全37件 (37件中 1-37件目)
1
塾で、元々1クラス8名の少人数クラスだから一人ずつじっくり見られるというのもある。それに加えて、それぞれのバイオリズムと得意不得意と性格ともあるので、最初の15分は「漢字・語句のプリント」を答え付きで配付して、各自学習。得意な生徒はテスト代わりに、苦手な生徒はこの時間に答えを見ながらインプット、そして、先週の宿題がまだできていなかった生徒はその時間に文章だけでも目を通してこの後の解説についてこられるように(その場合は漢字語句は少しだけして宿題になるけど)。早くできる子にはハイレベルプリントをさらにプレゼント。カスタマイズできるのが個人塾のいいところ。20年前なら「宿題していないとか中学受験生がありえない!」と叱っていたし、それで実際伸びた子もいたのだけど。今はそれぞれのペースでの学習の機会を気持ちよく共有できるように工夫する方向に。塾長が担当している算数でもそうです。「講義」の時間、新しい算数のルールのお話を集中して聴いた後、それぞれが問題演習に取り組みます。今習った例題の類題ができた後は、自分に合ったものを。単元別の問題集①~⑫になっているのですが、ある子は早く進んで⑩の問題集まで進んでいるし、ある子は②のまちがい直しをしてつまずいたら質問できる。目標も性格も今日の意欲もちがうけど、全員伸びる!そういう環境を作っています。
2020年07月12日
コメント(0)
web講義というと、一般的には、録画した授業を配信というところも多いのですが、少人数のmanaviでは、ビデオもマイクも使って、生徒さんに発問し、答えてもらうという普段の授業のやりとりも可能であることがわかりました。カメラを通して全員の表情や手の動きを1画面の中で確認できて、その反応に合わせてテンポの調整ができる点は、リアルタイムのweb講義の良さと言えそうです。操作に戸惑う友達に、すっと「あ、下の方にある○○さわるとできるよー」ってアドバイスしてくれたり、「先生 画面のプリントがどっかいってもーた」「あ、わかりました。一度消してまた表示しますねー」と、慣れていないなかでも調整しながら算数と国語の授業をちょっとやってみて、その感覚も味わいました。授業終わった後にも「まだ切らないでー」と残って雑談する子達、いつの間にか、手元でイラストを描いて見せ合うというプチイベントが自然発生したりもして、かわいらしかったです。モニターごしの雑談なら感染の心配もないですしね。これを機に、スマホのビデオ電話を利用した個別指導なども活用していきます。課題のページができた人から、画像で送ってもらう。その画像に書き込む形で採点をし、つまずきや伝えるべきポイントがあるときには、アポをとってその時間にビデオ通話で個別指導していけたら、短時間でも濃厚な学習ができそうです。
2020年04月30日
コメント(0)
小4の国語の授業で、芥川龍之介の「トロッコ」の読解に取り組みました。設問になっているのは物語の一部だったのですが、昔話のような雰囲気と主人公良平の心理状況と情景の色味が重なるところが面白かったようで、「続き読んで!」とせがまれました。青空文庫に収録されていて無料で読めますから、少し補足説明を入れながら、最後まで読みました。「面白い!」「自分も風を感じた」「息苦しかった」「我慢していた涙があふれてくる感じ、わかる!」とそれぞれ五感を使って味わえたようです。トロッコに乗れて、うれしくて仕方がない時には、みかん畑。オレンジの〇とつややかな緑がたくさん目線より上にある感じ。そこからしばらくすると、竹林になり、遠く来過ぎたことに不安になるときには、線路にかぶさる落ち葉を見ます。視線の高さと色味の変化、ここを解説すると生徒達も感心していました。この次の問題は下村胡人「次郎物語」の一説。こちらも現代っ子にはなかなかなじみのない風景や設定です。「生みの親」と「育ての親」が別。大好きな育ての親のところから、生みの親の方へ帰されるシーン。ここも生徒達は大変興味を持って読み込み味わいました。「タイムスリップしたみたい。今、頭の中だけ時代がちがうところにいた、今、戻ってきたー。」という生徒さんもいました。少し古い言葉遣いで書かれた物語。全く違う人生を疑似体験して楽しめる。読書の醍醐味ですね。画像は、勤務途中で見かけた紫陽花です。
2019年06月08日
コメント(0)
5/18 4年生の理科の授業は、塾長先生の実験教室。塩と氷でジュースを固めるぐらいまで温度が下がることを体験しました。割り箸をさして、キャンデーにして、みんなで食べました。理科を楽しむ、そして感覚で理解する。大切な勉強です。
2019年05月18日
コメント(0)
6年生は、新書等から抜粋されたような論説文が素材となった長文読解に取り組んでいます。文章のポイントをつかんで印をつけてあるのか、一段落ごとに解説し、問いの意図と正解と不正解の違い、筆者の主張が抽象的なときには生徒達に身近な例やたとえ話もまじえて説明。時々は、解説一切なしに、一人ずつ採点して自力でもう一度考え直してもらうことがあります。その際には一人ずつ個別指導という形になります。少人数制の個人塾だからできることですね。今日、問8まであった文章題で、1問だけ正解だったA君のテキストを見て、私は褒めました。「A君、この段落のこの一文に線が引けている!ポイントつかめているね。 ってことはさ、この部分が筆者の意見の部分てわかったわけでしょ? じゃあさ、この問2の選択肢の中でこの線引いたことがちゃんと説明できているのを選んでごらん? 今みたらどうなる?」「あ、そうか。じゃ、ウ!」「そうだよね。惜しいね。答えに導くための準備は万端だったのに。 自分のつけた印を信用して解こうね。じゃあ、この段落のこの印を使ったら、問3はどうなる?」「あ、そうか。『調節機能』って言葉を使って答える!」「そうそう。それが入ってたら正解ですね。」「問4、これまたとてもとても惜しい答えを書いています。『ひとつづきの2文の初めの5字』って書いてるから、そこに注意してごらん。」「A君、これまでの宿題のやり方と変わったね。しっかり文章読み込むところまではできるようになっているよ。設問でたずねていることと、自分の印を結び付けて考えるという次のコツがつかめそうだから、この調子で頑張れたら夏休みぐらいにぐぐぐぐっと〇が増えますね。急に成績上がるように見えるタイプだわ。」生徒の書いた答えが、的外れなものなのかある程度理解していての答えか、それが見えると説明の仕方も変わってきます。A君は、前向きに取り組んでいることが不正解の答えかもわかりました。惜しいミスをどうすれば正解につながるか。どのようなルール・システムを追加してあげれば、彼の実力アップとなるのか。そういうプロデュースやコーディネートという側面も使って授業をしています。
2018年05月26日
コメント(0)
塾の4年生の国語で、《大造じいさんとがん》の読解問題。構成と心情描写とが巧みで、記述問題の良いトレーニングになるのですが。今時の子たちには少々古く感じる言葉や、日常では聞かないフレーズもけっこうあるので1回目は読み聞かせて、時々言葉の意味の説明も加え、質問にも答えます。「がんって、病気じゃないよ。鳥の種類ね。こういうの(画像を見せる)」「かんたんの声、簡単じゃなくて、感動してため息つくの感嘆ね」「たにし?たにしっていうのはね、」「りょうし?りょうしっていうのは」「なんで鳥とかつかまえるのかって?」「『えば』って、えさのある場所ね。ちがうちがう、エヴァンゲリオンじゃないよ。」物語の世界観になかなか到達せず…。それでもなんとか解説し終わった後には、80字近い記述問題にも取り組みました。単純な解答文では、全然情報が足りないこと、詳しく詳しく書き加えるパーツを考えて、順番を整理して、何十分もかけて記述問題を仕上げました。最初は、「×」と「△」にしょんぼりしていた生徒達ですが、一段一段積み上げるようにして上手に説明ができ、花丸がついていい笑顔です。💧
2018年05月17日
コメント(0)
中学受験の結果が出そろった1月後半から、昨日までは4月から使用する大学のテキストの改訂と就活生への文章力講座でバタバタとしておりました。ちょっと聞いてください。大学生の文章力関係のテキストで、「レポート作成」というものをテーマにしたものもあるのですが、最近の学生はすぐにコピペして自分で考えたり文章作成したりしないで課題をこなそうとするわけですよ。その理由の一つが「どうやってレポートを書いていいのかわからない、つか、そもそもレポートがどんなのかもわからない」からでして。ですから、テーマをどう分析するのか、アウトライン(段落構成)は主にどういうものかあるのか、参考文献はどうやって探すといいのか、引用の仕方、Wordを使った作成の仕方、提出までの流れ、文体…。それはそれは、一段一段、噛み砕いて、限界までスモールステップにして「それならできそう」と思えるようなものをと作成いたしました。これは、なかなか好評でして、中には自由テーマのレポート作成に、「戦争と経済」「電気自動車の普及が思うように進まない理由について」「コンビニエンスストアとAI」など、学生のいい着眼点で複数の専門家の意見にも頼りながらではありますが、読み応えのあるレポートに仕上がっているものも出てきました。1000人を超える対象学生のうち、下位層の学生も含めて、「コピペ」のレポート提出はなくなりました。学生からのアンケートにも「この講義のおかげで、他の先生からの課題のレポートですごく高い評価をもらえた」「レポートが書けて大学生になったなという実感が生まれた」など。「できない」と批判したり諦めたりしないで、どうしたらできるようになるのか、どこまでならできるのか、それをみつけて導くのは、相手が小学生でも大学生でも新入社員でも同じことですね。さて、2月から新年度の進学教室manaviでも、新しい学年での授業が始まってみんななかなか頑張ってくれていますよ。これまで、毎週注意されてからしぶしぶ取り組んでいるような姿勢だったAくんが、3週連続漢字テスト一発合格。長文読解は逃げ腰だったBくんが、粘りに粘って目標点に到達。新入生の新4年生のCくんは、「漢字大嫌い~」「文章読むのもきらーい」と1週目には言っていたんです。だから、こちらもまずは苦手意識を解除しようと、「指示語の内容を答える問題」や「接続詞」などあまり長く集中しなくても取り組める問題を先にやり、漢字は「読み」だけで連続〇をもらえるように。2週目の先週には、びっしり字の並んだ長文に挑戦しましたが、「宇宙人のしゅくだい」というなかなか面白い話だったので、一気に集中できて、連続正解。「先生の解説なしでこんなに正解が続くなんて!素晴らしい!」と拍手。そして、ヒントなしで正解した問題には二重丸◎。授業後、帰り支度の際に「お話問題、面白いなぁ。」と言っているのを聞き逃しませんでしたよ。3週目の昨日は、「今日も集中して頑張れたね。時間が来たのでここまででおしまい。」というと、「え!もう終わり!?まだまだいけたのにー。」ですって。にこにこ笑顔で帰っていかれました。柔軟な子供のうちに、自分の思い込みである「苦手」という呪いを解くチャンスがあると、その分未来の可能性は大きく広がりますね。今後も子どもたちの目が輝く瞬間を数多く作れるように作戦を練っていきます。個人塾で少人数制だからこそできる、オートクチュールのような授業です。
2018年03月02日
コメント(0)
