねこさんにツボを押してもらうことにします。
2007.05.31
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地球より内側の軌道にある内惑星の水星と金星が、5年ぶりに日没直後の西の空で同時に見ることができます。そこで、国立天文台は6月1日夜から10日夜までを「内惑星ウイーク」としました。広い宇宙のイベント。この宇宙にどれだけの生命体がいるのでしょう。私も、アミーア・D.アクゼルの「地球外生命体」を読みました。この本では、次の結論を導いています。1. 地球以外に生命が存在する確率はほぼ100%2. 地球は宇宙で一番進化した文明である可能性が高いこれは、インスペクション・パラドックスという、確率論から導いています。詳細は話しませんが、例えばバスを待つとします。10分毎にバスが出るとき、どの時間にバス停に行っても待ち時間は平均5分のはず。しかし実際は、バスの時間通りに行くのが最も待ち時間は短い。これは待ち時間が長いほど、バスに乗れる確率が長くなるため。つまり10分待てば100%、9分でも90%ぐらいはバスに乗れるため。数学はさておき、広い宇宙に必ず生命がいるというのは心強い話です。しかし最も文明が進化したのは私たちとすると、少し寂しくもあります。私たちが最も進化しているので、宇宙人からの連絡はないのだそうです。とても辛いことでしょう。自力で努力しなければ、地球外生命に出会えないとしたら。その出会うための技術の開発には、気の遠くなるような時間と費用がかかるとしたら。広い宇宙に生命が必ずいるとしても、やはり私たちは、宇宙でとても孤独な存在なのかもしれません。
2007.05.27
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フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤは死を間際にして、14点の作品を残します。衰弱していたはずのゴヤは、絵を描くことで気力を取り戻し、4年に渡る絵画の制作を続けます。ゴヤの「犬」は、そのうちのひとつの作品。しかし、なんと悲しい犬でしょう。砂に流され、砂に埋もれていく一匹の犬。もがくこともなく、砂に埋もれてゆくのみ。ゆっくりと、しかし確実に。遥か上方を、悲しげに見上げる犬。まるで助けを求めるかのように。自ら逃げ出そうとはしない犬。ただ来るはずのない助けを待つのみ。そしていつしか、犬と共に絵の右上を見つめる私に気がつきます。油断すると、犬と一体化しそうな私がいます。油断してはなりません。可能な限り、私はもがきたい。たとえ砂に埋もれる時が早まるとしても。そうすることで、私らしく生きることができるなら。
2007.05.25
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ねこさん、金魚鉢には注意ですよ。18世紀に、トマス・グレイの詩があります。それは金魚を捕ろうとして金魚鉢に落ちて溺れた、ホレス・ウォルポールの愛猫セリマを歌った詩。*不運なニンフが見て驚いた最初にヒゲを それから爪を熱い想いの数々と共に獲物に向かって空しく伸ばす黄金を嫌う女心があるだろうか魚を嫌がる猫がいるものか図々しい女神よ! 一身に見つめまたもや乗り出し またもや屈みあいだに横たわる海を知らない意地悪い運命の女神が傍で微笑み滑りやすい縁を足が踏み外し真っ逆さまに水の中*画家テオフィール・スタンランは、「ある金魚の恐ろしい最期」でこの話を描きます。日本では、夏目漱石の「我輩は猫である」でしょう。気をつけたい。夢にまさに手が届こうとする時、人は不用意になりがちです。目前でも、夢は簡単には手に入らない。その夢に、無理に、あまりに無謀に飛びつくならば、不安定な足場は、あなたの全てを奪い去ります。金魚鉢で溺れた愛すべき猫の詩
2007.05.02
