真理を求めて

真理を求めて

2003.02.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
この歌は、アルバムを持っていたのに、それほど昔は印象に残っていなかった。若い頃は拓郎の歌の方が心に残っていたからだろうか。だが、この歌はフォークソングのオフ会をやると、僕と同い年のJUNさんがよく歌ってくれた。そのたびになかなかいい感じだなと思っていたものだ。それで、この歌から新しいテーマを設定して書くことにした。

この歌は、<うたまっぷ>で検索出来るから、印象深く感じていた人が多かったんだろうな。能古島というところがどんなところなのか知りたかったのでインターネットで検索したが、博多の近くにある小さな島のようだということが分かった。逆に、この歌のイメージで、この島を頭に描くと、とてもロマンチックな小さな島のイメージもわいてくる。

この詞はとてもわかりやすい。片想いの気持ちが素直に伝わってくる感じがする詞だ。まずは、

      僕の声が君にとどいたら ステキなのに

というセリフがよく分かる。まだ届けていない想いが届くのを夢見て、こんなふうに思った人はたくさんいるだろう。でも、この「ステキ」は、まだ届いていないから「ステキ」と感じることが出来るので、本当に届いてしまったら、それが返ってきても、返ってこなくてもどっちでもちょっと怖いものがある。それで、

      僕の胸は君でいっぱいで こわれそうだ

という気持ちにもなる。もしかしたら、この片想いの時が、恋心としては一番大きなものを感じているのかもしれない。後で振り返ってみると、このときが一番幸せなのかもしれない。

僕は独りの世界が好きだったから、この世界にふさわしいのはやっぱり片想いの方だった。想いが返ってこない間は、安心してその世界を設定して、未来を夢見ることが出来る。この未来というやつは、夢を描ける間は幸せだけ感じていればいいけれど、現実になりそうになると、それが夢だけじゃなくて不安がよぎってくる。現実というのはいつまでも同じ状態じゃなくて、いつかは変化していくものだから。

今までたくさんの人が、夢がいつまでも続くという幻想を持ったことだろう。でも、夢が永遠なのは、やっぱり夢の中でだけなんだろう。だから、片想いというのは、なくしかけた夢を思い出させてくれる言葉なのかもしれない。夢をいつまでも続けるには、いつまでも片想いの心を持ち続けないといけないかもしれないな。そのためには、この歌の最後のセリフ


      波の声で僕は眠れない 本当なんだ

という気持ちを持ち続けることが必要なのかもしれない。でも、これはいつも一緒にいると、なかなか持ち続けるのが難しい気持ちだね。こんな気持ちで寝不足になるのは、やっぱりあのころだけなのかな。





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最終更新日  2003.02.25 14:41:03
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Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
やっさん☆ さん
コレは私も好きですね

時々砂はさらさら 泣いて
思わず僕も もらい泣き

というフレーズが好きです
拓郎も歌っていたんですか???
なんかイメージ壊れそう。。。
いや、拓郎も好きですが、この歌はやっぱり陽水独特の
わかりやすい線の細さが、イメージですよね。 (2003.02.23 10:11:48)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
黒豚しゃぶ  さん
きょうはまた、なつかしい地名が。。
ここは、ほんとうに小さな島です。。
元寇のときの塚があったり、万葉集に読まれていたり、
何より今は、賑やかな博多の町から、ちょっとフェリーで渡れるところにあるんですよ。。
最近は、行ってないけど今度時間があれば
渡ってみようかな。。

玄海灘の砂浜育ちとしては、
綺麗な砂浜が、
最近はかなりなくなったのが少し残念ですけどね。。


(2003.02.23 11:25:25)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
bonbei  さん
僕は秀さんと違って陽水派(?)ですが、この曲は余り好きではありません。
メロディーはいかにも陽水らしいものではありますが、歌い方がどうしても好きになれないのです。
さびの部分の絞り上げるような歌い方。

片思いの切なさをこのような歌い方で表現しようとの狙いがあったのかも知れませんが、折角の陽水の声が台無しに思えてなりません。
「青空、ひとりきり」も然りです。 (2003.02.23 12:23:29)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
こんにちは。
私はどっちかというと拓郎より陽水の方が好きだったので、この歌もものすごくセンチメンタルでロマンティックで女々しくて、そんな感じが大好きでしたね。
きっと男の人からしてみたら↓のbonbeiさんのように女々しすぎて嫌だってなるんでしょうが。
…片思いっていうのは現実じゃなくて自分の頭の中のイメージだけでいくらでもロマンティックに盛り上げていけるものだから、恋としては最高の形なのかもしれないですね。現実の恋は、良くも悪しくも時間と共にその形もどんどん変わっていってしまうものだから。 (2003.02.23 14:48:23)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
kuri-kurumi  さん
そうかも・・片思いのうちのほうが情緒がある。

今日は 休養日です。~ノホホ~ンとそています。 (2003.02.23 16:38:17)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
しまねこ*  さん
こんな曲知ってる人いるのかな~と思うけどけっこう知られているんですね。中学生くらいのとき「のこのしま??おかしなうた~」と思った記憶があります(笑) (2003.02.23 17:32:35)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
ぽぷら25  さん
こんばんわ
結構、陽水も聴いたのにこの歌は記憶にありません。
機会があれば聴いてみたいです。

「ノルウェイの森」昨日、読み終えました。
(2003.02.23 19:48:54)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
うと、最近まで、まどかさんという子の幻いましたねぇ。まだいたりして、、(汗 よくもわるくも、消化しつつ?ですかねぇ、、、

ふか。 (2003.02.23 21:13:16)

Re:Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
bonbei  さん
猫のゆりかごさん

僕は決してこの曲が女々しくて嫌いなわけじゃないですよ。
この曲や「青空、ひとりきり」のように、声の限界のあたりの音で歌うのが好きになれないだけです。
女々しいのは大好きですよ!
(2003.02.23 21:26:49)

ヾ(@⌒ー⌒@)ノはじめまして  
のどか3187  さん
「能古島の片想い」

胸にじーんとよみがえる青春の日々。
思わず、足が止まってしまいました。
陽水さんの大ファンです。

特にこの曲には青春の甘酸っぱい思い出がたくさんつまっていて、誰にも話していない私の大切な曲です。
念願かなって能古島へも行ってきました。あの、ジャズっぽい曲のイメージを描きながらの島巡りはまた特別な思い出が残りました。

>時折砂はサラサラないて
>思わず僕ももらいなき
>君が僕の中に居るかぎり
>波の声で僕は眠れない 本当なんだ

ここのフレーズ、涙がでるくらいせつないですね。

(2003.02.24 15:31:28)

Re:「能古島の片想い」 井上陽水(2/23)  
檸檬12  さん
こんにちは!!

この曲は覚えています。
何となく、透き通るようなイメージがありましたよね。

五木寛之、あまり読んでなくて。
「四季・奈津子」だけでした。 (2003.02.25 14:41:03)

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