算数において、抜群のセンスと取り組む問題量でめきめきと力をつけている6年生A君。課題を精力的にこなし、飛び級でテキストを進めてきました。算数の問題演習の時間は、複数の算数の講師が質問対応しますが、A君の質問には数分では説明できない難問ばかり。それもとても楽しそうです。一方、国語に関しては苦労してきました。国語と算数でここまで差がつくものかというぐらい。彼の解答は予想を超えるもので、外国人か宇宙人か・・・個別指導も交えて、難問にも粘り強く取り組む日々。少々時代設定の古いものに苦戦し、80字や100字の記述問題には何度も×がつきました。それが、△が増え、先日、とうとう模範解答そっくりの解答を自力で書くことができました。苦手なものから逃げず、前向きに素直に取り組み、自分に変化を起こす。それで得た自信。入試本番は10日後ですが、この受験という取り組みの中で、すでに大きなものを得ていると感じます。あとは、志望校の合格という証をいただきたいですね。A君だけじゃありません。何度全くテストをしても満点取れずにいたB君。同じ数字で同じ順番のテストなのに、それでもまた同じところで間違うなんてことがしょっちゅうだった。それでも、一回も塾を休まず、質問して質問して、×ばっかりのテキストを一つ一つやり直して青い〇をもらって、何冊ものテキストを埋めてきました。志望校のプレテストで、得意科目だった国語の点数を抜いて算数で80点が取れていました。結果が届いて、「やった!」ガッツポーズがでました。本番もこの調子でね。Cさんは、受験を目指し始めたのが6年の夏。6年の夏期集中講座からのスタートでしたが、持ち前の集中力と素直さでぐんぐんと吸収。先日は、国語の得点で塾内2位という好成績まで取れました。準備期間が短いため、難関校にはチャレンジするというタイプの受験スタイルではありませんが、入学後にもまだまだ成長するに違いありません。ここで学んだことや身につけたことは、確実に彼女の力となっています。前の塾で心が折れてしまって、少人数の塾に通うことになったDくんEくんにも、変化が見られます。以前は聞き流している感じでしたが、今は食らいつくように真剣に授業を受けています。宿題忘れも全くなくなりました。講師のアドバイスの使い方がとてもうまくなっています。無理だと諦めていた記述問題が埋まっています。部分点もらえる△のときと〇のときとあります。中学進学のスタートで、また新しい友人ができて、心の傷も癒えて、自分を信じて頑張れるぐらいには回復したように見えます。それぞれに「軸」のようなものができてきたような、そんな成長を感じます。点数自体には現れてない部分にも、中学受験を通して得るものはたくさんあります。合否ももちろん大事ですが、プラスになったことをきちんと言葉にして、伝えて、意味ある時間を積み重ねたことを自信につなげてもらいたいです。↓クリックすると似たテーマのブログが読めます。このブログの応援1票入ります。教育・学校ランキング
2018年01月03日
コメント(0)
6年生は、模擬テスト演習が多くなってきています。自分の力で考えて、解いて、解説聞いて、調整を重ねていきます。じわりじわりと実力を上げてきている生徒、なかなかの難問が解けているのに、集中が切れてしまって空欄が目立っている生徒、焦りや睡眠不足でスランプ気味の生徒、ここんところ難しめの問題ばかりに目がいっていたのもあるのでしょうか、ごく基本的な問題にうっかり引っかかってミス連発の生徒、「こら!こんなごく基本的な問題間違えるのは、塾行ったことのないコだけ! しっかり復習!自分の穴を発見したらすぐに埋める!いいね。」厳しい声に一瞬、表情が引き締まります。隣の教室にも緊張感が走ったのが気配でわかります。「君らの持っている武器、今のままだとわたがしとこんにゃく!戦えませんぞ!」と言ったら、みんな想像したんでしょうね。大きな敵に立ち向かう勇者自分が、ふわふわとくにゃくにゃの剣を持っているところ。笑い出しました。「どうする?」「磨く!」「固くする!」と口々に。《宿題》今日のテストで発見した自分の弱点を補強してくること。記述問題・抜き出し問題に不正解が目立つ人は、読解問題のテキスト。解答欄の箱の大きいページを狙って解く。語句・漢字・文法の人は、オレンジのテキストの方ね。自分で考えて取り組む宿題は、先生に出されて強制的にやるものよりも主体的である分、効果が高いです。次の授業で一人ずつその取り組みの意味を認め、褒めたいと思っています。真剣に取り組む横顔、ぎゅっと握って問題に取り組む時の手のいとおしいこと。
2017年10月24日
コメント(0)
5年生後半、6年生になってから入ってきた生徒さんも何人かいましたが、ようやくペースに慣れて来たようです。以前通っていた大手塾ではなんとなく座っていたら授業が終わったのでしょうね、最初は指名して質問しただけで驚いていました。宿題も翌週にきちんとやったか確認したら、やっていませんでした。学習習慣、姿勢、そういうのから一つ一つ積み重ねるように説明していきました。長文に対する苦手意識を取り除くため、小3・4の読解問題もプリントを混ぜて、「高得点が取れる」という事実も確認しました。あくびが出なくなりました。時計を何度も見ていたのもなくなりました。この文章の種類は?「随筆!」と即答できました。では、どのようなポイントに印をつけますか?「筆者の意見と理由」すばらしい。では、ちょっと難しめの文章ですが、一緒に各段落のポイントを抑えていきますよー。各段落に下ごしらえのチェックを入れるところまで確認しました。「お、A君、そのマークは(例)ってことか!分析できてるね~。」「B君その段落3か所線入れたの、いいね。特に「一途」という言葉だけを目立たせてあるのが特にいいね。それ絶対に役立つよ。」記述問題も3問含む設問10問、A君は一発で全問正解です。「やった!」ガッツポーズが出ました。それを見て、B君も、「先生ここの問題はさ、〇〇っていうことですか?」「そうそう、そういうこと。だからさ、どの段落に戻ればいいかな?」「ここやんな?」「そうやね。」自分のつけた印に気が付きます。「『一途』を使って答えればいいってことか!」「そうやね。答え見えてきたねー。」文章の内容をまずはしっかり理解すること。当たり前ですが、さーっと目を通して、設問から真剣に取り組むような形では今後対応できなくなります。まず、筆者の考えに忠実に、丁寧に読み込んで、軸を掴んでいきましょう。そのポイントに印をつけておくと、それが式のように答えを導きだしてくれます。その感覚が掴めてきた生徒さんは、あとは抽象的な文章や表現が大人っぽい文章に慣れるためにトレーニングを積むだけです。
2017年04月18日
コメント(0)
祝日ですが、1月に入試の受験生にとってはもちろんお休みではなく。いつもは夕方からの授業が今日は10:00~特訓です。もともと少人数の個人塾、志望校の説明会やプレテストに参加するための欠席者もいまして、今日は統一の授業ではなく、各自テキストを解いてタイミングを見て一人ずつ採点、個別にアドバイスする形にしました。個々の成長が見えてぐっときました。入塾した頃は、初見の論説文は意味もつかめず、集中力も切れて、書く答え全部×なんてこともありました。それが今では、文章の内容を噛み砕いて説明し直す必要がなく、当然のように読み込み。たまに大人っぽい言い回しを確認する程度。長い文章に苦手意識があり、さらーっと目を通す感じだったのが、今では各段落の要点を目立たせて分析した跡がある。効率よくポイントを使って解答できています。記号問題は勘に頼っていたのに、迷ってそれぞれのポイントに線が引いてある。悩んで正解した設問も、質問してもう1つが間違いとなる理由を知ろうとした点も素晴らしい。以前は安易に飛ばしていた記述問題に答えてばっちり正解している。行間を読んで答える問題(文章中にはそのまま答えに使える表現がない)を正解している。記述問題で自分の答えに△をつけられたとき、その理由について自分で気がついて直せる。個々にアドバイスもしつつ、以前と比べてできるようになっている点を詳しく伝えて褒める時間となりました。自信に繋がったらいいなあ。じーん。そして、4年生・5年生の生徒達の顔を思い浮かべて、まだまだ課題は多いですが、時間を掛けて、正しい努力を積み重ねていくと、こういうところに到達できるということを伝えたいです。この6年生の生徒達のように力がついて加速していく感覚を早く味わわせてやりたいと思いますね。
2016年11月23日
コメント(0)
明日で、夏期集中講座も終わりです。みんなよく頑張りましたね。4年生、授業中に集中が切れなくなりました。考えよう、覚えようとする姿勢がぐっと強くなりました。×をつけられても、すぐに諦めたり答えを聞きたがったりせず、自分の机に戻ってもう一度じっくり取り組んで正解に結びつけていくような粘り強い感じが見られました。5年生、詩の読解の授業のときは、なかなか興味深かったです。女子全員が正解していて、男子全員が不正解というのがありましたね。イメージと結びつけて、そのニュアンスに合うものを選ぶのは、女子の方が得意ですね。男子は、明確な理由が見つからなくて、惜しい間違いを連発したり、間接的な表現に???となってしまっていることも多く、練習していくうちに少しずつ「イメージ」の使い方がわかってきた手応えがある生徒さんと、答えを聞いて納得はするけど、自分ではまだまだ難しい生徒さんといたようなので、詩についてはまた改めて取り組んでいくことにしましょう。6年生、それぞれ前進を感じました。国語に苦手意識があったり、まだ実践的なものには自信がない生徒さんには、5年生の模擬テストも解いてもらいました。5年生の模擬テストといっても、内容は中堅の入試問題レベルです。6割前後の得点で、直しでは9割まで自力で正解できました。一年前には得られなかった手応えを感じ、自分の成長を確かめた生徒さん、自分のミスの癖を発見できた生徒さん、落ち着いてやれば十分正解できるんだと安心できた生徒さん。それぞれ、真剣に取り組んで収穫を得たように感じます。点数というわかりやすい成果を上げていなくても、根っこの部分がしっかり広がっていると感じる生徒さんもいます。じっくり時間をかけて理解するタイプの生徒さんは、定着率が高かったりします。スピーディな学習をする生徒さんにはない長所もおおいにありますから、焦らず自分の前進を強く意識して学習を続けましょうね。自然とスピードは身に付いていきますからね。
2016年08月27日
コメント(0)
私が現在担当しているクラスは、最少人数は7人、最多人数は179人です。就活セミナーの際には500人ぐらいです。生徒さんにとっての教育効果を考えて組み立てるので、同じ授業内容でも人数によって授業風景は少し変わります。20人を超える授業では、歩き回ってノートや学習姿勢を確認しながら進めていきます。テレビや電車の車内放送のように聞き流してしまう癖がついてしまっている人も多いので、いきなり指名して答えてもらうように、ある程度の緊張感も維持したいと考えています。少人数の場合は、距離が近いので私がすぐ目の前にいるので立って頭の上から説明をするよりは、同じ目線で全員と目を合わせながらの方が、教育効果が高いので、座って授業することもあります。ぱっとご覧になると、座って授業しているのでさぼっているように見えるかもしれませんね。立っていると前半の席の生徒さんの表情が見えないからです。黒い頭ばっかりで、テキストに書き込んでいるときの様子が捉えにくいのです。長文読解などの解説で、テキストと説明する講師と視線を行き来する生徒さんにとって、前で同じ机同じ椅子に座っていると視線の行き来に無理がありません。7~15人でしたら、1分間の間に全員と目を合わせることができます。集中して聞けている、手応えを感じている、よくわかっていないから不安そう、知ったかぶりをしている…状況を把握し、テンポよく全員に指名して、キャッチボールのようにして授業を展開していけます。大人数のときと比べて声も小さくなりますし。自分に話しかけられているような距離感での声の方がすっと入ってきますよね。生徒さんと同じように席に座って授業に参加してもらうと、その効果がわかってもらえると思います。「視線が合う」。情報をインプットするときに、ここは大切です。親御さんの体験授業参加も大歓迎です。(生徒さんの気が逸れないように後ろの席になりますが)
2016年07月09日
コメント(0)
塾長先生の実験教室が時々実施されます。先週の土曜日は、4年生のクラスで アイスキャンデーづくりがありました。温度を下げるとどう性質が変わるのかという部分と、楽しい部分で盛り上がっていました。今日は、今度する実験のリハーサルをしていたようなので、写真を撮らせてもらいました。酸素を発生させ、水上置換で集めています。酸素の特徴、燃焼しやすいのを示すために線香に火をつけます。ぱぱぱっと明るく光ります。あと、液体の持つ特性などに興味を持つような、手品みたいな実験も。赤色の液体と、青色の液体(緑にも見えますが)と、これを混ざらないようにこちらの試験官に入れるには?このままだと混ざってしまいますが、ある液体に手助けしてもらうと可能です。油です。きれいに分かれていますね。赤色の方が水、青色の方がエタノールで、その2つだと混じり合ってしまうのですが、間にその二つの液体の重さの間になる油があると混ざりません。エタノールは油より軽いので、その上に浮くのですね。では、ここで問題です。ここに氷のかけらを入れると、どんな状態になるでしょうか。想像してみてください。氷の粒は青いエタノールを通り抜ける際に表面にその青色の色素の影響を受けて、油の層に留まるそうです。透明の油の中に青い氷が留まるのは面白いですね。では、もう一つ、問題。この試験官を上下一回転した後には、この液体はどうなるでしょうか。↓↓↓溶け合いやすい性質の水とエタノールが混ざり合って、色が変わり2つの層になります。他にも、レモン電池やプランクトンの画像を顕微鏡で見たり、不定期ですが塾長先生の実験教室で楽しく学習しています。