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猫の目は闇夜に光ります。緑色の光となって。これは夜行性の動物の目。そのことを、レオ0503さんとの会話で思い出しました。猫の目は網膜の裏に、反射板タペータムを持っています。猫はこの反射光をもう一度網膜で感じ、光に対する感度を倍化させます。そのため暗闇でも物が見えるのです。闇夜に光る目は、このタペータムからの反射光が漏れたもの。暗闇に強く、動くものも良く見える目ですが、視力は良くありません。また猫の目は、色をほとんど感じられません。ほとんどモノクロの世界です。猫は闇に生きる代わりに、色彩を失いました。人は闇で視力を失う代わりに、多彩な色彩を得ることができました。闇でよく見えないから、人は闇夜を恐れます。多彩な色を感じられるから、人は美術の世界を深化させました。人の闇への恐怖は、美術の世界への憧憬の裏返しでもあるのです。・・・・・・・・昨日、捨て猫の話がありましたが、SIR JAPANさんのブログに、可愛そうなねこさんの救済バーナーがあります。ご覧ください。
2007.04.09
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昨夜、3万ヒットを達成しました。これも皆さんの応援のお陰です。ありがとうございました。3万ヒット目は、tougei1013さんでした。いつもありがとうございます。ここでとても手前味噌な企画として、今までの日記から、好きな内容の日記ベスト10を選んでみました。内容は見直したい日記もありますが、あえてそのまま掲載しています。【10位】 空を愛した世界初の飛行機乗り サントス. ライト兄弟に栄光を奪われたサントスの悲劇。【9位】 地球の温暖化が招くもの 1 , 地球の温暖化が招くもの 2 真面目に温暖化を考えました。【8位】 奇跡をさがして とても良い絵本でした。【7位】 エヴァリスト・ガロア 20歳で決闘に散った天才数学者ガロア。私の好きな偉人。【6位】 アメデオ・モディリアーニ ジャンヌとの悲劇的な恋。【5位】 美しく、そして自由に ― 皇妃エリザベート ― 美しく、そして悲劇的な皇妃。【4位】 マリー・アントワネットの娘 マリー・テレーズ 人生のわずかな時間を、復讐に費やした女王。【3位】 ピューリッツァー賞受賞者 沢田 教一 写真物語 とてもよい番組でした。再放送を期待します。【2位】 北海道への遠い旅 ― とおさんペンギン ― 実話ですので感動的。【1位】 きみの声は忘れない やはりこれが1位です。私の不思議な思い出。こうして見ますと、私の得意な科学のお話などは出てきません。人生について考える内容が好みですね。また陶磁器の話がないのはあまりにひどいので、番外として下記を追加します。【番外】マイセンの歴史これからも独り言は続くでしょう。今まで応援ありがとうございました。また、これからも、よろしくお願いします。
2007.04.07
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人は自然から多くの恵みを受けています。それは人が完全でないから。人は遺伝的な欠陥を持っているから。私たちは果物から、ビタミンCを取り入れます。しかし大半の哺乳類は、ビタミンCを体内で作り出すことができます。作れないのは霊長類とモルモット。霊長類にはビタミンCの合成が途中で止まる遺伝的欠陥があるから。自然から果物を多く取れた霊長類は、この遺伝的欠陥に気がつきませんでした。あまりに豊かな自然に恵まれたから。豊かな自然の恵みがなければ、淘汰されたはずの人類。今、人は積極的にビタミンCを補給することを意識しなくてはなりません。人が自然の恵みを失いつつあるから。そして人はこの欠陥に気がつきました。いえ、気付かずにはいられなかったのです。自然と共に、人類が傷つき始めたから。
2007.03.28
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太陽神ヘリオスの息子パエトンは、父の日輪の馬車に乗り天空を駆け巡ります。有頂天になり、歓声をあげるパエトンでしたが、荒馬は彼の手にはおえませんでした。暴走する馬車は地球にぶつかりそうになり、大地に近づきすぎ、地上を焼きます。そうして出来たのが、今のサハラ砂漠です。大神ゼウスは、この無法な青年パエトンに雷電を投じます。雷電を受けた彼は流星のように燃えながら、エリダヌス川に落ちたのです。その日、太陽神ヘリオスは悲しみ、輝きを止めます。パエトンの姉妹は悲しみのあまりポプラの木となり、涙は琥珀となります。パエトンの行動は、実力を超えた無謀な試みではありました。しかし春の旅立ちの時、無謀な挑戦もあっても良いと思います。パエトンは荒馬の手綱をさばけませんでしたが、いつかは父を越える力を持ちえたはず。ゼウスの裁きではなく、太陽神ヘリオスの見守る心が必要でしょう。また、パエトンの母は、海の女神の娘クリメネでした。海といえばポセイドンを思い出します。ポセイドンは、地震の神でもあります。海で起きた今回の地震。ポセイドンは何をお怒りなのでしょうか。
