再出発日記

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2019年01月02日
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「ぬけまいる」朝井かまて 講談社文庫

NHKドラマ化を見る前に読もうと、本書を手に取った。本来弱々しい役が多いともさかりえが、どこまで腕っ節の強い独身アラサー女を演れるのか、おとなしい役の多い田中麗奈がどこまでおきゃんな小売商の女将を演れるのか、おきゃんな役が多い佐藤江梨子がどこまで御家人の妻を演れるか、まあ見ものではある。

「恋歌」に次いで、朝井かまて読了二作目。解説士の言うとおり、恋歌とはかなり調子が違う本書ではあるが、弱き者に寄り添う著者の視点は、同じだ。愉しませて頂いた。

小説は1話毎に3人それぞれが「語り手」を交代するという手法を採るけど、ドラマは流石にそうは行かず、その分小説の方が3人の心持ちを詳しく描いていて、ドラマよりも楽しいという感じがした。しかも、3回に一回しかそれぞれの心理が明かされないので、ちょっとづつ謎解き小説部分もあり、エンタメである。流石直木賞作家だ。

アラサー女性だけの伊勢参りを描くことで、幕末の女性事情を明らかにするという事も狙っているようだ。それはまあ果たしている。そもそも「抜け参り」と言いながらも、お錫を持って沿道のカンパを頼って旅をしたのは、最初期の数日だけで、後は3人の才覚で何故か金を儲けてお伊勢まで行っている。それはそれで楽しいのだけど、果たしてお錫だけで伊勢参りは出来るのか?という疑問が残った。彼女たちの出立したのは、1854年らしい。それと関連して、この小説に唯一の歴史上人物が登場する。まあ、中段から予想は付いていたけどね。

正月休みで、やっと溜まっていた録画を見終わりました。NHKドラマは、それぞれの役者が今迄の殻を破ろうと力演した。でも、わざわざイメージと違う役を演らせる必要はあったのか?という疑問は残った。

2018年1月読了





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最終更新日  2019年01月02日 09時21分43秒
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