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前回の続き,三原脩監督の話です。今の時代には考えられない,理解できない話がたくさん出てきます。昭和11年(1936年),初めてのプロ野球が開催された年の話です。7月に行われた試合で(この頃はまだ通年ではなかったのです),不甲斐ない成績に終わった読売ジャイアンツは監督を藤本定義さんに代え,三原脩さんを助監督に据えました。そして行われたのは9月5日からの「茂林寺の特訓」です。群馬県館林市にある茂林寺球場(別名・文福球場,現在は関東学園大学の敷地になっているらしいです)で行われた野球史に残る練習です。「魔術師」には次のような文章があります。「茂林寺のグラウンドはデコボコで,ボールは不規則な弾み方をした。そのため,ノックを受ける選手の身体はイレギュラーしたボールでアザだらけになった。しかもノックは,猛練習で選手の意識が朦朧とする中でも続けられたため,打球をアゴに受けて気絶し大騒ぎになる事件も起きたほどだった」現代では人権問題になりそうな話です。この時代でも大騒ぎになったのですから余程だったのでしょう。..次は三原監督の戦争体験の話です。「ある日,三原は戦友と塹壕で敵の様子を見張っていた。そして,何気なく三原がふと頭を上げた瞬間,弾丸が三原の眉をかすめて隣の戦友の頭を撃ち抜くという事件があった。もしそのとき,三原が頭を上げなければ,死んでいたのは間違いなく彼であり,戦友ではなかった。それ以来,三原は『偶然』というか,『ツキ』というか,個人の努力を超えた『何か』が自分と戦友たちを『生と死』に分けた確かなものだと信じるようになった。南方戦線での体験は,世の中には個人の力ではいかんともしがたいものがあるということを三原に思い知らせるとともに,彼をそれまでの神や仏を信じない無神論者としてだけではなく,“運命論者”にもしてしまっていた」この話を抜きにして,「三原脩」は語れないと思います。そして戦争体験のない我々には決して理解できない領域があることも確かです。...話は変わって8月29日の「MinnesotaTwins対ClevelandGuardians」,2回裏1死満塁の場面のことです。マウンドにいるのはGuardiansのクザビオン・カリー投手でした。ここでボーク,カリー投手はちょっと身体を揺らしただけでした。投球動作に入ったと見られたようです。映像では少しサインをのぞき込んだようにも見えます。あれがボークなら,もっととるべきボークがたくさんあるはずです。ちなみにTwinsの先発投手は前田健太選手でした。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.31
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この「魔術師」というタイトルのドキュメンタリーは立石泰則さんが著した「西鉄ライオンズ」のエピソードを丹念に追った力作です。立石さんの同意を得ずに193ヶ所の改竄が行われて出版されたとして,著者の立石さんが版元・文藝春秋などに1,100万円の損害賠償請求訴訟をおこしたという作品です。第十回ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞しました。厚い文庫本で2冊,上下に分かれています。とにかく丁寧に「西鉄ライオンズ」に関わった方々を描いています。私は多くの「西鉄ライオンズ」関連作品を読んでいますが,これほど丁寧な作品は初めて読みました。この作品に出てくる印象に残ったエピソードを少しずつ紹介させてください。.昭和6年(1931年)の東京六大学リーグ「早慶戦」,後の西鉄ライオンズ監督,早稲田大学・三原脩選手が見せたホームスチールについてのエピソードが書いてあります。慶応大学のピッチャーは後の読売ジャイアンツ監督,水原茂選手でした。このホームスチールは早稲田の士気を高め,多くの方々に称賛されましたが,早稲田大学OBであり野球界の重鎮・飛田穂洲先生が早稲田の合宿所を訪れ,三原選手のホームスチールを戒めたそうです。「暴挙」とまで語ったそうです。しかし三原選手は反駁し,後に「私の野球の原点はここにある」と語りました。興味深い話です。「飛田穂洲」と言えば,日本の野球の発展に大きく貢献した方です。当時の大学野球は異常な人気を集めていました。NPBはまだ発足していません。早慶戦のチケット販売において,あまりに前売り券販売所にファンが殺到するため,27,600枚のチケット抽選制を行ったところ,230,000枚の申込葉書が寄せられました。インターネット販売もない時代とはいえ,大学野球の人気の程が窺えます。.当時の早稲田大学には「飛田穂洲流精神野球」と言う伝統があり,そのノックについて信じられない話が書いてありました。「監督がサードに一生懸命ノックをやり始めて,あんまり強いノックを打たれるのものだからサードがだんだん後退してゆき外野のフェンスにぶつかり,それからセンターに回り,とうとうグラウンドを一周してしまった」本当でしょうか?作者の立石さんが話を大きくしたのではないと思います。笑えるエピソードです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.30
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8月28日付河北新報によると,8月25日に沖縄アリーナで行われた「日本対ドイツ」において,一部エリアで空席が目立ったことが問題になっているようです。記事には「複数の法人が購入」「理由は不明だが来場しなかった。このエリアは一般向けには売られていなかった」とありました。日本戦はチケットの入手は困難とされていたのです。主催者としては当然販売方法を検討し直すことになります。27日以降の試合分を「再販売」するということなのですが,一度売ったチケットを再販売?,変な話では?前に販売されたチケットで観戦しに来た方が来場したらどうなるのでしょうか?正当に購入した方が不利益を被るのは避けるべきです。もしかして「不正」ではないでしょうか?主催者と法人(団体)の癒着?違法販売?また,どこかの団体がチケットを確保したとするなら,そのチケットを使って観戦するようにするべきです。「観戦しないのにチケットを買う」ということになるのはダメでしょう。この問題についてはしっかり調査することが必要です。バスケットボールファンが気の毒です。...話は変わってNHK大河ドラマ「どうする家康」の展開がスピードアップしている感があります。8月27日放送回は「石川数正出奔事件」「上田合戦」に話が進みました。真田ファンの私としては,上田合戦が少ししか描かれないことには不満が残りました「石川数正出奔事件」は謎とされています。この件については今後の展開に期待します。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.29
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続×20+続・続・続・続・続・続・映画の話をさせて戴きます。[658km、陽子の旅]7月28日公開,熊切和嘉監督作品,主演は菊地凛子さん。なかなか良かったです。父の死を聞いて,青森の実家に行く話です。最初は従兄弟に乗せられて車で青森に向かうのですが,ひょんなことからはぐれて,そこからヒッチハイクで青森へ。ロードムービーなのでしょうが,ちょっと違うような気もします。父に会いたくない主人公,しかし出棺に間に合うように行こうとします。所持金は3千円弱。父親役はオダギリジョーさん。あまり出番は多くありません。菊地凛子さんには「主演女優賞」を与えて欲しいです。機会があったらご覧ください。[ザリガニが鳴くところ]2022年,オリヴィア・ニューマン監督作品。7月16日にwowowで放映されたので録画して観てみました。映画評論家の評価は芳しくないようです。家族に置き去りにされた少女が湿地帯で生きていく話,その少女が殺人容疑で裁判にかけられる話,偏見や生きる意味を問う話,です。ラストは衝撃的です。確かに設定やストーリー展開に無理を感じる場面はありますが,画面に惹きつけられる作品です。[手紙(2006)]東野圭吾さんの原作,2006年生野慈朗監督作品。主演は山田孝之さんです。7月22日にwowowで放映されました。犯罪者の家族として偏見を持たれる弟の物語です。ラストの漫才の場面は涙無しには観ることができません。[とんび]2022年,瀬々敬久監督作品,原作は重松清さん。主演は私が贔屓にしている阿部寛さん。私は昨年この映画を盛岡で観ました。なぜ盛岡だったのかは記憶にございません。8月2日にwowowで放映されたので,録画して改めて観ました。原作が素晴らしいことを十分に感じることができる作品です。人の情を感じさせられる場面が多く,何度もほろりとさせられます。[栄光のランナー/1936ベルリン]2016年,スティーヴン・ホプキンス監督作品。1936年のベルリンオリンピックで史上初の4冠を達成したアメリカの黒人陸上競技選手ジェシー・オーエンス選手の半生を描いたスポーツ映画です。8月3日にNHK-BSPで放映されました。冒頭で後のIOC(国際オリンピック委員会)会長,アベリー・ブランデージ氏がナチスドイツとオリンピックからユダヤ人,有色人種を排除しない約束をさせる場面は非常に興味深いものがあります。ベルリンオリンピックで4つの金メダルを獲得した選手のサクセスストーリーに終わっている作品ではありません。アメリカにおける人種差別も描いています。スポーツにおける人種差別に興味がある方にはお薦めしたい映画です。[春に散る]沢木耕太郎さんの原作,そして瀬々敬久監督作品となれば観に行かないわけにはいきません。私は,8月25日の公開初日,それも1回目の上映に備えて気合いを入れました。ボクシングを題材とした作品です。ボクシング映画は「ロッキー」に代表されるようにどうしても「倒し倒され」という試合になります。そこは気にしないで観ました。佐藤浩市さんと横浜流星さんの主演です。取り立てて名演であるようには見えませんでした。しかし印象に残る台詞が多い作品です。冒頭にボクシングジムの会長(山口智子さん演)が発した「どうしてこんな人生にしかならないのか」というフレーズが最後まで頭に残りました。ボクシングを中心に置きながら,登場人物の人生を綴ります。涙を誘われる場面も多かったです。平日にもかかわらず観客の入りもまずまずでした。年配の方が多かったようです。私はこの作品の原作を読みましたが,今ひとつでした。映画版の方が心を打たれました。さすがは瀬々敬久監督です。...話は変わって8月27日の「NewYorkMets対LosAngelesAngels」4回裏に珍しいプレーがありました。1死一・二塁でした。Metsはダブルスチール?サイン間違い?だったのか,一塁走者のジェフ・マクニール選手が走りましたが,二塁走者のフランシスコ・リンドア選手は走りませんでした。二塁ベース付近に二人溜まりましたが,リンドア選手が三塁へ。ボールを持っていたトレイ・キャベジ一塁手は三塁へ投げます。送球は三塁ベースカバーに向かっていたチェース・シルセス投手の頭部を直撃,ボールは転々,リンドア選手がホームに還りました。送球のコースには野手は入らないということも意識すべきなのですが,送球した方のキャベジ一塁手がコースをずらしてから投げるということも考えるべきでしょう。気の毒なのはシルエス投手です。勝ち投手になる可能性もあったのですが,ここで降板となりました。.. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.28