2016年07月02日
コメント(0)
昨日の小学五年生の国語の授業。最近、比較して述べる論説文に取り組んでいるのですが、今日のは手強かった~。素材が養老孟司さんの文章。あぁ、私が午前中いた大学の学生にこれを配ったら…きっとあの人達なら大部分が寝てしまう…。最終的に「わかった!できた!」と手応えを感じてもらいたいので、今日は最初から解説しつつ読み込んで文章をある程度理解できたようなら、設問に取り組むところから各自でやってもらう形をとりました。初めての街でのおつかいなので、手をつないでお店までは誘導する感じです。買い物からは各自で。「今日はみんなの脳にトンネルを掘るみたいな授業をします。 濃い内容の一文を丁寧に読み取って、重要なところ、前の段落とのつながり、そういうのを一緒に掴んでいきますよ。 今まで読んだ文章よりずっとずっと難しくて、大人でも途中でわからないから読むのをやめる人がいるぐらいの文章を今日、一行一行読み込んで、道路工事みたいにして道を作っていきます。 そうすることで、今度同じぐらいの難しい文章に出会ったときに、今日よりもわかる気持ちが増えていくからね。 今までの文章が易しく感じるようにもなるからね。 今日一回の授業で、みんなものすごく大きな一段を昇りますよ!」みんな、「よっしゃ~、やるぞ~」っていう表情です。難しそうなことを楽しめる、これ、大事。一人だと苦手な気持ちに負けそうだけど、いっしょになら頑張れます。各段落、一読では霧の中みたいに感じるような文章を、今まで習った公式や口調を手掛かりに、読み取っていきました。この文章は、「物語」ではないね。何という文章かな。じゃあ、どういうところを意識して線をひいておくと主張が読み取れるんだったかな。第一段落で特に軸となる一文はどこかな。この「鐘」は、何のたとえとして出てきたんだろう。ここを疑問形で書いたのはどうしてだと思う?「停止」っていう言葉が何度も出てきたね。対応する言葉に気づいたかな?そうだね、「変化」だね。どちらが「〇」でどちらが「×」かな。読み終わったら、文章のあちこちに自分でヒントが書き込まれた状態になります。線を引いた箇所よりも後で、もっと大事なことが出てきたら、線を二重にしたり、◎マークをつけて目立たせて、その強弱もわかるようにしています。設問は各自、挑戦。一人ずつ回って、解き具合を見ていきます。 記述問題も解いています。安易に飛ばしたりしなくなりました。解説は、それぞれの考え方も大切なので、「解いているときの考え」も言い解答までたどった考え方を伝えます。そうすれば、生徒たちも「ぼくもそう思ってここにした」「それ、忘れてた。ミスったのはそこのせいか。」と振り返りやすくなります。・―線引いてあるのは「医学」だけど、「医学」は「学問」の例として出てきたから、「学問」のこと書いている段落を見返す。しっかり線が引いてある部分がある。あ、このまま答えに使えそう。・でも、気をつけてね。「なぜ」って聞いているから、答えの終わり方は「から」「ため」「ので」のどれかをつけなくちゃね。・あれ、この段落「情報」にも印つけてある。これ、入れた方がいいんじゃない? 「停めたもの」を「停めた情報」にしたら字数の中に入るなぁ。「ってできた人、正解です! 正解者の答えには、◎◎と○○と●●という言葉が入っているはずです。」「やった~!!できてる!」「先生、3個のうち2個なら、ダメ?」「ダメじゃないよ~、△もらえるよ。 どれ、見せて~。あ、ほんとだね。○に近い△だね。 見てみて、ちゃんとこの段落のこの言葉、印つけてあるやん。」「ほんとや!!しまったー。印つけてたから、入れられたはずやったー。悔しい~。」もうちょっとで正解したはずというこの感覚も、ぐいっと力を伸ばすのに大切です。国語では記述問題をたくさん取り組んだ方が力は伸びますね。
2016年06月17日
コメント(0)
manavi教室で中学受験の指導をし、清教学園中学に進学したRさんから、久しぶりに連絡をもらいました。彼女は、地道な学びができる人です。スピードや要領の良さというものはあまり感じられませんが、ノートを見るとその整理整頓された情報や丁寧な文字に感心させられます。中学受験前は、模擬試験で毎回緊張してしまい、普段なら解ける問題のレベルでもミスをしてしまったり、記号問題で「これと思ったけど、そういうひっかけかな、私がすんなりわかるっていう問題がでるわけないかも…」なんて考えてわざわざ書き直してしまい不正解となるなんてこともありまして、はらはらさせられました。模擬テストの結果を見る限りでは、この第一志望校受験は無謀と言われるかもしれないものでしたが、塾長も私も、彼女の実力であれば、その実力が発揮できれば合格の可能性は十分あると背中を押しました。結果、合格。本当によかった。ちゃんと繋がった。で、現在中学2年生なのですが、塾長経由で連絡が入りました。「先生、古典が…。個別指導をお願いしたいんです。」と。manaviの教室で、授業後にお母さまと本人と面談しました。古典が急に何ページも進んで、何がなんだか、どこが大事かわからなくなってしまったと。前回の定期試験では赤点もあったと。私立の中学の古典では、よくあることなんです。先生はそれを専門にしているし、何度も何度も同じ授業をしてきている。文法は基本的には1つ1つは、これと言って説明しないといけないほど難解なものは少なく、どちらかというと一つ一つ自分で整理して理解して、覚えていく作業が必要です。はっきり言っちゃうと「教えていて面白くない」単元です。生徒からすると、1つ1つの内容がつかみどころがなくピンと来ないまま授業が進められ、それがいくつもまとまってテストに出されるとちんぷんかんぷんになります。次男が図鑑を持ってきて「甲虫の仲間」というページを開いていろいろ説明してくれますが、私にはどれも同じに見えるのと似たような感覚かもしれません。私立中学の生徒さんで、古典の文法に入ると一気に苦手意識を持つ人が増えます。一つ一つは難解ではないからこそ、「理解した!」という実感を与えてあげて、そのリードを余裕に変えてあげるべきだと思うのですが、なかなかそうはいかないようです。で、Rさん。試験前に2回、家庭教師をする時間を作れました。古典文法の1から、意味合いやこれが理解できるとどんなことにつながるのか。ひっかかりやすいポイント、そこを理解するためのごろ合わせなどをいっしょに勉強しました。試験後、LINEが入りました。「先生、手応えありました!ありがとうございました!」数日後、「先生、テスト返ってきました。初めて70点を超えることができました!」それからまた数日後、「先生、個人票が返ってきました! 古典学年で3位でした!ありがとうございました!」2回の家庭教師でポイント整理して、この結果が取れたのはもちろん彼女の学習姿勢の賜物ですが、うれしいものです。中2で、本格的な古典文法のスタート地点でしたから苦手意識が定着してしまう前でよかったです。中学受験の後もこうやって関われるのは、私のモチベーションにも繋がっています。
2016年06月05日
コメント(0)
先日、新5年生のクラスで、模擬テストを時間を計ってやってみました。 その年の記録を確認すると平均点は50点。 少数70点台がいましたが、ほとんどの生徒が20点から30点。これは、テストの受け方に慣れていないから。 国語の実力と、テストの受け方の上手い下手とはまた別物です。じっくり深く読み込んで、答えた問題は全部正解だけど、途中で時間切れになったから点数は平均点程度という生徒さんもいます。それぞれの得点の意味を調べて、それぞれに合った対策が必要です。 で、今回、解説をしながら、試験のときの注意点を話してもう一度同じレベルの試験をしました。すると、全員得点アップ。16点から64点まで上がった生徒さんもいました。満面の笑みです。ほぼ全員が平均点を越えました。新たな知識や方法をインプットする授業も大切ですし、意識して、ポイントを使いこなすという練習としての試験も大切ですね。 今回、改まった試験をやってみて、「先生、適当なものを選びなさいと書いているのに、合っているのを選んでいいんですか。」という質問がありました。 普段の会話の中での「てきとう」は良くない意味で使う場面の方が多いのでしょう。「テキトーなことしないの!」「そんなのテキトーにしておけばいいんだよ」っていう方の意味ですね。 彼の中では、「適当なものを選ぶ」というのは、「答えからかけ離れているものを選びなさい」 という問題だと思っていたため、記号問題全部不正解でした。 4年生までは「ふさわしいものを選びなさい」「もっともあてまはるものを選びなさい」という言い回しが多かったんですね。 試験独特の言い回しにも慣れていく必要がありますね。「適当」の本来の意味から、説明していきました。 そこが解決したのですから、そりゃ、点数上がるわ。
2016年03月13日
コメント(0)
中学受験個人塾manavi(最寄駅大阪南海本線沿線)の今年の実績です。全員無事に進学先が決まりました。2016 合格実績Aくん 清風中理3プレミアムBさん 清教学園中 S特2類Cさん 帝塚山中 ・帝塚山学院中関学コースDくん 明星中・初芝富田林中Eくん 清教学園中Fさん 初芝富田林中Gくん 近大付属中アドバンス・初芝富田林中・桃山学院中・大阪学芸中E2Hくん 帝塚山学院泉ケ丘中・大阪学芸中Iさん 近大付属中Jくん 初芝立命館中立命館コースKくん 初芝立命館中立命館コース緊張してしまったり納得のいかない手応えに悔しい涙もありましたが、入試が終わって2週間。もう、それぞれ前向きに学校からの課題に取り組んでいるようです。顔を見せにくれてくれたみんなの一回り大人っぽくなった表情にぐっときました。最後までハラハラさせられる年でした。でも、結果見てみたら、しっかり複数合格手にしていたりして。自分を鍛えること、ぐっと深く集中すること、理論立てて考えて答えにたどり着くこと、積み重ねて積み重ねてやっと得られるものがあること、これからもっと世界が拡がることに楽しみを見つけられること、身につけた力は一つや二つではありません。それに、例年にも増して精神的に幼いところが目立つ生徒さんが多く、その分、今後の大きな伸びしろ・可能性を感じています。入学後にまだまだぐいぐい伸びていくなと期待しています。入試当日に「いつもどおり」でいることの難しさ。それをどういうトレーニングで、本人の実力の精度との差を縮められるか。講師としては、この課題により一層取り組んでいきたいです。また近々、今年の卒業生のエピソードなど書いていこうと考えています。今年、私の教え子さんの国語の偏差値 BEFORE(最低記録)→AFTER(最高記録)の幅、新記録がでました。このブログが縁で関わって3年以上一緒に勉強しての卒業生も出ました。一人ひとりにドラマがありました。個人塾ということもあり、保護者の方ともお話できる機会もあって、親としても学ぶことも多くありました。何かの形に残しておかないともったいないですね。 ***参考***manavi 2012 合格実績(開校準備中に個別指導での受講)Aくん 灘中manavi 2013 合格実績 (開校1年目のため全員6年生時入塾) Aくん 東大寺中・西大和中・清風南海中S特 Bさん 四天王寺中・帝塚山泉ヶ丘中医進・初芝富田林中3類Cくん 清風理3・開明中S理数Dくん 國學院久我山中Eさん 開明中S理数Fさん 帝塚山泉ヶ丘中 Gさん 開明中S理数Hさん 智弁和歌山奈良カレッジ中Iくん 清教学園中Jくん 明星中Kくん 清教学園中Lさん 大阪女学院中Mくん 明星中Nくん 初芝富田林中2類Oさん 初芝富田林中Pくん 桃山学院中Qさん プール学院中特進Rくん 和歌山親愛女子付属中manavi 2014 合格実績Aくん 清風中理3 Bくん 帝塚山泉ヶ丘医進 Cさん 帝塚山泉ヶ丘医進Dさん 帝塚山泉ヶ丘特進Eくん 初芝富田林特別奨学生Fくん 清教学院中Gさん 清教学院中Hさん 初芝富田林中2類Iさん 桃山学院中・大阪学芸中Jくん 桃山学院中Kさん 大谷中Lさん 帝塚山学院中Mさん 初芝橋本中Nくん 初芝立命館中manavi 2015 合格実績 Aさん(5年春入塾) 清教学園中 Bくん(6年春入塾) 桃山学院中・大阪学芸中Cくん(6年夏入塾) 桃山学院中・大阪学芸中Dさん(6年夏入塾) 初芝富田林中Eさん(6年秋入塾) 大谷中Fくん(6年冬入塾) 大阪学芸中エリートコース
