くろの旅

くろの旅

2006年02月05日
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「天空の草原のナンサ」という

見てきました。
(映画の公式HPは こちら )


モンゴルの草原に暮らす家族
(お父さんとお母さんと3人の子供たち、
長女がナンサ)と、
ナンサが拾って来てしまった子犬のお話です。


かなりドキュメンタリーチックに描かれています。

とても強く感じたのは、その絵作りの独特さでした。
ムービーカメラマンでなく、
写真のカメラマンが撮っているようなカットが多く、
とても空間の広がりのある
不思議な構図を作り上げていました。

一番の特徴は、ロングのフィックスが
異様に多い事。
(ロング=遠くから撮っているひいた視線のカット
 フィックス=カメラを動かさず、固定しているカット)

テレビで最近多用されている

額縁に入った一枚の美しい絵の中で
話しが進行していく感じです。

カメラをパン(動かす)した場合、
例えば分かりやすく言うと、
動いている人間をカメラが追いかけている場合、

カメラが追いかけている被写体に向けられます。

これはたとえば、くろが、街で歩いていて
かわいい女の子がいた時に、
「おっ」と思って思わず目で追ってしまう、
この目で追ってしまう動きを、
カメラワークで代用しているのです。

でも、この映画の絵はフィックスが多いのです。
一枚の固定された絵(でも中身は映像なので動いている)
の中で、どこに視点をおくか、
何に注目するかは、
すべて観客に委ねられているのです。

これは、自分の撮っている絵に自信がないと
できないことだと思います。
そして、この映画には、制作者の
自信にあふれたカットがとても多く、
パワーを感じました。

ちょっと映像論に走りすぎました。

ストーリーも、(納得しづらい部分もありますが)
とてもいいです。

10年くらい前に訪れたモンゴルの草原、
小学生のときにくろが拾って来て育てた愛犬、
昔に見たモンゴルのテレビドキュメンタリーの衝撃、
いろいろな事が心に蘇ってきました。

今の世の中が忘れがちな、
大切な事がたくさん詰まった、
いい映画でした。

みなさんも機会があれば、
お勧めですので是非ご覧ください。

P.S.
この監督の一作目、
「らくだの涙」は更に珠玉の作品で、
今はレンタルビデオ店などにもおいてありますので、
併せてご覧になることをお勧めします。





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最終更新日  2006年02月05日 23時43分04秒
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