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私は「ノンフィクション」が好きです。沢木耕太郎さんの「ノンフィクション」作品にはいつも魅了されます。TVでもNHKの「バタフライエフェクト」や「アナザーストーリーズ」等,興味深く拝見させてもらっています。最近の傾向ですが,トーク番組なのかドキュメンタリーなのかよくわからない番組が増えています。勿論,その線引きは必要ないことも承知しています。しかし,多彩なゲストがそのエピソードに対して様々な意見を出す,時には必要ないようなコメントをする,という番組は見たくありません。民放ではその傾向が顕著であると思います。昨年のサッカーのワールドカップでは,様々な特番が放送されていました。「総集編」「ドキュメンタリー」の類です。NHKのものはまさに「ドキュメンタリー」,「トーク番組」ではありませんでした。「トーク番組」にしないとその番組を観ない人のほうが多いのでしょうか?素人に話をさせても,深みのある番組になるとは思えません。笑いに走るのではなく,心を打つまじめな「ドキュメンタリー」の制作を望みます。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.27
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Number1077は「野球に学ぶ組織論」特集でした。その中に「チームを変える50の名言」という記事があり,心に響く言葉がたくさん載っていました。「見せましょう,野球の底力を。見せましょう,野球選手の底力を。見せましょう,野球ファンの底力を」この言葉は記憶に留めている方が多いのではないでしょうか。2011年4月2日,楽天・嶋基宏選手のスピーチです。「頑張れば,3分で終わるかもしれないじゃないですか」勝てば優勝の最終戦,伝説の10.19の時の近鉄・大石大二郎選手の言葉です。「10.19」と言われても何のことかわからない野球ファンも増えているとは思いますが,プロ野球史上に残る稀に見るドラマです。引き分け規定の制限時間,4時間まであと3分,3分以内に10回裏の相手の攻撃を終わらせれば次のイニングに入る,そこで大石選手が発した言葉でした。当時のニュース番組,ニュースステーション?だったと思いますが,急遽生中継を行ったはずです。凄い1日だったと思います。「わしらは命がけで投げとるんや。あんたらも命をかけて判定してくれ」1963年8月,阪神・村山実投手が球審の判定に涙ながらに訴えたときの台詞です。この試合で村山投手は退場になったそうです。「首の皮1枚」絶体絶命のピンチを脱したときなどによく「首の皮一枚つながった」と表現することがあります。私も知らなかったことなのですが,これは元西鉄ライオンズ・三原脩監督が咄嗟に発したオリジナルの台詞だそうです。野球界に限らず,広く使われている言葉です。1958年日本シリーズ,「西鉄ライオンズ対読売ジャイアンツ」3連敗の後の4連勝,この伝説のシリーズの時の三原監督の台詞です。「野球記者を近づけないことだ。連中は悪い状況をさらに悪くする特別な才能を持っているからだ」MLLBのあるオーナーが球団経営の秘訣を訊かれたときに答えた言葉です。「たかが選手」NPB史上,最悪の台詞です。言うまでもなく,読売ジャイアンツ・渡邉恒雄オーナーの暴言です。2004年のことでした。球団再編騒動の中飛び出したこの発言は,日本中の怒りを買いました。選手のストライキ,古田敦也選手会長の涙の会見を覚えているかも少なくないでしょう。.これの言葉には事実とは離れた,尾ひれがついた,マスコミが捏造した話も含まれているかもしれません。それも踏まえて解釈しましょう。...話は変わって8月25日付河北新報によると,9月23日開幕のアジア大会に,ロシアとベラルーシの選手が参加しない見通しになったということです。国際大会から除外されていた両国の選手に対し,パリオリンピックへ向けて参加標準を突破するチャンスを与えたいという趣旨だったのですが,両国側が参加の意思を示さなかったらしいです。今の情勢の中でも,ロシア,ベラルーシの選手にもスポーツに参加するチャンスを与えて欲しいと思います。政治的な理由なのでしょうが,残念です。.陸上の世界選手権では田中希実選手が女子5000mに出場し,日本記録を15秒も短縮する好走を見せました。しかし,予選2組6着(決勝には進出)でした。世界との間の壁を感じます。日本陸上競技連盟がこの壁を打ち破ろうとしているようには見えません。連盟よりも現場の指導者の方が世界を見据えているように思えるのですが,私の認識不足でしょうか?. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.26
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Number1077には興味深い記事が多く載っていて紹介しきれません。今回はWorld Baseball Classic日本代表でもブルペン担当コーチを務めたオリックスバファローズの厚澤和幸さんの話です。「(投手の起用について)包み隠さず話します。嘘をつくと選手もわかるので。ベテランに限らず,選手とコーチって,縦の関係じゃなく,仲間だと僕は思っています。“縦”にしてしまうと,選手も本音を出してくれない。この世界,その“縦”が邪魔をすることがあるので,僕は取り払うようにしています」ある試合で,クローザーの平野佳寿投手ではなく,山崎颯一郎投手を起用したときのことを訊かれて,このように答えたそうです。なるほどと思います。三原脩監督,野村克也監督らの時代とは全く考え方が違うコーチではないでしょうか。そして,現代ではこのような考え方をしないとチームがまとまらないかもしれません。学生野球でも同じでしょうか?私は,“縦”の考え方も必要だと思います。勿論,場面によってはということですし,オリックスバファローズでも「縦の考え方」が全くないということではないはずです。先輩や年長者に対する敬意もあるべきです。集団の中では規律が必要です。年長者に対して失礼な態度を取ったりしていいものではありません。先輩の言うことが絶対であるとかそういう意味ではないので誤解なきよう。...話は変わってLosAngelesAngelsは大谷翔平選手の右肘内側側副靱帯損傷が判明したと発表しました。ショッキングなニュースです。大谷選手は2018年にも同じ右肘を損傷し,トミー・ジョン手術を受けています。再手術ということになるのでしょうか?Angelsは今シーズンが終わるまで大谷選手をマウンドには上げないようです。打者としての大谷選手のみを観ることになります。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.25
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[仙台育英対慶応]慶応の応援は凄まじいものがありました。日本の野球応援のルーツは大学野球,それも早慶戦にあります。伝統の力を感じさせる応援でした。序盤,先行したのは慶応でした。仙台育英の須江航監督,そして選手は意識的に笑顔を作っていたのでしょうが,顔が引きつっているように見えました。慶応義塾の威信にかけた応援に屈した仙台育英,初回先頭打者の本塁打で勢いをつけた慶応,出鼻を挫かれた仙台育英という印象を持ちました。慶応は6回まで毎回安打,これでは仙台育英はなかなか試合をひっくり返せないと思います。慶応が流れを渡さなかったということです。後手後手に回った仙台育英,こうなるとミスも出ます。それにしても慶応の応援団はレフトスタンドにまで陣取り,その勢いは日本中の大半が慶応の応援をしているのかと思うぐらいでした。仙台育英は完全アウェイの中での試合でした。でも私は,宮城県人としては仙台育英の勝利を祈っていましたが,それほど残念だとは思いませんでした。ユニホームの話ですが,「本家」が勝利したということになりました。そして慶応は「校歌」ではなく「塾歌」です。野球界の発展のためには,伝統校である慶応が優勝したことは意義があると思います。第2回大会以来107年ぶりの優勝,これはすごく重みのある話です。福沢諭吉先生も喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。「Enjoy Baseball」,これは元慶応大学監督の前田祐吉先生が初めて使った言葉です。誤解のないようにしたいのですが,笑いながらプレーするのが「Enjoy Baseball」であるとは思いません。[閉会式]さすがに伝統校の慶応は背の順に並びました。仙台育英はガタボコでした。.第105回全国高等学校野球選手権大会について2つ言わせて戴きます。一つは「長髪化」です。私はあまり好きではありません。「長髪化ではなく自由化」であり,短髪を禁止しているのではないことも理解できます。しかし,あまりにも長すぎる長髪は控えるべきだと思いますし,そのうち髪の毛を染めることもOKになるのではないかと心配しております。慶応の場合は,最近長髪化したのではなく,ずっと昔から長髪であるのであって,伝統が他とは全く違います。二つ目は「ビデオ判定」についてです。決勝でも,慶応の満塁の場面でハーフスイングがストライク(スイングした)と判定された場面がありました。私はスロー映像を観て疑問に思いました。高校野球における「ビデオ判定」の導入に反対する方はいるのでしょうか?. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.24