2016年02月06日
コメント(0)
私は、大学生に説教するときもあるのですが、態度が悪い学生やいい加減なレポートを提出した学生も極力放置しません。事情を聴いたり、君の全力はこんなものではないはずだと個人的にも話をします。授業の前後などにも、親の気持ちだとか、お金の価値とか、手間暇をかける価値とか、情報をうまく活用することで生まれる得とか損とか、自分の価値観を明確にするためにも勉強や知識は役立つのだとか、そんな話をします。せっかく高いお金払って大学生になったのだから、それだけの価値を自分に落とし込もう。自分も親なんだけど、年間100万円近く支払ったのに息子がいねむりしにいっていたら、悲しいよ。高卒の人が4年間も仕事の経験を積んだときに社会に合流するとして、高校生より知識を持たない大学生に給料年間200万円も支払ってくれる企業があると思う?あるかいなーそんなとこ。中身で勝負できる人になろうよ、判断力とか深く考えて先を読み取る力とか、そういうものの土台となってくれる知識を、ここでたくさん吸収していってもらいたいんですよ。とか。個人的に話しかけたとき、最初はふてくされる学生もいますし、にらみつけてくる学生もいますが、話しをしていくうちに変化していきます。先日もありました。こちらの言いたいことを言った後には「めんどくさい話を最後まで聴いてくれてありがとう。途中でここを離れることもできるのに、そうしないあなたは相手を大切にできる人だね。たぶんそういういいところもあるから、私も伝えたくなったのだと思う。また来週の授業、出席してくださいね。」彼は、次の授業ちゃんと出席してくれました。次のレポートはびっしり真面目に書き込んできてくれました。見た目は体も大きくていかつくて、ピアスとかしていたり、ひげをはやしていたりしますが、かわいらしいところもあります。関わった以上は、その人のなれる中でもっとも納得のいく未来に近づく手伝いをしたいと思っています。あまりよくない態度であることに気づいているのに、放置するのはその生徒さんのチャンスが一つ無駄に終わってしまうことです。集中していないことに気づいたら、集中できるようなきっかけを与えていけたらいいなと、そんなときようの小話や用意して、塾でも大学でも、少しでも教育効果の高い時間となるように工夫するようにしています。ありがたいことに、時間が経ってから理解してくれる学生も多いです。「先生、最初めっちゃ厳しいこと言うわーと思ってたんやけど、先生言ってくること納得して後半は授業楽しみやったよ。先生の言ってたことバイトでやったら、店長に誉められて、いま新人研修係してんねん。時給も上がったし、厳しくしてくれてありがとう。それ言いにきたー。」「バイトの店長、すごい深イイ話が好きでよくしてくれるんですけど、一回、先生が授業でしてくれた話したら、 たびたび話振られるようになったんすよ。それで、再現できるように、めっちゃメモとって授業聞いてて、それがほかの授業でもそうしていたら、成績もよかったんすよ。」って、昨年の学生さん5人ほどが講師控え室に来てくれました。
2015年09月14日
コメント(0)
いい授業。説明がテンポよく理解しやすい、のはもちろんですが、講師が「生徒の集中の状態をコントロールできている」ということが大切だと思います。いくらよい解説でも、相手がうたた寝していたり上の空であれば、伝わりません。学力なんか上がりません。生徒の状態をきめ細かくチェックし、アイコンタクトや話しかけ、机間巡視などで近づいたり、ノートをのぞき込んだり、程よい緊張感を作り出すこと。私のこの授業を受けた生徒であれば、この問題は必ず正解させてみせる。そんなつもりで授業を始めます。耳慣れない言葉が出てくれば、その場で声に出して5回言って~とか、目をつぶって言ってみ、とか、生徒自身も動いてもらいます。イメージしやすい例やたとえ話も多く使います。その部分を軽視している先生、講師がとても多いのが気になっています。子ども達へのお説教もそうです。相手が話を聴ける状態、環境にしてから。教室であれば、他の生徒の視線が気にならないように廊下や事務室などへさりげなく誘導してから。一方的に話してばかりではなくて、相手に質問して、会話の中で「結論」にたどり着けるように心がけています。言ってスッキリするのではなく、ちゃんと伝わっているかどうか。相手が理解できる状況を作れているのか確認しながら。相手は子どもですから、集中の維持も難しいですし、耳が痛い話を受け止めるのもツラいものがありますから。大人側が配慮してあげるべきですよね。
2015年09月14日
コメント(0)
先日、大学の授業の中で、絵本を読んできました。いい大人相手に、絵本の読み聞かせです。その前の週に読解力とは、書いてある情報を受け止めるだけではなく、その表現をした真意や経緯にも思いを馳せることでもある、相手を知ろう、相手の考えや気持ちを正しく理解しようとする気持ちを育てることでもあるというような話をしたんですね。言葉もだけど、しぐさや視線もそうだし、絵にも読解力が必要な場面もあるよと。例として「千と千尋の神隠し」のこのシーンは、こんな解釈もできるよねなんて話をしたら興味を持ってくれたみたいで、深く意味を探るという感覚が楽しかったようでして、それなら、イラストや平易な日本語のメッセージを奥深く読み取ろうと、そして就活を控えた大学生にはやはりこれだろう~と「ぐるんぱのようちえん」にしました。最初はプロジェクターに映し、読み聞かせしました。気づいたこと、受け取ったメッセージをメモにとりながら、聴いている学生。その後、私の方でいくつか解説をしました。1・最初のシーンで、ぞうのぐるんぱが寝そべって泣いています。 「ぐるんぱは、きたなくてくさいにおいもします。」「さみしくてないています。」2・次のシーンでは、周囲のぞうたちがぐるんぱを励ましたり、叱ったりしています。 ぐるんぱは、そのシーンでは座っています。3・次のページでは、たくさんのぞうたちが川でぐるんぱに水をかけていて、その次のページでは、 ぐるんぱは、にっこり笑って歩いています。ここまででもいくつか説明をしました。1…「ぐるんぱは、きたなくてくさいにおいもします。」という表現だけど、 「自分を磨く何一つの行動をしていない」ってことだね。 寝そべって不満を述べているだけでは、孤独は癒されることはない。2・3…周囲の人の励ましや注意は、そのときは厳しかったり面倒に感じるかもしれないけれど、行動のきっかけになっているね。寝そべって泣いていたぐるんぱが、彼らの励ましで、水をぶっかけられたりもして、文字どおり「磨かれている」ね。一人では泣く事しかできなかったけれど、笑顔で歩いて行けるようになった。人との関わりの中で、人は自分の魅力を磨き、前に進む力を得るということがイラストと短い文で伝わってくるね。この後、ぐるんぱは、ビスケット屋さんのびーさんのところなどのお店で仕事をしますが、どれもはりきって大きすぎるものを作り、失敗して「もうけっこう」と言われてしまいます。「しょんぼり」しながら、自分の作った大きすぎるビスケットなどを持って出ていきます。お皿やさんでも、くつやさんでも、ピアノやさんでも、車やさんでも。「しょんぼり」を重ねて、ぐるんぱは落ち込みます。「ぐるんぱは、なきそうになりました」とあります。5つものお店で失敗して、「なきそう」になります。最初の孤独のシーンでは、涙が落ちました。でも、ここでは、泣きそうだけど、泣いていません。何もしないで人とも接する事のない孤独の方がつらいってことを示しているのかもしれません。ここで、なぜうまくいかないのか、学生は考えました。「はりきって」はいるけれど、ひとりよがりであること。お客様やお店がどうあるべきかを考えず、自分がしたいことをしているだけでは仕事として成立していないという意見が出ました。そうですね。この後、たくさんの子どものいるお母さんに子ども達と遊んでやってくれと言われて、ぐるんぱは歌います。ピアノをひいて、歌い、子どもたちを喜ばせることができたときに、「ぐるんぱのようなひとりぼっちだった子」も集まってきます。このとき、ぐるんぱは、前に自分を励まして力づけてくれた側の役割を果たしていることがわかります。「相手のためになること」が意味のあること、自分にとっても喜びであることに気づきます。周囲に気を配らず一人で作りたいものを作ったお店のシーンと対比が浮かび上がりますね。そして、ぐるんぱは今までの自分の作品で幼稚園を開きます。大きすぎるお皿はプールに、大きすぎるくつはかくれんぼにぴったり。ここまで、ぐるんぱはたくさんの失敗をしてきました。その失敗の作品を背負っているイラストも何度も出てきましたね。この背負うというイラストにも大きな意味を感じます。失敗でもその経験は自分のものになるということ。その経験は、自分の一部であること。だから、放り出さずに持って行く。その失敗の数だけ、めぐりめぐって気づけること、自分の役に立つことがある。たくさんの経験が、ぐるんぱの場合はたくさんの子ども達を楽しませる遊具となって活きています。学生の授業の感想、いつもに増してびっしりと書き込まれていました。・言葉通りにしか読み取ってこなかったことに気づいた。自分はもっと奥深く読み取る力をつけたい。・自分は「しょんぼり」を避けるとこがいい人生だと思っていたけど、ちがうと思った。しょんぼりすら持っていないまま社会に出たら何もないままなんだな。失敗も含めて、経験していこう、挑戦していこうという気持ちになった。・こんな素晴らしいメッセージを小さい頃にくれていたのかと、読んでくれた母親や幼稚園の先生に感謝の気持ちでいっぱいになった。・最初はさっぱりわからず、単なる繰り返しの典型的な絵本の話だと思ったけれど、解説聴いていたら、なるほど、納得の連続だった。 納得したということは、潜在的には受け止めていたと思うよと言われて、たくさんの本を読みたくなった。・挑戦して、経験した先に、いい結果に繋がっていく、それが自分だけでなく周囲の人にとっても嬉しい結果であることもあると思うと、失敗するのも悪くないな、するなら早いうちがいいような気がしてきた。・普通にお説教みたいに言われるより、素直に受け止められた。自分が最初のページのぐるんぱと重なった。前に進みたいと思えた。いつか必要とされるときに、何か持っているようでありたい。・途中の店で働くページで「先生、就活と絡めたんだな」と思ったけれど、それだけじゃなくたくさんの深いメッセージがあって、改めて絵本などに触れて、とりこぼしたメッセージを受け止めたくなった。・めっちゃ気に入ったので帰りに本屋で買います。小難しい論説文の読解問題で練習するのもいいですけどね、たまには、童心に戻って、丁寧に紡がれた良質な日本語の文章とイラストに浸って、深く味わうということもいいですね。夏休みに読書の機会も作れると思いますが、どうか義務感だけでなく、楽しみや味わいがそこにありますように。
2015年07月21日
コメント(0)
