真理を求めて

真理を求めて

2003.01.08
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この歌はかなり新しいので「懐かしの」ではないけれど、長渕剛が「懐かしい」人にはいるので、このテーマでの日記にしておこう。実は、これは<うたまっぷ>で検索したときから気になっていた歌なんだけれど、昨日レンタル店で新しいベスト盤を借りてようやく聞くことが出来た歌だ。

この歌は、きわめて政治的メッセージの強いもので、かつてのメッセージフォークの時代を彷彿させるものがある。長渕剛らしいストレートなものの言い方が、今こそふさわしい時を迎えたというような感じで、聞かれる価値があるように感じた。特に気になった歌詞は次のところだ。

     戦争に人道などありゃしねぇ
     戦争に正義もくそもありゃしねぇ

ほとんどすべての人は戦争が嫌いだ。だから、戦争をするためには大義名分が必要だ。でも、この歌詞にあるように、それらの大義名分はすべて嘘だということに、そろそろ人類は気がついてもいいんじゃないかと思う。気がつくに足りるだけの歴史を持ってきたのだから。

この歌のいいところは、きわめて具体的に言葉を選んでいるところだ。一般論で戦争反対をしているんじゃない。イメージがはっきりとしている。一般論で語るとき、言葉は美しくなるけれど、それは言葉だけの美しさに酔ってしまい、本当の意味でのエネルギーがわいてくる感じがしないけれど、具体的な言葉で語られると、その人たちの姿が浮かんできて、その人たちのために何かをしたい気になってくる。

ビン・ラディンを始めとするテロリストがアメリカに育てられたというのは、ちょっと情報を手にすればすぐに分かることだ。ジャーナリストの田中宇さんのページを見るとその情報にあふれている。

http://tanakanews.com/index.html

にアクセスすると、実に興味深いニュースを見ることが出来る。



具体的なメッセージで限りなく共感を覚えるのは次のようなところだ。

     日の丸と星条旗に僕は尋ねてみたい
     戦争と銭はどうしても必要ですか?

戦争が銭のためだということはほとんど明らかなんだけれど、それに気づきたくない人がまだ多いんだろうか。この歌が、メッセージフォークの時代の70年に歌われていたら、きっと大ヒット間違いなしだっただろうな。2000年を過ぎた今、これが大ヒットにならないところにちょっと淋しさを感じるけれど、今このときこそこの歌がふさわしい時代が来たとも言えそうだ。アメリカのイラク攻撃がもうすぐだと言われる中、再びこの歌が人々の目にとまることを祈っている。現在の素晴らしいメッセージフォークとして、やっぱり「懐かしのフォークソング」に入れたい歌だ。





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最終更新日  2003.01.09 00:37:11
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