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Number1077に「勝利のDNAは常に語り継がれる」というタイトルの記事が載っていました。話し手は“ミスター・アマチュア野球”杉浦正則さんです。甲子園大会の解説でもお馴染みの方です。野球日本代表が,「侍Japan」ではなく「全日本」と呼ばれていた時代,つまりアマチュア野球の選手が日本代表であった時代の話です。それはバルセロナオリンピック,アトランタオリンピックの頃のことです。杉浦さんは決して寄せ集めのチームではなかったと語っています。バルセロナは銅メダル,アトランタは銀メダルでした。単なる結果に過ぎないかもしれませんが,プロアマ混成(プロからは松坂大輔投手他が出場)で臨んだシドニーオリンピックはメダル無しでした。この時代を「全日本」で過ごした杉浦さんは「オリンピックを自身のプロへの足がかりとしか考えていない」選手がいたことに苛立ちを感じたと語っています。対して本気で「メダルを目指していた」選手もいたということでした。杉浦さんは記事の最後で語っていました。「いいチームって,気持ちをどうやってひとつにできるかということに尽きるんですよね。みんながどんな想いでプレーしているのか。まとまらなきゃいけない,では絶対にまとまりません。みんなの目標が一つになるからまとまるんです。目標の先に団結力があるんであって,団結力を目標の横に置いてはいけない」深い言葉ですね。.オリンピックにbaseballが復活する可能性が低い今,このようなことを言っても意味がないかもしれません。私はオリンピックはアマチュアにも門戸を開いて欲しいと思っています。「プロはWorld Baseball Classic」では世間が納得しないでしょうか。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.23
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[仙台育英対神村学園]2回表に先制を許した仙台育英は2回裏の先頭打者がヒットで出塁しました。先制点や勝ち越しを許した後はこのことが大切です。この局面が三者凡退で終わろうものなら一気に相手に流れが傾きます。私が注目したのは3回までに盗塁が4つあったことです。昨今の高校野球でこの数字は珍しいのでは?おそらくかなり研究したのではないでしょうか。3回裏の仙台育英の攻撃,1死三塁でのセフティースクイズは[CHALLENGE]があったらアウトではないでしょうか?スロー映像を見た方も多いと多いと思いますが,どう思われましたか?もしこれがアウトであったら,この回の仙台育英の4点はなかったはずです。神村学園の投手交代は早すぎたように思いました。あくまでも結果論です。外部の者にはわからない何かがないと代えないと思うのですが,如何でしょうか。また,捕手も序盤で代えました。焦りもあったのでは?仙台育英は4回まで先頭打者がすべて出塁,これが流れを掴む大きな要因となりました。相手に流れを渡さないためには,攻撃では三者凡退で終わらないこと,守りでは相手の攻撃を三者凡退で終わらせると自チームに流れを引き込む可能性が高まります。8回まで全てのイニングで出塁を果たした仙台育英にとって会心の勝利だったのではないでしょうか。[慶応対土浦日大]慶応の応援は相手校を圧倒する雰囲気があります。東京六大学と同様の雰囲気です。2回裏に慶応が先取点を得たとはいえ,大きく流れが慶応に偏ったようには見えませんでした。慶応が押し気味だったものの,土浦日大が踏ん張っていたということだと思います。6回裏,慶応がようやく追加点を取りました。しかしここでも大きく流れが変わることはありませんでした。慶応の小宅雅己投手は,高校生レベルでは最高級のレベルのコントロール,そして牽制や配球も含めたクレバーさが目立ちました。「粘り強く」というより「クレバー」さで乗り切ったように思います。そして慶応は第1試合の仙台育英同様,先頭打者が塁に出ることで相手に流れを渡しませんでした。1.2.5.6.7回に先頭が塁に出ました。これが大きなポイントの試合でした。.8月23日の決勝戦は「仙台育英対慶応」の組合せとなりました。ユニホームが似ています。慶応は仙台育英に比べるとややアバウトな野球をするような印象です。宮城県人としては仙台育英に勝って欲しいと思います。短髪チーム対長髪チームの対戦。私は短髪チームに勝って欲しいです。しかし「エンジョイベースボール」を標榜するする慶応には魅力を感じています。どちらが勝つにしても「ドラマ」が観たいです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.22
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Number1077に「王貞治の抗議が生んだ連帯」というタイトルの記事が載っていました。サブタイトルが「第1回WBCの記憶」,2006年のことです。私はそんなに昔のこと?と思ってしまいました。2023年3月2日投稿本ブログ「迷審判ダビットソンのWBC誤審事件」もご覧戴けると嬉しいです。西岡剛選手のリタッチが早かったという「事件」抜きには語ることができない大会です。王貞治監督は語りました。「一番近いところで見ていた審判のジャッジを,いくら抗議があったとはいえ,変えるのは見たことがありません。今まで私は長年,日本で野球をやってきましたけど,考えられない。特に野球がスタートした国であるアメリカでそういうことがあってはならないと思います」現在は「ビデオ検証」が採用されているので,このような不可解なことはほぼ考えられません。このときの「被害者?(言い過ぎでしょうか)」西岡選手は次のように語っています。「富士山の頂上に12時集合って言って,下からみんなでイチ,ニ,イチ,ニって登ってくるのが団結力だという人もいる。でもトップ集団というのは,登り方なんてどうでもいい。ヘリで来ようが,誰かに担いでもらって来ようが,12時にちゃんと集まるチームがトップ集団だと僕は思います。そういう意味では,このチームは最後の最後に勝った。世界一になった。その事実が団結力のあるチームだったという証だと思っています」私はこの話は好きになれません。結果がすべて,勝てば官軍,であるように聞こえます。少なくても,この考え方はジュニア世代の選手には難しいことだと思います。...話は変わって8月19日の「LosAngelesAngels対TampaBayRays」9回表に珍しいプレーがありました。6対6で迎えた9回表,Angelsのカルロス・エステベス投手が無死一・三塁のピンチを招きました。ここでRaysのハロルド・ラミレス選手が遊ゴロ,Angelsは6-4-3の併殺を選択しました。三塁走者はヤンディ・ディアス選手,本塁に走りました。そこでAngelsのノーラン・シャヌエル選手がバックホーム,アウトをとり,三重殺が完成しました。映像で観る限り,ディアス選手のスタートが遅すぎました。6-4のプレーだとわかった瞬間にスタートするべきです。二塁手が一塁に投げてからスタートしたのでは遅いと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.21
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「AERA増刊号甲子園2023」,要するに第105回全国高等学校野球選手権大会の代表校紹介雑誌です。この中に非常に興味深い記事を見つけました。コロナ過で中止になった2020年の夏の全国高等学校野球選手権大会,無念の涙を流した球児の姿は記憶に新しいところです。「あの夏を取り戻せ」というスローガンで「全国元高校球児野球大会」を開催するプロジェクトが進行中であるそうです。発起人は大武優斗さん,彼は高校卒業後大学2年の6月頃まで,グラブもバットも一度も握らず,野球を1回も観なかったそうです。その彼が「あの夏を取り戻せ」というプロジェクトを立ち上げました。あの夏の高校球児の複雑な想いが感じ取れます。11月29日に甲子園球場にて入場行進,セレモニーを行い,30日,12月1日には兵庫県内の球場で交流試合を行う計画であるということです。2020年夏の大会中止の重みを感じる話です。.第105回全国高等学校野球選手権大会準々決勝は,4試合とも思ったより得点差がつく試合になりました。力の差はほとんどなかったものの,流れをつかんだチームが勝ったいうことです。東北地区で準決勝に残ったのは仙台育英だけでした。大会終盤は飛び飛びの日程になります。選手のためには望ましいことだと考えます。ローカル大会でも,2日間で4試合とかいう日程はやめてもらえないでしょうか?小中学生の大会で,このような日程を組んでおきながら投球数制限をするのは矛盾ではないでしょうか。...話は変わって8月17日の「San DiegoPadres対BaltimoreOrioles」7回裏,三塁にいたPadresのフェルナンド・タティス・JRが本盗を決めました。マウンドにいたのはOriolesの左投シオネル・ペレス投手でした。左投手なので三塁走者が見えなかったかも?しかしそれは理由になりません。本塁に投げることもできなかったということは,タティス選手を全く意識していなかったということになります。また,周りの野手はどこを見ていたのでしょうか。特に三塁手は三塁走者の動きを投手に伝えるべきではないでしょうか。また,捕手にしても走者の動きに気を配るべきではないでしょうか。MLBではこのようなときに選手同士で声がけすることは少ないようです。「声(指示)」は重要視していないように見えます。日本とは考え方が違うようです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.20