近年、教師や講師の説明を一方的に聴くだけではなく、生徒達が主体となって意見を交換するような時間を一部設ける授業が増えています。就職試験の中でも、グループディスカッションをさせるところも増えつつあります。私も大学の講義の中で、一部「この問題について各自ある程度自分のテキストの中で意見がまとまったら、近くの人とも意見交換をしてください。」と促すことがよくあります。その際、ぼーっと一人で空中を見ているだけの人は注意の対象です。一人で考えているだけよりも意見交換することで視野や表現の幅が広がり、学生も新鮮な驚きがあるようです。話すことでめりはりのある授業ともなりますし、たまたま席が近くだった学生との会話で「人見知りの自分にはいい練習になっている」という学生もいます。「わかる」だけでなく、「人に伝える」という視点で解答を見直すことで理解も深まります。小学校の参観日でも、グループ学習が行われていました。教育現場で、全体的にこのような流れがあると思います。ですが、同じ教材で、同じ「グループで話し合う」という時間を設けている授業という共通点があっても、クラスによって違いがありました。1)プリントを配布し、グループになって話し合う。グループの代表が起立して発表。終わったら拍手。2)プリントを配布し、まずは自力で考える時間。その後に、グループになって話し合う。 グループ全員が起立して、代表が発表。終わったら拍手。3)2とほぼ同じ。発表は一人ずつ個人で。終わったら拍手。4)まずは、先生が全体にごく基本的でたくさん答えのある質問をし、複数の生徒を指名してその答えを黒板に記入。 選択肢をある程度思い浮かばせてから、プリントを配布しそれぞれ取り組む。数分後、グループになって話し合う。 グループ全員起立し、代表が発表。終わったら拍手。私の個人的な意見ですが、「教育効果」という点ではばらつきがあるなと思いました。1は、一部のやる気満々な児童が書いた答えを、のんびりした子が写しているというように見えました。「ちょっとぼーっとしていても大丈夫、親切なお友達が答えを教えてくれる」と勘違いさせるような心配があります。意欲のある児童には達成感があるでしょう。その児童が発表し、拍手ももらいます。グループ全体で同じ解答が仕上がりますが、理解度も同じようなレベルまで達しているかというと、そうではないと感じましたね。2は、1に比べると自分で考える時間があった分、話し合うときも話題が脱線することが少ないように見えました。ただ、やはり主体的に取り組める児童と、そうでない児童との温度差は感じます。3は、2に比べると「最後は自分もみんなの前で発表する」と先に告知されていましたから、真剣に取り組んでいるようでした。ただ、グループで話し合ったので似たような発表が続きます。全員が発表している間の態度はよくありませんでしたね。だれてしまった子もいます。自分の番がまだの児童は、自分のことで頭がいっぱいだったりしますしね。拍手もだんだん小さくなって、最後の方の児童の話まで集中力がもっていない。でも、先生の意図も理解できます。みんなの意見を参考に、作った答えなら自信を持って人前でも発表しやすくなる。達成感を味わわせてあげたい。これなら、各グループがそれぞれ集まってきて、そのグループ内で発表という形でもよかったのではないかな。だれてしまうことなく、ちっちゃな発表会ができたのでは。 AAAA・ BBBB・ CCCC ・ DDDD ・ EEEE →ABCDE ・ ABCDE ・ ABCDE ・ABCDE4は、児童の表情がもっともよかった。集中力がキープできていました。最初の先生の質問が、いい準備運動になりました。国語の詩の問題で( )に入る言葉を自由に考えて入れようという問題だったのですが、プリントを配布して各自で問題を解くのだと、イメージできなくて困る児童も出てくるけれども、ある程度の方向性を示す質問をして、いくつかの候補を挙げたことで取り組みやすくなりました。各自解いているプリントを見ても、さまざまな答えがあり、いちばん最初に思いついた物をそのまま入れるというよりは、いくつか思い浮かべてその中で自分の気に入った物を選んで記入しているような様子も見られました。グループでの話し合いも、「それもいいね」「なるほど、それもあるよね」と盛り上がっていました。同じ「グループで話し合う」でも、子ども達の力により強くつながる方法を模索していくことが大事ですね。
2015年06月25日
コメント(0)
3月14日、manaviの卒業式がありました。こじんまりとアットホームな、親戚の集まりみたいな会でしたが、講師3人によります、バイオリン・ヴィオラ・チェロでの生演奏が華を添えてくれました。本気の卒業証書に似せたものも、これからの活躍を期待しますというメッセージを入れて塾長が作成しました。くじびきをして、プレゼントも。御菓子をつまみながら子ども達は、志望校合格の瞬間のうれしさ、これからの不安と期待を口にします。あんなこともあったね。こんなことして叱られたね。あのときはもう諦めようかと思ったよ~とか、誰々があのときこんな答え言って笑ったねーとか。入試前の真剣な表情とはまたちがう、そして前より少しだけ大人っぽく見える笑顔です。合格の瞬間までは、講師と生徒ははっきりとした上下関係のようなものがあります。信頼してもらわないといけませんし、指導を素直に受け止めるためにも、ある程度のけじめも必要ですし、単純に大人と小学生という年の差もあります。ですが、この卒業祝賀会のときにその関係が少し変わるように思います。「私も中学の頃は、古典苦手だったわぁ。」とか「面白い先生の科目は自然と好きになるよね~。わかる、わかる~。」「えー、そんなかっこいい人がいるの?いいな、学校行くの楽しみやな。」と、完全にではないけれどもある程度同じ目線でおしゃべりすることが増えます。自分の後悔していることや、情けなかったような話も、小学校を卒業して少し大人になった彼らになら、話せることが増えますね。私の尊敬しているI先生は、よく送り出す生徒にこう言っていました。「今までは講師と生徒でした。今日からは友達になろうや。こんなおっちゃんだけど、君らが困ったとき、嬉しくて自慢したいとき、行き場を探すとき、だれかにいてもらいたいとき、思い出してくれたらうれしい。わしも、君らから学ぶことがある。元気もらうことがある。感謝もしてる。な、友達づきあいをしよう。そして、20歳になったら、いっしょに酒を飲もう。」私もそんなふうにどの生徒ともどこかで関わり続けていけたら嬉しいです。教え子だったY君が、医師の国家試験に合格したと聞きました。おめでとう!うちの長男が3歳の頃、うちに遊びに来てくれたことがあります。気がついたら、息子は彼の膝にちょこんと座って、なついていました。帰る時間が来たときに、「かえらんといてー」って泣きました。優しくて頼りがいがあって、努力家で、周囲への気配りを忘れない彼は、いいお医者さんになるでしょうね。ご両親の顔も浮かびます。おめでとうございます。
2015年03月18日
コメント(0)
進学教室manaviも、今年度を締めくくり来週から新年度の授業が始まります。6年生達、受験お疲れさまでした。本当によく頑張ったね。ラストスパートの時期、入試問題をさくさくと正解させていく姿は立派でした。本当におめでとう。この学年は5年生の春、クラスは女の子1人でのスタートでした。彼女は、こつこつと丁寧に学習を続けてきて、途中時間制限のプレッシャーに弱くて実力がテストで発揮できなくて涙することも多かったのですが、無事、第一志望校の中学に合格です。入学後、あの学習の仕方と彼女の性格であれば、友人達と笑顔で通って、そしてますます学力を上げていく姿が目に浮かびます。6年生の春夏ぐらいに前後して男子2名女子1名が入塾。中学受験の世界では、「6年生の夏の入塾」って普通ありませんよね。男子1人は、得意のスポーツを続けながら自分のペースでの学習で私立中学進学をしたいとのことで転塾してきました。試合も出たい、練習もできるだけ休みたくない、そして無理のない範囲で勉強もして受験をしたい。私たちは、特に理由がなければ教室に来た生徒さんから宿題の採点を我々講師が行います。筆跡や進度から本人のモチベーションや集中力のムラも見えますし、間違いのクセ、力がついてきた箇所が手に取るようにわかります。やや人数が多いクラスの場合、前で解答を口頭で伝えるときにも、誰がどこを間違っているのかテキストを確認してまわっています。国語の場合、ここで「抜き出し問題を空白のままにしている」場合、雷が落ちます。前回のポイントを使って難しめの問題が正解している生徒は、直接誉めます。彼は、一般的な受験生と比較すると、スポーツに時間を使った分、問題を解いた数は少なかったと思います。しかし、その問題にあたるときには真剣ですから、一歩一歩が大きかったのです。スタートが遅かったことや、取り組んだ量などのハンデはありましたが、合格。1校本命で、1校は挑戦と本人は言っていましたが、見事2校とも合格です。一人は、他の塾で勉強に対しての意欲を失ってしまって、初めて会ったときにはそれはそれは顔色も悪く、反応も鈍く、笑顔を見る事はできませんでした。連れてこられたお母さんも、大変疲れていらっしゃいました。大量の問題をたくさんこなすやり方で精神的に滅入ってしまっているようでしたので、彼の理解している箇所を見つけ、そこを軸に丁寧に解説し、一問一問重ねていくやり方に変えました。国語で正解でも不正解でも、答えにたどりつく過程を尋ねることに重点を置きました。採点する際にも本人を横に呼び、文章の中のどこにポイントがあるのか質問を繰り返しました。いい加減な答えは許されないという雰囲気を作り、答えが間違っていても本文の解答の箇所に印がついていれば、誉めました。彼は、文章内に自分が引いた線の箇所が答えになっていることに気づいてからは、表情も授業中の姿勢も変わりました。挙手も増え、休憩中も雑談しながらにこにこするようになりました。あんまり早い進度の学校ではなくて、ゆっくり教えてくれるところがいい、質問しやすいところがいいということで、彼も本命校とした中学の他に、もう1校挑戦といって2校受験しました。2校とも合格。2つの合格が、自分の自信を取り戻すきっかけになってくれたら嬉しいです。先程の塾友達といっしょに進学します。二人、名前の読みが同じということもあり、非常に気が合うようです。もう1人の女子は、私立小学生で内部進学志望。国語は得意で、解説を上手く利用し次の問題につなげていけるタイプでしたので、正直受験で彼女の実力を測ってみたいと思うぐらいでしたが、早々と内部進学合格をもらいました。それでも、中学進学後のことを考えて、毎週教室に来て、特に数学の準備の学習に力を入れていましたね。6年生の秋冬にまたさらに2名、入塾。1人は女子。お姉ちゃんと同じ中学志望。読書が好きだったようで、語彙力は充分。ノートもきれいで、お手本にしたいぐらいでした。ただ、設問のルールをあまり知らなくての不正解が多かったようでした。この尋ね方だったら、こういう答え方。このような文章のタイプだったら、どういうところを注目しておくといいかという点の説明で、ぐんぐんと力を付けていきました。講師としては他の中学を受験しても充分合格できる力を身につけているという手応えを感じていました。お姉ちゃんと通うという彼女の目標通り、中学合格です。男子。他塾からの転塾です。先程の男子2名と、本当に仲良くなっていてよく笑い声がしていましたね。集中力にムラがあって、集団の中ではなかなか真剣になるのが難しかったのかな?少人数の中では常にいきいきしていて、どの質問も自分が答えるぞという意気込みがありました。体験授業の段階で、私はおおいに手応えを感じていました。彼の場合は、能力を活かすためにはある程度の刺激や環境が必要だというのは、講師と保護者の方と一致しまして、志望校はあまり大人数のところではないところがいいだろうとなりました。私たちとはたった3ヶ月しかいっしょに学習していませんが、偏差値8ポイントほど上がりました。よく頑張りました。上のコースでの合格です。さて、新6年生。この学年は4年生からのメンバーが中心です。丁寧に分析し、難関校を目指している生徒にはハイレベルな授業を展開していきます。国語苦手組には、毎回の授業で「わかった!」「知ってる!」と前進の一歩を実感できる授業を展開していきます。
2015年01月30日
コメント(2)