2007.03.27
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恐竜の時代、ほ乳類はねずみの様な姿で、物陰に隠れながら生きていました。しかし隕石の落下により恐竜が滅んだ時、ほ乳類は生き残ります。ほ乳類にも同様に絶滅の危機はあったはず。なぜ、生き残れたのでしょうか。その理由は小さい体と、短い命。小さい体は食料を多く必要としません。短い命は、次々と世代交代を促します。短い命は、次の世代への希望でもありました。滅びかけたほ乳類は短い命のお陰で、瞬く間に数を増やしていきます。それに比べて恐竜は、数を増やせませんでした。あまりに巨大で、あまりに命が長すぎて。今日、人類はほ乳類としては大型で、それ以上に熱、電気などのエネルギーを浪費します。命も長く、そして少子化により、世代交代も減速しています。現代に生きる恐竜、それは人類。次の滅亡の危機が起きた時、私たちは生き残れるでしょうか。
2007.03.24
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映画「ウォーター・ワールド」で、ケビンコスナーにはエラがありました。つまり一種の半魚人です。そこで考えます。人は半魚人になれるでしょうか。魚はなぜ水中で息が出来るのでしょう。エラがあるから?そう、でもそれのみではありません。実は魚が冷血動物であることが重要です。冷血動物は、私たち温血動物、つまり哺乳類よりエネルギーを消費しません。そのため魚の酸素消費量は少ないのです。一方で、哺乳類は同じ体重で、魚の15倍の酸素を消費します。しかも人は大型魚の何倍もの体重があります。その結果、半魚人ケビンコスナーは、全身を羽の様に覆うとても大きなエラを何枚も持たなくてはなりません。しかもそのエラに酸素を送るため、高速で泳ぎ続けなければならないのです。体中を大きなエラに覆われて、水中を高速で泳ぎ続けるだけの半漁人。私たち人間は、母なる海に戻れないのでしょうか。いいえ、そうではありません。イルカやクジラは哺乳類。エラではなく、肺を持ったまま、海に生きています。エラを持たず、とても強靭な肺活量とクジラの様な空気穴をもった姿。それが半魚人としての人間の姿なのです。これなら海に戻りたい。皆さんは、そう思われますか?
2007.03.21
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5億4300万年前、突然に多様な生物が地球上に現れます。この急激な生物の進化。これが生物進化史上で最大の出来事、「カンブリア紀の爆発」。カンブリア紀には、今日では絶滅した多種多様な生物も出現します。NHKの放送で有名になったアノマロカリス。どこが頭かも分からないハルキゲニア。学会の聴衆をその姿で爆笑させたオパビニア。今日では絶滅し、その後の生物にもつながらない独自の姿の生物達。その生物達は、昔、川崎悟司さんのブログで拝見していました。カンブリア紀のバージェス動物群あたりが面白いと思います。ただし、虫は嫌い!という方はご覧にならない方が良いでしょう。また冗談で、空想の生物も紹介されていますので、ご注意ください。川崎さんのブログは人気でしたので、今日では「古世界の住人」という本も出版されています。こちらも拝見しましたが、ブログの生物が1頁に1つ紹介されています。ほとんどが絶滅した中、生き残ったのは、なんとピカイアです。脊椎を持つ、まさに人類の祖先。しかし、その姿はなめくじそのもの。なぜこの生物が生き残れたのかは不明です。ただそのおかげで、現在の人類が存在するのです。カンブリア紀に爆発的に多様化した生物。しかしその生物が絶滅する時は、より一瞬であることを、私たちは忘れてはなりません。
2007.02.23