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6月に日本高校野球連盟が発表した全国調査では,丸刈りの学校は全体の26%にとどまるなど「脱丸刈り」の流れが進んでいます。第105回全国高等学校野球選手権大会では,少なくとも7校の選手が髪を伸ばして出場したようです。今に始まったことではないのですが,丸刈りが長年定番とされていた高校球児の髪形に変化が見られます。花巻東は,丸刈りにしないといけない理由が見当たらないなどとして,野球の邪魔にならない程度に自由にしたそうです。選手は「大事なのは見た目でなく野球の中身。自分たちも見た目で何かを判断しない人間を目指している」と話しています。慶応は戦後すぐの大会で,すでに髪形が自由だったそうです。同校では「多様性が叫ばれる社会でいろいろなチームがあって当たり前と認められるべきだ」と主張しています。逆に,創成館(長崎)は「チームに一体感が出る」とし,聖光学院や仙台育英も清潔感などを理由に丸刈りとしています。智弁学園は決まりはないが伝統のように引き継がれ,選手が自発的に短くしているそうです。広陵では,中井哲之監督が選手に髪を伸ばすことを提案したのですが,「広陵の歴史を変えるのは嫌だ」と反対されたそうです。選手は「寮で刈り合えば手間がかからないし,そもそも長髪は格好よくない」と話したということでした。中村哲也・高知大地域協働学部准教授は「甲子園出場校に丸刈りが多いのは部員が集まるのであえて頭髪を変える必要がなく,厳しい練習で規律の徹底への抵抗がない人が多いという面もあると思う。今は過渡期で,頭髪を個人の自由にする動きは今後も進むだろう」と話しています。部員不足に悩む学校ほど長髪を認める傾向であるようです。私の意見です。丸刈りを強制する必要はありません。それはわかります。最初は「邪魔にならない程度」から長髪化を進める場合が多いと思います。しかし,それは最初だけです。次第に長くなっていきます。最初の約束が守られないケースが出てきます。宮城県内のチームでも,目を疑うような髪型の選手がいます。「行きすぎた校則」のような,例えば「髪の長さ○○cm以内」のような部の規則が必要かもしれません。..花巻東の葛西陸投手が前日にオーバースローからサイドスローに変えて,8月17日の智弁学園戦に臨んだことが話題になりました。佐々木洋監督が「サイドで投げてみろ」と助言,わずか30球ほど投げただけで甲子園のマウンドに上がったという話でした。本当でしょうか?前日に投げ方を変えるということも信じられませんが,そのような助言をする監督の考えも信じられません。微調整ならわかりますが,試合の直前,それも甲子園での3回戦の前に大きなフォーム変更は,どう考えてもやってはいけないことだと考えます。前にサイドから投げていたのでは?発想が柔軟だとか,そのような話ではないと思います。これは例外中の例外という事例ではないでしょうか。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.19
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[仙台育英対履正社]序盤の守備の乱れから考えると,まさか仙台育英が勝利するとは思いませんでした。3回表の1死一・二塁の履正社の守り,レフト後方への飛球,二塁走者がタッグアップ,セカンドベースが空いて,一塁走者も二塁へ。さてこれは誰がセカンドベースに入るべきなのか?一塁手は周りに謝っていたのですがどうでしょうか。通常は遊撃手がボールをもらいに行く(カットに行く),つまり二塁手がセカンドベースに入っているはずです。しかし二塁走者がタッグアップしたため,二塁手もセカンドベースを離れました。投手は三塁のバックアップに行くので,一塁手が行くしかないでしょう。右翼手という画期的な案もあります。難しいフォーメーションだったと思います。さて3回裏,仙台育英はミスを連発しました。2回裏にも右翼手がもたつき1点を失っています。しかし,三塁エンドラン?だったと思うのですが,三塁走者をアウトにしたのが大きかったと思います。この回に1点しか取れなかった履正社は,試合がもつれる原因をここでつくってしまいました。4回表の二死満塁での同点の場面,左前打で二塁走者が勝ち越しを狙い憤死しました。仙台育英はこの走塁を「暴走」とするチームではないと思います。これで流れを悪くすることはありませんでした。7回表のスクイズは見事でした。私もおそらくスクイズだろうとは思って観ていました。セフティースクイズではなく「チャンススクイズ」でした。ゴロゴーか三塁エンドランという選択肢もあったと思います。いずれにしても,スクイズを決めた選手を讃えるべきかと思います。中盤から後半は仙台育英のペースだったと思います。履正社にしてみれば悔いの残る試合だったのではないでしょうか。[智弁学園対花巻東]花巻東も積極的に本塁を狙いました。3回表,得点は2対1で花巻東がリード,1死一・二塁で二塁打,二塁走者はホームイン,一塁走者も本塁を狙いましたが,相手守備の好返球で憤死しました。これも暴走ではありません。このような走塁を暴走とするチームは次の塁を狙わなくなります。両チームとも随所に闘志溢れるプレーが見られる好試合でした。そして大きく流れを失わなかった花巻東が5対2で勝利した試合でした注目の佐々木麟太郎選手は,打球の速さが印象に残りました。フライを打ち上げてもかなり高く上がります。インパクトが強い証拠です。将来が楽しみです。私が佐々木選手以上に注目したのが北條慎治選手です。プロ志望届を出しさえすればドラフト指名を受けるのでは?ベスト8に東北地方のチームが3つ残りました。東北人としては嬉しい限りです。...話は変わって8月16日の「中日ドラゴンズ対読売ジャイアンツ」における原辰徳監督の3回表の「リクエスト」が話題になっているようです。2死一・二塁で,ジャイアンツ・坂本勇人選手が三ゴロ,三塁手の石川昂弥選手はセカンドベースに送球,塁審はアウトを宣告,二塁手の山形出身・石垣雅海選手がファーストベースに送球しました。この場合の二塁手はセーフと言われたときのためにファーストに転送することがあります。ファーストは悠々アウトだったそうです。ここでなぜか原監督がリクエスト,セカンドベース上のプレーについてだったのですが,たとえそこがセーフだったとしても,ファーストベースではアウトなのですから,どっちにしてもチェンジです。このことが「意味不明」であるとネット上で話題になったという話でした。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。11日目 第105回全国高校野球選手権記念大会
2023.08.18
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雨で順延となった第10日も見応えのある試合が続きました。勝てばベスト8です。[広陵対慶応]第2試合はタイブレークに突入しました。私が注目したのは7回裏の慶応の守りです。1死二・三塁,得点は3対2で慶応がリードという状況でした。後半に入ったことを思えば,バックホーム態勢を選ぶチームもあるかと思います。同点は覚悟の上という守りでした。結果は遊ゴロの間に1点入り同点になりました。しかし二塁走者をアウトにし,その後ピンチを脱しました。この場面は二塁走者でアウトを取るという発想はなかなか出ないのではないでしょうか。あくまでも結果論です。前進守備であれば無失点で切り抜けたかもしれません。大事なのはチーム方針の徹底です。試合は慶応がタイブレークを制しました。広陵にとって痛かったのは守備のミスでした。広陵は甲子園の土を持ち帰らなかったことが話題になったようです。[八戸学院光星対文星芸大付]初回の攻防が勝敗を分けました。文星芸大付にしてみれば,1点を先制した後の守りで,外野のミスが出たのが勢いを削ぎました。4回表には一塁ランナーが牽制で飛び出してチャンスをつぶしています。初回の攻防が最後まで尾を引いた試合ではないでしょうか。[土浦日大対専大松戸]初回の専大松戸の攻撃はセフティースクイズ等を絡めての3得点,さすがは持丸修一監督です。とベテラン監督を持ち上げたくなるのは私の悪いクセかもしれません。6点差をひっくり返した土浦日大。小菅勲監督は1966年生まれですのでこちらもベテラン,さすがです。彼も下妻二でも甲子園に出場しています。複数校での甲子園を果たしていますので,名監督の一人であることは間違いありません。感銘を受けたのは3回裏,1点差に詰めた二塁走者が見せた相手守備の隙を突いた走塁でした。内野安打となったときに専大松戸内野陣が走者から意識を切ったそのときホームを突きました。素晴らしいプレーだと思います。専大松戸の151km右腕・平野大地投手は登板しませんでした。本調子ではないという話ですが,怪我では?マウンドに上げなかった理由を知りたいです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.17
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Number1077は「野球に学ぶ組織論」特集でした。World Baseball Classicで監督を務めた栗山英樹さんがインタビューに応えています。京セラの創業者・福盛和夫氏の言葉「動機善なりや,私心なかりしか」を引用して語っていました。「動機が普遍的に善で,自己中心的な私心がなければ,結果を問う必要はない。すべての人が命がけで私心を捨てて勝ちに向かってくれたとき,その魂は必ず伝わります」勿論勝ったから言える言葉という側面はあるのだと思います。しかし,「個を大切に」という考え方が蔓延する昨今だからこそ,心に響く言葉です。現在では子どももそうなのですが,保護者に「自己中心的」な考えを感じる場面が多い,というより「自己中心的な考え」を発することにより,自分の子どもを守っているつもりになっているのではないでしょうか。...話は変わってNPBも残り試合が40試合程度になりました。阪神タイガースは8月14日現在,2位の広島東洋カープと8ゲーム差です。オリックスバファローズは同日現在,2位の千葉ロッテマリーンズと6ゲーム差です。6月のゲーム差とは違います。阪神は広島との3連戦は1勝2敗で良いし,オリックスもソフトバンクホークスとの3連戦は1勝2敗で良い状況です。怖いのは大型連敗です。阪神の不安は梅野隆太郎捕手の怪我です。主力選手の怪我は連敗に繋がります。近本光司選手が戻ってきたばかりだというのに,梅野捕手の怪我は痛いですね。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.16
