二代目ボンド・ガールのダニエラ・ビアンキは美しく品があり、ロシア女性かと思われたがイタリアのセレブの令嬢だったようだ。ミス・イタリアに選ばれて監督であるテレンス・ヤングの目にとまり抜擢となった。それゆえ英語が話せるというわけでもなく、Wikipediaによると”彼女にとって本作は10年の映画キャリアの間に出演した唯一の英語フィルムである。ただし彼女の本当の声は作品に残っていない。イタリアなまりの強い英語はBarbara Jeffordによって吹き替えられた。イタリア語版はそれをMaria Pia Di Meoが吹き替えた。”とある。ゆえに彼女の声は聴けない。結婚して引退とのことで、女優活動をする気はなかったらしい。 このダニエラ・ビアンキ演じるソ連スパイのタチアナが体を張ってジェームズ・ボンドを虜にして、形の上の夫婦となるけれど、幕切れのタチアナの言動が冴えわたっている。