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しかし、断食後一か月から二か月ごろになって体力も回復し、元気になってこられた患者さんに血液検査を行ってみると、断食前の数値よりよくなっている!(図5参照) 図5・慢性肝炎の断食療法2(一例) | | | | | | |GOT| | | | | | |GPT | | | | | | |↑ | | | | | | | | / 320 | | | | | 230 | / | \ | | | | | | | \ | / |210 | | | | | 180 |/ | \ | | | |断食| | | \ | / |150 | |7日 | |断食 | 130|/ | \ | | | |7日 | |断食 | \|80 | | | | |7日 | |\ | | | | | | | | | | | | | | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 0 日数→ 「あれ! よくなっている。これはおもしろいぞ。よし、もういっぺん断食をやってみよう」 こうしてまた一~二か月たって断食を行うと、やはり検査成績が上昇してくる。 しかし、その後一か月、二か月たつにつれ、以前の値より下がってくる。 そこでまた断食を行う。 すると、やはり同じような経過をたどる。 こうして断食をくり返し行っているうちに、肝機能の成績はびっくりするほどよくなってくる。 なるほど、慢性肝炎も断食をくり返し行うことで結局よくなるのだ。 それにしても、なぜ断食を行うと一時的に検査成績が悪くなるのか、そこのところがさっぱりわからない。 しかし、このような成績を現代医学の医師達に見せたら、「それ見たことか。断食なんかさせるからだ。昔から肝炎や肝硬変には、断食をさせてはならないといわれているとおりだろ」と、さも勝ち誇ったかのごとく言われてしまうでしょう。 このような断食による検査成績の一時的増悪というものがなぜ起こるのか、これを何としてでも解明しなければならない。 以上のごとき宿題をかかえて、筆者は長いあいだ考え続けてきたわけです。 その疑問が幸いにして最近の医学的研究によってやっと解けたのです。 筆者にとってこんなに嬉しいことはありません。 私達の体内へ細菌とかウイルスなどが侵入してくると、それらの病原体を体外へ排除するための反応が起こってきます。 血液中に最近やウイルスがいるときは、抗体を作って捕捉し、処理することができます。 しかし、肝炎ウイルスのように、肝臓の細胞の中へもぐり込み増殖している場合は、抗体で捕捉することができません。 そこで肝臓の中にあるクッパー細胞(これはマクロファージの一種)から、NO(一酸化窒素)のような活性酸素を放出して肝細胞を攻撃し、肝細胞を壊して、中にもぐり込んでいるウイルスをやっつけようとします。 その結果、肝細胞も壊れて、中からGOT、GPTのような酵素が出てきて、それが血液中に入ります。 そのような血液を採取して検査をすれば、数値が上昇しており、成績が悪くなってくるのは当然です。 それでは断食中にGOT、GPTが上昇してくるのはなぜかというと、断食をすることによって体内での免疫応答が活発になり、クッパー細胞から放出される活性酸素も増えてくる結果であるとわかってきたわけです。 それなら、この断食中に起こるGOT、GPTの上昇は、悪いどころか、免疫力が活発になり、肝炎ウイルスを積極的にやっつける力が強くなった結果なのだ。 それではやはり、慢性肝炎にも断食療法が有効であるといえるではないか。 以上のことから、肝炎の断食療法の場合もやはり、「症状即療法」といえるのではないでしょうか。 問題は、肝炎も重症になり、肝硬変とか、肝臓ガンを併発しているような状態では、断食療法だけではそう簡単に治ってこないケースも少なくないことを知っておかねばなりません。 病気にもいろいろな程度のものがあり、すべての症例がうまく自分の思いどおりにはならぬものです。 たとえば肝炎でも、A/Gが1.0を下まわるようになったり、また血小板が五万以下になってしまったようなケースでは、断食療法は少し無理だと考えられます。 甲田医院では、このような患者さん達のために表5のような生菜食療法をおすすめしております。 表5・甲田医院で指導している慢性肝炎の生菜食療法(一例) 1.朝食を抜くこと2.生水と柿茶を合計1日1.5~2リットル飲むこと3.スイマグ(緩下剤)毎朝20ccを180ccの水で飲むこと4.食事 昼----生野菜 葉 数種類混合250g ミキサーで泥状にして食べる 根 大根オロシ 100g ニンジンオロシ120g ヤマノイモ 30g 生玄米粉 100g 豆腐 200g 食塩 5g 夕----昼食と同じ 5.西式健康法の実行 (1)六大法則(平床、硬枕、金魚運動など) (2)裸療法1日3~5回 (3)温冷浴1日1回(水一湯一水一湯一水一湯一水一湯一水)、 1分ずつ行う 注:表5では1日の総摂取熱量約1500キロカロリー、蛋白質約48gです。 これがまたたいへん好評を得ており、たくさんの人々が実行中であります。 たとえばこの生菜食療法で、血中の肝炎ウイルスの量が激減してきたとか、アルブミンの量が増え、血小板も一〇万以上に増えてきたという症例も少なくありません。 肝臓病を治すのに、このようなすばらしい方法があったのかと、多くの患者さん達から喜ばれているのです。
