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2024.02.04
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カテゴリ: 家で見た映画

『モモエ映画・1976年『春琴抄』』【2024】 | 日本映画, 百恵, 映画 ポスター (pinterest.jp)

私が山口百恵の映画を見たのは「花の高2トリオ 初恋時代」が最初だった。桜田淳子のファンだったので見に行ったのだが。それから地元の映画館でかかったので「ハウス」との二本立てで「泥だらけの純情」を見ている。その次が、「トラブルマン/笑うと殺すぞ」との二本立てで「ホワイト・ラブ」を見た。映画「伊豆の踊子」はテレビで見た気がする。山口百恵の映画はこれくらいしか見ていないのだが、人生初めてのコンサートでアイドルを見たのは山口百恵であった。これも地元の市民会館でコンサートが行われたので見に行った。
「伊豆の踊子」で共演した三浦友和とはゴールデン・コンビと呼ばれ人気を博し、「潮騒」「絶唱」と共演作が続いたが、三浦友和との確固たるペアになってしまうのを恐れてか続く映画「エデンの海」では南條豊とコンビを組んだ。この作品はこけたのか配給収入がいくらかわからない。「伊豆の踊子」が配収8億円、「潮騒」が5億円、「絶唱」が5億円と配給順位で年間ベストテンに連なることからすると雲泥の差だったのかもしれない。そのせいか続く映画作品では相手役が三浦友和に戻り「風立ちぬ」で配収7億円、「春琴抄」で8億円、「泥だらけの純情」で9億円を稼いでいる。「泥だらけの純情」は山口百恵引退記念作品「古都」の10億円に次ぐヒット作品だった。

(ネタバレあり)
さて「春琴抄」は1976年に製作し公開された。1979年10月20日、大阪厚生年金会館のリサイタルで「私が好きな人は、三浦友和さんです」と、三浦友和との恋人宣言を突如発表したことから考えるとこの「春琴抄」でお互いの思いが深くなったのではないかと思える。映画の内容は原作に忠実にとはいかないまでもその心は表現できており、春琴と佐助の関係そのままに大スター山口百恵と相手役三浦友和の関係が二重写しのように思えたほど親密であったと感じられる。それほどに佐助(三浦友和)の思いの深さを映画で描いていた。その意味で原作小説の真髄は表現できていたのではないだろうか。
映画化にあたり原作にはない梅の花の宴での琴の演奏があるが、この場面に絡むシーンを挿入することによって映画的きらびやかさと春琴の顔のやけどへの理解がしやすくなった。
春琴という盲目の美少女が佐助という丁稚を有用することにより深く深く結びついた絆は生涯ほどけることはなかった。
映画用に挿入された地震のシーンがあった。その時に佐助に助けを求めた春琴の抱きすくめられて流した一縷の涙は安堵とともに深遠なる情を感じた。山口百恵の一縷の涙にとても感動した。


U-NEXTにて

1976年/日本/97分/

監督:西河克己
原作:谷崎潤一郎
脚本:衣笠貞之助、西河克己
出演:山口百恵、三浦友和、 中村竹弥、 風見章子、 井原千鶴子、 若杉透、 桑山正一、 津川雅彦、 品川隆二、中村伸郎、小松方正、名古屋章、絵沢萠子、北川たか子、榊原郁恵


「​​ 春琴抄 ​」★★★☆(80%)





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最終更新日  2024.02.04 18:01:35
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