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8月12日の「千葉ロッテマリーンズ対埼玉西武ライオンズ」の9回裏,1死一・三塁,西武のマウンドには増田達至投手,三塁には岡大海選手がいました。荻野貴司選手が犠飛を打ち上げサヨナラ勝ちだと思った直後,西武がリクエストをしました。タッグアップが早かったのでは?というリクエストです。しかし,審判団は「リプレー映像がありませんので,判定通り得点とします」と説明しました。これでいいのでしょうか?いいはずがありません。選手は勿論,球団関係者,ファン,そして野球にあまり興味がない方もおかしいと思うと考えます。「リクエスト」はTV中継の映像を使用するので,このようなことが起きます。アマチュア野球,つまり資金力がないのなら泣く泣く諦めるほかはないもしれません。ラグビー他の競技では,もっとしっかりしたビデオ判定を行っています。しかし,プロスポーツの中でも資金は比較的あるはずのNPBがしっかりしたシステムを構築しないのは,私は「怠慢」であると思います。もう一つ言えば,地方球場ではない,ZOZOマリンスタジアムでの事件であったことが問題です。設備の整っていない地方球場での事件であれば,言い訳のしようもあるでしょうが,ここは千葉ロッテマリーンズの本拠地です。MLBの場合は「MLB機構」がビデオ判定専門の部局を設置して判定しています。NPBでも機構として取り組むべきです。もう一度繰り返します。地方球場ではなく,ホームグラウンドでリクエストに対応できなかったことが問題なのです。NPBでは全12球団がホーム球場に「ホークアイ」「トラックマン」のようなデータ収集システムを設置しているはずです。神宮球場では「ホークアイ」を東京六大学野球連盟が活用しています。ビデオ撮影システムを構築するのはさほど難しくないと考えるのは素人考えでしょうか?.5月29日投稿本ブログ「新庄監督リクエストも映像なく取り消し」と重なる部分が多いのですが,ついでにこちらもご覧くださると嬉しいです。...話は変わって第105回全国高等学校野球選手権大会第9日の話です。第3試合の「北海対浜松開誠館」は北海がサヨナラ勝ち,好試合でした。北海は2試合連続のサヨナラ勝ち,見事な闘いぶりです。ArizonaDiamondbacks風ユニホームの浜松開誠館,長髪のチームでした。北海は昔ながらの短髪のチームでした。私は北海道という地域の歴史や文化に興味があります。よって北海道のチームを応援したくなります。北海高校の皆さん,健闘を期待します。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.15
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第105回全国高等学校野球選手権大会の話です。8日目となりました。[花巻東対クラーク国際]目を引いたのは花巻東のカバーリングです。例えば走者なしのセカンドフライのときに,一塁手が二塁手の近くに行きました。セカンド後方のフライです。要するに二塁手の周りに右翼手,中堅手,一塁手が集まったのです。大概のチームは落球したとき打者走者を抑えるために一塁手は一塁ベースの近くにいます。花巻東の場合はこのようなケースでは一塁ベースは投手がバックアップするようです。無死二塁のセカンドゴロの場合は,捕手が一塁のカバーリングに行きました。投手が本塁のバックアップに行ったようです。大概のチームはこの場合,捕手は動きません。二塁走者が隙を見て本塁に突っ込むことがあるためです。一塁のカバーリングは投手です。常識にとらわれず,様々なフォーメーションを工夫していることが窺えます。また,クラーク国際の新岡投手の上から投げたり下から投げたりする投法も印象に残りました。現在私も似たタイプの投手を指導しているので,参考になりました。試合は3回から8回まで先頭打者が出塁した花巻東がなかなか追加点が取れない展開になりました。7回に同点に追いつき,8回にもチャンスをつくったクラーク国際でしたが,降雨による1時間34分の中断にリズムを崩された形になりました。追加点を取れない花巻東,追いついて勢いがついたクラーク国際,雨がなかったなら勝敗は逆になっていた可能性が高いと思います。好投の先発・北條投手を思いきって代えて追いつかれた花巻東,最後までマウンドを新岡投手に託したクラーク国際,投手交代の難しさも感じられた試合でした。[おかやま山陽対大垣日大]痺れる試合でした。先頭打者がなかなか出塁できない大垣日大,先頭打者が出塁しても追加点が取れないおかやま山陽,という展開になりました。しかし8回の大垣日大・高橋選手のライトポール際への本塁打は驚愕の一打,同点となりました。ボール球と思われる低めのボールをいかに風に乗ったとはいえ,スタンドまで運ぶのは容易ではありません。さすが阪口慶三監督の孫です。6回に3回目のタイムをとり,回数を使い切った大垣日大,勝負所と踏んだ阪口監督,思い切った采配でした。凡庸な監督では6回にタイム回数を使い切る度胸はないでしょう。7回裏の大垣日大のバント守備も見事でした。この併殺プレーが8回表の本塁打を呼び込んだと言っても過言ではないでしょう。試合は延長タイブレークへ。私はタイブレークの阪口監督の采配を観たかったので,正直言ってこの展開は嬉しかったです。10回表タイブレーク,大垣日大は送りバントを失敗した後,意表を突くダブルスチール,びっくりしたのか捕手がボールを握り損ね,悪送球,1点入りました。さすがは阪口監督です。この後,2死一・二塁で左前打,二塁走者が憤死しましたが,ここは思い切って回すのは間違いではありません。そして10回裏,おかやま山陽もバントを試みましたが,大垣日大がまたしてもチャージ,三塁封殺,ここも見事でした。そして2死一・二塁,ここからの四球が命取りになりました。満塁からの暴投と悪送球で試合は終わりました。1回裏に2点を失った後,2回表にスクイズで1点を返した大垣日大,欲張らずに無得点で終わることのリスクを考えたのだと思います。1点でも取れば,大きく流れを失う事はありません。狙い通り試合が落ち着きました。負けたとはいえ,阪口監督のベテランらしい采配を観ることができました。阪口慶三監督,お疲れ様でした。気になったのは球審のストライクゾーンが外角(特に低め)に広かったことです。このことがピッチャーの好投の要因になったのは間違いないと思います。また,疑問に感じるハーフスイング判定もありました。塁審に訊いて欲しいと思ったのは私だけではないでしょう。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.14
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第105回全国高等学校野球選手権大会第7日[専大松戸対東海大甲府]専大松戸・持丸修一監督(75歳)と東海大甲府・村中秀人監督(65歳)のベテラン監督対決に注目しました。持丸監督は竜ヶ崎一,藤代,常総学院,そして専大松戸と,4つの高校を甲子園に導いた名将中の名将と言われています。村中監督も,東海大相模と東海大甲府の2校を甲子園に導きました。一つの学校で甲子園にであるだけでも大変なのに,複数の学校で甲子園出場を果たしたことは凄い事だと思います。試合は7対5で専大松戸が制しました。最速151km/hの大会屈指の剛腕,平野大地投手の登板はありませんでした。しかし,専大松戸は地方大会も平野投手の大車輪の活躍ということではなかったようです。全イニングの3分の1ぐらいしか投げていません。私が注目したのは,7回裏の専大松戸の攻撃です。先頭が四球で出塁すると,次打者がバントの雰囲気を出しながら見事なバスター,チャンスを拡げ,逆転に繋げました。解説の河原崎哲也さんは「足を開いて構えているのでバスターはない」と仰っていましたが,それは河原崎さんの勉強不足です。足を開いてもバスターはできます。そしてこのイニングにスクイズを2回決め,勝利に繋げました。痺れる攻撃でした。さすがは持丸監督です。この大会,阪口慶三監督(大垣日大)と持丸修一監督,楠木徹監督(九州国際大付)が70歳を超えています。若い監督が学ぶべきことはたくさんあります。両ベテラン監督に注目しましょう。[仙台育英対聖光学院]初回から波乱の幕開け,聖光学院の左投手の無死1塁での牽制はボークでしょうか。真っ直ぐ一塁に踏み出さなかったということでしょうか。あれがボークなら左投手の一塁牽制はかなりの確率でボークになるのでは?初回からこのような守りになれば守勢に回るのは当然です。試合の入りは大事です。2回表,牽制ミスをきっかけに聖光学院が追いつきましたが,その裏すぐにまたもミスで2点を失いました。3対2で中盤に入り,5回6回は次の1点を取った方が勝つのでは?という気がしていましたが,7回に仙台育英が3得点,勝負あり,という試合だったと思います。聖光学院にしてみれば,序盤の失点の仕方が悪すぎました。それが終盤まで流れを掴めなかった一因だと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.13
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BaseballClinic8月号に載っていた話です。島根県の開星高校の附属中学校である「開星中学」,軟式野球部の創部が1998年,2-21年に硬式野球部に転換,「開星中学ボーイズ」として再スタートしたそうです。開星高校はここ数年甲子園に出場していませんが,名物監督として名を馳せた野々村直道先生の姿を記憶している方も多いのでは?彼は美術教師です。「開星中学ボーイズ」の代表,津森康介さんは記事の中で「朝の登校から部活動まで生徒の姿を見続けているし,練習は週末だけでなく,平日もある。なので,生徒がどんな性格で,こんな良いところがある。一方でここを改善できるように話していかないといけない,といったことを指導者の我々が理解しやすい。ここが,週末の活動がメーンのクラブ活動との大きな違いです。人間性の部分を重視して指導していますし,それが実現できる環境です」と述べています。その通りです。このことは指導者の大部分の方がわかっていることであるはずです。しかしそれでも「部活動の地域移行」に舵を切ったという事なのです。そして公営の野球場を優先的に利用できるということでした。これも「部活動だから」であると津森代表は語っています。「部活動の地域移行」と真逆の方向に進む「開星中学ボーイズ」の話は傾聴に値すると考えます。「私立だからできることだ」という話に終わらせないようにしましょう。8月10日投稿の本ブログ「日本スポーツ協会の焦り」と読み比べて戴くととても嬉しいです。...話は変わって女子サッカーワールドカップにおいて日本代表は準々決勝で敗退しました。「女子サッカー界の未来」等,背負うものが大きすぎるのではないでしょうか。これから,バスケットボール,ラグビーのワールドカップも開催されます。周りが騒ぎすぎないようにして欲しいのですが無理でしょうか。今思えば,World Baseball Classicの前にダルビッシュ有投手が「ちょっと気負い過ぎ。戦争に行くわけじゃない」という名言を残しています。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.12