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聴導犬第1号として国の認定を受けていた美音ちゃんが、2007年2月2日に引退していたことを知りました。今後はブランカちゃんが後任となります。飼い主の松本江理さんは、インターネットでも美音ちゃんのことを多く紹介しています。その更新が止まっていましたので、少し心配でした。今回、美音ちゃんが12歳になり、引退を決断されたそうです。今日の本は2003年の本。江理さんは、この頃から美音ちゃんの今後を迷っていました。当時は世間の聴導犬の認識も薄く、お店に入れないこともしばしばでした。入場拒否の際に美音ちゃんを入れる「美音バッグ」から苦労が偲ばれます。11kgもある美音ちゃんを背負って歩くのですから。聴導犬を引退しても、美音ちゃんは江理さんと一緒に生活されるそうです。本来は聴導犬と他の犬を一緒に飼うのは良くないのでしょうが、やはり今回の決断となりました。美音ちゃん、これからは普通の犬として、江理さんに甘えてすごしてください。
2007.02.12
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ねこさんが最近いないと思ったら、こんなところにいました。名画の中に隠れているようです。ねこさん、そんなところにいると怒られるよ。ゴッホのひまわりの中に隠れたり、ムンクのモデルを驚かして叫ばしたり。キースヘリングの絵では違和感ないね、きみたち。でもそんなことしてるから、ほら、ピカソに首絞められてるよ。読んだ方も多いと思うこの本、まだの方は本屋さんでどうぞ。
2007.01.29
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人と上手く接するには、犬を見よ。ある高名な方は、そう言った。いぬさん、きみたちは私たちと長く共存してきた。しかしきみたちは何をしただろう。たしかに狩猟の助けになった。でも今では、それも必要ない。それなのに、日本では子供の数を上回るほど、きみたちはいる。きみたちは、ただ私たちの近くにいただけ。私たちに人懐っこく、近寄ってきただけ。私たちの帰りを、ただ待ってくれるだけ。でもそれは、私たちにとても多くの喜びを与えた。きみたちの私たちへの思いは、強い一体感を私たちに抱かせる。だから私たちは、きみたちを愛し、無償で食事を与え、健康を気遣う。そうして、きみたちはごく自然に繁栄を続けた。私たちも人と接する時は、きみたちを見習って、まず人を愛そう。人を愛し、人との接触に喜びを感じれば、人も私たちを大切にしたくなる。いぬさん、私たちは人との接し方さえも、きみたちから学ぶことが可能かもしれない。
2007.01.19
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いぬさんが従順なのは、群れをつくり、リーダーに従うからですよね。それは分かります。でもなぜ、毎日、散歩をするのでしょう。獲物を待ち伏せる猫さんと違い、いぬさんは歩き回って獲物を狩るのですね。なるほど散歩は、その獲物探しなのですか。せっせと歩き回り、獲物を見つけてダッシュで捕獲する。それがいぬさんの生きがいなのですね。飼い主を見つめるいぬさんの思いは、これだけです。「いつぼくを散歩に連れていってくれますか?」だから、いぬさんは散歩の時は幸せです。そして、そんないぬさんと一緒に散歩する人も幸せです。小さな幸せでも、それだけを見つめると、とても幸福になれます。いぬさんの生き方からは、そんなことを学びます。不幸な時でも、苦難の時でも、小さな幸せをしっかり見つめませんか。そうすれば、人もとても幸福になれるはずです。
2006.12.18
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きみたちがちっとも言うことを聞かないから、専門家に相談することにしたよ、ねこさん。先生、どうすればよいでしょうか。ええ、わがままで困るんです。はいっ? 習性だから、あきらめろですって?母猫は子猫が鳴くとすぐ来るけど、子猫は母猫が呼んでも近寄らない。なるほど、子猫にとっては、母猫が面倒を見るのが当然ですね。はぁ、餌をくれる人間は母猫役なんですか。だからねこさんたちは、母猫役の人間にわがままし放題なのですね。今日も遊んでいると思ったら、おねだりですか。ふ~ん。おなかがすくとやって来るのも、ねこさんの習性どおりだね。
2006.12.16
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