今年の6年生、全員合格☆2015 manavi合格実績 Aさん(5年春入塾) 清教学園中 Bくん(6年春入塾) 桃山学院中・大阪学芸中Cくん(6年夏入塾) 桃山学院中・大阪学芸中Dさん(6年夏入塾) 初芝富田林中Eさん(6年秋入塾) 大谷中Fくん(6年冬入塾) 大阪学芸中エリートコース参考manavi 2012 合格実績(開校準備中に個別指導での受講)Aくん 灘中manavi 2013 合格実績 (開校1年目のため全員6年生時入塾) Aくん 東大寺中・西大和中・清風南海中S特 Bさん 四天王寺中・帝塚山泉ヶ丘中医進・初芝富田林中3類Cくん 清風理3・開明中S理数Dくん 國學院久我山中Eさん 開明中S理数Fさん 帝塚山泉ヶ丘中 Gさん 開明中S理数Hさん 智弁和歌山奈良カレッジ中Iくん 清教学園中Jくん 明星中Kくん 清教学園中Lさん 大阪女学院中Mくん 明星中Nくん 初芝富田林中2類Oさん 初芝富田林中Pくん 桃山学院中Qさん プール学院中特進Rくん 和歌山親愛女子付属中manavi 2014 合格実績Aくん 清風中理3 Bくん 帝塚山泉ヶ丘医進 Cさん 帝塚山泉ヶ丘医進Dさん 帝塚山泉ヶ丘特進Eくん 初芝富田林特別奨学生Fくん 清教学院中Gさん 清教学院中Hさん 初芝富田林中2類Iさん 桃山学院中・大阪学芸中Jくん 桃山学院中Kさん 大谷中Lさん 帝塚山学院中Mさん 初芝橋本中Nくん 初芝立命館中
2015年01月30日
コメント(0)
私が担当している講義(大学)には、国語ということを軸に、コミュニケーション、心理、モチベーション、それらを総合したような内容についてお話をすることもよくあります。就職筆記試験対策の国語的な分野の解法についての講座も多いのですが、学生と社会人と求められるものはどこがちがうか、どのような人が信頼してもらえるのか、いっしょに仕事をしたいと思える人は何をもっているのか、自分の魅力を伸ばすために学生時代に何ができるか、というようなことを考えてもらう時間もあり範囲は広いです。今週、大学1回生対象の授業では、「言葉がつくる印象の違い」について触れました。ごくごく基本的な内容から始めて、文章例を読みどのような人物像が浮かぶのか、またその印象の構成要素は何かということを考えてもらうというものです。その導入の部分のお話。発信する側としては大差ないような内容のつもりだけど、聞いた側の印象は大きく異なるというものをいくつか例を出しました。1)A「え?まだそこにいたの?遅刻するわよ。」 B「もう少し急いだら、間に合うと思うわ。」2)A「お客様からクレームがこないように頑張ります。」 B「お客様に満足していただけるように頑張ります。」3)A「この問題難しいわ。無理。わからん。」 B「この問題手応えあるわ。解けたら気持ちいいだろうな。」思いついた言葉をそのまま発信するのが自然です。このような話をするときには「言葉遣い」に気をつけるという話になりがちですが、言葉を一端飲み込んで、よく考えて変換し直して発音しなさいって、もちろんそれも大事ですが、…現実的にいつもは無理ですよね。実際、コミュユニケーションにテンポ・間合いも重要な要素です。いちいち数秒の沈黙が挟まれては、違和感が漂います。言葉は考え方が自然と出てしまうという基本に立ち返り、考え方の習慣から意識して変えようと意識することが大切だと伝えています。批判的な状況や良くない現状について、それをそのまま表現する人は、「否定する」というところで思考が止まっているとも考えられます。…例文のA批判したくなるとき、良くない現状について、「次にどうすればよいか」「目標・課題」について考える習慣がある人であれば、そこが言葉になってあらわれてきます。…例文のB常に未来を意識する、現状より良い状況を意識して考える癖をつける。これが「ポジティブ思考」とか「自己肯定力」とかにつながります。その言葉を聞く人もBタイプの言葉遣いに好感を持ちます。本格的な就職活動をする時期になったときに、自己PR文章を書くことが多いのですが、1回生のうちに、「意識」「言葉遣い」「習慣」「長期目標」というようなことを考える機会があるのですから、少しでも意義のある講義にしてステップアップにつなげて欲しいです。塾で小学生・中学生にも今回の「言葉遣いと考え方」について「授業前のちょっとお話」で話をしています。
2013年10月24日
コメント(0)
4年生の授業は、文章読解の解説をして、最後の10~15分になったときには次のページの文章題を解く時間にしていました。ですが、最近は読み聞かせの時間にしています。その時間に取り組むはずだった次の文章題を解くのを宿題にして自分で頑張ってくるということになりますが、それでも読んで欲しいと全員が言うので定番化してきました。きっかけは、2ページ見開きの文章を「長っ…」と言う生徒さんがいて、「いやいや、本にしたら2ページって短すぎてものたりないよ? もっと読みたいのに―ってなる長さだよ?」と言い、たまたまバッグに入っていた本を試しに2ページ読み聞かせたら、「そんなところでやめんといてー、続きも読んで―」となりまして。声に出して、会話のところはそれなりに感情を込めて読み、ちょっと間を置いたり、物語のテンポを汲み取って読み進めていっています。(元演劇部でして。(*^m^*))ときどき語彙の注釈をはさんだり、「このときの涙はどんな意味?」と質問をはさんだり、情景描写はだれのどんな気持ちとリンクしているか確認したりして、ただ聞いてもらうだけではなくふくらませることもあります。私の声だけで物語をつかんでいき、各自がそのときには読み返せませんから、集中もしてくれます。翌週、「先週どんなところで終わったっけ?」というと、口々に言ってくれるので楽しみなようです。前半頑張らないと読んでもらえる時間がなくなってしまうので、問題にも真剣になってくれる率が高くなっているようにも感じています。少し前までは「窓ぎわのトットちゃん」を読みました。子ども達大好きで、いったん終わっても、○○のシーン、もう一度読んで~♪とリクエストがありました。1冊通して読みきったからこそ、感じ取れるものがあります。この本の場合、校長先生の深い愛情。今、4年生に読んでいるのは「ハッピーバースデー」という物語です。1~2年前に芦田愛菜ちゃん主演でドラマ化もされたお話です。母親に無視されて心を病んでしまう少女が、担任の先生や祖父母や友人との経験を通して回復し、成長していく物語です。途中いじめについても考えさせられます。つらいシーンもあります。母親に「あんたなんか生まなきゃよかった」と言われるなど、読んでいても心が冷えるようなセリフもあります。ですが、そこからの希望、回復、成長も力強く、また1冊でさまざまな感情を疑似体験できるという点、感情と情景描写のリンクがわかりやすい点で選びました。小学生の間は、夢のようなハッピーエンドのお話ばかりを読ませるべきという考え方の先生もいますが、私は、本を閉じるということでその世界から離れることができるから、読書による悲しい疑似体験もありだと考えています。脇明子さんの『物語が生きる力を育てる』にも書かれているのですが、不快感情との向き合い方、そこから立ち上がるストーリー、タイミング良く現れてくれる大人や友人、力になる言葉かけ、そういうものを、子どものうちに読書によっていくつも疑似体験していることってとても幸せなことだと思っています。繰り返しそのようなお話に出会うことで、現実世界で苦しいことがあったときに、それが永遠に続く物ではなく、いつかもっと良い状態につながっていくはずだとい思えたり、大人に頼ろうという気もちになったり、友人に頼ってもいいんだと背中を押してくれることにつながるといいなという期待もあります。肉声で読まれた言葉を耳で聞く心地よさ、幼児の頃に大好きだった時間だと思います。内容はその当時よりも難しくなっていますが、とてもいい表情で聞いてくれていて、かわいらしくて、私も好きな時間です。これが国語の勉強を身近に感じてくれたり、たくさんの文字を[文字]としてとらえるだけでなく、そこに描かれた世界を感じ取るコツにつながってくれたりするといいですね。もう自分で読めるのだから…と卒業してしまった読み聞かせ。意外とうれしい時間のようですよ。どうですか?久しぶりにおうちでもそんな時間を作ってみては。絵本だってかまいません。幼くて気づかなかったことに気づくかもしれませんし、今だからこそ、理解できるメッセージを読み取れるかもしれません。なにより、お母さんの声で聞く物語、これはもうとても素敵な宝物となって、大人になっても繰り返し脳裏にうかぶ幸せな思い出になりますよ。
2013年10月08日
コメント(0)
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。~~~~~~マザーテレサの言葉です。小学生から大学生まで国語や作文を指導しているので、この言葉に出会ったときに「まさに!」と思いました。考え方は、言葉に表れます。「電球を完成させるために5000回も失敗した? ちがうよ、5000通りのうまくいかない方法を 発見するのに成功したんだ。」「成功するための最善の方法は、もう一度試みることだ。」これは、エジソンの言葉ですが、彼の考え方や意欲が言葉に表れています。言葉によって凝縮し再確認された思いは、いずれ行動につながります。1つの行動がいくつも連なり、いつしか習慣になり、それを人はその人の「性格・個性」だと解釈します。人に評価されていくことでも、自己認識がより確固たるものへと変化します。それがいつしか「運命」を作るエネルギーとなるのだってことですよね。言葉を扱う指導をしているけれど、 言葉とは「考え・思い」を表すツールだから、「言葉」という枠だけでは教えきれない。表面的な言葉や文章のテクニック的な学習では意味がないと思う。 無知と未熟な感性と稚拙な表現の結集「シネ」「コロスゾ」が飛び交うのは異常だという感覚が少数派になってはいけない。 自分の感情を理解すること、自分の考えを持つ力、それを伝えるための手順、選択肢、選び方、受け止め方、言葉に出てこない思いを汲み取る力 …。表現技術や作文の手順ではないそれ以前のところから、鍛えていく必要を感じています。
2013年07月18日
コメント(0)
先週は、4つの大学で講義をしてきました。もちろん偏差値だけで人の価値は決まりませんが、「聴く姿勢・態度の良さ」「集中力の維持」は、正比例していますね。特に今回初めてお仕事させてもらった、大学では通常の講義の後ろに設けられた特別講座であるため、90分2コマが終わるのは21時を過ぎました。その3時間、数日に分けて合計350名ほどの学生に講義をしましたが、ただの一人のうたた寝も、退室も携帯電話を触るという行為もありませんでした。授業後も「あっという間だった」との感想をもらい「もっと受けたい」との声もありました。次このような講座があるときも必ず出席します!と意気込みを伝えてくれたり、前向きな意欲をびしばしと感じました。少しでも良い刺激の与えあえる環境の中にいると、自分の頑張りや集中力が自然と引き出されますね。それほど学力的に高くない大学・短大さんの方が、私の過去の経験や授業のスタイルを喜んでくれて、講師のお仕事をたくさんいただきます。めりはりテンポの工夫、これから学ぶ内容がどう未来に関係してくるのか、これを身につけることで自分のどんな能力に磨きがかかるのか、そういう具体例を出しながらの授業で、私語や居眠りや退室は格段に減っている、回を重ねるごとに見違えるようにまじめに集中して取り組む姿勢が見られるとか、レポートの内容がぐっと良くなったと喜んでもらっている点はこちらとしてもやりがいを感じます。しかし、一部、本当に集中して、理解しようと前向きな学生が、前の席の学生が携帯電話を触っていることで集中を途切れさせてしまったり、ため息をつく学生によっていい空気を中断させられて、自力でまた集中していこうと努力しているのを見ると複雑な気持ちになります。やはりせっかく知識を増やすことに意欲を持てる学生であれば、それに見合った場所で同じぐらい集中できる学生同士で頑張れる教室にいたら、さらに伸びたのではないかなと。朱に交われば赤くなる。類は友を呼ぶ。孟母三遷。小学生・中学生・高校生を前に授業するときには、「君にベストな環境に行くためにも、 今、この瞬間自分の力を磨くことに力を注ぎましょう」と伝えていくことが増えました。
2013年06月25日
コメント(0)
