鴨がワインしょってきた

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2013.01.26
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カテゴリ: 日記
 コシュ・デュリに関する情報を知るためにネットで検索していたところ、おおっ、というサイトを発見した。ソムリエさんのホームページらしいのだが、冒頭の文章がふるっている。

 「いま流布している情報は、古い情報やオタクの自己主張、アピールばっかりで内容が薄い。ドメーヌからの直接情報やホームページ、インポーターやワイン本にあるドメーヌが発信した情報を利用する」

 「個人サイトは古い情報の流用や、いい加減な情報があるから一切参考にしない」

 と、威勢がいい(「著作権があるから無断転載するな」と書いてあるので、カギカッコはすべて表現を少しずつ変えている)。
 これはすごい、と思って読み始めたところ…。
 私が訪問したことのあるドメーヌのところを読もうとし始めたら、固有名詞の間違い、誤字脱字、変換ミスが簡単にみつかるのだった。
 何だ、こりゃ。

 たとえ熱心に集めた情報だとしても、これでは信頼性を欠くな。
 1つ、2つなら指摘してあげたいとも思ったのだが。
 この人のサイトは開設して3年あまりのようである。
 ワインを作る人は別格として、ワインを飲む愛好家やアドバイザー、ソムリエはワインの前に平等な立場だと僕は思うので、こういう姿勢は鼻白んでしまうな。
 こういう人とは正反対に、謙虚でおられる渡辺修三さんのブログ記事を読んでいると分かるのだが、昔はネット上にワインに関する情報が少なく、みな互恵的な姿勢で情報を出し合っていたんだと思う。当ブログも、もともとはそういう考えで始めた(間違い、思い込みも多くて関係各位すみません)。

 ワイン愛好家の世界に限らず、インターネットそのものが、民生利用された時からそういう使われ方をしていたんじゃないかと思う。しかし、そういう時代は遠くに過ぎ去ってしまったということなのかなあ。

 ネットでは顔が見えないからといって、こんな考え方を文字にして公表してしまっては、ワインファン全体のイメージによくないと思うけどな。どうなんだろう。
 それでなくてもワイン好きというのは、世の中から偏見をもって見られていると思う。金持ちによる金持ち自慢だとか、知っていることを自慢げにいうとか、ワインをよく知らない人を見下しているとか、金づかいがあらいとか、気取ってるとか。気をつけて行動しないと。

 私は個人サイトをとても参考にしているし、間違っていると感じた情報があれば、掲示板やメールで筆者と直接コンタクトをとると思う。結果的に、自分が間違っていると分かれば、これほどいいことはないし。
 しかし悲しいかな、実際にいい加減な情報というのは、ネットショップのワイン売らんかなの宣伝文句の中が一番多い、というのが個人的な印象だ。

 参考までに、個人サイト、ブログで長年参考にさせてもらってきたのは、下記のようなところ。皆さんありがとうございます。ブルゴーニュ情報が多いのは個人的嗜好のため。このほか、既に閉鎖されてしまったサイトもいくつか重宝させてもらっていた。ここの方たちの記事を読んでいて、今回のサイトのように鼻白む印象を受けたことはなかったな。


にゅぶにゅぶ

S's Wine

Terroir

ああ、こんなワインを飲みたかった

LA MER DU VIN





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最終更新日  2013.01.26 17:50:38 コメント(6) | コメントを書く


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