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今回も日本スポーツ協会の情報誌「SportsJapan Vol.68」に載っていた話です。タイトルは「ジュニア・スポーツの環境改善・充実に向けて」です。日本スポーツ協会の栗原洋和指導者育成課長が資質能力を身につけた指導者の確保について語っています。「志向・判断・態度・行動といった『人間力』を身につけた公認指導者であれば,教員による生徒指導とは目的や範囲が異なるものの『自発的・主体的に成長や発達する過程を支える』ことは可能だと思っています」私はそんな単純な話ではないと思います。公認指導者はスポーツ活動における生徒の姿しか見ていないのです。学校生活全般を観ない方に,教員と同じ指導を求めること自体が間違っていると思います。私はこの話を読んで,日本スポーツ協会の「焦り」を感じました。部活動の地域移行を進めるために様々「都合のいい話」を並べているように聞こえます。.そのような話よりも別なページに載っていた「戦後の武道禁止と女性スポーツ」というタイトルの記事に感銘を受けました。1934年生まれの柔道家・梅津勝子さんの話です。89歳の今も道場に立つ梅津さんは,若い頃に入門したくて道場の門をたたいたところ門前払い,しかし粘って3か月後に入門を許されたそうです。彼女は語ります。「今は,嘉納治五郎先生が口伝で伝えてきた柔の形が間違った方向で書かれているので,それを直すことに力を注いでいます」89歳の方が語る言葉と思えません。深い「柔道愛」を感じます。...話は変わって第105回全国高等学校野球選手権大会第5日,第2試合「北海対明豊」,9回裏二死満塁,得点は7対7,カウントは3-2。痺れる場面です。守る明豊が三振を取り何とか切り抜けました。7対7の同点になったのも9回裏二死満塁3-2からの押し出し四球でした。このような場面の投手の心境は想像を絶するものがあるのでは?好試合でした。試合はタイブレークの末9対8で北海のサヨナラ勝ちでした。現在,台風で大変な九州,先日大雨での被害が記憶に新しい秋田,このような県の代表を応援したくなるのが人情というものでしょう。また,明豊の場合は昨年捕手を務めていた選手が亡くなったという悲劇もあり,私も明豊を勝たせてやりたいという気持ちになりました。でも,行き過ぎた判官贔屓はやめましょう。みな同じ高校生です。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.11
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第105回全国高等学校野球選手権大会では初戦から四国地区同士(高知中央対川之江),東北地区同士(明桜対八戸学院光星),中国地区同士(立正大淞南対広陵),関東地区同士(専大松戸対東海大甲府)の対戦となりました。これは何とかならないのでしょうか。というのは初戦から同じ地区同士で対戦するのを避ける組合せ抽選ができないかということです。昔は初戦は東日本対西日本となるように組合せを決めました。そこで提案です。前提として,北海道東北,関東東京,東海北信越,近畿,中国四国,九州沖縄の6ブロックに分け,初戦で同地区同士が当たらないという考えで進めます。トーナメントの山に番号を振ります。47あるので,1はA,2はB,3はC,4はD,5はE,6はFというようにアルファベットを振っていきます。ある程度ランダムにしないと,初戦は「北海道東北対関東東京」というようになってしまいます。ここが難しいところです。7はA,8はC,9はE,10はBというようにずらすと良いでしょう。これでブロックごとに入る番号が決まります。それからブロック抽選つまりどの地区がAか,どの地区がBかを抽選します。最後に各校が抽選し,組合せが決まります。如何でしょうか?どこか欠点があるでしょうか?...話は変わってNPBは両リーグとも優勝チームが見えてきたような雰囲気です。勿論,これから逆転もあり得ます。しかし時期的にはクライマックスシリーズ進出争いも気になります。むしろこっちが注目を集めるようになるのでは?.日本水泳連盟が揺れています。選手からの声として河北新報に「日本水連がアスリートファーストではなくなってしまった」と載っていました。平井伯昌コーチがアジア大会参加辞退を表明しましたが,その前に世界選手権の閉幕翌日に開かれたミーティングに出席しませんでした。水連では「職務放棄」であるとしています。真実は何かはメディアが伝える事だけではわからないと思います。しかし,平井コーチがこのような行動をとるには,余程の事があったのではないでしょうか。また,どこの協会,連盟にもある「驕り」のようなもの,権力を振りかざすような物言いがあったのだと想像できます。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.10
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8月8日の河北新報に陸上競技の為末大さんが「子どものスポーツと勝利至上主義」というタイトルで意見を述べていました。「勝ち負け自体はあっていい。行き過ぎた至上主義が問題です」「勝ち負け自体は大切で,子どもから無理に遠ざける必要はありません。ただ,勝利にこだわるあまり至上主義となるのが問題」私も同感です。8月8日投稿本ブログ「たぬまアスレチッククラブ」の考え方と比較してみてくださると嬉しいです。勝敗の全くないものはスポーツではないと思います。また,為末さんは「既に小学生レベルでは全国大会を廃止する動きがありますが,中学生レベルでも抑制すべきです」とも述べています。皆さんはどう思いますか?...話は変わって夏の全国高校野球選手権大会2日目の話です。私は花巻東,日大山形の試合よりも「近江対大垣日大」に注目しました。ベテラン監督対決,近江・多賀章仁監督(1959年生まれ)対大垣日大・阪口慶三監督(1944年生まれ),老獪な采配が観られるのではないかと期待しました。多賀監督の投手交代のタイミングの早さに驚きました。多賀監督は語りました。「ノックバットを振っている最中に倒れて,すっと逝ったら本望」私はこのような多賀監督を尊敬します。阪口監督はのフルカウントからのスクイズを決行,それも1回失敗したあとでした。79歳の阪口監督,この年齢まで監督を続けている事が凄いと思います。大垣日大の四番打者は阪口監督の孫であるそうです。阪口監督は足元がおぼつかないようにも見えました。健康にはくれぐれもご注意ください。この試合は序盤から大垣日大が近江を追い詰めていきました。流れを相手に渡さない大垣日大のしたたかさを感じました。力の差があったとは思えません。流れを掴めなかった近江という試合だと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.09
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今回も日本スポーツ協会の情報誌「SportsJapan Vol.68」に載っていた話です。タイトルは「吹奏楽部を含む中学校全12の週末部活動を連携させた成功例」,栃木県佐野市の「たぬまアスレチッククラブ」の事例を紹介しています。記事を読むと「成功例」とは言えないのではないかと思われることも書いていました。たぬまアスレチッククラブに対して中学校側から「全ての部活動を担って欲しい」という強い意向があったそうです。前年度の2月に話があり,実施は5月からだったそうです。学校側からそんなに強く言えるものでしょうか?それなりの経緯があったのだろうと推察します。クラブの清水武治理事長が「生徒がケガや病気をしたときの対応など,必ず近くに教員の姿があるのが工夫した点です」と述べています。準備期間が3か月しかなく,「全ての部活動を担う」という目標があったためだと思いますが,「連携」ではあっても「移行」ではありません。教員が姿を見せたら,今までの部活動と変わりません。「成功例」と言えるのでしょうか。地域の部活動の基盤を支える基盤ができた要因は,「指導者への謝金,生徒の傷害保険,クラブの運営費」の財源を行政の予算として確保できたことであるそうです。この点は「成功例」として良いのではないかと考えます。清水理事長は「週末だけの限定指導だからこそ『強くしようとか,競技力をグンと高めようとか,あるいは戦術によってゲームに勝てるような指導はまず考えないで欲しい』と指導者に伝えました」と述べています。この点は如何なものかと思います。指導にあたる方がそれで満足できるのかということです。海外では,トップ選手を何人育てたか,という点が指導者の評価ポイントであることが多いそうです。少なくとも日本では,指導者が「勝利の喜び」を子どもたちと分かち合いたい,いい選手を育てたい,夢を追いかけたい,というような欲求を少なからず持っているはずです。行き過ぎた指導は勿論あってはならないことですが,このようなことを全て否定して指導者は集まるのでしょうか?誤解を恐れずに言えば「指導者の旨味」も必要だということです。「子どもの成長を温かく見守る」「勝利は目指さない」「その競技への純粋な愛を育む」というやりがいのみで指導にあたる方がそんなに多いとは思えません。そのような聖人君子のような方がどれほどいるのでしょうか。.この「たぬまアスレチッククラブ」で活動する「ミニバス教室」では,大会に参加しないことを条件にしたところ,70人の小学生が集まったそうです。これはこれで素晴らしい活動です。しかし,全てのクラブをこのコンセプトで運営するのでしょうか?私は必ず不満が出てくると思います。例に挙げた「ミニバス教室」も一部から「大会に出てみたい」という声が出てくるかもしれません。.「部活動の地域移行」は行政や学校,クラブ上層部の思惑通りには進まないことが予想されます。「たぬまアスレチッククラブ」の実践はあくまでも「地域連携の成功例」です。...話は変わって8月6日の「ClevelandGuardians対ChicagoWhiteSox」戦で「乱闘」がありました。Guardiansホセ・ラミレス選手とWhiteSoxティム・アンダーソン選手が口論となり,派手な乱闘に発展しました。ラミレス選手とアンダーソン選手はボクシングのようなファイティングポーズをとって殴り合いました。日本では考えられないような乱闘でした。ちなみにきっかけをつくった2人と両チームの監督を始め,6人が退場処分になったそうです。..さて夏の高校野球選手権大会は2日目が終わりました。第1試合の「高知中央対川之江」は9-4で高知中央が勝利しました。ほぼ1年前の8月始め,両校は練習試合を行い,その時は川之江が6-2で勝利したそうです。これは珍しいことではありません。1年も期間が空けば,その時のデータは使えないと思います。第3試合の「智弁学園対英明」はタイブレークの末,智弁学園がサヨナラ勝ちしました。7回まで6-4で英明がリードしていましたが,ここからの失点の内容が拙かったという試合だったと思います。8回には暴投,9回には押し出し四球,これで同点,タイブレークへ。10回表を無失点で切り抜けた智弁学園がサヨナラスクイズを決めました。英明にしてみれば,流れを悪くする失点の仕方だったという事だと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.08