この間の小5の授業、雷落としました。「そんなんしてたら、絶対成績上がりません! そんな程度の気持ちで授業に参加する人に教えることありません!」少人数クラスの個人塾です。目が行き届き、生徒と講師が近いのはとてもいいことですが、その雰囲気に慣れてきた頃に気の緩みが出てきます。生徒同士も仲良くなるのはいいことですが、甘えた空気は授業中に全力で集中する力や緊張感を維持するのが難しい生徒もおり、ときどきぴりっとさせる必要も出てきます。「宿題で『書き抜き』の問題は空白は認めない」と最初の授業で伝えてあったのですが5年生の2人が破ってきました。まだ国語の成績が安定しない生徒さんの場合、膨大な量の宿題をこなす中で消化不良を起こしたり、独自の癖を強めていかれると、国語の場合成績アップにつながりませんから、中学受験塾の国語の宿題としてはかなり少ないです。今週は文章題は2題(それに漢字・語句の問題がプラス)。集中すれば60~90分程度で解ける量です。「書き抜きなさい」という設問を空欄のままにしている人は、絶対に国語の成績上がりません。「書き抜きなさい」ということは、「文章の中に答えそのものが書かれていて、それを写せばよい」ということです。もう一度文章も設問も読みこんで、「なんとか答えよう」とすれば、正解不正解は別にして、なんとか解答欄は埋められるはずです。「日本語で書かれた文章の中に答えがあって、日本語で質問されて、書かれた文章の一部をそのまま丸写ししたら丸がもらえる問題」ですよ。それが空欄ということは、わからないけど、まあいいか-と諦めて、テキストを閉じたということです。宿題が終わっていないのに、終わったとテキストを閉じた。わからなくても平気という気持ち、文章をもう一度読む事を面倒に感じて逃げたという姿勢が問題なのです。答えがたとえ間違っていても、記入してきた生徒であれば、授業で「まちがえた!あれ?どうして?」と解説に集中します。「書き抜きなさい」問題を空欄にして、解説を真面目に聞いても、しみこみません。難しい文章でも、辞書を引いたり繰り返しぶつぶつ音読したり、とにかくその文章にくらいつく姿勢が読解のレベルアップには必要なのです。それで、自分なりに出した答えが不正解だったとしても、そこで解説を聞いて、そうかぁ~!そう考えたら、答えはここか!と一歩前進できるようになります。入試当日、一人きりで最後まで頑張るためには、文章を読み込む集中力が切れたときに、自力でもうひとがんばりする力をつけておきたいですね。さて、雷落とされた2人。「宿題ができたら教室に入っていいです。とにかく自分の精一杯を出し切ってから、解説を聞くことに意味があるのだから。まず埋めてきなさい。」2人は、6問ある中、宿題の段階では1問正解なだけでした。宿題し終わって、教室に入ってきたときに採点したら…Rちゃん全問正解でした。Mくんも4問正解。おーい。特にRちゃん、難問もできてますけどー。っていうか、この問題、かなり難しいですよ。自力でできるってすごいんですけどー。Mくんも1つのポイントのつかみ方を説明すると、自力で残り2問も正解にたどりつきました。国語の最大の敵は、集中力のコントロールだなぁ…と、つくづく実感しました。でも、入試当日の朝とか叱りたくないから、雷落とされなくても全力出せるようになってね。
2013年06月06日
コメント(2)
中学受験進学教室manaviの授業風景。今日は塾長のクラスで実験をしていました。ピンホールカメラ。のぞき込む方は直径3程の穴が空いています。対象物の方に向ける面は、針で開けた1mmほどの穴。 揺れるろうそくの炎が、はっきりと逆さまに見えます。 虫眼鏡の焦点の合う位置、その長さ、近づけると像がどうなるのか、遠ざけるとどうなるのかということについても実験していました。先週は果物電池の実験もしたそうです。小学生のクラスでした実験でしたが、夜に教室に来た中学生が実験道具を見かけてリクエストしてもう一度したそうです。中学生も「おぉ~なるほど~」といい反応だったそうです。やっぱり実際やってみると理解がちがいますね。独立前の塾では、このような実験教室は独立したオプション講座で、その主任だった塾長(理科の教員免許あり)、実験のバリエーションも豊富です。楽しい手品のようなもの、中学受験の理科への理解を引き出すもの、やはり実験となると、子ども達の目がいきいきしますね~。私も、生徒と同じ程度かそれ以下の理解しかないので、はっきりと映る炎に「おぉ~」と歓声を上げました。
2013年03月02日
コメント(0)
ここ数年は、子どもが小学校低学年と3歳ということで、夜の講義はお休みもらっていたのです。大学の非常勤講師のお仕事も順調でしたし。お友達やブログを通しての家庭教師のみで中学受験に関わっていました。ですが、私の正社員時代の先輩が、独立して教室を開くということになり、協力を求められまして、恩返しをしたくて、お手伝いさせていただくことにしました。授業中、子どもも塾長の奥様や息子さんが相手をしてくださるという環境を整えてくださいましたことにも感謝です。中学受験塾での講師に本格復帰いたしました。大阪府堺市の教室です。塾長のポリシーは、きちんと個人の能力と課題と目標に合わせての指導をすること。全員を難関校に合わせたカリキュラムに乗せて、劣等感と膨大な宿題で押しつぶしてしまうようなことはしない。その子にあった成長をサポートしてこそ、保護者の目的に沿うことができるはず。知識の充実、学習の仕方、集中力、論理的思考力、読解力ももちろんだけども、前向きに粘り強く取り組む「努力」の価値を学んで欲しい。集中できていなければ、気づいて、アドバイスする。宿題の答え合わせも極力講師自身が一人ずつ見る。講義と、問題演習の時間を分けて、「一人で問題に集中してじっくり取り組む」時間を確保し、質問に応じられる環境を整える。ハイレベルな授業と、きめ細かいサポート、これを両立させられる個人塾の開校。今年は初年度ということもあり、6年生時に入塾、もしくは他塾からの移動という生徒ばかりでした。学習姿勢からの指導で前半はかなり遠回りな感じもしましたが、18名の生徒さん、全員がきっちりと進学先を決めることに至りました。manavi 2013 合格実績 (名前順)Aさん 帝塚山泉ヶ丘中Bくん 清教学園中Cくん 清風理3・開明中S理数Dくん 東大寺中・西大和中・清風南海S特Eさん 和歌山親愛女子付属中Fさん 四天王寺中・帝塚山泉ヶ丘医進・初芝富田林3類Gさん 初芝富田林中Hさん 智弁和歌山奈良カレッジ中Iくん 國學院久我山中Jくん 明星中Kくん 清教学園中Lさん 大阪女学院中Mさん プール学院中特進Nさん 開明中S理数Oくん 初芝富田林2類Pくん 明星中Qくん 開明中S理数Rくん 桃山学院中私は担当が国語です。国語苦手だと言っていた生徒の中には偏差値15~20のアップも見られました。課題は集中力なのか語彙力なのか、設問対応力なのか、分析してそれに合わせたアドバイスと演習問題の繰り返しで力はつきます。昨年は、正式開校前でしたが、お一人半年だけ指導しました。彼は、国語の成績を偏差値22ポイントアップさせ、灘中学に合格しています。模擬テストを受けた大手塾の塾長からスカウトの電話が何度もあったそうで、「個人塾でなんか合格できるわけない」と言われたそうですが、彼は、最後までこちらでがんばってくれました。教室責任者経験の講師が、全学年全クラス担当して、濃密な指導していますから、オーダーメイド。かかりつけ医が一人ずつの症状に合わせた治療を進めていくといった感じ教室です。理解の早い生徒には、とびきり手応えのある難問も用意しています。この塾(大阪府堺市最寄り駅は堺東駅)について詳しく知りたい方は、→こちら。
2013年02月18日
コメント(0)
今日、ある生徒さんのお母さんとお話しました。この生徒さんは中学受験をめざすT塾に通っています。Mちゃん(現5年生)の変化について。Mちゃんは転塾して今2ヶ月目です。以前の塾は、学力的に上のクラスと下のクラスの瀬戸際にいるMちゃんは、上だとそのスピードやレベルについていくことに必死になり、またライバル意識の強い生徒さんとのやりとりに疲れ気味なことが多い。テストの結果で下のクラスに行くことになったらそちらは騒がしい生徒さんや、意識が低くて宿題をやってこないとか手紙をまわしてくる生徒さんとうまくなじめず気持ちは焦る・・・先生からは、「今の時期の転塾はリスクが多すぎる」とひきとめられましたが、最終的には本人の希望と、体験授業での感触もよかったので結局転塾することにしました。転塾先は、お兄ちゃんが通っていたこともあり、講師陣も、Mちゃんと初対面というわけではありません。わりとすぐになじめたようです。それでも、お母さんは「今の時期の転塾はリスクが多すぎる」という前の塾の講師の言葉がぐるぐると頭をまわっていて不安を拭いきれなかったようです。先日、新しい方の塾での初めての模擬テストがありました。帰宅後、「得意の算数でどうしてもできなかった問題があったんだけど、 その理由を自分なりに考えてみたんだけどね。 私、それとそっくりな問題が宿題に出たときに、 お父さんにヒントをもらいに行ったの! そして、すぐにそのヒントを使って解けたから『わかった』と思ったんだけど、 そうじゃなかったんだよね。 結局今日できなかった。 自分で考えて、考えて、考えてもわからなかって、それからもらったヒントだったら 忘れなかったかもしれない。 やっぱり自分でやらないとダメだね。 あのとき早く宿題ができたらいいと思ってたけどそうじゃないね。 自分で考えていたら、今日のテスト、あの問題も解けたはずだと思った。」そう言ったそうです。今までは、点数が何点ぐらいとか、次はがんばるわーとか、○○ちゃんは何点ぐらいって言ってたとかだったのが、自分でそう考えるようになったんですね。テストを受けて、その感触から自分の宿題の取り組み方を省みるなんて、理想ですよね。テストの点数よりもずっと意味のある収穫が今回Mちゃんにはあったわけです。お母さんもそういう成長を見て、転塾したことに対する不安もふきとんだようです。塾がどうしてくれるとか、何してくれるとかも大切なことですが、やはり受験する本人の成長がなによりですね。と。テストの結果が返ってきたとき、その得点の感想を大人が口にする前に、「自分としてはどう思う?全力出せた?」「全力出せたとしたらあと何点とれたと思う?」「その点数をとれるようにするのにはどんなところを直したらいいと思う?」満足な答えが返ってこなくてもかまいません。「自分で考える」ことそのものに意味があります。自己分析する力を養うことって、この先長く役立ちますしね。話は変わりますが、関西をのぞく地域で本日(12/11)の深夜に放送される「いいはなシーサー」という番組に、私のエピソードが使われます。すごく短い『臨時休業』というエピソードです。私は関西なので見られませんが・・・(^_^;)(写真に出てくる人は私本人ではありません。)別のあるサイトに投稿した話を見た番組のスタッフの方から以前お電話ありまして了解しましたら、今日放送されるんですって。またまた話は変わりまして。最近数種類の仕事を引き受けているものですから、その下調べや教材作成やらで忙しく過ごしておりますが、隙間に息子と北海道旅行をしてきました♪来年からは旅行に行けるチャンスがなさそうなので4日間、わがまま言わせてもらいまして。旭山動物園、函館、札幌。いい息抜きさせてもらいました。来月、私の保護者対象(親子参加可)作文教室の無料体験授業も実施します。大阪南部にお住まいで興味のある方はメッセージくださいませ。クリックしてくれたらうれしいです♪↓↓ ※過去の中学受験関連記事を読む。→TOPの左下「フリーページ」の欄からどうぞ。※中学受験物語→私が生徒と体験した中学受験。塾での子どものたちの成長を見て書いたものです。
2008年12月11日
コメント(0)