2010年04月22日
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『断食博士の「西式健康法」入門』甲田光雄監修・三五館・2007年11月29日初版---------------------------------------------------------------------------------【寒天断食のやり方&メニュー】○寒天のつくり方(1)市販の1本半の寒天(10g程度)を3合(540cc)の水で煮る。(2)煮込んで、2.5合くらいになったら、そのなかに黒砂糖かハチミツ30gを入れ、塩4~5gを加える。(3)冷えて固まってから食しても可、固まらないうちにドロドロのまま飲んでも可。●生水と柿の葉茶 1日合計1.5~2リットル飲む。朝食----------スイマグ20ccを180ccの水で飲む。昼食----------寒天一本半を上記の要領で食べる。夕食----------昼食と同じ。チェックポイント●黒砂糖(ハチミツ)を寒天に入れずに、できあがりの寒天にかけて食べてもよい。●寒天断食中、腹痛や嘔吐が起こったら中止し、普通食に戻す。●寒天断食の前後数日はふだんの食事より減食しておくこと。-------------------------------------------------------------------------【これからは科学的な「断食」が大事です。 万人が安全にできる科学的な「断食」を甲田先生が50年の研究から考え出されました。 本断食よりも楽に出来てしかも本断食よりその効果があるのです。 すまし汁断食・寒天断食がそれです。 甲田先生が私達に残してくれた最大の贈り物です。 私は方便断食と名付けてみたことがありますが、方便というより、真断食、科学的断食、現代医学最先端断食と言ったほうがよいと思います。 甲田先生は晩年近く、「りんごみかん断食」を考えられました。 お風呂の中でひらめかれたそうです。 50年の断食研究からひらめかれたものです。 ある患者さんにこの「りんごみかん断食」が最適だと気づかれたわけです。 実際に効果がありました。 甲田先生亡き後、私達は甲田先生が考えられてきた「甲田療法(法灯明)」と「自灯明(自分の体がよいと感じること)」に従って断食療法を実践していきたいと思います。】
2010年03月05日
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【もっとも楽な断食法はどんなものですか?】断食でもいろいろな便法がありまして、よく工夫されたものです。 本来は断食といえば、水だけを飲んで、他のものは一切食べたり、飲んだりしないというもので、本当に厳しいものです。 この断食は、意志の弱い者では少し無理で、途中で挫折する人も少なくありません。そしてまた事故が起こる危険性もあるわけです。 そこで、なるべく楽に行なえる断食、そして安心してやれるもの。しかも効果も確実に出てくる。そのような断食がないものかと考えた結果、いろいろな変法断食が出てきたのです。 たとえばオモユ断食、これはオモユを茶碗に一杯ずつ、一日三回飲みながら断食を行なうものです。カタクリ断食も同じようなものです。 またリンゴとかブドウなどの果汁を一杯ずつ飲むとか、青汁(五種類以上の生野菜混合)を一杯ずつ一日三回飲むという方法もあります。 そして、今度は寒天断食。この寒天断食がもっとも楽な断食法であると思います。 これらの断食のやり方については拙著『家庭でできる断食健康法』(創元社)の中でも詳しく説明してありますから、関心のある人は一度読んでみてください。 断食を行なう場合は必ず、その前後に漸減食(ぜんげんしょく)および漸増食(ぜんぞうしょく)を行なうことになっています。長い断食を行なうほど漸減食も漸増食もゆっくりと長くやらねばならないのです。これがまた厄介なんです。 できたら、ぱっと断食に入り、ぱっと終わって普通食に戻りたい。まあそんなもんです。 そこでおすすめしたいのが寒天断食です。三日とか五日間くらいの断食なら漸減食も漸増食も要らない。両方とも一日か二日食事量を少し減らすだけで、ふつうのご飯も食べられるのです。 だからじつにやりやすい。会社や学校へ勤務しながらでもできますから、休む必要もありません。仕事が忙しいという人でもできます。寒天の中ヘハチミツとか黒砂糖、それに調味料としてしょうゆも入れて差し支えないので、空腹感もあまり強くは出てきません。 その上、たいへんおいしいですから、断食をしているという実感が出てこないという人もあるくらいです。
2010年02月12日
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