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8月6日,今年の夏の甲子園が開幕しました。久々の通常開催と言って良いかと思いますが,熱中症対策等変更もありました。10分間の「クーリングタイム」が実施されましたが,この直後に足が攣る選手が続出したとか。[開会式]私がいつも注目するのはユニホームのデザインです。衝撃を受けたのは「浜松開誠館」です。あのユニホームをデザインした方は絶対ArizonaDiamondbacksのファンだと思います。もう一つ目を引いたのが「上田西」。胸の漢字が一本の線で結ばれ,色使いもユニークです。なかなかのデザインではないでしょうか。私はシンプルなデザインが好みなので,「慶応」「近江」「智弁学園」のユニホームに惹かれます。伝統を感じさせるグレーの「慶応」,「近江」ブルー,「智弁学園」の迫力溢れる赤い胸のマーク。昭和の香りが漂うユニホームという印象です。選手宣誓は高知中央高校の西岡悠慎主将が務めました。言葉は目新しいものは感じられませんでしたが,落ち着いた良い宣誓だったと思います。次に行進についてです。気になったのは,行進曲と足のリズムが合わないチームがあったことです。特に「宇部鴻城」の行進は違和感がありました。声を出すのはいいのですが,リズムが速すぎます。旗の持ち方については左右を間違えているチームは見当たりませんでした。細かい点は気になったのですが,さすがは全国大会,恥ずかしいことはしないようです。宮城大会も全国大会に準ずるぐらいの作法で行って欲しいものです。そのためには宮城県高野連の方々の勉強が必要です。[上田西対土浦日大]開幕試合は好ゲームとなりました。試合前の始球式ではWorld Baseball Classic日本代表監督・栗山英樹さんが務めました。WBCの狂喜乱舞はまだ続いています。この試合はどうしても「上田西」を応援したくなりました。理由は戦国時代の風雲児・真田一族の歴史を留める上田市のチームだからです。私は上田市を何度も訪問しています。美しく,ロマンのある街です。どうでもいいことですが,気になったことがありました。開会式の際に高校生の名前をアナウンスするときは「さん」付けでした。試合では「くん」付けでした。これについては疑問もあるのですが,私はこのままでよろしいかと思います。しかし,審判員は呼び捨てです。「さん」付けで呼ぶべきではないでしょうか。この試合の7回裏上田西の攻撃,1死二塁,打者は三振(正確には3ストライク)でしたが投球がバウンド,当然捕手は一塁に投げます。このときの二塁走者が見事な走塁,三塁を陥れました。私好みの走塁です。9回表の上田西の守りも見事でした。2死二塁で右前打,右翼手が見事なバックホーム,ピンチを脱しました。この場面,同点の最終回なので,少々無理でもホームに突っ込ませるのがセオリーです。土浦日大の走塁はミスではありません。10回表からはタイブレークに突入しました。タイブレークは12回からでいいのでは?そんなに早く試合を終わらせなければならないのでしょうか。休憩を挟みながら通常の延長戦を行うのは時代が許さないのでしょうか?10回表,1死満塁で左前打,二塁走者が三塁手と接触し転倒しました。ベースコーチは回していました。この場合,接触がなければホームに還れたかどうかが論点になります。審判団の判断はホームには還れなかったというものでした。私は審判団の処置は正しいと思います。しかしここから流れが大きく変わって,土浦日大が6得点。野球の怖さを感じました。[仙台育英対浦和学院]1回裏の仙台育英の攻撃,2死二・三塁でした。ファーストゴロを一塁手がはじき(記録は安打),カメラマン席に入りました。審判員は何を思ったのか既にホームインしていた二塁走者を三塁に戻しました。当然,仙台育英は抗議します。二塁走者の得点が認められました。当たり前です。公認野球規則5.06(b)進塁(4)(F)には2個の塁が与えられる場合-フェアの打球が,①バウンドしてスタンドに入るか,または野手に触れて進路が変わって,一塁または三塁のファウル線外にあるスタンドに入った場合。とあります。当然2個の進塁になるので,二塁走者は本塁まで進みます。誰が二塁走者を三塁に戻したのでしょうか?三塁塁審?初歩的なルールだと思います。さすがに主催者席から審判員に指示があったようです。4回表,浦和学院の攻撃,2死一・二塁,仙台育英の外野陣が前に詰めました。解説の杉本真吾さんも話されていましたが,7点差なので,1点を防ぐ場面ではありません。ワンヒットOKぐらいのところを守るのがセオリーです。ここで流れが少し変わったように見えました。杉本真吾さんは次の2死二塁では前を守っても良いと話されましたが,私は長打警戒でいいかと思いました。相手が勢いを得るのはどのような攻撃かを考えることが大切です。須江航監督がこのようなセオリーを知らないはずがないので,何か根拠があったはずです。4回の無死からの盗塁失敗でも流れが変わったように見えました。その後流れを引き戻したからいいものの,疑問を感じました。リードした展開では慎重にセオリー重視で行くのが定石です。ギャンブルは競っているか負けている場合に行う手です。6回裏,浦和学院の守り,1死二・三塁,捕ゴロで三塁走者が飛び出し,挟殺に入りました。ここで捕手がタッグしましたがボールを落としました。タッグは認められず,三塁走者はホームイン。やはりタッグはグラブ(ミット)で行うのが基本です。8回裏には点差が6点あるにもかかわらず,とどめを刺しに行った仙台育英の須江監督の采配にも注目しました。凡庸な私のような監督だったら,9回表の守りだけを考えたかもしれません。タイムをとり打者や走者に指示を出し,全力で点を取りに行きました。大味な試合になりましたが,興味深い場面が数多い好試合でした。...8月5日のLosAngelesDodgers戦でマウンドに上がったSanDiegoPadresのダルビッシュ有投手は,日米通算通算200勝まであと4勝であることに対し,「次にまた試合が来ますから。引退してからそういうことは考えるとは思うけど」と語りました。甲子園で活躍した頃のダルビッシュ投手からは想像できない台詞です。人間として大きく成長したことは間違いありません。今年も夏の甲子園大会が始まりました。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.07
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日本スポーツ協会の情報誌「SportsJapan Vol.68」に大津高校サッカー部の活動についての記事が載りました。監督は平岡和徳先生です。「社会に出て活躍できる人材を育てる」という方針,そして活動は100分間に限定し,自主練習も禁止しているということでした。この「100分間」は長いのでしょうか,短いのでしょうか。前日投稿本ブログで登場した早稲田大学の鳥居俊教授はどう考えるのでしょうか。「大津高サッカー部のめざすところ」という5カ条の部訓(?)を紹介します。1.諦めない才能を育てるのがスポーツ最大の財産である。2.技術には人間性がストレートにあらわれる。3.強いチームは良いあいさつができる。4.感動する心と,感謝の気持ちを常に持とう。5.苦しい時は前進している。私が感銘を受けたのは「5」です。このポジティブな考えはモチベーションを高めると思います。もう一つ,平岡監督の言葉を紹介します。「基本的に多くのことは,やらされることからスタートすると思いますが,次第にそれを自分から取り組み,もっと成長したいと動くようになる。そして,さらに高いステージに上がるような人たちはそのあとに『夢中』になるんです」自主的な活動が持て囃される世になりましたが,初心者に「自主的」な活動は不可能です。それなりの知識があってこその自主的な活動です。まずは自主的な活動ができる段階まで持って行きましょう。...話は変わって8月5日の「LosAngelesAngels対SeattleMariners」8回表1死,Marinersのトム・マーフィー選手の打席でした。珍しいことがありました。1-1からの内角のボールを巡っての判定についてです。最初は「死球」という判定でした。ここでAngelsベンチとMarinersベンチが両方CHALLENGEを行いました。Angelsの方の主張は「死球ではない」,Marinersの方の主張は「捕手のミットにバットが当たっている,打撃妨害ではないか」というものです。判定は「死球ではなかった」,「打者が打ちに行っていないので打撃妨害ではない」,つまりボールです。AngelsのCHALLENGEは成功でしたがMarinersは失敗ということになりました。いずれにしても,両チームが同時に「CHALLENGE」は珍しい,そして「打ちに行っていないボールに対しての打撃妨害」という話も珍しいと思います。打ちに行っていないのですから打撃妨害は成立しません。.8月5日のスポーツ情報番組「S-PARK」で,阪神タイガースの四球の数が大幅に増えているという話をしていました。岡田彰布監督は球団に「四球の数の査定を上げて欲しい」と要望したそうです。この話は7月18日のNHK「スポーツ酒場 語り亭」でも話題になっていました。中学生ぐらいだと,四球を狙うと,打撃に積極性がなくなったり見逃しの三振が増えたりします。「野球はヒットの数を競う競技ではない」「勝負を決めるのはヒット数ではなく,四死球数と失策数である」というのが私の自論です。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.06
