前のブログにおいて、冬季におけるハイブリッド車では、エンジンが冷やされることによって燃費が悪くなる事を説明しました。
今回は、エンジンを冷えにくくするための工夫、すなわち通称「グリル塞ぎ」について説明します。
わかり易くアクアを例にして上の図で説明しますと、
赤く着色した部分にはスリット状の開口部があり、ここから空気を取り込んでエンジン冷却用の水を冷却する、いわゆる「ラジエター」に通じています。
この開口部(グリル)を、シート状のテープや薄板、あるいはその他挿入できるような部品を取り付けて塞ぎ、車前面からの空気の流入をなくして、この開口部の内側にあるラジエター前面の" 空気の流動を止める
"ことなのです。
空気の流れを止めることで、ラジエターでの冷却効率を下げてやるのです。これによって冷却水温度の低下が緩慢になって、エンジンの起動回数が減る、すなわち燃料消費量が減る、という理屈です。
さらに給気する外気や冷却水の温度は、エンジンへのガソリン噴射量を制御するために監視されており、温度が低いと多めに、温度が高いと少なめに噴射されるものと考えております。
「グリル塞ぎ」、夏場は必要ないので容易に取り外せるものが良いと思われます。
そしてこれを実行するなら、水温計を取り付けられることもお勧めします。OBD2端子から情報が取り出せるようになっています。
冬場のハイブリッド車の燃費向上に熱心な方々の多くが実行されている公知の技ですが、最近からハイブリッド車に乗るようになった方々への説明でした。
私もやろうやろうと思いながら、実行出来ておりませんが、実験的にやってみようと思っています。
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