前回の日記に、公立中学の一部で授業が成り立っていないところにいる本当ならもっと前向きで、もっと伸びるはずだろう生徒、彼らにチャンスが少なすぎると感じたことを書きました。東京杉並区立和田中のいわゆる『夜スペ』公立中学で夜間の教室を利用し大手塾が授業を行う。成績基準あり。有料。これの大阪版がスタートする見通しであると昨日の新聞で知りました。和田中とのちがいは、特定の大手塾とは連携せずに、塾講師の他に専門知識を持つ地域住民と個別に交渉して就任してもらうとのこと。私も参加したいなぁ・・・。私は、和田中の『夜スペ』のニュースを聞いたときにはどうして成績優秀者なんだろう?下位層ではなくて?と思ったんですが、実際に公立中学に在籍する生徒達を見て、なるほど上位者対象であるべきだなと実感しました。授業内容が3割削減と一部では態度の悪い子たちの対応とで、かーなーり 基礎的な内容中心。カラーでとてもうすい教科書で、これ以上かみくだけないぐらい。それで理解できない子・・・というのは、本気で理解する気に欠ける子であることも多いかと。授業では平均的な学力の子とか、ややそれよりもゆっくりな子に合わせられる。結果として、前向きで学ぼうとしている子たちにフタをする感じになってしまっている。3割削減して、基礎的な内容にしすぎて、しかもそれを小刻みな授業でちょびちょびしか進まなくて、子供達は退屈し、勉強がますますおもしろくなくなったんじゃないかと思うこともあります。子ども達って、実は集中したら2時間ぐらい平気だし、自分のレベルに対してギリギリ乗り越えられそうな難度のことを「おもしろい!」って感じることができると思います。ややこしいテレビゲームのルールを理解し、一見意味不明な呪文やアイテムを使いこなせるのですから、それが公式になっても応用できるはず。教科書も練習問題の充実など、自学自習することを想定して現在の2倍程度のページ数に改訂する動きだというのも先日の新聞にありましたね。少なくなる子ども達、鍛えてあげる方向に動き出したのはすごくいいことだと思います。クリックしてくれたらうれしいです♪↓↓ ※迷惑サイトの書き込みが多くて、コメント入力の制限をかけています。 プロバイダによっては書き込みができなくなっています。 もしも、感想など一言書き込もうと思われたら、遠慮なくメッセージください。 (*'-'*) m(__)m →メッセージ
2008年07月29日
コメント(2)
先日、公立中学1年のクラスの2年のクラスの代講に行ってきました。講師の都合が悪くてということでのピンチヒッターだったんですが、こちらもまたいい勉強をさせてもらえました。このクラスには4つの中学からの生徒が集まっているんですが・・・地域的にもあまりよい評価をされていない公立中学なんだそうです。話を聞くと・・・国語の授業は、まず朗読CDを聴く。先生は読まない。先生が読んでいる隙に出歩く生徒がいたり、それを注意したりして授業にならないから、CD。CDを聴き終えたら、問題のプリントを班で協力して仕上げる。実際には比較的マジメな生徒が仕上げたのを、他の子が写すということが多いらしい。そのプリントでやった問題がそのまま定期テストになることも。そして最も驚いたのが、宿題が出ないという学校があること。国語の宿題がないってこと?英語は単語とか覚えないといけないし数学とかあるでしょ?って聞き直したら、英語も数学もなーんにも宿題ない。と。そのクラスにいる生徒達はほぼ全員が、比較的練習の厳しい運動部に所属していました。私が代講に入った1日目は、期末テストの最終日で、すべての生徒がテストが終わっているのにも関わらずきちんと出席するぐらいには前向きな子たちだと感じました。初対面の私の話をきちんとまじめに聞き、その後の授業も「さすが中学生だな。80分ぐらいは特に小ワザを使わせることなく集中できるんだなぁ」と感心するぐらいでした。この生徒達は意識も低くなく、勉強を心底嫌いだとも思っていない。それでも、申し訳ないですが正直な感想として、「テスト勉強したばかりのはずなのにこんな基礎の基礎も理解してないの?」・・・でした。中学受験をする小学生と比べては申し訳ないですが、小5の生徒が一回の授業でさらっといくところにこんな苦労するとは・・・。自分で考える、練習問題を数こなす、定着させるという流れが学校の授業には期待できない状態なんだなと。そんな学校もあるんだなと実際に触れてみて、なんとも複雑な気持ちになりました。保護者の方の話だと、授業参観日で後ろに保護者がいようとも立ち歩き、友人との私語に夢中になっている生徒がいるのが珍しくないということですので、かなり困った状態であるようです。でも、それで、本来なら伸びる可能性が十二分にある生徒達の力がくすぶって、消えていくのはもったいないというか、腹立たしいというか。これで本当に平等なのかなぁ。じっくり先生が関わってあげないといけない問題のある子もそうだけど、「普通の子」だって、「よくできる子」だってほっとかれていいわけないと思います。彼ら彼女達だって、成長するために学校に行っているのに。せめて塾という場で出会った以上は、勉強のおもしろさとか、わかる楽しさとか味わってほしいぁと熱くなりました。クリックしてくれたらうれしいです♪↓↓ ※迷惑サイトの書き込みが多くて、コメント入力の制限をかけています。 プロバイダによっては書き込みができなくなっています。 もしも、感想など一言書き込もうと思われたら、遠慮なくメッセージください。 (*'-'*) m(__)m →メッセージ
2008年07月27日
コメント(0)
5年生のTくん。授業内容には集中していい発言も多いのですが、漢字が大の苦手です。他の生徒さんが5月に合格した漢字テストも追試が残っています。毎回少し残って一緒に勉強したりもしていますが、家での勉強の跡が全くありません・・・。で、昨日もう何度目かわからない再々・・・・テストだったんですが、問題は前回と同じにしてあります。授業前に教室をのぞいて声をかけました。「Tくん、今日こそ大丈夫やんねぇ? 今日ダメならもう、君だけ4年生扱いするしかない! 5年生の漢字をこんなにも覚える気がないなんて 4年生の頭のまま生きていくって決意なんやなー。 それがイヤなら意地でも授業前に覚えて!」と再三再四の言葉です。そこでTくんの返答は「先生、今日は絶対大丈夫やで!! 昨日、お母さんにDS漢字検定ってソフト買ってもらってん!!」ソフト買ってもらっただけではダメなんですけど・・・・・。(^_^;)でその前の日と全く同じテストを全く同じ点数で不合格でした。特大の雷が落ちたのは言うまでもありません。さすがに今日は96点で合格してくれましたけどね。今までは参考書買ってもらって本棚に並んでいるのを見て賢くなった気持ちになるっていうのを注意することはありましたが、時代も変わりましたね~。「DSのソフト買ってもらったから大丈夫!」と きたか。「お母さん、いっしょに買いに行ってくれてん♪」とTくんの笑顔はかわいい。「漢字テスト合格したよ」って言ったらお母さん、もっとうれしいと思うぞ。今日ものぞいたよ~とクリックしてくれると、励みになります。うれしいです♪↓ →■TOP(中学受験サポートの記事一覧は左下「フリーページ」へ)。
2007年08月28日
コメント(0)
子どもたちにとって、どうしてもやめられない息抜きの一つのテレビ。本当は、もう少し時間を縮小してほしいんだけどな~。と思いますね。せめてCMの短い時間、いい方法ないかな~。なんて。あるんです。CMで、勉強しちゃいます。(小4以上対象ですけど・・・)詩の単元で必ず習う、表現技法。(きちんとまじめな説明を受けた後の方が、効果的です。)詩というのは、作者の心の動きを短い言葉で伝えるものです。短くて読みやすい代わりに、その言葉一つ一つの役割は大きく、とても深い意味がこめられていることも多いですね。気持ちをより強く伝えるためにいろんなテクニックが使われることも多く、このテクニック・表現技法を尋ねる設問はよく出題されます。大切なのは、表現技法を単に発見して名前を言えるということではなくて、表現技法を見つけることで、作者の意図を読み取り、作者の気持ちに近づけるということなんですけどね、上手に見つけられるにこしたことありません。自分が作文を書くときにも応用できるとなおいいですね。話を戻しますが、「短く、伝えたいことを効果的に表現する」という点は、詩もCMも同じです。ですから、詩の表現技法でよく使われるものは、CMでもよく使われます。お子さんが「詩の表現技法」をすでに習ったようでしたら、話題にしてみてくださいね。例えば、■ 反復法・・・(「くりかえし」・「リフレイン」とも言います。) 同じ表現をくり返すことでリズムを作り、印象を強める。これって 言ってみればCMそのものです。1週間テレビを見ていると、同じCMを何度も見かけることはよくありますよね。何度も何度もくり返していくうちに、視聴者にその商品を覚えてもらう、印象を強める効果があるのは言うまでもないですね。強く意識してみることの少ないCMなのに、いつの間にか商品名・企業名を覚えている。反復法のしわざです。■ 擬人法・・・物・動物など、人間ではないものを人間が行動しているかのように表現する。 対象に親しみを感じさせる。作者の気持ちの代弁者となる。この擬人法は、最も多く出てくる技法です。少し説明しますね。例を出すと、「小鳥が歌う。」「落ち葉が踊る。」などです。「小鳥が鳴く。」よりも「小鳥が歌う。」とする方が、小鳥の声は美しかったことも表現できます。小鳥の姿は見えたか見えなかったかこれだけではわかりませんが、読者もこの小鳥にかわいいという印象を持ちますね。さらに「歌う」と表現することで、小鳥だけの表記ではなく、同時に作者がその声を聴いていい気分になったということも表現できる。「落ち葉が踊る。」も同様です。「落ち葉が散る。」だと、秋の普通の景色としての描写ですが、そこを「踊る。」とすることで、落ち葉の軽やかな動きを想像させますし、さらに(さみしい季節と感じる人が多い中で、)作者自身は何か楽しげであるということが読み取れます。・・・詳しく説明すると長くなりますので、後はテキストなり塾の授業なりで学習してくださいね。で、CMではどう使われているか・・・。これは多いです。CMというよりも、生活にあふれてますね。要は、人間じゃないものを人間扱いしていれば擬人法ですから、太陽に顔が描いてあればそれはもう擬人法です。ねずみなのに服を着ているミッキーマウスも、ネコなのにお茶飲んだりしてるキティーちゃんも、イヌなのに立ち話しているレノアのCMも、みんな擬人法です。機関車トーマスも、キツネや大根がしゃべる日本昔話も。単なるネズミにあれだけの親しみがわいてくるのは、擬人法のしわざですね。颯爽と走る車を追いかけて「見~っけた。」というキムタクの車のCMも、車が「逃げた。」「隠れた。」という設定でしょうから、擬人法と言えますね。お子さんがすでに「擬人法」と言う言葉を知っているのなら、CMでそれらを見かけたときに「あ、擬人法だね。」って言ってみてください。もしくは、「ほんとは人間じゃないのに、人間扱いしてる。こういうのなんて言うんだっけ?」って。■体言止め(たいげんどめ)・・・(一部「名詞止め」となってるテキストもあります。) 「です。」「だ。」などを使わずに、名詞でぴたっと終わらせる技法。 余韻を残す効果が強い。「それは、真っ白な雪でした。」というところを「それは、真っ白な雪。」という形で終わるような言い方です。前者よりも後者の方が、白いイメージを強く長く残すことができますよね。目をつぶらせて、実際に体言止めを使った詩と、それを体言止めを使わずに描いた詩とを読み比べると、子どもたちも体言止めを使った詩の方が、イメージした絵の線が太くなったとか、色が濃くなったということが多いです。視覚的イメージで言うと、カメラを持って近づいてアップにしてシャッターを切る!という感じですね。注目させて、その瞬間で止める働きがあります。CMで言うと、いつもの音楽に乗せて・・・「マクドナルドです。」「オールウェイズ、コカコーラさ。」とか言うCMを見たことがあるか?と言うと・・・ないですよね。「トヨタでございます。」とか、丁寧な感じがしますが・・・ありえないですよね。必ず、呼び捨てのような言い方です。CMのラストに企業名を、体言止めで言う。少しでも自分の名前を長く頭の中のイメージに残すためですね。(前のCMのイメージがまだ残っている可能性が高いからCMの前半に企業名を言うCMが少ないとも言えますね。)以上のような話をされると、ついつい何か技法が隠れているんじゃないかと考えてしまうようになるかな~と思って、生徒に話をしましたが、うまく乗せられてくれた子も多かったので、ご紹介しました。他の表現技法も・・・ここまで言えば、予想ついちゃいますかね~。それなら必要ないかな。次回に続く・・・かもしれません。ということにしておきましょう。→ ※このブログを応援してくださる方は、足跡代わりにぜひこちらをクリックしてくださいますようお願いします!今後の更新がんばりますのでぜひお願いします!→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年04月08日
コメント(0)
全37件 (37件中 1-37件目)
1