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日本スポーツ協会の情報誌「SportsJapan Vol.68」に「科学的に分析『長時間トレーニングにメリットはあるのか?』」という標題で早稲田大学の鳥居俊教授が意見文を載せていました。このような文章が巻頭に載るとはびっくりしました。最初に「練習やトレーニングを長時間行うことに,メリットはほぼありません」と書いてあります。長時間のトレーニングに対する弊害を様々述べられていますが,何時間のトレーニングが「長時間」なのかは書いてありません。「繰り返し行う回数が増えれば増えるほど,技術が絶対に上達する,という保証はどこにもありません」とあります。しかし,「ある程度回数をこなさないと上達しない」ということも事実です。もっと具体的な回数を競技ごとに示すべきではないでしょうか。また,野球の練習で,守備の練習も攻撃の練習も1日でやらなければならないのか,という意味のことが書いてあります。そして,陸上競技の10種競技を例に挙げて,毎日10種目を練習しているわけではない,きょうはこれとこれ,というように分けて取り組んでいる,とも書いてあります。私も,2時間1日に練習するよりも2日に分けて1時間ずつ練習したほうがよいという考えはあります。鳥居教授と違うのは,週に2回100本ずつ打撃練習をするより,週に4回50本ずつ打撃練習をした方が効果があるという考え方であることです。「守備の練習も攻撃の練習も1日でやらなければならないのか」要するに「守備の日,攻撃の日」に分けたほうがいいという話なのでしょうか。そうならば,学校の授業で今日は「算数の日」「国語の日」というような組み方をした方が良いということでしょうか?多分それは私の解釈が間違っているのだと思います。このような誤解を生んだのは,鳥居教授の文章に具体性が欠けているからです。何時間以上が「長時間練習」なのでしょうか?もっと競技別に具体的な数字を挙げて説明するべきです。説得力に欠ける意見文であることは間違いありません。...話は変わって8月3日の「TorontoBlueJays対BaltimoreOrioles」,マウンドには菊池雄星投手,5回表2死三塁,Oriolesのアドリー・ラッチマン選手はセカンドゴロを打ちました。一塁手のブランドン・ベルト選手も打球を追ったため,一塁はがら空きとなりました。記録は内野安打となりました。このプレーは菊池投手が一塁ベースカバーに行くべきです。ニュースでは「不運」と表現していましたが,不運ではなく「拙守」です。ここで日本の野球史に関する話を一つ。この「投手の一塁ベースカバー」は昭和20年代頃までは日本では行われなかったという話です。このプレーを日本で最初に行ったのは「西鉄ライオンズ」だったそうです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.05
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BaseballClinic8月号に載っていたお二人の監督の話を紹介します。記事からは指導者としての苦悩も感じます。彦根総合高校・宮崎裕也監督の言「チームより個を優先する。監督の指示よりも,自分がやりたいことを優先してしまう」「あまり勝つことを優先したくない。人より多少野球がうまくても,メンバーに入れない。練習態度がしっかりしていないと入れない,ということを示しておかないといけないと思っています。その方が長続きしますからね。」國學院大學・鳥山泰孝監督の言「仲間に対して愛情を注ぎ込めるチームにならなければならない」「國學院大學硬式野球部 5つの約束 感謝,挨拶,時間,清潔,約束」宮崎監督の話からは,現在の風潮から来る難しさを汲み取れます。鳥山監督からの話からは,大学生でもこのような生活習慣の基本を説かねばならないのかと思いました。ということは,高校生はもっと大変で,中学生はそれ以上に大変で,小学生はかなり大変な状況であるということです。勿論これは野球の話に終わることではないことは言うまでもありません。...話は変わって映画「ローマの休日」が8月25日から仙台・長町のMOVIX仙台で上映されます。繰り返し上映されるこの映画の根強い人気が窺えます。若い人も十分その面白さを堪能できるはずです。私も何度も観た作品ですが,また観るかどうか迷っております。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.04
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BaseballClinic8月号に埼玉・山村学園高校の岡野泰崇監督が面白いことを書いていました。体育の授業においてソフトボールの授業を行ったとき,野球部の生徒よりも素人の生徒のほうが打球が飛んだそうです。野球部の生徒は細身,素人の生徒は太っていました。スイングは当然野球部の選手のほうがきれいなのだが,振りなんか汚くても強く振っている生徒のほうが飛ぶ,ということでした。そこで体の大きい選手をつくる,と考えるようにしたそうです。確かに,体重がないと打球が飛ばないということはあります。しかし,バットに当たるかどうかという視点も忘れてはいけません。野球とホームランダービーは違います。もう一つの面白い話。山村学園高校で学生コーチに転身した部員が,来る日も来る日もノックを打ち続けていたそうです。3年生の終わり頃,その部員がノックバットしか振っていなかったにも関わらず,他の選手よりもいい打球を飛ばしたということです。岡野監督は「ノックバット効果」だと思ったそうです。私もノックバットを練習に使っていました。確かに練習方法としては有効です。岡野監督の方針は「こうしたいというチームに合った打者にするのではなく,その選手に合った起用をするのが監督の仕事」だそうです。なかなかユニークな監督ですね。...話は変わって8月に入りました。MLBもNPBもここからが本当の勝負,ポストシーズン進出に向けて正念場となります。個人記録にも注目です。大谷翔平選手には最も世間の耳目が集まっていますが,私はAtlantaBravesのロナルド・アクーニャJR外野手に注目しています。ただいま51盗塁,どこまで数を伸ばすのでしょうか。打率も高く,チームもMLBウィークリー最高勝率での首位を走っています。NationalLeagueのMVP最有力候補です。Bravesは魅力溢れる選手がたくさんいます。センターを守るマイケル・ハリスⅡ外野手は,8月1日,大谷選手の打球をホームランキャッチ,彼は昨年の新人王です。また,8月2日に先発登板した剛腕スペンサー・ストライダー投手,口ひげが印象的な選手です。大谷選手のLosAngelesAngelsはAmericanLeagueなのでインターリーグ(日本における交流戦)でしか対戦しません。現在「AtlantaBraves対LosAngelesAngels」が開催中,8月3日までの3連戦です。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.03
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スポーツ雑誌NumberがMLBの最優秀投手賞であるサイ・ヤング賞について特集を組みました。読んでみるとサイ・ヤング賞というよりMLBについての様々な文化についての話でした。上原浩治さんがセイバーメトリクス全盛の昨今,あらゆることが数値化されることに対して意見を述べていました。「数学者が野球をやっているわけじゃない。現場にいる人が感じることの方が僕は大事だと思っています」なるほど。数字が一人歩きしている面はあるかもしれませんね。井口資仁さんが面白いことを語っていました。大投手グレッグ・マダックスさんの話です。オープン戦でボールの皮が3cm位切れたそうです。そのまま渡したら,彼はボールの交換は要求せずにそのまま使いました。「めちゃくちゃ曲がったぞ」と嬉しそうにしていたそうです。切れたボールをも思い通りに操ったという話です。信じられない話ですね。.他にも歴史に名を残すピッチャーの話がたくさん載っています。是非お読みください。.Baseballの話ではありません。Numberの松岡修造さんの連載記事「一直線」に出てくる。水泳選手のことです。彼の名はダビド・ボボビッチ,ルーマニアの選手らしいです。「重要なのはただ粘り強くあること,忍耐を持つことだけ。多くの時間はとても退屈だが,それを乗り越えないといけない。そのためには自分が何を求めているのかを知り,それに必要な努力を知ることだ」18歳の若者が語る言葉とは思えません。彼は哲学書をたくさん読んでいるそうです。記事には深い言葉がもっと出てきました。松岡修造さんも衝撃を受けたそうです。...話は変わってNHK大河ドラマ「どうする家康」の「伊賀越え」はご覧になりましたか。私は不満でした。もう少し面白い話を見せてくれると思っておりました。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.02
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7月31日の河北新報に「運動能力向上に本腰」という見出しの記事が載っていました。宮城県の2022年度体力テストが小中男女とも過去最低だったことを受けてのことです。コロナ禍は宮城県だけであったわけでもなく,「他と比べて」ということだと思います。他の都道府県と比べて,数字が良かったら問題なしとするのかと言いたくなります。新型コロナウイルス対策だけではなく熱中症予防等,あれだけ運動制限,活動制限をすれば体力が低下するのは当然のことです。私に言わせれば,そんなことは最初から分かっていたこと,「今になって対策」等と慌てるのはおかしいということです。記事の中で,ある元中学教師が「跳び箱の」授業を観て「跳ぶ順番を待っている間に,縄跳びや腕立て伏せをやらせてはどうか」と助言したそうです。これはそんなに簡単なことではありません。今の子どもは縄跳び,腕立て伏せができないことも少なくないという現実を理解して言っているのでしょうか。中学生になっても自転車に乗れない,スキップができない,というような子が増えている昨今です。跳び箱,縄跳びもしくは腕立て伏せを同時に一人で指導?補助員を配置することが必要です。びっくりしたのは,50走の測定で,風向きを考慮してコースを設定して記録を伸ばす,という話です。これは体力向上につながると言えるのでしょうか?少なくとも,毎年同じ条件で測定することが原則だと思います。この元中学教師は姑息です。「活動制限」のツケが表れているわけなので,地道な取組が必要です。数字だけを追い求め,即効性を現場に押しつけると必ず歪みが出てきます。.7月31日に全国学力テストの結果が公表されました。8月1日の河北新報も大きく報道しました。この結果に一喜一憂する県教委,市教委。滑稽ささえ感じるのは私だけでしょうか。他の都道府県と比較して「良い」「悪い」から行うのではなく,長期的な視点に立って,国として地道に取り組むべきだと思います。繰り返します。「活動制限」のツケが表れているわけなので,地道な取組が必要です。数字だけを追い求め,即効性を現場に押しつけると必ず歪みが出てきます。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2023.08.01
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