真理を求めて

真理を求めて

2003.02.14
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この前レンタル店でガロのベスト盤を借りた。ガロの復刻CDを手にするのはこれが初めてだった。ガロは、「学生街の喫茶店」が一番有名だと思うけれど、メロディーとしては僕は、「君の誕生日」と「一枚の楽譜」の方が好きだった。でも<うたまっぷ>を検索して歌詞を眺めていたら、歌詞としてはこれが一番気に入った。

ガロの歌は山上路夫の作詞が多いようで、これもそうだ。さすがにうまい詞を作るものだと思う。詞は、詩と違ってあまりに深い意味を持っていると、独りよがりの難しいだけのものになっちゃうけれど、陳腐な決まり文句だけを配したものは平凡なつまらないものになる。誰でも使いそうな言葉で、わかりやすいんだけれど、その言葉を並べてみると、イメージの広がりの世界で新たな発見が出来たり、そこにうっとりと浸っていたくなるような感じがする詞が、メロディーをのせるものとしては最高なんだろうと思う。

退屈さと紙一重のところで違いが出てくる。そんな印象を抱かせる詞だと思う。その紙一重を感じるのは、次のようなところだ。

      ぼくらは一つの愛に 今結ばれているよ
      変わらぬロマンの 花を咲かせよう
      変わらぬこの愛 二人 誓い合おう

とてもわかりやすい言葉で、誰かがこんなセリフを言っていても良さそうな言葉だ。これだけを単独で眺めていたら、陳腐な決まり文句のように感じてしまうかもしれない。でも、その前後から呼んでいくと、このセリフが本当なんだなあと感じて聞けるから、これがステキな歌詞になっているんだなと思う。だから詞の引用というのは難しいね。部分だけではそのイメージが伝わらないからね。イメージを楽しんでもらうには、ぜひ<うたまっぷ>で検索してもらおう。最近はなかなかつながらないので困るけれどね。

「そんなことさえも覚えておこう」というところがあるんだけれど、そこに具体的に覚えておきたいことが書いてある。それは、なんでもない平凡な風景だけれど、二人で眺めた風景ということで、そんな平凡なことでさえも覚えておきたいという心が、引用した部分の気持ちが本当のものだということを感じさせてくれる前触れとでも行ったらいいのかな。

若い頃には、ここまで読んでいくような頭がなかったのが残念だったな。今の頭と心で若い頃に戻れたら、きっとこの歌のような想いが訪れただろうにな。これから訪れてしまうとちょっと危ないけれどね。






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最終更新日  2003.02.16 09:35:56
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