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2004.05.29
日本人ジャーナリストの犠牲を考える
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イラクでまた二人の日本人が犠牲になった。ベテランの戦場ジャーナリストの橋田さんが犠牲になったことの意味を考えたい。橋田さんに関しては、これまでの実績から言って、その危機管理を批判できる人はいないだろう。橋田さんほどの知識も技能も持っている人でさえ避けられぬ危険がイラクにあるのだという現実を認識することが大事だろうと思う。
こう言うと、だから危険がいっぱいのイラクになんか行くべきではないと言う議論をする人がいるかもしれない。何も問題意識を持たない人間だったら「危険だから行かない」という論理をすぐに受け入れられるかもしれないが、問題意識を強く持っている人は、「危険でも行かなければならない」という論理を使うものだと思う。「本当は、どんなことが起こっているのか」、と言う問題意識を持つ人は、危険であっても何とか行く方法を考えるものだと思う。
橋田さんに対して、危機管理が足りないなどと言う人は、おそらく誰もいないだろうと思うので、今回はばかげた「自己責任論」などは起こらないに違いない。家族も、このような事態に対する覚悟を常日頃からしていたのであろう。あわてふためくようなところがなく、毅然として事態に対処している。その態度によって、「誰にも責任をかぶせない」と言うことでの「自己責任」を全うしていると思う。
橋田さん、小川さん二人の「自己責任」はこれで見事に果たされていると僕は思うが、二人が責任を果たしているから、この事件に関する責任はすべて終わりだとは思わない。政府が自衛隊派遣をしたことが、このような危険の増大に、論理的にかかわっているのなら、政府の側の責任というものを果たさなければならない。政策に間違いがなかったかどうかを検証しなければならないのだと思う。そして、間違いがあったという結論を出したら、今度はそのような政策を選択した政府を支持したという、国民の責任を問わなければならない。責任を取るべきところが責任を取って、「責任論」はようやく決着するのだと思う。
このようなことを考える上で重要なニュースは次のものではないかと僕は思った。
「邦人記者の犠牲は遺憾=米国務長官」
この記事では、パウエル米国務長官が、「こうしたテロは、再び独裁政権を樹立しようとする人々が存在することを示していると指摘」したと報じている。つまり、この事件は、「再び独裁政権を樹立しようとする人々」の責任だと主張している。このような人々によって起こされたというわけだ。
このような解釈をすれば、事件と自衛隊派遣とは、論理的な必然性でつながっているのではないと主張していることになり、それならば政府は、このことに関しては責任がないと解釈していることになる。パウエルさんのように考えると、治安の確立こそが責任を果たすことになる。しかし、一方では次のような報道もある。
「小川さん連れ去り射殺か 日本人フリー記者襲撃事件」
この最後に次のような報道がある。
「一方、グループは去り際にイラク人運転手を「米国の手先」と呼び、殺害する機会がありながら逃走を許した。あるイラク人記者は「駐留米軍と連合国軍に反発する勢力の犯行だ。外国人に対しては容赦なく攻撃する一方、イラク人には警告でとどめている」と分析した。」
日本人は特別だという風に見られていない。それは、自衛隊を送ったことで、アメリカと同じ立場だという風に見られていることを示していないだろうか。前回の人質事件の時は、すぐに殺されたりしなかったので、人質たちがどんな日本人であるのかが、拘束したイラク人の側にも配慮された。しかし、今回はそういうためらいや配慮が感じられない。事件が起こった後に、橋田さんたちがどのような活動をしていたかが報じられている。
「橋田さんの支援活動紹介 襲撃当日のイラク紙一面で」
このことが、犯人の側に知られる時間的な余裕があり、犯人の側にためらいが少しでもあれば、いきなり射殺されることはなかったのではないだろうか。そのような余裕とためらいを失わせたのは、自衛隊の派遣が原因していないだろうか。これは、一つの解釈であるから、それに賛成しない人もいるだろうが、もしこの解釈を取る人であれば、政府の責任を追及するのも論理的な必然性を持つ。
小川さんは、報道によれば、現場から連れ去られた後に射殺されているらしい。このような状況からも、犯人側のためらいというものが失われていると僕には思えて仕方がない。
イラクでの戦闘は、旧政権の残存勢力と外国からの「テロリスト」軍団だという受け取り方をしていると、それは自衛隊の派遣にかかわらず、最初から危険であった存在なのだから、危険の増大そのものはそれを押さえられていない米軍に大きな責任があると言うことになる。しかし、反米勢力が、イラクの民衆による抵抗(レジスタンス)であるという解釈をすると、それは自衛隊派遣によって日本人の危険が増大するという解釈にもつながってくる。それは、アメリカに抵抗している側は、アメリカ支援という形で来た自衛隊を敵と見なすことが自然だと思うからだ。
このことに対して、自衛隊は「復興支援活動」に行っているのだからと言うようなことは反論にならない。イラク人の側が「復興支援活動」だと見てくれれば、アメリカに加担する「敵」ではないと主張できるが、そう見てくれなければ、抵抗勢力にとっては「敵」と見る方が当然なのだと思う。自分たちが、「復興支援活動」をしていると見るのは、「観念論的妄想」だと思う。
敵と見なされることで危険が増大すると見るならば、自衛隊を派遣した政策は、イラクにいる日本人の危険を増大させた責任があると見なせる。そして、政府に責任があるのなら、それを支持した国民にも責任があると言うことになる。支持をしていなくても、無関心によって、結果的に支持する国民を多数にしたのであれば、無関心層にも責任がある。そして、派遣反対をしていた人間は、この時点で黙っていれば、黙認したと言うことに責任が生じる。だから、僕はまたここで声をあげたいと思う。責任を果たすために。
自衛隊は、この機会に撤退を考えるべきだろうと思う。自衛隊が撤退し、その他の国の軍隊も撤退すれば、イラクは内戦状態になり、より大きな悲惨が生じると心配する人もいるだろう。そういう人たちは、そのより大きな悲惨を具体的に論じて欲しい。それが論理的に妥当なものであれば、僕もより大きな悲惨を避けるためという点で、自衛隊がとどまることに賛成するかもしれない。
しかし、今の時点では、そのより大きな悲惨よりも、目の前の今の悲惨の方を避けるべきではないかという気がしてならない。その悲惨は、アメリカの手先としてイラクの人々の憎しみを買って、むしろイラクの人々のために働いている日本人が犠牲になると言う悲惨だ。今のイラクに、危険を承知であえて行く人間は、イラクの人々のために働きたいと思う人間だけだ。その人間が手先と間違えられて殺されてしまうと言う悲惨をこそ避けなければならないのではないだろうか。
自衛隊を派遣していることで、より大きな悲惨が避けられるのだろうか。より大きな悲惨とは、イラクの一般民衆が虐殺されることだ。自衛隊の派遣は、イラクの一般民衆の虐殺を防ぐことが出来るのだろうか。むしろ撤退することによってアメリカを孤立させ虐殺を防ぐきっかけを作ることが出来るのではないだろうか。
アメリカを孤立させれば、アメリカの庇護を受けたい日本は、その庇護を失うかもしれない。しかし、庇護を受けるために屈従するのか、それとも虐殺されているイラクの人々と連帯するために、名誉ある苦労を選ぶのか、その選択の分岐点に日本人が来ているのではないだろうか。今回のジャーナリストの犠牲は痛ましい事件だったが、その意味を僕はこのように考えてみた。
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最終更新日 2004.05.29 10:32:31
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